JP2011219580A - 液晶除去用洗浄剤組成物及び液晶パネルの洗浄方法 - Google Patents

液晶除去用洗浄剤組成物及び液晶パネルの洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】同じ洗浄液を長時間使い続けても液晶パネルに不具合を生じることなく、かつ、液晶汚れに対する洗浄力に優れた液晶除去用洗浄剤組成物及び液晶パネルの洗浄方法を提供する。
【解決手段】式(1)[RはOCH又はCHOCH、RはCH、OCH又はCHOCHを示す。]で表される芳香族化合物と、水と、式(2)で表される化合物及び炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基を有するHLBが11以上のアルキレンオキサイド付加型ノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種と、特定の化学構造を有する窒素誘導体化合物1質量%以上とを含有する液晶除去用洗浄剤組成物。

【選択図】なし

Description

本発明は、液晶除去用洗浄剤組成物及び液晶パネルの洗浄方法に関する。
液晶パネルは、通常、電極及び配向膜が形成された一対のガラス基板を、一部開口を残して接着剤により貼り合わせて液晶室を作り、当該液晶室に液晶を注入し、前記開口部を封止剤により封止した後、洗浄を行い、前記一対のガラス基板表面に偏向板をそれぞれ貼着して製造される。
かかる製造においては、一対のガラス基板同士の接着部の外側(液晶室側とは反対側)に、対向するガラス基板の狭いギャップによって空隙部(狭部)を生じることが避けられない。そして、液晶室に液晶を注入する際、液晶が、毛細管現象により前記狭部に入り込んで付着してしまう。前記狭部に付着した液晶(以下「液晶汚れ」という。)をそのまま放置しておくと、当該液晶汚れの残渣が離型剤として作用することにより、その後の製造工程において、偏向板の剥がれ、ドライバー端子の接続不備、ドライバーアンダーフィル界面の不具合、基板の薄型化工法に用いる可剥離性塗膜の剥がれ等の種々のトラブル発生に繋がるおそれがある。そのため、液晶パネルの製造における洗浄では、前記液晶汚れを、高い清浄度で洗浄・除去する必要がある。
前記液晶汚れは、一般に、分極化合物であり、分子間の相互作用が強く、高い疎水性を示すことから、水系溶媒への分散性又は溶解性がいずれも低いことが知られている。この液晶汚れを洗浄・除去するため、従来、炭化水素系溶剤と、特定のポリオキシアルキレンジアルキルエーテル化合物と、
11−C−C2x−O−(C2yO)−H
[式中、R11は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基または炭素数2もしくは3のアルケニル基、xは0または1〜2の整数、yは2〜4の整数、zは0または1〜4の整数を示し、z個のC2yOはそれぞれ同一であってもよくまたは異なっていてもよい]
で表される芳香族単環化合物とを含有してなる洗浄剤組成物、及び汚れ物質が充填されたセルをこの洗浄剤組成物中に浸漬して超音波洗浄を行う洗浄方法が開示されている(特許文献1参照)。
また、炭素数8〜20の炭化水素化合物と、特定の中鎖分岐第1級アルコールのアルキレンオキシド付加体と、
12O(AO)13
[式中、R12は炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基もしくはベンジル基、R13は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、kは1〜5の数、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基を示す]
で表されるアルキレンオキシド付加体と、所定量の水とを含む液晶パネル用水系液体洗浄剤組成物、及び液晶パネルの空隙部位に液晶材料が注入された被洗浄サンプルをこの水系液体洗浄剤組成物の原液中に浸漬して超音波洗浄を行う洗浄方法が開示されている(特許文献2参照)。
特開平10−114899号公報 特開2004−2691号公報
ところで、液晶パネルの洗浄は、長時間に渡って連続的に行われ、いったん洗浄槽に入れられた洗浄液(洗浄剤組成物の原液、又は当該原液を希釈又は分散した溶液)は入れ換えられることなく、長時間使い続けられるのが一般的である。しかしながら、従来の洗浄剤組成物を用いる方法では、同じ洗浄液を使い続けて洗浄を繰り返していると、たとえば電極などの金属部材が腐食する、液晶パネルを傷める等の、液晶パネルに不具合を生じることがあった。
また、特許文献1、2に記載された洗浄剤組成物においては、液晶パネルの一対のガラス基板間の2〜5μmというような狭いギャップ(狭部)に付着した液晶汚れに対する洗浄力は、未だ充分ではなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、同じ洗浄液を長時間使い続けても液晶パネルに不具合を生じることなく、かつ、液晶汚れに対する洗浄力に優れた液晶除去用洗浄剤組成物及び液晶パネルの洗浄方法を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、液晶パネルの洗浄を、従来の洗浄剤組成物を用いて大気中で長時間に渡って連続的に行っていると、洗浄液のpHが徐々に変化すること、この洗浄液のpHの経時変化に伴って液晶パネルに不具合を生じること、を見出した。これに対して本発明者らは更なる検討により、特定の窒素誘導体化合物を所定量含有することによって、洗浄液の経時に伴うpH変化を抑制でき、液晶パネルに不具合を生じることなく洗浄できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分を含有することを特徴とする。
(A)成分:下記一般式(1)で表される芳香族化合物。
[式(1)中、RはOCH又はCHOCHを示し、RはCH、OCH又はCHOCHを示す。]
(B)成分:水。
(C)成分:下記一般式(2)で表される化合物、及び置換基としてアルコール性水酸基を有していてもよい炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基を有するHLBが11以上のアルキレンオキサイド付加型ノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種。
[式(2)中、Rは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基、フェニル基又はベンジル基である。AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基であり、qはAOの平均繰返し数を示し、1〜50の数である。ただし、−(AO)q−の繰返し構造中には少なくとも1単位のオキシエチレン基が含まれる。]
