JP2011222947A - 太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池 - Google Patents

太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールをラミネートする際に用いられるテフロン(登録商標)シートと、太陽電池用裏面保護シートとが、高温で接触することによるテフロン(登録商標)シートの汚染を防止できる太陽電池用裏面保護シート、並びにこの太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の太陽電池用裏面保護シートは、基材の一方の面側に少なくとも耐候層が積層され、前記基材の他方の面側に多層着色層が積層されており、前記多層着色層は、封止材に接着する側から少なくとも透明層と、着色層と、が順次積層された構成であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池用裏面保護シート(太陽電池裏面封止用シート)に関し、さらに詳細には、太陽電池モジュールをラミネートする際に用いられるテフロン(登録商標)シートと、太陽電池用裏面保護シートとが、高温で接触することによるテフロン(登録商標)シートの汚染を防止できる太陽電池用裏面保護シート、並びにこの太陽電池用裏面保護シートを用いた太陽電池に関する。
近年、地球温暖化問題に対する内外各方面の関心が高まる中、二酸化炭素の排出抑制のために、様々な努力が続けられている。化石燃料の消費量の増大は大気中の二酸化炭素の増加をもたらし、その温室効果により地球の気温が上昇し、地球環境に重大な影響を及ぼす。この地球規模の問題を解決するために様々な検討が行われており、特に太陽光発電については、そのクリーン性や無公害性という点から期待が高まっている。
太陽電池は、太陽光のエネルギーを直接電気に換える太陽光発電システムの心臓部を構成するものであり、単結晶、多結晶、又はアモルファスシリコン系の半導体からできている。太陽電池の構造としては、太陽電池素子単体(セル)をそのままの状態で使用することはなく、一般的に数枚〜数十枚の太陽電池素子を直列、並列に配線し、長期間(約20年)に亘ってセルを保護するために種々パッケージングが行われ、ユニット化されている。このパッケージに組み込まれたユニットを「太陽電池モジュール」と呼んでいる。
一般的に、太陽電池モジュールは、太陽光が当たる面をガラス面で覆い、熱可塑性プラスチック(特にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA))からなる封止材で間隙を埋め、裏面が耐熱、耐候性プラスチック材料などからなる白色および黒色の裏面保護シートで保護された構造となっている。なお、白色の裏面保護シートを使用するのは光を反射させて発電効果を上げるためである。
ところで、通常、太陽電池モジュールのラミネートは、ラミネータ内の高温にした熱板を介して加熱されたテフロン(登録商標)シートを使用する。また、テフロン(登録商標)シート上にガラス板側がくるように太陽電池モジュールが配置されている。太陽電池モジュールをラミネートする際に、後工程である裏面保護シートのトリミングを容易にするために、ガラス板よりも大きさサイズに裏面保護シートをカットして、太陽電池モジュールをラミネートするので、裏面保護シートとテフロン(登録商標)シートが高温で接触することになる。裏面保護シートに着色樹脂を用いると、着色樹脂がテフロン(登録商標)シートに融けて付着することで、テフロン(登録商標)シートを汚すことになる。特に着色樹脂の付着は目立つ。テフロン(登録商標)シートが着色樹脂で汚れると生産ラインも着色樹脂で汚れ、太陽電池モジュール作製に悪影響を及ぼすことがある。
特開2009−212122号公報 特開2009−212123号公報 特開2005−11923号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、太陽電池モジュールをラミネートする際に用いられるテフロン(登録商標)シートと、太陽電池用裏面保護シートとが、高温で接触すること
によるテフロン(登録商標)シートの汚染を防止できる太陽電池用裏面保護シート、並びにこの太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決することを目的とした本発明の要旨は以下のとおりである。 〔1〕基材の一方の面側に少なくとも耐候層が積層され、前記基材の他方の面側に多層着色層が積層されており、前記多層着色層は、封止材に接着する側から少なくとも透明層と、着色層と、が順次積層された構成であることを特徴とする太陽電池用裏面保護シート。
〔2〕前記着色層は、第一の着色層と第二の着色層との二層構成であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池用裏面保護シート。
〔3〕前記多層着色層は、ポリオレフィン系樹脂からなり、MI値が5g/10min以下であることを特徴とする請求項1または2記載の太陽電池用裏面保護シート。
