JP2006287987A - 無接触給電設備の2次側受電回路 - Google Patents

無接触給電設備の2次側受電回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 相互インダクタンスや1次側電流が変化しても、出力電圧を基準電圧に制御できる無接触給電設備の2次側受電回路を提供することを目的とする。
【解決手段】 高周波電流Iを流す1次側誘導線路1に対向して誘導線路1より起電力が誘起されるピックアップコイル2A,2B,2Cを複数設け、各ピックアップコイル2A,2B,2C毎にそれぞれ直列にコンデンサ3A,3B,3Cを接続して誘導線路1の周波数に共振する共振回路4A,4B,4Cを形成し、さらにこれら共振回路4A,4B,4Cを直列に接続し、これら直列に接続された共振回路4A,4B,4Cにより発生する電圧を整流し、消費電力が変動する負荷7へ給電する整流回路5を設け、相互インダクタンスや1次側電流の変動に起因する出力電圧VDCの変動に応じて少なくとも1つのピックアップコイルを短絡することにより、負荷7に印加される出力電圧VDCを基準電圧Vに制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無接触給電設備の2次側受電回路に関するものである。
従来の無接触給電設備(非接触給電設備)の2次側受電回路として、たとえば特許文献1が開示されている。
非接触給電設備は、磁気結合部及び受電回路を備えており、受電回路から移動体の駆動用モータを含む動力回路及び制御回路へ給電を行うようにしてある。
上記磁気結合部は、高周波電流が給電される給電線及びこれと物理的に非接触の状態に磁気結合されたピックアップ部からなり、このピックアップ部は、上,中,下段から夫々張り出した板状部及びこれらを夫々繋ぐ背板部からなる側面視でE字形をなすように形成された磁性材製のピックアップコアと、このピックアップコアの各背板部に4分割されて巻回されたインダクタたるピックアップコイル(インダクタンスL〜L)から構成されており、ピックアップコアの板状部及び背板部で囲われた各コ字形の領域内にこれらと物理的に非接触の状態で給電線を位置させてある。
上記受電回路は複数のコンデンサ(キャパシタンスC〜C)及び整流部を備えている。そして各コンデンサは、各ピックアップコイルの間及びピックアップコイルと整流部との間に夫々介装されて全体として直列に接続され、給電線の周波数に共振する複数の直列共振回路が構成され、これらにより定電圧源が構成されている。
このように、インダクタンスL〜LとキャパシタンスC〜Cとが直列共振の状態に設定されていることから、2次側回路において、共振関係にある各インダクタンスと各キャパシタンスとの組み合わせ毎に電位差が相殺されることとなって、ピックアップコイル間に大きな電位差が形成されることがなく、絶縁破壊を防止でき、結果として負荷電流を大きくすることができ、供給電力を大きくすることが可能となる。
特許第3465075号公報
しかし、上記した従来の構成によると、直列に接続されている共振回路を備える受電回路は、給電線とピックアップ部との距離の変化により相互インダクタンスが変化、または給電線に流れる高周波電流が変化することにより、負荷に印加される出力電圧が変動するため、受電回路として使用しづらいという問題がある。
そこで本発明は、相互インダクタンスや高周波電流が変化しても、出力電圧を基準電圧に制御することができる無接触給電設備の2次側受電回路を提供することを目的としたものである。
前記した目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の無接触給電設備の2次側受電回路は、高周波電流を流す1次側誘導線路に対向して前記誘導線路より起電力が誘起されるピックアップコイルを複数設け、前記各ピックアップコイル毎にそれぞれ直列にコンデンサを接続して前記誘導線路の周波数に共振する共振回路を形成し、さらにこれら共振回路を直列に接続し、これら直列に接続された共振回路により発生する電圧を整流し、消費電力が変動する負荷へ給電する整流回路を設け、少なくとも1つの前記ピックアップコイルを短絡することにより、前記負荷に印加される出力電圧を基準電圧に制御する定電圧制御回路を設けることを特徴としたものである。
