JP2011223322A - 同報無線システム、親局装置および子局装置 - Google Patents

同報無線システム、親局装置および子局装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 回線異常が発生してから短時間で回線異常と判断することができる同報無線システム、親局装置および子局装置を目的とする。
【解決手段】 同報無線システムは、情報を拡声通報する複数の子局装置20と、各子局装置20に対して無線を用いて情報を同報に送信する親局装置10とを有する。親局装置10は、複数の子局装置20の何れかと通話を行う場合、通話に用いる上りおよび下りの通話スロットを、通話相手の子局装置20に対して通知し、子局装置20は、この通知に対する応答を複数回送信し、それらの応答の少なくとも何れかに送信回数に係る情報を含め、この応答を受信する親局装置10は、応答に含まれる送信回数だけ応答を受信した後に、上りの通話スロットを受信設定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば、防災無線等の同報無線システムにおける親局装置と子局装置との間での通話接続手順に関する。
同報無線システムは、市役所や村役場などに設置される親局装置から、公民館や公園等に設置される、ある程度の範囲の地域に向けて主に音声で情報を通報する複数の子局装置や、民家の屋内に設置される戸別受信機と、無線で通信するシステムである。親局装置と子局装置との間の距離が離れている場合には、中継局装置によって無線信号が中継される。子局装置は、親局装置から情報が送られてくると、自らの子局装置が設置された地域に向けて、屋外に設置されたトランペットスピーカ等にて音声出力(拡声)されるようになっており、市区町村から住民への防災情報や行政情報等の伝達に用いられている。
このような同報無線システムは、親局装置から複数の子局装置への同報的な通報だけでなく、親局装置および子局装置に接続される電話機を用いて、親局装置と子局装置との間、または親局装置と中継局装置との間で通話を行うことができるようになっている。
同報無線システムでは、親局装置と任意の子局装置間、または親局装置と中継装置との間で通話ができる通話用の複信回線がある。この通話用の複信回線の信号は、1フレームをスロット0からスロット5までの6つのスロットに分割し、スロット0は親局装置から無線送信される下りの制御情報用に、スロット3を中継局装置または子局装置から無線送信される上りの制御情報用に使用する。また、スロット1およびスロット2は親局装置から任意の中継局装置または子局装置への下り通話回線用に、スロット4およびスロット5は中継局装置または子局装置から親局装置への上り通話回線用に割り当てられている。
同報無線システムにおいて親局装置と任意の子局装置との間、または親局装置と中継局装置との間で通話を行う場合、通話接続を開始するための手順(通話接続シーケンス)は、制御情報用のスロット0およびスロット3を使用し、通話は、スロット1およびスロット4の組合せまたはスロット2およびスロット5の組合せのどちらかを用いて通話を行う。すなわち、通話接続シーケンスでは、制御情報用スロットの使用を終了し通話用のスロットの使用を開始するというスロットの移行が行われる。
親局装置では、通話接続シーケンスの開始の有無に関わらず、制御情報用の上りスロットであるスロット3を受信する状態に設定され、通話接続シーケンスが開始されるとこのスロット3を用いて送られてくる、通話相手となる子局装置等(任意の子局装置または中継局装置の何れか)からの制御情報を受信する。この通話接続シーケンスの中で、親局装置は、通話相手の子局装置等に対して、通話用スロットのどの組合せを用いて通話を行うかを通知する。親局装置は、この通知を出力した後に通話用のスロットを受信状態に設定する。一方、子局装置は、通話で使用するスロットの通知に合わせて通話データを送信する。この場合、子局装置から通話データが送信開始されるまでの間にタイムラグが生じる。つまり、親局装置が通話用スロットを受信状態に設定しても、その受信状態の通話用スロットには子局装置からの無線信号が送られてこないため、受信信号が断という状態となる。
この受信信号が断という状態の発生は、回線異常が発生した場合の検出に影響を与える。すなわち、受信信号が一定時間断であった場合はその回線の同期がとれていない状態であるため、回線に異常が発生したと判断するが、上記通話接続シーケンスにおいてスロット移行時に受信信号が断となる時間があるため、回線異常と判断する受信信号断の時間は、通話接続シーケンスにおける受信信号が断となる時間よりも十分長い時間を設定する必要がある。これにより、回線異常が発生した場合、回線異常が発生したと判断するまでの時間が長くなるという問題がある。
