JP2011221267A - プリント配線板の製造方法及びプリント配線板の製造装置。 - Google Patents

プリント配線板の製造方法及びプリント配線板の製造装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】材料歩留まりの高いプリント配線板の製造装置及び製造方法を提供する。
【解決手段】対となる所定位置にマスク側マーク21が設けられたフォトマスク20を保持するフォトマスク保持機構120と、主面に沿うXY座標上の位置が一対の第1所定位置と共通する一対の第2所定位置に基材側マーク11が予め形成された基材10を保持する基材保持機構110と、露光処理を行うために、基材10をフォトマスク20に対向させたときのマスク側マーク21と基材側マーク11間のずれ量とマスク側マーク間21の距離とに基づいて基材10の伸縮指標である基材側マーク11間の距離を算出し、この基材側マーク11間の距離に応じたフォトマスク20を選択するフォトマスク選択装置60と、選択されたフォトマスク20を用いて露光処理を行う照光装置140と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、露光工程を含むプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の製造装置に関する。
いわゆるフォトリソグラフィー法を用いて基材に配線パターンを形成する場合には、位置ずれを防止するために、プリント配線板に設けられたアライメントマークとフォトマスクに設けられたマスクアライメントマークをCCDカメラにより撮像し、撮像画像における両マークの位置を比較してフォトマスクとプリント配線板との相対位置の調整(位置合わせ)が行われている(特許文献1)。
特開2002−333721号公報
ところで、露光処理の前に基材にめっき処理が行われると、めっき皮膜が結晶化する際に金属原子間の距離が縮まるので基材に伸縮が生じる場合がある。また、露光処理の前に基材表面の酸化物を除去するための洗浄処理及び乾燥処理が行われると、乾燥時において熱負荷がかかるので基材に伸縮が生じる場合がある。さらに、多層積層板を作製するために接着フィルムを介した熱真空プレス処理が露光処理前に行われると、熱真空プレス処理において熱負荷がかかるので基材に伸縮が生じる場合がある。
このように露光処理前の基材に伸縮が生じると、フォトマスクに描画された配線パターンと配線パターンが転写される基材の所望の位置とがずれるため、所望の位置にフォトマスクの配線パターンを転写することができないという問題がある。
この種の基材の伸縮による位置ずれを解消するために、上記従来技術を用いて位置合わせをしてから露光処理を行うことが考えられる。しかしながら、従来技術による位置合わせを行っても、フォトマスクと基材の中心領域においてはフォトマスクの配線パターンを基材の所望の位置に転写することができるものの、フォトマスクと基材の外縁領域における“ずれ量”を小さくすることはできないのでフォトマスクの配線パターンを基材の所望の位置に転写することができない。この結果、形成された配線パターンにおいて接点間の導通が確保されないという不都合や非接触であるべき接点と回路とが短絡するという不都合が生じ、材料歩留まりが低下するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、基材に伸縮が生じてしまった場合でも、材料歩留まりの高いプリント配線板の製造方法とその製造装置を提供することである。
本発明は、プリント配線板の基材の主面にフォトマスクを用いて露光処理を行うプリント配線板の製造方法であって、対となる第1所定位置にマスク側マークが予め設けられたフォトマスクを準備する工程と、前記主面に沿うXY座標上の位置が前記第1所定位置と共通する第2所定位置に基材側マークが予め形成された基材を準備する工程と、前記露光処理を行うために、前記基材を前記フォトマスクに対向させたときの前記マスク側マークと基材側マークのずれ量と前記マスク側マーク間の距離とに基づいて前記基材の伸縮指標である前記基材側マーク間の距離を算出し、当該算出された前記基材側マーク間の距離に応じたフォトマスクを選択する工程と、前記選択されたフォトマスクを用いて露光処理を行う工程と、を有するプリント配線板の製造方法を提供することにより、上記課題を解決する。
上記発明において、フォトマスクを選択する工程は、前記基材側マーク間の距離を前記マスク側マーク間の距離で除して算出された、前記基材の伸縮指標である伸縮率に応じてフォトマスクを選択することができる。
上記発明において、前記フォトマスクを選択する工程は、前記基材の伸縮指標と前記フォトマスクとを予め対応づけた対応情報を参照し、前記算出された前記基材の伸縮指標に応じたフォトマスクを選択することができる。
