JP2011216057A - 立替経費精算システム - Google Patents
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Abstract
【課題】立替経費精算システムにおいて、従業員によって立替えられた経費を、事務作業量を軽減しつつ、迅速かつ正確に従業員に支払うことができるようにする。
【解決手段】立替経費精算システム1は、サーバ2と申請用コンピュータ3と承認用コンピュータ4と現金支払機5と通信端末6を備える。申請用コンピュータ3は、従業員によって、立替経費の精算を申請するための申請データが入力される。承認用コンピュータ4は、承認者によって、申請データが承認されたか否かについての承認データが入力される。サーバ2は、承認データが入力されたことに応じて、通信端末6に通知メールを送信する。現金支払機5は、通知メールを受信した従業員によって社員コード及びパスワードが入力されたことに応じて、立替経費に相当する紙幣又は硬貨を出金する。
【選択図】図1
【解決手段】立替経費精算システム1は、サーバ2と申請用コンピュータ3と承認用コンピュータ4と現金支払機5と通信端末6を備える。申請用コンピュータ3は、従業員によって、立替経費の精算を申請するための申請データが入力される。承認用コンピュータ4は、承認者によって、申請データが承認されたか否かについての承認データが入力される。サーバ2は、承認データが入力されたことに応じて、通信端末6に通知メールを送信する。現金支払機5は、通知メールを受信した従業員によって社員コード及びパスワードが入力されたことに応じて、立替経費に相当する紙幣又は硬貨を出金する。
【選択図】図1
Description
本発明は、従業員が立替払いした経費の支払いを承認者が承認したことに応じて、迅速かつ簡便に経費を従業員に支払うことができる立替経費精算システムに関する。
従業員が出張する場合、一旦、従業員が交通費や宿泊費などの経費を立替払いし、後日、上司や経理担当者などによる立替経費の承認を受けた後、会社から現金が支払われることによって立替経費が精算されることが広く行われている。立替経費の精算は、事務作業の効率化を図るためにコンピュータを用いて行われることが多い。しかしながら、コンピュータによって行われる処理は、従業員が立替えた経費の精算を申請する処理や、上司や経理担当者がこの申請を承認する処理であり、会社から経費を従業員に支払う処理は手作業によって行われる例が多く見受けられる。具体的には、経理担当者が、従業員に支払うべき現金を勘定し、封筒に入れて手渡している。この作業は、経理担当者にとって大きな負担であるとともに、迅速に従業員に経費を支払うことができないという問題があった。また、経理担当者による現金の数え間違いが生じるという問題があった。
そこで、社内の仮払いや精算に伴う出金処理を効率化するために、仮払いや精算処理を行う社内のシステムと金融機関のデータシステムとがオンラインで接続される技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に示される技術においては、従業員は、会社が指定する金融機関に口座を開設しなければ経費の支払いを受けることができなかった。また、従業員は、経費の支払い申請が、承認者によって承認されたか否かを直ちに知ることができなかった。さらに、会社は、各従業員の口座に経費を振込まなければならないため、振込み手数料を負担しなければならないという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、従業員は、立替経費の申請が承認者によって承認されたか否かを直ちに知ることができるとともに、経理担当者の事務負担を軽減し、さらには、金融機関への振込み手数料を支払うことなく、正確な金額を従業員に支払うことができる立替経費精算システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、従業員によって立替経費に関するデータが申請データとして入力される申請用端末と、申請データに基づいて立替経費の支払いを認めるか否かのデータが承認データとして入力される承認用端末と、紙幣又は硬貨を出金する現金支払機と、申請データと、承認データと、社員コードと、パスワードとを関連付けて記憶するサーバと、を備え、申請用端末、承認用端末、現金支払機、及びサーバは、電気通信回線を介して互いに接続され、現金支払機は、従業員の社員コード及びパスワードが入力されると、社員コード及びパスワードをサーバに送信し、サーバは、受信した社員コード及びパスワードに関連付けられた承認データが、立替経費の支払いを認めるデータであるとき、申請データに基づいて立替経費に相当する金額を現金支払機に送信し、現金支払機は、受信した金額に相当する紙幣又は硬貨を出金するものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、サーバは、社員コードと従業員に保持される通信端末のメールアドレスとを関連付けて記憶し、承認用端末に承認データが入力されたことに応じて、承認データに関連付けられた社員コードに基づいてメールアドレスを特定し、メールアドレスに承認データが入力されたことを通知する通知メールを送信するものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、申請用端末、承認用端末、又は通信端末は、コンピュータ、携帯電話、又は通信機能を備える携帯音楽プレーヤー若しくはカーナビゲーションシステムである。