なお、PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)における一斉通報でのタイムスロットの指定に関する技術としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2000−115068号公報
しかしながら、上記特許文献1は、PHSにおける一斉通報について記載されたものであり、同報無線システムの通話接続シーケンスを考慮したものではなく、上記問題を改善することができない。
本発明は、上記事情を鑑みなされたもので、回線異常が発生してから短時間で回線異常と判断することができる同報無線システム、親局装置および子局装置を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による同報無線システムは、情報を拡声通報する複数の子局装置と、各子局装置に対して無線を用いて情報を同報に送信する親局装置とを有する同報無線システムであって、前記親局装置は、前記複数の子局装置の何れかと通話を行う場合、通話接続手順の信号を送受信する制御用スロットを用いて通信し、通話に用いる上りおよび下りの通話スロットを、通話相手の子局装置に対して通知するスロット通知手段と、前記上りの通話スロットを用いて送られてくる無線信号を受信するように上りの通話スロットを受信設定する通話スロット移行手段とを備え、前記子局装置は、前記スロット通知手段により通知される前記通話に用いる上りおよび下りの通話スロットを受信した場合に、前記通知に対する応答を複数回送信するよう送信回数を決定するとともに、前記送信回数に係る情報を、前記応答のうちの少なくとも1つに含める応答制御手段と、前記応答を、前記応答制御手段により決定される回数だけ送信する応答送信手段とを備え、前記親局装置は、前記応答送信手段より送信される応答に含まれる前記送信回数に係る情報を参照し、前記送信回数だけ前記応答を受信した場合に、前記上りの通話スロットを受信設定することを判断する通話スロット判断手段をさらに備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明による親局装置は、情報を拡声通報する複数の子局装置と、各子局装置に対して無線を用いて情報を同報に送信する親局装置とを有する同報無線システムにおいて、前記親局装置からの通知に対する応答を複数回送信するよう送信回数を決定するとともに、前記送信回数に係る情報を、前記応答のうちの少なくとも1つに含め、前記送信回数だけ前記応答を送信する子局装置と通話する親局装置であって、前記複数の子局装置の何れかと通話を行う場合、通話接続手順の信号を送受信する制御用スロットを用いて通信し、通話に用いる上りおよび下りの通話スロットを、通話相手の子局装置に対して通知するスロット通知手段と、前記上りの通話スロットを用いて送られてくる無線信号を受信するように上りの通話スロットを受信設定する通話スロット移行手段と、前記子局装置からの前記応答に含まれる前記送信回数に係る情報を参照し、前記送信回数だけ前記応答を受信した場合に、前記上りの通話スロットを受信設定することを判断する通話スロット判断手段をさらに備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明による子局装置は、情報を拡声通報する複数の子局装置と、各子局装置に対して無線を用いて情報を同報に送信する親局装置とを有する同報無線システムにおいて、前記親局装置と前記複数の子局装置の何れかとが通話を行う場合に、通話相手の子局装置からの通知に応じて通話スロットを受信設定する親局装置と通話する子局装置であって、前記親局装置から通知されるスロット通知手段により通知される通話に用いる上りおよび下りの通話スロットを受信した場合に、前記通知に対する応答を複数回送信するよう送信回数を決定するとともに、前記送信回数に係る情報を、前記応答のうちの少なくとも1つに含める応答制御手段と、前記応答を、前記応答制御手段により決定される回数だけ送信する応答送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明による同報無線システム、親局装置および子局装置によれば、回線異常が発生してから短時間で回線異常と判断することができる。
本発明の一実施の形態に係る同報無線システムの構成を示すブロック図。 図1の同報無線システムに設けられる親局装置の構成を示すブロック図。 図1の同報無線システムに設けられる子局装置の構成を示すブロック図。 図1の同報無線システムで使用されるフレーム構成を示す図。 図1の同報無線システムにおける通話接続手順を示すシーケンス図。 図5の通話接続手順の無線チャネル指示応答のフレーム構成を示す図。 親局装置の通話接続手順を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す同報無線システムを示すブロック図である。
