JP2011217063A - 通信システム、通信装置および音声通話機器 - Google Patents

通信システム、通信装置および音声通話機器 Download PDF

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Abstract

【課題】無線音声通信と無線データ通信とに対応した通信装置等を提供すること。
【解決手段】通信システム5は、MFPネットワークIDがMFP10に使用され、第1子機1ネットワークIDが第1子機1に使用され、モバイル機器4、第1子機1および第2子機2の通信先がMFPネットワークIDを使用する装置に設定されることで、第1子機1、第2子機2およびモバイル機器4とMFP10との間で無線通信が行われる第1通信状態とされる。通信システム5は、第1子機ネットワークIDがMFP10に使用され、MFP10ネットワークIDが第1子機1に使用され、第2子機2の通信先が第1子機ネットワークIDを使用する装置に設定されることで、第2子機2とMFP10との間で音声通信が行なわれ、第1子機1とモバイル機器4との間でデータ通信が行われる第2通信状態とされる。第2子機2で音声通信を開始すると、第2通信状態へ切り替えられる。
【選択図】図1

Description

本願は、無線音声通信と無線データ通信とに対応した通信システム、通信装置および音声通話機器に関する。
複数の無線端末装置のうちの1つが制御局としてネットワークを生成し、他の無線端末装置が子局としてネットワークに参加する技術が知られている。更に、既に制御局として動作している端末が、その制御局としての役割を他の子局と交替する技術が知られている。制御局の交替時には、周期的に送出しているビーコンフレーム中に、「制御局の交替が発生すること」、「新しい制御局」、「制御局の交替が発生するタイミング」を情報として配置させ、ネットワーク内の全ての端末に通知する。
特開2006−333360号公報
従来は、ネットワーク内の全ての端末が、制御局の切り替えを行う必要がある。すると、切り替え制御が複雑になるため、切り替え動作の時間が長くなる場合や、切り替え処理の負担が増大する場合がある。本明細書では、このような不便性を解消することができる技術を提供する。
本願の通信システムは、通信回線に接続された通信装置と第1音声通話機器と第2音声通話機器が無線通信可能に接続されている通信システムである。通信装置は、外部装置、第1音声通話機器および第2音声通話機器との間でのデータ通信および音声通信を行う無線通信部と、ネットワーク上で通信装置を識別するための通信装置ネットワークIDと、ネットワーク上で第1音声通話機器を識別するための第1音声通話機器ネットワークIDとを記憶する通信装置記憶部と、を備える。第1音声通話機器は、第1音声通話機器ネットワークIDおよび通信装置ネットワークIDを記憶する第1音声通話機器記憶部を備える。通信システムは、通信装置ネットワークIDが通信装置に使用され、第1音声通話機器ネットワークIDが第1音声通話機器に使用され、外部装置、第1音声通話機器および第2音声通話機器の通信先が通信装置ネットワークIDを使用する装置に設定されることで、第1音声通話機器、第2音声通話機器および外部装置と通信装置の無線通信部との間でデータ通信および音声通信が行われる第1通信状態とされる。通信システムは、第1音声通話機器ネットワークIDが通信装置に使用され、通信装置ネットワークIDが第1音声通話機器に使用され、第2音声通話機器の通信先が第1音声通話機器ネットワークIDを使用する装置に設定されることで、第2音声通話機器と通信装置の無線通信部との間で音声通信が行なわれると共に、第1音声通話機器と外部装置との間でデータ通信が行われる第2通信状態とされる。第1通信状態から第2通信状態への切り替えは、通信回線からの着信に対して第2音声通話機器を用いて音声通信を開始することを条件として実行されることを特徴とする。
通信装置の例としては、電話機能やFAX機能を備えた多機能機が挙げられる。音声通話機器は、音声信号の送受信を行う機器である。音声通話機器の例としては、無線電話子機が挙げられる。外部装置の一例としては、アクセスポイントや、パーソナルコンピュータ(PC)や、多機能機などが挙げられる。また、外部装置がアクセスポイントである場合には、さらにアクセスポイントを介して、他の無線端末と通信することが可能である。データ通信は、エラー時に再送されるデータ信号の通信であり、リアルタイム性が要求されない通信である。音声通信は、エラー時に再送されない音声信号の通信であり、リアルタイム性が必要な通信である。
通信装置ネットワークIDは、ネットワーク上で通信装置を識別するための情報である。また、第1音声通話機器ネットワークIDは、ネットワーク上で第1音声通話機器を識別するための情報である。通信装置ネットワークIDや第1音声通話機器ネットワークIDとの一例としては、MACアドレスやIPアドレスが挙げられる。通信装置記憶部や第1音声通話機器記憶部には、第1音声通話機器ネットワークIDおよび通信装置ネットワークIDが記憶される。これらの情報を記憶するタイミングは、通信装置と第1音声通話機器がセットで工場出荷されるタイミングであってもよい。通信装置記憶部や第1音声通話機器記憶部の一例としては、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)が挙げられる。
通信システムは、第1通信状態と第2通信状態との間で切り替え可能とされる。第1通信状態は、ネットワークIDが正しい対応関係とされている状態である。すなわち、通信装置ネットワークIDが通信装置に使用されると共に、第1音声通話機器ネットワークIDが第1音声通話機器に使用される。よって、通信装置がネットワーク上において通信装置として認識されると共に、第1音声通話機器がネットワーク上において第1音声通話機器として認識される。
第1通信状態では、第1音声通話機器、第2音声通話機器および外部装置と、通信装置の無線通信部との間で、データ通信および音声通信が行われる。すなわち、1の無線通信部によって、第1音声通話機器および第2音声通話機器による音声通信と、外部装置によるデータ通信との2種類の通信を行うことが可能となる。また、音声通信とデータ通信とは、同時に使用可能とされる。同時に使用する方法の例としては、音声通信とデータ通信との間で、同一周波数の電波を短時間ずつ交代で共有する方法が挙げられる。無線通信部によって音声通信とデータ通信を行う方法としては、例えば、Intel(登録商標)が提唱する、My WiFi Technologyの機能を用いる方法が挙げられる。また、Wi-Fi Allianceが提唱する、Wi-Fi Directの機能を用いる方法が挙げられる。
第2通信状態は、ネットワークIDを入れ換えた状態である。すなわち、第1音声通話機器ネットワークIDが通信装置に使用されると共に、通信装置ネットワークIDが第1音声通話機器に使用される。よって、通信装置がネットワーク上において第1音声通話機器として認識されると共に、第1音声通話機器がネットワーク上において通信装置として認識される。また、第2音声通話機器の通信先が第1音声通話機器ネットワークIDを使用する装置に設定される。
第1通信状態から第2通信状態へ切り替えられる場合を説明する。第2通信状態においても、外部装置は、通信装置ネットワークIDを使用する装置とのデータ通信を維持する。しかし、第2通信状態では、通信装置ネットワークIDを使用する装置は、通信装置ではなく、第1音声通話機器である。よって、外部装置のデータ通信先が、通信装置から第1音声通話機器へ切り替えられる。また、第2通信状態において、第2音声通話機器は、第1音声通話機器ネットワークIDを使用する装置との音声通信を行う。しかし、第2通信状態では、第1音声通話機器ネットワークIDを使用する装置は、第1音声通話機器ではなく、通信装置である。よって、第2音声通話機器の音声通信先が、通信装置で維持される。
