JP4581010B2 - セキュリティドア制御システム - Google Patents

セキュリティドア制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP4581010B2
JP4581010B2 JP2008244692A JP2008244692A JP4581010B2 JP 4581010 B2 JP4581010 B2 JP 4581010B2 JP 2008244692 A JP2008244692 A JP 2008244692A JP 2008244692 A JP2008244692 A JP 2008244692A JP 4581010 B2 JP4581010 B2 JP 4581010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric field
field communication
signal
transceiver
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008244692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010081083A (ja
Inventor
克幸 落合
彰教 古谷
直志 美濃谷
満 品川
門  勇一
誠司 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
NTT Electronics Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Electronics Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical NTT Electronics Corp
Priority to JP2008244692A priority Critical patent/JP4581010B2/ja
Publication of JP2010081083A publication Critical patent/JP2010081083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4581010B2 publication Critical patent/JP4581010B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Description

本発明は、電界通信技術を利用するセキュリティドア制御システムに関する。
近年、電界通信を行うウェアラブルコンピュータとしてのマイクロチップCPUと電界通信を行うトランシーバとを1枚のカードに組み込んだICカード型の携帯端末が開発されている。特開2006−86584号公報(特許文献1)にはそのような携帯端末が記載されている。
この従来の携帯端末は、ユーザがこれを携帯していれば、ユーザの体の一部が別の電界通信装置の電界通信電極に触れることで伝送経路が形成され、電界通信を開始し、逆に電界通信電極から離れることで電界通信を終了することができる。
そこで、図8に示すように、登録されたIDの人物しか入退室を許可しないセキュリティドア制御システムにこの電界通信技術を利用できる。ユーザ102の携帯する携帯端末101にはユーザ毎に割当てられたID番号を登録しておく。そして、電界通信装置103の送受信機、少なくともその電界通信電極104を出入り口のドア106の近傍の床に設置しておき、入室を許可されているユーザ102のID番号が登録されている携帯端末101であれば、それを携帯しているユーザ102がドア106の前に立てば携帯端末101と電界通信装置103との間でユーザ102の身体を電界伝達媒体として電界通信を行い、ID認証処理を行い、認証成立すれば電界通信装置103がドアロック解除を許可してドアロックを解除させ、ドア開できるようにしたり自動的にドアを開動させたりする。
このように電界通信技術を利用すれば、電界通信ができる携帯端末をユーザに携帯させることで、ユーザに何らかのID入力操作をさせたりセキュリティICカードを読み取り装置に近づけさせたり挿入させたりする操作を要求することなく、セキュリティドアに向かって近づく動作だけでID照合を自動的に完了させることができるセキュリティドア制御システムを実現できる。