同報無線システムは、親局装置10と、親局装置10から受信した無線信号に含まれる音声情報を拡声して周囲へ通報する複数の子局装置20とを有する。同報無線システムによっては、親局装置10から送信された無線信号を子局装置20へ中継する中継局装置30や、家屋内に設置されて親局装置10からの電波または中継局装置30を介しての電波を受信して、家屋内で親局装置10から送信された情報を再生する戸別受信機40を有する場合もある。親局装置10には、操作卓10aが接続される。操作卓10aには、操作者が音声を入力するマイクや、子局装置から拡声される音声の音量を指定するために必要な情報を入力するキーボードやマウス、若しくはタッチパネルなどのユーザーインタフェース等が備えられる。
この同報無線システムは、市役所や村役場などの自治体から住民に対して情報を通報するのに用いられ、主に災害等が発生した場合などの緊急時の情報伝達手段に用いられる。この他、お昼や夕刻などの定時に時間を報知するために音楽やチャイムを鳴らすなど、緊急時以外の同報無線システムの使用方法は各自治体によって様々である。また、同報無線システムは、親局装置10から全ての子局装置20へ同時に通報するだけでなく、一部の子局装置20への通報というように地域を限定しての通報や、一つの子局装置20への通報も行うことができるようになっている。
また、このような同報無線システムは、親局装置10から子局装置20への一方的な情報伝達だけでなく、親局装置10と任意の子局装置20との間、または親局装置10と中継局装置30との間で、夫々の装置に接続される電話機を用いて通話を行うことができるように構成される。通常の電話回線は、有線の通信線で接続されているため災害時に損傷を受けやすいが、無線システムであれば通信線は空中線(無線)であるため、災害時でも双方向の通話が可能である。
図2は、同報無線システムに設けられる親局装置10の構成を示すブロック図である。
親局装置10には、データ合成・分岐部11、呼制御部12、送信伝送制御部13、送信部14、送受切替部15、受信部16、および受信伝送制御部17を備える。
また、親局装置10には構内交換機(PBX)100を介して電話機200が接続される。図2では、電話機200は1つのみ図示されているが、電話機200の数は2つ以上接続されてもよい。
なお、送信伝送制御部13、送信部14、送受切替部15、受信部16、および受信伝送制御部17は、送受信部と称される。この送受信部は、送受信部18−1、18−2と2つ設けられ、それらのうちの一方が現用系として動作し、他方は予備系として通常は待機している。現用系の送受信部に故障等の異常が発生した場合には、予備系の送受信部で動作するように切り替えられる。
データ合成・分岐部11は、下り信号の処理として、スロット毎の送信元データを構内交換機100を介して電話機200から受信し、この送信元データを送信伝送制御部13へ出力する。上り信号が入力された場合は、スロット毎の復号データを伝送先である電話機200へ向けて伝送するため構内交換機100へ出力する。
呼制御部12は、子局装置20または中継局装置30との間の無線回線の呼接続制御を行うもので、データ合成・分岐部11、送信伝送制御部13および受信伝送制御部17の夫々との間で、CCH(制御チャネル)やFACCH(高速付随制御チャネル)等の信号が入出力される。また、後述する通話接続シーケンス時には、スロット移行のタイミングの判断を行う。
送信伝送制御部13は、データ合成・分岐部11から入力されるデータを音声信号に対してはS方式コーディングに基づく符号化を行い、音声信号を含む全ての信号は送信フォーマットへ変換し、16QAM等の多値変調等を行って送信部14へ変調信号を出力する。また、送受切替部15に対して送信タイミング制御を行う。さらに、呼制御部12との間では、CCH(制御チャネル)やFACCH(高速付随制御チャネル)等の信号が入出力される。
送信部14は、送信伝送制御部13から入力される変調信号を、無線信号へアップコンバートするとともに電力増幅器により所定の電力まで増幅し、送受切替部15へ出力する。
送受切替部15は、アンテナANTと接続され、送信と受信とを一定時間毎に切り替え、送信する場合には、送信部14から入力される増幅された無線信号をアンテナANTへ導き、受信する場合には、アンテナANTで受信される無線信号を受信部16へ導く。
受信部16は、送受切り替える15から入力される無線信号をダウンコンバートし、ダウンコンバートされた信号を受信伝送制御部17へ出力する。
