JP2011221916A - 通信端末、通信システムおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】CPU111は、通信履歴情報122から抽出した履歴データの通信が行われた時間帯に対応する各種データを、評価データベース124から取得する。次に、CPU111は、抽出した履歴データのうち、通信内容に含まれる語句、通信量の合計値、通信頻度、受信頻度と送信頻度の比率、通信が行われたときの自端末の場所等を、取得した上記の各種データと照合して、それぞれに対応付けられている評価ベクトルを特定する。そしてCPU111は、特定した複数の評価ベクトルを関係タグごとに合計し、関係タグごとの総合評価点を算出する。そしてCPU111は、算出した各総合評価点のうち最も総合評価点の高い関係タグを特定することにより、自端末の利用者と通信相手との関係として最も確からしい関係を示す関係タグを推測する。
【選択図】図2
Description
1.構成
1−1.全体構成
図1は、本実施形態に係る通信システム9の全体構成を示す概略図である。通信システム9は、複数の通信端末1と、複数の基地局2と、通信回線3を備える。複数の基地局2の各々は、通信範囲内の通信端末1と無線通信を行うことにより各種情報を送受信する。通信端末1は、基地局2のいずれかと無線通信を行い、通信回線3を介して、他の通信端末1との間で複数種類の通信を行う。ここで、複数種類の通信とは、例えば音声による通信である「通話」や、文字による通信である「電子メール」、「ショートメッセージサービス(SMS:Short Message Service)」または「チャット」等であり、それぞれ種類ごとに異なる通信プロトコルを用いて行われるものである。すなわち、通信の種類とは、その通信に用いられている通信プロトコルによって識別される。
以下、通信システム9に含まれる或る通信端末1の構成について説明する。なお、以下の説明では、この通信端末1を「自端末」と呼び、通信システム9に含まれる複数の通信端末1のうち、自端末以外の通信端末1(他の通信端末1)を「他端末」と呼ぶ。
自端末は、自端末の利用者と、自端末との間で通信を行う他端末の利用者との関係を、その他端末との間で行われた通信の履歴に基づいて推測し、自端末の利用者にその推測結果を提示する。また、提示した推測結果に対して自端末の利用者から確認の操作を受けた場合、自端末は、この操作に応じて、上記の推測された関係を確定する。このようにして、自端末の利用者と他端末の利用者との関係が確定した場合には、自端末は、その他端末との間で行われる通信に伴って発生する処理の要求を契機として、その関係に応じた行動を自端末の利用者に促すためのアドバイスを提示する。なお、通信に伴って発生する処理の要求とは、例えば、通信が開始または終了されたときや、電子メールの作成など通信の準備が開始されたことまたは終了されたとき等にCPU111に発生する処理の要求である。
利用者は、操作ボタンを操作することによって、後述する各種通信制御、通話、文字入力又は各種設定などの様々な指示を自端末に対して行う。
通信部17は、制御部11の制御に応じて、通信範囲内の基地局2と無線通信を行って他端末と複数種類の通信を行う。すなわち、通信部17は、自端末以外の通信端末である他端末と、複数種類の通信を行う通信手段に相当する。
1−3.アドレス情報の構成
図3は、アドレス情報121の一例を示す図である。アドレス情報121は、自端末と通信を行う他端末について、その他端末の利用者(以下、通信相手という)の名前、その他端末に割り当てられた電話番号および電子メールアドレス、といった個人情報と、この個人情報に対応する関係タグ、登録日時および確認日時とを含む情報である。これらの個人情報には他にも、例えばその通信相手の顔写真や誕生日などの情報が含まれていてもよく、要は、個人情報は個々の利用者に固有の情報であればよい。
登録日時とは、アドレス情報121として個人情報が記憶部12に登録された日時を示す情報である。
図4は、通信履歴情報122の一例を示す図である。CPU111は、自端末において通信があったときに、その通信を行った他端末ごとおよびその通信の種類ごとに、その通信の履歴を示す履歴データを通信履歴情報122に書き込む。すなわち、通信履歴情報122を含む記憶部12は、通信手段により行われた通信の種類別の履歴を、他端末ごとに蓄積する蓄積手段に相当する。