上記発明において、前記マスク側マークは、前記基材の搬送方向に沿う一対の第1所定位置と前記基材の搬送方向に対して垂直方向に沿う一対の第1所定位置に設けられ、前記基材側マークも、前記基材の搬送方向に沿う一対の第2所定位置と前記基材の搬送方向に対して垂直方向に沿う一対の第2所定位置に設けられ、前記フォトマスクを選択する工程は、前記マスク側マークと基材側マークの前記基材の搬送方向に沿うずれ量と前記マスク側マーク間の前記基材の搬送方向に沿う距離とに基づいて算出された前記基材の搬送方向に沿う伸縮指標又は前記マスク側マークと基材側マークの前記基材の搬送方向の垂直方向に沿うずれ量と前記マスク側マーク間の前記基材の搬送方向の垂直方向に沿う距離に基づいて算出された前記基材の搬送方向の垂直方向に沿う伸縮指標に応じたフォトマスクを選択することができる。
本発明は、プリント配線板の基材の主面にフォトマスクを用いて露光処理を行うプリント配線板の製造装置であって、対となる所定位置にマスク側マークが設けられたフォトマスクを保持するフォトマスク保持手段と、前記主面に沿うXY座標上の位置が前記第1所定位置と共通する第2所定位置に基材側マークが予め形成された基材を保持する基材保持手段と、前記露光処理を行うために、前記基材を前記フォトマスクに対向させたときの前記マスク側マークと基材側マークのずれ量と前記マスク側マーク間の距離とに基づいて前記基材の伸縮指標である前記基材側マーク間の距離を算出し、当該基材側マーク間の距離に応じたフォトマスクを選択するフォトマスク選択手段と、前記選択されたフォトマスクを用いて露光処理を行う露光手段と、を有するプリント配線板の製造装置を提供することにより、上記課題を解決する。
上記発明において、フォトマスク選択手段は、前記基材側マーク間の距離を前記マスク側マーク間の距離で除して算出された、前記基材の伸縮指標である伸縮率に応じてフォトマスクを選択するように構成することができる。
上記発明において、前記フォトマスク選択手段は、前記基材の伸縮指標と前記フォトマスクとを予め対応づけた対応情報を参照し、前記算出された前記基材の伸縮指標に応じたフォトマスクを選択するように構成することができる。
上記発明において、前記マスク側マークが、前記基材の搬送方向に沿う一対の第1所定位置と前記基材の搬送方向に対して垂直方向に沿う一対の第1所定位置に設けられ、前記基材側マークも、前記基材の搬送方向に沿う一対の第2所定位置に設けられるとともに前記基材の搬送方向に対して垂直方向に沿う一対の第2所定位置に設けられ、前記フォトマスク選択手段は、前記マスク側マークと基材側マークの前記基材の搬送方向に沿うずれ量と前記マスク側マーク間の前記基材の搬送方向に沿う距離に基づいて算出された前記基材の搬送方向に沿う伸縮指標又は前記マスク側マークと基材側マークの前記基材の搬送方向の垂直方向に沿うずれ量と前記マスク側マーク間の前記基材の搬送方向の垂直方向に沿う距離に基づいて算出された前記基材の搬送方向の垂直方向に沿う伸縮指標に応じたフォトマスクを選択するように構成することができる。
上記発明において、前記選択手段により選択されたフォトマスクが前記基材に対向するようにセットされているフォトマスクと異なる場合には、前記セットされているフォトマスクを移動させ、前記選択されたフォトマスクを前記基材に対向するようにセットするフォトマスク交換手段を、さらに備えるように構成することができる。
本発明では、フォトマスクのマスク側マークに対する基材の基材側マークの変位に関する物理量、例えば、変位後の基材側マーク間の距離などの伸縮指標に基づいてフォトマスクを選択するので、基材が準備されてから露光処理が行われるまでの間に基材が伸縮しても基材の所望の位置にフォトマスクの配線パターンを転写できる。この結果、回路の断線や短絡の発生が防止されるので、プリント配線板を製造する際の材料歩留まりを向上させることができる。
本発明の実施形態に係る露光装置の概要を示す側面図である。 図1のカメラと基材とフォトマスクの斜視図である。 図1の矢印III方向から見た基材とフォトマスクの平面図である。 図1の矢印III方向から見た基材とフォトマスクの他の平面図である。 表示装置の表示例を示す図である。
本発明に係る実施形態のプリント配線板の製造方法は、マスク側マークが設けられたフォトマスクと基材側マークが設けられた基材を準備する工程と、伸縮指標などの変位に関する物理量に基づいてフォトマスクを選択する工程と、選択されたフォトマスクを用いて露光処理を行う工程を少なくとも含む。
また、本発明に係る実施形態のプリント配線板の製造方法は、露光処理工程の前にスルーホール形成のための穴開け工程、めっき前処理工程、無電解めっき工程、電気めっき工程などの露光前に行われる処理である前処理工程を有することができる。加えて、本実施形態のプリント配線板の製造方法により得られるプリント配線板が多層構造である場合には、他の配線パターンを形成するためのエッチング工程、エッチングレジストの剥離工程、端子めっきの形成工程、積層プレス工程や、スクリーン印刷及び印刷物(導電性ペーストやカバーレイ等)の焼付工程を前処理工程として備えることができる。
以下、図面に基づいて本発明に係る実施形態のプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の製造装置を説明する。