音声通信はリアルタイム性が要求されるため、データ通信に比して負荷が重い通信である。よって、通信装置の無線通信部を用いて、第2音声通話機器との音声通信と、外部装置とのデータ通信とを同時に行うと、無線回線の負荷が重くなるため、音声が途切れるなどの通信エラーが発生したり、通信速度が低下する場合がある。
しかし、本願の通信システムでは、通信回線からの着信に対して第2音声通話機器を用いて音声通信を開始することを条件として第2通信状態へ移行する。第2通信状態では、第2音声通話機器と通信装置の無線通信部との間で、音声通信が行なわれる。また、第1音声通話機器と外部装置との間で、データ通信が行われる。よって、音声通信とデータ通信とを切り離すことができ、通信装置の無線通信部の負荷を減らすことができるため、通信エラー等の発生を防止できる。
そして、本願の通信システムでは、通信状態の切り替え時に、外部装置に対して、「通信先の交替が発生すること」、「新しい通信先」、「通信先の交替が発生するタイミング」等の情報を報知する必要がない。よって、通信状態の切り替えのための特別な処理を外部装置に行なわせることがないため、切り替え制御を簡素化することができる。これにより、切り替え動作の時間が長くなることや、切り替え処理の負担が増大することを防止することが可能となる。
通信システムの構成の一例を示す図である。 MFPで行われる通信状態確認動作のフローチャート(その1)である。 子機で行われる代替可否の確認動作のフローチャート(その2)である。 MFPで行われる通信状態切り替えのフローチャート(その1)である。 MFPで行われる通信状態切り替えのフローチャート(その2)である。 子機で行われる通信状態切り替えのフローチャート(その1)である。 子機で行われる通信状態切り替えのフローチャート(その2)である。 子機で行われる通信状態切り替えのフローチャート(その3)である。 第1通信状態の模式図である。 第2通信状態の模式図である。 通信システムの動作の具体例を説明するシーケンス図(その1)である。 通信システムの動作の具体例を説明するシーケンス図(その2)である。
図1に、本願に係る第1実施形態として例示される通信システム5のブロック図を示す。通信システム5は、MFP(Multi Function Printer)10、アクセスポイント(以下「AP」と称す)51、PC(Personal Computer)52、第1子機1および第2子機2、モバイル機器4を備える。MFP10によってWPAN(WirelessPersonal Area Network)201、WLAN(Wireless Local Area Network)202が形成されている。尚、WPAN201およびWLAN202の方式の例としては、例えばIEEE802.11a/b/gの規格で定められる通信方式が挙げられる。
AP51は、WLAN202によりデータ信号の通信が可能に構成された、既知の中継装置である。データ信号は、通信エラー時に再送が行われる信号である。データ信号の例としては、MFP10で印刷を行なうための印刷データが挙げられる。またAP51は、PC52との間でデータ信号の通信が可能とされている。よって、AP51を介して、MFP10とPC52との間でデータ信号の通信が可能とされている。またAP51は、インターネット53に接続されている。
第1子機1は、WPAN201により、音声信号の無線通信211を行う装置である。第2子機2は、WPAN201により、音声信号の無線通信212を行う装置である。音声信号は、音声通話を行うための信号である。音声信号は、通信エラー時に再送が行われない信号であり、リアルタイム性が必要な信号である。
モバイル機器4は、WPAN201により、データ信号の無線通信213を行う既知の装置である。また、MFP10は、ルーティング装置(通信システム5内で情報送信経路を選択するための装置)の機能を有している。よって、モバイル機器4は、MFP10からAP51を経由して、インターネット53に接続可能とされる。
MFP10の構成について説明する。MFP10は、CPU16、記憶部32、無線通信制御回路11、音声IC14(CODEC)、モデム部15、内蔵受話器17、操作部22、表示部24、印刷部26、スキャナ部28、を備える。これらの構成要素は、互いに通信可能に接続されている。CPU16は、記憶部32に記憶されているプログラム42に従って、様々な処理を実行する。またCPU16は、記憶部32、無線通信制御回路11、音声IC14等に関する各種の制御を行う。
記憶部32は、プログラム42を記憶する。プログラム42は、基本プログラム(図示省略)、ネットワーク構築プログラム44等を含む。基本プログラムは、印刷部26に印刷を実行させるためのプログラム、スキャナ部28にスキャンを実行させるためのプログラム等を含む。またネットワーク構築プログラム44は、第1通信状態と第2通信状態とで切り替えを行うためのプログラムである。
記憶部32は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などが組み合わされて構成されている。記憶部32は、設定記憶領域39、ネットワークID記憶領域40、ネットワーク設定記憶領域41を備える。設定記憶領域39は、各種の設定を記憶する領域である。
ネットワークID記憶領域40は、MFPネットワークID300、第1子機ネットワークID301、第2子機ネットワークID302を記憶する。MFPネットワークID300は、ネットワーク上でMFP10を識別するための情報である。MFPネットワークID300は、MFP−MACアドレスおよびMFP−IPアドレスを含んでいる。また、第1子機ネットワークID301は、ネットワーク上で第1子機1を識別するための情報である。第1子機ネットワークID301は、第1子機MACアドレスおよび第1子機IPアドレスを含んでいる。同様に、第2子機ネットワークID302は、ネットワーク上で第2子機2を識別するための情報である。第2子機ネットワークID302は、第2子機MACアドレスおよび第2子機IPアドレスを含んでいる。ネットワーク設定記憶領域41は、MFP10の識別子を記憶する領域である。ネットワーク設定記憶領域41にMFPネットワークID300を記憶させると、MFP10は、通信システム5上の他の装置からMFP10として認識される。一方、ネットワーク設定記憶領域41に第1子機ネットワークID301を記憶させると、MFP10は、通信システム5上の他の装置から第1子機1として認識される。
無線通信制御回路11は、ベースバンド処理部BP1、RF部18、アンテナANT1を備える。ベースバンド処理部BP1は、無線通信制御回路11全体を制御する回路である。RF部18は、アンテナANT1との間で信号の送受信を行う回路である。音声IC14(CODEC)は、データのエンコード(符号化)とデコード(復号)を行う。また音声IC14は、モデム部15または内蔵受話器17の何れを電話回線網100に接続するかを選択する。モデム部15は、電話回線網100との音声信号の送受信を制御する。操作部22は、ユーザの入力操作を受け付ける複数のボタンを備える。表示部24は、様々な情報を表示する。スキャナ部28は、文書等を読取ってスキャンデータを生成する。印刷部26は、外部装置(例えばPC52)から受信した印刷データや、スキャナ部28によって生成されたスキャンデータを印刷媒体に印刷する。
