JP2011217506A - 無接触給電設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電源投入時は交流電流制限素子を介して交流電流を制限することで、トラック(誘導路)が接続されていないなどの異常時にも過電流が発生してスイッチング素子等が破壊されることがない無接触給電設備を提供することを目的とする。
【解決手段】無接触給電設備は給電装置12、給電ユニット13から構成され、給電装置12は、直流電流が供給されるセンタータップ22a付きの一次コイル22および給電ユニット13に接続された二次コイル23およびコンデンサ16を短絡するリレー18に接続された三次コイルからなる絶縁トランス24と、絶縁トランス24の二次コイル23と並列に接続された共振コンデンサ25と、一次コイル22の一端22bと他端22cにそれぞれ接続された第1トランジスタ33と、第2トランジスタ34とから構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、無接触給電設備、特に誘導線路または誘導コイルに交流電流を供給する電源装置に関するものである。
従来の上記誘導線路に交流電流を供給する電源装置の一例が、特許文献1に開示されている。
この電源装置は、交流を整流し平滑された直流電源のプラス出力端子から直流電流(DC電流)が供給されるDCチョークと、DCチョークを介して直流電流がセンタータップに供給される高周波インダクタと、高周波インダクタのコイル両端に並列に接続された誘導路
(トラック)および共振コンデンサと、高周波インダクタコイルにそれぞれ一端を接続された第1および第2スイッチと、これら各スイッチの他端から流れる直流電流を感知するLEM装置と、LEM装置によって駆動される限流制御器により直流電流を制限する構成となっている。
高周波インダクタに接続される誘導路および共振コンデンサは、所定周波数で共振する共振回路を形成するように選定されており、誘導路が接続された正常時には、所定周波数で誘導路に電流が流れるように共振制御器が第1および第2スイッチを交互に180゜ずれてスイッチングすることで直流電流は所定の値となる。しかし、誘導路が接続されず共振回路が形成されない異常時には、共振制御器の動作も異常となり2つのスイッチの一方のみが連続的にオン状態となって過大な直流電流(過電流)が発生するので、限流制御器は、このような過電流の上限値を制限している。
このように電源装置の限流制御器は、直流電流を制限するので、誘導路が接続されていないなどの異常時にも過電流が発生してスイッチング素子等が破壊されることがない。
特許第2667054号公報(図3)
しかし、従来の無接触給電設備では、直流電流を感知するLEM装置によって駆動される限流制御器を用いて直流電流を制限するので、高価なLEM装置や複雑な限流制御器を必要とすることからコストや信頼性などの点で問題があった。
そこで本発明は、誘導路が接続されていないなどの異常時にも、安価な構成で電源装置のスイッチング素子が破壊されることがないような無接触給電設備を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、移動体の移動経路に沿って配置され、交流電流が供給される誘導線路、または装置が留まる所定位置に配置され、交流電流が供給される誘導コイルを備え、前記移動体に、前記誘導線路に発生する磁束により起電力が誘起される受電コイルを設け、または前記装置に、前記誘導コイルに発生する磁束により起電力が誘起される受電コイルを設け、前記移動体または前記装置の負荷に電力を供給する無接触給電設備であって、商用電源の一極に一端を接続された交流電流制限素子と、前記交流電流制限素子の他端および前記商用電源の他極に接続され交流を整流して直流電流を供給する整流器と、前記交流電流制限素子の両端を短絡する短絡スイッチと、前記整流器のプラス出力端子に一端が接続されたDCチョークと、前記DCチョークの他端にセンタータップが接続されたセンタータップ付き一次コイルおよび前記誘導線路または誘導コイルに接続された二次コイルおよび前記短絡スイッチを駆動する回路に接続された三次コイルからなる絶縁トランスと、前記二次コイルと並列に接続され、前記誘導線路または誘導コイルと所定周波数で共振回路を形成する共振コンデンサと、前記センタータップ付き一次コイルの一端と前記整流器のマイナス出力端子との間に接続された第1スイッチング素子と、前記センタータップ付き一次コイルの他端と前記整流器のマイナス出力端子との間に接続された第2スイッチング素子とを備え、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子が前記二次コイルに前記所定周波数で交流電流が流れるように交互に作動したとき、前記短絡スイッチを駆動する回路が作動して前期交流電流制限素子を短絡することを特徴とするものである。