本実施形態では、フォトマスクを用いて基材に露光処理を行う露光装置を含むプリント配線板の製造装置に本発明に係るプリント配線板の製造方法を適用した例を説明する。なお、本実施形態のプリント配線板の製造装置は、上述の前処理工程をそれぞれ行う、めっき装置、エッチング装置、熱真空プレス装置、印刷装置などを備えることができる。
図1は、本発明の実施形態のプリント配線板の製造装置1000が備える露光装置100の概要を示す側面図である。本実施形態の露光装置100は、ベースプレート101と、このベースプレート101上に設置された筐体102とを備えている。筐体102内には暗室102aが形成されており、その上面には露光処理のための照光装置140が設けられている。
本実施形態の露光装置100は、帯状の基材10を所定の搬送方向Tに沿って搬送する搬送装置103を備えている。この基材10には後述する基材側マークが形成されている。搬送装置103は、帯状の基材10を搬送方向Tに沿って送り出す送り出しローラ104と、送り出された帯状の基材10を巻き取る巻き取りローラ105と、帯状の基材10に搬送のための力を作用させる駆動ローラ107と、送り出しローラ104と巻き取りローラ105との間の搬送経路に沿って帯状の基材10を支持するガイドローラ106a〜106lとを備えている。これらの送り出しローラ104、巻き取りローラ105、駆動ローラ107、及びガイドローラ106a〜106lは、帯状の基材10を保持する基材用フレーム(基材保持機構)110を構成する。ガイドローラ106eと106fは、基材10を所定の位置に保持する。なお、搬送装置103により搬送される基材10の主面には感光材層が形成されている。
この基材10の露光処理に用いられるフォトマスク20は、搬送されてくる基材10の主面と平行に保持されている。フォトマスク20には後述するマスク側マークが形成されている。本実施形態の露光装置100は、フォトマスク20を保持するマスク用フレーム121と、このマスク用フレーム121を保持するマスク保持機構120と、このマスク保持機構120の位置を調節する位置調節装置130を備えている。本実施形態の位置調節装置130はマスク保持機構120を移動させる駆動機構を有している。位置調節装置130は、図示しない露光処理を実行させる制御装置の指令に基づいてマスク用フレーム121の位置を動かし、フォトマスク20を所望の位置にセットする。
これにより、基材10に対するフォトマスク20の相対位置を調節することができ、位置合わせを行うことができる。また、本実施形態の露光装置100は、マスク保持機構120の位置を上下させる上下位置調節装置131を備えている。この上下位置調節装置131は、後述するフォトマスク20の交換時にマスク用フレーム121及びマスク保持機構120を上方に移動させ、フォトマスク20の交換が完了したらマスク用フレーム121及びマスク保持機構120を元の位置に戻すことができる。
また、本実施形態の露光装置100はマスク交換装置150を備えている。このマスク交換装置150は、複数のフォトマスク20を収容するマスク収容体151とフォトマスク20を搬送するマスク搬送機構152を備えている。
本実施形態では、同じ配線パターンが異なる縮尺率で描画された複数のフォトマスク20が予め準備されており、これらはそれぞれの識別子が付されてマスク収容体151に収容されている。これらの縮尺率の異なるフォトマスク20,20a〜20dの中から選択された一のフォトマスク20が露光処理に用いられる。なお、準備されるフォトマスク20の縮尺率や縮尺率の間隔は、製品に要求される公差に応じて任意に決定することができる。
マスク交換装置150のマスク搬送機構152は、回転及び上下動が可能なアーム153を備えており、アーム153の先端でフォトマスク20a〜20dを把持して搬送することができる。マスク搬送機構152は、フォトマスク20の交換命令を受け付けると、アーム153はマスク用フレーム121にセットされたフォトマスク20を取り外してマスク収容体の空の領域に収容するとともに、交換命令に含まれる選択されたフォトマスク20を特定してマスク収容体151から取り出し、マスク用フレーム121にセットすることができる。
また、本実施形態の露光装置100は、マスク保持機構120の上方に設けられたカメラ50を備えている。具体的に、本実施形態のカメラ50は、露光処理時において、後述するフォトマスク20の基材側マーク21に応じた位置に設けられている。上述した搬送装置103により基材10が搬送され、基材10の処理領域(本例では露光領域)がフォトマスク20に対向する位置に来たら、カメラ50はフォトマスク20の基材側マーク21を含む所定領域を撮像する。これにより、マスク側マーク21の画像と透明なフォトマスク20を介して見える基材側マーク11の画像を同時に得ることができる。本例では、複数のカメラ50を設けているが、一つのカメラ50を移動させて基材側マーク21をそれぞれ撮像することも可能である。カメラ50の撮像した各マークの画像データに基づいて画像処理を行い、その結果に基づいてフォトマスク20と基材10との位置合わせや、後述するフォトマスク20の選択をすることができる。