第1子機1の構成について説明する。第1子機1は、CPU76、ベースバンド処理部BP2、RF部78、スピーカ部79、マイク部80、記憶部82、アンテナANT2を備える。CPU76は、記憶部82、ベースバンド処理部BP2等に関する各種の制御を行う。記憶部82は、設定記憶領域83、ネットワークID記憶領域84、ネットワーク設定記憶領域85、通信先装置設定領域86を備える。設定記憶領域83は、データ受信フラグ等の各種のパラメータを記憶する。ネットワークID記憶領域84は、MFPネットワークID300、第1子機ネットワークID301、第2子機ネットワークID302を記憶する。ネットワーク設定記憶領域85は、第1子機1の識別子を記憶する領域である。ネットワーク設定記憶領域85に第1子機ネットワークID301を記憶させると、第1子機1は、通信システム5上の他の装置から第1子機1として認識される。一方、ネットワーク設定記憶領域85にMFPネットワークID300を記憶させると、第1子機1は、通信システム5上の他の装置からMFP10として認識される。通信先装置設定領域86は、第1子機1の通信先とされる機器のネットワークIDを記憶する領域である。第1子機1が通信システム5上のどの装置と通信を行うかは、通信先装置設定領域86に書き込まれたネットワークIDによって決定される。スピーカ部79は、無線通信制御回路11から受信した音声データを出力する装置である。マイク部80は、音声データを取得する装置である。その他の構成は、MFP10と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
第2子機2の構成について説明する。第2子機2は、CPU76a、ベースバンド処理部BP2a、RF部78a、スピーカ部79a、マイク部80a、記憶部82a、アンテナANT2aを備える。また、記憶部82aは、設定記憶領域83a、ネットワークID記憶領域84a、ネットワーク設定記憶領域85a、通信先装置設定領域86aを備える。なお、第2子機2の構成は、第1子機1と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
通信システム5は、第1通信状態と第2通信状態との2つの通信状態を備えている。第1通信状態は、MFP10がルーティング装置となる状態である。一方、第2通信状態は、第1子機1または第2子機2がルーティング装置となる状態である。第1通信状態を、図9を用いて説明する。第1通信状態では、MFPネットワークID300がMFP10の識別子に使用される。よって、MFP10が通信システム5上においてMFP10として認識される。また、第1子機ネットワークID301が第1子機の識別子に使用される。よって、第1子機1が通信システム5上において第1子機1として認識される。また、第2子機2の通信先が、MFPネットワークID300を識別子とする装置に設定される。
そして第1通信状態では、無線通信制御回路11によって、WPAN201およびWLAN202が構築される。WPAN201には、複数の通信端末(第1子機1、第2子機2、モバイル機器4)が接続されている。WPAN201により、無線通信制御回路11と第1子機1との間で、音声信号の無線通信211が行われる。また、無線通信制御回路11と第2子機2との間で、音声信号の無線通信212が行われる。また、無線通信制御回路11とモバイル機器4との間で、データ信号の無線通信213が行われる。無線通信211ないし213は、同時に通信可能とされている。WLAN202には、AP51が接続されている。WLAN202により、無線通信制御回路11とAP51との間で、データ信号の無線通信221が行われる。すなわち第1通信状態では、1の無線通信制御回路11によって、第1子機1および第2子機2による音声通信と、モバイル機器4によるデータ通信との2種類の通信を行うことが可能とされている。
WPAN201およびWLAN202は、同時に使用可能とされている。同時に使用する方法の例としては、時分割多元接続(TDMA: Time Division Multiple Access)を用いる方法が挙げられる。TDMAでは、伝送に用いる搬送周波数をタイムスロットと呼ばれる単位で分割して、同一周波数において複数の通信を可能にする。本願の例では、タイムスロットを、WPAN201およびWLAN202に割り当てることで、多元接続が行われる。なお、この場合の「同時に使用可能」とは、WPAN201の通信とWLAN202の通信が、同時期に並存して実行可能であるという意味である。WPAN201から送信されてくるパケットと、WLAN202から送信されてくるパケットとが、同一時間に受信可能であるという意味に限定されることはない。
無線通信制御回路11を、WPAN201を構築する回路として機能させる方法としては、例えば、Wi-Fi Allianceが提唱する、Wi-Fi Directの機能を用いる方法が挙げられる。これにより、無線通信制御回路11がWiFi Directのサーバの役割を行う。また、Intel(登録商標)が提唱する、My WiFi Technologyの機能を用いる方法が挙げられる。
またWPAN201では、WPAN201での通信が可能な通信エリア内に、接続可能な無線通信機器が存在するか否かが監視される。そして、接続可能な無線通信機器が新たに検出されると、無線通信を用いて接続を行うことで、動的にネットワークが構築される。なお、第1子機1および第2子機2については、常にWPAN201に接続される形態としてもよい。これにより、ユーザに動的なネットワークの存在を意識させることがない。よってユーザは、第1子機1および第2子機2を、通常のコードレス電話と同じ感覚で使用することが可能となる。
第2通信状態を、図10を用いて説明する。例として、第1子機1がルーティング装置とされる場合を説明する。第2通信状態では、MFP10と第1子機1とで、識別子に使用されるネットワークIDが入れ換えられる。具体的には、第1子機ネットワークID301がMFP10の識別子に使用される。また、MFPネットワークID300が第1子機1の識別子に使用される。また、第2子機2の通信先が、第1子機ネットワークID301を識別子とする装置に設定される。よって、MFP10が通信システム5上において第1子機1として認識され、第1子機1が通信システム5上においてMFP10として認識される。
第1通信状態から第2通信状態へ切り替えられる場合を説明する。第2通信状態においても、モバイル機器4およびAP51は、MFPネットワークID300を識別子に使用する装置とのデータ通信を維持する。しかし、第2通信状態では、MFPネットワークID300を識別子に使用する装置は、MFP10ではなく、第1子機1である。よって、モバイル機器4のデータ通信先が、MFP10(無線通信213)から第1子機1(無線通信214)へ切り替えられる。また、AP51のデータ通信先が、MFP10(無線通信221)から第1子機1(無線通信222)へ切り替えられる。また、第2通信状態において、第2子機2は、第1子機ネットワークID301を識別子に使用する装置との音声通信を行う。しかし、第2通信状態では、第1子機ネットワークID301を識別子に使用する装置は、第1子機1ではなく、MFP10である。よって、第2子機2の音声通信先が、MFP10(無線通信212)で維持される。
以上より、第2通信状態(図10)では、無線通信制御回路11と第2子機2との間で、音声信号の無線通信212が行われる。また、第1子機1とモバイル機器4との間で、データ信号の無線通信214が行われる。また、第1子機1とAP51との間で、データ信号の無線通信222が行われる。よって、第2通信状態では、音声通信(無線通信212)とデータ通信(無線通信214)とを切り離すことができる。
なお、第2通信状態において、第2子機2がルーティング装置とされる場合もある。この場合は、図10において、第1子機1と第2子機2を入れ換えればよい。すなわち、無線通信制御回路11と第1子機1との間で、音声信号の無線通信が行われる。また、第2子機2とモバイル機器4との間で、データ信号の無線通信が行われる。また、第2子機2とAP51との間で、データ信号の無線通信が行われる。
MFP10で行われる、通信状態確認動作を、図2のフローを用いて説明する。図2のフローは、MFP10の電源が投入されることに応じて開始される。S11において、CPU16は、WLAN202において、AP51との無線通信221で使用されているSSID(Service Set Identifier)およびチャンネル情報を確認し、設定記憶領域39に記憶する。また、CPU16は、WPAN201において、第1子機1および第2子機2以外の無線端末との無線通信で使用されているSSIDおよびチャンネル情報を確認し、設定記憶領域39に記憶する。本実施形態の説明例(図1)では、CPU16は、モバイル機器4との無線通信213で使用されているSSIDおよびチャンネル情報を確認する。