受信伝送制御部17は、受信部16から入力される受信信号をスロット毎に復調して復号データへ変換し、復号データをデータ合成・分岐部11へ出力する。復号データに音声信号が含まれる場合は、S方式デコードを行い、データ合成・分岐部11へ出力する。また、受信したデータに基づく同期処理や受信信号の受信感度を調整する自動利得制御を行う。さらに、呼制御部12との間では、CCH(制御チャネル)やFACCH(高速付随制御チャネル)等の信号が入出力される。
図3は、同報無線システムに設けられる子局装置20の構成を示すブロック図である。
子局装置20には、データ合成・分岐部21、呼制御部22、送信伝送制御部23、送信部24、送受切替部25、受信部26、および受信伝送制御部27を備える。また、子局装置20には電話機200が接続される
なお、送信伝送制御部23、送信部24、送受切替部25、受信部26、および受信伝送制御部27は、送受信部と称される。
データ合成・分岐部21は、下り信号の処理として、スロット毎の送信元データを電話機200から受信し、この送信元データを送信伝送制御部23へ出力する。上り信号が入力された場合は、スロット毎の復号データを伝送先である電話機200へ出力する。
呼制御部22は、親局装置10との間の無線回線の呼接続制御を行うもので、データ合成・分岐部21、送信伝送制御部23および受信伝送制御部27の夫々との間で、CCH(制御チャネル)やFACCH(高速付随制御チャネル)等の信号が入出力される。また、後述する通話接続シーケンス時には、スロット移行のタイミングの判断を行う。
送信伝送制御部23は、データ合成・分岐部21から入力されるデータを音声信号に対してはS方式コーディングに基づく符号化を行い、音声信号を含む全ての信号は送信フォーマットへ変換し、16QAM等の多値変調等を行って送信部24へ変調信号を出力する。また、送受切替部25に対して送信タイミング制御を行う。さらに、呼制御部22との間では、CCH(制御チャネル)やFACCH(高速付随制御チャネル)等の信号が入出力される。
送信部24は、送信伝送制御部23から入力される変調信号を、無線信号へアップコンバートするとともに電力増幅器により所定の電力まで増幅し、送受切替部25へ出力する。
送受切替部25は、アンテナANTと接続され、送信と受信とを一定時間毎に切り替え、送信する場合には、送信部24から入力される増幅された無線信号をアンテナANTへ導き、受信する場合には、アンテナANTで受信される無線信号を受信部26へ導く。
受信部26は、送受切り替える15から入力される無線信号をダウンコンバートし、ダウンコンバートされた信号を受信伝送制御部27へ出力する。
受信伝送制御部27は、受信部26から入力される受信信号をスロット毎に復調して復号データへ変換し、復号データをデータ合成・分岐部21へ出力する。復号データに音声信号が含まれる場合は、S方式デコードを行い、データ合成・分岐部21へ出力する。また、受信したデータに基づく同期処理や受信信号の受信感度を調整する自動利得制御を行う。さらに、呼制御部22との間では、CCH(制御チャネル)やFACCH(高速付随制御チャネル)等の信号が入出力される。
図4は、同報無線システムで使用される連絡通話を行う場合のフレーム構成を示す図である。
同報無線システムで使用されるフレーム構成は、1フレームをスロット0からスロット5までの6つのスロットに分割される。スロット0は親局装置からの制御情報用に、スロット3は中継局装置または子局装置からの制御情報用に使用される。また、スロット1およびスロット2は親局装置から任意の中継局装置または子局装置への下り通話回線用に、スロット4およびスロット5は中継局装置または子局装置から親局装置への上り通話回線用に割り当てられている。なお、同報無線システムにおける通話は、スロット1(下り)およびスロット4(上り)の組合せまたはスロット2(下り)およびスロット5(上り)の組合せの何れかを用いて通話を行う。
同報無線システムにおいて親局装置と任意の子局装置との間、または親局装置と中継局装置との間で通話接続を開始するための手順(通話接続シーケンス)は、制御情報用のスロット0およびスロット3を使用し、通話は、スロット1およびスロット4の組合せまたはスロット2およびスロット5の組合せの何れかを用いて通話を行う。すなわち、通話接続シーケンスでは、制御情報用スロットの使用を終了し通話用のスロットの使用を開始するスロットの移行が行われる。
次に、図5乃至図7を参照して、同報無線システムにおける通話接続手順について説明する。
図5は、同報無線システムにおける通話接続手順を示すシーケンス図である。ここでは、親局装置10から子局装置20へ発信する場合の例を示す。なお、親局装置10のステップ番号は、図7の親局装置10の処理手順と同じステップ番号であり、図5の親局装置10のステップ番号と図7の親局装置10のステップ番号とは対応している。
