以下、図面を参照して、本提案の実施の形態について説明する。
図1は、本提案の実施の一形態を適用する番組録画管理システムの一例を示す。なお、以下に説明する各要素において、「モジュール」と呼称する要素は、ハードウェアで実現するものであってもよいし、CPU等を使ってソフトウェアで実現するものであってもよい。
図1に示す番組録画管理システム1は、番組の録画が可能な任意台数の番組録画装置、例えばHDD(Hard Disk Drive)つきテレビジョン受信装置(以下、テレビ受信装置、と称する)101、レコーダ装置<1>201、レコーダ装置<2>301、レコーダ装置<3>401、PC(Personal Computer<1>)501及びPC<2>(ここでは、携帯可能な小型のモバイルコンピュータ(Mobile Computer)とする)601等と接続するマネージャ装置<<ホームドメインマネージャ>>2及びマネージャ装置2とネットワークとの間の通信を行う通信部3を含む。
なお、図1に示す番組録画装置のうち、テレビ受信装置101は、詳述しないが、地上デジタル放送、BS(Broadcasting Satellite,放送衛星を介して提供される)デジタル放送、CS(Communication Satellite,通信衛星を通じて提供される)デジタル放送、地上アナログ放送のそれぞれを受信可能な一体型もしくは分離型のチューナ装置、デコーダ装置、例えばHDDを含み、映像及び音声を記録する映像音声録画装置(記録部)、映像音声録画装置(記録部)に対する録画予約の登録や解除(消去)の指示入力が可能な入力部、録画予約の登録を受け付け記憶する予約保持部(不揮発性メモリ)、デコーダ装置がデコードした任意の番組の映像を表示する、例えば液晶(LCD,Liquid Crystal Display)パネルである表示部、デコーダ装置がデコードした任意の番組の音声を再生する音声再生部、デコーダ装置がデコードした任意の番組を、例えばレコーダ装置<1>201やレコーダ装置<2>301等に、デジタル信号で供給する映像音声出力部(例えば、HDMI(High-definition Digital Media Interface))、表示部にGUI(Graphical User Interface)を表示する表示制御部等、広く知られている多くの要素を含む。また、映像音声録画装置(記録部)は、例えばSD(Secure Digital)カードと呼ばれる半導体メモリ(メモリカード)へ映像及び音声を記録し、また既に記録されている映像及び音声を再生するリーダ/ライタ(Reader/Writer)や、例えばDVD(Digital Versatile Disk)規格に代表される光ディスクへの映像及び音声の記録と光ディスクからの映像及び音声の再生が可能なディスクドライブユニット等が、組み合わせて用意されてもよい。もちろん、映像出力として、例えばDVI(Digital Visual Interface)が用意されてもよい。
また、図1に示す番組録画装置のうち、レコーダ装置<1>201、レコーダ装置<2>301、レコーダ装置<3>は、それぞれ同一の構成であっても良いことはいうまでも無いが、少なくとも映像出力として、接続される表示装置に対してGUIを表示する表示制御部、及び任意の種別の放送を受信可能なチューナ装置、デコーダ装置がデコードした任意の番組の映像を接続される表示装置に出力する映像出力部、デコーダ装置がデコードした任意の番組の音声を再生する音声再生部、映像及び音声を記録する映像音声録画装置(記録部)、映像音声録画装置(記録部)に対する録画予約の登録や解除(消去)の指示入力が可能な入力部、録画予約の登録を受け付け記憶する予約保持部(不揮発性メモリ)、等を含む。なお、例えば、レコーダ装置<1>201が、BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上デジタル放送のそれぞれを録画可能、レコーダ装置<2>301及びレコーダ装置<3>401が、地上デジタル放送のみ受信可能、等のいくつかの条件で区分されてもよい。また、各レコーダ装置<1>201、レコーダ装置<2>301及びレコーダ装置<3>401においては、録画装置(記録部)は、例えばHDDのみが装備されている、あるいは光ディスクやメモリカードとの間で映像及び音声の記録と再生が可能、等の対応するメディアが異なるものであってもよい。
なお、図1に示す番組録画装置のそれぞれは、少なくともネットワーク(LAN)に接続可能であることが好ましい。
マネージャ装置2は、アカウントマネージャ4、グループ番組予約一覧管理部5、番組データ保持部6、及び予約調整部7を含む。なお、上述の番組録画装置とマネージャ装置2との間の通信または接続を行う接続部8が設けられている。
マネージャ装置2は、例えば家庭内、あるいは企業(オフィス)内のグループといった信頼できる単位で作成される。また、グループへのアクセス権は、サーバ上(マネージャ装置)に作成された上述のグループへ、メンバーIDを登録することで可能となる。
なお、任意の番組録画装置(テレビ受信装置101、レコーダ装置<1>201、レコーダ装置<2>301、レコーダ装置<3>401、PC(Personal Computer<1>)501及びPC<2>(Mobile Computer)601)から、メンバーIDを使って上述のグループへアクセスした際に、機器管理IDをパラメータとして添付することで自動的に登録される。