S13において、CPU16は、確認したSSIDおよびチャンネル情報を、第1子機1および第2子機2に送信する。S15において、CPU16は、一定時間Waitする。S17において、CPU16は、無線通信221および213で使用されているSSIDおよびチャンネル情報を、再確認する。S19において、CPU16は、再確認したSSIDが設定記憶領域39に記憶されているSSIDに対して変化しているか否か、および、再確認したチャンネル情報が設定記憶領域39に記憶されているチャンネル情報に対して変化しているか否かを判断する。SSIDとチャンネル情報少なくとも一方が変化している場合(S19:YES)にはS13へ戻り、再確認したSSIDおよびチャンネル情報を第1子機1および第2子機2へ送信する。一方、どちらも変化していない場合(S19:NO)にはS15へ戻り、一定時間Waitする。これにより、SSIDまたはチャンネル情報に変化があるか否かが、MFP10によって常に監視される。なお、SSIDおよびチャンネル情報は、無線通信制御回路11からブロードキャストされるビーコンによって、第1子機1および第2子機2へ送信されるとしてもよい。
第1子機1および第2子機2で行われる、代替可否の確認動作を、図3のフローを用いて説明する。例として、第1子機1での動作を説明する。S31において、CPU76は、MFP10から受信したSSIDおよびチャンネル情報を、設定記憶領域83に保存する。S33において、CPU76は、AP51−第1子機1間の電波強度およびモバイル機器4−第1子機1間の電波強度を測定し、設定記憶領域83に記憶する。
S35において、CPU76は、AP51−第1子機1間の電波強度およびモバイル機器4−第1子機1間の電波強度の両方が、電波強度閾値以上であるか否かを判断する。これらの電波強度が電波強度閾値以上である場合(S35:YES)には、第2通信状態において、第1子機1とAP51との無線通信222、および、第1子機1とモバイル機器4との無線通信214を良好に行うことができる場合であると判断される。そしてS37へ進む。なお、電波強度閾値は、ユーザ等によって予め設定され、設定記憶領域83に記憶されているとしてもよい。
S37において、CPU76は、設定記憶領域83に記憶されている代替権ビットを「1」にする。代替権ビットは、第1子機1がMFP10に代替してルーティング装置となれるか否かを表す信号である。代替権ビットが「1」のときは代替可能を表し、「0」のときは代替不可を表している。そしてS41へ進む。
一方、S35において、AP51−第1子機1間の電波強度またはモバイル機器4−第1子機1間の電波強度の少なくとも一方が電波強度閾値以上ではない場合(S35:NO)には、S39へ進む。S39において、CPU76は、代替権ビットを「0」にする。そしてS41へ進む。
S41において、CPU76は、一定時間Waitする。S43において、CPU76は、SSIDおよびチャンネル情報を、新たにMFP10から受信したか否かを判断する。受信した場合(S43:YES)にはS31へ戻り、受信していない場合(S43:NO)にはS33へ戻る。以上より、図2および図3のフローによって、第1子機1がルーティング装置としてMFP10を代替できる状況か否かが常に監視される。なお、第2子機2における代替可否の確認動作は、図3のフローにおいて第1子機1を第2子機2と読み替えればよいため、ここでは詳細な説明は省略する。
MFP10で行われる、第1通信状態と第2通信状態との切り替え動作を、図4および図5のフローを用いて説明する。S51において、CPU16は、電話回線網100から音声通話が着信したか否かを判断する。着信していない場合(S51:NO)にはS51へ戻り待機し、着信した場合(S51:YES)にはS53へ進む。S53において、CPU16は、第1子機1および第2子機2を鳴動させる。
S55において、CPU16は、第1子機1でユーザが電話に出るか否かを判断する。第1子機1で電話に出る場合(S55:YES)には、第2子機2をルーティング装置にすることができるかを確認するために、S57へ進む。
S57において、CPU16は、第2子機2の代替権ビットが「1」であるか否かを判断する。代替権ビットが「1」ではない場合(S57:NO)には、第2子機2をルーティング装置にすることができない場合と判断され、S61へ進む。S61において、CPU16は、通信状態を第1通信状態で維持する。よって、MFP10がルーティング装置として機能する状態が継続される。そしてフローが終了する。
一方、S57において、代替権ビットが「1」の場合(S57:YES)には、第2子機2をルーティング装置にすることができる場合であると判断され、S59へ進む。S59において、CPU16は、第1子機1および第2子機2に対して、ルーティング装置をMFP10から第2子機2へ変更する旨の通信状態変更指示を通知する。そしてS71へ進む。
また、S55において、第2子機2でユーザが電話に出る場合(S55:NO)には、第1子機1をルーティング装置にすることができるかを確認するために、S65へ進む。S65において、CPU16は、第1子機1の代替権ビットが「1」であるか否かを判断する。代替権ビットが「1」ではない場合(S65:NO)には、第1子機1をルーティング装置にすることができない場合と判断され、S61へ進む。一方、代替権ビットが「1」である場合(S65:YES)には、第1子機1をルーティング装置にすることができる場合であると判断され、S67へ進む。S67において、CPU16は、第1子機1および第2子機2に対して、ルーティング装置をMFP10から第1子機1へ変更する旨の通信状態変更指示を通知する。そしてS71へ進む。なお、通信状態変更指示は、例えば、無線通信制御回路11からブロードキャストされるビーコンによって送信されるとしてもよい。
S71において、CPU16は、第1子機1および第2子機2からルーティング装置の交替可の回答を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S71:NO)にはS71へ戻り待機し、受信した場合(S71:YES)にはS73へ進む。
S73において、CPU16は、ルーティング装置となる子機の子機ネットワークIDをネットワークID記憶領域40から読み出す。そして、ネットワーク設定記憶領域41に記憶されているMFPネットワークID300を、読み出した子機ネットワークIDに書き換える。これにより、第1通信状態(図9)から第2通信状態(図10)へ切り替えられる。以上より、第1子機1または第2子機2を用いて音声通信を開始することを条件として、第1通信状態から第2通信状態へ切り替えることが可能となる。
S75において、CPU16は、第1子機1および第2子機2に対して、簡易的なテスト信号を送信する。テスト信号の一例としては、Ping信号が挙げられる。
S77において、CPU16は、テスト信号に対する返信信号が、第1子機1および第2子機2から所定時間内に送信されてくるか否かを判断する。所定時間内に返信信号が返信されてこない場合(S77:NO)には、第2通信状態での通信状態が正常ではなく、送受信テストがNGと判断され、S81へ進む。S81において、CPU16は、ネットワーク設定記憶領域41に記憶されている子機ネットワークIDを、MFPネットワークID300に戻す。よって、第2通信状態から第1通信状態へ戻される。S83において、CPU16は、第1子機1および第2子機2に対して、通信状態変更指示を再度通知する。そしてS71へ戻る。
一方、S77において、所定時間内に返信信号が送信されてきた場合(S77:YES)には、第2通信状態での通信が正常に行われていると判断される。よって、S79へ進み、CPU16は、子機と無線通信制御回路11との間での音声通信を開始する。
S124(図5)において、CPU16は、子機を用いた通話が終了したか否かを判断する。通話が終了していない場合(S124:NO)にはS124へ戻り待機し、通話が終了した場合(S124:YES)にはS125へ進む。S125において、CPU16は、通話終了連絡信号を第1子機1および第2子機2へ送信する。
S126において、CPU16は、ルーティング装置をMFP10へ戻す命令を、ルーティング装置とされている子機から受信したか否かを判断する。受信していない場合(S126:NO)にはS126へ戻り待機し、受信した場合(S126:YES)にはS127へ進む。
S127において、CPU16は、第1子機1および第2子機2に対し、ルーティング装置をMFP10へ戻す旨の通信状態復帰指示を通知する。通信状態復帰指示は、例えば、無線通信制御回路11からブロードキャストされるビーコンによって送信されるとしてもよい。これにより、第1子機1または第2子機2での音声通話が終了することを条件として、ルーティング装置を子機からMFP10へ戻すことが可能となる。
S129において、CPU16は、第1子機1および第2子機2からルーティング装置の交替可の回答を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S129:NO)にはS129へ戻り待機し、受信した場合(S129:YES)にはS131へ進む。S131において、CPU16は、MFPネットワークID300をネットワークID記憶領域40から読み出す。そして、ネットワーク設定記憶領域41に記憶されている子機ネットワークIDを、MFPネットワークID300に戻す。
S133において、CPU16は、第1子機1および第2子機2に対してテスト信号を送信する。S135において、CPU16は、第1子機1および第2子機2から所定時間内に返信信号が送信されてくるか否かを判断する。送信されてこない場合(S135:NO)にはS137へ進む。S137において、CPU16は、ネットワーク設定記憶領域41にMFPネットワークID300を再度書き込む。S139において、CPU16は、第1子機1および第2子機2に対し、通信状態復帰指示を再通知する。そしてS129へ戻る。
一方、S135において、所定時間内に返信信号が送信されてきた場合(S135:YES)には、S143へ進む。S143において、CPU16は、データ受信フラグが「1」とされているか否かを判断する。データ受信フラグが「0」である場合(S143:NO)にはフローを終了し、データ受信フラグが「1」である場合(S143:YES)にはS145へ進む。S145において、CPU16は、ルーティング装置とされていた子機に対して、預かりデータ転送要求を送信する。S147において、CPU16は、ルーティング装置とされていた子機からデータ転送可の回答を入手することに応じて、預かりデータを子機から受信する。以上により、MFP10でのフローが終了する。
子機で行われる、第1通信状態と第2通信状態との切り替え動作を、図6ないし図8のフローを用いて説明する。例として、第1子機1での動作を説明する。S95において、CPU76は、MFP10から通信状態変更指示を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S95:NO)にはS95へ戻り待機し、受信した場合(S95:YES)にはS97へ進む。
S97において、CPU76は、通信状態変更指示の内容が、自子機をルーティング装置にする旨の指示であるか否かを判断する。自子機をルーティング装置にしない場合(S97:NO)には、S201(図8)へ進む。一方、自子機をルーティング装置にする場合(S97:YES)には、S99へ進む。
S99において、CPU76は、MFP10から子機へのルーティング装置の交替が可能である旨を、MFP10へ送信する。S101において、CPU76は、ネットワークID記憶領域84から読み出したMFPネットワークID300を、ネットワーク設定記憶領域85に記憶させる。よって子機の識別子が、MFPネットワークID300に変更される。
S103において、CPU76は、所定時間内にテスト信号をMFP10から受信したか否かを判断する。受信していない場合(S103:NO)にはS105へ進む。S105においてCPU76は、子機の識別子を、子機ネットワークIDに戻す。また、S105では、テスト信号に対する返信信号が、MFP10に返信されない。よって、テスト信号を受信していない旨をMFP10へ報知することができる。S107において、CPU76は、MFP10から通信状態変更指示の再通知を受信すると、S101へ戻る。
一方、S103において、所定時間内にテスト信号を受信した場合(S103:YES)には、第2通信状態への移行が正常に行われたと判断され、S109へ進む。S109において、CPU76は、返信信号をMFP10へ送信する。
S111において、CPU76は、モバイル機器4からデータ送信要求を受信したか否かを判断する。データ送信要求は、印刷データ等の各種のデータを、モバイル機器4から送信してよいか否かを問い合わせる動作である。第2通信状態では、子機の識別子にMFPネットワークID300が使用されている。よって、モバイル機器4がMFP10へデータ送信要求を行ったと認識していても、実際には子機にデータ送信要求が行われることになる。また、モバイル機器4から送出されるデータの例としては、印刷部26で印刷実行するための印刷データなどが挙げられる。データ送信要求を受信していない場合(S111:NO)にはS121へ進み、データ送信要求を受信した場合(S111:YES)にはS113へ進む。
S113において、CPU76は、モバイル機器4に対してデータ送信の実行を許可する旨を送信する。S115において、CPU76は、モバイル機器4から無線通信214を用いて送信されてくるデータを受信し、預かりデータとして記憶部82に記憶する。これにより、第2通信状態の期間において、モバイル機器4からMFP10に向けて送信された送信データを、MFP10に代理して子機で受信することができる。
S116において、CPU76は、設定記憶領域83に記憶されているデータ受信フラグを「1」にする。データ受信フラグは、預かりデータが記憶部82に記憶されているか否かを表す情報である。データ受信フラグの「1」は預かりデータが記憶されていることを表し、「0」は預かりデータが記憶されていないことを表している。S117において、CPU76は、データ受信が完了すると、モバイル機器4に対してACK信号を返信する。S119において、CPU76は、モバイル機器4からの更なるデータ送信要求を受信したか否かを判断する。受信した場合(S119:YES)にはS113へ戻り、受信していない場合(S95:NO)にはS121へ進む。S121において、CPU76は、MFP10から通話終了連絡信号を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S121:NO)にはS119へ戻り、受信した場合(S121:YES)にはS123(図7)へ進む。
S123において、CPU76は、ルーティング装置をMFP10へ戻す命令と、データ受信フラグを、MFP10に対して送信する。S157において、CPU76は、MFP10から通信状態復帰指示を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S157:NO)にはS157へ戻り待機し、受信した場合(S157:YES)にはS158へ進む。S158において、CPU76は、子機からMFP10へのルーティング装置の交替が可能である旨を、MFP10へ送信する。S159において、CPU76は、ネットワークID記憶領域84から読み出した子機ネットワークIDを、ネットワーク設定記憶領域85に記憶する。よって子機の識別子が、子機ネットワークIDに戻される。
S161において、CPU76は、所定時間内にテスト信号をMFP10から受信したか否かを判断する。受信していない場合(S161:NO)にはS163へ進む。S163において、CPU76は、ネットワーク設定記憶領域85に記憶されている子機ネットワークIDを、MFPネットワークID300に変更する。よって子機の識別子が、MFPネットワークID300に変更される。S165において、CPU76は、MFP10から通信状態変更指示の再通知を受信すると、S159へ戻る。