同報無線システムの基本的な制御信号の通信の手法として、連送がある。同報無線システムは、送信した無線信号が確実に通信相手に受信されるように、同じ情報をもつ無線信号を複数回送信する。これを連送という。図7では、連送の回数が3回の場合の例を示している。また、無線信号の通信の手法として、3回の連送の他、通信相手からの応答を待つ場合、通信相手からの応答があるまで連送を続ける場合がある。
まず、親局装置10に接続される電話機200がオフフックされ発信先の情報が入力されると、「子局通話開始要求」を示す信号が下り制御用スロットであるスロット0を用いて送信される(ステップS11)。この「子局通話開始要求」を示す信号は、発信先である子局装置20から応答があるまで連送される。子局装置20は、親局装置10から複数回送信される「子局通話開始要求」を示す信号の何れかを受信すると、「子局通話開始応答」を示す信号をスロット3に載せて3回連送する(ステップS21)。
親局装置10は、子局装置20から3回送信される「子局通話開始応答」を示す信号の何れかを受信すると、通話に使用する通話用スロットの情報、すなわち、無線チャネルを示す信号をスロット0に載せて3回連送する(ステップS12)。ここでは、スロット1とスロット4の組合せの無線チャネルを用いることとする。子局装置20は、親局装置10から3回送信される通話に使用する通話用スロットの情報を示す信号の何れかを受信すると、「無線チャネル指示応答」を示す信号を、スロット3に載せて親局装置10からの応答があるまで連送する(ステップS22)。
親局装置10は、子局装置20から連送される「無線チャネル指示応答」を示す信号の何れかを受信すると、下り信号用スロットであるスロット1へスロット移行し(ステップS13)、スロット1で送信を開始したことを示す「番号通知」の信号を下りの通話用スロットであるスロット1に載せて3回連送する(ステップS14)。子局装置20は、親局装置10から3回送信される「番号通知」の信号の何れかを受信すると、スロット3に載せて連送し続けている「無線チャネル指示応答」をあとM回送信することを示す情報を、「無線チャネル指示応答」に含めて送信する(ステップS23)。ここでは、あと3回送信するという例を示している。
ここで、図6を参照して、あとM回送信することを示す情報を載せる「無線チャネル指示応答」の信号フォーマットについて説明する。「無線チャネル指示応答」の信号フォーマットは、同報無線システムの規格(ARIB STD−T86)で規定される上りのSCCH(共通双方向制御信号)であり、この上りSCCHのうち使用されていない「予備」のビットが複数ある。あとM回送信することを示す情報は、これらの「予備」の何れかに書き込むことで、親局装置10へ通知することができる。
図5のステップS23にてあと3回「無線チャネル指示応答」を送信することを示す情報を含む「無線チャネル指示応答」を送信した後、親局装置10は、子局装置20から送信される、あと3回「無線チャネル指示応答」を送信することを示す情報を含む「無線チャネル指示応答」を受信し(ステップS15)、子局装置20から送られてくる「無線チャネル指示応答」を3回からカウントダウンする(ステップS16)。
一方、子局装置20は、ステップS23にてあと3回「無線チャネル指示応答」を送信した後は、上りの通話用スロットであるスロット4で送信を開始したことを示す「番号通知」の信号を上りの通話用スロットであるスロット4に載せて3回連送し(ステップS24)、その後、子局にて通話が可能となったことを通知するため「子局通話応答」を示す信号をスロット4に載せて3回連送する(ステップS25)。
他方、親局装置10は、ステップS16にて、「無線チャネル指示応答」を3回からカウントダウンし、「無線チャネル指示応答」を3回受信したと判断した後に、下りの通話用スロットであるスロット4へ移行する(ステップS17)。スロット4で信号が送られてくるタイミングで下りのスロット(受信スロット)をスロット4へ移行するので、スロット移行の後に受信信号が断となることを防止できる。従って、親局装置10と子局装置20との間の同期が外れたと判断するまでの時間を短くすることができ、回線異常をより早く判断することが可能となる。
以上述べたように、子局装置20は、移行前のスロットに載せて連送し続けている「無線チャネル指示応答」をあとM回送信することを示す情報を、「無線チャネル指示応答」に含めて親局装置10へ送信し、親局装置10は、あとM回送信されることを示す「無線チャネル指示応答」を受信し、子局装置20から送られてくる「無線チャネル指示応答」をM回からカウントダウンする。親局装置10は、「無線チャネル指示応答」をM回からカウントダウンし、「無線チャネル指示応答」をM回受信したと判断した後に、下りの通話用スロットへ移行するので、移行後のスロットで信号が送られてくるタイミングで下りのスロット(受信スロット)を移行するので、親局装置10が下りのスロットへ移行の後に、受信信号が断となることを防止できる。
その結果、親局装置10と子局装置20との間の同期が外れたと判断するまでの時間を短くすることができ、回線異常をより早く判断することが可能となる。
なお、本発明は、以上の構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施例では、親局装置が発信側の装置で子局装置が着信側の装置であったが、子局装置から発信し、親局装置へ着信する場合についても、同様の構成および手順によりスロット移行時の受信信号が断となることを防止できる。また、通話する場合の発信側措置と着信側装置の組合せは、上記に限定されるものではなく、親局装置と中継局装置であってもよい。
10…親局装置、10a…操作卓、20…子局装置、30…中継局装置、11,21…データ合成・分岐部、12,22…呼制御部、13,23…送信伝送制御部、14,24…送信部、15,25…送受切替部、16,26…受信部、17,27…受信伝送制御部、18−1,18−2,28…送受信部、200…電話機、300…構内交換機(PBX)。

Claims (3)

  1. 情報を拡声通報する複数の子局装置と、各子局装置に対して無線を用いて情報を同報に送信する親局装置とを有する同報無線システムであって、
    前記親局装置は、
    前記複数の子局装置の何れかと通話を行う場合、通話接続手順の信号を送受信する制御用スロットを用いて通信し、通話に用いる上りおよび下りの通話スロットを、通話相手の子局装置に対して通知するスロット通知手段と、
    前記上りの通話スロットを用いて送られてくる無線信号を受信するように上りの通話スロットを受信設定する通話スロット移行手段とを備え、
    前記子局装置は、
    前記スロット通知手段により通知される前記通話に用いる上りおよび下りの通話スロットを受信した場合に、前記通知に対する応答を複数回送信するよう送信回数を決定するとともに、前記送信回数に係る情報を、前記応答のうちの少なくとも1つに含める応答制御手段と、
    前記応答を、前記応答制御手段により決定される回数だけ送信する応答送信手段とを備え、
    前記親局装置は、
    前記応答送信手段より送信される応答に含まれる前記送信回数に係る情報を参照し、前記送信回数だけ前記応答を受信した場合に、前記上りの通話スロットを受信設定することを判断する通話スロット判断手段をさらに備えることを特徴とする同報無線システム。
  2. 情報を拡声通報する複数の子局装置と、各子局装置に対して無線を用いて情報を同報に送信する親局装置とを有する同報無線システムにおいて、前記親局装置からの通知に対する応答を複数回送信するよう送信回数を決定するとともに、前記送信回数に係る情報を、前記応答のうちの少なくとも1つに含め、前記送信回数だけ前記応答を送信する子局装置と通話する親局装置であって、
    前記複数の子局装置の何れかと通話を行う場合、通話接続手順の信号を送受信する制御用スロットを用いて通信し、通話に用いる上りおよび下りの通話スロットを、通話相手の子局装置に対して通知するスロット通知手段と、
    前記上りの通話スロットを用いて送られてくる無線信号を受信するように上りの通話スロットを受信設定する通話スロット移行手段と、
    前記子局装置からの前記応答に含まれる前記送信回数に係る情報を参照し、前記送信回数だけ前記応答を受信した場合に、前記上りの通話スロットを受信設定することを判断する通話スロット判断手段をさらに備えることを特徴とする親局装置。
  3. 情報を拡声通報する複数の子局装置と、各子局装置に対して無線を用いて情報を同報に送信する親局装置とを有する同報無線システムにおいて、前記親局装置と前記複数の子局装置の何れかとが通話を行う場合に、通話相手の子局装置からの通知に応じて通話スロットを受信設定する親局装置と通話する子局装置であって、
    前記親局装置から通知されるスロット通知手段により通知される通話に用いる上りおよび下りの通話スロットを受信した場合に、前記通知に対する応答を複数回送信するよう送信回数を決定するとともに、前記送信回数に係る情報を、前記応答のうちの少なくとも1つに含める応答制御手段と、
    前記応答を、前記応答制御手段により決定される回数だけ送信する応答送信手段とを備えることを特徴とする子局装置。
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