JP2011220127A - 排気ガス循環装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 エンジンに吸入空気を供給するための吸気通路68、69に還流させるEGRガスの流量を有効に確保すると共に、EGRガスの脈動圧力に起因する放射音(脈動音)を十分に低減し、エアフローメータの計測精度を改善することを課題とする。
【解決手段】 インレットパイプ62の最小内径部に絞り部67を設けている。また、インレットパイプ62は、絞り部67に向かうに従って流路断面積が徐々に縮径されている。これにより、吸気通路68、69に還流させるEGRガス還流量を有効に増量できる。また、LPL−EGRガス合流部4の内部に、EGRガスの脈動を吸収する共鳴室73、およびEGRガス流路71、72と共鳴室73とを連通する連通部74を設けている。これにより、共鳴室73により特定周波数の脈動が吸収されるため、EGRガスの脈動圧力に起因する放射音(脈動音)を低減し、エアフローメータの計測精度を改善できる。
【選択図】 図2
【解決手段】 インレットパイプ62の最小内径部に絞り部67を設けている。また、インレットパイプ62は、絞り部67に向かうに従って流路断面積が徐々に縮径されている。これにより、吸気通路68、69に還流させるEGRガス還流量を有効に増量できる。また、LPL−EGRガス合流部4の内部に、EGRガスの脈動を吸収する共鳴室73、およびEGRガス流路71、72と共鳴室73とを連通する連通部74を設けている。これにより、共鳴室73により特定周波数の脈動が吸収されるため、EGRガスの脈動圧力に起因する放射音(脈動音)を低減し、エアフローメータの計測精度を改善できる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、内燃機関の排気ガス(排出ガス)の一部であるEGRガスを排気通路から吸気通路に再循環(還流)させる排気ガス循環装置(排気ガス還流装置)に関するものである。
従来より、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関(エンジン)の燃焼室より排出される排気ガス中に含まれる有害物質(例えば窒素酸化物:NOx)の低減を図るという目的で、排気ガスの一部であるEGRガスを排気通路から吸気通路に再循環(還流)させる排気ガス還流管(EGRパイプ)を備えた排気ガス循環装置(EGRシステム)が公知である。
このEGRシステムとして、ターボ過給機のタービンよりも上流側の排気通路から排気ガスの一部(EGRガス)を取り出す「高圧ループEGR装置(HPL−EGRシステム)」と、ターボ過給機のタービンよりも下流側の排気通路からEGRガスを取り出す「低圧ループEGR装置(LPL−EGRシステム)」とを併設する構造が用いられるようになってきている。
このEGRシステムとして、ターボ過給機のタービンよりも上流側の排気通路から排気ガスの一部(EGRガス)を取り出す「高圧ループEGR装置(HPL−EGRシステム)」と、ターボ過給機のタービンよりも下流側の排気通路からEGRガスを取り出す「低圧ループEGR装置(LPL−EGRシステム)」とを併設する構造が用いられるようになってきている。
1つのエンジンに対してHPL−EGRシステムとLPL−EGRシステムが併設される理由は、HPL−EGRシステムのみでは高負荷時にターボ過給機の過給による吸気圧力の上昇分により十分なEGRガスの流量(EGR量)を確保できない場合があるからである。
エンジンの低中負荷領域では、エキゾーストマニホールド内の排気圧力に比べて、インテークマニホールド内の吸気圧力(過給圧)が低く、両マニホールド間の差圧が大きいため、HPL−EGRシステムで比較的に多くのEGRガスを還流させることができる。しかし、エンジンの高負荷領域では、ターボ過給機の過給のためにインテークマニホールドの圧力が上昇して両マニホールド間の差圧が小さくなるので、HPL−EGRシステムではEGRガスを還流し難くなる。
これに対し、LPL−EGRシステムは、ターボ過給機の過給による吸気圧力の上昇の影響を受けないので、高負荷時においてもEGRガスの流量(EGR量)を確保することができる。
エンジンの低中負荷領域では、エキゾーストマニホールド内の排気圧力に比べて、インテークマニホールド内の吸気圧力(過給圧)が低く、両マニホールド間の差圧が大きいため、HPL−EGRシステムで比較的に多くのEGRガスを還流させることができる。しかし、エンジンの高負荷領域では、ターボ過給機の過給のためにインテークマニホールドの圧力が上昇して両マニホールド間の差圧が小さくなるので、HPL−EGRシステムではEGRガスを還流し難くなる。
これに対し、LPL−EGRシステムは、ターボ過給機の過給による吸気圧力の上昇の影響を受けないので、高負荷時においてもEGRガスの流量(EGR量)を確保することができる。
ここで、近年、EGRガスをエンジンの燃焼室に大量に入れて排気ガス性能を更に改善したいという要望がある。
そこで、図4に示したように、吸気管101の途中に絞り部102を設け、この絞り部102の周囲を取り囲むように環状のスリット103を設け、このスリット103の周囲を取り囲むように環状のチャンバ104を設け、このチャンバ104にEGRガス導入流路105を接続し、EGRガス導入流路105からチャンバ104、スリット103を経由して吸気管101を流通する外気(新規吸入空気:以下新気と言う)にEGRガスを混入させるようにしたEGRガス混合装置(従来例1)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、図4に示したように、吸気管101の途中に絞り部102を設け、この絞り部102の周囲を取り囲むように環状のスリット103を設け、このスリット103の周囲を取り囲むように環状のチャンバ104を設け、このチャンバ104にEGRガス導入流路105を接続し、EGRガス導入流路105からチャンバ104、スリット103を経由して吸気管101を流通する外気(新規吸入空気:以下新気と言う)にEGRガスを混入させるようにしたEGRガス混合装置(従来例1)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
吸気管101は、絞り部102に向けて徐々に流路断面積が縮径される開口側端部を有する第1円筒パイプ111と、絞り部102から徐々に流路断面積が拡径される開口側端部を有する第2円筒パイプ112とを備えている。
これは、EGRガス導入流路105から絞り部102にEGRガスを、また、第1円筒パイプ111から絞り部102に新気を導入し、その後に、ディフューザとして機能する第2円筒パイプ112によって圧力回復を行うもので、エジェクタと同等の構成を有している。
これは、EGRガス導入流路105から絞り部102にEGRガスを、また、第1円筒パイプ111から絞り部102に新気を導入し、その後に、ディフューザとして機能する第2円筒パイプ112によって圧力回復を行うもので、エジェクタと同等の構成を有している。
[従来の技術の不具合]
ところが、従来例1のEGRガス混合装置においては、EGRガスをチャンバ104から絞り部102に導入しているため、排気ガス(EGRガス)の脈動を伴う。また、EGRガス導入流路105の流路長に応じた共鳴周波数で気柱共鳴を生じて、特に排気ガス(EGRガス)の脈動圧力に起因して脈動(音)が大きくなる。
また、LPL−EGRシステムの場合には、ターボ過給機のコンプレッサの上流側にEGRガスが還流されるため、吸入空気量を計測するエアフローメータは、還流されたEGRガスの脈動の影響を受け易くなるので、エアフローメータで精度良く吸入空気量を計測することが困難になるという問題がある。
この結果として、エアフローメータの計測精度に悪影響を及ぼしたり、脈動レベルによっては、EGRガスの流量を有効に確保できなかったりする問題がある。
ところが、従来例1のEGRガス混合装置においては、EGRガスをチャンバ104から絞り部102に導入しているため、排気ガス(EGRガス)の脈動を伴う。また、EGRガス導入流路105の流路長に応じた共鳴周波数で気柱共鳴を生じて、特に排気ガス(EGRガス)の脈動圧力に起因して脈動(音)が大きくなる。
また、LPL−EGRシステムの場合には、ターボ過給機のコンプレッサの上流側にEGRガスが還流されるため、吸入空気量を計測するエアフローメータは、還流されたEGRガスの脈動の影響を受け易くなるので、エアフローメータで精度良く吸入空気量を計測することが困難になるという問題がある。
この結果として、エアフローメータの計測精度に悪影響を及ぼしたり、脈動レベルによっては、EGRガスの流量を有効に確保できなかったりする問題がある。
[先行の技術の不具合]
そこで、エンジンの吸気通路に再循環(還流)させるEGRガスの流量(EGRガス還流量)を有効に確保するという目的で、既に特願2009−185526号を出願した。これは、図5に示したように、吸気管を、内部に吸気通路が形成される内管201、202と、これらの内管201、202の外周側に、内管201、202との間に円筒状の内部空間(チャンバ)203を形成する外管204とで構成している。
そして、内管201の下流端と内管202の上流端との間に環状のスリット205を形成し、EGRガス導入口206からチャンバ203内に導入されたEGRガスを旋回させてEGRガスに含まれる異物を遠心分離して清浄なEGRガスのみをスリット205を介して吸気管の内部に導入し、EGRガスから遠心分離された異物を外管204の重力方向の下方側に設けた分離槽部207内に貯留するようにしたEGRガス混合装置(比較例1)である。
この比較例1のEGRガス混合装置を使用することによって、EGRガスの流量を確保することができるが、この出願では、排気脈動について何も考慮されていない。このため、脈動レベルによっては、効果的なEGRガスの増量ができないという問題があった。また、音やエアフローメータの計測精度を改善することについても何ら考慮されていない。
そこで、エンジンの吸気通路に再循環(還流)させるEGRガスの流量(EGRガス還流量)を有効に確保するという目的で、既に特願2009−185526号を出願した。これは、図5に示したように、吸気管を、内部に吸気通路が形成される内管201、202と、これらの内管201、202の外周側に、内管201、202との間に円筒状の内部空間(チャンバ)203を形成する外管204とで構成している。
そして、内管201の下流端と内管202の上流端との間に環状のスリット205を形成し、EGRガス導入口206からチャンバ203内に導入されたEGRガスを旋回させてEGRガスに含まれる異物を遠心分離して清浄なEGRガスのみをスリット205を介して吸気管の内部に導入し、EGRガスから遠心分離された異物を外管204の重力方向の下方側に設けた分離槽部207内に貯留するようにしたEGRガス混合装置(比較例1)である。
この比較例1のEGRガス混合装置を使用することによって、EGRガスの流量を確保することができるが、この出願では、排気脈動について何も考慮されていない。このため、脈動レベルによっては、効果的なEGRガスの増量ができないという問題があった。また、音やエアフローメータの計測精度を改善することについても何ら考慮されていない。