さらに、本実施形態の露光装置100は、後述するフォトマスク20のマスク側マーク21に対する基材10の基材側マーク11の変位に関する物理量、例えば、変位後の基材側マーク11間の距離や基材10の伸縮率などの伸縮指標、選択されたフォトマスク20の縮尺率や識別記号、フォトマスク20と基材10との位置ずれ量などを表示できるディスプレイ160を備えている。
以下に、上述したプリント配線板の製造装置100に適用される、本発明に係る本実施形態のプリント配線板の製造方法を説明する。
まず、対となる第1所定位置にマスク側マーク21が予め設けられたフォトマスク20を準備する。本実施形態のフォトマスク20は、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂製又はガラス製であり、透明である。マスク側マーク21の形成手法は特に限定されず、電子線やレーザを用いて描画することにより形成することができる。
フォトマスク20の準備の前後又は並行して、第2所定位置に基材側マーク11が予め形成された基材10を準備する。基材10は、厚さが10μm〜250μmの可撓性を有するポリイミドなどの絶縁性基材の主面に銅などの金属箔が張り付けられた導体張積層板である。絶縁性基材は、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートやポリエステルとすることができる。なお、基材10としては、銀などの金属を含有する導電性ペーストが絶縁性基材に印刷された多層基板であってもよい。本実施形態では、型を用いて基材側マーク11に相当する領域を打ち抜き、貫通孔の基材側マーク11を形成する。基材側マーク11の形成手法は特に限定されず、印刷により基材側マーク11を形成することもできる。また、導体張積層板を基材10として用いる場合には、導体(銅など)の所定領域をエッチング処理により除去して基材側マーク11を形成することも可能である。
図2は、フォトマスク20と基材10の斜視図である。図2に示すように、基材10には4つの円形の基材側マーク11A〜11D(以下、総称するときは基材側マーク11と称する)が形成されている。また、同図に示すように、フォトマスク20にも4つの円形のマスク側マーク21A〜21D(以下、総称するときはマスク側マーク21と称する)と配線パターン22とが形成されている。なお、マスク側マーク21及び基材側マーク11の配置場所や配置数は特に限定されず、任意に決定することができる。
具体的に、本実施形態のフォトマスク20には、基材10の搬送方向Xに沿う一対の第1所定位置にマスク側マーク21Aと21Bが設けられるとともに、他の一対の第1所定位置にマスク側マーク21Cと21Dとが設けられている。同様に、本実施形態の基材10には、基材10の搬送方向Xに沿う一対の第2所定位置に基材側マーク11Aと11Bが設けられるとともに、他の一対の第2所定位置に基材側マーク11Cと11Dとが設けられている。
また、本実施形態のフォトマスク20には、基材10の搬送方向の垂直方向Yに沿う一対の第1所定位置にマスク側マーク21Aと21Dが設けられるとともに、他の一対の第1所定位置にマスク側マーク21Bと21Cとが設けられている。同様に、本実施形態の基材10には、基材10の搬送方向の垂直方向Yに沿う一対の第2所定位置に基材側マーク11Aと11Dが設けられるとともに、他の一対の第2所定位置に基材側マーク11Bと11Cとが設けられている。
なお、図2に示す例では、搬送方向Xに沿う一対の第1所定位置に設けられたマスク側マーク(21A及び21B,21C及び21D)と搬送方向の垂直方向Yに沿う一対の第1所定位置に設けられたマスク側マーク(21A及び21D,21B及び21C)とが共通のマーク21A〜21Dにより構成されている。つまり、マスク側マーク21Dは、搬送方向Xに沿う1対のマスク側マーク21C及び21Dを構成するとともに、垂直方向Yに沿う一対のマスク側マーク21A及び21Dをも構成することができる。他のマスク側マーク21A〜21Cについても同様に、搬送方向X及び垂直方向の両対を構成することができる。ちなみに、具体的な図は示さないが、図2のマスク側マーク21A、21D,21Cの3つのマークにより、搬送方向Xに沿う一対のマスク側マーク21C及び21Dと搬送方向の垂直方向Yに沿う一対のマスク側マーク21A及び21Dを構成することもできる。個別の説明は省略するが、基材側マーク11A〜11Dの配置についても同様である。
図2に示すように、プリント配線板の製造の開始時において、フォトマスク20の主面に平行なXY座標を基準とすると、マスク側マーク21A〜21Dの中心座標(位置)は、基材側マーク11A〜11Dの中心座標(位置)と共通している。つまり、露光処理前においてフォトマスク20の重心と基材10の重心とを重畳させると、マスク側マーク21A〜21Dの中心と基材側マーク11A〜11Dの中心も重畳する。