通信履歴情報122には、自端末が他端末から受信した電子メールや、他端末から呼び出されることで行われた通話の履歴を表す情報である受信履歴情報1221と、自端末が他端末へ送信した電子メールや自端末から他端末を呼び出すことで行われた通話の履歴を表す情報である送信履歴情報1222とが含まれる。
図4(a)には、受信履歴情報1221が示されている。同図に示すように、受信履歴情報1221は、過去に行われた通信に対応する名前、種類、日時、内容、通信量および場所を含む履歴情報である。名前とは、電子メールを送ってきた通信相手または電話をかけてきた通信相手の名前を表す情報である。通信の種類とは「電子メール」か「通話」のいずれかである。日時とは、自端末が電子メールを受け取った日時、または自端末が通話の呼び出し信号を受信(以下、着呼という)した日時を表す情報である。内容とは、電子メールの場合には、送信した電子メール本文および添付ファイルそのものであり、通話の場合には、その通話の音声を録音した音声データを隠れマルコフモデル等の手法により解析して認識された語句群である。通信量とは、記憶部12において通信の内容が占めるデータ量を表す情報や、通話の時間長を表す情報であり、「1kB(キロバイト)」や、「20分」等で表される。なお、通話における通信量を時間長で表すのではなくデータ量で表してもよい。場所とは、自端末が電子メールを受け取ったときまたは着呼したときに位置測定部16により測定された位置を示す情報であり、緯度と経度を含んだ座標で表される。
図5は、スケジュール情報123の一例を示す図である。同図に示すように、スケジュール情報123は、スケジュールの日時、内容、場所および相手の名前とを対応付けている。ここでいうスケジュールとは、利用者が或る日時に関連付けて記憶部12に記憶させる情報であるから、スケジュール情報123は、少なくとも日時と内容を有している。さらに、スケジュール情報123は、スケジュールの内容が実施される場所や、スケジュールの内容が実施されるときに利用者が会う相手を含む場合もある。なお、スケジュールは、或る期限までに或る行動を行うことを示す、いわゆる「ToDoリスト」と呼ばれるものであってもよい。この場合、日時に替えて又は日時に加えてスケジュール情報123は「期限」を含んでいる。
図6は、評価データベース124の一例を示す図である。評価データベース124は、CPU111が行う関係推測処理に用いるデータベースである。この関係推測処理とは、過去に通信相手との間で行われた通信に関する複数種類の履歴から、複数の評価点数を算出し、これらの評価点数を基に、自端末の利用者と通信相手との関係を推測する処理である。評価データベース124は、語句評価データ1241、通信量評価データ1242、頻度評価データ1243、比率評価データ1244および区画評価データ1245を含む。
図7は、時間帯の一例を示した図である。同図の2つの円グラフはいずれも24時間を複数の時間帯に区分した図であり、左側の円グラフが平日を示し、右側の円グラフが休日を示している。これによると平日の24時間は、1時から7時までの時間帯Za、7時から19時までの時間帯Zb、19時から22時までの時間帯Zcおよび22時から(翌日の)1時までの時間帯Zdに区分されている。同様に休日の24時間も時間帯Ze〜Ziに区分されている。
図14は、報知態様表125の一例を示す図である。報知態様表125は、上述した時間帯Za〜Ziごとにそれぞれ定義されており、図14に示す例はそのうちのいずれか1つの時間帯に対応付けられたデータである。同図に示すように、報知態様表125は、上述した関係タグと報知態様とを対応付ける表である。ここで、報知態様とは、他端末から通信を受けたとき(電子メールを受信したときまたは着呼があったとき)に、これを自端末の利用者に報知する態様を特定する情報である。この情報は、具体的には、音声処理部15のスピーカから放音させるメロディや、表示部14の表示画面141に表示させる画像等を特定する情報である。図14に示すように、関係タグ「恋人」には、報知態様としてメロディM1が対応付けられている。これは、関係タグ「恋人」に属する通信相手が有する他端末から通信を受けたときに、メロディM1を放音することでこれを報知することを意味している。この場合、例えば、記憶部12には、予めメロディM1〜M6を生成するためのデータが、楽音を示す楽音情報や音の波形を示す音響情報等によって記憶されており、他端末からの通信をきっかけにこれらを音声処理部15が再生することで、音声処理部15のスピーカから報知用のメロディM1〜M6を放音する。なお、報知態様表125には、他端末から受けた通信が、通話の場合と電子メールの場合とでそれぞれ異なる報知態様が対応付けられていてもよい。