本発明の目的は、吸気通路に還流させる排気ガスの流量を有効に確保することのできる排気ガス循環装置を提供することにある。また、排気ガスの脈動圧力に起因する放射音(脈動音)を十分に低減し、また、空気流量計(エアフローメータ)の計測精度を改善することのできる排気ガス循環装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、吸気管を、内部に吸気通路が形成された内筒体(内管)、およびこの内筒体の周囲を周方向に取り囲むように設置された外筒体(外管)を有する2重管形状の吸気管としている。
排気ガス還流管は、吸気管の外筒体に接続されている。
また、吸気管の内筒体に、吸気通路の(流路)断面積(内径)を絞る絞り部、およびこの絞り部近傍で外筒体の内面に向けて開口した開口部を設けている。
また、吸気管の内筒体の外面と外筒体(の内面)との間に、排気ガス還流管から排気ガスが導入される排気ガス流路を設けている。この排気ガス流路は、開口部を介して吸気通路に連通している。
排気ガス還流管は、吸気管の外筒体に接続されている。
また、吸気管の内筒体に、吸気通路の(流路)断面積(内径)を絞る絞り部、およびこの絞り部近傍で外筒体の内面に向けて開口した開口部を設けている。
また、吸気管の内筒体の外面と外筒体(の内面)との間に、排気ガス還流管から排気ガスが導入される排気ガス流路を設けている。この排気ガス流路は、開口部を介して吸気通路に連通している。
これによって、吸気管の内筒体の絞り部を(新規)吸入空気が流れることにより、(新規)吸入空気の流速が高まり、絞り部近傍または絞り部よりも吸気流方向の下流側に負圧が発生する。この負圧が開口部を介して排気ガス流路および排気ガス還流管の内部に作用するため、排気ガス還流管から排気ガス流路に導入した排気ガスが開口部を介して吸気通路に吸引される。したがって、吸気通路の途中に絞り部を有しない吸気系と比べて、吸気通路に還流させる排気ガスの流量(EGRガス還流量)を有効に確保(増量)することができる。そして、排気ガス流路から開口部を介して吸気通路に流入した排気ガスは、絞り部で流速が高められた(新規)吸入空気と良好に混合することで、(新規)吸入空気と排気ガスとの混合ガスとなった後に、吸気通路から内燃機関の燃焼室に吸い込まれる。これにより、内燃機関に排気ガスが大量に還流(再循環)されることになるので、窒素酸化物(NOx)の発生量を更に低減することができる。この結果、排気ガス性能を更に改善することができる。
また、吸気管の内筒体の外面と外筒体(の内面)との間(に形成されるチャンバ内)に、排気ガスの脈動を吸収するレゾネータ容積部(共鳴室)を設けている。このレゾネータ容積部は、連通部を介して排気ガス流路に連通している。
ここで、排気ガス流路(を含むチャンバ)の内部は、ほぼ排気ガスのみで満たされているので、レゾネータ容積部が排気ガスの脈動を吸収することができる。また、レゾネータ容積部により特定周波数の脈動音が吸収されるため、排気ガスの脈動圧力に起因する放射音(脈動音)を低減することができる。したがって、脈動を低減された排気ガスが開口部を介して吸気通路を流れる(新規)吸入空気に合流させることができるので、吸気通路に還流させる排気ガスの流量(EGRガス還流量)を更に有効に確保(更に増量)することができる。
また、レゾネータ容積部を吸気管の内筒体の外面と外筒体(の内面)との間に構成しているので、レゾネータ容積部を外筒体の外壁面より外部側に突出するように搭載するものと比べて、2重管形状の吸気管の体格がコンパクトなものとなる。したがって、自動車等の車両への搭載スペース、特にエンジンルーム内への搭載スペースを縮小化することができる。
ここで、排気ガス流路(を含むチャンバ)の内部は、ほぼ排気ガスのみで満たされているので、レゾネータ容積部が排気ガスの脈動を吸収することができる。また、レゾネータ容積部により特定周波数の脈動音が吸収されるため、排気ガスの脈動圧力に起因する放射音(脈動音)を低減することができる。したがって、脈動を低減された排気ガスが開口部を介して吸気通路を流れる(新規)吸入空気に合流させることができるので、吸気通路に還流させる排気ガスの流量(EGRガス還流量)を更に有効に確保(更に増量)することができる。
また、レゾネータ容積部を吸気管の内筒体の外面と外筒体(の内面)との間に構成しているので、レゾネータ容積部を外筒体の外壁面より外部側に突出するように搭載するものと比べて、2重管形状の吸気管の体格がコンパクトなものとなる。したがって、自動車等の車両への搭載スペース、特にエンジンルーム内への搭載スペースを縮小化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、吸気管の内筒体は、絞り部よりも吸気流方向の上流側にインレットパイプを配設している。このインレットパイプは、絞り部に向かうに従って(流路)断面積(内径)が徐々に縮径されたノズルとしての機能を有している。例えば円錐台(円)筒状となるように形成しても良い。
これにより、インレットパイプの下流端部から絞り部に向けて(新規)吸入空気が流れることにより、(新規)吸入空気の流速が高まり、絞り部近傍または絞り部よりも吸気流方向の下流側に負圧が発生する。この負圧が開口部を介して排気ガス流路および排気ガス還流管の内部に作用するため、排気ガス還流管から排気ガス流路に導入した排気ガスが開口部を介して吸気通路に吸引される。
これにより、インレットパイプの下流端部から絞り部に向けて(新規)吸入空気が流れることにより、(新規)吸入空気の流速が高まり、絞り部近傍または絞り部よりも吸気流方向の下流側に負圧が発生する。この負圧が開口部を介して排気ガス流路および排気ガス還流管の内部に作用するため、排気ガス還流管から排気ガス流路に導入した排気ガスが開口部を介して吸気通路に吸引される。
請求項3に記載の発明によれば、吸気管の内筒体は、絞り部よりも吸気流方向の下流側にアウトレットパイプを配設している。このアウトレットパイプは、絞り部(およびインレットパイプの最小内径部)と同一の(流路)断面積(内径)となっている。
なお、アウトレットパイプ(の吸気流方向)の上流端部を、絞り部より遠ざかるに従って(流路)断面積(内径)が徐々に拡径するディフューザとしての機能を有している。例えば円錐台(円)筒状となるように形成しても良い。
なお、アウトレットパイプ(の吸気流方向)の上流端部を、絞り部より遠ざかるに従って(流路)断面積(内径)が徐々に拡径するディフューザとしての機能を有している。例えば円錐台(円)筒状となるように形成しても良い。
請求項4に記載の発明によれば、連通部の(流路)断面積または径方向寸法を、レゾネータ容積部の(流路)断面積または径方向寸法よりも小さくなるように設定している。
ここで、レゾネータ容積部が共鳴する共鳴周波数は、一般的にヘルムホルツの式によって、音速、レゾネータ容積部の容積、連通部の(流路)断面積、連通部の通路長で決定される。このため、レゾネータ容積部における脈動(音)低減効果を向上するには、連通部の(流路)断面積または径方向寸法を、レゾネータ容積部の(流路)断面積または径方向寸法よりも小さく設定することが望ましい。また、所望の共鳴周波数に合わせてレゾネータにおける脈動(音)低減効果を向上するために、連通部の通路長をより長く設定したり、また、レゾネータ容積部の容積をより多く確保したりしても構わない。
ここで、レゾネータ容積部が共鳴する共鳴周波数は、一般的にヘルムホルツの式によって、音速、レゾネータ容積部の容積、連通部の(流路)断面積、連通部の通路長で決定される。このため、レゾネータ容積部における脈動(音)低減効果を向上するには、連通部の(流路)断面積または径方向寸法を、レゾネータ容積部の(流路)断面積または径方向寸法よりも小さく設定することが望ましい。また、所望の共鳴周波数に合わせてレゾネータにおける脈動(音)低減効果を向上するために、連通部の通路長をより長く設定したり、また、レゾネータ容積部の容積をより多く確保したりしても構わない。
請求項5に記載の発明によれば、絞り部およびその近傍で開口した開口部、つまり排気ガス流路と吸気通路とを連通する開口部として、吸気管の内筒体の周方向に延びる環状の吸引孔(スリット)を採用しても良い。この場合には、排気ガス還流管から排気ガス流路に導入された排気ガスが、内筒体の環状の吸引孔を通って、内筒体の(ほぼ)全周から吸気通路内に流入し、しかも絞り部近傍または絞り部よりも吸気流方向の下流側に生じる負圧部により排気ガス流路に導入された排気ガスが良好に吸引される。これにより、吸気通路を流れる(新規)吸入空気に大量の排気ガスを良好に混合させることができる。
なお、環状の吸引孔(スリット)を絞り部の周囲を周方向に取り囲むように設けても良い。
なお、環状の吸引孔(スリット)を絞り部の周囲を周方向に取り囲むように設けても良い。
請求項6に記載の発明によれば、吸気管の内筒体または外筒体に、排気ガス流路とレゾネータ容積部(共鳴室)とを区画形成する仕切り壁を設けている。
請求項7に記載の発明によれば、仕切り壁に、排気ガス流路と連通部とを隔離する隔壁を設けている。そして、仕切り壁の隔壁は、吸気管の外筒体の内面との間に連通部を隔てて対向して配置されている。
なお、仕切り壁の隔壁を(円)筒状の連通管壁部としても良い。
請求項7に記載の発明によれば、仕切り壁に、排気ガス流路と連通部とを隔離する隔壁を設けている。そして、仕切り壁の隔壁は、吸気管の外筒体の内面との間に連通部を隔てて対向して配置されている。
なお、仕切り壁の隔壁を(円)筒状の連通管壁部としても良い。
請求項8に記載の発明によれば、仕切り壁に、開口部(環状の吸引孔、スリット)に向けて縮径するように傾斜した傾斜面を設けている。そして、排気ガス流路は、仕切り壁の傾斜面と少なくとも開口部との間に、開口部の中心を通る軸線に対して傾斜して延びる傾斜流路を設けている。なお、内筒体の外面の周囲を取り囲むように傾斜流路が形成される場合には、仕切り壁の傾斜面と開口部および内筒体の外面との間に傾斜流路が形成される。
これによって、内燃機関の排気ガスを排気ガス流路から開口部を介して吸気通路に流入させる際に、排気ガスが傾斜面に沿って、つまり傾斜通路の軸線に沿って真っ直ぐ(ストレート)に流れ、ほぼ直角に屈曲することなく、開口部を介して吸気通路にスムーズに流入するため、排気ガスの圧力損失の増加を抑制することができる。これにより、排気通路から吸気通路に還流させる排気ガスの流量を増量させる排気ガス増量効果を向上することができる。また、連通部の(流路)断面積が、レゾネータ容積部の(流路)断面積よりも大きくなったり、また、連通部の通路長が短くなったり、また、レゾネータ容積部の容積が小さくなったりすることなく、排気ガス増量効果を向上できるので、レゾネータ容積部における脈動(音)低減効果が損なわれることはない。
なお、仕切り壁の傾斜面を、排気ガス流方向の上流側から下流側(開口部側)に向かって下り勾配となるように傾斜させても良い。また、傾斜面または傾斜流路の軸線を、吸気通路の中心軸線に対して鋭角となるような傾斜角度分だけ傾斜させるようにしても良い。
これによって、内燃機関の排気ガスを排気ガス流路から開口部を介して吸気通路に流入させる際に、排気ガスが傾斜面に沿って、つまり傾斜通路の軸線に沿って真っ直ぐ(ストレート)に流れ、ほぼ直角に屈曲することなく、開口部を介して吸気通路にスムーズに流入するため、排気ガスの圧力損失の増加を抑制することができる。これにより、排気通路から吸気通路に還流させる排気ガスの流量を増量させる排気ガス増量効果を向上することができる。また、連通部の(流路)断面積が、レゾネータ容積部の(流路)断面積よりも大きくなったり、また、連通部の通路長が短くなったり、また、レゾネータ容積部の容積が小さくなったりすることなく、排気ガス増量効果を向上できるので、レゾネータ容積部における脈動(音)低減効果が損なわれることはない。