ところが、このような電界通信技術を応用したセキュリティドア制御システムにあっては、次のような問題点があった。すなわち、図9に示すように、正規のIDを取得していない無資格者102Bが電界通信用電極104の上に立ち、そのような状態で正規のIDを取得した電界通信端末101を携帯している資格者102Aが無資格者102Bの近くを通りすぎるような状況では、電界通信用電極104の上に立っていない資格者102Aの携帯端末101と電界通信装置103とがこれら2者を共に電界伝達媒体にして電界通信を開始してID認証手続に入り、無資格者102Bに対して誤ってドアロック解除しまうことが起こり得る。
特開2006−86584号公報
本発明は、上述した従来技術の課題に鑑みてなされたもので、無資格者がドア近くの電界通信用電極の上に立っている状態で正規のIDを取得した電界通信端末を携帯している資格者がその近くを通り過ぎるような状況で、無資格者のために誤ってドアロックを解除してしまう誤検出が発生しないように予防できるセキュリティドア制御システムを提供することを目的とする。
請求項1のは、セキュリティドアの近くの床の正規の電界通信位置に設置された主電界通信用電極と、前記主電界通信用電極の近傍に設置された補助電界通信用電極と、前記主電界通信用電極に接続され、電界通信信号を送受する主トランシーバと、前記補助電界通信用電極に接続され、電界通信信号を送受する副トランシーバと、前記主電界通信用電極上に電界通信端末を携帯する電界伝達媒体が乗って当該電界伝達媒体の電界通信端末との電界通信が可能になった時に、前記電界通信端末のID認証を前記主トランシーバによる電界通信を通じて実施し、ID認証が成功した時に前記セキュリティドアの解錠指令を出力するセキュリティドア制御装置とを備えたセキュリティドア制御システムであって、前記セキュリティドア制御装置は、前記主トランシーバと副トランシーバとのそれぞれの受信信号の信号強度を比較する信号強度比較手段と、前記主トランシーバと副トランシーバとのそれぞれの受信信号の信号波形を比較する信号波形比較手段と、前記主トランシーバも副トランシーバも電界通信信号を受信しない場合、前記副トランシーバの受信信号の信号強度の方が強い場合、前記信号波形が逆位相である場合、又は、前記副トランシーバの受信信号の信号強度の方が強く、かつ、前記信号波形が逆位相である場合には前記ID認証処理を実行させない誤検出判定手段とを有しているセキュリティドア制御システムを特徴とする。
請求項2の発明は、セキュリティドアの近くの床の正規の電界通信位置に設置された主電界通信用電極と、前記主電界通信用電極の近傍に設置された補助電界通信用電極と、前記主電界通信用電極に接続され、電界通信信号を送受する主トランシーバと、前記補助電界通信用電極に接続され、電界通信信号を送受する副トランシーバと、前記主電界通信用電極上に電界通信端末を携帯する電界伝達媒体が乗って当該電界伝達媒体の電界通信端末との電界通信が可能になった時に、前記電界通信端末のID認証を前記主トランシーバによる電界通信を通じて実施し、ID認証が成功した時に前記セキュリティドアの解錠指令を出力するセキュリティドア制御装置とを備えたセキュリティドア制御システムであって、前記セキュリティドア制御装置は、前記主トランシーバと副トランシーバとのそれぞれの受信信号の信号強度を比較する信号強度比較手段と、前記主トランシーバと副トランシーバとのそれぞれの受信信号の信号波形を比較する信号波形比較手段と、前記主トランシーバも副トランシーバも電界通信信号を受信している状態で、前記主トランシーバの受信信号の信号強度の方が強い場合、前記信号波形が同位相である場合、又は、前記主トランシーバの受信信号の信号強度の方が強く、かつ、前記信号波形が同位相である場合には前記ID認証処理を実行させる誤検出判定手段とを有しているセキュリティドア制御システムを特徴とする。
セキュリティドアの前の床の正規の位置に主電界通信用電極を設置し、これに主トランシーバを接続し、主電界通信用電極に近接した位置に補助電界通信用電極を設置し、これに副トランシーバを接続した場合、無資格者がドア近くの主電界通信用電極の上に立っている状態で正規のIDを取得した電界通信端末を携帯している資格者がその近くを通り過ぎるような状況では、セキュリティドア制御装置であるコンピュータは主電界通信用電極、主トランシーバを通じて第1の電界通信信号を受信し、同時に補助電界通信用電極、副トランシーバを通じて第2の電界通信信号を受信するが、第1の電界通信信号は資格者の電界通信端末が輻射する信号によって無資格者に誘起した電界信号が無資格者を電界伝達媒体として伝達されてくる電界通信信号であるので、トランシーバを直接身につけた資格者を電界伝達媒体として伝達されてくる第2の電界通信信号よりも信号強度が弱く、また、第2の電界通信信号と位相が逆転したものとなる。