〔4〕前記多層着色層と前記基材との間にアンカーコート層を介することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の太陽電池用裏面保護シート。
〔5〕前記着色層が、押出しラミネート加工方法により施されることを特徴とする請求項請求項1乃至4のいずれか一項に記載の太陽電池用裏面保護シート。
〔6〕前記着色層が、着色フィルムを透明樹脂を用いて押出しサンドラミネート加工方法により施されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の太陽電池用裏面保護シート。
〔7〕ガラス板と、前記ガラス板と対向して配置された裏面保護シートと、前記ガラス板と前記裏面保護シートとの間に配置された太陽電池モジュールとを備え、前記裏面保護シートに、請求項1乃至6の何れか一項に記載の太陽電池用裏面保護シートを用いたことを特徴とする太陽電池。
本発明の太陽電池用裏面保護シートによれば、封止材と接触する樹脂を透明にすることで、テフロン(登録商標)シートの汚染を防止できる太陽電池用裏面保護シート及びこれを用いた太陽電池を製造することができる。
本発明を説明するための一例を示す断面図。 本発明を説明するための第2の例を示す断面図。
以下、本発明を適用した太陽電池用裏面保護シート(太陽電池裏面封止用シート)及びこれを用いた太陽電池について、図面を参照して詳細に説明する。
<太陽電池用裏面保護シート>
先ず、図1に示す本発明を適用した太陽電池用裏面保護シート(以下、裏面保護シートという。)4について説明する。この裏面保護シート4は、図1に示すように、基材1を多層着色層2と耐候層3とが挟み込んだ状態で積層されてなる構造を有している。
(基材)
基材1は、裏面保護シート4自体の剛性および太陽電池モジュール内で発生した電気を外部との絶縁性を保つために設けている。基材1として使用されるフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、エポキシ等を使用することができる。基材の厚さは、25〜250μmが好ましい。
(耐候層)
長時間の太陽光、風雨に暴露されても著しい劣化が起こらないものが望ましく、耐候層3に用いる素材としては、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、低オリゴマーPETをフィルム化したものや、またはそれらの樹脂を液化してコーティングしても構わない。耐候層3の厚みは、3〜100μmが好ましい。
(多層着色層)
多層着色層2は、少なくとも透明層と着色層とから構成されている。封止材に接触する側から透明層2aと、第一の着色層2bと、第二の着色層2cと、が順次積層された三層構成である。多層着色層2に用いる樹脂素材としては、ポリビニルアセテート(EVA)、アイオノマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂であり、封止材と融解して接着するものである。
ここで用いられる封止材は、特に限定はしないが、代表的な樹脂としては、ポリビニルアセテート(EVA)、アイオノマー、PVB(ポリビニルブチラール)等の樹脂をシート状にしたもの、または、シランカップリング剤、架橋剤等の添加物をブレンドした後にシート状にして用いてもよい。
また、多層着色層2のMI値(MFR値)は5g/10min以下が望ましい。これよりも高いMI値になると、モジュールラミネート時の熱で透明層2a自体が融解して、テフロン(登録商標)シートを汚すことになる。
透明層2aの樹脂素材は、封止材と接触する樹脂素材であるので着色はしない。第一の着色層2bは、任意の着色が可能である。裏面保護シートの要求として多い着色は、「白」、「黒」である。一般的には、「白」の着色に用いるのは、酸化チタンまたは硫酸バリウム等、「黒」の着色に用いるのは、カーボンブラックが挙げられる。第一の着色層2bはガラス側から視認できる。第二の着色層2cは、裏面保護シート5が透明の場合、耐候層3側から視認できる。透明層2aの厚みを増すことにより、第一の着色層2bまたは第二の着色層2cに多くの顔料を添加しても製膜することが可能である。従来は、着色層が単層で多くの顔料を増やすと製膜時に膜割れが発生しやすくなり、製膜が難しくなる。
また、バリア層(図示していない。)は、基材1と耐候層3との間に、化合物系太陽電池や薄膜型太陽電池などの起電部にバリア性が必要な場合に積層される。バリア層には、アルミ箔、無機蒸着フィルムを用いることができる。また、基材1または耐候層3に無機蒸着膜を施してもよい。バリア層の水蒸気バリアは、1g/mday以下が好ましい。
(アンカーコート層)
2つを押出し加工で製膜する場合、アンカーコート層9は多層着色層2と基材1を接着するために必要な層であり、樹脂としては特に限定されるものではないが、通常ドライラミネート法に用いられる接着剤で、耐性・強度などに優れるウレタン系接着剤が好ましい。但し、多層着色層2が基材1と十分接着可能な樹脂、例えば、EMAAやアイオノマー樹脂などが用いられる場合は必要ない。
<太陽電池>