通信部3は、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)上に公開されている「iカレンダ(i Calendar Store server)」に対して、マネージャ装置2が管理する上述の任意の番組録画装置からの録画予約を、グループ番組予約一覧部5を通じて書き込む(アップデートする)とともに、E−メールの送受信が可能である。また、通信部3は、ネットワーク上に公開されている「TV(テレビ)プログラムサーバ(TV program Store server)」から、任意の番組の番組情報を取得可能である。
なお、「iカレンダ(i Calendar)」は、PIM(Personal Information Manager)データ標準に準拠したスケジュール管理アプリケーションであり、今日、PDA(Personal Digital assistant)やスマートフォン等に代表される携帯端末、及び携帯電話装置に実装されている、あるいはサポートしている場合が多く、同アプリケーションをサポートした(実装されている)任意の端末装置を用いる他のユーザに対して、予定や時間を提供できる。また、送信プロトコルに依存しないため、上述のネットワーク上で、スケジュールを共用できる。
また、TVプログラムサーバは、例えば地上デジタル放送を提供する個々の放送事業者が提供する電子番組表(EPG)や、上述の番組録画装置を提供する製造メーカが独自に用意したサーバ、及び視聴が無料ではあるが視聴契約を必要とする番組を提供する番組提供事業者が提供する番組一覧(コンテンツテーブル)等を含む。
アカウントマネージャ4は、上述の番組録画装置を保持したユーザまたはユーザが保持する番組録画装置のアカウント情報を取得し、アカウントを管理するアカウント管理部41、個々の番組録画装置の録画可能状況を取得し、録画可能機器を設定する機器情報管理部42、個々の番組録画装置の録画予約リスト、及び録画済番組リストを保持するリスト管理部43を含む。
上述の録画予約リストおよび/あるいは録画済番組リストからなるリスト情報は、リスト管理部43において、上述のグループに登録されている番組録画装置毎のリストとして保持される。なお、リスト管理部43は、機器情報管理部42が保持する機器情報を用いて、上述の録画装置毎のリストをフィルタリングあるいはマージ<merge,[合成、併合、結合]>してグループ番組予約リストあるいはグループ録画済リストを生成する。
アカウント管理部41が管理する情報としては、例えば
ア>視聴が有料である番組あるいは視聴が無料ではあるが視聴契約を必要とする番組(視聴契約を必要とする番組提供事業者を含む)についてのアカウントの有無、
等であり、例えば、上述の任意の番組録画装置から特定の番組提供事業者が提供する番組の録画予約(録画要求)があった場合、その番組提供事業者との間の契約、すなわちアカウントの有無をチェックし、録画予約の可否を判定する。
機器情報管理部42が管理する情報としては、例えば
1>BS(Broadcasting Satellite,放送衛星を介して提供される)放送、あるいはCS(Communication Satellite,通信衛星を通じて提供される)放送を受信可能な受信契約の有無(CASカードの有無、及び契約の有無)、及びアンテナの接続状況、
2>ネットワークを経由してユーザが希望する番組を取得可能に提供する番組配信事業者との間の受信契約の有無、及びネットワークとの接続契約の有無、及び回線速度、
3>地上デジタル放送の受信を可能とするCAS(Conditional Access System)カードの有無(地上デジタル放送の放送事業者に対する受信登録の有無)、
4>番組録画のための記録容量すなわちHDD(Hard Disk Drive)の空き容量、
5>既に予約されている録画予約の状況、すなわち録画予約をしようとしている時間及びその前後の録画予約の有無、
6>録画予約を受け付ける場合の受付可能時間(予約しようとする番組の開始の何分前まで録画予約が可能であるか)、
7>E−メールによる録画予約を受け付ける時間と録画予約しようとする番組の開始時間(録画予約を送信した場合に、対象の録画機器が録画予約を受け付けるか否か)、
等であり、例えば、上述の任意の番組録画装置から特定の番組提供事業者が提供する番組の録画予約(録画要求)があった場合、録画要求のあった番組録画装置がその番組を録画可能であるか否かをチェックする。なお、例えば、CASカードは、BS放送と地上デジタル放送を受信可能なB−CASカードと地上デジタル放送のみを受信可能なC−CASカードとがあり、アカウント管理部41が管理するアカウント情報と併せて、個々の番組録画装置が録画可能な番組及び放送事業者、等を識別する。
リスト管理部43は、上述の番組録画装置それぞれの録画予約状況を、上述の機器情報管理部42が参照可能に、番組予約一覧(リスト)として保持する。なお、番組予約一覧リストは、図示する通り、番組録画装置毎に用意される。
グループ番組予約一覧管理部5は、上述のアカウントマネージャ4のリスト管理部43が保持する個々の番組録画装置に録画予約された番組を統合予約表(リスト)として一括して保持するとともに、上述した通信部3を通じ、上述の「iカレンダ(i Calendar)」が保持する上述の個々の番組録画装置の録画予約を更新(アップデート)する。なお、グループ番組予約一覧管理部5が保持する統合予約表は、任意の番組録画装置において、その番組録画装置における録画予約リストを表示させた場合、後段に説明するが、マネージャ装置2が管理する他の番組録画装置において予約されている録画予約も同時に表示できる。
番組データ保持部6は、アカウントマネージャ4のアカウント管理部41及び機器情報管理部42により録画予約状況が管理されている上述の個々の番組録画装置が録画可能な任意の番組の番組データを、録画要求のあった番組録画装置が取得可能に、提供する。なお、番組データは、上述したTVプログラムサーバが提供するEPG(電子番組表)や、上述の番組録画装置を提供する製造メーカが独自に用意したサーバ、及び視聴が無料ではあるが視聴契約を必要とする番組を提供する番組提供事業者が提供する番組一覧(コンテンツテーブル)等を複製したもの、あるいはそれらを統合した一覧表(統合番組表)のいずれであってもよい。
個々の番組録画装置は、上述のグループ番組予約リストあるいは録画済リストが必要になった場合、すなわち録画予約の新規登録(録画予約の設定)あるいは録画予約の重複のチェック時にサーバすなわちマネージャ装置2へリクエストを送る。
マネージャ装置(サーバ)2は、同リクエストに応じて、リスト管理部43にてデータベースをフィルタリングして、要求に応じたリストを作成し、リクエストを送信した番組録画装置に返信する。
個々の番組録画装置は、このリストを受け取り、すでに録画予約されていないかを確認し、重複していることがチェックできた場合、GUI(Graphical User Interface)あるいはアイコン等を用い、録画予約が重複していることを、表示する。なお、録画予約が重複している場合において、一方の番組録画装置の録画予約を削除する場合、ローカルネットワークを用いた「録画削除リクエスト」を送信する手段あるいは機能を、双方の番組録画装置がサポートしている場合は、これを用いる。この削除処理を終えた後、サーバすなわちマネージャ装置2に、本作業による修正をアップロードする。ローカルにおいて、リクエスト送信手段がない場合は、マネージャ装置2へリクエストを送り、リクエストを受け取った他方の機器において削除処理を実行する。完了待ちの状態においては、図示しないが、GUIにリクエスト中であることを示すアイコンなどを表示する。
予約調整部7は、以下に説明する接続部8を通じてマネージャ装置2と接続される上述の任意台数の番組録画装置すなわちテレビジョン受信装置101、レコーダ装置<1>201、レコーダ装置<2>301、レコーダ装置<3>401、PC<1>501及びPC<2>601から新規に録画予約(録画要求)があった場合、既に他の番組録画装置において「同じ番組についての録画予約」があるか否か、等を判断するとともに、その録画予約を要求した番組録画装置とは異なる番組録画装置による録画を推奨する、等の予約調整を行う。
例えば、録画予約を要求した番組録画装置に、放送時間が延長になる可能性がある直前の番組の録画予約があった場合、その時間帯の前後に録画予約がない、別の番組録画装置による録画予約を推奨することで、放送時間が延長になる可能性のある直前の番組の放送時間が実際に延長された場合等であっても、要求のあった番組の録画予約に影響が生じることが抑止される。また、録画予約の要求があった番組録画装置の残り記録容量が少ない場合、等においては、残り記録容量が十分な別の番組録画装置により録画予約を実行することで、録画予約の要求があった番組録画装置において、次の録画予約のために録画済みの番組のいくつかを(他の番組録画装置へ)移動する作業が生じる、等の別の作業が必要となることが低減される。
一方、録画予約を要求した番組録画装置において、既に一部の時間が重なる録画予約がある場合、要求のあった新規の録画予約が可能な別の番組録画装置の有無を判定し、録画予約が可能な別の番組録画装置が存在することを、録画予約の要求があった番組録画装置に通知できる。
また、予約調整部7は、E−メール等によりマネージャ装置2に対して外部から新規な録画予約の要求があった場合、特に有益である。例えば、特定の番組録画装置を指定した録画予約の要求があった(指定された)番組録画装置に既に録画予約がある、等においては、録画予約の可能な他の番組録画装置による録画予約が可能となる。なお、後段に詳述するが、指定された番組録画装置による録画予約が可能である場合はもちろん、録画予約の可能な他の番組録画装置による録画予約を受け付けた場合においても、返信E−メールにより、ユーザ(外部から予約要求の要求元)に対して、新しい予約先すなわち録画予約が可能な他の番組録画装置による録画予約が可能であることが、通知される。
なお、後段に詳述するが、予約調整部7は、マネージャ装置2のアカウントマネージャ4(アカウント管理部41、機器情報管理部42及びリスト管理部43)とグループ番組予約一覧管理部5を参照し、番組データ保持部6が保持する番組情報に基づいて、新規な録画予約の要求を実現できる番組録画装置を特定することは言うまでもない。
すなわち、予約調整部7により、録画予約の重複を見つけるとともに、重複の問題を、上述した方法により調整して解消する。なお、予約調整部7を、家庭内ネットワークのいずれかの番組録画装置が分担する場合、その番組録画装置がスリープする(電源オフ状態となる)、あるいはネットワークから切り離されることにより、実行不能となるため、同装置がネットワークから切り離される前に、他の番組録画装置に、上述の調整処理を渡すことが必要となる。例えば、ブロードキャストにより家庭内ネットワークに予約調整機能を有する装置があるか否かを確認し、予約調整機能を有する番組録画装置が存在することが確認できた場合に、その番組録画装置に現在のステータス情報などを渡すことになる。
予約調整部7はまた、図2に示すように、上述した録画予約の調整が簡単ではないことが特定できた場合、例えば他の番組録画装置についても、既に一部の時間が重なる録画予約が登録されている場合には、マネージャ装置2に接続されているPC<1>501またはPC(モバイル<2>)601に対し、通信部3を通じて『調整を求める』E−メールを送信し、録画すべき優先度の高い番組について、ユーザに、録画予約を実行すべき番組録画装置を特定することを求める。
予約調整部7はさらに、録画予約が可能であると推定できるが、実際に設定されている録画予約の確認ができない番組録画装置、例えば電源がオンされていない番組録画装置やE−メールによる録画予約が可能な番組録画装置において、E−メールを受信する時間に至る前である番組録画装置に対する録画予約の有無の確認については、通信部3を通じ、上述の「iカレンダ(i Calendar)」を更新する。
これにより、例えば電源がオンされていない番組録画装置が、その番組録画装置に設定された(別の)録画予約に従って起動した時点で、「iカレンダ(i Calendar)」上でその番組録画装置を特定した録画予約の有無(または登録された録画予約の実行の可否)が判断できる。
また、E−メールによる録画予約が可能な番組録画装置がE−メールを受信する時間に至った時点で、「iカレンダ(i Calendar)」が保持したその番組録画装置を特定した録画予約の有無(または登録された録画予約の実行の可否が)判断できる。
なお、E−メールによる番組の録画予約は、例えば図3に一例を示すメールフォームを用い、
A>識別コード 「dtvopen」
B>パスワード 「@abx3=パスワード」
C>録画日 「20220229」 ← 2022年2月29日
D>録画開始時刻 「acaa=24時制の時間と分」
E>録画終了時刻 「cabd=24時制の時間と分」
F>録画チャンネル 「○○=放送種別に続けて3桁」
G>録画先 「□□=登録された文字と数字」
H>録画モード(レート) 「△△=指定された文字列」
を、送信することで、登録できる。
また、図3に示したメールフォームは、一例であり、その配列や大きさ、入力項目やその順番は、メール送信側の装置やブラウザにより、さまざまな変形例があることはいうまでもない。
接続部8は、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを含み、接続される個々の番組録画装置の録画予約状況、残り記録容量、及び個々の番組録画装置のアカウント情報、等をマネージャ装置2の通信部3を通じて、マネージャ装置2のアカウントマネージャ4に通知する。
図4は、マネージャ装置2と接続される上述の任意台数の番組録画装置すなわちテレビ受信装置101,レコーダ装置<1>201、レコーダ装置<2>301、レコーダ装置<3>401、PC<1>501及びPC<2>601から新規に録画予約(録画要求)があった場合、その新規な録画予約が既に登録されている録画予約に対して予約調整が必要か否かについての判定をソフトウェア的に示す。
例えば、図3により一例を示したメールフォームのE−メールにより新規仮予約(新規録画予約)が指示された場合[11]、予約調整が行われる[12]。
予約調整において、E−メールにより指示された新規仮予約を変更(修正)する必要があった場合[13−YES]、新規仮予約を変更(修正)することにより録画予約が可能である場合[14−YES]、変更した場合の『録画予約「案」』が、E−メールによりユーザに返信される。なお、『録画予約「案」』としては、例えば「番組録画装置を変更しましたが、録画予約が完了しました。録画予約は、レコーダ装置<2>RD−○○○です。」等とする[15]。
E−メールにより指示された新規仮予約を変更(修正)する必要があり[13−YES]、新規仮予約を変更(修正)することによっても録画予約ができない場合(録画予約変更失敗)[14−NO]、図6に一例を示すような『予約を登録できませんでした。重複した予約が既にあります。』等の、録画予約ができないこと(予約調整失敗)を通知するE−メールが、ユーザに返信される[16]。
なお、E−メールにより指示された新規仮予約を変更(修正)する必要がない場合[13−NO]、録画予約が終了したことがE−メールにより返信される[17]。
図5は、図4に示した予約調整のより詳細な手順をソフトウェア的に示す。
E−メールにより新規仮予約(新規録画予約)が指示された場合[21]、録画時間が重なっていないことがチェックされる[22]。
録画時間が重なっている場合[22−NO]、対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置の有無が、機器情報管理部及びアカウント管理部が保持する情報(機器情報)の参照により、チェックされる[23]。
対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置が存在しない場合[23−NO]、図6に一例を示すような『予約を登録できませんでした。重複した予約が既にあります。』等の、録画予約ができないこと(予約調整失敗)がE−メールによりユーザに返信される[24]。
対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置が存在した場合[23−YES]、例えば「番組録画装置を変更しましたが、録画予約が完了しました。録画予約は、テレビ装置○○Z△△△です。」、等の録画予約が終了したことを通知するE−メールが返信される[25]。
なお、予約調整部7による調整は、上述のアカウント管理部及び機器情報管理部が保持する情報ア>及び1>〜7>に従うが、例えば変更先に対するチェックとして、
a)既に予約が入っていないか?
b)録画開始時間までの時間(何分前まで予約設定可能か?)
c)装置がOFFの場合、次に、いつ予約サーバのチェックがあるか?
すなわち対象の装置が予約リストを取りにくるスケジュール、等がある。
また、(E−メールにより指定された)番組録画機器において録画が可能であっても、例えばHDD残り記録容量等に基づき、録画予約を振り替える(指定された番組録画機器とは異なる番組録画機器に録画予約を設定する)ことも可能である。
図7は、図4に示した予約調整の別の実施の形態をソフトウェア的に示す。
E−メールにより新規仮予約(新規録画予約)が指示された場合[31]、録画時間が重なっていないことがチェックされる[32]。
録画時間が重なっている場合[32−NO]、対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置の有無が、機器情報管理部及びアカウント管理部が保持する情報(機器情報)の参照により、チェックされる[33]。
対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約の番組を録画できる番組録画装置が存在するが、既に設定されている録画予約がある場合[33−NO]、既に設定されている録画予約を実行できる他の番組録画装置の有無がチェックされる[34]。
既に設定されている録画予約を実行できる他の番組録画装置が存在する場合[34−YES]、既に設定されている録画予約を、その録画予約が可能なほかの番組録画装置に移動する[35]。
続いて、対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約を、上述の既に設定されている録画予約が他の番組録画装置に移動された番組録画装置に、登録する[36]。
対象の(E−メールにより指示された)新規録画予約が完了したこと、及び(既に設定されている録画予約が)他の番組録画装置により実行されること(録画予約が移動されたこと)を、E−メールで通知する[37]。
但し、E−メールによる録画装置の変更の通知に対し、変更の承諾が得られない場合、すなわち変更を解除する返信があった場合[38]、元の録画予約が維持され、新規録画予約が予約できないことが(E−メールにより)通知される[39]。
なお、E−メールにより指示された新規仮予約を変更(修正)する必要がない場合[32−YES]、録画予約が終了したことがE−メールにより返信される[40]。
図7に示した例では、例えばBSまたはCS放送を録画可能な1台のみの番組録画装置に、地上波の通常画質の番組の録画予約があるような場合において、新規に、BSまたはCS放送の録画予約を登録することも可能である。
反面、既に登録されている録画予約の変更を受け付けないことを選択可能としたことにより、特定の装置を用いることを前提としている(例えば、毎週同一時間に放送されるシリーズ番組を同一の番組録画装置に録画したい)等の要求がある場合に、既存の録画予約に影響を及ぼすことない。
なお、図4、図5及び図7により説明した録画予約が完了した場合、録画予約対象である番組録画装置が接続されたテレビ受信装置においては、図8に一例を示すように、録画予約対象の番組録画装置名を表示した番組予約画面表示が表示される。なお、図8は、図1及び図2に示したテレビ受信装置101に、画面表示801において、録画装置表示欄811に、レコーダ装置<3>401への録画予約が登録できた状態を示す。
ところで、図4、図5及び図7により説明したような新規の録画予約に関連して予約調整があった場合に、既に設定されている録画予約がどの番組録画装置で実行されるが不明瞭となる恐れがある。
このような背景から、図1により説明したマネージャ装置2のグループ番組予約一覧管理部5において、アカウントマネージャ4のリスト管理部43が保持する個々の番組録画装置の録画予約を一覧表示できることが好ましい。
図9は、例えばマネージャ装置2に接続された番組録画装置のうち、テレビ受信装置101が表示するグループ番組予約一覧の表示例を示す。なお、同表示例は、グループ番組予約一覧管理部5において生成した統合録画予約一覧を、テレビ装置101に固有の録画予約表示に従って表示した例である。
図9から、画面表示901の第2列(911)と第6列(912)に、テレビ装置101が自身の内蔵したHDDに番組を録画する録画予約があることが、第3列第3行の録画予約(913)は、レコーダ装置<3>401に番組を録画する録画予約があることが、同じく、第3列第5行の録画予約(914)は、レコーダ装置<1>201に番組を録画する録画予約があることが、統合表示すなわち、単一の録画予約リストから、容易に把握できる。
図10は、図9に示した例と対比される、例えばマネージャ装置2に接続された番組録画装置のうち、レコーダ装置<1>201が表示するグループ番組予約一覧の表示例を示す。なお、同表示例は、グループ番組予約一覧管理部5において生成した統合録画予約一覧を、レコーダ装置<1>201に固有の録画予約表示に従い、レコーダ装置<1>201と接続された図示しないテレビ受信装置(またはモニタ装置)に表示した例である。
図10から、表示1001の第7列(1007)に、テレビ装置101において、内蔵のHDDに番組を録画する録画予約があることが、第6列(1006)に、レコーダ装置<3>401に番組を録画する録画予約があることが、それぞれ表示される。すなわち、統合表示を用いることで、番組が録画されている番組録画装置がどの装置であるかが、容易に把握できる。
しかしながら、図9及び図10に一例を示した統合表示は、テレビ装置101あるいは任意のレコーダ装置<1>201、レコーダ装置<2>301またはレコーダ装置<3>401による映像出力を表示した場合に、ユーザが確認できる表示に過ぎない。
このため、マネージャ装置2と接続した任意のレコーダ装置あるいはテレビ受信装置において録画予約されている番組の情報や、新規な録画予約が可能であるか、というユーザの希望する情報を、例えば外出先から確認することは、実質的に困難である。
しかしながら、マネージャ装置2が接続するネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)上において公開されている上述の「iカレンダ(i Calendar)」を利用する場合、ユーザは、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)に接続可能な携帯端末装置を保持することで、随時、マネージャ装置2と接続した任意のレコーダ装置あるいはテレビ受信装置において録画予約されている番組の情報や、新規な録画予約が可能であるか、等の情報を他のユーザと共有できる。
図11は、上述の「iカレンダ(i Calendar)」を用いて、図9(テレビ受信装置の表示例)あるいは図10(レコーダ装置の出力例)に示した統合録画予約一覧を、任意のタイミングで閲覧できる状況を、模式的に示す。
既に説明したが、「iカレンダ(i Calendar)」は、そのアプリケーションを実装した、あるいはサポートする任意の端末装置を用い、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)に接続可能であれば任意に利用でき、例えば図11に示したように、各端末装置に用意されたスケジュール表示機能により、上述の任意の番組録画装置において録画予約されている番組の情報や、新規な録画予約が可能であるか、等の情報を、例えば外出先、あるいは勤務先もしくは自宅へ向かう経路上等の制約を受けることなく、随時確認できる。また、必要に応じて、新規の録画予約の設定(追加)等も随時可能である。なお、図12は、「iカレンダ(i Calendar)」を、一般的なブラウザを用いて表示した表示の一例を示す。
図12において、例えば毎週月曜日に、レコーダ装置<1>において、14時00分から「○○○・・・」の録画予約があり、22日(月曜日)については、テレビ受信装置において、11時00分から「△△△〜〜〜」の録画予約があり、同じく22日については、レコーダ装置<2>において、19時00分から「□□・・□□〜」の録画予約があることがわかる。なお、図12に示した「iカレンダ(i Calendar)」の表示内容は、図11により説明した通り、「iカレンダ(i Calendar)」サポートする任意の端末装置、例えばPC(パーソナルコンピュータ)あるいはスマートフォン(TSUNAGU(商品名))から、随時、閲覧することができる。
また、図12に示した「iカレンダ(i Calendar)」に対し、図11に示したネットワークと接続可能な任意の携帯端末装置を用いて、新規な録画予約(予約の編集)を指示することも可能である。例えば、図13に示す「iカレンダ(i Calendar)」を閲覧中のモバイルPC601(PC<2>)から、5日(金曜日)の録画予約「シリーズ101」の第3週の金曜日(19日)に放送されると予想できる同シリーズ『シリーズ103』の番組の録画予約を登録する場合、モバイルPC601(PC<2>)から同録画予約を指示することで、ネットワーク上の「iカレンダ(i Calendar)」が表示する「統合番組予約表」の第3週の金曜日に、録画予約を登録(設定)することができる。なお、録画予約に用いる番組データ(番組表)は、端末装置(モバイルPC601(PC<2>))から番組録画管理システム1のマネージャ装置2の番組データ保持部6が保持する番組表(番組データ)を参照してもよいし、ネットワーク上で公開されている番組表にアクセスして、同シリーズの放送があることをチェックしてもよいことはいうまでもない。
また、図14に示すように、図11〜図13で説明した「iカレンダ(i Calendar)」に代えて、ネットワーク(インターネット/クラウドコンピューティング)上に用意されている『番組予約情報蓄積サーバ』を用いることもできる。
図15は、図1及び図2に示した番組録画管理システムが保持する複数のレコーダ装置が保持する録画予約を、例えばテレビ受信装置の統合録画番組リスト画面で表示した表示の一例を示す。図15において、画面表示1501中の選択番組表示領域1510に、現在、カーソルが位置している(タイトル表示が反転表示されている)タイトル表示1512で録画されている番組の再生映像が表示される。なお、タイトル表示1512〜1519の所定の位置(この例では、左側の先頭付近)の番組録画装置表示欄1511に、それぞれのタイトル表示1512〜1519が表示する録画(済)番組を録画した番組録画装置を示す記号またはアイコン(icon)状の識別マークが表示され、それぞれの番組が録画されている番組録画装置が識別可能である。例えば、タイトル表示1512〜1514は、テレビ受信装置(図1及び図2の101)、タイトル表示1515と1516は、レコーダ装置<1>(図1及び図2の201)、タイトル表示1517は、レコーダ装置<2>(図1及び図2の301)、タイトル表示1518は、レコーダ装置<3>(図1及び図2の401)に録画されていることがわかる。
図16は、図1及び図2に示した番組録画管理システムにおけるマネージャ装置を、例えば家庭内(あるいは企業内)等の比較的狭い空間で管理できる範囲内において、ホームサーバ(クライアントB)2001として配置する例を示す。なお、ホームサーバ(クライアントB)2001は、図1及び図2により説明したと実質的に同等に機能するアカウント管理部(アカウントマネージャ)2004、番組データ保持部2006、及び予約調整部2007を含み、グループ番組予約一覧管理部の機能を、ホームドメインマネージャ(予約管理装置)2011で分担することを特徴とする。
図16から明らかなように、ホームサーバ2001とテレビ受信装置(クライアントA)1101及びレコーダ装置(クライアントC)1201を相互に接続することで、予約管理装置(ホームドメインマネージャ)2011により、テレビ受信装置1101が保持する録画予約とレコーダ装置1201が保持する録画予約を、一元管理できる。
なお、図16に示す構成においても、外部から携帯端末装置により、予約管理装置(ホームドメインマネージャ)2011が一元管理する統合録画予約表の閲覧、あるいは編集を可能とするため、ネットワークを介して、「iカレンダ(i Calendar)」または『番組予約情報蓄積サーバ』と接続されてもよいことはいうまでもない。
図17は、図1に示した番組録画管理システムに接続可能なテレビ受信装置の構成の一例を示す。
テレビ受信装置1711は、映像信号(ビデオデータ)に対応する映像を表示する映像表示器1713、例えばスピーカ等に代表される音声再生装置であって、音声出力(オーディオデータ)を再生する音声再生器1715、ユーザからの制御指示(制御入力)信号を受け入れる操作部1717、ユーザからのリモコン装置Rによる操作情報(制御入力)信号を受けつけるリモコン受信部1719、および制御ブロック(制御部)1760等を含む。なお、映像表示器(ディスプレイ装置)1713は、例えば液晶パネル装置であって、付属する照明装置1725からの照明光(バックライト)を選択的に透過することにより、映像を表示する。また、照明装置1725は、点灯回路1727により、周囲の明るさや、連続して点灯されている時間と非点灯時間との差すなわち照明装置1725の温度に基づいて規定される所定の駆動電圧で点灯される。
制御部1760は、CPUまたはMPU(Main Processing Unit)とよばれる主制御装置(主制御用大規模IC(LSI))1761を、含む。
制御部1760(主制御装置1761)は、操作部1717からの操作入力、またはリモコン装置Rから送出された操作情報を受信部1719により受信した(リモコン入力)制御信号、もしくはネットワーク接続部(通信インタフェース)1773を介して外部から供給される情報およびデータに対応して、以下に説明する各部(要素)を、制御する。
制御部1760はまた、主制御装置1761が実行する制御プログラムを保持したROM(Read Only Memory)1762、主制御装置1761の作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)1763、各種の設定情報や制御情報あるいはネットワーク接続部1773を介して外部から供給される情報および録画予約情報などのデータ等を保持する不揮発性メモリ(Non Volatility Memory,NVM)1764、およびHDD1765を、含む。
なお、NVM1764は、ネットワーク接続部1773を経由して取り込まれ、制御部1760を経由してメッセージや解読されたスケジュール情報等も保持する。
制御部1760には、半導体メモリであるカード状媒体(メモリカード)Mからの情報の読み出しとメモリカードMへの情報の書き込みを可能とするカード_IF1771、ネットワーク接続部(通信_IF)1773、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)1774、光ディスクDからの情報すなわち動画データやオーディオ(音声)データの読み出しと光ディスクへの情報の書き込みに用いられるディスクドライブ装置1775、USB_I/F、およびi.Link_I/F(インタフェース)1777等の任意数のI/F(Interface,インタフェース)群が接続され、それぞれのインタフェースに適合する外部装置、あるいはハブ(拡張装置)もしくはネットワーク制御装置として機能する。
カード_I/F1771は、カードホルダ1772に装着されるメモリカードMから、映像および音声ファイルを読み込むことができ、また、メモリカードMに、映像および音声ファイルを書き込むことができる。
通信_I/F1773は、LAN端子(ポート)1781と接続され、イーサネット(登録商標)規格に従い、外部装置、例えば図15に一例を示した携帯端末装置(TSUNAGU、商品名)やモバイルPC601を介して、あるいはリモコン装置Rから供給される制御情報や動画データを受け入れる。なお、通信_I/F1773は、LAN対応のハブ(Hub)が接続されることで、LAN対応のHDD(NAS(Network Attached Storage)HDD(Hard Disk Drive))、PC(personal computer)、HDD内臓のDVDレコーダ等の機器の接続が可能である。
HDMI1774には、HDMI端子1782を介して、例えば図示しないDVDレコーダやAVアンプ、あるいはハブが接続される。なお、AVアンプには、例えばDVDレコーダやDVDプレーヤ等が接続される。また、ハブには、例えばHDMI端子を備えたAVアンプや、PC、HDD内臓のDVDレコーダ、DVDプレーヤ等の外部機器が接続可能である。なお、HDMI端子1782がハブと接続される場合には、例えばブロードバンドルータを介して、例えばインターネット等のネットワークとの接続や、ネットワーク上に位置するPCや図示しない携帯電話または携帯端末装置、もしくは携帯端末との間の動画ファイル(映像データ)やオーディオファイル(音声データ)の読み込みおよび再生ならびに書き込み(記録)等も可能である。
ディスクドライブ装置1775は、例えばDVD規格の光ディスクMから情報すなわち動画データやオーディオ(音声)データを読み出し、もしくは記録する。また、セットされた光ディスクがCD規格である場合には、オーディオ(音声)データを読み出し、再生するとともに、例えば曲名や演奏時間等を、映像表示器1713に表示可能に出力する。
USB_I/F1776は、USBポート1784に接続される図示しないハブを介して、USB_I/Fを介してアクセス可能に形成されたHDD、キーボード等が接続可能であり、それぞれのUSB機器との間で情報の受け渡しが可能である。なお、USB_I/F1776に対応する携帯電話、デジタルカメラ、メモリカードに対するカードリーダ/ライタも接続可能であることはいうまでもない。
i.Link_I/F1777は、図示しないが、例えばAV(オーディオ−ビジュアル)−HDDあるいはD(Digital)−VHS(Video Home System)等の外部機器、もしくは、外付けのチューナあるいはSTP(Set Top Box(ケーブルテレビ用受信機))等がシリアル接続可能であり、接続される任意の機器との間で、情報の受け渡しが可能である。
なお、詳述しないが、個々のインタフェースに加えて、もしくは任意の1または複数のインタフェースに代えて、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))規格等に準拠したネットワークコントローラや、図示しないBluetooth(登録商標)/(ブルートゥース(登録商標))が用意され、それらを経由して、データの受け渡しが可能なレコーダ装置やHDD装置、もしくは携帯可能な端末装置が接続されてもよいことはいうまでもない。
制御部1760は、タイマコントローラ(時計部)1790を含む。時計部90は、時刻や、ユーザからの入力により設定される予約録画のための予約時刻(日時)と録画対象チャンネル等の情報を管理するとともに、その情報を保持可能である。なお、時計部1790は、地上波デジタルチューナ1750を介して受信するデジタル放送におけるTOT(Time Offset Table)と呼ばれる「時刻情報」を、常時取得できる。すなわち、電波時計を内蔵している機器と同等の時刻管理が可能である。また、地上波アナログチューナ1752により受信するアナログアナログ放送の所定のチャンネルからも、毎日、所定の時間に時報を取得可能であることはいうまでもない。また、時計部1790は、携帯端末装置から供給されるスケジューラ機能やメッセンジャ機能のための情報に対する計時部としても機能する。なお、時計部1790は、スケジューラ機能およびメッセンジャ機能により規定される所定の時刻において、電源部1791による、商用電源に対する電源のオン/オフ(通電)を制御できることはいうまでもない。すなわち、コンセントが抜かれている等の物理的に通電が困難な状況下以外においては、映像表示器1713や信号処理部1747あるいはHDD等の電力消費の比較的大きな要素を除く、制御部1760等への2次電源(DC(直流)31V、あるいは24Vもしくは5V等)は、通常確保されており、予め規定された時刻に映像表示器1713や信号処理部1747あるいはHDD1765等が起動されることは、いうまでもない。
図18は、図1に示した番組録画管理システムに接続可能な録画再生装置(レコーダ)の構成の一例を示す。録画再生装置(レコーダ)1801は、チューナ1802、入力回路1803、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)1804、記録装置1805、出力回路1806、ユーザ操作入力部(リモコン信号受信回路)1807、及び電源部1808を少なくとも含む。
チューナ1802は、アンテナ端子1821に接続されるアンテナまたは光ケーブル等を介して、録画対象の番組を放送するチャンネルを選局する。
入力端子1803は、ビデオ(viedo)入力端1831およびオーディオ(audio)入力端1832を経由して入力されるビデオ(動画)信号およびオーディオ(音声)信号を、受けつける。
DSP1804は、主制御装置(CPU)1840、ネットワークコントローラ1841、アナログ−デジタルコンバータ(ADC)1842、エンコーダ1843、インタフェース1844、デコーダ1845、ユーザインタフェースグラフィック処理部(GUI処理部)1846、ビデオエンコーダ(ビデオ出力処理部)1847、デジタル−アナログコンバータ(オーディオデコーダ(DAC))1848、EPG(Electric Program Guide)処理部1849等の要素を、少なくとも含む。
主制御装置(CPU)1840は、上述した各要素の動作、および電源部1808の主電源(内部制御用2次回路を除く)のオン/オフを制御する。
ネットワークコントローラ1841は、LAN端子1891を経由して、外部ネットワークから供給されるストリーム形式の番組を受信する。なお、LAN端子1891は、例えば同一建物内に構築される比較的小規模のネットワーク(家庭内LAN(Local Area Network))もしくはホームサーバ(Home Saver,大容量記録装置)および接続網と接続され、例えばホームサーバを介して、外部ネットワークと接続されることもある。また、家庭内LANあるいはネットワークは、DLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))規格に準拠することが好ましい。
アナログ−デジタルコンバータ(ADC)1842、アナログ入力されたビデオ信号およびオーディオ信号をデジタル信号に変換し、エンコーダ1843に入力する。なお、チューナ1802がデジタル放送を受信する場合には、チューナ1802の出力は、そのままエンコーダ1843に入力されることはいうまでもない。
エンコーダ1843は、入力されたアナログ信号(ビデオ/オーディオ)をデジタル信号に変換(エンコード)する。なお、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC))等に準拠した圧縮を伴う。
インタフェース1844は、記録装置5との間のデータの受け渡し、あるいはリモコン信号受光回路1807からの制御信号の入力に利用される。
デコーダ1845は、MPEG−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC))等に圧縮された番組を、デコードする。
ユーザインタフェースグラフィック処理部(GUI処理部)1846は、出力回路1806を経由して映像(video)出力端1861とオーディオ(audio)出力端1862に接続されるモニタ装置1863に表示させるGUI(グラフィックインタフェース)画面表示を出力する。
ビデオエンコーダ(ビデオ出力処理部)1847は、映像信号とGUI処理部1846から出力されるGUI画面表示を必要に応じ合成し、video(映像)出力端1861に接続されるモニタ装置1863が表示可能に、出力回路1806に、出力映像信号を生成する。
デジタル−アナログコンバータ(オーディオデコーダ(DAC))1848は、出力回路1806に、audio(オーディオ)出力端1862に接続される外部スピーカ等が再生可能に、オーディオ信号を出力する。
EPG(Electric Program Guide)処理部1849は、例えばBSデジタル放送または地上デジタル放送において番組とともに送信されるEPGデータもしくはLAN端子1891を経由して外部から取得可能なEPGデータを取得し、例えばGUI処理部1846において番組の予約時に番組表を表示させるための日付、時間、チャンネル、番組長データとして保持する。なお、取得したEPGデータは、図示しないメモリ装置あるいはHDD1851の所定の領域に保存される。
記録装置1805は、例えばHDD(Hard Disk Drive)1851またはディスクドライブ装置1852を含み、HDD1851内のHD(Hard Disk)あるいはディスクドライブ装置1852にセットされるDVD(Digital Versatile Disk)規格の光ディスクDに対して番組を記録し、もしくは既に記録されている番組を再生する。なお、ディスクドライブ装置1852に加え、例えば半導体メモリ(メモリカード)等に番組を記録し、あるいは既に記録されている番組を再生するリーダ/ライタ(図示しない)が用意されてもよい。
出力回路1806は、viedo(映像)出力端1861およびaudio(音声)出力端1862に接続される再生装置、例えばモニタ装置とスピーカ装置に、ビデオエンコーダ1847からの映像信号とDAC1848からのオーディオ信号を出力する。
リモコン信号受光回路1807は、リモコン受光部1871において受け付けたユーザ操作入力を、インタフェース1844を経由して、主制御装置1840に入力する。
電源部1808は、主制御装置1840の制御により主電源がオフ可能であり、図示しないタイマ部にセットされた予約時間が到来した時点で主電源をオンし、上述した各要素の動作を、動作可能状態に維持する。
なお、この発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形もしくは変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて、もしくは一部を削除して実施されてもよく、その場合は、組み合わせもしくは削除に起因したさまざまな効果が得られる。