また、資格者が上と同じセキュリティドアの前の主電界通信用電極と補助電界通信用電極との両方にまたがるようにして立っている状況でも、セキュリティドア制御装置であるコンピュータは主電界通信用電極、主トランシーバを通じて第1の電界通信信号を受信し、同時に補助電界通信用電極、副トランシーバを通じて第2の電界通信信号を受信するが、第1の電界通信信号も第2の電界通信信号も資格者の電界通信端末から資格者1者を電界伝達媒体して伝達されてくる電界通信信号であるので、それらの電界通信信号の信号強度はほぼ同じであるか、あるいはいずれか一方が他方よりも信号強度が強く出ることになるが、この場合には第1の電界通信信号と第2の電界通信信号とは同じ資格者1者を電界伝達媒体とするのでそれらの第1、第2の電界通信信号は同位相となる。
さらに、資格者だけが同じセキュリティドアの前の主電界通信用電極の上に立つ正規の使用状態では、セキュリティドア制御装置であるコンピュータは第1の電界通信信号のみを受信し、第2の電界通信信号は受信しない。また逆に、無資格者だけが主電界通信用電極の上に立った状態では、第1の電界通信信号は発生しない。
そこで、本発明のセキュリティドア制御システムによれば、セキュリティドア制御装置が(1)主トランシーバも副トランシーバも電界通信信号を受信しない場合、副トランシーバの受信信号の信号強度の方が強い場合、信号波形が逆位相である場合、又は、副トランシーバの受信信号の信号強度の方が強く、かつ、信号波形が逆位相である場合にはID認証処理を実行させず、(2)主トランシーバも副トランシーバも電界通信信号を受信している状態で、主トランシーバの受信信号の信号強度の方が強い場合、信号波形が同位相である場合、又は、主トランシーバの受信信号の信号強度の方が強く、かつ、信号波形が同位相である場合にはID認証処理を実行させるようにしたので、無資格者がドア近くの正規の主電界通信用電極の上に立っている状態で正規のIDを取得した電界通信端末を携帯している資格者がその近くを通り過ぎるような状況で、無資格者のために誤ってドアロックを解除してしまう誤検出を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
<第1の実施の形態>図1〜図7を用いて、本発明の1つの実施の形態のセキュリティドア制御システムについて説明する。図1に示すように、本実施の形態のセキュリティドア制御システムは、ユーザに携帯させる電界通信端末11、セキュリティドア5の前のユーザAがドアオープンを待つのにちょうど良い位置に設置されている主電界通信用電極603A、この主電界通信用電極603Aに近接して設置されている補助電界通信用電極603B、これらの主電界通信用電極603A、補助電界通信用電極603Bそれぞれに接続された主トランシーバ6A、副トランシーバ6B、セキュリティドア5のロック、ロック解除を制御し、電界通信端末11のID照合を実行し、電界通信信号の信号強度の比較、信号波形の位相比較、主トランシーバ6Aによる電界通信、副トランシーバ6Bの信号受信等を制御するコンピュータにて構成される制御装置7から構成されている。尚、主トランシーバ6A、副トランシーバ6Bそれぞれは主電界通信用電極603A、補助電界通信用電極603Bそれぞれと一体であっても別体であってもよい。
主トランシーバ6A、副トランシーバ6Bそれぞれは、コンピュータで構成される制御装置7にLANのようなネットワークにて接続されている。
主トランシーバ6A、副トランシーバ6Bは同じ構成であり、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を利用して情報の送受信を行う。尚、電界通信端末11に内蔵されているトランシーバ117もこれと同様の内部構成である。どちらの電界通信用トランシーバも電界通信信号の送受信方式は電気式、光学式、あるいはその他の方式であってもよく、特に限定されるものではない。
図2に示すように、電界通信端末11には、電界通信用の信号電極(S)113とグランド電極(G)114、電源としての電池116、電界通信機能を司るトランシーバ117、コンピュータ(マイコン)118が組み込まれていて、信号電極113,114はトランシーバ117に接続されている。
固定側の主トランシーバ6A、副トランシーバ6Bは同じ構成であるが、主トランシーバ6Aには電界通信端末11との間の電界通信により信号送受を行わせ、他方、副トランシーバ6Bには電界通信端末11からの送信信号を受信するだけのを働きをさせる設定である。
図3に示すように、主トランシーバ6Aは、制御装置7からの送信データを入出力(I/O)回路601を介して受け取ると、この送信データを送信部602を介して主電界通信用電極603Aに供給し、該主電界通信用電極603A及び絶縁膜604を介して電界伝達媒体Aであるユーザの生体に電界を誘起させ、この電界を電界伝達媒体Aの他の部位に伝達させる。また、電界伝達媒体Aに誘起されて伝達されてくる電界を絶縁膜604を介して主電界通信用電極603Aで検出し、この電界の変化に対して信号処理回路606にて増幅、雑音除去などの信号処理を施し、さらに波形整形回路607で波形整形してから、入出力(I/O)回路601を介して制御装置7に出力する。尚、副トランシーバ6Bは、主トランシーバ6Aの作用のうち、信号受信動作のみを行い、信号送信動作は行わない設定であるが、内部の構成は主トランシーバ6Aと同様である。