自端末の利用者と通信相手との関係が確定している場合には、通信の開始時や終了時等に応じたタイミングで、自端末は、その通信相手について推測される事柄や、その関係に応じて行うべき行動などについてアドバイスを行う。このときにCPU111は、記憶部12に記憶されているアドバイス表126を用いる。
図15は、アドバイス表126の一例を示す図である。同図に示すように、アドバイス表126は、提示条件と提示内容とを対応付ける表である。提示内容とは、表示部14の表示画面141や音声処理部15のスピーカにより、自端末の利用者に対して提示するアドバイスの内容を示した情報であり、自端末のアドレス情報121に登録されている通信相手についての示唆が記述されている。この提示内容は、同表の提示条件に合致する状況において利用者に対して促すとよいであろう行動を予め予測しておいたものである。
図16は、制御部11の機能的構成を示すブロック図である。蓄積制御部1111は、通信部17を監視して自端末において通信があった場合に、その通信の種類ごとにその通信の履歴を示す履歴データを通信履歴情報112に書き込む。推測部1112は、通信履歴情報122と評価データベース124とを参照して、自端末の利用者と通信相手との関係を推測する。通知部1113は、推測部1112によって推測された関係を、表示部14に表示させることで自端末の利用者に通知する。特定部1114は、自端末の利用者が操作部13を介して、通知部1113による通知に応じて行った操作が、通知に対する確認を示すものである場合に、アドレス情報121の確認日時に現在時刻を書き込む。報知部1115は、通信を受けたときに、報知態様表125を参照して通信相手の関係タグに対応付けられた報知態様を決定して、その報知態様により音声処理部15を用いて通信を受けた旨の報知を行う。提示部1116は、アドバイス表126から自端末の利用者と通信相手との関係ごとに記憶された、その通信相手について予め定められた条件を読み出し、その条件を満たす通信があったときに、その条件に対応付けてアドバイス表126に記憶されている行動の内容を「アドバイス」として表示部14に表示させる。
蓄積制御部1111、推測部1112、通知部1113、特定部1114、報知部1115および提示部1116は、制御部11のCPU111により実現される。
本実施形態の動作は、関係推測処理、報知処理及びアドバイス提示処理に大別される。以下これらの処理の内容について説明する。
2−1.関係推測処理
図17は、関係推測処理の内容を示すフロー図である。
関係推測処理は、制御部11のタイマ114によって算出される現在時刻が予め定められた時間帯に入ったときに制御部11のCPU111が割り込みイベントを発生させて行う。制御部11のCPU111は、上記の割り込みイベントが発生するとアドレス情報121に未確認の個人情報があるか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、CPU111は、アドレス情報121の確認日時を検査して、空の文字列を示す「−」が記憶されているか否かを判定し、「−」が記憶されていた場合には、アドレス情報121に未確認の個人情報があると判定し、「−」が記憶されていない場合には、アドレス情報121に未確認の個人情報がないと判定する。アドレス情報121に未確認の個人情報がないと判定した場合(ステップS101;NO)、CPU111は処理を終了する。一方、アドレス情報121に未確認の個人情報があると判定した場合(ステップS101;YES)、CPU111は、その未確認の個人情報の登録日から予め定められた期間が経過しているか否かを判定する(ステップS102)。その登録日から予め定められた期間が経過していないと判定した場合には(ステップS102;NO)、CPU111は処理を終了する。このように登録日から経過した期間が予め定められた期間に満たない場合に、関係推測処理を行わないのは、通信履歴情報122にその通信相手に対応する履歴データが十分に蓄積されていない場合があるためである。一方、その登録日から予め定められた期間が経過していると判定した場合には(ステップS102;;YES)、CPU111は、通信履歴情報122の受信履歴情報1221および送信履歴情報1222から、その個人情報で示される通信相手の名前を含む履歴データを抽出する(ステップS103)。そして、CPU111は、抽出した履歴データを評価データベース124により評価する(ステップS104)。