(D)成分:下記一般式(3)で表される窒素誘導体化合物を1質量%以上。
[式(3)中、XはO又はCHである。XがOである場合、Rは炭素数8〜12のアルキル基又はアルケニル基である。XがCHである場合、Rは炭素数4〜14のアルキル基又はアルケニル基である。]
また、本発明の液晶パネルの洗浄方法は、前記本発明の液晶除去用洗浄剤組成物を水に分散させて前記(D)成分の濃度を0.05質量%以上に調整した洗浄液を調製し、当該洗浄液を用いて液晶パネルの洗浄を行うことを特徴とする。
本発明の液晶除去用洗浄剤組成物によれば、洗浄液とした際、同じ洗浄液を長時間使い続けても液晶パネルに不具合を生じることなく、かつ、液晶汚れに対する洗浄力に優れる。
また、本発明の液晶パネルの洗浄方法によれば、同じ洗浄液を長時間使い続けても液晶パネルに不具合を生じることなく、かつ、液晶パネルのギャップ(狭部)に付着した液晶汚れを充分に除去することができる。
本実施例で用いた、液晶材料が注入される前の空の液晶パネルを示し、図1(a)は液晶パネルを示す概略斜視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるガラス基板1bの端部1b1側から見た液晶パネルの一部側面図である。 本実施例の評価基準に対応する、液晶パネルの所定の領域(図1中のX)におけるギャップ(狭部)内の液晶材料残りの状態を示す写真である。
≪液晶除去用洗浄剤組成物≫
本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分を含有する。
(A)成分:前記一般式(1)で表される芳香族化合物。
(B)成分:水。
(C)成分:前記一般式(2)で表される化合物、及び置換基としてアルコール性水酸基を有していてもよい炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基を有するHLBが11以上のアルキレンオキサイド付加型ノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種。
(D)成分:前記一般式(3)で表される窒素誘導体化合物を1質量%以上。
本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、(A)〜(D)成分を混合することにより、均一な液状組成物として調製できる。
<(A)成分>
(A)成分は、下記一般式(1)で表される芳香族化合物である。(A)成分を含有することにより、液晶汚れに対して洗浄効果が発揮される。
[式(1)中、RはOCH又はCHOCHを示し、RはCH、OCH又はCHOCHを示す。]
前記式(1)中、Rは、OCH又はCHOCHを示す。Rは、CH、OCH又はCHOCHを示す。
の結合位置は、ベンゼン環のo−位、m−位又はp−位のいずれでもよく、液晶汚れに対する洗浄力がより向上すること及び工業的に容易に入手可能であることから、p−位が好ましい。
(A)成分としては、ベンゼン環に前記Rと前記Rの2つの置換基を有するものであればよく、液晶汚れに対する洗浄力がより向上することから、水への溶解度(25℃)が0.1〜1g/100g水溶液であるものが好ましく、0.1〜0.5g/100g水溶液であるものがより好ましい。具体的には、o−メトキシトルエン、m−メトキシトルエン、p−メトキシトルエン、1,2−ジメトキシベンゼン、1,3−ジメトキシベンゼン、1,4−ジメトキシベンゼン、o−メトキシ−α−メトキシトルエン、m−メトキシ−α−メトキシトルエン、p−メトキシ−α−メトキシトルエン、α−メトキシ−o−キシレン、α−メトキシ−m−キシレン、α−メトキシ−p−キシレン、o−キシレングリコールジメチルエーテル、m−キシレングリコールジメチルエーテル、p−キシレングリコールジメチルエーテルが挙げられる。
(A)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。液晶除去用洗浄剤組成物における(A)成分の含有量は30〜70質量%であることが好ましく、40〜60質量%であることがより好ましい。(A)成分の含有量が下限値以上であると、特に当該洗浄剤組成物を水に分散させて用いる際、液晶汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、上限値以下であると、環境への排水負荷をより低減できる。また、当該洗浄剤組成物の液安定性(均一性、透明性)がより向上する。さらに、当該洗浄剤組成物の非危険物化を図るのが容易となる。
<(B)成分:水>
液晶除去用洗浄剤組成物における(B)成分の含有量は5〜40質量%であることが好ましく、10〜30質量%であることがより好ましい。(B)成分の含有量が下限値以上であると、環境への排水負荷をより低減でき、また、当該液晶除去用洗浄剤組成物を非危険物化できる。一方、上限値以下であると、(A)、(C)及び(D)成分の配合バランスをとるのが容易となり、液晶汚れに対する洗浄力がより向上する。水は、特に制限されず、たとえば蒸留水、イオン交換水、市水を使用できる。
<(C)成分>
(C)成分は、下記一般式(2)で表される化合物、及び置換基としてアルコール性水酸基を有していてもよい炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基を有するHLBが11以上のアルキレンオキサイド付加型ノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種である。(C)成分を含有することにより、(A)成分の(B)成分への分散性が高まり、有機性を有する(A)成分と(B)成分とが分離せずに均一な液状組成物を調製でき、また、液安定性(均一性、透明性)に優れた洗浄剤組成物とすることができる。
[式(2)中、Rは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基、フェニル基又はベンジル基である。AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基であり、qはAOの平均繰返し数を示し、1〜50の数である。ただし、−(AO)q−の繰返し構造中には少なくとも1単位のオキシエチレン基が含まれる。]
・一般式(2)で表される化合物
前記式(2)で表される化合物は、(A)成分の(B)成分への分散性が高まり、特に当該洗浄剤組成物の液安定性(均一性、透明性)が向上することから、プロトン性極性有機溶媒のなかで特に好適なものである。なお、一般式(2)で表される化合物は、下記で定義される界面活性剤には含まれないものである。