なお、仕切り壁の傾斜面を、排気ガス流方向の上流側から下流側(開口部側)に向かって下り勾配となるように傾斜させても良い。また、傾斜面または傾斜流路の軸線を、吸気通路の中心軸線に対して鋭角となるような傾斜角度分だけ傾斜させるようにしても良い。
請求項9に記載の発明によれば、吸気管の外筒体に、内筒体の外面との間に排気ガス流路を形成する円筒内面、および排気ガス還流管から導入した排気ガスの流れに外筒体の円筒内面に沿うように旋回する旋回流を発生させる旋回流発生手段を設けている。
これにより、内燃機関の排気ガスは、排気ガス還流管から排気ガス流路内に導入される際、排気ガス流路内において(内筒体の外面の周囲を)外筒体の円筒内面に沿うように排気ガス流路の周方向に旋回する。このように排気ガス流路内に形成される排気ガスの旋回流は、内筒体の開口部(環状の吸引孔、スリット)の周囲まで到達すると、内筒体の開口部(環状の吸引孔、スリット)を通って、内筒体の(ほぼ)全周から吸気通路内に流入する。しかも絞り部近傍または絞り部よりも吸気流方向の下流側に生じる負圧部により排気ガス流路に導入された排気ガスが良好に吸引される。これにより、吸気通路を流れる(新規)吸入空気に大量の排気ガスを良好に混合させることができる。
これにより、内燃機関の排気ガスは、排気ガス還流管から排気ガス流路内に導入される際、排気ガス流路内において(内筒体の外面の周囲を)外筒体の円筒内面に沿うように排気ガス流路の周方向に旋回する。このように排気ガス流路内に形成される排気ガスの旋回流は、内筒体の開口部(環状の吸引孔、スリット)の周囲まで到達すると、内筒体の開口部(環状の吸引孔、スリット)を通って、内筒体の(ほぼ)全周から吸気通路内に流入する。しかも絞り部近傍または絞り部よりも吸気流方向の下流側に生じる負圧部により排気ガス流路に導入された排気ガスが良好に吸引される。これにより、吸気通路を流れる(新規)吸入空気に大量の排気ガスを良好に混合させることができる。
請求項10に記載の発明によれば、排気ガス還流管は、外筒体の円筒内面の接線方向に延びるガス導入流路を有している。
これにより、排気ガス還流管のガス導入流路から排気ガス流路内に導入された排気ガスは、排気ガス流路内において(内筒体の外面の周囲を)外筒体の円筒内面に沿うように旋回する旋回流を形成する。
請求項11に記載の発明によれば、内燃機関の吸気通路に設置されたコンプレッサ、排気通路に設置されたタービン、およびコンプレッサとタービンとを連結するシャフトを有するターボ過給機を備えている。
これにより、排気ガス還流管のガス導入流路から排気ガス流路内に導入された排気ガスは、排気ガス流路内において(内筒体の外面の周囲を)外筒体の円筒内面に沿うように旋回する旋回流を形成する。
請求項11に記載の発明によれば、内燃機関の吸気通路に設置されたコンプレッサ、排気通路に設置されたタービン、およびコンプレッサとタービンとを連結するシャフトを有するターボ過給機を備えている。
請求項12に記載の発明によれば、排気通路は、タービンよりも排気ガス流方向の下流側にガス分岐部を有している。また、吸気通路は、コンプレッサよりも吸気流方向の上流側にガス合流部を有している。また、排気ガス循環装置は、内燃機関の排気ガスをガス分岐部からガス合流部に還流させる排気ガス還流管を有している。
この排気ガス還流管を流れる排気ガスは、ターボ過給機の過給による吸気圧力の上昇の影響を受けないので、高負荷時においてもガス分岐部からガス合流部に再循環(還流)させる排気ガスの流量を十分に確保することができる。
請求項13に記載の発明によれば、吸気管に、ガス合流部よりも吸気流方向の上流側近傍に、(新規)吸入空気の流量を検出する空気流量計(エアフロメータ)を設置している。ここで、レゾネータ容積部が連通部を介して排気ガス流路に連通しているので、レゾネータ容積部で排気ガスの脈動が吸収される。これにより、空気流量計の計測精度に悪影響を及ぼすことなく、排気ガス増量効果および脈動(音)低減効果を向上することができる。
この排気ガス還流管を流れる排気ガスは、ターボ過給機の過給による吸気圧力の上昇の影響を受けないので、高負荷時においてもガス分岐部からガス合流部に再循環(還流)させる排気ガスの流量を十分に確保することができる。
請求項13に記載の発明によれば、吸気管に、ガス合流部よりも吸気流方向の上流側近傍に、(新規)吸入空気の流量を検出する空気流量計(エアフロメータ)を設置している。ここで、レゾネータ容積部が連通部を介して排気ガス流路に連通しているので、レゾネータ容積部で排気ガスの脈動が吸収される。これにより、空気流量計の計測精度に悪影響を及ぼすことなく、排気ガス増量効果および脈動(音)低減効果を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明は、吸気通路に還流させる排気ガスの流量(EGRガス還流量)を有効に確保するという目的、また、排気ガス(EGRガス)の脈動圧力に起因する放射音(脈動音)を十分に低減するという目的を、吸気管の内筒体に、吸気通路の(流路)断面積(内径)を絞る絞り部、およびこの絞り部の近傍で開口した開口部を設け、吸気管の内筒体の外面と外筒体(の内面)との間に、排気ガス還流管から導入した排気ガスを、開口部を経て吸気通路に流入させる排気ガス流路を設けたことで実現した。
さらに、空気流量計の計測精度に悪影響を及ぼすことなく、EGRガス流量の増量効果および脈動(音)低減効果を向上するという目的を、ターボ過給機のタービンよりも排気ガス流方向の下流側のガス分岐部からターボ過給機のコンプレッサよりも吸気流方向の上流側のガス合流部に排気ガス(EGRガス)を再循環(還流)させる「低圧ループEGR装置(LPL−EGRシステム)」において、吸気管の内筒体に、吸気通路の(流路)断面積(内径)を絞る絞り部、およびこの絞り部の近傍で開口した開口部を設け、吸気管の内筒体の外面と外筒体(の内面)との間に、排気ガス還流管から導入した排気ガスを開口部を経て吸気通路に流入させる排気ガス流路を設けたことで実現した。
なお、空気流量計は、ガス合流部よりも吸気流方向の上流側近傍に設置される。例えばエアクリーナとガス合流部との間に空気流量計が設置される。
本発明は、吸気通路に還流させる排気ガスの流量(EGRガス還流量)を有効に確保するという目的、また、排気ガス(EGRガス)の脈動圧力に起因する放射音(脈動音)を十分に低減するという目的を、吸気管の内筒体に、吸気通路の(流路)断面積(内径)を絞る絞り部、およびこの絞り部の近傍で開口した開口部を設け、吸気管の内筒体の外面と外筒体(の内面)との間に、排気ガス還流管から導入した排気ガスを、開口部を経て吸気通路に流入させる排気ガス流路を設けたことで実現した。
さらに、空気流量計の計測精度に悪影響を及ぼすことなく、EGRガス流量の増量効果および脈動(音)低減効果を向上するという目的を、ターボ過給機のタービンよりも排気ガス流方向の下流側のガス分岐部からターボ過給機のコンプレッサよりも吸気流方向の上流側のガス合流部に排気ガス(EGRガス)を再循環(還流)させる「低圧ループEGR装置(LPL−EGRシステム)」において、吸気管の内筒体に、吸気通路の(流路)断面積(内径)を絞る絞り部、およびこの絞り部の近傍で開口した開口部を設け、吸気管の内筒体の外面と外筒体(の内面)との間に、排気ガス還流管から導入した排気ガスを開口部を経て吸気通路に流入させる排気ガス流路を設けたことで実現した。
なお、空気流量計は、ガス合流部よりも吸気流方向の上流側近傍に設置される。例えばエアクリーナとガス合流部との間に空気流量計が設置される。
[実施例1の構成]
図1および図2は本発明の実施例1を示したもので、図1は内燃機関のEGR制御装置(EGRシステム)を示した図で、図2はLPL−EGRガス合流部を示した図である。
図1および図2は本発明の実施例1を示したもので、図1は内燃機関のEGR制御装置(EGRシステム)を示した図で、図2はLPL−EGRガス合流部を示した図である。
本実施例の内燃機関の制御装置(エンジン制御システム)は、複数の気筒を有するディーゼルエンジン等の内燃機関(エンジン)の各気筒毎の燃焼室より流出した排気ガスの一部であるEGRガスを排気管から吸気管に再循環(還流)させる排気ガス循環装置(内燃機関のEGR制御装置:以下EGRシステムと言う)と、このEGRシステムを燃料噴射装置およびスロットル装置等の各システムと関連して制御するエンジン制御ユニット(ECU)とを備えている。
エンジンは、燃料が直接燃焼室内に噴射供給される直接噴射式のディーゼルエンジンが採用されている。エンジンは、複数の気筒(第1〜第4気筒)を有している。
また、エンジンは、各気筒毎の燃焼室内に吸入空気を導入するための吸気ダクト1と、エンジンの各気筒毎の燃焼室より流出する排気ガスを外部に排出するための排気ダクト2とを備えている。
また、エンジンには、エアクリーナ3、燃料噴射装置、スロットル装置、ターボ過給機(ターボチャージャ)、HPL−EGRシステムおよびLPL−EGRシステム等が搭載されている。エンジンは、自動車等の車両のエンジンルームに搭載されている。
また、エンジンは、各気筒毎の燃焼室内に吸入空気を導入するための吸気ダクト1と、エンジンの各気筒毎の燃焼室より流出する排気ガスを外部に排出するための排気ダクト2とを備えている。
また、エンジンには、エアクリーナ3、燃料噴射装置、スロットル装置、ターボ過給機(ターボチャージャ)、HPL−EGRシステムおよびLPL−EGRシステム等が搭載されている。エンジンは、自動車等の車両のエンジンルームに搭載されている。
ここで、エアクリーナ3は、インレットダクト(外気導入ダクト)の上流端で開口した外気導入口より空気導入流路(吸気通路)に導入される外気(新気)を濾過するフィルタエレメント(濾過エレメント)を有している。このフィルタエレメントは、外気(新気)中に含まれる不純物(塵や埃、砂等のダスト)を捕捉して取り除くことで、硬質のダストがエンジンの各気筒毎の燃焼室に吸い込まれることによるエンジンの摺動部の摩耗を防止するエアフィルタである。そして、フィルタエレメントは、エンジンの吸気ダクト1の最上流部に設置されるエアクリーナケースの内部に収容保持されている。
このエアクリーナケースの下流端部は、エアクリーナ3のアウトレットパイプおよびエアクリーナホースを介して、LPL−EGRガス合流部4に接続している。また、LPL−EGRガス合流部4の下流端部は、ターボ過給機のコンプレッサハウジングに接続している。タービンハウジングの下流端部は、インテークダクトを介して、インタークーラ5に接続している。インタークーラ5の下流端部は、インテークダクトを介して、スロットル装置のスロットルボディに接続している。スロットルボディの下流端部は、サージタンク7およびインテークマニホールド(吸気分岐管)を介して、エンジンの各気筒毎の吸気ポートに接続している。これらのエアクリーナケース、アウトレットパイプ、エアクリーナホース、LPL−EGRガス合流部4、コンプレッサハウジング、インテークダクト、インタークーラ5、インテークダクト、スロットルボディ、サージタンク7およびインテークマニホールド等により吸気ダクト1が構成されている。
LPL−EGRガス合流部4は、複数のパーツよりなる。複数のパーツは、金属材料または合成樹脂材料によって形成されている。なお、LPL−EGRガス合流部4の詳細は後述する。
LPL−EGRガス合流部4は、複数のパーツよりなる。複数のパーツは、金属材料または合成樹脂材料によって形成されている。なお、LPL−EGRガス合流部4の詳細は後述する。