まず、CPU111は、抽出した履歴データの通信が行われた日時が、時間帯Za〜Ziのいずれに該当する日時であるかを特定し、特定した時間帯に対応する語句評価データ1241、通信量評価データ1242、頻度評価データ1243、比率評価データ1244および区画評価データ1245を、評価データベース124から取得する。
次に、CPU111は、抽出した履歴データのうち、通信内容に含まれる語句を、取得した語句評価データ1241と照合し、各語句に対応する評価ベクトルを特定する。
図18は、関係タグごとの総合評価点を算出する処理を説明するための図である。制御部11のRAM113には、上述した過程を経て特定された複数の評価ベクトルが記憶されており、CPU111は、これら全ての評価ベクトルに含まれる評価点を、関係タグごとに合計することで、各々の関係タグについての総合評価点を算出する。そして、CPU111は、算出した各総合評価点のうち最も総合評価点の高い関係タグを特定することにより、自端末の利用者と通信相手との関係として最も確からしい関係を示す関係タグを推測する(ステップS106)。すなわち、CPU111は、蓄積手段により蓄積された複数種類の通信の履歴をそれぞれ解析した結果の組み合わせに基づいて、自端末の利用者と他端末の利用者との関係を推測する推測手段に相当する。
これにより、通信相手ごとに個人情報を分類する利用者の手間が省かれる。
図19は、報知処理の内容を示すフロー図である。制御部11のCPU111は、通信部17を監視することにより他端末から通信を受けたか否か、すなわち、電子メールを受信したか否か、または着呼があったか否かを判定する(ステップS201)。他端末からの通信を受けていない間は(ステップS201;NO)、CPU111は上記の判定を続ける。一方、他端末からの通信を受信した場合には(ステップS201;YES)、CPU111はその通信を発信した通信相手を特定し(ステップS202)、特定した通信相手の関係タグを記憶部12のアドレス情報121を参照して特定する(ステップS203)。そして、CPU111は、特定した関係タグに対応付けられた報知態様を報知態様表125から抽出し(ステップS204)、抽出した報知態様により自端末の利用者に通信を受信した旨の報知を行う(ステップS205)。
図20は、アドバイス提示処理の内容を示すフロー図である。制御部11のCPU111は、アドバイス表126を参照し、提示条件の関係タグに属する通信相手に関して、同表においてその関係タグに対応するイベントが発生しているか否かを判定する(ステップS301)。イベントが発生していないと判定している間(ステップS301;NO)、CPU111はこの判定を継続する。一方、イベントが発生していると判定した場合(ステップS301;YES)、CPU111は、アドバイス表126を参照し、発生したイベントに対応する付加条件が充足されているか否かを判定する(ステップS302)。付加条件が充足されていないと判定した場合(ステップS302;NO)、CPU111は処理をステップS301に戻す。一方、付加条件が充足されていると判定した場合(ステップS302;YES)、アドバイス表126において、充足した付加条件に対応して記述された提示内容に沿ってアドバイスを提示する(ステップS303)。
一方、この着呼の前に、この通信相手に対応する関係タグの推測結果である「同僚」に対して自端末の利用者から確認の操作を受けていると、アドレス情報121において、この通信相手に対応する確認日時には、この確認の操作が行われた日時が書き込まれている。この場合には、着呼があるこの通信相手に対応する関係タグ「同僚」は確認済みである。よって、CPU111は、イベントが発生していると判定し、このイベントに対応付けられた付加条件が充足されているか否かを判定する。図15に示すようにこの付加条件には「3日以内に通信相手と一緒に行く出張の予定あり」と記述されている。そのため、CPU111は、スケジュール情報123を参照し、この通信相手を相手として記述しているスケジュールを検索する。ここで、2日後にこの通信相手「○田×郎」に関連したスケジュールがスケジュール情報123に記憶されていたとすると、上記の付加条件を満たしているので、CPU111は、ステップS302において付加条件が充足されていると判定し、「スケジュールについての打ち合わせかな?急いで!」という文字列をアドバイスとして表示画面141に表示させる。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態において、位置測定部16は、GPS方式を用いて自端末の位置を測定していたが、GPS方式以外の方法で、自端末の位置の測定を行ってもよい。例えば、位置測定部16が、無線接続している基地局2を特定する情報を通信部17から取得して、この情報に基づいて自端末の位置を特定してもよい。この場合、基地局2を特定する情報と、その基地局2の場所を示す情報(緯度・経度で表される座標等)は予め記憶部12やROM112に記憶されており、CPU111が記憶部12等を参照することで、自端末が基地局2を基準とした或る領域内にいることを特定すればよい。