制御装置7は、信号送受信部71、ID照合、セキュリティドア制御、その他の必要な演算制御をあらかじめ登録されているプログラムにしたがって実行する制御部72、正規資格者の電界通信端末それぞれのID番号を保持しているID記憶部73、複数の電界通信端末11との電界通信のログ、セキュリティドア5の制御ログ等を保持するログ情報記憶部74を備えている。また、制御装置7は、主トランシーバ6Aが出力する受信信号と副トランシーバ6Bが出力する受信信号との信号強度を比較し、どちらの信号強度が強いか弱いかを判定する信号強度比較部75、主トランシーバ6Aが出力する受信信号の波形と副トランシーバ6Bが出力する受信信号の波形とを比較し、同相であるか逆相であるかを判定する信号波形比較部76、そして、これらの信号強度比較部75と信号波形比較部76との判定結果に基づき電界通信端末11を携帯している正規資格者が主電界通信用電極603Aの上に立っていると判定した時にのみ、制御部72にID照合の許可指令を出力する誤検出判定部77を備えている。
次に、上記構成のセキュリティドア制御システムの動作について説明する。図1に示したように、通常の状態では、資格者が正規のIDの登録されている電界通信端末11を携帯し、セキュリティドア5の前の主電界通信用電極603Aに立てば、電界通信端末11内の電界通信用のコンピュータ118と制御装置7との間で、電界通信端末11に内蔵の電界通信用のトランシーバ117、電界伝達媒体である信号電極113、ユーザAの生体、主電界通信用電極603A、及び主トランシーバ6Aを介した通信路が確立される。そして、補助電界通信用電極603B、副トランシーバ6Bを介した通信路は確立されない。
そこで、図4のシーケンス図に示すように、コンピュータ118からID信号をその通信路を介して制御装置7に送信する(S11)。すなわち、電界通信端末11内のコンピュータ118はその記憶部に記憶されたIDと、パリティとを設定したID信号を生成して送信する。
主トランシーバ6Aはこの信号を波形整形して制御装置7に出力する。制御装置7では、信号送受信部71にてID信号を受信すると、図5のフローチャートに示すように、信号強度比較部75が主トランシーバ6Aからの信号と副トランシーバ6Bからの信号との信号強度を比較する(S111)。そして、本ケースの場合には、副トランシーバ6Bからは信号がないので信号波形比較部76は信号波形比較を行わない。その結果、誤検出判定部77はID照合指令を制御部72に出力する(S112)。
制御装置7の信号送受信部71がID信号を受信し、誤検出判定部77からID照合指令を受け取ると、制御部72は当該ID信号のIDがID記憶部73に記憶された正当なIDか否かを判別する(S12)。ID記憶部73に記憶されたIDと一致する場合、制御部72は信号送受信部71に対してReceived信号を上の通信路を介して電界通信端末11に送信させる(S13)。尚、制御部72は、電界通信端末11から送信されたID信号のパケットに当該制御装置7のID、Receivedフラグ及びID信号の受信時刻を設定し、またパリティを設定したReceived信号を生成し、信号送受信部71にて送信させる。尚、制御装置7のIDは、メモリなどの記憶装置に記憶されているものとする。
Receivedフラグは、ID記憶部73に記憶された正当なIDであることを示すフラグである。ID記憶部73に記憶されていない不正なIDのID信号の場合、信号送信部71は、Receivedフラグが設定されていないReceived信号を送信するか、あるいは、Received信号を送信しないものとする。
そして、電界通信端末11内のコンピュータ118は、Receivedフラグが設定されたReceived信号を受信すると、Action信号を上の通信路を介して制御装置7に送信する(S14)。すなわち、制御装置7から送信されたReceived信号のパケットに、Actionフラグを設定し、またパリティを設定したAction信号のパケットを生成して送信する。尚、Receivedフラグが設定されていないReceived信号を受信した場合、又はReceived信号を受信しない場合には、コンピュータ118はAction信号を送信しない。