上記構成によれば、誘導線路と各ピックアップコイルとの距離の変化により相互インダクタンスが変化、または誘導線路に流れる高周波電流が変化しても、定電圧制御回路により出力電圧は基準電圧に制御されるため、負荷にその定格に見合った所定の電圧が印加され、また過電圧が印加されることが防止され、さらに各ピックアップコイルに負荷に比例した電流が流れる。またコンデンサとピックアップコイルからなる1つの直列共振回路自体を短絡せずにピックアップコイルのみを短絡することにより、短絡時に共振電流が流れることが防止される。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記各ピックアップコイルはそれぞれ、別個のコアに巻回されていることを特徴としたものである。
上記構成によれば、各ピックアップコイルがそれぞれ別個のコアに巻回されていることにより、ピックアップコイルとコアから構成されるピックアップユニット(磁気結合部)の製作が容易となるとともに、ピックアップコイルをそれぞれコンデンサと接続することが容易となる。
そして、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明であって、前記ピックアップコイルが巻回された前記コアはそれぞれ、前記誘導線路が敷設された方向における前記コアの幅よりも広い間隔で配置されていることを特徴としたものである。
上記構成によれば、各コアを誘導線路が敷設された方向に配置する際、ピックアップコイルが巻回された各コアの間隔を、誘導線路が敷設された方向(誘導線路に沿う方向)におけるコアの幅より大きくすることにより、熱の発散が容易となり温度が下げられ、また大きい端効果が得られることから、各ピックアップコイルで高い起電力が誘起され、大きい電力が得られる。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明であって、前記定電圧制御回路は、短絡されるピックアップコイルと絶縁された状態で接続されていることを特徴としたものである。
上記構成によれば、短絡されるピックアップコイルと定電圧制御回路とが絶縁されているため、前記ピックアップコイルが短絡されたとき、負荷に印加される電圧に、電圧の回りこみによりバイアスがかかることが回避され、所定の基準電圧が得られる。
しかも、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明であって、前記定電圧制御回路は、1次側が、短絡されるピックアップコイルと並列に接続されているトランスと、前記トランスの2次側に入力端が接続されている整流器と、この整流器の両出力端間に接続されているスイッチ手段を備え、前記出力電圧と前記基準電圧とを比較し、前記出力電圧が前記基準電圧を越えたときに前記スイッチ手段をオンすることを特徴としたものである。
上記構成によれば、誘導線路と各ピックアップコイルとの距離の変化により相互インダクタンスが変化、または誘導線路に流れる高周波電流が変化した場合、出力電圧と基準電圧とを比較し、出力電圧が基準電圧を超えたときにスイッチ手段をオンすることにより、出力電圧は基準電圧に制御されるため、負荷にその定格に見合った所定の電圧が印加される。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明であって、前記定電圧制御回路における整流器のプラス側出力端と前記スイッチ手段の一端との接続点にアノードが接続され、前記負荷の一端にカソードが接続されているダイオードを備え、前記整流器のマイナス側出力端と前記負荷の他端を接続したことを特徴としたものである。
上記構成によれば、ダイオードを介して整流器のプラス側出力端と負荷の一端が接続され、整流器のマイナス側出力端と負荷の他端が接続されているため、整流器の出力電圧が負荷側の出力電圧より高くなると、整流器側より負荷へ給電される。
そして、請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載の発明であって、前記短絡されるピックアップコイルが複数のとき、前記トランスの一次側巻線を前記短絡されるピックアップコイルの数に合わせて設け、各一次側巻線をそれぞれ、短絡される複数のピックアップコイルと接続することを特徴としたものである。
上記構成によれば、誘導線路と各ピックアップコイルとの距離の変化により相互インダクタンスが変化、または誘導線路に流れる高周波電流が変化しても、トランスの1次側と接続されている複数のピックアップコイルを短絡させることにより、出力電圧は所望の電圧に制御される。
さらに、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明であって、前記トランスの1次側のアンペアターンと前記整流器と接続される前記トランスの2次側のアンペアターンとが同一となるよう構成することを特徴としたものである。