また、評価点数が低いほど、対応する関係タグが確からしいことを示していてもよい。
なお、上述の実施形態において、関係タグは6つであったが、関係タグの数は6に限られず、2以上であればよい。
例えば、着呼があったにもかかわらず利用者が受話の操作を行わなかった場合に、CPU111は、通信履歴情報122の受信履歴情報1221に履歴データを追加してもよい。この場合、この履歴データの名前には、着呼があった通信相手の名前が記述され、種類には「通話」と記述される。また、この履歴データの日時・場所には、着呼があった日時・場所が記述され、内容には空のデータが、通信量には「0」がそれぞれ記述される。すなわち、この履歴データは、“不在着信”を表している。ここで評価データベース124は、不在着信の回数に応じて、関係タグごとに評価点数を定めた評価ベクトルが記載されている「不在着信評価データ」を含んでいる。そして、CPU111は、関係推測処理を行うに際に、不在着信の回数を計数して、計数した不在着信の回数に対応する評価ベクトルをこの「不在着信評価データ」から特定する。これによりCPU111は、上述した実施形態で特定した複数の評価ベクトルに加えて、不在着信の回数に対応する評価ベクトルを用いて、関係タグごとの総合評価点を算出し、自端末の利用者と通信相手との関係として最も確からしい関係を示す関係タグを推測すればよい。例えば、図7に示す時間帯Zbは平日の7時から19時であるから、仕事中の時間帯に該当すると見做される。この時間帯Zbに不在着信の回数が多い場合には、その通信相手との人間関係は仕事に関係がなく、プライベートな場合が多い。したがって、時間帯Zbにおける不在着信の回数が高いほど、「友人」や「恋人」の関係タグの評価点数が高いように設定される。また、自端末の利用者がその通信相手とを敬遠している場合には、どの時間帯であっても不在着信の回数が高くなる。例えば、このような場合に、その通信相手に対応する関係タグとして「話したくない人」といった関係タグを設けてもよい。「話したくない人」に属するとして確認済みになった通信相手については、例えば、CPU111は、受信拒否の設定をするようにアドバイスを提示したり、実際に受信拒否の設定をしたりしてもよい。
なお、上述の実施形態において、アドレス情報121、通信履歴情報122、スケジュール情報123、評価データベース124、報知態様表125およびアドバイス表126は、記憶部12に記憶されていたが、これらの情報は、制御部11のROM112や、CPU111によってROM112から読み出されるプログラムに予め記述されたものであってもよい。また、これらの情報は、CPU111が、通信端末1に設けられた通信部17や各種の接続インターフェイス(図示せず)等を介して外部から取得してもよい。
なお、通信端末1は携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)端末、パーソナルコンピュータ端末等、通信機能を備えた種々の端末のいずれであってもよい。
Claims (10)
- 自端末以外の通信端末である他端末と複数種類の通信を行う通信手段と、
前記通信手段により行われた通信の前記種類別の履歴を、前記他端末ごとに蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段により蓄積された前記複数種類の通信の履歴をそれぞれ解析した結果の組み合わせに基づいて、前記自端末の利用者と前記他端末の利用者との関係を特定する特定手段と
を具備することを特徴とする通信端末。 - 前記特定手段は、
前記蓄積手段により蓄積された前記複数種類の通信の履歴をそれぞれ解析した結果の組み合わせに基づいて、前記自端末の利用者と前記他端末の利用者との関係を推測する推測手段と、
前記推測手段により推測された前記関係を自端末の利用者に通知する通知手段とを有し、