次に、図2に示す本発明を適用した太陽電池5について説明する。この太陽電池5は、図2に示すように、ガラス板6と、配線を配設した光起電力素子としての太陽電池モジュール7と、上記裏面保護シート4と、封止材8とから概略構成されている。
また、上記裏面保護シート4は、多層着色層2の透明層2aが封止材8と接触するように配置されている。
以上のような構造を有する太陽電池5では、上述した本発明の裏面保護シート4を用いることによって、太陽電池モジュール7をラミネートする際に用いられるテフロン(登録商標)シートと、裏面保護シート4とが、高温で接触することによるテフロン(登録商標)シートの汚染を防止できる。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実施例1)
耐候層として、厚さ25μmのPVFフィルム(商品名・型番「PV2111」デュポン株式会社製)を用いた。 基材として、厚さ125μmのPETフィルム(商品名・型番「S10」東レ株式会社製)を用いた。
多層着色層として、インフレーション製膜法により透明層、黒着色層、透明層のフィルムを製膜した。この多層着色層は、エチレンが95%、酢酸ビニルが5%の共重合体で、MI値が2g/10minのEVA樹脂を使用した。封止材側から透明層の厚さは30μm、黒着色層の厚さは40μm、透明層の厚さは30μmであった。この際、黒着色層に用いた黒顔料は、カーボンブラックを15%添加した。
次に、2液硬化型ポリウレタン系ドライラミネート接着剤を介して、基材の一方の面側にPVFフィルムを、他方の面側に多層着色層の透明層、黒着色層、透明層のフィルムを順次積層して、太陽電池用裏面保護シートを作製した。その後、作製した太陽電池用裏面保護シートを1000mm×1400mmに切断してモジュールラミネートを行った。
(実施例2)
耐候層として、厚さ50μmの耐加水分解PETフィルム(商品名・型番「X10S」東レ株式会社製)を用いた。基材として、厚さ125μmのPETフィルム(商品名・型番「S10」東レ株式会社製)を用いた。
上記基材の片面に、MI値は2g/10minのEVA(VA5%)樹脂を用いて、押出しラミネート法により、封止材側から透明層、黒着色層、白着色層を順次、それぞれの膜が厚30μm、40μm、30μmになるように積層して多層着色層を得た。この際、黒着色層はカーボンブラックを15%添加し、白着色層は酸化チタンを15%添加した樹脂を用いた。
次に、前記基材の他方の片面に、2液硬化型ポリウレタン系ドライラミネート接着剤を介して耐加水分解PETフィルムを積層し太陽電池用裏面保護シートを作製した。その後、作製した太陽電池用裏面保護シートを1000mm×1400mmに切断してモジュールラミネートを行った。
(実施例3)
実施例3では、耐候層として、厚さ50μmの耐加水分解PETフィルム(商品名・型番「X10S」東レ株式会社製)を用いた。
基材として、厚さ125μmのPETフィルム(商品名・型番「S10」東レ株式会社製)を用い、その片面に2液硬化型ポリウレタン系ドライラミネート接着剤を、乾燥後に1g/mの塗工量になるようにアンカーコート層を施した。
次に、MI4のLDPEにカーボンブラックを10%重量部添加した樹脂を用いて、インフレーション法製膜により、膜厚25μmの黒着色層のフィルムを得た。
次に、タンデム型押出しサンドラミネート加工方法により、MI2の透明LDPEを介して、前記アンカーコート層を施した基材に、黒着色層のフィルムをサンドラミしてから、さらにその黒着色フィルムの上にMI2透明EVA(VA5%)を50μm積層して基材上に多層着色層を施した。
次に、基材の一方の面側に耐加水分解PETフィルムを、2液硬化型ポリウレタン系ドライラミネート接着剤を介してで貼り合わせ、太陽電池用裏面保護シートを作製した。その後、作製した太陽電池用裏面保護シートを1000mm×1400mmに切断してモジュールラミネートを行った。
(比較例1)
耐候層として、厚さ25μmのPVFフィルム(商品名・型番「PV2111」デュポン株式会社製)を用いた。基材として、厚さ125μmのPETフィルム(商品名・型番「S10」東レ株式会社製)を用いた。
次に、MI値が2g/10minのEVA(VA5%)にカーボンブラックを6%添加した樹脂を用いて、インフレーション製膜法で厚さは100μmの黒着色層の単層フィルムを製膜した。
次に、2液硬化型ポリウレタン系ドライラミネート接着剤を介して、基材の一方の面側にPVFフィルムを、他方の面側に黒着色層の単層フィルムを積層して太陽電池用裏面保護シートを作製した。その後、作製した太陽電池用裏面保護シートを1000mm×1400mmに切断してモジュールラミネートを行った。
(比較例2)
耐候層として、厚さ25μmのPVFフィルム(商品名・型番「PV2111」デュポン株式会社製)を用いた。基材として、厚さ125μmのPETフィルム(商品名・型番「S10」東レ株式会社製)を用いた。
多層着色層の透明層として、MI値が2g/10minのEVA(VA5%)樹脂を用い、インフレーション製膜法で厚さ50μの単層フィルムを製膜した。黒着色層として厚さ50μmの黒PETフィルム(商品名・型番「X30」東レ株式会社製)を用いた。