そして、制御装置7の制御部72は、信号送受信部71がAction信号を受信すると、ドアロック解除の制御信号をセキュリティドア5に送信し、ドアロックを解除させる(S15)。また、制御部72は、受信したAction信号のパケットの時刻情報を当該Action信号を受信した時刻に書き換えてパリティを設定したログ情報をログ情報記憶部74に格納する。
以上説明した通常処理により、制御装置7は、電界通信端末11を携帯するユーザAが主電界通信用電極603Aの上に立つことにより、ドアロック解除の制御信号をセキュリティドア5に送信してドアロックを解除させる。
次に、本実施の形態のセキュリティドア制御システムによる、従来であれば誤検出によりID照合を行い、セキュリティドア5を誤ってロック解除するケースである図6に示す状況の場合の制御動作について説明する。無資格者Bがセキュリティドア5の前の主電界通信用電極603A上に立ち、電界通信端末11を携帯する資格者Aが無資格者Bに接近しながら通り過ぎるような状況である。この場合、図6の無資格者Bに資格者Aが接近している状態で、資格者Aの電界通信端末11から資格者A、資格者B、主電界通信用電極603A、主トランシーバ6Aを経て制御装置7に至る通信経路RAが確立される。しかし、これと共に、資格者Aの電界通信端末11から資格者A、補助電界通信用電極603B、副トランシーバ6Bを経て制御装置7に至る通信経路RBも同時に確立される。
そしてこの場合には、制御装置7は次の処理にてこの場合にはID照合を実施せず、セキュリティドア5のロック解除を行わない。上の通信経路RAにて、コンピュータ118からID信号を制御装置7に送信する。同時に、上の通信経路RBにてコンピュータ118からID信号を制御装置7に送信する。
主トランシーバ6Aは通信経路RAの信号を波形整形して制御装置7に出力する。副トランシーバ6Bも通信経路RBの信号を波形整形して制御装置7に出力する。制御装置7では、信号送受信部71にて両方のID信号を受信すると、図5のフローチャートに示すように、信号強度比較部75は主トランシーバ6Aからの信号と副トランシーバ6Bからの信号との信号強度を比較する(S111,S113)。
本ケースの場合には、電界通信端末11を携帯している正規資格者Aは補助電界通信用電極603B上に立っているので、副トランシーバ6Bからの信号の方が信号強度は強いので、信号強度判定部75は副トランシーバ6B側の信号強度が強いと判定する。
次に、信号波形比較部76は主トランシーバ6Aからの信号と副トランシーバ6Bからの信号との信号波形を比較し、同相か逆相かを判定する(S114)。電界通信信号の場合、電界伝達媒体の1つを通過してくる信号と、1つの電界伝達媒体にて電界を誘起された2つ目の電界伝達媒体を通過してくる信号とでは、信号波形の位相は必ず逆相となる。そこで、ステップS114の判定にて逆相と判定されると、これは正規資格者Aから無資格者Bを経て伝達された電界信号であると判断できる。そこで、誤検出判定部77は、
副トランシーバ6B経由の信号の方が信号強度が強く、かつ、主トランシーバ6A経由の信号と副トランシーバ6B経由の信号と信号波形が逆相であれば、図6のような状況にあるものとしてID照合指令を制御部72に出力しない(S115)。
この結果、制御装置7は電界通信端末11との電界通信が開始されても、ID照合を行わず、セキュリティドア5のロック解除は行わず、無資格者Bに対して誤ってドアロック解除することを防ぐことができる。
また、主電界通信用電極603Aに近接して補助電界通信用電極603Bが近接して設置してあるために、図7に示すように資格者Aが両方の電極603A,603B上に跨いで立つような状況も起こりえるが、このような状況ではセキュリティドア5を正しくロック解除しなければならない。そこで、本実施の形態のセキュリティドア制御システムは、次の動作にてセキュリティドア5をロック解除する。
資格者Aの携帯する電界通信端末11からは資格者Aを電界伝達媒体として主電界通信用電極603A、主トランシーバ6Aを経て制御装置7に至る通信経路RAと、同時に電界通信端末11からは資格者Aを1つの電界伝達媒体として補助電界通信用電極603B、副トランシーバ6Bを経て制御装置7に至る通信経路RBとが確立される。この場合、同じ電界伝達媒体を通過してくる信号であるので、通信経路RAと通信経路RBとを経て制御装置7に入力される電界通信信号は必ず同相の信号波形となる。
上の通信経路RAにて、コンピュータ118からID信号を制御装置7に送信する。同時に、上の通信経路RBにてコンピュータ118からID信号を制御装置7に送信する。
主トランシーバ6Aは通信経路RAの信号を波形整形して制御装置7に出力する。副トランシーバ6Bも通信経路RBの信号を波形整形して制御装置7に出力する。制御装置7では、信号送受信部71にて両方のID信号を受信すると、図5のフローチャートに示すように、信号強度比較部75は主トランシーバ6Aからの信号と副トランシーバ6Bからの信号との信号強度を比較する(S111,S113)。
