JP2011218938A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化及び低コスト化を図ることができるとともに、設計自由度及び組立作業性の向上を図ることが可能な電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング操作に対する補助力をステアリングに与えるための回転電機2と、該回転電機2の駆動を制御する制御装置3とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記制御装置3の筺体151は、前記回転電機2をその軸方向一端部側において支持する取付部154を有し、前記取付部154は、前記回転電機2をその軸方向と交差する方向から受容可能な開放部を有し、前記回転電機2が前記開放部から前記取付部154に挿入されて当該取付部154に一体的に装着されてなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転電機と電子制御ユニットとを一体化させた電動パワーステアリング装置に関する。
例えば、モータ(回転電機)を回転させることによりハンドル操作を補助する電動パワーステアリング(以下、「EPS(Electric Power Steering)」という)装置は、回転電機の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit、以下、「ECU」と記すことがある)を有している(例えば、特許文献1参照)。
このような電動パワーステアリング装置としては、回転電機が固定される円筒状のブラケットにECUを固定し、回転電機とECUと一体化したものが知られている(例えば、特許文献2〜6参照)。
特開2006−49618号公報 特許第3593102号公報 特開2004−23841号公報 特開2008−109837号公報 特開2007−237790号公報 WO2007/26894号公報
ところで、上記のEPS装置では、回転電機が取り付けられるブラケットが比較的厚肉で回転電機の全周を覆う円筒状をなしているため、重量が嵩み、コストもかかる構造であった。また、円筒状のブラケットに対する回転電機の取り付け方向がブラケット及び回転電機の軸方向となるため、バスバーやコネクタを配置する位置が限定され、設計自由度及び組立作業性の低下を招いてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、軽量化及び低コスト化を図ることができるとともに、設計自由度及び組立作業性の向上を図ることが可能な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電動パワーステアリング装置は、ステアリング操作に対する補助力をステアリングに与えるための回転電機と、該回転電機の駆動を制御する制御装置とを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記制御装置の筺体は、前記回転電機をその軸方向一端部側において支持する取付部を有し、前記取付部は、前記回転電機をその軸方向と交差する方向から受容可能な開放部を有し、前記回転電機が前記開放部から前記取付部に挿入されて当該取付部に一体的に装着されてなる。
この構成によれば、制御装置の筺体に設けられた取付部に対して、その開放部から回転電機をその軸方向と交差する方向(例えば、径方向)に挿入して装着することにより、制御装置と回転電機とを極めて容易に一体化させることができる。これにより、円筒状のブラケットによって取付部が構成された従来のものと比較して取付部の構成が簡略的であるので、材料使用量の低減による軽量化及び低コスト化を図ることができ、さらには、取付部の成形用金型の簡素化を図ることができる。また、バスバーやコネクタを配置する位置がさほど限定されないため、設計自由度及び組立作業性の向上を図ることができる。
前記取付部は、前記回転電機の外周の一部を残して当該回転電機の外周を取り囲む断面半円状の凹状底部を有する構成でも良い。
前記回転電機に対して電気的に接続される端子台が前記取付部の凹状底部に設けられていても良い。この構成によれば、制御装置の筺体の取付部に装着した回転電機を、取付部の凹状底部の端子台に対して容易に電気的に接続して、制御装置による回転電機の駆動の制御を可能な状態とすることができる。また、端子台が取付部の凹状底部に設けられているので、取付部への回転電機の装着時に端子台が邪魔となるような不具合をなくすことができる。
前記回転電機は、前記取付部への挿入方向に沿って延在するバスバーを備え、該バスバーは、前記端子台に対して、前記取付部に挿入された前記回転電機の前記取付部への螺子止め固定方向と平行な方向へ螺子止め固定されても良い。この構成によれば、取付部への回転電機の螺子止めと端子台へのバスバーの螺子止めとを同一方向から行うことができ、組立作業性を向上させることができる。
前記取付部側に設けられた端子台に接続される前記回転電機の前記バスバー及び前記回転電機に設けられたレゾルバのコネクタの延在方向が、前記回転電機の前記取付部への挿入方向と平行な方向とされていても良い。この構成によれば、回転電機を取付部へその開放部から挿入することにより、バスバー及びコネクタを取付部側に近接させて取付部側に設けた端子台へ接続することができ、組立作業性を向上させることができる。
本発明の電動パワーステアリング装置によれば、軽量化及び低コスト化を図ることができるとともに、設計自由度及び組立作業性の向上を図ることができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置に減速機を取り付けた状態を示す一部断面図である。 ECUに回転電機を一体化させた電動パワーステアリング装置を示す正面図である。 ECUに回転電機を一体化させた電動パワーステアリング装置を示す側面図である。 ECUと回転電機とが分離した状態の電動パワーステアリング装置を示す正面図である。 ECUと回転電機とが分離した状態の電動パワーステアリング装置を示す側面図である。 電動パワーステアリング装置を構成する回転電機におけるレゾルバホルダを取り外した状態の正面図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の変形例を説明するECUに回転電機を一体化させた電動パワーステアリング装置の正面図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の変形例を説明するECUと回転電機とが分離した状態の電動パワーステアリング装置の正面図である。
次に、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置を減速機に取り付けた状態を示す一部断面図である。図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ステアリング操作に対する補助力をステアリングに与えるための回転電機2と、この回転電機2の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit、以下、「ECU」と記す)3とを備えており、回転電機2に減速機4が取り付けられる。
回転電機2に取り付けられる減速機4は、ステアリング出力軸111に取り付けられたウォームホイール112と、ウォームホイール112の外周歯車に噛み合うウォーム113を有している。ウォーム113は、ハウジング114に対して固定されている2つの軸受115及び116により支持されている。ウォーム113の一端は、回転電機2のロータシャフト20に対して同軸上にスプライン構造で結合されている。
また、ハウジング114の回転電機取付部102には、螺子穴(図示略)が形成されており、減速機4は、後述するECU3の取付部154を構成するアーム部155に形成された挿通穴57にボルト(図示略)を挿通し、回転電機取付部102の螺子穴に螺合させることで、ECU3の取付部154に固定される。
図2及び図3に示すように、上記の電動パワーステアリング装置1は、回転電機2とECU3とが一体化されている。回転電機2は、その軸方向一端部側(出力側)において、ECU3の筐体151の取付部154に支持されている。
図4及び図5にも示すように、ECU3は、回転電機2の駆動を制御する制御回路基板などの電気部品152を収容する収容部を有する筐体151を備えており、この筺体151に取り付けられるカバー151aによって収容部が密閉されている。なお、筺体151には、ワイヤハーネス等のコネクタ(図示略)が接続されるコネクタハウジング153が設けられている。
このECU3の筺体151には、回転電機2側に取付部154が設けられている。この取付部154は、ECU3の筺体151を構成する樹脂モールド部分あるいはヒートシンク部分に形成されている。この取付部154は、筐体151の正面視(図2)における長手方向両端部(当該取付部154に取り付けられた回転電機2の径方向と平行な方向の両端部)からそれぞれ回転電機2側へ突出する一対のアーム部155,155を有しており、これらのアーム部155の間に、断面半円形状をなして凹む取付凹部156が形成されている(図4参照)。
このように、本実施形態では図4及び図5に示すように、回転電機2をその軸方向と交差する方向(本実施形態では軸方向と直交する方向、言い換えれば回転電機2の径方向)から受容可能な取付部154の開放部が、一方のアーム部155と他方のアーム部155との間に形成されている。
そして、この取付部154の取付凹部156に対して、一方のアーム部155と他方のアーム部155との間(開放部)から回転電機2をその径方向に移動させながら挿入することにより、ECU3に対して回転電機2が一体的に装着される。このECU3の取付部154には、アーム部155の先端部すなわちアーム部155間における減速機4の取り付け側に、螺子穴157が形成されている。これら螺子穴157は、取付凹部156の円弧の中心と同一中心の同心円上に配置されており、周方向へ等間隔に配置されている。
また、アーム部155の先端部近傍には、減速機4に固定するためのボルトが挿通される挿通穴57が形成されている。さらに、ECU3の取付部154には、取付凹部156の底部(凹状底部)に、筺体151の内部の回路基板等に接続されたバスバー端子台158及びセンサ端子台159が設けられている。
図6にも示すように、アーム部155に固定される回転電機2は、有底円筒形のケース10を有している。ケース10の開口側(以下、こちら側を「出力側」ともいう)の端面には、フランジ17が形成されている。このフランジ17には、周方向の等間隔の位置に、それぞれ固定部18がケース10の径方向外側に延出形成されている。固定部18には、ケース10とレゾルバホルダ52とを取付部154に着脱可能に固定するための螺子91が貫通する挿通穴19が各々形成されている。
ケース10の内周面には、筒形状のステータ11が取り付けられている。ステータ11は、インシュレータ13の内側にステータコア16を挿入した後、コイル12が巻き付けられた構成を有し、通電によりN極、S極に交互に励磁されるようになっている。なお、3相モータの場合、3n個(但し、nは正の整数)のステータコア16は、継鉄部(バックヨーク部)毎に圧入または溶接等で一体化する。なお、一体化しないステータコア16をケース10に圧入してもよい。本例では、作業性の向上と剛性を確保するため、ステータコア16を一体化している。
ステータ11の、ケース10の開口側には端子台25が設けられており、この端子台25に挿入またはインサートモールドされたバスバー26と各相コイル12は、ヒュージングや抵抗溶接等で電気的に接続されている。なお、ステータ11は、ケース10に圧入、接着、焼嵌め等で固定する。なお、ステータ11をフロートしてケース10と非接触としてもよい。
ステータコア16に電気的に接続されたバスバー26は、回転電機2の外部に引き出されている。このバスバー26は、取付部154の取付凹部156に対する回転電機2の挿入方向へ延在されており、ECU3のバスバー端子台158に接続される。
ステータコア16の内方には、ステータ11に対して同軸的に配設されたロータ15が収容されている。ロータ15は、ロータコア15aと、このロータコア15aの外周に配設されたマグネット15bと、ロータカバー15cとを有している。ロータ15の軸芯には、ロータシャフト20が貫通しており、このロータシャフト20は、ロータ15の軸線方向両端部から突出延長されている。
なお、ロータシャフト20は、ロータコア15aに圧入する、またはロータコア15aと一体成形することができる。マグネット15bとしては、セグメントマグネットを2n個(但し、nは正の整数)配設しても良く、リングマグネットを配設しても良い。また、ロータコア15a内部にマグネット15bを配置する埋め込み磁石タイプを使用しても良い。また、ロータコア15aは、その外周部におけるマグネット15bと接する面に凹凸が形成されていても良い。ロータカバー15cは、肉薄の非磁性の材料(例えば、ステンレス材、アルミ、熱収縮チューブ等)から形成されており、ロータ15の軸方向から圧入する。なお、ロータカバー15cは、焼嵌め、接着等により配設することもできる。
ロータシャフト20のうち、ケース10の底部10a側に延出した端部20a(以下、リヤ側端部20aという)は、底部10aに形成された小径の筒形状凹部14に収容されている。このリヤ側端部20aの先端部には、軸受としてのボールベアリング(転がり軸受)21の内輪22が圧入により嵌合されており、ボールベアリング21の外輪23は、筒形状凹部14の内壁に固定されている。なお、符号24は、転動体としてのボールである。
また、ロータシャフト20のうち、ケース10の開口側に延出した端部20b(以下、出力側端部20bという)には、回転電機2に内蔵されたレゾルバ50のレゾルバホルダ52に配設されたボールベアリング61の内輪62が圧入により嵌合されており、出力側端部20bのさらに出力側には、レゾルバロータ71が圧入により嵌合されている。このレゾルバロータ71の外周側には、レゾルバホルダ52に配設されたレゾルバステータ72がレゾルバロータ71の外周面に沿って所定の間隔をおいて配置されている。
また、出力側端部20bの出力側先端は、減速機4と連結するためのボス部90へと延長されている。このロータシャフト20は、減速機4に対しスプライン構造で連結してもよく、弾性カップリングを介して連結してもよい。なお、符号63は、ボールベアリング61の外輪であり、符号64は、転動体としてのボールである。
また、ボールベアリング21,61を圧入によりロータシャフト20に固定する構成の他、ケース10の底部10aに形成された筒形状凹部14にボールベアリング21を圧入等により固定し、ロータシャフト20の外周面とボールベアリング21の内輪22の内周面との間に隙間を形成した構成としてもよく、レゾルバホルダ52の後述する筒形状凹部74にボールベアリング61を圧入、カシメ等により固定し、ロータシャフト20の外周面とボールベアリング61の内輪62の内周面との間に隙間を形成した構成としてもよい。
レゾルバ50は、レゾルバホルダ52を有しており、このレゾルバホルダ52は、ケース10の開口を覆う略円盤形状に形成されている。このレゾルバホルダ52のケース10に配設された際に底部10a側となる面の中央部には、出力側に向けて凹状に形成され、ボールベアリング61が圧入される筒形状凹部74が形成されている。また、レゾルバホルダ52の筒形状凹部74と反対側には、底部10a側に向けて凹状に形成され、レゾルバステータ72が収容される配設凹部75が形成されている。さらに、レゾルバホルダ52の出力側の面から突出して配設凹部75を画定する円筒状の側壁77には、レゾルバステータ72に電気的に接続されたセンサハーネス80を外周側へ引き出すための切欠き部81が形成されている。
センサハーネス80は、レゾルバホルダ52の切欠き部81からレゾルバホルダ52の内面側へ導かれ、このレゾルバホルダ52の内面に沿ってレゾルバホルダ52とコイル12との間へ通されている。また、レゾルバホルダ52の外周縁には、引出口83が形成されており、この引出口83からセンサハーネス80が外部に引き出されている。そして、このセンサハーネス80には、その端部にコネクタ82が接続されており、このコネクタ82は、ECU3に設けられたセンサ端子台159に接続される。なお、センサハーネス80は、レゾルバホルダ52の外面に沿って外周側へ配線しても良い。
また、レゾルバホルダ52の外周には、周方向の等間隔の位置に、レゾルバホルダ52の径方向外側に延出された延出部68が形成されている。これらの延出部68には、レゾルバホルダ52の中心と同一中心の円弧に沿う長孔からなる挿通穴69が形成されている。これらの延出部68は、ケース10にレゾルバホルダ52を配設した際に、ケース10に形成されている固定部18と重ねられ、これにより、これらの固定部18の挿通穴19と延出部68の挿通穴69とが連通される。
なお、レゾルバステータ72は、圧入、カシメ、接着等により配設凹部75に固定される。このレゾルバステータ72の固定は、ケース10にレゾルバホルダ52を配設する前後のいずれでもよい。また、レゾルバホルダ52は、薄板を絞り加工して形成するが、例えば、ダイカスト合金(ADC12)等を用いたアルミダイキャストにより形成してもよい。また、強度が確保できれば樹脂により形成してもよく、この場合は、さらなる軽量化を図ることができる。
上記の電動パワーステアリング装置1において、ECU3に回転電機2を装着するには、まず、ECU3の取付部154の取付凹部156に対して、図4中および図5中の矢印Aにて示すように、回転電機2を一方のアーム部155と他方のアーム部155との間から径方向に移動させながら挿入する。
そして、回転電機2の互いに重ね合わされた固定部18と延出部68を、ECU3の取付部154に形成された螺子穴157の形成位置に配置し、固定部18及び延出部68の挿通穴19,69を螺子穴157と連通させる。このようにすると、ECU3のバスバー端子台158に回転電機2のバスバー26が当接され、回転電機2のコネクタ82が、ECU3のセンサ端子台159の近傍に配置される。
この状態において、互いに当接したバスバー26とバスバー端子台158とを溶接や半田付けにより接続し、また、ECU3のセンサ端子台159に回転電機2のコネクタ82を接続する。
また、螺子91を、挿通穴19,69へ挿入し、螺子穴157へねじ込む。このようにすると、レゾルバホルダ52とケース10とが共締めされて一体化され、さらに、回転電機2がECU3の取付部154に固定され、ECU3と回転電機2とが一体化される。このように、レゾルバホルダ52とケース10とを螺子91によって共締めすることができるので、固定作業の簡略化を図ることができる。
このとき、レゾルバホルダ52の挿通穴69は、レゾルバホルダ52の中心と同一中心の円弧に沿う長孔からなるので、容易に位置調整を行うことができる。具体的には、螺子91によって回転電機2をECU3の取付部154に締結する前に、例えば、2本の螺子91を仮止めした状態にて、回転電機2のロータ15を回転させることにより発生する誘導起電力に基づいて、レゾルバ50のレゾルバホルダ52を回動させ、回転検出の位置調整を行い、その後、全ての螺子91を螺合させ、規定のトルクにてトルク管理して締め付ける。
その後は、回転電機2が装着されたECU3の取付部154に減速機4を取り付ける。具体的には、ウォーム113の一端に回転電機2のロータシャフト20を接続させながら、減速機4のハウジング114の回転電機取付部102を、ECU3の取付部154に当接させる。そして、ECU3の取付部154のアーム部155に形成された挿通穴57にボルト(図示略)を挿通し、回転電機取付部102の螺子穴に螺合させる。
このようにすると、回転電機2のケース10の開口側の端面の外縁部と減速機4の側端面である回転電機取付部102とが当接された状態で、回転電機2が装着されたECU3の取付部154に減速機4が固定される。
そして、このように減速機4を固定すると、回転電機2及びレゾルバホルダ52をECU3の取付部154へ固定している螺子91が、減速機4と取付部154との間に配置されることになるため、減速機4と取付部154によって螺子91が不意に抜け落ちることを防止することができる。したがって、螺子91の抜け止め機構を別途配設する必要がなく、部品点数をさらに削減し、軽量化、低コスト化を行うことができる。
以上、説明したように、上記実施形態に係る電動パワーステアリング装置によれば、ECU3の筺体151が、アーム部155,155間が回転電機2をその軸方向と直交する方向(径方向)から受容可能な開放部とされてなる取付部154を有し、この取付部154に対して回転電機2がその径方向に移動させられながら挿入されて当該取付部154に一体的に装着される構造であるので、ECU3と回転電機2とを極めて容易に一体化させることができる。
これにより、円筒状のブラケットからなる取付部を有する従来のものと比較して取付部が簡略的であるので、材料使用量の低減による軽量化及び低コスト化を図ることができ、さらには、取付部154の成形用金型の簡素化を図ることができる。また、バスバー26やコネクタ82を配置する位置がさほど限定されないため、設計自由度及び組立作業性の向上を図ることができる。
また、回転電機2がその軸方向一端部側において一体的に取り付けられるECU3の筺体151の取付部154に減速機4も固定されて一体化されるので、電動パワーステアリング装置1の全体のコンパクト化を図ることができる。
さらに、回転電機2に対して電気的に接続されるバスバー端子台158及びセンサ端子台159が取付部154の取付凹部156の底部に設けられているので、ECU3の筺体151の取付部154に装着した回転電機2のバスバー26及びコネクタ82を、取付部154の取付凹部156の底部のバスバー端子台158及びセンサ端子台159に対して容易に電気的に接続して、ECU3による回転電機2の駆動の制御が可能な状態とすることができる。
また、バスバー端子台158及びセンサ端子台159が取付部154の取付凹部156の底部に設けられているので、取付部154への回転電機2の装着時にバスバー端子台158及びセンサ端子台159が邪魔となるような不具合をなくすことができる。
次に、上記の電動パワーステアリング装置の変形例を説明する。
図7は本発明に係る電動パワーステアリング装置の変形例を説明するECUに回転電機を一体化させた電動パワーステアリング装置の正面図、図8は本発明に係る電動パワーステアリング装置の変形例を説明するECUと回転電機とが分離した状態の電動パワーステアリング装置の正面図である。
図7及び図8に示すように、この変形例では、回転電機2のバスバー26に、螺子92が挿通可能な挿通穴26aが形成されており、また、ECU3のバスバー端子台158に、螺子92が螺合可能な螺子穴158aが形成されている。また、回転電機2のレゾルバのコネクタ82は、バスバー26と同様に、ECU3の取付部154の取付凹部156に対する回転電機2の挿入方向と平行な方向に沿って延在されている。
上記の電動パワーステアリング装置1において、ECU3に回転電機2を装着すべく、ECU3の取付部154の取付凹部156に対して、図8中矢印Bにて示すように、回転電機2を一方のアーム部155と他方のアーム部155との間から径方向に移動させながら挿入し、回転電機2の互いに重ね合わされた固定部18と延出部68をECU3の取付部154に形成された螺子穴157の形成位置に配置し、固定部18及び延出部68の挿通穴19,69を螺子穴157と連通させる。
このようにすると、ECU3のバスバー端子台158に対して回転電機2のバスバー26が重ね合わされ、バスバー端子台158の螺子穴158aとバスバー26の挿通穴26aとが連通される。さらに、ECU3のセンサ端子台159に回転電機2のコネクタ82が挿し込まれ、センサ端子台159にコネクタ82が接続される。
この状態において、螺子91を、挿通穴19,69へ挿入し、螺子穴157へねじ込む。このようにすると、レゾルバホルダ52とケース10とが一体化され、さらに、回転電機2がECU3の取付部154に固定され、ECU3と回転電機2とが一体化される。また、螺子92を、挿通穴26aへ挿入し、螺子穴158aへねじ込む。このようにすると、バスバー26がバスバー端子台158に接続される。
このように、上記の電動パワーステアリング装置によれば、前述した効果を奏することができるとともに、さらに、回転電機2が、取付部154への挿入方向に沿って延在するバスバー26を備え、バスバー26が、バスター端子台158に対して、取付部154に挿入された回転電機2の取付部154への螺子止め固定方向と平行な方向へ螺子止め固定されるので、取付部154への回転電機2の螺子止めとバスバー端子台158へのバスバー26の螺子止めとを同一方向から行うことができ、組立作業性を向上させることができる。
しかも、回転電機2のバスバー26及びレゾルバ50のコネクタ82の延在方向が、回転電機2の取付部154の取付凹部156への挿入方向と同一方向とされているので、取付部154の取付凹部156へ回転電機2を嵌め込むことにより、バスバー26及びコネクタ82を取付部154側に近接させて取付部154側に設けたバスバー端子台158及びセンサ端子台159へ接続することができ、組立作業性を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、回転電機2のケース10とレゾルバホルダ52とを、螺子91によって取付部154へ共締めして固定する構造としたが、これに限らず、ケース10及びレゾルバホルダ52が取付部154に着脱可能に取り付けることが可能であれば、他の取付手段により取り付けてもよく、また、取付手段の配設数、配設箇所は、所望により決定することができる。
1…電動パワーステアリング装置、2…回転電機、3…ECU(制御装置)、4…減速機、26…バスバー、50…レゾルバ、82…コネクタ、151…筺体、154…取付部、156…取付凹部、158…バスバー端子台(端子台)、159…センサ端子台(端子台)。

Claims (5)

  1. ステアリング操作に対する補助力をステアリングに与えるための回転電機と、該回転電機の駆動を制御する制御装置とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記制御装置の筺体は、前記回転電機をその軸方向一端部側において支持する取付部を有し、
    前記取付部は、前記回転電機をその軸方向と交差する方向から受容可能な開放部を有し、前記回転電機が前記開放部から前記取付部に挿入されて当該取付部に一体的に装着されてなることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記取付部は、前記回転電機の外周の一部を残して当該回転電機の外周を取り囲む断面半円状の凹状底部を有することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記回転電機に対して電気的に接続される端子台が前記取付部の凹状底部に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記回転電機は、前記取付部への挿入方向に沿って延在するバスバーを備え、該バスバーは、前記端子台に対して、前記取付部に挿入された前記回転電機の前記取付部への螺子止め固定方向と平行な方向へ螺子止め固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記取付部側に設けられた端子台に接続される前記回転電機の前記バスバー及び前記回転電機に設けられたレゾルバのコネクタの延在方向が、前記回転電機の前記取付部への挿入方向と平行とされていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
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