次に、2液硬化型ポリウレタン系ドライラミネート接着剤を介して、基材の一方の面側にPVFフィルムを、他方の面側に前記黒着色層と透明層を順次積層して太陽電池用裏面保護シートを作製した。その後、作製した太陽電池用裏面保護シートを1000mm×1400mmに切断してモジュールラミネートを行った。
(比較例3)
耐候層として、厚さ25μmのPVFフィルム(商品名・型番「PV2111」デュポン株式会社製)を用いた。基材として、厚さ125μmのPETフィルム(商品名・型番「S10」東レ株式会社製)を用いた。
多層着色層として、MI値が7g/10minのEVA(VA5%)樹脂を用いて、インフレーション製膜法により厚さ30μmの透明層、40μmの黒着色層、30μmの透明層のフィルム作製した。この際、黒着色層に用いた黒顔料は、EVA樹脂にカーボンブラックを15%添加した。
次に、2液硬化型ポリウレタン系ドライラミネート接着剤を介して、基材の一方の面側にPVFフィルムを、他方の面側に多層着色層の透明層、黒着色層、透明層を順次積層して太陽電池用裏面保護シートを作製した。その後、作製した太陽電池用裏面保護シートを1000mm×1400mmに切断してモジュールラミネートを行った。
そして、これら実施例1から実施例3、比較例1から比較例3の太陽電池用裏面保護シートを用いて薄型太陽電池モジュールをラミネートし、ラミネートをした際のテフロン(登録商標)シートへの汚れ、すなわちEVA付着の評価を行った。
封止材は三井ファブロ社製のFASTキュアタイプを使用した。封止材は、StandardタイプとFastタイプがある。Standardタイプは、130℃〜140℃の温度で約10分間の仮封止を行った後に、キュア炉で150℃の温度で30分間の本キュアを行う。キュア炉が必要である。Fastタイプは、150℃の温度で約20分間のキュアを行うだけなので、完成がStandardタイプに比べ早く、またキュア炉も必要としない。
太陽電池は、熱板の温度を120度から170度にした上に配置され、その熱板の上下に配置されたチャンバー内の空気を5分間抜く。その後、上チャンバーの真空を開放することで大気圧の力で、太陽電池に15分間のプレスを行うことでラミネートを行った。結果を表1に示した。
Figure 2011222947
表1に示す測定結果から、実施例1および2の太陽電池用裏面保護シートを用いて太陽電池をラミネートすると、テフロン(登録商標)シートにEVA付着は確認されず、コストも低く抑えることができた。比較例1の太陽電池用裏面保護シートを用いて太陽電池をラミネートすると、テフロン(登録商標)シートにEVA付着は確認された。
比較例2の太陽電池用裏面保護シートを用いて太陽電池をラミネートすると、テフロン(登録商標)シートにEVA付着は確認されなかったが、黒PETは高価で、またラミネートをする回数が多いために、コストが高くなる。比較例3の太陽電池用裏面保護シートを用いて太陽電池をラミネートすると、テフロン(登録商標)シートの温度が120度から130度であるとEVA付着は確認されなかったが、テフロン(登録商標)シートの温度が130度から170度であるとEVA付着は確認された。
1…基材層
2…多層着色層
2a…透明層
2b…第一の着色層
2c…第二の着色層
3…耐候層
4…裏面保護シート
5…太陽電池
6…ガラス板
7…太陽電池モジュール
8…封止材
9 アンカーコート層

Claims (7)

  1. 基材の一方の面側に少なくとも耐候層が積層され、前記基材の他方の面側に多層着色層が積層されており、前記多層着色層は、封止材に接着する側から少なくとも透明層と、着色層と、が順次積層された構成であることを特徴とする太陽電池用裏面保護シート。
  2. 前記着色層は、第一の着色層と第二の着色層との二層構成であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池用裏面保護シート。
  3. 前記多層着色層は、ポリオレフィン系樹脂からなり、MI値が5g/10min以下であることを特徴とする請求項1または2記載の太陽電池用裏面保護シート。
  4. 前記多層着色層と前記基材との間にアンカーコート層を介することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の太陽電池用裏面保護シート。
  5. 前記着色層が、押出しラミネート加工方法により施されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の太陽電池用裏面保護シート。
  6. 前記着色層が、着色フィルムを透明樹脂を用いて押出しサンドラミネート加工方法により施されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の太陽電池用裏面保護シート。
  7. ガラス板と、前記ガラス板と対向して配置された裏面保護シートと、前記ガラス板と前記裏面保護シートとの間に配置された太陽電池モジュールとを備え、前記裏面保護シートに、請求項1乃至6の何れか一項に記載の太陽電池用裏面保護シートを用いたことを特徴とする太陽電池。
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