こうして準備されたフォトマスク20は、上述のマスク用フレーム121にセットされる。他方、準備された基材10にはめっき工程などの露光前に行われる前処理が施され、前処理が完了したら図1に示す露光装置100の送り出しローラ104にセットされる。さらに、基材10の一端側をガイドローラ106a〜106lに架け渡してから搬送装置103を稼働し、基材10の露光領域がフォトマスク20に対向する位置に来るように基材10を搬送させる。基材1の露光領域がフォトマスク20と対向したら、位置調節装置130を用いてフォトマスク20の中心(重心)と基材10の露光領域の中心(重心)を基準として両者の位置合わせを行う。
この状態で、基材10とフォトマスク20をカメラ50で撮像する。取得した画像データはマスク選択装置60に送出される。
マスク選択装置60は、露光処理を行う前にマスク側マーク21に対する基材側マーク11の変位に関する物理量、例えば基材側マーク11間の距離や伸縮率などの伸縮指標を求める処理及び求めた伸縮指標に基づいてフォトマスク20を選択する処理を開始する。
まず、マスク選択装置60は得られた画像から基材側マーク11とマスク側マーク21の輪郭を抽出し(エッジ検出処理)、各マークの線形式(本例では円の方程式)を導出するとともにその中心座標を求める。この処理をすべての基材側マーク11とすべてのマスク側マーク21について行う。
次に、図3及び4に基づいて本実施形態の伸縮指標の求め方を説明する。図3及び図4は、図1の矢印III方向から見た基材10とフォトマスク20の平面図である。具体的に、図3は露光前に行われた前処理の影響によって基材10が収縮した場合の基材10とフォトマスク20の平面図であり、図4は前処理の影響で基材10が伸長した場合の基材10とフォトマスク20の平面図である。
マスク選択装置60は、露光処理前において基材10をフォトマスク20に対向させたときのマスク側マーク21と基材側マーク11間のずれ量Eとマスク側マーク21間の距離とに基づいて算出された基材10の伸縮指標である基材側マーク11間の距離Cを求める。本実施形態では、基材10の搬送方向Xに沿う伸縮指標を求めるとともに搬送方向に垂直方向Yに沿う伸縮指標を求めるが、いずれか一方の方向に沿う伸縮指標を求めて、後述するフォトマスク20の選択処理や伸縮指標の出力処理を行うことも可能である。
図3を用いて、本実施形態における搬送方向Xに沿う基材10の伸縮指標の求め方を説明する。マスク選択装置60は、マスク側マーク21Aの中心座標と基材側マーク11Aの中心座標を比較して、両者間の基材10の搬送方向(図3ではX方向)に沿うずれ量Ex1を求める。同様に、マスク選択装置60は、マスク側マーク21Bの中心座標と基材側マーク11Bの中心座標を比較して、両者間の基材10の搬送方向Xに沿うずれ量Ex2を求める。マスク選択装置60は、予め記憶された、一対のマスク側マーク21A及び21B間の距離(中心座標の距離)Lx1を読み出す。そして、マスク選択装置60は式1:Cx1=Lx1−(Ex1+Ex2)を用いて、基材側マーク11Aと11B間の距離Cx1を求める。距離Cx1は、基材10の搬送方向Xに沿う基材10の伸縮指標である。また、同様の手法により基材側マーク11Cと11D間の距離Cx2を求めることもできる。
続いて、図3を用いて、搬送方向Xの垂直方向Yに沿う基材10の伸縮指標の求め方を説明する。マスク選択装置60は、マスク側マーク21Bの中心座標と基材側マーク11Bの中心座標を比較して、両者間の基材10の搬送方向と垂直方向Yに沿うずれ量Ey1を求める。同様に、マスク選択装置60は、マスク側マーク21Cの中心座標と基材側マーク11Cの中心座標を比較して、両者間の基材10の搬送方向と垂直方向Yに沿うずれ量Ey2を求める。マスク選択装置60は、予め記憶された一対のマスク側マーク21B及び21C間の距離Ly1を読み出す。そして、マスク選択装置60は式2:Cy1=Ly1−(Ey1+Ey2)を用いて基材側マーク11Bと11C間の距離Cy1を求める。距離Cy1は基材10の搬送方向と垂直方向Yに沿う基材10の伸縮指標である。同様の手法により基材側マーク11Aと11D間の距離Cy2を求めることもできる。
本実施形態の露光装置100は、基材10の搬送方向Xに沿う伸縮指標、基材10の搬送方向Xに対して垂直方向Yに沿う伸縮指標に加えて、基材10の露光領域の中心Q´を通る対角線方向Pに沿う伸縮指標を求めることもできる。マスク選択装置60は、マスク側マーク21Aの中心座標と基材側マーク11Aの中心座標を比較して、両者間の基材10の対角線方向Pに沿うずれ量Ep1を求める。同様に、マスク選択装置60は、マスク側マーク21Cの中心座標と基材側マーク11Cの中心座標を比較して、両者間の基材10の対角線方向Pに沿うずれ量Ep2を求める。マスク選択装置60は、予め記憶された、一対のマスク側マーク21A及び21C間の距離(中心座標の距離)Lp1を読み出す。そして、マスク選択装置60は式3:Cp1=Lp1−(Ep1+Ep2)を用いて基材側マーク11Aと11C間の距離Cp1を求める。距離Cp1は基材10の露光領域の対角線方向Pに沿う基材10の伸縮指標である。同様の手法により基材側マーク11Bと11D間の距離も求めることができる。