一方、S161において、所定時間内にテスト信号を受信した場合(S161:YES)には、第1通信状態への移行が正常に行われたと判断され、S167へ進む。S167において、CPU76は、返信信号をMFP10へ送信する。
S169において、CPU76は、MFP10から預かりデータ転送要求を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S169:NO)にはフローを終了し、受信した場合(S169:YES)にはS171へ進む。S171において、CPU76は、記憶部82に保存されている預かりデータをMFP10へ送信する。S173において、CPU76は、設定記憶領域83に記憶されているデータ受信フラグを「0」にする。そしてフローを終了する。
また、第2通信において、通話を行う子機の動作を、図8のフローを用いて説明する。例として、第2子機2での動作を説明する。S201において、CPU76aは、MFP10から子機へのルーティング装置の交替が可能である旨を、MFP10へ送信する。S203において、CPU76aは、ネットワークID記憶領域84aから読み出した子機ネットワークIDを、通信先装置設定領域86aに記憶させる。これにより、子機の通信先が、MFPネットワークID300が識別子に使用される装置から、子機ネットワークIDが識別子に使用される装置へ変更される。
S205において、CPU76aは、所定時間内にテスト信号をMFP10から受信したか否かを判断する。受信していない場合(S205:NO)にはS207へ進む。S207において、CPU76aは、通信先装置設定領域86aに記憶されている子機ネットワークIDを、MFPネットワークID300に戻す。S209において、CPU76aは、MFP10から通信状態変更指示の再通知を受信すると、S203へ戻る。
一方、S205において、所定時間内にテスト信号を受信した場合(S205:YES)には、第2通信状態への移行が正常に行われたと判断され、S211へ進む。S211において、CPU76aは、返信信号をMFP10へ送信する。
S215において、CPU76aは、自子機を用いて通話が開始されたか否かを判断する。開始されていない場合(S215:NO)にはS215へ戻り待機し、開始された場合(S215:YES)には通話処理を行う。S219において、CPU76aは、MFP10から通話終了連絡信号を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S219:NO)にはS219へ戻り通話処理を続行し、受信した場合(S219:YES)には通話処理を終了してS221へ進む。
S221において、CPU76aは、MFP10から通信状態復帰指示を受信したか否かを判断する。受信していない場合(S221:NO)にはS221へ戻り待機し、受信した場合(S221:YES)にはS222へ進む。S222において、CPU76aは、子機からMFP10へのルーティング装置の交替が可能である旨を、MFP10へ送信する。S223において、CPU76aは、ネットワークID記憶領域84aから読み出したMFPネットワークID300を、通信先装置設定領域86aに記憶させる。よって、子機の通信先が、MFPネットワークID300が識別子に使用される装置へ戻される。
S225において、CPU76aは、所定時間内にテスト信号をMFP10から受信したか否かを判断する。受信していない場合(S225:NO)にはS227へ進む。S227においてCPU76aは、子機の通信先を、子機ネットワークIDが識別子に使用される装置へ再変更する。S229において、CPU76aは、MFP10から通信状態復帰指示の再通知を受信すると、S222へ戻る。
一方、S225において、所定時間内にテスト信号を受信した場合(S225:YES)には、S231へ進む。S231において、CPU76aは、返信信号をMFP10へ送信する。そしてフローを終了する。
本実施形態に係る通信システム5の動作の具体例を、図11および図12のシーケンス図を用いて説明する。例として、第1子機1がルーティング装置となる場合を説明する。また第1子機1の代替権ビットが「1」である場合を説明する。また第2通信状態の期間中に、モバイル機器4からデータが送信されてくる場合を説明する。
電話回線網100からMFP10へ音声通話が着信すると(S51:YES)、第1子機1および第2子機2が鳴動する(S53)。ユーザが第2子機2で電話に出ると(S55:NO)、第1子機1の代替権ビットが「1」であるため(S65:YES)、第1子機1および第2子機2に対して、ルーティング装置をMFP10から第1子機1へ変更する旨の通信状態変更指示が送信される(S67)。
第1子機1は、通信状態変更指示を受信すると(S95:YES)、自身をルーティング装置にする旨の指示であると判断し(S97:YES)、ルーティング装置の交替が可能である旨をMFP10へ送信する(S99)。また第1子機1は、自身の識別子を、第1子機ネットワークID301からMFPネットワークID300へ変更する(S101)。
第2子機2は、通信状態変更指示を受信すると(S95:YES)、他の子機をルーティング装置にする旨の指示であると判断し(S97:NO)、ルーティング装置の交替が可能である旨をMFP10へ送信する(S201)。また第2子機2は、第2子機2の通信先の装置を、MFPネットワークID300が識別子に使用される装置から、第1子機ネットワークID301が識別子に使用される装置へ変更する(S203)。
MFP10は、第1子機1および第2子機2からルーティング装置の交替可の回答を受信すると(S71:YES)、MFP10の識別子をMFPネットワークID300から第1子機ネットワークID301へ変更する(S73)。これにより、第1通信状態(図9)から第2通信状態(図10)へ切り替えられる。
MFP10は、第1子機1および第2子機2に対して、テスト信号を送信する(S75)。第1子機1は、所定時間内にテスト信号を受信すると(S103:YES)、返信信号をMFP10へ送信する(S109)。また第2子機2は、所定時間内にテスト信号を受信すると(S205:YES)、返信信号をMFP10へ送信する(S211)。MFP10は、第1子機1および第2子機2から所定時間内に返信信号が返信されてくると(S77:YES)、第2子機2を用いた音声通信を開始する(S79)。
モバイル機器4から第1子機1に対してデータ送信要求が行われると(S111:YES)、第1子機1はモバイル機器4に対してデータ送信の実行を許可する旨を送信する(S113)。そして第1子機1は、モバイル機器4から送信されてくるデータを受信し、預かりデータとして保持する(S115)。また第1子機1は、データ受信フラグを「1」にすると共に(S116)、モバイル機器4に対してACK信号を返信する(S117)。
MFP10は、音声通話が終了すると(S124:YES)、通話終了連絡信号を第1子機1および第2子機2へ送信する(S125)。第1子機1は、通話終了連絡信号を受信すると(S121:YES)、ルーティング装置をMFP10へ戻す命令およびデータ受信フラグを、MFP10に対して送信する(S123)。MFP10は、ルーティング装置をMFP10へ戻す命令を受信すると(S126:YES)、第1子機1および第2子機2に対し、通信状態復帰指示を送信する(S127)。
第1子機1は、通信状態復帰指示を受信すると(S157:YES)、ルーティング装置の交替が可能である旨をMFP10へ送信する(S158)。また第1子機1は、第1子機1の識別子をMFPネットワークID300から第1子機ネットワークID301へ戻す(S159)。第2子機2は、通話終了連絡信号を受信し(S219:YES)、通信状態復帰指示を受信すると(S221:YES)、ルーティング装置の交替が可能である旨をMFP10へ送信する(S222)。また第2子機2は、第2子機2の通信先の装置を、第1子機ネットワークID301が識別子に使用される装置から、MFPネットワークID300が識別子に使用される装置へ戻す。(S223)。