本ケースの場合には、電界通信端末11を携帯している正規資格者Aが主電界通信用電極603Aと補助電界通信用電極603Bとの上に同時に立っているので、信号強度はほぼ同じになるが、いずれかが強く出ることもあり得る。そこで、いま、副トランシーバ6Bの側の信号強度が強ければ、信号強度判定部75は副トランシーバ6B側の信号強度が強いと判定する。
次に、信号波形比較部76は主トランシーバ6Aからの信号と副トランシーバ6Bからの信号との信号波形を比較し、同相か逆相かを判定する(S114)。本ケースでは、1つの電界伝達媒体を通過してくる2つの信号であるので、それらの信号波形の位相は必ず同相となる。そこで、ステップS114の判定にて同相と判定され、誤検出判定部77は、図7のような状況にあるものとしてID照合指令を制御部72に出力する(S112)。
他方、図7の状況で、主トランシーバ6Aの側の信号強度が強ければ、信号強度判定部75は主トランシーバ6A側の信号強度が強いと判定し、これを受けて誤検出判定部77は、ID照合指令を制御部72に出力する(S112)。
こうして、電界通信端末11を携帯している正規資格者Aが主電界通信用電極603Aと補助電界通信用電極603Bとの上に同時に立つという状況の下でも、本システムはID照合を行い、照合が成立すれはセキュリティドア5のロック解除を正しく行うことができる。
このようにして、本実施の形態のセキュリティドア制御システムによれば、無資格者Bがドア5の近くの正規の主電界通信用電極603Aの上に立っている状態で電界通信端末11を携帯している正規資格者がその近くを通り過ぎるような状況でも、無資格者Bのためにセキュリティドア5のドアロックを解除してしまうという誤検出を防止でき、しかも、正規資格者に対しては確実にセキュリティドア5のロック解除制御ができる。
<他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができる。特に、上記実施の形態のセキュリティドア制御システムでは、セキュリティドア5の前の位置に主電界通信用電極603Aを設置し、それに近接して補助電界通信用電極603Bを設置したが、この補助電界通信用電極シート603Bは主電界通信用電極603Aと同じ形状、同じ大きさでなくてもよく、例えば、主電界通信用電極603Aの周囲を取り囲むようなサークル形状のもの、主電界通信用電極603Aのセキュリティドア5とは反対側の周囲半分を取り囲むような半サークル形状のもの等、任意の形状のものを採用することができる。また、補助電極を主電極の周りに複数配置する構成にすることもできる。さらに、電界通信方式は光学式、電気式のいずれでもよく、特定されるものではない。さらに、セキュリティドアのロック解除に限らず、改札にも適用可能である。
図1は、本発明の1つの実施の形態のセキュリティドア制御システムのブロック図。 図2は、上記実施の形態のセキュリティドア制御システムにおける電界通信端末のブロック図。 図3は、上記実施の形態のセキュリティドア制御システムにおける主トランシーバのブロック図。 図4は、上記実施の形態のセキュリティドア制御システムによるドアロック解除制御のために電界通信を行う電界通信端末、制御装置、セキュリティドア間の通常動作のシーケンス図。 図5は、上記実施の形態のセキュリティドア制御システムにおいて制御装置が主トランシーバから信号を受信した時、また主トランシーバと副トランシーバから同時に信号を受信した時に行うID照合の実行・不実行の判定動作のフローチャート。 図6は、上記実施の形態のセキュリティドア制御システムにおいて、無資格者が主電界通信用電極上に立ち、正規資格者が補助電界通信用電極上に立つ状況を示す説明図。 図7は、上記実施の形態のセキュリティドア制御システムにおいて、正規資格者が主電界通信用電極と補助電界通信用電極とに跨いで立つ状況を示す説明図。 図8は、従来のセキュリティドア制御システムのブロック図。 図9は、従来のセキュリティドア制御システムにおいて、無資格者が電界通信用電極上に立ち、正規資格者がそれに近接して立つ誤動作が起きやすい状況を示す説明図。
符号の説明
A 資格者(電界伝達媒体)
B 無資格者(電界伝達媒体)
RA 通信経路
RB 通信経路
5 セキュリティドア
6A 主トランシーバ
6B 副トランシーバ
7 制御装置(コンピュータ)
11 電界通信端末
71 信号送受信部
72 制御部
73 ID記憶部
74 ログ情報記憶部
75 信号強度比較部
76 信号波形比較部
77 誤検出判定部
113 信号電極
114 グランド電極
116 電池
