JP2011219944A - 畳 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の畳1は、合成樹脂繊維を使用して織った畳表3と、合成樹脂製の中空構造の板材によって構成される表面材5と合成樹脂製の発泡材によって構成される芯材7と合成樹脂製の中空構造の板材によって構成される裏面材9とを備えた畳床11と、合成樹脂繊維によって構成される縫製糸S1、S2と、を具備し、前記畳表3を非吸水性中実構造の熱可塑性ポリオレフィン樹脂発泡糸を緯糸13とし、熱可塑性ポリオレフィン繊維を経糸15として織ることによって構成したものである。
【選択図】 図10
Description
この種の畳では、畳表あるいは畳表と畳床の双方を合成樹脂材料等の防水性を有する材料によって構成し、更にこれらを合成樹脂系の接着剤等によって接着することによって所望の防水性を確保している。
また、積層された畳表と畳床の対向する一方の辺には畳縁と呼ばれる布が宛がわれ、縫製用糸や釘あるいはタッカーと呼ばれる金具等を使用して前記畳表で畳床をくるむようにして取り付けられている。
従って、浴室の洗い場等、水に濡れる環境での使用を可能にする更に高いレベルでの防水性は有していない。
また、畳の製造に際し、縫製用糸の他に釘やタッカー等の金具類を使用している場合には、水に濡れる環境下では、錆やカビの発生、滑りや金具浮きによる思わぬ怪我等の問題も生じ得る。
また、畳床を構成する表面材と裏面材に合成樹脂製の中空構造の板材を適用したことにより、畳床の断熱性、遮音性の向上と軽量化とが図られる。
従って、浴室の洗い場等、水に濡れる頻度の高い使用環境での使用が可能で、畳表としての風合もそのまま維持することができる。
また、芯材をポリスチレンフォームによって形成した場合には、所定の機械的強度と保温性が得られる。また、ポリスチレンフォームは燃焼性が良く、3秒以内で炎が消えて残塵が出ないため、廃棄特性にも優れている。
また、表面材、芯材、裏面材間の接合と、畳表、畳床間の接合ないし畳表、畳床、補足材間の接合を縫製糸のみを使用した縫製加工によって実行した場合には、接着剤を使用した場合に問題となるアレルギー物質であるホルムアルデヒド、キシレン、トルエン等の放出が防止され、焼却時の有毒ガスの発生も防止される。
また、畳表と畳床ないし畳表と畳床と補足材とを接合している縫製糸をビニロン製の畳糸にし、畳の裏面側に現れる縫製糸の縫目の方向が畳の対向する2辺に直交する方向に沿うように配置した場合には、ビニロンの有する適度の吸湿性と前記縫製糸の縫目の方向によって、畳の裏面側でのグリップ性が向上し、畳の滑りによる思わぬ怪我の発生が防止される。
図示の実施の形態に係る畳1は、畳縁を有しない琉球畳と呼ばれている縁なし畳であり、釘やタッカー等の金具類を使用しない独自の縫製技術による機械縫いによって製作されている。
畳1のサイズは、半畳タイプで基準畳材のサイズ(90×100cm)よりも幾分小さめのサイズで、厚さは5〜6cmである。また畳1の重量は約4kgで、子供やお年寄りでも持ち運びができる重量になっている。
また、本実施の形態では、前記組成の東レペフ加工品株式会社製造の商品名「敷楽」を2枚重ねしたものを畳表3に使用している。
また、前記畳表3には、通常の畳表にも採用されている1つの配19につき2本の経糸15を通す普通目織りが一例として採用されているため畳表の有する風合もそのまま維持されている。
前記表面材5は、剛性が高く、耐衝撃性に優れている。また、耐熱性、耐水性、耐薬品性に優れ、優れたヒンジ特性によって90°程度折り曲げても繰り返し折り曲げて使用できる構造になっている。また、空気層21の存在によって断熱性、遮音性に優れ、畳床11の軽量化にも寄与できる構造になっている。
前記裏面材9は、柔軟性と耐衝撃性に優れている。また、耐熱性、耐水性、耐薬品性に優れ、優れたヒンジ特性によって90°程度折り曲げても繰り返し折り曲げて使用できる構造になっている。更にプラスチック段ボールは、水、ゴミ、埃等の侵入を防ぎ、洗浄が行えるため衛生的であり、カビ等の発生を防止することができる。
前記縫製糸S1としては、ポリプロピレン製のスプリットヤーン畳糸が一例として使用でき、当該スプリットヤーン畳糸は、撚り数変動率が10%以下、引張り強さが120N以上、伸び率が6.5%以上、引掛り強さが150N以上、引張り強さ変動率が10%以下であり、畳糸の品質と安全性の規格であるH16−0102に適合している。
前記縫製糸S2としては、ビニロン畳糸が一例として使用でき、本実施の形態では、ユニチカ株式会社製造の#9000のビニロン畳糸を使用している。
また、ビニロンは、適度の吸湿性を有するため、畳1の滑りを防止する役割を有しており、綿に似た風合を有しているため、畳1の風合を損ねることもない。
前記補足材29は、前記畳表3と同一の材料で構成される短冊状の部材である。本実施の形態では、図7に示すように前記畳表3を幅約80mmに裁断して、その片面に幅約50mmの透明なポリエチレン製のカットテープ35を貼設することによって補足材29を構成した。
また、前記畳表3や補足材29の裁断面に少量の速乾性接着剤Aを塗布することも可能である。このようにした場合には、畳表3や補足材29の裁断面のほつれを防止し、強い表面強度を発生させて耐久力を増大させることができる。
(1)畳床の縫製工程(図5(a)、(b)参照)
畳床の縫製工程は、前記表面材5と芯材7と裏面材9とを積層し、前記縫製糸S1を使用してこれらを一体に接合する工程である。
畳床11の縫製には図示しない縫製機を使用し、図5(b)に示すように前記縫製糸S1を一例として約45mmのピッチ幅W1で縫い付け、所定寸法に裁断して畳床11を得る。
畳表の折曲げ工程は、畳縁を有しない琉球畳を製作する場合に必要になる工程で、畳表3の端辺部31を所定の角度に折り曲げる工程である。
畳表3の端辺部31を折り曲げる場合にはバインダーと呼ばれている折曲げ機33を使用する。例えば、畳表3の端辺部31を90°折り曲げる場合には、折曲げ機33の曲げ角度を130°〜140°に設定して約3分間、曲げ圧力を加える。
補足材の製作工程は、上述した補足材29を製作する工程である。
具体的には、前記畳表3と同一の材料を使用して幅寸法が約80mmになるように裁断する。また、補足材29の長さ寸法は、畳床11の宛がう一辺部23ないし他辺部25の長さに合わせて裁断する。
次に、前記裁断した補足材29の片面に幅寸法が約50mmの透明のポリエチレン製のカットテープ35を貼設し、必要に応じて補足材29の裁断面に少量の速乾性接着剤Aを塗布する。
畳表と畳床の縫製工程は、前記畳床11の表面側に畳表3を被せて畳表3の端辺部31を畳床11の裏面側に回り込ませて、前記縫製糸S2を使用して前記補足材29とともに一体に接合する工程である。
また、本実施の形態では図3に示すように畳1の裏面側に現れる縫製糸S2の縫目の方向が畳1の対向する2辺に直交する方向に沿うように配置されており、前記縫製糸S2のピッチ幅W2は一例として約30mmに設定されている。
また、このようにして縫製されて完成した畳1は、図10に示すように通常の畳と変わらない風合を有しており、洗剤等を使用して汚れを洗い流すことができ、洗浄後、浴槽39の縁や浴室Rの壁に立て掛けておけば、短時間で乾燥した状態になり、翌日には使用可能な状態になる。
まず、本実施の形態に係る畳1によると、高い防水性と撥水性と速乾性を備えており、接着等を行わずに縫製のみで製造されていることにより、水が各部材の内部に染み込むことなく、且つスムーズに外部に排出されるから浴室Rの洗い場17等、水に濡れる頻度の高い環境でも安心して使用することができる。
また、接着剤や金具類を使用しない縫製糸S1、S2のみによる縫製加工によって畳1を製造しているから、アレルギー物質の放出や錆またはカビの発生が防止でき、人体やペットにも優しい環境に配慮した安全な畳1を提供することができる。
また、畳床11の表面材5と裏面材9の材料として、プラスチック段ボールを適用したことによって、加工性が向上し、畳床11の耐衝撃性、断熱性及び遮音性が向上し、軽量で持ち運びが容易な畳1を提供できるようになる。
3 畳表
5 表面材
7 芯材
9 裏面材
11 畳床
13 緯糸
15 経糸
17 洗い場
19 配
21 空気層
23 一辺部
25 他辺部
27 空気層
29 補足材
31 端辺部
33 折曲げ機
35 カットテープ
37 縫製機
39 浴槽
S1 縫製糸
S2 縫製糸
R 浴室
W1 ピッチ幅
W2 ピッチ幅
A 速乾性接着剤
Claims (5)
- 合成樹脂繊維を使用して織った畳表と、合成樹脂製の中空構造の板材によって構成される表面材と、合成樹脂製の発泡材によって構成される芯材と、合成樹脂製の中空構造の板材によって構成される裏面材とを備えた畳床と、合成樹脂繊維によって構成される縫製糸と、を具備し、
前記畳表は、非吸水性中実構造の熱可塑性ポリオレフィン樹脂発泡糸を緯糸とし、熱可塑性ポリオレフィン繊維を経糸として織られていることを特徴とする畳。 - 表面材と裏面材は、ポリプロピレン製のプラスチック段ボールによって構成されており、芯材は、ポリスチレンフォームによって形成されていることを特徴とする請求項1記載の畳。
- 畳床の表面を畳表でくるんだ時の畳表の対向する少なくとも一方の端辺部には、畳表と同一の材料で構成される短冊状の補足材が宛がわれていることを特徴とする請求項1または2記載の畳。
- 表面材、芯材、裏面材間の接合と、畳表、畳床間の接合ないし畳表、畳床、補足材間の接合は、縫製糸のみを使用した縫製加工によって実行されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の畳。
- 畳表と畳床ないし畳表と畳床と補足材とを接合している縫製糸は、ビニロン製の畳糸であり、畳の裏面側に現れる縫製糸の縫目の方向が畳の対向する2辺に直交する方向に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の畳。
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JP2008115676A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Oda Tatami Shokai:Kk | 水洗い可能な畳 |
JP2009138398A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Hagiwara Kk | 畳表 |
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