MFP10は、第1子機1および第2子機2からルーティング装置の交替可の回答を受信すると(S129:Y)、MFP10の識別子を第1子機ネットワークID301からMFPネットワークID300へ戻す(S131)。これにより、第2通信状態(図10)から第1通信状態(図9)へ切り替えられる。
MFP10は、第1子機1および第2子機2に対して、テスト信号を送信する(S133)。第1子機1は、所定時間内にテスト信号を受信すると(S161:YES)、返信信号をMFP10へ送信する(S167)。また第2子機2は、所定時間内にテスト信号を受信すると(S225:YES)、返信信号をMFP10へ送信する(S231)。MFP10は、第1子機1および第2子機2から所定時間内に返信信号が返信されてくると(S135:YES)、データ受信フラグが「1」とされていると判断し(S143:YES)、第1子機1に対して預かりデータ転送要求を送信する(S145)。第1子機1は、預かりデータ転送要求を受信すると(S169:YES)、預かりデータをMFP10へ送信し(S171)、データ受信フラグを「0」にする(S173)。MFP10は、預かりデータを子機から受信する(S147)。以上により、通信システム5の動作が終了する。
本願に係る通信システム5の効果を説明する。音声通信はリアルタイム性が要求されるため、データ通信に比して負荷が重い通信である。よって、第1通信状態(図9)において、第2子機2との音声通信と、モバイル機器4とのデータ通信とを同時に行うと、無線通信212および213の負荷が重くなるため、音声が途切れるなどの通信エラーが発生したり、通信速度が低下する場合がある。しかし、本願の通信システム5では、電話回線網100からの着信に対して音声通信を開始することを条件として、第1通信状態から第2通信状態へ移行する。第2通信状態(図10)では、第2子機2とMFP10の無線通信制御回路11との間で、無線通信212による音声通信が行なわれる。また、第1子機1と4モバイル機器4との間で、無線通信214によるデータ通信が行われる。よって、音声通信とデータ通信とを切り離すことができ、MFP10の無線通信制御回路11の負荷を減らすことができるため、通信エラー等の発生を防止できる。
また、本願の通信システム5では、第1通信状態と第2通信状態との間の切り替え時に、モバイル機器4に対して、「通信先の交替が発生すること」、「新しい通信先」、「通信先の交替が発生するタイミング」等の情報を報知する必要がない。よって、通信状態の切り替えのための特別な処理をモバイル機器4に行なわせることがないため、切り替え制御を簡素化することができる。これにより、切り替え動作の時間が長くなることや、切り替え処理の負担が増大することを防止することが可能となる。
また本願の通信システム5では、第2通信状態の期間中において、第1子機1は、モバイル機器4から送信されてきた送信データを、MFP10に代理して受信して保持する。そして、通信状態が第1通信状態へ戻されることに応じて、保持していたデータをMFP10へ送信する。これにより、モバイル機器4から送信された送信データが何れの装置でも受信されずに送信エラーとなることで、無駄な再送の繰り返し処理が実行されてしまう事態を防止することができる。
また本願の通信システム5では、第2通信状態への移行ができない場合を、テスト信号により検出することができる。そして第2通信状態での通信に障害が発生した場合には、第1通信状態へ戻すというフェールセーフ設計を採用している。これにより、通信システム5の信頼性を確保することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
また、S111(図6)において、データ送信要求を送信してくる装置は、モバイル機器4に限られない。通信システム5に接続されている装置であれば、何れの装置からでもデータ送信要求を送信することが可能である。例えば、PC52からデータ送信要求が送信されるとしてもよい。
MFP10のネットワークID記憶領域40や、第1子機1のネットワークID記憶領域84や、第2子機2のネットワークID記憶領域84aには、MFPネットワークID300、第1子機ネットワークID301、第2子機ネットワークID302が記憶される。これらの情報を記憶するタイミングは、MFP10、第1子機1、第2子機2がセットで工場出荷されるタイミングであってもよい。また、ユーザが子機を追加購入して通信システム5に接続したタイミングであってもよい。例えば、MFP10および第1子機1を備えた通信システムに、第2子機2を追加する場合を説明する。この場合、第2子機ネットワークID302が第2子機2からMFP10に通知され、ネットワークID記憶領域40に記憶される。また、第2子機ネットワークID302が第2子機2から第1子機1に通知され、ネットワークID記憶領域84に記憶される。また、MFPネットワークID300がMFP10から第2子機2へ通知され、ネットワークID記憶領域84aに記憶される。また、第1子機ネットワークID301が第1子機1から第2子機2へ通知され、ネットワークID記憶領域84aに記憶される。なお、MFPネットワークID300等を通信システム内で相互に通知する方法は、ビーコンを用いた方法が挙げられる。
なお、MFP10の構成を、通信部と多機能部とに物理的に分離した構成としてもよい。通信部は、MFP10から、電話回線網100を使用した通信制御を行う部分を抜き出した構成を有する。また多機能部は、通信部以外のスキャナ機能や印刷機能を有する部分である。そして、通信部によってWPAN201およびWLAN202が形成されるとしてもよい。また、WLAN202を用いて通信部と多機能部とが通信を行うとしてもよい。これにより、通信部と多機能部とによって、分散構成多機能周辺装置が形成される。よって、電話回線網100のコネクタ部に体積の大きいMFP10を直接に接続する必要がないため、レイアウト性を高めることができ、ユーザの利便性を高めることができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
なお、電話回線網100は通信回線の一例である。MFP10は通信装置の一例である。第1子機1は第1音声通話機器の一例である。第2子機2は第2音声通話機器の一例である。モバイル機器4は外部装置の一例である。無線通信制御回路11は無線通信部の一例である。MFPネットワークID300は通信装置ネットワークIDの一例である。第1子機ネットワークID301は第1音声通話機器ネットワークIDの一例である。記憶部32は通信装置記憶部の一例である。記憶部82は第1音声通話機器記憶部の一例である。CPU16は通信装置制御部の一例である。CPU76は第1音声通話機器制御部の一例である。CPU76aは第2音声通話機器制御部の一例である。記憶部82aは第2音声通話機器記憶部の一例である。AP51は電波中継機器の一例である。代替権ビットは通信状態変更許可信号の一例である。
また、S73、S131、S67、S75、S81を実行する制御部は通信装置制御部の一例である。S101、S159、S37を実行する制御部は第1音声通話機器制御部の一例である。S203、S223、S211を実行する制御部は第2音声通話機器制御部の一例である。
1:第1子機、2:第2子機、4:モバイル機器、5:通信システム、10:多機能機、11:無線通信制御回路、300:MFPネットワークID、301:第1子機ネットワークID、32および82および82a:記憶部、16および76および76a:CPU、51:AP

Claims (7)

  1. 通信回線に接続された通信装置と第1音声通話機器と第2音声通話機器が無線通信可能に接続されている通信システムであって、
    前記通信装置は、
    外部装置、前記第1音声通話機器および前記第2音声通話機器との間でのデータ通信および音声通信を行う無線通信部と、
    ネットワーク上で前記通信装置を識別するための通信装置ネットワークIDと、ネットワーク上で前記第1音声通話機器を識別するための第1音声通話機器ネットワークIDとを記憶する通信装置記憶部と、を備え、
    前記第1音声通話機器は、前記第1音声通話機器ネットワークIDおよび前記通信装置ネットワークIDを記憶する第1音声通話機器記憶部を備え、
    前記通信システムは、前記通信装置ネットワークIDが前記通信装置に使用され、前記第1音声通話機器ネットワークIDが前記第1音声通話機器に使用され、前記外部装置、前記第1音声通話機器および前記第2音声通話機器の通信先が前記通信装置ネットワークIDを使用する装置に設定されることで、前記第1音声通話機器、前記第2音声通話機器および前記外部装置と前記通信装置の前記無線通信部との間で前記データ通信および前記音声通信が行われる第1通信状態とされ、
    前記通信システムは、前記第1音声通話機器ネットワークIDが前記通信装置に使用され、前記通信装置ネットワークIDが前記第1音声通話機器に使用され、前記第2音声通話機器の通信先が前記第1音声通話機器ネットワークIDを使用する装置に設定されることで、前記第2音声通話機器と前記通信装置の前記無線通信部との間で前記音声通信が行なわれると共に、前記第1音声通話機器と前記外部装置との間で前記データ通信が行われる第2通信状態とされ、
    前記第1通信状態から前記第2通信状態への切り替えは、前記通信回線からの着信に対して前記第2音声通話機器を用いて前記音声通信を開始することを条件として実行されることを特徴とする通信システム。
  2. 前記通信装置は、該通信装置を制御する通信装置制御部をさらに備え、
    前記第1音声通話機器は、該第1音声通話機器を制御する第1音声通話機器制御部をさらに備え、
    前記第2音声通話機器は、
    該第2音声通話機器を制御する第2音声通話機器制御部と、
    前記第1音声通話機器ネットワークIDおよび前記通信装置ネットワークIDを記憶する第2音声通話機器記憶部と、をさらに備え、
    前記通信装置制御部は、前記通信回線からの着信に対して前記第2音声通話機器を用いて前記音声通信を開始することに応じて、前記第1音声通話機器および前記第2音声通話機器に対して通信状態変更指示を送信すると共に、前記第1音声通話機器ネットワークIDを前記通信装置記憶部から読み出して前記通信装置に使用し、
    前記第1音声通話機器制御部は、前記通信状態変更指示を受信することに応じて、前記通信装置ネットワークIDを前記第1音声通話機器記憶部から読み出して前記第1音声通話機器に使用し、
    前記第2音声通話機器制御部は、前記通信状態変更指示を受信することに応じて、前記第1音声通話機器ネットワークIDを前記第2音声通話機器記憶部から読み出して前記第2音声通話機器の通信先に設定することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記通信装置制御部は、前記第2音声通話機器での前記音声通信の終了を検出することに応じて、前記第1音声通話機器に対して通信状態復帰指示を送信すると共に、前記通信装置ネットワークIDを前記通信装置記憶部から読み出して前記通信装置に使用し、
    前記第1音声通話機器制御部は、前記通信状態復帰指示を受信することに応じて、前記第1音声通話機器ネットワークIDを前記第1音声通話機器記憶部から読み出して前記第1音声通話機器に使用し、
    前記第2音声通話機器制御部は、前記通信状態復帰指示を受信することに応じて、前記通信装置ネットワークIDを前記第2音声通話機器記憶部から読み出して前記第2音声通話機器の通信先に設定することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記第1音声通話機器制御部は、無線端末間を接続する電波中継機器から送出される電波の電波強度を測定し、前記電波強度が予め定められた電波強度閾値よりも大きい場合には通信状態変更許可信号を前記通信装置へ報知し、
    前記通信装置制御部は、前記通信回線からの着信に対して前記第2音声通話機器を用いて前記音声通信を開始した場合に、前記通信状態変更許可信号の報知を受けている場合には、前記通信状態変更指示を送信することを特徴とする請求項2または3に記載の通信システム。
  5. 前記通信装置制御部は、前記第1音声通話機器ネットワークIDを前記通信装置に使用した後に、前記第2音声通話機器に対してテスト信号を送信し、
    前記第2音声通話機器制御部は、前記テスト信号を受信した場合には、前記第1音声通話機器ネットワークIDで特定される装置に対して返信信号を送信し、
    前記通信装置制御部は、前記返信信号を受信した場合には前記通信装置の前記無線通信部と前記第2音声通話機器との間での前記音声通信を開始し、所定時間内に前記返信信号を受信しない場合には前記第1通信状態へ戻すことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  6. 通信回線に接続され、第1音声通話機器、第2音声通話機器と無線通信可能に接続されている通信装置であって、
    前記通信装置は、
    外部装置、前記第1音声通話機器および前記第2音声通話機器との間でのデータ通信および音声通信を行う無線通信部と、
    ネットワーク上で前記通信装置を識別するための通信装置ネットワークIDと、ネットワーク上で前記第1音声通話機器を識別するための第1音声通話機器ネットワークIDとを記憶する通信装置記憶部と、
    前記通信装置ネットワークIDと前記第1音声通話機器ネットワークIDとの一方を選択して前記通信装置のネットワークIDとして設定することが可能な通信装置制御部と、を備え、
    前記通信装置制御部により前記通信装置ネットワークIDが前記通信装置のネットワークIDとして設定されることで、前記第1音声通話機器、前記第2音声通話機器および前記外部装置と前記無線通信部との間で前記データ通信および前記音声通信が行われる第1通信状態とされ、
    前記通信装置制御部により前記第1音声通話機器ネットワークIDが前記通信装置のネットワークIDとして設定されると共に、前記無線通信部により前記第2音声通話機器の通信先を前記第1音声通話機器ネットワークIDを使用する装置に設定する旨の命令が前記第2音声通話機器へ送信されることで、前記第2音声通話機器と前記無線通信部との間で前記音声通信が行なわれる第2通信状態とされ、
    前記通信装置制御部は、前記第1通信状態から前記第2通信状態への切り替えを、前記通信回線からの着信に対する応答信号を前記第1音声通話機器または前記第2音声通話機器から受信することを条件として実行することを特徴とする通信装置。
  7. 通信回線に接続された通信装置と無線通信可能な音声通話機器であって、
    前記音声通話機器は、
    ネットワーク上で前記音声通話機器を識別するための音声通話機器ネットワークID、および、ネットワーク上で前記通信装置を識別するための通信装置ネットワークIDを記憶する音声通話機器記憶部と、
    前記通信装置ネットワークIDと前記音声通話機器ネットワークIDとの一方を選択して前記音声通話機器のネットワークIDとして設定することが可能な音声通話機器制御部と、を備え、
    前記音声通話機器制御部により前記音声通話機器ネットワークIDが前記音声通話機器のネットワークIDとして設定されることで、前記音声通話機器と前記通信装置の前記無線通信部との間で前記音声通信が行われる第1通信状態とされ、
    前記音声通話機器制御部により前記通信装置ネットワークIDが前記音声通話機器のネットワークIDとして設定されることで、前記通信装置ネットワークIDが設定されている装置と通信を行う外部装置と前記音声通話機器との間でデータ通信が行われる第2通信状態とされ、
    前記音声通話機器制御部は、 前記第1通信状態から前記第2通信状態への切り替えを、前記通信装置から通信切り替え要求を受信することを条件として実行することを特徴とする音声通話機器。
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