インタークーラ5は、ターボ過給機のコンプレッサで圧縮または加圧または加速されて高圧になり吸気温度が上昇した高圧流体(吸入空気または混合ガス)を冷却する空気冷却器(熱交換器)である。
スロットル装置は、スロットルバルブ6を有している。このスロットルバルブ6は、吸気通路を開閉するバタフライバルブである。これにより、HPL−EGRシステムからのEGRガスの流量が多くなるように調整可能である。また、サージタンク7は、スロットル装置の吸気流方向の下流側に設けられている。このサージタンク7を経由して、エンジンの各気筒毎の燃焼室へ吸入空気が分配供給される。
また、エンジンの各気筒毎の排気ポートの下流端部は、エキゾーストマニホールド(排気分岐管)、エキゾーストパイプを介して、ターボ過給機のタービンハウジングに接続している。タービンハウジングの下流端部は、エキゾーストパイプを介して、マフラに接続している。これらのエキゾーストマニホールド、エキゾーストパイプ、タービンハウジング、エキゾーストパイプおよびマフラ等により排気ダクト2が構成されている。
スロットル装置は、スロットルバルブ6を有している。このスロットルバルブ6は、吸気通路を開閉するバタフライバルブである。これにより、HPL−EGRシステムからのEGRガスの流量が多くなるように調整可能である。また、サージタンク7は、スロットル装置の吸気流方向の下流側に設けられている。このサージタンク7を経由して、エンジンの各気筒毎の燃焼室へ吸入空気が分配供給される。
また、エンジンの各気筒毎の排気ポートの下流端部は、エキゾーストマニホールド(排気分岐管)、エキゾーストパイプを介して、ターボ過給機のタービンハウジングに接続している。タービンハウジングの下流端部は、エキゾーストパイプを介して、マフラに接続している。これらのエキゾーストマニホールド、エキゾーストパイプ、タービンハウジング、エキゾーストパイプおよびマフラ等により排気ダクト2が構成されている。
エンジンは、吸気ダクト1の最下流部を構成するインテークマニホールドの下流端部および排気ダクト2の最上流部を構成するエキゾーストマニホールドの上流端部が気密的に結合されるシリンダヘッドと、このシリンダヘッドとの間に燃焼室を形成するシリンダブロックとを備えている。
シリンダヘッドの一方側に形成される複数の吸気ポートは、吸気バルブ11によって開閉される。また、シリンダヘッドの他方側に形成される複数の排気ポートは、排気バルブ12によって開閉される。また、シリンダヘッドには、グロープラグ13が設置されている。
そして、シリンダブロックの内部に形成されるシリンダボア内には、連接棒を介してクランクシャフトに連結されたピストン14が摺動自在に支持されている。
シリンダヘッドの一方側に形成される複数の吸気ポートは、吸気バルブ11によって開閉される。また、シリンダヘッドの他方側に形成される複数の排気ポートは、排気バルブ12によって開閉される。また、シリンダヘッドには、グロープラグ13が設置されている。
そして、シリンダブロックの内部に形成されるシリンダボア内には、連接棒を介してクランクシャフトに連結されたピストン14が摺動自在に支持されている。
燃料噴射装置は、ディーゼルエンジン用の燃料噴射システムとして知られるコモンレール式燃料噴射システム(蓄圧式燃料噴射装置)によって構成されている。このコモンレール式燃料噴射システムは、燃料タンクから吸入した燃料を加圧して圧送供給する低圧燃料ポンプ(フィードポンプ)と、このフィードポンプから吐出された燃料を吸入して加圧する高圧燃料ポンプ(サプライポンプ)と、このサプライポンプから吐出された高圧燃料が導入されるコモンレールと、このコモンレールの各燃料出口から高圧燃料が分配供給される複数の燃料噴射弁(インジェクタ)とを備え、コモンレールの内部に蓄圧された高圧燃料を各インジェクタを介してエンジンの各気筒毎の燃焼室内に噴射供給するように構成されている。
なお、複数のインジェクタは、エンジンの各気筒毎に対応してシリンダヘッドに搭載されている。また、サプライポンプおよび複数のインジェクタは、ECUによって通電制御されるように構成されている。
なお、複数のインジェクタは、エンジンの各気筒毎に対応してシリンダヘッドに搭載されている。また、サプライポンプおよび複数のインジェクタは、ECUによって通電制御されるように構成されている。
エンジンの吸気ダクト1は、エンジンの各気筒毎の燃焼室に吸入空気を供給するための吸気通路が形成された吸気管である。この吸気ダクト1には、エンジンの各気筒毎の燃焼室に供給される吸入空気の流量(吸入空気量、吸気量:以下空気流量と言う)に対応した電気信号(AFM出力信号)を出力するエアフロメータ15が搭載されている。
エアフロメータ15は、吸気ダクト1、特にエアクリーナ3のアウトレットパイプに形成された取付孔にプラグイン方式によって着脱自在に取り付けられている。このエアフロメータ15は、例えば熱線として発熱抵抗体(流量測定素子)の放熱量に基づいて、エアクリーナ3のフィルタエレメントを通過した空気流量を計測する熱式エアフロメータ(熱線式空気流量計)である。また、エアフロメータ15は、空気流量を電気信号に変換してECUへ出力する。そして、ECUは、エアフロメータ15より出力された電気信号に基づいて空気流量を算出し、この算出した空気流量を各種エンジン制御に使用する。
エアフロメータ15は、吸気ダクト1、特にエアクリーナ3のアウトレットパイプに形成された取付孔にプラグイン方式によって着脱自在に取り付けられている。このエアフロメータ15は、例えば熱線として発熱抵抗体(流量測定素子)の放熱量に基づいて、エアクリーナ3のフィルタエレメントを通過した空気流量を計測する熱式エアフロメータ(熱線式空気流量計)である。また、エアフロメータ15は、空気流量を電気信号に変換してECUへ出力する。そして、ECUは、エアフロメータ15より出力された電気信号に基づいて空気流量を算出し、この算出した空気流量を各種エンジン制御に使用する。
エンジンの排気ダクト2は、エンジンの各気筒毎の燃焼室より流出する排気ガスを排気浄化装置を経由して外部に排出するための排気通路が形成された排気管である。
本実施例では、排気浄化装置として、ターボ過給機のタービン18を通過した排気ガス中に含まれる煤等の粒子状物質(パティキュレート:PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)16、およびこのDPF16を通過した排気ガス中のCO、HC、NOx等を浄化する三元触媒等の触媒17が採用されている。
DPF16は、周知の構造のセラミックス製のフィルタである。なお、DPF16よりも上流側の排気ダクト2に、酸化触媒(DOC)が設置されていても良い。
なお、三元触媒等の触媒17の代わりに、NOx触媒を使用しても良い。
本実施例では、排気浄化装置として、ターボ過給機のタービン18を通過した排気ガス中に含まれる煤等の粒子状物質(パティキュレート:PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)16、およびこのDPF16を通過した排気ガス中のCO、HC、NOx等を浄化する三元触媒等の触媒17が採用されている。
DPF16は、周知の構造のセラミックス製のフィルタである。なお、DPF16よりも上流側の排気ダクト2に、酸化触媒(DOC)が設置されていても良い。
なお、三元触媒等の触媒17の代わりに、NOx触媒を使用しても良い。
ターボ過給機は、吸入空気または混合ガス(新気+EGRガス)を過給(圧縮または加圧または加速)してエンジンの各気筒毎の燃焼室へと高圧流体を送り込むターボチャージャである。このターボ過給機は、排気ダクト2内に形成される排気通路の途中に配設されたタービン18と、吸気ダクト1内に形成される吸気通路の途中に配設されたコンプレッサ19と、タービン18とコンプレッサ19とを連結するロータシャフト(回転軸)20とを備えている。
タービン18は、エンジンより排出される排気ガスにより回転駆動されるタービンインペラ、およびこのタービンインペラを回転自在に収容するタービンハウジングを有している。
コンプレッサ19は、タービンインペラと同軸的に配設されて、タービンインペラにより回転駆動されるコンプレッサインペラ、およびこのコンプレッサインペラを回転自在に収容するコンプレッサハウジングを有している。
タービン18は、エンジンより排出される排気ガスにより回転駆動されるタービンインペラ、およびこのタービンインペラを回転自在に収容するタービンハウジングを有している。
コンプレッサ19は、タービンインペラと同軸的に配設されて、タービンインペラにより回転駆動されるコンプレッサインペラ、およびこのコンプレッサインペラを回転自在に収容するコンプレッサハウジングを有している。
ここで、本実施例のEGRシステム(排気ガス循環装置)は、ターボ過給機のタービン18よりも上流側の排気通路(HPL−EGRガス分岐部21)からターボ過給機のコンプレッサ19よりも下流側の吸気通路(HPL−EGRガス合流部であるサージタンク7)へ高圧EGRガスを還流させる高圧EGR装置(HPL−EGRシステム)と、ターボ過給機のタービン18よりも下流側の排気通路、特にDPF16よりも下流側の排気通路(LPL−EGRガス分岐部22)からターボ過給機のコンプレッサ19よりも上流側の吸気通路(LPL−EGRガス合流部4)へ低圧EGRガスを還流させる低圧EGR装置(LPL−EGRシステム)とを備えている。
HPL−EGRシステムは、EGRガスパイプ31、EGRガス制御弁32、EGRクーラ33、バイパスパイプ34、およびEGRガス制御弁35等を有している。
EGRガスパイプ31は、エンジンの排気ガスを排気通路から吸気通路へ還流させる高圧排気ガス還流管(HPL−EGRパイプ)である。このEGRガスパイプ31の内部には、高圧排気ガス還流路(EGRガス還流路)36が形成されている。EGRガス還流路36は、HPL−EGRガス分岐部21からサージタンク7へ高圧EGRガス(HPL−EGRガス)を再循環(還流)させるHPL−EGRガス流路である。
EGRガスパイプ31は、エンジンの排気ガスを排気通路から吸気通路へ還流させる高圧排気ガス還流管(HPL−EGRパイプ)である。このEGRガスパイプ31の内部には、高圧排気ガス還流路(EGRガス還流路)36が形成されている。EGRガス還流路36は、HPL−EGRガス分岐部21からサージタンク7へ高圧EGRガス(HPL−EGRガス)を再循環(還流)させるHPL−EGRガス流路である。
EGRガス制御弁32は、EGRガス制御弁35よりも下流側(サージタンク側)のEGRガスパイプ31に設置されている。このEGRガス制御弁32は、EGRガス還流路36の開口面積を変更(あるいは開閉)することで、EGRガス還流路36を経由して排気通路から吸気通路へ再循環(還流)されるEGRガスの流量(EGRガス量)を可変制御する高圧排気ガス流量制御弁(高圧EGRガス流量制御弁、HPL−EGR制御弁)である。
本実施例のHPL−EGRシステムは、EGRガス制御弁32が開弁している時、エンジンより排出された排気ガス(エンジンの排出ガス)の一部が、HPL−EGRシステム、特にEGRガスパイプ31を経由し、EGRガスとして吸気通路へ戻される。
本実施例のHPL−EGRシステムは、EGRガス制御弁32が開弁している時、エンジンより排出された排気ガス(エンジンの排出ガス)の一部が、HPL−EGRシステム、特にEGRガスパイプ31を経由し、EGRガスとして吸気通路へ戻される。