117 トランシーバ
118 制御装置(コンピュータ)
601 I/O回路
602 送信部
603 電極
603A 主電界通信用電極
603B 補助電界通信用電極
604 絶縁膜
606 信号処理部
607 波形整形部

Claims (2)

  1. セキュリティドアの近くの床の正規の電界通信位置に設置された主電界通信用電極と、
    前記主電界通信用電極の近傍に設置された補助電界通信用電極と、
    前記主電界通信用電極に接続され、電界通信信号を送受する主トランシーバと、
    前記補助電界通信用電極に接続され、電界通信信号を送受する副トランシーバと、
    前記主電界通信用電極上に電界通信端末を携帯する電界伝達媒体が乗って当該電界伝達媒体の電界通信端末との電界通信が可能になった時に、前記電界通信端末のID認証を前記主トランシーバによる電界通信を通じて実施し、ID認証が成功した時に前記セキュリティドアの解錠指令を出力するセキュリティドア制御装置とを備えたセキュリティドア制御システムであって、
    前記セキュリティドア制御装置は、
    前記主トランシーバと副トランシーバとのそれぞれの受信信号の信号強度を比較する信号強度比較手段と、
    前記主トランシーバと副トランシーバとのそれぞれの受信信号の信号波形を比較する信号波形比較手段と、
    前記主トランシーバも副トランシーバも電界通信信号を受信しない場合、前記副トランシーバの受信信号の信号強度の方が強い場合、前記信号波形が逆位相である場合、又は、前記副トランシーバの受信信号の信号強度の方が強く、かつ、前記信号波形が逆位相である場合には前記ID認証処理を実行させない誤検出判定手段とを有していることを特徴とするセキュリティドア制御システム。
  2. セキュリティドアの近くの床の正規の電界通信位置に設置された主電界通信用電極と、
    前記主電界通信用電極の近傍に設置された補助電界通信用電極と、
    前記主電界通信用電極に接続され、電界通信信号を送受する主トランシーバと、
    前記補助電界通信用電極に接続され、電界通信信号を送受する副トランシーバと、
    前記主電界通信用電極上に電界通信端末を携帯する電界伝達媒体が乗って当該電界伝達媒体の電界通信端末との電界通信が可能になった時に、前記電界通信端末のID認証を前記主トランシーバによる電界通信を通じて実施し、ID認証が成功した時に前記セキュリティドアの解錠指令を出力するセキュリティドア制御装置とを備えたセキュリティドア制御システムであって、
    前記セキュリティドア制御装置は、
    前記主トランシーバと副トランシーバとのそれぞれの受信信号の信号強度を比較する信号強度比較手段と、
    前記主トランシーバと副トランシーバとのそれぞれの受信信号の信号波形を比較する信号波形比較手段と、
    前記主トランシーバも副トランシーバも電界通信信号を受信している状態で、前記主トランシーバの受信信号の信号強度の方が強い場合、前記信号波形が同位相である場合、又は、前記主トランシーバの受信信号の信号強度の方が強く、かつ、前記信号波形が同位相である場合には前記ID認証処理を実行させる誤検出判定手段とを有していることを特徴とするセキュリティドア制御システム。
JP2008244692A 2008-09-24 2008-09-24 セキュリティドア制御システム Expired - Fee Related JP4581010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008244692A JP4581010B2 (ja) 2008-09-24 2008-09-24 セキュリティドア制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008244692A JP4581010B2 (ja) 2008-09-24 2008-09-24 セキュリティドア制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010081083A JP2010081083A (ja) 2010-04-08