前記式(2)中、Rは、炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基、フェニル基又はベンジル基である。なかでも、当該洗浄剤組成物の液安定性(均一性、透明性)がより向上することから、炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、Rのアルキル基は、原料を安定に入手確保しやすいことから、炭素数4〜6が好ましい。
AOとしては、オキシエチレン基単独からなるもの、オキシエチレン基とオキシプロピレン基とが混合してなるもの、オキシエチレン基とオキシブチレン基とが混合してなるもの、及びオキシエチレン基とオキシプロピレン基とオキシブチレン基とが混合してなるものから選ぶことができる。2種以上の基が混合してなるものである場合、これらの基はランダム付加していてもよく、ブロック付加していてもよい。なかでも、AOは、(A)成分の(B)成分への分散性がより高まることから、オキシエチレン基であること、すなわち−(AO)q−はオキシエチレン基のみの繰返し構造であることが好ましい。qは、液安定性(均一性、透明性)がより向上することから、1〜30が好ましく、1〜10がより好ましい。
前記式(2)で表される化合物としては、たとえば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(CHO(EO)H)、トリエチレングリコールモノメチルエーテル(CHO(EO)H)、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル(CO(EO)H)、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル(CO(EO)H)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(CO(EO)H)、トリエチレングリコールモノブチルエーテル(CO(EO)H)、エチレングリコールモノヘキシルエーテル(C13O(EO)H)、ジエチレグリコールモノヘキシルエーテル(C13O(EO)H)、ポリオキシエチレンモノヘキシルエーテル(C13O(EO)H)、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル(CO(EO)H)、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル(CO(EO)H)等のグリコールエーテル類が挙げられる。
・置換基としてアルコール性水酸基を有していてもよい炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基を有するHLBが11以上のアルキレンオキサイド付加型ノニオン界面活性剤(以下「HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤」という。)
「置換基としてアルコール性水酸基を有していてもよい」とは、アルキル基又はアルケニル基における水素原子の少なくとも一つがアルコール性水酸基で置換されていてもよいことを意味する。
HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤におけるアルキル基又はアルケニル基は、直鎖状、分岐鎖状、環状(単環式基若しくは多環式基)又はこれらの組合せのいずれであってもよい。HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤におけるアルキル基又はアルケニル基の炭素数は7〜22であり、7〜18であることが好ましく、8〜16であることがより好ましい。
HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤は、(A)成分の(B)成分への分散性が高まり、夏場などの高温保存の条件下で当該洗浄剤組成物が白濁するのを防止する効果が得られやすいこと、液晶パネルへの通電による電極の腐食が起こりにくくなること等の理由から、界面活性剤のなかで好適である。そのなかでも、当該洗浄剤組成物の曇点を高める効果が良好であり、高温保存の条件下で白濁するのを防止する効果が得られやすいことから、HLBが11以上のノニオン界面活性剤が特に好適なものである。HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤のHLBは12以上がより好ましく、HLB14〜20が特に好ましい。
本発明において「HLB」とは、界面活性剤の分子がもつ親水性と親油性の相対的な強さのことを意味し、その親水親油バランスを数量的に表したものをいう。具体的には、Griffinの方法により求められた値である(吉田、進藤、大垣、山中共編、「新版界面活性剤ハンドブック」,工業図書株式会社,1991年,第234頁参照)。なお、本発明において「界面活性剤」とは、純水で1質量%に希釈したときの25℃における表面張力が50mN/m以下である化合物をいう。表面張力は、表面張力計を使用し、Wilhelmy法に基づき、白金プレートを用いて測定される値である。本発明において「純水」とは、水から物理的処理または化学的処理によって不純物を除去したものをいう。純水としては、例えば、脱イオン水、蒸留水などが挙げられる。
当該洗浄剤組成物の曇点は、30℃以上であることが好ましく、40℃以上であることがより好ましい。曇点が下限値以上であると、透明な外観を呈する洗浄剤組成物が調製されやすくなる。本発明において「曇点」は、所定量の洗浄剤組成物の配合を0〜30℃の温度範囲で行い、透明な分散液を調製した後、当該分散液を、所定の容器に収容して水浴に浸漬し、水浴の温度を上昇させ、当該分散液が白く濁り始めた時点の水浴の温度(℃)をいう。水浴の温度は、たとえば標準温度計の目盛を読み取ることにより測定することができる。
HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。これらのうち(A)成分の(B)成分への分散性がより向上することから、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル脂肪酸エステルが好ましい。
前記例示の化合物中、ポリオキシアルキレン基は、ポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシブチレン基であることが好ましく、ポリオキシエチレン基であることが特に好ましい。これらのポリオキシアルキレン基は、1種類のものが単独で付加していてもよく、2種以上が混合して付加していてもよい。混合して付加している場合、ブロック体でもランダム体でもよい。
HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤として具体的には、たとえば、ドバノックスシリーズ(商品名、ライオン製)、レオコールシリーズ(商品名、ライオン製)、レオックスシリーズ(商品名、ライオン製)、ニューコールシリーズ(商品名、日本乳化剤製)、ソフタノールシリーズ(商品名、日本触媒製)、ノイゲンシリーズ(商品名、第一工業製薬製)などの市販品を用いることができる。
(C)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記のなかでも、(C)成分としては、液安定性(均一性、透明性)がより向上することから、前記の一般式(2)で表される化合物と、HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤とを併用することが特に好ましい。前記併用する場合、一般式(2)で表される化合物としては、式(2)中のRが炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基であるものが好ましく、その炭素数4〜6のものがより好ましい。また、qは1〜8が好ましく、2〜6がより好ましく、2〜4がさらに好ましい。具体的には、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(CO(EO)H)、トリエチレングリコールモノブチルエーテル(CO(EO)H)、エチレングリコールモノヘキシルエーテル(C13O(EO)H)、ジエチレグリコールモノヘキシルエーテル(C13O(EO)H)、ポリオキシエチレンモノヘキシルエーテル(C13O(EO)H)等のグリコールエーテル類が好ましい。
HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル脂肪酸エステルが好ましい。
前記式(2)で表される化合物と、HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤との混合割合は、質量比で、(前記式(2)で表される化合物)/(HLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤)=0.1〜15であることが好ましく、0.3〜9であることがより好ましい。この質量比の下限値以上であると、洗浄剤組成物の低温安定性が向上し、一方、上限値以下であると、洗浄剤組成物の高温安定性が向上する。
液晶除去用洗浄剤組成物における(C)成分の含有量は15〜50質量%であることが好ましく、20〜40質量%であることがより好ましい。(C)成分の含有量が下限値以上であると、均一な液状組成物の調製が容易となり、また、当該洗浄剤組成物の液安定性(均一性、透明性)がより向上する。上限値以下であると、液晶汚れに対する洗浄力への影響がより小さくなる。
<(D)成分>
(D)成分は、下記一般式(3)で表される窒素誘導体化合物であり、当該洗浄剤組成物中の含有量が1質量%以上である。
(D)成分を含有することにより、洗浄液のpHの経時変化が抑制される(pH安定化が図られる)。これにより、洗浄の際、同じ洗浄液を長時間使い続けても液晶パネルに不具合を生じることがなくなる。また、同じ洗浄液を、より長く使い続けることもできる(洗浄スタミナ性に優れる)。
[式(3)中、XはO又はCHである。XがOである場合、Rは炭素数8〜12のアルキル基又はアルケニル基である。XがCHである場合、Rは炭素数4〜14のアルキル基又はアルケニル基である。]
前記式(3)中、Rのアルキル基又はアルケニル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
XがOである場合、Rは、炭素数8〜12のアルキル基、又は炭素数8〜12のアルケニル基であり、前記式(3)で表される化合物はアルキルエーテルアミンとなる。Rにおけるアルキル基の炭素数は9〜12が好ましく、アルケニル基の炭素数は9〜12が好ましい。
XがCHである場合、Rは、炭素数4〜14のアルキル基、又は炭素数4〜14のアルケニル基であり、前記式(3)で表される化合物は第一級アルキルアミンとなる。Rにおけるアルキル基の炭素数は8〜14が好ましく、アルケニル基の炭素数は8〜14が好ましい。
前記式(3)で表される化合物として具体的には、3−(炭素数9〜11のアルキルオキシ)プロピルアミン、3−(ラウリルオキシ)プロピルアミン、1−アミノドデカン等が挙げられる。
具体的には、日油製の商品名「アミンM−14」、ライオンアクゾ製の商品名「アーミン12D」、広栄化学製の3−(ラウリルオキシ)プロピルアミン等を用いることができる。
(D)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
液晶除去用洗浄剤組成物における(D)成分の含有量は1質量%以上であり、2質量%以上であることが好ましく、3〜10質量%であることがより好ましい。(D)成分の含有量が1質量%以上であることにより、洗浄液のpHの経時変化が抑制される(pH安定化が図られる)。また、液晶汚れに対する洗浄力がより向上する。一方、10質量%以下であれば、洗浄液のpHの経時変化を充分に抑制できる。また、(A)〜(C)成分との配合バランスをとることが容易となり、特に当該洗浄剤組成物の非危険物化を図りやすくなる。
本発明の液晶除去用洗浄剤組成物においては、前記(A)成分の含有量が30〜70質量%であり、前記(B)成分の含有量が5〜40質量%であり、前記(C)成分の含有量が15〜50質量%であり、かつ、前記(D)成分の含有量が1質量%以上であることが好ましい。(A)〜(D)成分の含有量が前記範囲であることにより、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、有機性の洗浄成分である(A)成分と水(B)とが分離せず、均一透明な液状組成物(分散液)を容易に調製できる。そのため、たとえば当該液状組成物を収容した容器から必要量分取して使用する場合、分取前に予め均一な液とするために撹拌を行う必要がない等、使用時の利便性が高い。
<任意成分>
本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、上記(A)〜(D)成分以外のその他成分を含有してもよい。その他成分としては、たとえば、炭化水素溶剤、プロトン性極性有機溶媒(ただし、前記式(2)で表される化合物を除く)、非プロトン性極性有機溶媒、炭素数4以上のアルコール、酸化防止剤、防錆剤、消泡剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
炭化水素溶剤としては、たとえば炭素数8〜18の飽和脂肪族炭化水素、炭素数8〜18の不飽和脂肪族炭化水素、テルペン系溶剤等が挙げられる。具体的には、オクタン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン等の直鎖状又は分岐鎖状のアルカン、オクテン、デセン、ウンデセン、ドデセン、トリデセン、テトラデセン、ペンタデセン、ヘキサデセン、ヘプタデセン、オクタデセン等の直鎖状又は分岐鎖状のアルケン、リモネン、ピネン等が挙げられる。炭化水素溶剤の配合量は、目的に応じて適宜選択できるが、(A)成分の5〜40質量%程度を置換して配合すると、より高い洗浄力が得られる場合があるため好ましい。
プロトン性極性有機溶媒としては、たとえば酢酸、ギ酸、酪酸等の炭素数1〜4のモノカルボン酸;グリコールエーテル等が挙げられる。
グリコールエーテルとしては、たとえば、一方の末端が脂肪族炭化水素基若しくは芳香族炭化水素基で、かつ、他方の末端が水素原子であるプロピレングリコール系エーテル;両方の末端がアルキル基であるジアルキルグリコールエーテルが挙げられる。グリコールエーテルとして具体的には、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル(CO(PO)H)、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル(CO(PO)H)等のオキシエチレン基を含まないグリコールモノエーテル類;トリエチレングリコールジメチルエーテル(CHO(EO)CH)、ジエチレングリコールジエチルエーテル(CO(EO))、トリエチレングリコールジエチルエーテル(CO(EO))、ジエチレングリコールジプロピルエーテル (CO(EO))、ジエチレングリコールジブチルエーテル(CO(EO))、トリエチレングリコールジヘキシルエーテル(C13O(EO)13)等のグリコールジエーテル類; エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル(C17O(EO)H)、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル(C17O(EO)H)等の長鎖のグリコールエーテルが挙げられる。
非プロトン性極性有機溶媒としては、たとえば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,−ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトン、N−メチルピロリドン、2−ブタノン等の分子内に酸素原子(=O)を有するもの;アセトニトリル等が挙げられる。なかでも、非プロトン性極性有機溶媒としては、分子内に酸素原子(=O)を有するものが好ましく、DMSO、DMF、アセトンが特に好ましく、ジメチルスルホキシド(DMSO)が最も好ましい。
炭素数4以上のアルコールとしては、たとえば、1−ブタノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、1−ヘプタノール、1−オクタノール、2−エチルヘキサノール、1−デカノール、1−ドデカノール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、たとえば、フェノール系酸化防止剤[2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール及び2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール等]、アミン系酸化防止剤[モノオクチルジフェニルアミン及びモノノニルジフェニルアミン等のモノアルキルジフェニルアミン;4,4’−ジブチルジフェニルアミン及び4,4’−ジペンチルジフェニルアミン等のジアルキルジフェニルアミン;テトラブチルジフェニルアミン及びテトラヘキシルジフェニルアミン等のポリアルキルジフェニルアミン;α−ナフチルアミン及びフェニル−α−ナフチルアミン等のナフチルアミン等]、硫黄系化合物[フェノチアジン、ペンタエリスリトール−テトラキス−(3−ラウリルチオプロピオネート)及びビス(3,5−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド等]並びにリン系酸化防止剤[ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニルジイソデシルホスフィト、ジフェニルジイソオクチルホスファイト及びトリフェニルホスファイト等]等が挙げられる。
防錆剤としては、たとえば、ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、炭素数2〜10の炭化水素基を有するベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾール、炭素数2〜20の炭化水素基を有するイミダゾール、炭素数2〜20の炭化水素基を有するチアゾール及び2−メルカプトベンゾチアゾール等の含窒素有機防錆剤;ドデセニルコハク酸ハーフエステル、オクタデセニルコハク酸無水物及びドデセニルコハク酸アミド等のアルキル又はアルケニルコハク酸;ソルビタンモノオレエート、グリセリンモノオレエート及びペンタエリスリトールモノオレエート等の多価アルコール部分エステル等が挙げられる。
消泡剤としては、たとえば、シリコーン消泡剤[ジメチルシリコーン、フルオロシリコーン及びポリエーテルシリコーン等を含む消泡剤等]等が挙げられる。
本発明の液晶除去用洗浄剤組成物(原液)のpHは、特に限定されず、25℃でpH7〜12程度の範囲内であることが好ましく、pH8〜10がより好ましい。当該pHが前記範囲であれば、液晶パネルに不具合を生じる可能性が低くなる。本発明において、液晶除去用洗浄剤組成物のpHは、当該洗浄剤組成物を25℃に調温し、ガラス電極式pHメータ(HORIBA pH METER D−51、(株)堀場製作所製)を用い、ガラス電極を、当該洗浄剤組成物に直接に浸漬して、1分間経過後に示すpHの値をいう。
本発明の液晶除去用洗浄剤組成物の粘度は、特に限定されず、25℃で15mPa・s以下であることが好ましい。当該粘度が上限値以下であると、狭いギャップ(狭部)に付着した液晶汚れに対する洗浄力がより向上する。また、環境への排水負荷をより低減できる。本発明において、液晶除去用洗浄剤組成物の粘度は、25℃に調温した洗浄剤組成物を、DV−I+VISCOMETER(製品名、BROOKFIELD社製)を用い、ロータNo.1で60rpm、60秒後の測定条件により測定した値(mPa・s)を示す。
本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、洗浄液とした際、洗浄液のpHが経時に伴ってほとんど変化しないようにできることから、当該原液を水に分散させた洗浄液を用いる場合に特に技術的意義がある。
また、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物を用いて洗浄を行う場合、当該洗浄剤組成物を水に分散させた洗浄液を用いて洗浄を行う方法を用いることにより、液晶汚れに対して優れた洗浄効果が発揮されるとともに、環境負荷が特に低くなる。なお、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、洗浄を行う場合、そのまま原液を用いても、(A)〜(D)成分を個別に用いて洗浄時に混合しても、液晶汚れに対して良好な洗浄効果が得られる。
以上説明した本発明の液晶除去用洗浄剤組成物によれば、洗浄液とした際、同じ洗浄液を長時間使い続けても液晶パネルに不具合を生じることがない。
本発明者らは検討により、この液晶パネルに不具合を生じるのは、上述したように、液晶パネルの洗浄を、大気中で長時間に渡って連続的に行っているうちに、洗浄液のpHが徐々に変化することに起因すること、を見出した。当該洗浄剤組成物は、一般式(3)で表される窒素誘導体化合物(D)を含有する。この(D)成分を1質量%以上含有することにより、上記の洗浄液のpHの経時変化を抑制できる。また、同じ洗浄液を長く使い続けることができ、洗浄液を交換する頻度を少なくできることから、作業性が向上するとともに、環境への排水負荷も抑えられる。
従来、溶液のpH安定剤用の塩基性成分としては、アルカノールアミン(モノエタノールアミン:pKa=9.6、トリエタノールアミン:pKa=7.8)が一般的に用いられている。しかし、本発明者らの検討では、当該アルカノールアミンを用いても、前記洗浄液のpHの経時変化を抑制するのは困難であった。本発明者らは、さらなる検討により、当該アルカノールアミンよりも疎水性の高いアルキルアミンである、特定の窒素誘導体化合物(D)(たとえばC12OCNH:pKa=9.9(計算値)参照http://sparc.chem.uga.edu/sparc/)を用いることによって、前記洗浄液のpHの経時変化を抑制できること、その(D)成分の必要な配合量が当該洗浄剤組成物中に1質量%以上であること、をそれぞれ見出し、本発明を完成するに至った。
(D)成分を用いることによって前記洗浄液のpHの経時変化を抑制できる作用機序は定かではないが、(D)成分の配合により、洗浄液中の他の成分の酸化分解が抑制されて酸の発生が抑えられることにより、洗浄液のpH安定化が図られているため、と推測される。
また、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、(A)成分を含有することにより、従来よりも、液晶汚れに対して高い洗浄力を有する。
加えて、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、(A)成分と(B)成分とを単に混合しただけでは二層に油水分離した状態となり、例えば容器から分取する際、分取前に予め均一な液とするための撹拌が必要となる等の利便性に欠けたものとなるところを、前記(C)成分を含有することにより均一透明な液状組成物として調製されるため、利便性の高いものである。しかし、本発明者等の検討により、(C)成分の配合は、均一透明な外観が得られるものの、液晶汚れに対する洗浄力を低下させる傾向にあることが判明した。本発明においては(D)成分の配合により、このような(C)成分の配合による洗浄力の低下を補い、液晶汚れに対する洗浄力が向上する。その結果、特に当該洗浄剤組成物を水に分散した洗浄液を用いても、液晶汚れに対して良好な洗浄効果を得ることができる。(D)成分の配合によりこのように洗浄力が向上する効果が得られる作用機序は定かではないが、水中に分散した(A)成分と水との界面に(D)成分が適度に吸着し、(A)成分と液晶汚れとの親和性を高め、両者の相溶性を向上させているものと推測している。
本発明における(D)成分は、他の窒素誘導体化合物に比べて、液晶汚れに対する洗浄力向上の効果が高く、また、アルカリ側へのpH調整も可能である。そのため、(D)成分を用いることで、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、液晶汚れに対して高い洗浄力を有するとともに、洗浄液とした際に経時に伴うpHの変化を抑制することができる。
また、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物によれば、環境への排水負荷が低い、という効果も得られる。本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、有機溶媒のみからなるもの(非水系)と異なり、水を含有する組成物であり、また、洗浄を行う際、当該洗浄剤組成物を水に分散させて用いることができる。これにより、洗浄時に用いられる洗浄液中の、水以外の成分の濃度を低くできる。また、液晶汚れと(A)成分との相溶性が高いこと、(D)成分を含有することにより液晶汚れに対する洗浄力が非常に高まることから、洗浄剤組成物中の(A)成分の濃度を低くできる。したがって、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、環境への排水負荷が低いと云える。
さらに、本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、有機溶媒と水とが分離せずに透明な外観を有し、液安定性(均一性、透明性)に優れた分散液として調製できるため、引火などの危険性も低い。このような本発明の液晶除去用洗浄剤組成物は、液晶パネルの洗浄用として好適な洗浄剤組成物である。
≪液晶パネルの洗浄方法≫
本発明の液晶パネルの洗浄方法は、前記本発明の液晶除去用洗浄剤組成物を水に分散させて前記(D)成分の濃度を0.05質量%以上に調整した洗浄液を調製し、当該洗浄液を用いて液晶パネルの洗浄を行う方法である。
本発明においては、液晶除去用洗浄剤組成物(原液)は、有機溶媒と水とが分離せずに透明な外観を有し、当該原液を水に分散すると、全体が白濁又は乳濁した洗浄液が得られる。洗浄の際、洗浄液が白濁又は乳濁状態であることにより、液晶汚れに対して良好な洗浄効果が発揮される。
本発明において「全体が白濁又は乳濁した洗浄液」とは、洗浄剤組成物(原液)を、撹拌しながら水に分散し、最後に撹拌を停止してから10秒間経過後の洗浄液を意味し、分離せずに液全体が均一に濁った状態の洗浄液であることを示す。
当該洗浄方法においては、前記本発明の液晶除去用洗浄剤組成物を水に分散させて調製される洗浄液中の前記(D)成分の濃度を0.05質量%以上に調整し、好ましくは0.05〜5質量%に調整し、より好ましくは0.1〜5質量%に調整する。これにより、洗浄液のpHの経時変化がより抑制される
前記のように、(D)成分の濃度を制御するには、当該液晶除去用洗浄剤組成物を2〜20倍量の水に分散させることが好ましく、2〜15倍量の水に分散させることがより好ましい。当該洗浄剤組成物を2倍量以上の水に分散させた洗浄液を用いると、液晶パネルのギャップ(狭部)に付着した液晶汚れを除去しやすくなることに加えて、環境への排水負荷を低減できる。一方、当該洗浄剤組成物を20倍量以下の水に分散させた洗浄液を用いると、低濃度の(A)成分で液晶汚れを充分に除去できる。
洗浄液中の(A)成分の濃度は、液晶汚れに対する洗浄力が向上することから、2〜20質量%に調整することが好ましく、3〜20質量%に調整することがより好ましい。
また、洗浄液のpHは、25℃でpH7〜9の範囲内となるように調整することが好ましく、pH8〜9の範囲内となるように調整することがより好ましい。当該pHが7〜9の範囲内であると、液晶パネルに不具合をより生じにくくなる。
本発明において、洗浄液のpHは、上述した当該洗浄剤組成物のpHと同様にして測定される値を示す。
洗浄液のpHは、たとえば当該洗浄剤組成物を所定量の水に分散させた後、上述したpHの範囲内となるように調整すればよく、具体的にはpH調整剤を用いて行うことができる。
pH調整剤としては、リン酸、カルボン酸などが挙げられる。カルボン酸は、たとえば、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸などの脂肪族カルボン酸類;安息香酸、パラターシャリーブチル安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸などの芳香族カルボン酸類が好ましい。
次に、洗浄液を調製した後、液晶パネルを前記洗浄液に浸漬し、前記洗浄液を所定時間、撹拌する(洗浄工程)。
次いで、当該洗浄液から液晶パネルを取り出し、当該液晶パネルに残存する当該洗浄液を水で洗い落とす(リンス工程)。洗い落とす方法は、たとえば、液晶パネルの両面を流水により洗浄する方法、水中に液晶パネルを浸漬する方法又はこれらを組み合わせた方法などが挙げられる。
その後、リンス処理された液晶パネルを、乾燥機などを用いて乾燥する(乾燥工程)。
洗浄工程又はリンス工程においては、超音波処理を行ってもよい。超音波処理を行うと、液晶パネルのギャップ(狭部)に付着した液晶汚れ、又は液晶パネルに残存する洗浄液をより短時間で、除去できるため好ましい。
なお、本発明の液晶パネルの洗浄方法によれば、超音波処理を行わなくても、液晶パネルのギャップ(狭部)に付着した液晶汚れ等を高い清浄度で速やかに除去できる。
以上説明した本発明の洗浄方法によれば、液晶パネルのギャップ(狭部)に付着した液晶汚れ等を充分に除去することができる。
さらに、本発明の洗浄方法においては、液晶パネルの洗浄を、前記洗浄液を用いて、長時間に渡って連続的に行っても、洗浄液のpHがほとんど変化しない。そのため、同じ洗浄液を長時間使い続けても、液晶パネルに不具合を生じることなく洗浄できる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<洗浄剤組成物の調製>
(実施例1〜5、比較例1〜8)
表1〜2に示す組成に従って、各成分を常法に準じて混合することにより、各例の洗浄剤組成物(溶液)をそれぞれ調製した。
実施例1〜5、比較例1〜7においては、いずれも、有機性成分と水とが分離せずに均一透明な液状組成物がそれぞれ調製された。比較例8の洗浄剤組成物の外観は、有機性成分と水とが分離したものであった。
表中の配合量の単位は、洗浄剤組成物の全質量を基準とする質量%であり、各成分の純分換算量を示す。表における「バランス」とは、洗浄剤組成物に含まれる各成分の総量が100質量%になるように配合した、洗浄剤組成物中の水の配合量を意味する。
以下に、表中に示した成分について説明する。
[表中に示した成分の説明]。
・一般式(1)で表される芳香族化合物(A)
PXDM:一般式(1)におけるRがCHOCH、RがCHOCHである、p−キシレングリコールジメチルエーテル。商品名「PXDM」、イハラニッケイ化学工業製。
PMMM:一般式(1)におけるRがCHOCH、RがCHである、α−メトキシ−p−キシレン。商品名「PMMM」イハラニッケイ化学工業製。
1,2−ジメトキシベンゼン:一般式(1)におけるRがOCH、RがOCHである芳香族化合物、東京化成工業製。
・(A)成分の比較成分[以下「(A’)成分」と表す。]
(A’)成分としてドデカンを用いた。
・水(B)
水:イオン交換水。
・一般式(2)で表される化合物及びHLBが11以上の特定のノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種(C)
C4E3:一般式(2)におけるRがブチル基、qが3である、トリエチレングリコールモノブチルエーテル。商品名「ブチセノール30」、協和発酵ケミカル製。
C8E20:HLBが17.4のエチレンオキサイド付加型ノニオン界面活性剤。アルキル基の炭素数が8で、かつ、オキシエチレン基の繰返し数(エチレンオキサイドの平均付加モル数)が20である、ポリオキシエチレンアルキル(2−エチルヘキシル)エーテル。商品名「ニューコール1020」、日本乳化剤製。
・一般式(3)で表される窒素誘導体化合物(D)
D−1:3−(アルキルオキシ)プロピルアミン。一般式(3)におけるXがO、Rが炭素数9〜11のアルキル基(直鎖と分岐鎖が混合)である化合物。商品名「アミンM−14」、日油製。
D−2:アルキルアミン(第一級アミン)。一般式(3)におけるXがCH、Rが炭素数8のアルキル基である化合物(1−アミノドデカン)。商品名「アーミン12D」、ライオンアクゾ製。
・(D)成分の比較成分[以下「(D’)成分」と表す。]
D’−1:トリエタノールアミン。関東化学製。
D’−2:モノエタノールアミン。関東化学製。
<洗浄液のpH安定性の評価>
以下に示す1)〜4)の手順に従って、洗浄液のpH安定性の評価を行った。
1)ビーカーに、各例の洗浄剤組成物137.5gをそれぞれ入れ、当該洗浄剤組成物をイオン交換水962.5g(当該洗浄剤組成物の7倍量の水)に分散させた後、安息香酸を添加してpH8.5の洗浄液(洗浄剤組成物濃度12.5質量%)をそれぞれ調製した。なお、比較例5、6においては、安息香酸の代わりにNaOHを添加してpH8.5の洗浄液(洗浄剤組成物濃度12.5質量%)をそれぞれ調製した。
その際、pHの測定は、洗浄液の温度を室温(25℃)に調整し、pHメータ(HORIBA pH METER D−51、(株)堀場製作所製)を用いて、30秒間静置した後に示すpH値を読み取ることにより行った。
2)150mLのガラス瓶に、前記の調製直後の洗浄液(初期pH8.5、洗浄剤組成物濃度12.5質量%)100gを入れ、大気下で1ヶ月間、40℃に加温して撹拌を続けた。
3)1ヶ月間撹拌した後、前記洗浄液のpHを測定する前、蒸発して減少した液量分の水を添加して、前記洗浄液の液量を100gとした。
4)1ヶ月間撹拌した後、前記洗浄液の温度を室温(25℃)に調整し、前記pHメータを用いて、30秒間静置した後に示すpH値を読み取ることにより、pH測定を行った。そして、手順1)で調製した直後の洗浄液のpH(初期pH)と、手順4)で測定したpH(40℃/1MのpH)との差が「0.5以内」であった場合を合格として、洗浄液のpH安定性について評価した。
<液晶汚れに対する洗浄力の評価>
以下に示す1)〜7)の手順に従って、液晶汚れに対する洗浄力の評価を行った。
1)液晶パネルを作製し、当該液晶パネルのギャップ(狭部)に、TFT液晶パネル用の液晶材料を、シリンジを用いて注入した。本実施例で用いた、液晶材料が注入される前の空の液晶パネルを図1に示す。
図1(a)は液晶パネルを示す概略斜視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるガラス基板1bの端部1b1側からの液晶パネルの一部側面図である。図1(a)に示す液晶パネル10は、一対のガラス基板1a、1bを、接着剤により、開口部(図示せず)を残して接着部2を介して貼り合わせて液晶室3(表示部)を作り、該開口部を封止剤により封止して作製した。液晶パネル10には、電極6が形成されている。作製された液晶パネル10は、図1(b)に示すように、ガラス基板1aの端部1a1から接着部2までの距離(空隙部4の奥行き)が300μm、ガラス基板1a、1b間の距離が3μmであった。そして、一対のガラス基板1a、1b同士の接着部2の外側(液晶室3側とは反対側)の、対向するガラス基板1a、1bと接着部2とにより形成される狭いギャップ(狭部)に液晶材料(図示せず)を注入した液晶パネル10(2インチサイズ)を用いて、下記2)以降の操作を行った。なお、図1中のXで囲まれた範囲は、下記7)の操作において、液晶材料残りの状態を評価した領域を示す。
2)上記の<洗浄液のpH安定性の評価>における1)と同様にして洗浄液を調製した。
当該調製において、最後に撹拌を停止してから10秒間経過後の、前記洗浄液の外観を目視で観察したところ、比較例4を除く全ての例で、洗浄剤組成物を水に分散させた洗浄液は、その全体に渡って乳濁(白濁)していた。比較例4の洗浄剤組成物と水とを混合した洗浄液は、透明な外観を有する溶液であった。
3)ビーカーに、前記の調製直後の洗浄液(1100g)を入れ、撹拌(600rpm)を継続しながら、ギャップ(狭部)に液晶材料が注入された液晶パネルを、40℃で6分間、前記洗浄液中に浸漬した。
4)前記液晶パネルをビーカーから取り出し、それぞれの面を、片面5秒間ずつイオン交換水で洗浄した。
5)別のビーカーにイオン交換水1100gを入れ、40℃で10分間、前記液晶パネルを浸漬した(リンス工程)。
6)前記液晶パネルをビーカーから取り出し、100℃の乾燥機内で10分間乾燥した。
7)偏光顕微鏡により、前記液晶パネルの所定の領域(図1中のX)におけるギャップ(狭部)内の液晶材料残りの状態を目視で観察し、下記評価基準(合格:4点以上)に基づいて、液晶汚れに対する洗浄力を評価した。その結果を表1〜2に示す。
(評価基準)
5点:液晶材料が完全に洗浄・除去されていた。
4点:液晶材料が極わずかに残っていた。
3点:液晶材料がところどころに残っていた。
2点:液晶材料が塊状となって残っていた。
1点:液晶材料の半分以上が残っていた。
当該評価基準に対応する、液晶パネルの所定の領域(図1中のX)におけるギャップ(狭部)内の液晶材料残りの状態を図2に示す。図2中、符号5は液晶材料、符号1aと1bはガラス基板、符号2は接着部をそれぞれ示す。
表1〜2の結果から、実施例1〜5の洗浄剤組成物は、いずれも、洗浄液の経時に伴うpH変化が抑制され、かつ、液晶汚れに対する洗浄力が高いことが確認できた。
実施例1〜5の洗浄剤組成物は、洗浄液の経時に伴うpH変化が抑制されていることから、洗浄液とした際、同じ洗浄液を長時間使い続けても液晶パネルに不具合を生じることがない、と云える。
実施例1〜3と比較例1〜8との対比から、本発明における(D)成分が未配合の場合、液晶汚れに対する洗浄力が不充分であり、かつ、経時に伴い洗浄液のpHが低くなっていることが分かる(比較例1〜3、5)。
また、(D)成分を含有していても1質量%未満である場合、液晶汚れに対する洗浄力は良好であるものの、経時に伴い洗浄液のpHが低くなっていることが分かる(比較例6、7)。
すなわち、比較例1〜3、5〜7の洗浄剤組成物は、いずれも、洗浄液とした際、同じ洗浄液を長時間使い続けると、液晶パネルに不具合を生じるおそれがある。
また、(A)成分を欠く比較例4と、(A’)成分を含有する比較例8は、洗浄液の経時に伴うpH変化は抑制されるものの、液晶汚れに対する洗浄力が著しく悪いことが分かる。
また、本実施例の結果から、実施例1〜5の洗浄剤組成物を7倍量の水に分散させた洗浄液を用いる方法により、液晶パネルのギャップ(狭部)に付着した液晶汚れを充分に除去できることが分かる。かかる方法は、有機溶媒等の使用量が従来よりも少ないことから、環境への排水負荷の低い洗浄方法と云える。
1a ガラス基板 1b ガラス基板 2 接着部 3 液晶室 4 空隙部 5 液晶材料 10 液晶パネル

Claims (2)

  1. 下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分を含有することを特徴とする液晶除去用洗浄剤組成物。
    (A)成分:下記一般式(1)で表される芳香族化合物。
    [式(1)中、RはOCH又はCHOCHを示し、RはCH、OCH又はCHOCHを示す。]
    (B)成分:水。
    (C)成分:下記一般式(2)で表される化合物、及び置換基としてアルコール性水酸基を有していてもよい炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基を有するHLBが11以上のアルキレンオキサイド付加型ノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも一種。
    [式(2)中、Rは炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜6の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基、フェニル基又はベンジル基である。AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基であり、qはAOの平均繰返し数を示し、1〜50の数である。ただし、−(AO)q−の繰返し構造中には少なくとも1単位のオキシエチレン基が含まれる。]
    (D)成分:下記一般式(3)で表される窒素誘導体化合物を1質量%以上。
    [式(3)中、XはO又はCHである。XがOである場合、Rは炭素数8〜12のアルキル基又はアルケニル基である。XがCHである場合、Rは炭素数4〜14のアルキル基又はアルケニル基である。]
  2. 請求項1記載の液晶除去用洗浄剤組成物を水に分散させて前記(D)成分の濃度を0.05質量%以上に調整した洗浄液を調製し、当該洗浄液を用いて液晶パネルの洗浄を行うことを特徴とする液晶パネルの洗浄方法。
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