EGRクーラ33は、EGRガス還流路36を流通するEGRガスを冷却する高圧排気ガス冷却器(HPL−EGRガス冷却器、熱交換器)である。
バイパスパイプ34は、EGRガス還流路36の分岐部と合流部とを繋ぐ。このバイパスパイプ34の内部には、EGRガス還流路36の分岐部と合流部とを連通すると共に、EGRガスをEGRクーラ33より迂回(バイパス)させるバイパス流路(排気ガス還流路)37が形成されている。
バイパスパイプ34は、EGRガス還流路36の分岐部と合流部とを繋ぐ。このバイパスパイプ34の内部には、EGRガス還流路36の分岐部と合流部とを連通すると共に、EGRガスをEGRクーラ33より迂回(バイパス)させるバイパス流路(排気ガス還流路)37が形成されている。
EGRガス制御弁35は、EGRガス還流路36とバイパス流路37との合流部に設置されている。このEGRガス制御弁35は、EGRクーラ33を経由するEGRガス還流路36を流れるEGRガスの流量(EGRガス量)と、EGRクーラ33を迂回するバイパス流路37を流れるEGRガスの流量(EGRガス量)との割合(比率)を制御する。EGRガス量の比率を制御することにより、EGRガスの温度が制御される。
なお、EGRクーラ33、あるいはバイパスパイプ34またはEGRガス制御弁35を設けなくても良い。
なお、EGRクーラ33、あるいはバイパスパイプ34またはEGRガス制御弁35を設けなくても良い。
LPL−EGRシステムは、EGRガスパイプ41、EGRガス制御弁42およびEGRクーラ43等を有している。
EGRガスパイプ41は、エンジンの排気ガスを排気通路から吸気通路へ還流させる低圧排気ガス還流管(LPL−EGRパイプ)である。このEGRガスパイプ41の内部には、低圧排気ガス還流路(EGRガス還流路)44が形成されている。EGRガス還流路44は、LPL−EGRガス分岐部22からLPL−EGRガス合流部4へ低圧EGRガス(LPL−EGRガス)を再循環(還流)させるLPL−EGRガス流路である。
EGRガスパイプ41は、エンジンの排気ガスを排気通路から吸気通路へ還流させる低圧排気ガス還流管(LPL−EGRパイプ)である。このEGRガスパイプ41の内部には、低圧排気ガス還流路(EGRガス還流路)44が形成されている。EGRガス還流路44は、LPL−EGRガス分岐部22からLPL−EGRガス合流部4へ低圧EGRガス(LPL−EGRガス)を再循環(還流)させるLPL−EGRガス流路である。
EGRガス制御弁42は、EGRクーラ43よりも下流側(LPL−EGRガス合流部側)のEGRガスパイプ41に設置されている。このEGRガス制御弁42は、EGRガス還流路44の開口面積を変更(あるいは開閉)することで、EGRガス還流路44を経由して排気通路から吸気通路へ再循環(還流)されるEGRガスの流量(EGRガス量)を可変制御する低圧排気ガス流量制御弁(低圧EGRガス流量制御弁、LPL−EGR制御弁)である。
本実施例のLPL−EGRシステムは、EGRガス制御弁42が開弁している時、エンジンより排出された排気ガス(エンジンの排出ガス)の一部が、LPL−EGRシステム、特にEGRガスパイプ41を経由し、EGRガスとして吸気通路へ戻される。
EGRクーラ43は、EGRガス還流路44を流通するEGRガスを冷却する低圧排気ガス冷却器(LPL−EGRガス冷却器、熱交換器)である。
なお、EGRクーラ43を設けなくても良い。
本実施例のLPL−EGRシステムは、EGRガス制御弁42が開弁している時、エンジンより排出された排気ガス(エンジンの排出ガス)の一部が、LPL−EGRシステム、特にEGRガスパイプ41を経由し、EGRガスとして吸気通路へ戻される。
EGRクーラ43は、EGRガス還流路44を流通するEGRガスを冷却する低圧排気ガス冷却器(LPL−EGRガス冷却器、熱交換器)である。
なお、EGRクーラ43を設けなくても良い。
ここで、本実施例の吸気ダクト(吸気管)1は、図1および図2に示したように、LPL−EGRシステムのEGRガスパイプ41から導入されたEGRガスを、エアクリーナ3で濾過された清浄な外気(新気)に合流させると共に、EGRガスと新気とを効果的に混合してエンジンの各気筒毎の燃焼室に供給するLPL−EGRガス合流部4を備えている。
LPL−EGRガス合流部4は、EGRガスパイプ41の下流端が接続される円筒状の外筒体(外管:以下タンクケースと言う)49と、このタンクケース49の中心部をその軸線方向に貫通して延びる内筒体とを備えた2重管構造のインテークダクト(吸気ダクト)である。このLPL−EGRガス合流部4は、吸気ダクト1に再循環(還流)するEGRガスの流量を増量すると共に、EGRガスの脈動(音)を低減することが可能なEGRガス増量・脈動低減装置を構成する。
LPL−EGRガス合流部4は、EGRガスパイプ41の下流端が接続される円筒状の外筒体(外管:以下タンクケースと言う)49と、このタンクケース49の中心部をその軸線方向に貫通して延びる内筒体とを備えた2重管構造のインテークダクト(吸気ダクト)である。このLPL−EGRガス合流部4は、吸気ダクト1に再循環(還流)するEGRガスの流量を増量すると共に、EGRガスの脈動(音)を低減することが可能なEGRガス増量・脈動低減装置を構成する。
タンクケース49は、内筒体の外周側において内筒体の周囲を円周方向に取り囲むように設置されている。このタンクケース49は、吸気流方向(軸線方向)に真っ直ぐに延びると共に、内部に中空部が形成された円筒状の外周壁(円筒ケース)51、この外周壁51の上流端を閉塞する円環状の上流端壁52、および外周壁51の下流端を閉塞する円環状の下流端壁53等により構成されている。
タンクケース49の外周壁51の内周には、内筒体の外面との間に、内部空間(筒状のチャンバ54)を形成する円筒内面(内壁面)が形成されている。また、タンクケース49の外周壁51には、EGRガスパイプ41から導入したEGRガスの流れにタンクケース49の円筒内面に沿うように螺旋状に旋回する旋回流を発生させる旋回流発生装置が設けられている。
タンクケース49の外周壁51の内周には、内筒体の外面との間に、内部空間(筒状のチャンバ54)を形成する円筒内面(内壁面)が形成されている。また、タンクケース49の外周壁51には、EGRガスパイプ41から導入したEGRガスの流れにタンクケース49の円筒内面に沿うように螺旋状に旋回する旋回流を発生させる旋回流発生装置が設けられている。
また、タンクケース49には、EGRガスパイプ41の下流端が接続する配管継ぎ手(還流管接続部)55が一体的に形成されている。この配管継ぎ手55には、タンクケース49の円筒内面の接線方向に延びる排気ガス導入流路(EGRガス導入流路)56、およびタンクケース49の外周壁51の円筒内面で開口する断面円形状の排気ガス導入口(EGRガス導入口:以下EGRガス導入ポートと言う)57が形成されている。
なお、旋回流発生装置は、タンクケース49の外周壁51の円筒内面とタンクケース49の外周壁51の円筒内面の接線方向に延びるEGRガス導入流路56等により構成されている。
なお、旋回流発生装置は、タンクケース49の外周壁51の円筒内面とタンクケース49の外周壁51の円筒内面の接線方向に延びるEGRガス導入流路56等により構成されている。
以上のように、配管継ぎ手55内に形成されるEGRガス導入流路56が、タンクケース49の円筒内面の接線方向に延長されている。これにより、EGRガスパイプ41内のEGRガス還流路44からEGRガス導入流路56を経由してタンクケース49内のチャンバ54に導入されるEGRガスは、EGRガス導入ポート57からチャンバ54に流出した際に、タンクケース49の円筒内面に沿うように内筒体の外面の周囲をチャンバ54の円周方向に旋回する。
内筒体は、インレットパイプ61、インレットパイプ62、環状スリット63およびアウトレットパイプ64等を有している。
インレットパイプ61は、エアクリーナ3のアウトレットパイプおよびエアクリーナホースの下流端部とインレットパイプ62の上流側端部とを接続する。このインレットパイプ61は、タンクケース49の上流端壁52の外壁面よりエアクリーナ3側に向かって突出するようにタンクケース49に気密的に接続されており、軸線方向に渡って流路断面積(内径)が同一の円筒状の円筒パイプである。また、インレットパイプ61の内部には、エアクリーナ3で濾過された清浄な新気が導入される吸気通路(吸気導入流路)65が形成されている。
インレットパイプ61は、エアクリーナ3のアウトレットパイプおよびエアクリーナホースの下流端部とインレットパイプ62の上流側端部とを接続する。このインレットパイプ61は、タンクケース49の上流端壁52の外壁面よりエアクリーナ3側に向かって突出するようにタンクケース49に気密的に接続されており、軸線方向に渡って流路断面積(内径)が同一の円筒状の円筒パイプである。また、インレットパイプ61の内部には、エアクリーナ3で濾過された清浄な新気が導入される吸気通路(吸気導入流路)65が形成されている。
インレットパイプ62は、インレットパイプ61の下流端部と環状スリット63とを接続する。このインレットパイプ62は、タンクケース49の上流端壁52の内壁面より環状スリット63側に向かって突出するようにタンクケース49に気密的に接続されている。また、インレットパイプ62の内部には、吸気通路65から新気が導入される吸気通路(吸気導入流路)66が形成されている。
インレットパイプ62の下流端部(開口端)である最小内径部には、吸気通路66を流通する新気の流速が速まるように吸気通路66の流路断面積(内径)を絞る絞り部67を有している。この絞り部67は、内筒体の途中、特にインレットパイプ62の最小内径部に設けられている。
また、インレットパイプ62は、絞り部67に向かうに従って流路断面積(内径)が徐々に縮径された縮径管部である。例えば円錐台(円)筒状となるように形成しても良い。
インレットパイプ62の下流端部(開口端)である最小内径部には、吸気通路66を流通する新気の流速が速まるように吸気通路66の流路断面積(内径)を絞る絞り部67を有している。この絞り部67は、内筒体の途中、特にインレットパイプ62の最小内径部に設けられている。
また、インレットパイプ62は、絞り部67に向かうに従って流路断面積(内径)が徐々に縮径された縮径管部である。例えば円錐台(円)筒状となるように形成しても良い。
環状スリット63は、内筒体の途中、特にインレットパイプ62の下流端(開口端)とアウトレットパイプ64の上流端(開口端)との間に形成されて、内筒体の円周方向に延びる円環状の吸引孔である。この環状スリット63は、絞り部67よりも吸気流方向の下流側近傍でタンクケース49の円筒内面に向けて開口した開口部である。また、環状スリット63は、内筒体の周方向全周に渡って形成されている。この環状スリット63により囲まれた部分には、吸気通路66から新気が導入され、且つチャンバ54からEGRガスが流入するガス合流部である吸気通路68が形成されている。
アウトレットパイプ64は、絞り部67とターボ過給機のコンプレッサハウジングとを接続する。このアウトレットパイプ64は、タンクケース49の上流端壁52の中央部に形成された連通孔(開口部)を貫通して延びるようにタンクケース49に気密的に接続されている。また、アウトレットパイプ64の内部には、環状スリット63より流入したEGRガスと吸気通路66から導入される新気とを混合し、この混合ガスをターボ過給機のコンプレッサハウジングに供給する吸気通路69が形成されている。
ここで、本実施例のLPL−EGRガス合流部4では、絞り部67に向かうに従って流路断面積(内径)が徐々に縮径された縮径管部であるインレットパイプ62およびインレットパイプ62の最小内径部である絞り部67を新気が流れることにより、新気の流速が高まり、絞り部67近傍または絞り部67よりも吸気流方向の下流側に負圧が発生する。この負圧が環状スリット63を介して、タンクケース49とインレットパイプ61との間に形成されるEGRガス流路(後述する)およびEGRガスパイプ41内に形成されるEGRガス還流路44に作用するため、EGRガスパイプ41からEGRガス還流路44に導入したEGRガスが環状スリット63を介して吸気通路68、69に吸引される。
ここで、LPL−EGRガス合流部4は、タンクケース49の円筒内面とインレットパイプ62の外面およびアウトレットパイプ64の外面との間に円筒状のチャンバ54を有している。
そして、内筒体のアウトレットパイプ64の上流端部(開口端)から半径方向の外方側には、チャンバ54の軸線方向(EGRガス流方向)においてEGRガス流路71、72とレゾネータ容積部(共鳴室)73および連通路74とを区画形成する仕切り壁75が接続されている。つまりチャンバ54は、仕切り壁75によってEGRガス流路71、72と共鳴室73および連通路74とに区画されている。
そして、内筒体のアウトレットパイプ64の上流端部(開口端)から半径方向の外方側には、チャンバ54の軸線方向(EGRガス流方向)においてEGRガス流路71、72とレゾネータ容積部(共鳴室)73および連通路74とを区画形成する仕切り壁75が接続されている。つまりチャンバ54は、仕切り壁75によってEGRガス流路71、72と共鳴室73および連通路74とに区画されている。
これにより、チャンバ54には、円筒状のEGRガス流路71、72、円筒状の共鳴室73および円筒状の連通路74等が設けられている。
EGRガス流路71、72は、EGRガスパイプ41内のEGRガス還流路44から配管継ぎ手55内のEGRガス導入流路56およびEGRガス導入ポート57を経て内部(EGRガス流路71、72)に導入されたEGRガスを環状スリット63を経て吸気通路68、69に流入させる排気ガス流路である。また、EGRガス流路71、72は、インレットパイプ62の外面および環状スリット63の周囲を円周方向に取り囲むように円筒状に形成されている。
EGRガス流路71は、タンクケース49の円筒内面とインレットパイプ62の外面との間に形成される上流側の排気ガス流路であって、タンクケース49の円筒内面においてEGRガス導入ポート57が開口している。
EGRガス流路72は、タンクケース49の円筒内面と環状スリット63との間に形成される下流側の排気ガス流路であって、仕切り壁75の隔壁77の内周側まで環状スリット63と同じく入り込んでいる。
EGRガス流路71、72は、EGRガスパイプ41内のEGRガス還流路44から配管継ぎ手55内のEGRガス導入流路56およびEGRガス導入ポート57を経て内部(EGRガス流路71、72)に導入されたEGRガスを環状スリット63を経て吸気通路68、69に流入させる排気ガス流路である。また、EGRガス流路71、72は、インレットパイプ62の外面および環状スリット63の周囲を円周方向に取り囲むように円筒状に形成されている。
EGRガス流路71は、タンクケース49の円筒内面とインレットパイプ62の外面との間に形成される上流側の排気ガス流路であって、タンクケース49の円筒内面においてEGRガス導入ポート57が開口している。
EGRガス流路72は、タンクケース49の円筒内面と環状スリット63との間に形成される下流側の排気ガス流路であって、仕切り壁75の隔壁77の内周側まで環状スリット63と同じく入り込んでいる。
共鳴室73は、タンクケース49の円筒内面とアウトレットパイプ64の外面との間に形成される円筒状のレゾネータ容積部であって、連通路74を介して、EGRガス流路71、72に連通している。この共鳴室73は、この容積が一定である場合、特定周波数の脈動に共鳴して、その特定周波数の脈動(低圧EGRガスの脈動)を吸収する脈動(音)低減手段を構成している。
連通路74は、EGRガス流路71、72と共鳴室73とを連通する連通部である。
仕切り壁75は、環状スリット63の下流端縁から半径方向に放射状に拡がる鍔状のフランジ76、およびこのフランジ76の外周端から排気ガス流方向の上流側に向けて折り曲げられた円筒状の隔壁77等を有している。
隔壁77は、タンクケース49の内面との間に連通路74を隔てて対向して配置されている。この隔壁77は、チャンバ54の半径方向においてEGRガス流路71、72と連通路74とを隔離する。
連通路74は、EGRガス流路71、72と共鳴室73とを連通する連通部である。
仕切り壁75は、環状スリット63の下流端縁から半径方向に放射状に拡がる鍔状のフランジ76、およびこのフランジ76の外周端から排気ガス流方向の上流側に向けて折り曲げられた円筒状の隔壁77等を有している。
隔壁77は、タンクケース49の内面との間に連通路74を隔てて対向して配置されている。この隔壁77は、チャンバ54の半径方向においてEGRガス流路71、72と連通路74とを隔離する。
ここで、共鳴室73が共鳴する共鳴周波数(f)は、一般的に下記の数1の式(ヘルムホルツの式)によって、音速、共鳴室73の容積、連通路74の流路断面積、連通路74の通路長(径方向寸法(c))で決定される。このため、共鳴室73における脈動(音)低減効果を向上するには、連通路74の流路断面積または径方向寸法(a)を、共鳴室73の流路断面積または径方向寸法(b)よりも小さく設定することが望ましい。また、共鳴室73における脈動(音)低減効果を向上するために、連通路74の通路長をより長く設定したり、また、共鳴室73の容積をより多く確保したりしても構わない。
[数1]
f={C/(2π)}・√{S/(V・L)}
ここで、Cは音速(m/s)、Sは連通路74の流路断面積(m2 )、Vは共鳴室73の容積(m3 )、Lは連通路74の通路長(m)である。
[数1]
f={C/(2π)}・√{S/(V・L)}
ここで、Cは音速(m/s)、Sは連通路74の流路断面積(m2 )、Vは共鳴室73の容積(m3 )、Lは連通路74の通路長(m)である。
[実施例1の作用]
次に、本実施例のエンジン制御システム、特にLPL−EGRガス合流部4の作動を図1および図2に基づいて簡単に説明する。
次に、本実施例のエンジン制御システム、特にLPL−EGRガス合流部4の作動を図1および図2に基づいて簡単に説明する。
エンジンより排出された排気ガスによって、ターボ過給機のタービン18がロータシャフト20を中心にして回転駆動される。これにより、ロータシャフト20が回転する。そして、排気ガスは、タービン18よりもDPF16側のエキゾーストダクトに排出される。
タービン18の回転がロータシャフト20を介してコンプレッサ19に伝達されると、コンプレッサ19が回転する。そして、コンプレッサ19が回転すると、アウトレットパイプ64内に形成された吸気通路69からコンプレッサ19に吸入空気または混合ガス(新気+EGRガス)が吸引される。そして、コンプレッサ19に吸引された吸入空気または混合ガスは、コンプレッサ19によって過給(圧縮または加圧または加速)され、インタークーラ5に送り込まれる。
そして、コンプレッサ19で過給された高圧流体は、インタークーラ5、スロットルバルブ6、サージタンク7、インテークマニホールドを通ってエンジンの各気筒毎の吸気ポートおよび燃焼室へと送られる。
タービン18の回転がロータシャフト20を介してコンプレッサ19に伝達されると、コンプレッサ19が回転する。そして、コンプレッサ19が回転すると、アウトレットパイプ64内に形成された吸気通路69からコンプレッサ19に吸入空気または混合ガス(新気+EGRガス)が吸引される。そして、コンプレッサ19に吸引された吸入空気または混合ガスは、コンプレッサ19によって過給(圧縮または加圧または加速)され、インタークーラ5に送り込まれる。
そして、コンプレッサ19で過給された高圧流体は、インタークーラ5、スロットルバルブ6、サージタンク7、インテークマニホールドを通ってエンジンの各気筒毎の吸気ポートおよび燃焼室へと送られる。
ここで、ターボ過給機のコンプレッサ19よりも吸気流方向の上流側には、EGRガスパイプ41から導入された低圧EGRガスを、エアクリーナ3で濾過された清浄な外気(新気)に合流させるLPL−EGRガス合流部4が設置されている。
そして、EGRガスパイプ41に設置されたEGRガス制御弁42が開弁している場合には、EGRガスパイプ41内のEGRガス還流路44から配管継ぎ手55内のEGRガス導入流路56およびEGRガス導入ポート57を経由してタンクケース49内のEGRガス流路71、72にEGRガスが導入される。
そして、タンクケース49に円形状(または長円形状または楕円形状でも良い)の円筒内面が形成されており、しかも配管継ぎ手55内に形成されるEGRガス導入流路56が、タンクケース49の円筒内面の接線方向に延長されている。
そして、EGRガスパイプ41に設置されたEGRガス制御弁42が開弁している場合には、EGRガスパイプ41内のEGRガス還流路44から配管継ぎ手55内のEGRガス導入流路56およびEGRガス導入ポート57を経由してタンクケース49内のEGRガス流路71、72にEGRガスが導入される。
そして、タンクケース49に円形状(または長円形状または楕円形状でも良い)の円筒内面が形成されており、しかも配管継ぎ手55内に形成されるEGRガス導入流路56が、タンクケース49の円筒内面の接線方向に延長されている。
これにより、配管継ぎ手55内のEGRガス導入流路56からEGRガス導入ポート57を経由してEGRガス流路71に導入されたEGRガスは、EGRガス導入ポート57からEGRガス流路71に流出した際に、タンクケース49の円筒内面に沿うようにインレットパイプ62の外面の周囲をEGRガス流路71の円周方向に旋回する。つまりEGRガス流路71に導入されたEGRガスは、タンクケース49の円筒内面に沿うように螺旋状に旋回する螺旋状の旋回流が発生する。そして、EGRガス流路71内で発生したEGRガスの旋回流は、環状スリット63の周囲を円周方向に取り囲むように形成されるEGRガス流路72に流入する。
また、本実施例では、EGRガス流路72と吸気通路68、69とを連通する開口部として、環状スリット63を採用している。これにより、配管継ぎ手55内のEGRガス導入流路56からEGRガス導入ポート57を経由してEGRガス流路71、72に導入されたEGRガスは、環状スリット63を通って、内筒体のほぼ全周から吸気通路68、69内に流入し、しかも絞り部67近傍または絞り部67よりも吸気流方向の下流側に生じる負圧部によりEGRガス流路71、72に導入されたEGRガスが良好に吸引される。これにより、吸気通路65、66、絞り部67、吸気通路68、69を流れる新気に大量のEGRガスを良好に混合させることができる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のEGRシステム、特にLPL−EGRシステムにおいては、EGRガスパイプ41の下流端が接続されるタンクケース49、およびこのタンクケース49の外周壁51の内周側に設置される内筒体(インレットパイプ61、インレットパイプ62、環状スリット63およびアウトレットパイプ64等)により構成される2重管構造のLPL−EGRガス合流部4を備えている。
内筒体は、インレットパイプ62の下流端部(開口端)である最小内径部に、吸気通路66の流路断面積(内径)を絞る絞り部67を設けている。また、内筒体は、インレットパイプ62の下流端(開口端)とアウトレットパイプ64の上流端(開口端)との間に環状スリット63を設けている。また、インレットパイプ62は、絞り部67に向かうに従って流路断面積(内径)が徐々に縮径された縮径管部を構成している。
以上のように、本実施例のEGRシステム、特にLPL−EGRシステムにおいては、EGRガスパイプ41の下流端が接続されるタンクケース49、およびこのタンクケース49の外周壁51の内周側に設置される内筒体(インレットパイプ61、インレットパイプ62、環状スリット63およびアウトレットパイプ64等)により構成される2重管構造のLPL−EGRガス合流部4を備えている。
内筒体は、インレットパイプ62の下流端部(開口端)である最小内径部に、吸気通路66の流路断面積(内径)を絞る絞り部67を設けている。また、内筒体は、インレットパイプ62の下流端(開口端)とアウトレットパイプ64の上流端(開口端)との間に環状スリット63を設けている。また、インレットパイプ62は、絞り部67に向かうに従って流路断面積(内径)が徐々に縮径された縮径管部を構成している。
これによって、インレットパイプ62および絞り部67を新気が流れることにより、新気の流速が高まり、絞り部67近傍または絞り部67よりも吸気流方向の下流側に負圧が発生する。この負圧が環状スリット63を介してEGRガス流路71、72、EGRガスパイプ41内のEGRガス還流路44および配管継ぎ手55内のEGRガス導入流路56に作用するため、EGRガスパイプ41内のEGRガス還流路44から配管継ぎ手55内のEGRガス導入流路56およびEGRガス導入ポート57を経て内部(EGRガス流路71、72)に導入され、更にEGRガス流路71、72内で旋回流とされたEGRガスが、インレットパイプ62とアウトレットパイプ64との間に形成される環状スリット63を通って、内筒体のほぼ全周から吸気通路68、69内に吸引される。
したがって、エンジンの各気筒毎の燃焼室に吸入空気を供給するための吸気通路の途中(例えば吸気通路65、68間、吸気通路66、68間)にインレットパイプ62および絞り部67を有しない吸気系と比べて、吸気通路68、69に再循環(還流)させるEGRガスの流量(EGRガス還流量)を有効に確保(増量)することができる。
そして、EGRガス流路71、72から環状スリット63を介して吸気通路68、69に流入したEGRガスは、絞り部67で流速が高められた新気と良好に混合することで、新気とEGRガスとの混合ガスとなった後に、吸気通路69からターボ過給機のコンプレッサ19、インタークーラ5、スロットルバルブ6、サージタンク7およびインテークマニホールドを通って、エンジンの各気筒毎の燃焼室に吸い込まれる。これにより、内燃機関に排気ガスが大量に還流(再循環)されることになるので、窒素酸化物(NOx)の発生量を更に低減することができる。
この結果、排気ガス性能を更に改善することができる。
そして、EGRガス流路71、72から環状スリット63を介して吸気通路68、69に流入したEGRガスは、絞り部67で流速が高められた新気と良好に混合することで、新気とEGRガスとの混合ガスとなった後に、吸気通路69からターボ過給機のコンプレッサ19、インタークーラ5、スロットルバルブ6、サージタンク7およびインテークマニホールドを通って、エンジンの各気筒毎の燃焼室に吸い込まれる。これにより、内燃機関に排気ガスが大量に還流(再循環)されることになるので、窒素酸化物(NOx)の発生量を更に低減することができる。
この結果、排気ガス性能を更に改善することができる。
また、本実施例のLPL−EGRガス合流部4においては、タンクケース49の円筒内面と内筒体(インレットパイプ61、インレットパイプ62、環状スリット63およびアウトレットパイプ64等)の外面との間に、EGRガスパイプ41からEGRガスが導入される円筒状のEGRガス流路71、72、EGRガスの脈動(排気脈動)を吸収する円筒状の共鳴室73、およびEGRガス流路71、72と共鳴室73とを連通する円筒状の連通部74を設けている。
ここで、EGRガス流路71、72を含むチャンバ54の内部は、ほぼEGRガスのみで満たされているので、共鳴室73がEGRガスの脈動を吸収することができる。また、共鳴室73により特定周波数の脈動音が吸収されるため、EGRガスの脈動圧力に起因する放射音(脈動音)を低減することができる。したがって、吸気通路68、69を流れる新気に対して、脈動が低減されたEGRガスを環状スリット63を介して合流させることができるので、吸気通路68、69に還流させるEGRガスの流量(EGRガス還流量)を更に有効に確保(更に増量)することができる。
また、本実施例のLPL−EGRガス合流部4においては、LPL−EGRガス合流部4の内部に共鳴室73を構成しているので、共鳴室73をタンクケース49の外周壁51、上流端壁52、下流端壁53の外壁面より外部側に突出するようにレゾネータ容積部(共鳴室)を搭載するものと比べて、2重管形状の吸気ダクト1の体格が非常にコンパクトなものとなる。
したがって、自動車等の車両への搭載スペース、特にエンジンルーム内への搭載スペースを縮小化することができる。
したがって、自動車等の車両への搭載スペース、特にエンジンルーム内への搭載スペースを縮小化することができる。
また、本実施例のLPL−EGRシステムにおいては、ターボ過給機のタービン18およびDPF16よりも下流側の排気通路(LPL−EGRガス分岐部22)からコンプレッサ19よりも上流側の吸気通路(LPL−EGRガス合流部4)へ低圧EGRガス(LPL−EGRガス)を再循環(還流)させるEGRパイプ41を備えている。
このEGRパイプ41内のEGRガス還流路44を流れるEGRガスは、ターボ過給機のコンプレッサ19の過給による吸気圧力の上昇の影響を受けないので、高負荷時においてもLPL−EGRガス分岐部22からLPL−EGRガス合流部4に再循環(還流)させるEGRガスの流量を十分に確保することができる。
このEGRパイプ41内のEGRガス還流路44を流れるEGRガスは、ターボ過給機のコンプレッサ19の過給による吸気圧力の上昇の影響を受けないので、高負荷時においてもLPL−EGRガス分岐部22からLPL−EGRガス合流部4に再循環(還流)させるEGRガスの流量を十分に確保することができる。
また、本実施例のエンジン制御システムにおいては、エアクリーナ3のアウトレットパイプ(吸気ダクト1のLPL−EGRガス合流部4よりも吸気流方向の上流側近傍)に、新気流量(空気流量)に対応した電気信号をECUへ出力するエアフロメータ15を設置している。ここで、共鳴室73が連通路74を介してEGRガス流路71、72に連通しているので、共鳴室73でEGRガスの脈動が吸収される。これにより、エアフロメータ15の計測精度に悪影響を及ぼすことなく、EGRガス増量効果および脈動(音)低減効果を向上することができる。
図3は本発明の実施例2を示したもので、LPL−EGRガス合流部を示した図である。
本実施例のLPL−EGRガス合流部4においては、タンクケース49の円筒内面とインレットパイプ62の外面およびアウトレットパイプ64の外面との間に形成されるチャンバ54を、EGRガスパイプ41、配管継ぎ手55およびEGRガス導入ポート57から導入されたEGRガスを環状スリット63を経て吸気通路68、69へ合流(流入)させるための円筒状のEGRガス流路71、72と、EGRガスの脈動を吸収する共鳴室73および共鳴管路として機能する連通路74とに隔離する仕切り壁75を備えている。
そして、仕切り壁75には、タンクケース49の円筒内面との間に連通路74を隔てて対向して配置されて、EGRガス流路72と連通路74とを隔離する隔壁77、および内筒体の周方向に延びる環状スリット63に向けて縮径するように傾斜した傾斜面を有するガイド壁78が設けられている。そして、EGRガス流路72は、仕切り壁75のガイド壁78の傾斜面と環状スリット63との間に、環状スリット63の中心を通る軸線に対して傾斜して延びる傾斜流路79を有している。
以上のように、本実施例のLPL−EGRガス合流部4においては、内燃機関の排気ガスをEGRガス流路71、72から環状スリット63を介して吸気通路68、69に流入させる際に、EGRガスが仕切り壁75のガイド壁78の傾斜面に沿って、つまり傾斜流路79の軸線に沿って真っ直ぐ(ストレート)に流れ、ほぼ直角に屈曲することなく、環状スリット63を介して吸気通路68、69にスムーズに流入するため、EGRガスの圧力損失の増加を抑制することができる。これにより、排気通路から吸気通路に還流させるEGRガスの流量を増量させるEGRガス増量効果を向上することができる。
また、本実施例のLPL−EGRガス合流部4においては、EGRガス流路71、72と共鳴室73とを連通する連通路74の流路断面積が、共鳴室73の流路断面積よりも大きくなったり、また、連通路74の通路長が短くなったり、また、共鳴室73の容積が小さくなったりすることなく、EGRガス増量効果を向上できるので、共鳴室73における脈動音低減効果が損なわれることはない。
なお、仕切り壁75のガイド壁78の傾斜面を、EGRガス流方向の上流側から下流側(環状スリット63側)に向かって下り勾配となるように傾斜させても良い。また、仕切り壁75のガイド壁78の傾斜面または傾斜流路79の軸線を、吸気通路65、66、絞り部67および吸気通路68、69の中心軸線に対して鋭角となるような傾斜角度分だけ傾斜させるようにしても良い。
なお、仕切り壁75のガイド壁78の傾斜面を、EGRガス流方向の上流側から下流側(環状スリット63側)に向かって下り勾配となるように傾斜させても良い。また、仕切り壁75のガイド壁78の傾斜面または傾斜流路79の軸線を、吸気通路65、66、絞り部67および吸気通路68、69の中心軸線に対して鋭角となるような傾斜角度分だけ傾斜させるようにしても良い。
[変形例]
本実施例では、本発明の排気ガス循環装置、特にEGRガス増量・脈動低減装置を、ターボ過給機のタービン18よりも下流側の吸気通路(LPL−EGRガス分岐部22)からEGRガスを取り出す「低圧ループEGR装置(LPL−EGRシステム)」のLPL−EGRガス合流部4に適用しているが、本発明の排気ガス循環装置、特にEGRガス増量・脈動低減装置を、ターボ過給機のタービン18よりも上流側の吸気通路(HPL−EGRガス分岐部21)から排気ガスの一部(EGRガス)を取り出す「高圧ループEGR装置(HPL−EGRシステム)」のHPL−EGRガス合流部(例えばサージタンク7またはインテークマニホールド等)に適用しても良い。
本実施例では、本発明の排気ガス循環装置、特にEGRガス増量・脈動低減装置を、ターボ過給機のタービン18よりも下流側の吸気通路(LPL−EGRガス分岐部22)からEGRガスを取り出す「低圧ループEGR装置(LPL−EGRシステム)」のLPL−EGRガス合流部4に適用しているが、本発明の排気ガス循環装置、特にEGRガス増量・脈動低減装置を、ターボ過給機のタービン18よりも上流側の吸気通路(HPL−EGRガス分岐部21)から排気ガスの一部(EGRガス)を取り出す「高圧ループEGR装置(HPL−EGRシステム)」のHPL−EGRガス合流部(例えばサージタンク7またはインテークマニホールド等)に適用しても良い。
本実施例では、EGRガス導入ポート(EGRガス導入口)57から導入したEGRガスの流れにタンクケース(外筒体)49の外周壁51の円筒内面に沿うように螺旋状に旋回する旋回流を発生させる旋回流発生装置(旋回流発生手段)として、配管継ぎ手55内のEGRガス導入流路56を、タンクケース49の円筒内面の接線方向に延長した構造(実施例1及び2の構造)を採用しているが、旋回流発生装置(旋回流発生手段)として、タンクケース(外筒体)49の外周壁51の円筒内面に沿うように螺旋状に旋回する旋回流を発生させる複数の固定旋回翼(プロペラ)を採用しても良い。また、実施例1及び2の構造に複数の固定旋回翼(プロペラ)を併用しても良い。また、タンクケース(外筒体)49に旋回流発生装置(旋回流発生手段)を設けなくても良いし、配管継ぎ手55のタンクケース49への導入方向を接線方向に限定するものでもない。
また、タンクケース(外筒体)49に、EGRガス流路71、72を流通するEGRガス(エンジンの排気ガス)中に含まれる異物(カーボン粒子、凝縮水)をEGRガスから分離させる異物分離手段を設けても良い。
また、内燃機関(エンジン)として、ガソリンエンジンを用いても良い。また、内燃機関(エンジン)として、多気筒エンジンだけでなく、単気筒エンジンを用いても良い。
また、LPL−EGRシステムのEGRガスパイプ41に、EGRクーラ43を迂回(バイパス)するバイパスパイプを設置しても良い。また、EGRガスパイプ41とバイパスパイプとの合流部または分岐部にEGRガスの温度を制御するEGRガス制御弁(LPL−EGR切替弁)を設置しても良い。
また、内燃機関(エンジン)として、ガソリンエンジンを用いても良い。また、内燃機関(エンジン)として、多気筒エンジンだけでなく、単気筒エンジンを用いても良い。
また、LPL−EGRシステムのEGRガスパイプ41に、EGRクーラ43を迂回(バイパス)するバイパスパイプを設置しても良い。また、EGRガスパイプ41とバイパスパイプとの合流部または分岐部にEGRガスの温度を制御するEGRガス制御弁(LPL−EGR切替弁)を設置しても良い。
本実施例では、EGRガス流路71、72と共鳴室(レゾネータ容積部)73および連通路(連通部)74とを区画形成する仕切り壁75を、アウトレットパイプ64の上流端部(開口端)の外面に接続しているが、仕切り壁75を、タンクケース(外筒体)49の内面に接続しても良い。
また、共鳴室(レゾネータ容積部)73および連通路(連通部)74の内部を区画壁により仕切ることで、共鳴室(レゾネータ容積部)73および連通路(連通部)74を複数の共鳴室(レゾネータ容積部)および複数の連通路(連通部)としても良い。
また、環状スリット63の代わりに、円筒体の外面の周方向において所定の間隔(例えば等間隔)で開口する複数のスリットを開口部として設置しても良い。
また、隔壁77が絞り部67に被さるように延長した構成としても良い。
また、共鳴室(レゾネータ容積部)73および連通路(連通部)74の内部を区画壁により仕切ることで、共鳴室(レゾネータ容積部)73および連通路(連通部)74を複数の共鳴室(レゾネータ容積部)および複数の連通路(連通部)としても良い。
また、環状スリット63の代わりに、円筒体の外面の周方向において所定の間隔(例えば等間隔)で開口する複数のスリットを開口部として設置しても良い。
また、隔壁77が絞り部67に被さるように延長した構成としても良い。
1 吸気ダクト(吸気管)
2 排気ダクト(排気管)
4 LPL−EGRガス合流部(EGRガス増量・脈動低減装置)
7 サージタンク(HPL−EGRガス合流部)
15 エアフロメータ(空気流量計)
16 DPF
18 ターボ過給機のタービン
19 ターボ過給機のコンプレッサ
21 HPL−EGRガス分岐部
22 LPL−EGRガス分岐部
31 EGRガスパイプ(高圧排気ガス還流管)
32 EGRガス制御弁(高圧排気ガス流量制御弁)
33 EGRクーラ(高圧排気ガス冷却器)
34 バイパスパイプ
35 EGRガス制御弁(HPL−EGR切替弁)
36 EGRガス還流路(高圧排気ガス還流路)
37 バイパス流路
41 EGRガスパイプ(低圧排気ガス還流管)
42 EGRガス制御弁(低圧排気ガス流量制御弁)
43 EGRクーラ(低圧排気ガス冷却器)
44 EGRガス還流路(低圧排気ガス還流路)
49 タンクケース(外筒体)
54 チャンバ(内部空間)
56 EGRガス導入流路(排気ガス導入流路)
57 EGRガス導入ポート(排気ガス導入口)
61 インレットパイプ(内筒体)
62 インレットパイプ(内筒体)
63 環状スリット(開口部、内筒体)
64 アウトレットパイプ(内筒体)
65 吸気通路
66 吸気通路
67 絞り部(インレットパイプ61の最小内径部)
68 吸気通路
69 吸気通路
71 EGRガス流路(排気ガス流路)
72 EGRガス流路(排気ガス流路)
73 共鳴室(レゾネータ容積部)
74 連通路(連通部)
75 仕切り壁
77 隔壁
78 傾斜面を有するガイド壁
79 傾斜流路
2 排気ダクト(排気管)
4 LPL−EGRガス合流部(EGRガス増量・脈動低減装置)
7 サージタンク(HPL−EGRガス合流部)
15 エアフロメータ(空気流量計)
16 DPF
18 ターボ過給機のタービン
19 ターボ過給機のコンプレッサ
21 HPL−EGRガス分岐部
22 LPL−EGRガス分岐部
31 EGRガスパイプ(高圧排気ガス還流管)
32 EGRガス制御弁(高圧排気ガス流量制御弁)
33 EGRクーラ(高圧排気ガス冷却器)
34 バイパスパイプ
35 EGRガス制御弁(HPL−EGR切替弁)
36 EGRガス還流路(高圧排気ガス還流路)
37 バイパス流路
41 EGRガスパイプ(低圧排気ガス還流管)
42 EGRガス制御弁(低圧排気ガス流量制御弁)
43 EGRクーラ(低圧排気ガス冷却器)
44 EGRガス還流路(低圧排気ガス還流路)
49 タンクケース(外筒体)
54 チャンバ(内部空間)
56 EGRガス導入流路(排気ガス導入流路)
57 EGRガス導入ポート(排気ガス導入口)
61 インレットパイプ(内筒体)
62 インレットパイプ(内筒体)
63 環状スリット(開口部、内筒体)
64 アウトレットパイプ(内筒体)
65 吸気通路
66 吸気通路
67 絞り部(インレットパイプ61の最小内径部)
68 吸気通路
69 吸気通路
71 EGRガス流路(排気ガス流路)
72 EGRガス流路(排気ガス流路)
73 共鳴室(レゾネータ容積部)
74 連通路(連通部)
75 仕切り壁
77 隔壁
78 傾斜面を有するガイド壁
79 傾斜流路
Claims (13)
- (a)内燃機関に吸入空気を供給する吸気通路を有する吸気管と、
(b)前記内燃機関の排気ガスを前記吸気通路に還流させる排気ガス還流路を有する排気ガス還流管と
を備えた排気ガス循環装置において、
前記吸気管は、内部に前記吸気通路を形成する内筒体、およびこの内筒体の周囲を周方向に取り囲むように設置されて、前記排気ガス還流管が接続する外筒体を有し、
前記内筒体は、前記吸気通路の断面積を絞る絞り部、およびこの絞り部近傍で前記外筒体の内面に向けて開口した開口部を有し、
前記外筒体は、前記内筒体の外面との間に、前記排気ガス還流管から排気ガスが導入される排気ガス流路、排気ガスの脈動を吸収するレゾネータ容積部、および前記排気ガス流路と前記レゾネータ容積部とを連通する連通部を有し、
前記排気ガス流路は、前記開口部を介して前記吸気通路に連通しており、
前記レゾネータ容積部は、前記連通部を介して前記排気ガス流路に連通していることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項1に記載の排気ガス循環装置において、
前記内筒体は、前記絞り部よりも吸気流方向の上流側に配設されたインレットパイプを有し、
前記インレットパイプは、前記絞り部に向かうに従って断面積(内径)が徐々に縮径されていることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項1または請求項2に記載の排気ガス循環装置において、
前記内筒体は、前記絞り部よりも吸気流方向の下流側に配設されたアウトレットパイプを有し、
前記アウトレットパイプは、前記絞り部と同一の断面積(内径)とされていることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の排気ガス循環装置において、
前記連通部の断面積または径方向寸法は、前記レゾネータ容積部の断面積または径方向寸法よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の排気ガス循環装置において、
前記開口部は、前記内筒体の周方向に延びる環状の吸引孔であることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の排気ガス循環装置において、
前記内筒体または前記外筒体は、前記排気ガス流路と前記レゾネータ容積部(共鳴室)とを区画形成する仕切り壁を有していることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項6に記載の排気ガス循環装置において、
前記仕切り壁は、前記外筒体の内面との間に前記連通部を隔てて対向して配置されて、前記排気ガス流路と前記連通部とを隔離する隔壁を有していることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項6または請求項7に記載の排気ガス循環装置において、
前記仕切り壁は、前記開口部に向けて縮径するように傾斜した傾斜面を有し、
前記排気ガス流路は、前記仕切り壁の傾斜面と少なくとも前記開口部との間に、前記開口部の中心を通る軸線に対して傾斜して延びる傾斜流路を有していることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の排気ガス循環装置において、
前記外筒体は、前記内筒体の外面との間に前記排気ガス流路を形成する円筒内面、および前記排気ガス還流管から導入した排気ガスの流れに前記外筒体の円筒内面に沿うように旋回する旋回流を発生させる旋回流発生手段を有していることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項9に記載の排気ガス循環装置において、
前記排気ガス還流管には、前記外筒体の円筒内面の接線方向に延びる排気ガス導入流路が形成されていることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の排気ガス循環装置において、 前記内燃機関の排気通路に設置されたタービン、前記吸気通路に設置されたコンプレッサ、および前記タービンと前記コンプレッサとを連結するシャフトを有するターボ過給機を備えたことを特徴とする排気ガス循環装置。
- 請求項11に記載の排気ガス循環装置において、
前記内燃機関の排気通路は、前記タービンよりも排気ガス流方向の下流側にガス分岐部を有し、
前記吸気通路は、前記コンプレッサよりも吸気流方向の上流側にガス合流部を有し、
前記排気ガス還流管には、前記ガス分岐部から前記ガス合流部に排気ガスを導入する排気ガス導入路が形成されていることを特徴とする排気ガス循環装置。 - 請求項12に記載の排気ガス循環装置において、
前記吸気管は、前記ガス合流部よりも吸気流方向の上流側近傍に、吸入空気の流量を検出する空気流量計を有していることを特徴とする排気ガス循環装置。
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