また、図4に示すように基材10が伸長した場合には、マスク選択装置60は式4:Cx1=Lx1+(Ex1+Ex2)を用いて、基材10の搬送方向Xに沿う基材10の伸縮指標である基材側マーク11間の距離Cx1を求めることができ、式5:Cy1=Ly1+(Ey1+Ey2)を用いて、基材10の搬送方向と垂直方向Yに沿う基材10の伸縮指標である基材側マーク11間の距離Cy1を求めることができる。さらに、式6:Cp1=Lp1+(Ep1+Ep2)を用いて、基材10の対角線方向Pに沿う基材10の伸縮指標である基材側マーク11間の距離Cp1を求めることができる。
ちなみに、基材10が収縮しているのか又は基材10が伸長しているのかの判断は、マスク側マーク21の中心座標とフォトマスク20の中心座標Qとの距離と、基材側マーク11の中心座標と基材10の中心座標Q´との距離とを比較することにより判断することができる。マスク選択装置60は、基材側マーク11の中心座標と基材10の中心座標Q´との距離の方が短い場合には基材10が収縮したと判断する。他方、基材側マーク11の中心座標と基材10の中心座標Q´との距離の方が長い場合には基材10が伸長したと判断する。この基材10が収縮しているのか又は伸長しているのかの判断結果に応じて、上述の式1〜式6のいずれかを用いて伸縮指標である基材側マーク11間の距離Cx,Cy、Cpを求めることができる。
さらに、マスク選択装置60は、上述の手法により求めた基材側マーク11A,11B間の距離Cx1をマスク側マーク21A,21B間の距離Lx1で除して算出された基材10の搬送方向Xに沿う伸縮率Cx1/Lx1を伸縮指標として求めることができる。同様に、基材側マーク11B、11C間の距離Cy1をマスク側マーク21B,21C間の距離Ly1除して算出された基材10の搬送方向と垂直方向Yに沿う伸縮率Cy1/Ly1を伸縮指標として求めることもできる。さらに、基材側マーク11A,11C間の距離Cp1をマスク側マーク21A,21C間の距離Lp1除して算出された基材10の対角線方向Pに沿う伸縮率Cy1/Ly1を伸縮指標として求めることもできる。
このように、基材10の搬送方向Xの伸縮指標のみならず、搬送方向に対して垂直方向Yの伸縮指標、さらには基材10の露光領域の中心Q´を通る対角線方向Pの伸縮指標を求めることにより、基材10の性質や工程における負荷の内容に応じた伸縮指標を求めることができる。例えば、基材10の伸縮が搬送方向Xに沿って発生する傾向がある場合には、基材10の搬送方向Xの伸縮指標を求めることが望ましく、基材10の縦横の両方(XY方向)に伸縮が発生する場合には、搬送方向Xと搬送方向の垂直方向Yの両方の伸縮指標を求めることが望ましい。また、基材10の斜め方向に伸縮が発生する傾向がある場合には、基材10の露光領域の対角線方向Pの伸縮指標を求めることが望ましい。伸縮率(C/L)についても同様である。
次に、マスク選択装置60は、求められた伸縮指標に基づいて、適切な縮尺のフォトマスク20を選択する。伸縮指標は前処理によって基材10がどれくらい伸縮したかを示す物理量であるから、この伸縮の程度に応じてフォトマスク20を選択すれば基材が伸縮したとしても、基材10の所定領域に配線パターンが形成されることが期待できる。
具体的には、マスク選択装置60が基材10の伸縮指標とフォトマスク20の識別子を予め対応づけた対応情報(対応マップなど)を記憶しており、この対応情報を参照して算出された基材10の伸縮指標に応じたフォトマスク20を選択する。縮尺率が異なるフォトマスク20にはそれぞれの識別子が付されているため、マスク選択装置60は伸縮指標に応じた縮尺率のフォトマスク20を選択することができる。このように、予め対応情報を記憶しておくことにより、フォトマスク20の選択処理の負荷を低減させ、処理速度を向上させることができる。
マスク選択装置60は、選択したフォトマスク20の識別子を含むマスク交換命令をマスク交換装置150へ送出する。マスク交換装置150は現在セットされているフォトマスク20の識別子と指令に係る選択されたフォトマスク20の識別子を比較し、両者の識別子が異なる場合はフォトマスク20の交換を実行する。他方、両者の識別子が同一である場合にはフォトマスク20の交換を中止する。
このように、本実施形態の露光装置100は、基材10の伸縮に応じた最適なフォトマスク20の選択から交換までを自動的に行うことができる。
ところで、基材10の伸縮を計測するためには専用の測定器を設けた場合には、基材10を測定器のある場所まで移動し、測定後に露光装置に再びセットする作業が必要となる。リールトゥリール(R−R)方式による連続製造工程用の基材10はボビンに巻回された状態であるので搬送には多大な労力を要する。このような基材10の搬送作業は生産効率を低下させるおそれがあるとともに基材10に機械的な負荷を与える不都合がある。
これに対し、本実施形態のプリント配線板の製造方法及び製造装置によれば、フォトマスク20の選択および交換が露光工程のライン又は露光装置100において自動的に実行できるので、搬送作業が不要になり生産効率を向上させることができ、基材10に機械的な負荷を与えるおそれもない。