JP4581010B2 true JP4581010B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=42211065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008244692A Expired - Fee Related JP4581010B2 (ja) 2008-09-24 2008-09-24 セキュリティドア制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4581010B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5108913B2 (ja) * 2010-04-12 2012-12-26 日本電信電話株式会社 電界通信システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017052A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電界通信システムおよび電界通信方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009017052A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 電界通信システムおよび電界通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010081083A (ja) 2010-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9953151B2 (en) System and method identifying a user to an associated device
US10369964B2 (en) Keyless entry system security enhancement
JP4922288B2 (ja) スマートカード機能を備えた生体認証デバイス
US20170195322A1 (en) Entry and exit control method and apparatus, and user terminal and server for the same
US10230706B2 (en) Using personal RF signature for enhanced authentication metric
US20200162455A1 (en) Multi-functional authentication apparatus and operating method for the same
JP6351425B2 (ja) キーレスエントリー装置およびその制御方法
US9111084B2 (en) Authentication platform and related method of operation
JP5359848B2 (ja) Icカード認証システム、icカード認証方法
JP5146872B2 (ja) 非接触icカード、携帯端末装置、起動制御方法、および起動制御プログラム
US7889060B2 (en) Active radio tag, security management system, and security management method
KR20160041432A (ko) 지문인식장치의 경보방법 및 시스템
JP5460019B2 (ja) 認証装置およびセキュリティシステム
KR101345018B1 (ko) 단말기 및 이를 이용한 보안 인증 시스템
CN114120487A (zh) 一种汽车数字钥匙管理方法、系统、设备及存储介质
US7861294B2 (en) Presence-based access control
KR101219957B1 (ko) 바이오메트릭스를 이용한 사용자 인증 방법, 장치 및 시스템, 이를 위한 기록 매체
JP2019512786A (ja) 権限付与認証方法、権限付与装置及び権限付与システム
KR101546610B1 (ko) 잠금 장치 및 그 제어 방법
JP4581010B2 (ja) セキュリティドア制御システム
KR102199138B1 (ko) 유저 인증방법, 장치 및 프로그램
KR101230369B1 (ko) 해킹 방지가 가능한 도어락 장치 및 이를 이용한 스마트키 인증 방법
JP6381478B2 (ja) 生体情報認証システム
JP7419973B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及び携帯装置
KR20110053030A (ko) Rfid를 이용한 보안usb장치 및 접근제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100830

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130903

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees