JP2011217286A - 電子機器及び電子機器用ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】防水性を保持できる水圧域を拡大すること。
【解決手段】筺体110の内部と外部との間で音声を通過させるための音通過穴111cを閉鎖した閉鎖位置と音通過穴111cを開放した開放位置とに移行可能となるように筺体110に弾性的に支持された蓋部120と、音通過穴111cを遮蔽するように設けられた防水膜150とを備え、蓋部120が水圧により受ける内向き荷重が蓋部120が弾性力により受ける外向き荷重を超えた場合に閉鎖位置に移行すると共に蓋部120が音通過穴111cの周縁を押圧することにより防水を行い、外向き荷重が内向き荷重を超えた場合に開放位置に移行すると共に防水膜150により防水を行うことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】筺体110の内部と外部との間で音声を通過させるための音通過穴111cを閉鎖した閉鎖位置と音通過穴111cを開放した開放位置とに移行可能となるように筺体110に弾性的に支持された蓋部120と、音通過穴111cを遮蔽するように設けられた防水膜150とを備え、蓋部120が水圧により受ける内向き荷重が蓋部120が弾性力により受ける外向き荷重を超えた場合に閉鎖位置に移行すると共に蓋部120が音通過穴111cの周縁を押圧することにより防水を行い、外向き荷重が内向き荷重を超えた場合に開放位置に移行すると共に防水膜150により防水を行うことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、電子機器及び電子機器を密閉状態で内部に収容する電子機器用ケースに関する。
デジタルカメラ等の電子機器は、ケース本体の内部に設けられたマイクロホンやスピーカと、マイクロホンで集音するため、又はスピーカから音声を発するための音通過穴とを備える。このため、防水を行うためには、必要なときに穴を塞ぐことが可能な機構を設ける必要がある。例えば、特許文献1には、ケースに設けられた音通過穴の周縁に圧接するようにケースとマイクロホンとの間に介装されるパッキンに弁を一体に形成し、音通過穴から水圧が印加されるとその水圧により弁が弾性変形して音通過穴を塞ぐように構成したマイクロホンの防水構造が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ゴム等の弾性部材であるパッキンに一体的に形成された弁を水圧に応じて変形させることにより、音通過穴を塞ぐものであるため、水圧が更に増大していくと、更なる変形が生じてしまい、防水性を保持できなくなる可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、防水性を保持できる水圧域を拡大することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器は、筺体の内部と外部との間で音声を通過させるための音通過穴を閉鎖した閉鎖位置と前記音通過穴を開放した開放位置とに移行可能となるように前記筺体に弾性的に支持された蓋部と、前記音通過穴を遮蔽する位置に配設された防水膜とを備え、前記蓋部が水圧により受ける内向き荷重が前記蓋部が弾性力により受ける外向き荷重を超えた場合に前記閉鎖位置に移行すると共に前記蓋部が前記音通過穴の周縁を押圧することにより防水を行い、前記外向き荷重が前記内向き荷重を超えた場合に前記開放位置に移行すると共に前記防水膜により防水を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器用ケースは、電子機器を密閉状態で内部に収容する電子機器用ケースであって、筺体の内部と外部との間で音声を通過させるための音通過穴を閉鎖した閉鎖位置と前記音通過穴を開放した開放位置とに移行可能となるように前記筺体に弾性的に支持された蓋部と、前記音通過穴を遮蔽する位置に配設された防水膜とを備え、前記蓋部が水圧により受ける内向き荷重が前記蓋部が弾性力により受ける外向き荷重を超えた場合に前記閉鎖位置に移行すると共に前記蓋部が前記音通過穴の周縁を押圧することにより防水を行い、前記外向き荷重が前記内向き荷重を超えた場合に前記開放位置に移行すると共に前記防水膜により防水を行うことを特徴とする。
本発明によれば、防水性を保持できる水圧域を拡大することができる。
<第1の実施形態>
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る電子機器100の正面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った電子機器100の断面図である。図2は、図1(a)のB−B線に沿った電子機器100の分解断面図である。
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る電子機器100の正面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った電子機器100の断面図である。図2は、図1(a)のB−B線に沿った電子機器100の分解断面図である。
電子機器100は、本実施形態では、例えば、防水仕様のデジタルカメラを想定する。しかし、電子機器100は、防水仕様の電子機器であれば、デジタルビデオカメラや携帯電話等であっても同様に本発明を適用することができる。
電子機器100は、筺体110と、筺体110の内部と外部との間で音声を通過させるための音通過穴111cを覆う蓋部120と、音通過穴111cを遮蔽するように設けられた防水膜150とを備える。
筺体110は、電子機器100の種々の機能部品を収容するケースであり、例えば、正面ケース部材111と、正面ケース部材111に組み付けられる背面ケース部材112との2つのケース部材で構成される。また、筺体110の正面ケース部材111には、例えば、レンズ鏡筒を取り付けるための取付部111aと、正面ケース部材111の外面111fに形成された凹部111bと、凹部111bに形成された音通過穴111cとが設けられる。
蓋部120は、正面ケース部材111の凹部111bの開口を覆うように形成される外面部121と、外面部121に設けられ、後述のパッキン130を筺体110の内方に突出するように取り付けるための取付部122と、蓋部120が水圧により受ける内向き荷重及び蓋部120が弾性力により受ける外向き荷重が加わる方向に筺体110に対してスライド可能に外面部121及び取付部122を支持する軸部123と、外面部121と凹部111bの底面113との間で弾性力を発生させる弾性部材124とを有する。
外面部121には、音通過穴111cに音を導くための導入穴121aが設けられている。取付部122には、音通過穴111cからの浸水を防止するためのパッキン130が取付部122から筺体110の内方に突出するように取り付けられる。パッキン130は、例えば、シリコンゴム等で音通過穴111cを覆うように円筒状に形成される。筺体110には、音通過穴111cの開口において、筺体110の外方側に突出し、パッキン130を受け入れるための受入部111gが形成されている。
弾性部材124は、例えば、金属のコイルばねであり、外面部121と筺体110との間に配設され、筺体110に対して弾性的に蓋部120を支持する。つまり、取付部122は、組み付けられた状態で弾性部材124によってその周縁を巻き回された状態となる。
蓋部120及び筺体110は、パッキン130よりも硬質・高強度な材料(例えば、プラスチック等)で形成される。蓋部120の外面部121、取付部122及び軸部123は、本実施形態では樹脂材料の射出成形等により一体的に形成される。
筺体110には、音通過穴111cの周縁に設けられ、軸部123を径方向に支持する支持穴111dが設けられる。軸部123には、支持穴111dからの水の浸入を防止するためのOリング140が嵌め込まれる。Oリング140は、シリコンゴム等によりリング状に形成され、組み付けられた状態で凹部111bの底面113、すなわち、支持穴111dの外方側の開口に配設される。
防水膜150は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)多孔質膜であり、水深0メートル〜15メートル程度の範囲において、防水・防塵・通気・通音の各機能を保持することができる。防水膜150は、筺体110の正面ケース部材111の内面側に設けられる。また、防水膜150の内方側には、集音部160(マイクロホン)が配設され、支持部材111eによって筺体110の内面に固定される。
上記構成により、蓋部120は、パッキン130により音通過穴111cを閉鎖した閉鎖状態と音通過穴111cを開放した開放状態とに移行可能となる。
図3(a)は開放状態の蓋部120の態様を示す断面図であり、図3(b)は閉鎖状態の蓋部120の態様を示す断面図である。
蓋部120が水圧により受ける内向き荷重が蓋部120が弾性力により受ける外向き荷重を超えた場合に、蓋部120が閉鎖状態に移行すると共に音通過穴111cの周縁を押圧することにより防水を行う(図3(b)参照)。すなわち、蓋部120は、閉鎖状態に移行した際に筺体110との間で取付部122に取り付けられたパッキン130を押圧することにより音通過穴111cからの浸水を防止する。
一方、外向き荷重が内向き荷重を超えた場合に、蓋部120が開放状態に移行すると共に防水膜150により防水を行う(図3(a)参照)。すなわち、開放状態においては、パッキン130が筺体110(凹部111bの底面113)から外方に離間することにより、水・音声等の音通過穴111cへの浸入を許容するが、音通過穴111cの筺体内方側の開口に設けられた防水膜150により筺体内方への水の浸入を防止する。
以上述べた通り、本実施形態によれば、防水膜150では防水できない水圧に達した場合に蓋部120が音通過穴111cを閉鎖することにより防水が可能となる。例えば、ダイバーが所定の水深(例えば、15メートル)よりも深い場所で電子機器100を使用する場合を想定することができる。また、防水膜150で防水できる水圧である場合には、蓋部120が音通過穴111cを開放するため、防水膜150により防水を行いながら、集音を行うことが可能となる。例えば、ダイバーが所定の水深(例えば、15メートル)よりも浅い場所で電子機器100を使用する場合を想定することができる。これにより、電子機器100における防水性を保持できる水圧域を拡大することができる。
<第2の実施形態>
なお、第1の実施形態では、防水仕様の電子機器100における音通過穴111cの開閉構造について説明したが、電子機器400を密閉状態でその内部に収容する電子機器用ケース200に第1の実施形態と同様の音通過穴の開閉構造を適用することもできる。
なお、第1の実施形態では、防水仕様の電子機器100における音通過穴111cの開閉構造について説明したが、電子機器400を密閉状態でその内部に収容する電子機器用ケース200に第1の実施形態と同様の音通過穴の開閉構造を適用することもできる。
図4(a)は本発明の第2の実施形態に係る電子機器用ケース200の正面図であり、図4(b)は図4(a)のC−C線に沿った電子機器用ケース200の断面図である。図5は、図4(a)のD−D線に沿った電子機器用ケース200の分解断面図である。
電子機器用ケース200は、防水仕様でない電子機器400をその内部に収容する場合を想定する。しかし、防水仕様のものであっても、その防水性を向上する目的で収容する場合も想定することは可能である。つまり、電子機器400は、第1の実施形態に係る電子機器100の音通過穴111cの開閉構造(蓋部120や防水膜150等)を有さない。
電子機器用ケース200は、筺体210と、筺体210の内部と外部との間で音声を通過させるための音通過穴211cを覆う蓋部220と、音通過穴211cを遮蔽するように設けられた防水膜250とを備える。
筺体210は、電子機器400を密閉状態でその内部に収容するケースであり、例えば、正面ケース部材211と、正面ケース部材211に組み付けられる背面ケース部材212との2つのケース部材で構成される。また、筺体210の正面ケース部材211には、例えば、電子機器400のレンズ鏡筒を収容する収容部211aと、正面ケース部材211の外面211fに形成された凹部211bと、凹部211bに形成された音通過穴211cとが設けられる。
蓋部220は、正面ケース部材211の凹部211bの開口を覆うように形成される外面部221と、外面部221に設けられ、後述のパッキン230を筺体210の内方に突出するように取り付けるための取付部222と、蓋部220が水圧により受ける内向き荷重及び蓋部220が弾性力により受ける外向き荷重が加わる方向に筺体210に対してスライド可能に外面部221及び取付部222を支持する軸部223と、外面部221と凹部211bの底面213との間で弾性力を発生させる弾性部材224とを有する。
外面部221には、音通過穴211cに音を導くための導入穴221aが設けられている。取付部222には、音通過穴211cからの浸水を防止するためのパッキン230が取付部222から筺体210の内方に突出するように取り付けられる。パッキン230は、例えば、シリコンゴム等で形成される。筺体210には、音通過穴211cの開口において、筺体210の外方側に突出し、パッキン230を受け入れるための受入部211gが形成されている。
弾性部材224は、例えば、金属のコイルばねであり、外面部221と筺体210との間に配設され、筺体210に対して弾性的に蓋部220を支持する。つまり、取付部222は、組み付けられた状態で弾性部材224によってその周縁を巻き回された状態となる。
蓋部220及び筺体210は、パッキン230よりも硬質・高強度な材料(例えば、プラスチック等)で形成される。蓋部220の外面部221、取付部222及び軸部223は、本実施形態では樹脂材料の射出成形等により一体的に形成される。
筺体210には、音通過穴211cの周縁に設けられ、軸部223を径方向に支持する支持穴211dが設けられる。軸部223には、支持穴211dからの水の浸入を防止するためのOリング240が嵌め込まれる。Oリング240は、シリコンゴム等により形成され、組み付けられた状態で凹部211bの底面213、すなわち、支持穴211dの外方側の開口に配設される。
防水膜250は、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロチレン)多孔質膜であり、水深0メートル〜15メートル程度の範囲において、防水・防塵・通気・通音の各機能を保持することができる。防水膜250は、筺体210の正面ケース部材211の内面側に設けられる。電子機器用ケース200は、防水膜250の内方側に、電子機器400の音通過穴411cが配設されるように電子機器400を収容する。電子機器400の音通過穴411cの内方には、集音部460(マイクロホン)が配設されている。
上記構成により、蓋部220は、パッキン230により音通過穴211cを閉鎖した閉鎖状態と音通過穴211cを開放した開放状態とに移行可能となる。
図6(a)は開放状態の蓋部220の態様を示す断面図であり、図6(b)は閉鎖状態の蓋部220の態様を示す断面図である。
蓋部220が水圧により受ける内向き荷重が蓋部220が弾性力により受ける外向き荷重を超えた場合に、蓋部220が閉鎖状態に移行すると共に音通過穴211cの周縁を押圧することにより防水を行う(図6(b)参照)。すなわち、蓋部220は、閉鎖状態に移行した際に筺体210との間で取付部222に取り付けられたパッキン230を押圧することにより音通過穴211cからの浸水を防止する。
一方、外向き荷重が内向き荷重を超えた場合に、蓋部220が開放状態に移行すると共に防水膜250により防水を行う(図6(a)参照)。すなわち、開放状態においては、パッキン230が筺体210(凹部211bの底面213)から外方に離間することにより、水・音声等の音通過穴211cへの浸入を許容するが、音通過穴211cの筺体内方側の開口に設けられた防水膜250により筺体内方への水の浸入を防止する。
以上述べた通り、本実施形態によれば、電子機器用ケース200が備える防水膜250では防水できない水圧に達した場合に蓋部220が音通過穴211cを閉鎖することにより防水が可能となる。また、防水膜250で防水できる水圧である場合には、蓋部220が音通過穴211cを開放するため、防水膜250により防水を行いながら、集音を行うことができる。これにより、電子機器用ケース200における防水性を保持できる水圧域を拡大することができる。
<第3の実施形態>
なお、第1の実施形態では、弾性部材としてスプリングを用いた例について説明したが、本実施形態のようにスプリング以外の弾性部材を用いることも可能である。
なお、第1の実施形態では、弾性部材としてスプリングを用いた例について説明したが、本実施形態のようにスプリング以外の弾性部材を用いることも可能である。
図7(a)は本発明の第3の実施形態に係る電子機器300における開放状態の蓋部320の態様を示す断面図であり、図7(b)は閉鎖状態の蓋部320の態様を示す断面図である。
筺体310には、音通過穴311cの周縁に設けられ、軸部323を径方向に支持する支持穴311dが設けられる。軸部323には、支持穴311dからの水の浸入を防止するためのパッキン340が嵌め込まれる。パッキン340は、組み付けられた状態で凹部311bの底面、すなわち、支持穴311dの外方側の開口に配設される。
また、パッキン340は、本実施形態では、支持穴311dからの水の浸入を防止するだけでなく、外面部321と筺体310の凹部311bの底面との間で弾性力を発生させる弾性部材として機能する。
すなわち、パッキン340は、軸部323に嵌め込まれる軸シール部と、軸シール部と凹部311bとの間で防水を行うと共に凹部311bの底面で軸シール部を弾性的に支持する弾性支持部とを有する。軸シール部と弾性支持部とはシリコンゴム等により一体的に形成される。軸シール部は、その外方側端部が外面部321の内面に接触している。パッキン340は、弾性支持部が変形する際に生じる反力を弾性力として外面部321に負荷する。
つまり、蓋部320の外面部321が水圧による内向き荷重を受けて内方に移動すると、その分だけパッキンの弾性支持部に変形が生じる。その変形の際に生じる反力を弾性力として外面部321に負荷する。
これにより、スプリングを別に設ける必要がないため、部品点数を削減することができる。また、スプリングを設ける場合に比べて、蓋部320の開閉構造をコンパクト化することができる。
<他の実施形態>
なお、上記第1乃至第3の実施形態では、蓋部と筺体との間にパッキンを介在させ、蓋部が筺体との間でパッキンを押圧することにより音通過穴の防水を行うこととしたが、防水性を保持できるのであれば、パッキンを設けずに蓋部が筺体を直接押圧することにより音通過穴の防水を行うものであっても構わない。この場合、例えば、弾性力が比較的大きい弾性部材を用いることにより、蓋部と筺体との間の押圧力を高くしたり、蓋部と筺体との間のシール面の面精度を高くしたりすることにより防水性を保持することが考えられる。
なお、上記第1乃至第3の実施形態では、蓋部と筺体との間にパッキンを介在させ、蓋部が筺体との間でパッキンを押圧することにより音通過穴の防水を行うこととしたが、防水性を保持できるのであれば、パッキンを設けずに蓋部が筺体を直接押圧することにより音通過穴の防水を行うものであっても構わない。この場合、例えば、弾性力が比較的大きい弾性部材を用いることにより、蓋部と筺体との間の押圧力を高くしたり、蓋部と筺体との間のシール面の面精度を高くしたりすることにより防水性を保持することが考えられる。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、集音部(マイクロホン)が筺体の内部に設けられており、音通過穴が、このマイクロホンで集音を行うための集音穴であることを想定して説明したが、マイクロホンではなく、スピーカが筺体の内部に設けられており、音通過穴が、このスピーカが発した音声を通過させるための穴であっても構わない。
Claims (8)
- 筺体の内部と外部との間で音声を通過させるための音通過穴を閉鎖した閉鎖位置と前記音通過穴を開放した開放位置とに移行可能となるように前記筺体に弾性的に支持された蓋部と、
前記音通過穴を遮蔽する位置に配設された防水膜とを備え、
前記蓋部が水圧により受ける内向き荷重が前記蓋部が弾性力により受ける外向き荷重を超えた場合に前記閉鎖位置に移行すると共に前記蓋部が前記音通過穴の周縁を押圧することにより防水を行い、前記外向き荷重が前記内向き荷重を超えた場合に前記開放位置に移行すると共に前記防水膜により防水を行うことを特徴とする電子機器。 - 前記蓋部又は前記筺体には、前記音通過穴からの浸水を防止するためのパッキンが設けられており、
前記蓋部は、前記閉鎖状態に移行した際に前記筺体との間で前記パッキンを押圧することにより前記音通過穴からの浸水を防止することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記蓋部及び前記筺体は、前記パッキンよりも硬質な材料で形成されることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
- 前記音通過穴は、前記筺体の外方に開口する凹部の底面に形成され、
前記蓋部は、
前記凹部の開口を覆うように形成される外面部と、
前記外面部に設けられ、前記パッキンを前記筺体の内方に突出するように取り付けるための取付部と、
前記内向き荷重及び前記外向き荷重が加わる方向に延び、前記筺体に形成された軸支持穴に沿ってスライド可能に前記外面部及び前記取付部を支持する軸部と、
前記外面部と前記凹部の底面との間で弾性力を発生させる弾性部材と、
を更に有することを特徴とする請求項2又は3に記載の電子機器。 - 電子機器を密閉状態で内部に収容する電子機器用ケースであって、
筺体の内部と外部との間で音声を通過させるための音通過穴を閉鎖した閉鎖位置と前記音通過穴を開放した開放位置とに移行可能となるように前記筺体に弾性的に支持された蓋部と、
前記音通過穴を遮蔽する位置に配設された防水膜とを備え、
前記蓋部が水圧により受ける内向き荷重が前記蓋部が弾性力により受ける外向き荷重を超えた場合に前記閉鎖位置に移行すると共に前記蓋部が前記音通過穴の周縁を押圧することにより防水を行い、前記外向き荷重が前記内向き荷重を超えた場合に前記開放位置に移行すると共に前記防水膜により防水を行うことを特徴とする電子機器用ケース。 - 前記蓋部又は前記筺体には、前記音通過穴からの浸水を防止するためのパッキンが設けられており、
前記蓋部は、前記閉鎖状態に移行した際に前記筺体との間で前記パッキンを押圧することにより前記音通過穴からの浸水を防止することを特徴とする請求項5に記載の電子機器用ケース。 - 前記蓋部及び前記筺体は、前記パッキンよりも硬質な材料で形成されることを特徴とする請求項6に記載の電子機器用ケース。
- 前記音通過穴は、前記筺体の外方に開口する凹部の底面に形成され、
前記蓋部は、
前記凹部の開口を覆うように形成される外面部と、
前記外面部に設けられ、前記パッキンを前記筺体の内方に突出するように取り付けるための取付部と、
前記内向き荷重及び前記外向き荷重が加わる方向に延び、前記筺体に形成された軸支持穴に沿ってスライド可能に前記外面部及び前記遮蔽部を支持する軸部と、
前記外面部と前記凹部の底面との間で弾性力を発生させる弾性部材と、
を更に有することを特徴とする請求項6又は7に記載の電子機器用ケース。
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