上記構成によれば、電源投入時は交流電流制限素子を介して制限された電流が整流器から直流としてDCチョークを経てセンタータップ付き一次コイルに供給され、第1スイッチング素子が駆動されると、センタータップ付き一次コイルの一端から直流電流が第1スイッチング素子と流れ、次に第2スイッチング素子が駆動されると、センタータップ付き一次コイルの他端から直流電流が第2スイッチング素子と流れる。このように、第1、第2スイッチング素子が交互に駆動されることにより、センタータップ付き一次コイルの一端と他端から交互に電流が流れ、二次コイルには交互に逆向きの電流が流れることで、誘導線路または誘導コイルと共振コンデンサが所定周波数で共振する。このとき、三次コイルにも所定周波数の起電力が発生して、交流電流制限素子を短絡する短絡スイッチが駆動される。
電源投入時は交流電流制限素子を介して電流が制限されているので、誘導路または誘導コイルが接続されていないなどの異常時にも異常電流(過電流)が発生することなく、第1、第2スイッチング素子が破壊されることがない。また、二次コイルから誘導線路または誘導コイルへ前記所定周波数で交流電流が流れる正常時には、短絡スイッチが交流電流制限素子を短絡するので、商用交流電流は制限されることなく整流器から直流としてDCチョーク以降の回路に供給されるので、前記移動体または前記装置の負荷に必要とされる電力が供給される。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記誘導線路または誘導コイルに流れる交流電流の周波数が、前記移動体または装置の受電コイルの存在により前記所定周波数より低下して、前記短絡スイッチを駆動する回路は、前記低下した周波数において作動することを特徴とするものである。
上記構成によれば、移動体または装置の受電コイルの存在により誘導線路または誘導コイルのインピーダンスが増加するので、共振コンデンサと誘導線路または誘導コイルの共振周波数が低下し、自己発振する周波数もこれに伴い前記所定周波数より低下する。このとき、短絡スイッチを駆動する回路は前記低下した周波数において作動するので、商用交流電流は制限されることなく整流器から直流としてDCチョーク以降の回路に供給される。
移動体または装置の受電コイルが存在しない時は交流電流制限素子が電流を制限するので、誘導線路または誘導コイル部分の電力損失が減少する。
本発明の無接触給電設備は、電源投入時にトラック(誘導路)が接続されていないなどの異常があっても、スイッチング素子等が異常電流(過電流)によって破壊されることがない。また、移動体または装置の受電コイルが存在するときにのみ短絡スイッチが交流電流制限素子を短絡するので、移動体または装置が存在しない時は誘導線路または誘導コイルの電流が制限されて、電力損失が減少する(エネルギーロスを軽減できる)、という効果を有している。
本発明の実施の形態における無接触給電設備の回路図である。 本発明の他の実施の形態における無接触給電設備の回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態における無接触給電設備の回路図である。
図1に示すように、一次側(給電側)は給電装置12と給電ユニット13から構成され、二次側(受電側)は受電ユニット15から構成されている。前記給電ユニット13は、前記受電ユニット15を備えた装置(図示せず)が移動し留まる所定位置に配置されている。図1には、一点鎖線により装置の移動経路60を示している。
前記給電装置12は交流の商用電源(通常100V)に接続され、商用電圧は交流電流制限素子であるコンデンサ16と、これに並列に接続された短絡スイッチであるリレー接点17を介して整流器11に印加され、整流器11はDCチョーク21以降の回路に直流電流を供給する。
さらに前記給電装置12は、
整流器11のプラス出力端子に一端が接続され、直流電流が供給されるDCチョーク21と、
DCチョーク21の他端にセンタータップ22aが接続されたセンタータップ付き一次コイル22、給電ユニット13の誘導コイル42に接続された二次コイル23、および短絡スイッチ駆動回路(後述する)に接続された三次コイル33からなる絶縁トランス24と、
絶縁トランス24の二次コイル23と並列に接続され、給電ユニット13の誘導コイル42と所定周波数で共振回路を形成する共振コンデンサ25と、
センタータップ付き一次コイル22の一端22bにアノードが接続された第1定電流ダイオード28と、整流器11のマイナス出力端子にアノードが接続されカソードが第1定電流ダイオード28のカソードに接続された第1ツェナーダイオード29と、