前記通知手段により通知された関係が前記利用者によって確認されると、当該関係を、自端末の利用者と前記他端末の利用者との関係として特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信端末。 - 前記自端末の利用者と前記他端末の利用者との関係ごとに、当該他端末の利用者について予め定められた条件と、自端末の利用者に提示する行動の内容とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記特定手段により特定された或る関係に属する他端末の利用者について、当該或る関係に対応付けて前記記憶手段に記憶された前記条件が満たされている場合に、当該条件に対応付けて前記記憶手段に記憶された前記行動の内容を前記自端末の利用者に対して提示する提示手段と
を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の通信端末。 - 前記記憶手段は、
前記条件として、通信の種類及び当該通信の内容に関する第1の条件と、前記蓄積手段に蓄積された内容に関する第2の条件とを記憶し、
前記提示手段は、
前記他端末との間で、前記記憶手段に記憶された前記第1の条件を満たす通信が行われようとしているかまたは行われた場合に、前記蓄積手段に蓄積された当該他端末との通信の履歴が前記記憶手段に記憶された前記第2の条件を満たすと、当該第1の条件及び当該第2の条件に対応付けて前記記憶手段に記憶された前記行動の内容を前記自端末の利用者に対して提示する
ことを特徴とする請求項3に記載の通信端末。 - 前記特定手段は、
前記蓄積手段により蓄積された前記複数種類の通信の履歴から、当該通信により前記自端末と前記他端末との間で遣り取りされた情報を抽出し、抽出した情報に対し前記関係毎に予め決められた評価値に基づいて、前記自端末の利用者と前記他端末の利用者との関係を特定する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信端末。 - 前記特定手段は、
前記蓄積手段により蓄積された前記複数種類の通信の履歴から、前記自端末と前記他端末との間で行われた通信の量を算出し、算出した通信の量に対し前記関係毎に予め決められた評価値に基づいて、前記自端末の利用者と前記他端末の利用者との関係を特定する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信端末。 - 前記特定手段は、
前記蓄積手段により蓄積された前記複数種類の通信の履歴から、当該通信における送信と受信の割合を算出し、算出した割合に対し前記関係毎に予め決められた評価値に基づいて、前記自端末の利用者と前記他端末の利用者との関係を特定する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信端末。 - 前記特定手段は、
前記蓄積手段により蓄積された前記複数種類の通信の履歴から、当該通信が行われたときの自端末の位置または時間帯を特定し、特定した位置または時間帯に対し前記関係毎に予め決められた評価値に基づいて、前記自端末の利用者と前記他端末の利用者との関係を特定する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信端末。 - 2つの通信端末の間で行われる複数種類の通信を中継する通信回線に接続され、前記通信の前記種類別の履歴を、前記2つの通信端末の組み合わせごとに蓄積する蓄積装置と、
前記通信回線に接続され、前記蓄積装置により蓄積された前記複数種類の通信の履歴を解析して得た結果の組み合わせに基づいて、前記通信を行った2つの通信端末の利用者間の関係を特定する特定手段と、前記通信を行った2つの通信端末のうちいずれか一方の通信端末から、当該通信端末の利用者と、他方の通信端末の利用者との関係を示す情報を求める要求を受け取ると、当該関係を特定して、特定した当該関係を示す情報を前記一方の通信端末へ送信する送信手段とを有する特定装置と
を具備することを特徴とする通信システム。 - 情報を蓄積する蓄積手段と、自端末以外の通信端末である他端末と複数種類の通信を行う通信手段とを具備する通信端末に備えられたコンピュータに、
前記通信手段により行われた通信の前記種類別の履歴を、前記他端末ごとに蓄積手段に蓄積させる蓄積ステップと、
前記蓄積手段に蓄積された前記複数種類の通信の履歴をそれぞれ解析した結果の組み合わせに基づいて、自端末の利用者と前記他端末の利用者との関係を特定する特定ステップと
を実行させるためのプログラム。
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