上記構成によれば、誘導線路と各ピックアップコイルとの距離の変化により相互インダクタンスが変化、または誘導線路に流れる高周波電流が変化しても、トランスの1次側と接続されている複数のピックアップコイルを短絡させることにより、出力電圧は基準電圧に制御されるため、負荷にその定格に見合った所定の電圧が印加され、また過電圧が印加されることが防止され、さらに各ピックアップコイルに負荷に比例した電流が流れる。またコンデンサとピックアップコイルからなる直列共振回路自体を短絡せずにトランスと接続されているピックアップコイルのみを短絡することにより、短絡時に共振電流が流れることが防止される。
本発明の無接触給電設備の2次側受電回路は、誘導線路と各ピックアップコイルとの距離の変化により相互インダクタンスが変化、または誘導線路に流れる高周波電流が変化しても、定電圧制御回路により出力電圧は定電圧(基準電圧)に制御され、負荷に負荷の定格に見合った所定の電圧を印加でき、過電圧が印加されることを防止でき、さらに各ピックアップコイルに負荷に比例した電流が流れることとなるため、各ピックアップコイルに生じる銅損および鉄損を低減することが可能な、直列に接続された共振回路を2次側受電回路として使用することができる。
以下に、本発明の実施の形態における無接触給電設備の2次側受電回路について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、無接触給電設備の2次側受電回路は、高周波電流Iを流す1次側誘導線路1に対向して複数設けられ、誘導線路1より起電力が誘起される第1ピックアップコイル2A,第2ピックアップコイル2B,第3ピックアップコイル2C、および各ピックアップコイル2A,2B,2C毎にそれぞれ直列に接続される第1コンデンサ3A,第2コンデンサ3B,第3コンデンサ3Cから形成され、誘導線路1の周波数に共振する共振回路4A,4B,4Cと、これら直列に接続されたこれら共振回路4A,4B,4Cにより発生する電圧を整流し、消費電力が変動する負荷7へ給電する整流回路5と、整流回路5の出力側と並列に接続されている平滑コンデンサ6と、平滑コンデンサ6と並列に接続されている負荷7と、一端が整流回路5の出力側と接続され、他端が平滑コンデンサ6と接続されている電流制限用のコイル9と、第3ピックアップコイル2Cと絶縁された状態で接続されている定電圧制御回路8から構成されている。上記直列に接続された共振回路4A,4B,4Cは、高周波電流Iが一定であり、かつ誘導線路1と各ピックアップコイル2A,2B,2Cとの距離が一定のとき定電圧源として機能し、ピックアップコイル2A,2B,2Cに発生した誘導起電力は所定の電圧として整流回路5にて整流されて負荷7へ供給される。
負荷7に印加される出力電圧VDCを基準電圧Vに制御する定電圧制御回路8は、1次側が、第3ピックアップコイル2Cと並列に接続されているトランス11と、トランス11の2次側に入力端が接続されている整流器12と、この整流器12の両出力端間、すなわちコレクタおよびエミッタが整流器12の出力端間と接続されている出力調整用トランジスタ13(スイッチ手段の一例)と、整流器12のプラス側出力端と出力調整用トランジスタ13の一端との接続点にアノードが接続され、負荷7の一端にカソードが接続されているダイオード14と、基準電圧Vを発生する電圧発生器15と、出力電圧VDCと基準電圧Vとを比較し、出力電圧VDCが基準電圧Vを越えたときに出力調整用トランジスタ13をオンするコンパレータ16から構成されている。
図2に示すように、各ピックアップユニット21A,21B,21Cはそれぞれ、E字状に形成され、ピックアップコイル2A,2B,2Cが巻回されている中央部21と、上下方向における中央部21の側面にそれぞれ対向して設けられた側端部22と、上下方向における中央部21と側端部22との間に形成された凹部23を有するコア24により形成されており、各ピックアップコイル2A,2B,2Cはそれぞれ、別個のコア24に巻回されている。
これにより、各ピックアップコイル2A,2B,2Cとコア24からそれぞれ構成されるピックアップユニット(磁気結合部)の製作が容易となるとともに、各ピックアップコイル2A,2B,2Cをそれぞれコンデンサ3A,3B,3Cと接続することが容易となる。
なお、上記ピックアップユニット21A,21B,21Cはそれぞれ、各誘導線路1に沿う方向に設けられており、各コア24における上方の凹部23の中心部に上方の誘導線路1が位置し、各コア24における下方の凹部23の中心部に下方の誘導線路1が位置するよう配置されている。
また、ピックアップコイル2A,2B,2Cが巻回された各コア24はそれぞれ、誘導線路1が敷設された方向(誘導線路に沿う方向)におけるコア24の幅aよりも広い間隔b(a<b)で配置されている。
これにより、ピックアップコイル2A,2B,2Cが巻回された各コア24の間に十分な間隔bが形成されるため、熱の発散が容易となり温度が下げられ、また大きい端効果が得られることから、各ピックアップコイル2A,2B,2Cで高い起電力が誘起され、効率が改善され、大きい電力が得られる。
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
通常、負荷7が通常負荷状態のとき、例えば10kHzほどの高周波電流Iが誘導線路1に供給されると、この誘導線路1に発生する磁束により、ピックアップコイル2A,2B,2Cにそれぞれ誘導起電力が発生し、ピックアップコイル2A,2B,2Cに発生した誘導起電力は所定の電圧として整流回路5で整流されて負荷7へ供給される。また、上記直列に接続された共振回路4A,4B,4Cは、高周波電流Iが一定であり、かつ誘導線路1と各ピックアップコイル2A,2B,2Cとの距離が一定のとき定電圧源として機能し、負荷7には負荷の状態に比例した電流が流れる。
ここで、誘導線路1と直列に接続された各ピックアップコイル2A,2B,2Cとの距離の変化により相互インダクタンスMが大きくなった場合、もしくは誘導線路1に流れる高周波電流Iが大きくなった場合、ピックアップコイル2A,2B,2Cに発生する誘導起電力が大きくなり両端電圧が上昇することとなり、結果として出力電圧VDCは高くなる。
このとき、コンパレータ16は、上昇した出力電圧VDCと電圧発生器15が発生している基準電圧Vとを比較し、出力電圧VDCが基準電圧Vを越えたときに出力調整用トランジスタ13をオンして、ピックアップコイル2Cを短絡させることにより、ピックアップコイル2Cの両端電圧が0となって、各共振回路4A,4B,4Cが非共振となり、結果として上昇した出力電圧VDCが基準電圧Vに制御されるため、負荷7である走行モータには定電圧(基準電圧V)に制御された出力電圧VDCが供給される。
なお、ダイオード14を介して整流器12のプラス側出力端と負荷7の一端が接続され、整流器12のマイナス側出力端と負荷7の他端が接続されているため、出力調整用トランジスタ13のオフ時に出力調整用トランジスタ13に過電圧が印加されることがなく、また整流器12の出力電圧が負荷7側の出力電圧VDCより高くなると、整流器12側より負荷7へ給電され、エネルギーが無駄なく使用される。
また定電圧制御回路8は、ピックアップコイル2Cと絶縁された状態で接続されているため、出力調整用トランジスタ13がオンされたとき、すなわちピックアップコイル2Cが短絡されたとき、バイアスがかかることなく、負荷7で所望の電圧が得られる。
このように、出力電圧VDCは定電圧制御回路8により基準電圧Vに制御され、誘導線路1と各ピックアップコイル2A,2B,2Cとの距離の変化により相互インダクタンスMが変化、または誘導線路1に流れる高周波電流Iが変化しても、出力電圧VDCは過電圧となることなく、負荷7である走行モータにはモータ定格に見合った電圧に制御された出力電圧VDCが印加される。
以上のように本実施の形態によれば、誘導線路1と各ピックアップコイル2A,2B,2Cとの距離の変化により相互インダクタンスMが変化、または誘導線路1に流れる高周波電流Iが変化しても、定電圧制御回路8により出力電圧VDCと基準電圧Vとが比較され、出力電圧VDCが基準電圧Vを超えたときに出力調整用トランジスタ13がオンされて、出力電圧VDCが定電圧(基準電圧V)に制御されることにより、負荷7に負荷7の定格に見合った所定の電圧を印加でき、よって負荷7に過電圧が印加されることを防止でき、負荷7を保護することができる。さらに各ピックアップコイル2A,2B,2Cに負荷7に比例した電流が流れることとなるため、ピックアップコイル2A,2B,2Cに生じる銅損および鉄損を低減することが可能な、直列に接続された共振回路4A,4B,4Cを2次側受電回路として使用することができる。またコンデンサ3Cとピックアップコイル2Cからなる直列共振回路4C自体を短絡せずにピックアップコイル2Cのみを短絡することにより、短絡時に共振電流が流れることを防止でき、スイッチ手段であるトランジスタ13が破壊されることを防止することができる。
また、実施の形態によれば、ピックアップコイル2A,2B,2Cがそれぞれ、各コア24毎に巻回されていることにより、各ピックアップコイル2A,2B,2Cとコア24からそれぞれ構成されるピックアップユニット(磁気結合部)の製作を容易とすることができるとともに、各ピックアップコイル2A,2B,2Cをそれぞれコンデンサ3A,3B,3Cと接続することが容易となる。