本実施形態では、マスク選択装置60が算出した基材側マーク11間の距離Cx,Cy,Cpや、伸縮率Cx/Lx,Cy/Ly,Cp/Lpその他の伸縮指標、基材10とフォトマスク20との位置ずれ量などの基材10の変位に関する物理量または選択されたフォトマスク20の縮尺率などの識別子を、表示装置160に表示させる。表示装置160はマスク選択装置60から取得した情報を文字又は音声により表示する。図5は、文字による表示例を示す図である。このように、伸縮指標やフォトマスク20の情報を外部に出力することにより、オペレータが基材10の伸縮の程度や選択されたフォトマスク20の縮尺率などを確認しながら作業をすることができる。
最後に露光処理を行う。上述のフォトマスク20の交換処理が完了したら、マスク選択装置60は、その旨を露光装置100の制御装置(不図示)に送出する。制御装置は、再度位置合わせを行い、所定の製造条件に従って照光装置140に光を照射させて露光処理を実行する。露光処理が行われた基材10には、さらにエッチング処理、レジスト剥離処理、乾燥処理、端子めっき処理、ソルダレジスト印刷などの仕上げ処理、積層処理などが行われる。
一般に、基材10が準備されてから露光処理が行われるまでの間には、めっき処理や、露光処理前の洗浄処理及び乾燥処理や、多層積層を作製するための熱真空プレス処理などが行われる。このように基材10に熱負荷や機械的負荷を与える処理がされると、基材10に伸縮が生じてしまう。基材10に伸縮が生じると、フォトマスク20に描画された配線パターンを基材10の所定領域に転写することができなくなる。このため、スルーホールの位置とスルーホールの端子用パターンの位置がずれる場合や端子用パターンが他の配線と接して断線や短絡が発生してしまう場合がある。特に、基材10が薄いメンブレンはフレキシブル配線板である場合には、前処理工程における熱負荷や機械的負荷の影響による伸縮率が大きいため、基材10の伸縮による配線パターンの転写位置のずれ量も大きくなり、断線や短絡などの不良率が高くなる傾向がある。
この問題に対し、従来から行われているアライメントマークを利用した位置合わせを行うことも考えられるが、この位置合わせを行っても基材10の重心近傍における配線パターンの位置ずれ量を相対的に小さくすることができるものの、フォトマスクの配線パターンの転写位置のずれ量は重心近傍から外縁近傍に向かって徐々に増加するため、基材10の外縁近傍に形成される製品の不良率を低減させることはできない。
しかしながら、本発明に係る本実施形態のプリント配線板の製造方法及びプリント配線板の製造装置によれば、フォトマスク20のマスク側マーク21に対する基材10の基材側マーク11の変位に関する物理量、例えば、変位後の基材側マーク11間の距離(図3,4のCx,Cy,Cp)や伸縮率(Cx/Lx,Cy/Ly,Cp/Lp)などの伸縮指標に基づいてフォトマスク20を選択するので、基材10が準備されてから露光処理が行われるまでに行われる前工程の影響によって基材10に伸縮が生じた場合であっても、フォトマスク20の配線パターンを基材10の所望の位置に転写することができるため、製品の断線や短絡の発生を防止することができる。その結果、材料歩留まりを向上させることができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1000…プリント配線板の製造装置
100…露光装置
101…ベースプレート,102…筺体,102a…暗室
103…搬送装置,104…送り出しローラ,105…巻き取りローラ,
106a〜106l…ガイドローラ,107…駆動ローラ
110…基材用フレーム,基材保持機構
120…マスク保持機構
121…マスク用フレーム
130…位置調節装置
131…上下位置調節装置
140…照光装置
150…マスク交換装置
151…マスク収容体
152…マスク搬送機構
160…表示装置
10…基材
11…基材側マーク
20,20a〜20d…フォトマスク
21…マスク側マーク
22…配線パターン
50…カメラ

Claims (9)

  1. プリント配線板の基材の主面にフォトマスクを用いて露光処理を行うプリント配線板の製造方法であって、
    対となる第1所定位置にマスク側マークが予め設けられたフォトマスクを準備する工程と、
    前記主面に沿うXY座標上の位置が前記一対の第1所定位置と共通する一対の第2所定位置に基材側マークが予め形成された基材を準備する工程と、
    前記露光処理を行うために、前記基材を前記フォトマスクに対向させたときの前記マスク側マークと基材側マークのずれ量と前記マスク側マーク間の距離とに基づいて前記基材の伸縮指標である前記基材側マーク間の距離を算出し、当該算出された前記基材側マーク間の距離に応じたフォトマスクを選択する工程と、
    前記選択されたフォトマスクを用いて露光処理を行う工程と、を有するプリント配線板の製造方法。
  2. 請求項1に記載のプリント配線板の製造方法であって、
    フォトマスクを選択する工程は、前記基材側マーク間の距離を前記マスク側マーク間の距離で除して算出された、記基材の伸縮指標である伸縮率に応じてフォトマスクを選択することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のプリント配線板の製造方法であって、
    前記フォトマスクを選択する工程は、前記基材の伸縮指標と前記フォトマスクとを予め対応づけた対応情報を参照し、前記算出された前記基材の伸縮指標に応じたフォトマスクを選択することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のプリント配線板の製造方法であって、
    前記マスク側マークは、前記基材の搬送方向に沿う一対の第1所定位置と前記基材の搬送方向に対して垂直方向に沿う一対の第1所定位置に設けられ、
    前記基材側マークも、前記基材の搬送方向に沿う一対の第2所定位置と前記基材の搬送方向に対して垂直方向に沿う一対の第2所定位置に設けられ、
    前記フォトマスクを選択する工程は、前記マスク側マークと基材側マークの前記基材の搬送方向に沿うずれ量と前記マスク側マーク間の前記基材の搬送方向に沿う距離とに基づいて算出された前記基材の搬送方向に沿う伸縮指標又は前記マスク側マークと基材側マークの前記基材の搬送方向の垂直方向に沿うずれ量と前記マスク側マーク間の前記基材の搬送方向の垂直方向に沿う距離に基づいて算出された前記基材の搬送方向の垂直方向に沿う伸縮指標に応じたフォトマスクを選択することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  5. プリント配線板の基材の主面にフォトマスクを用いて露光処理を行うプリント配線板の製造装置であって、
    対となる所定位置にマスク側マークが設けられたフォトマスクを保持するフォトマスク保持手段と、
    前記主面に沿うXY座標上の位置が前記一対の第1所定位置と共通する一対の第2所定位置に基材側マークが予め形成された基材を保持する基材保持手段と、
    前記露光処理を行うために、前記基材を前記フォトマスクに対向させたときの前記マスク側マークと基材側マークのずれ量と前記マスク側マーク間の距離とに基づいて前記基材の伸縮指標である前記基材側マーク間の距離を算出し、当該基材側マーク間の距離に応じたフォトマスクを選択するフォトマスク選択手段と、
    前記選択されたフォトマスクを用いて露光処理を行う露光手段と、を有するプリント配線板の製造装置。
  6. 請求項5に記載のプリント配線板の製造装置であって、
    フォトマスク選択手段は、前記基材側マーク間の距離を前記マスク側マーク間の距離で除して算出された、前記基材の伸縮指標である伸縮率に応じてフォトマスクを選択することを特徴とするプリント配線板の製造装置。
  7. 請求項5又は6に記載のプリント配線板の製造装置であって、
    前記フォトマスク選択手段は、前記基材の伸縮指標と前記フォトマスクとを予め対応づけた対応情報を参照し、前記算出された前記基材の伸縮指標に応じたフォトマスクを選択することを特徴とするプリント配線板の製造装置。
  8. 請求項5〜7の何れか一項に記載のプリント配線板の製造装置であって、
    前記マスク側マークが、前記基材の搬送方向に沿う一対の第1所定位置と、前記基材の搬送方向に対して垂直方向に沿う一対の第1所定位置に設けられ、
    前記基材側マークも、前記基材の搬送方向に沿う一対の第2所定位置に設けられるとともに、前記基材の搬送方向に対して垂直方向に沿う一対の第2所定位置に設けられ、
    前記フォトマスク選択手段は、前記マスク側マークと基材側マークの前記基材の搬送方向に沿うずれ量と前記マスク側マーク間の前記基材の搬送方向に沿う距離に基づいて算出された前記基材の搬送方向に沿う伸縮指標又は前記マスク側マークと基材側マークの前記基材の搬送方向の垂直方向に沿うずれ量と前記マスク側マーク間の前記基材の搬送方向の垂直方向に沿う距離に基づいて算出された前記基材の搬送方向の垂直方向に沿う伸縮指標に応じたフォトマスクを選択することを特徴とするプリント配線板の製造装置。
  9. 請求項5〜8の何れか一項に記載のプリント配線板の製造装置であって、
    前記選択手段により選択されたフォトマスクが前記基材に対向するようにセットされているフォトマスクと異なる場合には、前記セットされているフォトマスクを移動させ、前記選択されたフォトマスクを前記基材に対向するようにセットするフォトマスク交換手段を、さらに備えたプリント配線板の製造装置。
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JP2012220923A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Ushio Inc マスクとワークの位置合せ方法

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