センタータップ付き一次コイル22の他端22cにアノードが接続された第2定電流ダイオード27と、整流器11のマイナス出力端子にアノードが接続されカソードが第2定電流ダイオード27のカソードに接続された第2ツェナーダイオード32と、
センタータップ付き一次コイル22の一端22bにコレクタが接続され、整流器11のマイナス出力端子にエミッタが接続され、ゲートが第2定電流ダイオード27および第2ツェナーダイオード32の接続点に接続されたダイオード内蔵型の第1(NPN)トランジスタ(第1スイッチング素子の一例)35と、
前記センタータップ付き一次コイル22の他端22cにコレクタが接続され、整流器11のマイナス出力端子にエミッタが接続され、ゲートが第1定電流ダイオード28および第1ツェナーダイオード29の接続点に接続されたダイオード内蔵型の第2(NPN)トランジスタ(第2スイッチング素子の一例)36と、
アノードが第1トランジスタ35のゲートに接続され、カソードが第2定電流ダイオード27のアノードに接続された第2ダイオード31と、
アノードが第2トランジスタ36のゲートに接続され、カソードが第1定電流ダイオード28のアノードに接続された第1ダイオード26と、
三次コイル33に接続されたコイル38とコンデンサ39からなるフィルタ回路と、このフィルタ回路を介して三次コイル33の交流電流を整流器19で整流し、定電流ダイオード20を介してリレー18を駆動する短絡スイッチ駆動回路10と、これら部品が配置された空冷用の冷却フィン(図示せず)と、
から構成されている。
なお、フィルタ回路を構成するコイル38とコンデンサ39は、給電ユニット13の誘導コイル42に供給される誘導電流の所定周波数で直列共振するように設定されている。
上記給電装置12の構成により、センタータップ付き一次コイル22の一端22bから第1ツェナーダイオード29に電流が流れることで第2トランジスタ36は駆動され、また、センタータップ付き一次コイル22の他端22cから第2ツェナーダイオード32に電流が流れることで第1トランジスタ35は駆動される。
上記構成による動作を、まず正常時において説明する。
1.給電装置12に商用電源が接続されると、リレー18の接点17は開状態であるので、商用電圧はインピーダンスによる電圧降下を目的としたコンデンサ16を介して整流器11に印加されて、DCチョーク21に制限された直流電流が供給される。この状態では、第1トランジスタ35、第2トランジスタ36ともにオフの状態にある。
2.DCチョーク21に供給された直流電流は、部品の定格が同じでも、定電流ダイオード27,28の順方向電圧、トランジスタ35,36の特性のバラツキなどで電流の流れやすさに差が出る。ここでは、センタータップ付き一次コイル22の他端22cから第2ツェナーダイオード32に電流が流れて、第1トランジスタ35の電圧が閾値電圧以上となり、第1トランジスタ35が先にオン(導通)状態となるものとする。
3.第1トランジスタ35が先にオン(導通)状態となると、DCチョーク21へ供給された直流電流は一次コイル22のセンタータップ22aから一端22b、第1トランジスタ35と流れる。すると、一次コイル22の一端22bの電圧は概略0Vとなるため、第2トランジスタ36の電荷はダイオード26を介して放電されるので、第2トランジスタ36は完全にオフ(非導通)状態となる。
4.つぎに、一次コイル22に流れる第1トランジスタ35の電流は、二次コイル23を通じて、共振コンデンサ25および、これと共振回路を形成する給電ユニット13の誘導コイル42に電流を供給するので、誘導コイル42と共振コンデンサ25は所定の周波数で共振を開始し、二次コイル23の両端の電圧は一定時間の後に逆転するので、これに対応して一次コイル22の他端22cの電圧が一端22bの電圧よりも低くなる。
5.そうすると、第1トランジスタ35の電荷がダイオード31を介して一次コイル22の他端22cへ放電されるので、第1トランジスタ35の電圧が閾値電圧を下回った時点で、第1トランジスタ35はオフ(非導通)状態となる。
6.第1トランジスタ35がオフ(非導通)状態となると、一次コイル22の一端22bの電圧は概略0Vから正電位に急激に立ち上がる。そうすると、一次コイル22の一端22bから第1ツェナーダイオード28を介して第2トランジスタ36へ電流が急激に流れるので、第2トランジスタ36の電圧が閾値電圧以上となり、第2トランジスタ36がオン(導通)状態となる。
7.第2トランジスタ36がオン(導通)状態となると、DCチョーク21へ供給された直流電流は一次コイル22のセンタータップ22aから一端22c、第2トランジスタ36と流れる。すると、一次コイル22の一端22cの電圧は概略0Vとなるため、第1トランジスタ35の電荷はダイオード31を介して放電されるので、第1トランジスタ36は完全にオフ(非導通)状態となる。
8.つぎに、一次コイル22に流れる第2トランジスタ36の電流は、二次コイル23を通じて、給電ユニット13の誘導コイル42と共振コンデンサ25に電流を供給するので、誘導コイル42と共振コンデンサ25は所定の周波数(例えば10kHz)で共振を継続する。
以上の動作を繰り返すことにより、給電装置12は誘導コイル42と共振コンデンサ25による所定の周波数で発振することとなる。
このように、第1トランジスタ35と第2トランジスタ36が交互にオンし、その度に一次コイル22に流れる電流の向きは逆になる。
9.これに伴い、三次コイル33には交互に逆向きの起電力が発生する。ここで、コンデンサ39とコイル38からなるフィルタ回路の共振周波数は前記所定の周波数とほぼ一致しているので、コンデンサ39とコイル38の合計インピーダンスは概略0Ωとなって、三次コイル33の交流電圧はインピーダンスにより降下することなく整流器19に印加され、整流器19のプラス出力端子に接続された定電流ダイオード20が一定電流(リレーコイル定格電流に相当する)をリレー18に供給するので、リレー18が駆動されてリレー接点17が閉となる。
10.リレー接点17が閉となると、商用電圧はコンデンサ16を介することなく整流器11に印加されるので、コンデンサ16がインピーダンスによる電圧降下で電流を制限することなくなり、給電ユニット13には、受電ユニット15に接続される負荷に必要な電力が供給されることとなる。
なお、給電ユニット13に対向した位置に受電ユニット15が移動してくると、誘導コイル42に発生する磁束により、誘導コイル42の周波数に共振する受電コイル51に大きな起電力が発生し、この起電力により発生した交流電流は整流器54へ供給され、整流器54で整流された直流電流が装置の負荷へ供給される。このとき、装置の受電コイル51の存在により、誘導コイル42のインピーダンスが増加するので、誘導コイル42に流れる交流電流の周波数は前記所定周波数(共振コンデンサ25と誘導コイル42からなる回路の共振周波数)はより低下し(例えば、9kHzに低下し)、自己発振する周波数もこれに伴い低下する。ここで、短絡スイッチ駆動回路10のコンデンサ39とコイル38からなるフィルタ回路の共振を鋭くして、共振周波数を、この低下した所定周波数(例えば、9kHz)に設定すると、その場合、給電ユニット13に対向して受電ユニット15が存在する時にのみ、リレー18が駆動されてリレー接点17が閉となる。
次に、同構成による動作を、誘導コイル42が接続されていない、あるいは、誘導コイル42の両端が短絡されているような異常時において説明する。
11.給電装置12に商用電源が接続されると、リレー18の接点17は開状態であるので、商用電圧はインピーダンスによる電圧降下を目的としたコンデンサ16を介して整流器11に印加されて、DCチョーク21に制限された直流電流が供給される。この状態では、第1トランジスタ35、第2トランジスタ36ともにオフの状態にある。
12.DCチョーク21に供給された直流電流は、部品の定格が同じでも、定電流ダイオード27,28の順方向電圧、トランジスタ35,36の特性のバラツキなどで電流の流れやすさに差が出る。ここでは、センタータップ付き一次コイル22の他端22cから第2ツェナーダイオード32に電流が流れて、第1トランジスタ35の電圧が閾値電圧以上となり、第1トランジスタ35が先にオン(導通)状態となるものとする。
13.第1トランジスタ35が先にオン(導通)状態となると、DCチョーク21へ供給された直流電流は一次コイル22のセンタータップ22aから一端22b、第1トランジスタ35と流れる。すると、一次コイル22の一端22bの電圧は概略0Vとなるため、第2トランジスタ36の電荷はダイオード26を介して放電されるので、第2トランジスタ36は完全にオフ(非導通)状態となる。
14.つぎに、一次コイル22に流れる第1トランジスタ35の電流は、二次コイル23を通じて共振コンデンサ25に電流を供給するが、誘導コイル42が接続されていない、あるいは、誘導コイル42の両端が短絡されている場合には共振は発生せず、第1トランジスタ35のオン(導通)状態が継続する。
15.そうすると、第1トランジスタ35の電流は回路の時定数により上昇して最終的にはコンデンサ16のインピーダンスによる電圧降下によって定まる制限された電流値となるが、第1および第2トランジスタ35、36の定格電流は、この制限された電流値より大きく選定されているので、これらトランジスタが破壊される事はない。