また、実施の形態によれば、ピックアップコイル2A,2B,2Cが巻回された各コア24を誘導線路1が敷設された方向に配置する際、各コア24の間隔bを、誘導線路1が敷設された方向におけるコア24の幅aより大きくなるようにすることにより、熱の発散が容易となって温度を下げることができ、したがって空冷の効率を向上させることができる。また、コア24における側端部22の外側に発生する端効果と同じくらいの端効果を、各コア24の間(間隔bの場所)で得ることができるため、各ピックアップコイル2A,2B,2Cで高い起電力が誘起され、大きい電力を得ることができ、したがって2次側受電回路に対する給電の効率を向上させることができる。さらに、コア24の数量を減らすことができるため、ピックアップユニット21A,21B,21Cを軽量化することができ、またコストを低減することができる。
また、実施の形態によれば、ピックアップコイル2Cと定電圧制御回路8とが絶縁されているため、出力調整用トランジスタ13がオンされたとき、すなわちピックアップコイル2Cが短絡されたとき、電圧の回りこみによりバイアスがかかることなく、負荷7で所望の電圧を得ることができる。
また、実施の形態によれば、ダイオード14を介して整流器12のプラス側出力端と負荷7の一端が接続され、整流器12のマイナス側出力端と負荷7の他端が接続されているため、出力調整用トランジスタ13のオフ時に出力調整用トランジスタ13に過電圧が印加されることがなく、また整流器12の出力電圧が負荷7側の出力電圧VDCより高くなると、整流器12側より負荷7へ給電され、誘導線路1から得たエネルギーを無駄なく使用することができる。
なお、上記実施の形態では、誘導線路1と直列に接続された各ピックアップコイル2A,2B,2Cとの距離の変化により相互インダクタンスMが大きくなって、もしくは誘導線路1に流れる高周波電流Iが大きくなって、ピックアップコイル2A,2B,2Cに発生する誘導起電力が大きくなり両端電圧が上昇し、結果として出力電圧VDCが高くなった場合(不安定となった場合)、1本のピックアップコイル2Cのみを短絡させていたが、加えて他のピックアップコイル、たとえばピックアップコイル2Bを短絡させて、出力電圧VDCを安定するようにすることもできる。このとき、図3に示すように、トランス11の一次側巻線を2本とし、各一次側巻線の両端をそれぞれピックアップコイル2B,2Cの両端に接続することにより、トランス11を介して定電圧制御回路8をピックアップコイル2B,2Cに接続し、ピックアップコイル2B,2Cをともに短絡させることにより、出力電圧VDCを安定させることができる。またこのとき、図4に示すように、トランス11の1次側と2次側のアンペアターンが同一となるよう構成すると、出力調整用トランジスタ13に流れる電流が、1本のピックアップコイル2Cのみを短絡させていたときと同等の大きさとなるので、出力調整用トランジスタ13には安価な電子部品を使用することができる。
上記構成の例として、例えばピックアップコイル2Bと接続される1次側のコイル32は、コイル電流が1A、トロイダルコア31に対するコイル巻数が10回とされ、ピックアップコイル2Cと接続される1次側のコイル33は、コイル電流が1A、トロイダルコア31に対するコイル巻数が10回とされ、整流器12と接続される2次側のコイル34は、コイル電流が1A、トロイダルコア31に対するコイル巻数が20回とされるよう構成する。
また、定電圧制御回路8をピックアップコイル2B,2Cに接続した場合、出力調整用トランジスタ13をオンしてピックアップコイル2B,2Cを短絡させていたが、図5に示すように、ピックアップコイル2B,2Cにそれぞれ並列にスイッチ41A,41Bを接続し、スイッチ41A,41Bをオンすることによりピックアップコイル2B,2Cを短絡させてもよい。
また、上記実施の形態では、2次側受電回路は、直列共振回路4が3つ直列に接続されていたが、さらに複数の直列共振回路4を直列に接続してもよく、複数の直列共振回路のピックアップコイルに定電圧制御回路8を接続してもよい。このように、直列共振回路4を増すことにより、定電圧源としての定電圧を上昇することができ、また定電圧制御回路8を増すことによりピックアップコイル2を短絡したときの電圧の変化を自在にでき、より細かく電圧を制御することが可能となる。
本発明の実施の形態における無接触給電設備の2次側受電回路の回路図である。 同ピックアップユニットの斜視図である。 同別の無接触給電設備の2次側受電回路の回路図である。 同別の無接触給電設備の2次側受電回路のトランスの構成を示す図である。 同さらに別の無接触給電設備の2次側受電回路の回路図である。
符号の説明
1 誘導線路
2A,2B,2C ピックアップコイル
3A,3B,3C コンデンサ
4 共振回路
5 整流回路
7 負荷
8 定電圧制御回路
11 トランス
12 整流器
13 出力調整用トランジスタ(スイッチ手段)
14 ダイオード
24 コア
a 誘導線路が敷設された方向におけるコアの幅
b 各コアの間隔
基準電圧
DC 出力電圧

Claims (8)

  1. 高周波電流を流す1次側誘導線路に対向して前記誘導線路より起電力が誘起されるピックアップコイルを複数設け、
    前記各ピックアップコイル毎にそれぞれ直列にコンデンサを接続して前記誘導線路の周波数に共振する共振回路を形成し、さらにこれら共振回路を直列に接続し、
    これら直列に接続された共振回路により発生する電圧を整流し、消費電力が変動する負荷へ給電する整流回路を設け、
    少なくとも1つの前記ピックアップコイルを短絡することにより、前記負荷に印加される出力電圧を基準電圧に制御する定電圧制御回路を設けること
    を特徴とする無接触給電設備の2次側受電回路。
  2. 前記各ピックアップコイルはそれぞれ、別個のコアに巻回されていること
    を特徴とする請求項1記載の無接触給電設備の2次側受電回路。
  3. 前記ピックアップコイルが巻回された前記コアはそれぞれ、前記誘導線路が敷設された方向における前記コアの幅よりも広い間隔で配置されていること
    を特徴とする請求項2記載の無接触給電設備の2次側受電回路。
  4. 前記定電圧制御回路は、短絡されるピックアップコイルと絶縁された状態で接続されていること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の無接触給電設備の2次側受電回路。
  5. 前記定電圧制御回路は、
    1次側が、短絡されるピックアップコイルと並列に接続されているトランスと、
    前記トランスの2次側に入力端が接続されている整流器と、
    この整流器の両出力端間に接続されているスイッチ手段
    を備え、
    前記出力電圧と前記基準電圧とを比較し、前記出力電圧が前記基準電圧を越えたときに前記スイッチ手段をオンすること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の無接触給電設備の2次側受電回路。
  6. 前記定電圧制御回路における整流器のプラス側出力端と前記スイッチ手段の一端との接続点にアノードが接続され、前記負荷の一端にカソードが接続されたダイオードを備え、
    前記整流器のマイナス側出力端と前記負荷の他端を接続したこと
    を特徴とする請求項5記載の無接触給電設備の2次側受電回路。
  7. 前記短絡されるピックアップコイルが複数のとき、前記トランスの一次側巻線を前記短絡されるピックアップコイルの数に合わせて設け、各一次側巻線をそれぞれ、短絡される複数のピックアップコイルと接続すること
    を特徴とする請求項5または請求項6に記載の無接触給電設備の2次側受電回路。
  8. 前記トランスの1次側のアンペアターンと前記整流器と接続される前記トランスの2次側のアンペアターンとが同一となるよう構成すること
    を特徴とする請求項7に記載の無接触給電設備の2次側受電回路。
JP2005100296A 2005-03-31 2005-03-31 無接触給電設備の2次側受電回路 Pending JP2006287987A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2543343A (en) * 2015-10-16 2017-04-19 Bombardier Transp Gmbh Receiving device for receiving an electromagnetic field and for producing an alternating electric current by magnetic induction, method of operating the recei
CN112986715A (zh) * 2020-12-23 2021-06-18 中兴新能源科技有限公司 无线充电系统的互感检测方法、控制方法及相应的系统

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