以上のように本実施の形態によれば、誘導コイル42が接続されていない、あるいは、誘導コイル42の両端が短絡されているような異常時においては、リレー18の接点17が閉とならないので、第1および第2トランジスタ35、36の電流はコンデンサ16のインピーダンスによる電圧降下によって定まる制限された電流値となり、これらトランジスタが破壊される事はない。
また、コンデンサ39とコイル38からなるフィルタ回路の共振を鋭くして、共振周波数を、給電ユニット13に対向した位置に受電ユニット15が存在する時の低下した所定周波数(例えば、9kHz)として設定した場合には、受電ユニット15が存在しない時はコンデンサ16が電流を制限するので、受電ユニット15が存在しないときのエネルギーロスを小さくすることができる。
なお、本実施の形態では、共振コンデンサ25に給電ユニット13を接続しているが、図2に示すように、共振コンデンサ25に移動体の移動経路61に沿って敷設した誘導線路62を接続するようにしてもよい。このとき、受電ユニット15は移動体に搭載され、誘導線路62から受電される。なお、誘導線路62から複数の受電ユニット15に給電されるとき、受電ユニット15に接続される負荷の電力により、給電装置12の共振コンデンサ25に接続される回路のインピーダンスが増減し、共振周波数が変化することから、受電ユニット15に誘起される起電力が変化する。移動体側は、周波数が変わって起電力が変化しても負荷に給電できる定格にしておく必要がある。
本発明は、安価な構成で電源装置のスイッチング素子が破壊されることがなく、かつ、エネルギーロスを軽減できる無接触給電設備を提供するので、工場の生産設備、物品搬送設備、および、携帯用の電気、電子機器への給電や、電動自転車、バイク、自動車などに使われるバッテリーの充電に有用である。
10 短絡スイッチ駆動回路
11 整流器
12 給電装置
13 給電ユニット
15 受電ユニット
16 コンデンサ
17 リレー接点
18 リレー
19 整流器
20 定電流ダイオード
21 DCチョーク
22 センタータップ付き一次コイル
22a センタータップ
22b 一端
22c 他端
23 二次コイル
33 三次コイル
24 絶縁トランス
25 共振コンデンサ
26、27 ダイオード
28 第1定電流ダイオード
29 第1ツェナーダイオード
31 第2定電流ダイオード
32 第2ツェナーダイオード
35 第1トランジスタ
36 第2トランジスタ
42 誘導コイル
51 受電コイル
53 共振コンデンサ
54 整流器
60、61 移動経路
62 誘導線路
X 移動の方向

Claims (2)

  1. 移動体の移動経路に沿って配置され、交流電流が供給される誘導線路、または装置が留まる所定位置に配置され、交流電流が供給される誘導コイルを備え、
    前記移動体に、前記誘導線路に発生する磁束により起電力が誘起される受電コイルを設け、または前記装置に、前記誘導コイルに発生する磁束により起電力が誘起される受電コイルを設け、前記移動体または前記装置の負荷に電力を供給する無接触給電設備であって、
    商用電源の一極に一端を接続された交流電流制限素子と、
    前記交流電流制限素子の他端および前記商用電源の他極に接続され交流を整流して直流電流を供給する整流器と、
    前記交流電流制限素子の両端を短絡する短絡スイッチと、
    前記整流器のプラス出力端子に一端が接続されたDCチョークと、
    前記DCチョークの他端にセンタータップが接続されたセンタータップ付き一次コイルおよび前記誘導線路または誘導コイルに接続された二次コイルおよび前記短絡スイッチを駆動する回路に接続された三次コイルからなる絶縁トランスと、
    前記二次コイルと並列に接続され、前記誘導線路または誘導コイルと所定周波数で共振回路を形成する共振コンデンサと、
    前記センタータップ付き一次コイルの一端と前記整流器のマイナス出力端子との間に接続された第1スイッチング素子と、
    前記センタータップ付き一次コイルの他端と前記整流器のマイナス出力端子との間に接続された第2スイッチング素子とを備え、
    前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子が前記二次コイルに前記所定周波数で交流電流が流れるように交互に作動したとき、前記短絡スイッチを駆動する回路が作動して前記交流電流制限素子を短絡する
    を特徴とする無接触給電設備。
  2. 前記誘導線路または誘導コイルに流れる交流電流の周波数が、前記移動体または装置の受電コイルの存在により前記所定周波数より低下して、
    前記短絡スイッチを駆動する回路は、前記低下した周波数において作動すること
    を特徴とする請求項3に記載の無接触給電設備。
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