請求項1の発明によれば、立替経費精算システムは、申請用端末に入力された申請データに基づいて、承認データが承認用端末に入力されることにより、迅速に立替経費の承認を行うことができる。また、現金支払機は、入力された社員コード及びパスワードに関連付けられた承認データが、立替経費の支払いを認めるデータであるとき、立替経費に相当する紙幣又は硬貨を出金する。これにより、立替経費精算システムは、事務作業量を軽減することができ、銀行振込み手数料などの費用を負担することなく、迅速かつ正確に立替経費を精算することができる。
請求項2の発明によれば、サーバは、承認用端末に承認データが入力されたことに応じて、通信端末のメールアドレスに申請データが入力されたことを通知する通知メールを送信する。従業員は、通信端末において通知メールを確認することにより、承認データが入力されたことを早期に知ることができる。
請求項3の発明によれば、申請用端末、承認用端末、又は通信端末は、コンピュータ、携帯電話、カーナビゲーションシステム、又は携帯音楽プレーヤーであるため、従業員又は承認者は、社内だけでなく社外においても立替経費精算システムを利用することができる。
本発明の実施形態に係る立替経費精算システムについて図面を参照して説明する。図1は本実施形態に係る立替経費精算システム1の構成を示す。立替経費精算システム1は、サーバ2と、立替経費の精算を申請するための申請データが入力される申請用コンピュータ3(申請用端末)と、申請された立替経費の精算を承認するか否かの承認データが入力される承認用コンピュータ4(承認用端末)と、現金を出金する現金支払機5と、サーバ2から送信されたメールを受信する通信端末6とを備える。サーバ2、申請用コンピュータ3、承認用コンピュータ4、及び現金支払機5は、LAN7によって互いに接続され、LAN7は、インターネット8を介して通信端末6に接続されている。ここで、通信端末6は、インターネット8と無線9で接続可能な携帯電話6a、携帯音楽プレーヤー6b、又はカーナビゲーションシステム6cであり、従業員に所持されているものとする。
サーバ2は、データが入力されるキーボード2aと、データを表示するモニタ2bと、データを送受信するためにLAN7に接続される接続装置2cと、サーバ2全体を制御するCPU2dと、精算マスタ10を記憶する記憶部2eとを備える。精算マスタ10は、立替経費の精算に必要なデータを保持する。
申請用コンピュータ3は、申請データが入力されるキーボード3aと、申請データが入力されるための画面を表示するモニタ3bと、申請データをサーバ2に送信するためにLAN7に接続される接続装置3cと、申請用コンピュータ3全体を制御するCPU3dとを備える。ここで、申請用コンピュータ3は、立替経費の精算を申請する従業員によって使用される。
承認用コンピュータ4は、承認データが入力されるキーボード4aと、承認データが入力されるための画面を表示するモニタ4bと、申請データ又は承認データをサーバ2に送受信するためにLAN7に接続される接続装置4cと、承認用コンピュータ4全体を制御するCPU4dとを備える。ここで、承認用コンピュータ4は、立替経費の精算を承認する承認者によって使用される。
現金支払機5は、従業員によって社員コード及びパスワードが入力されるタッチパネル式のモニタ5aと、バーコードを読み取るバーコードリーダー5bと、立替経費を従業員に支払うために紙幣を出金する紙幣出金口5cと、同様に硬貨を出金する硬貨出金口5dとを備える。また、現金支払機5は、データをサーバ2に送受信するためにLAN7に接続されている。バーコードリーダー5bは、社員証に印刷されたバーコードを読み取ることにより社員コードを認識する。
次に、立替経費精算システム1の動作について説明する。申請用コンピュータ3は、キーボード3aに申請データが入力されたこと応じて、申請データをサーバ2に送信する。サーバ2は、申請用コンピュータ3から受信した申請データを精算マスタ10に保持させる。承認用コンピュータ4は、精算マスタ10に保持された申請データを受信することにより、申請データをモニタ4bに表示させる。このとき、承認者は、申請データを参照することによって申請データを承認するか否かを判断する。承認用コンピュータ4は、キーボード4aに承認データが入力されたこと応じて、承認データをサーバ2に送信する。
サーバ2は、承認用コンピュータ4から受信した承認データを精算マスタ10に保持させるとともに、承認データの内容を通知する通知メールを携帯電話6a、携帯音楽プレーヤー6b、又はカーナビゲーションシステム6cに送信する。従業員は、通知メールを確認することにより、申請データが承認された否かを早期に知ることができる。現金支払機5は、入力された社員コード及びパスワードに関連付けられた承認データが立替経費の支払いを認めるデータであるとき、紙幣出金口5c又は硬貨出金口5dから立替経費に相当する金額の紙幣又は硬貨を出金する。ここで、現金支払機5は、モニタ5aに社員コードが入力されるか、バーコードリーダー5bにバーコードが印刷された社員証がかざされることにより、社員コードを認識する。また、現金支払機5は、モニタ5aにパスワードが入力されることにより、パスワードを認識する。このように、現金支払機5が立替経費に相当する紙幣又は硬貨を出金することにより、立替経費精算システム1は、銀行振込み手数料などの費用を負担することなく、迅速かつ正確に立替経費を精算することができる。
図2はサーバに保持される精算マスタ10の構成を示す。精算マスタ10は、各従業員に割り当てられた社員コードと、各従業員の氏名と、各従業員が立替経費精算システム1を使用する際に必要となるパスワードと、各従業員のメールアドレスと、申請データと、承認データと、立替経費が従業員に支払われたか否かを示す支払済フラグとを関連付けて記憶する。精算マスタ10は、社員コードを保持する社員コード項目10aと、氏名を保持する氏名項目10bと、パスワードを保持するパスワード項目10cと、メールアドレスを保持するメールアドレス項目10dと、申請データを保持する申請データ項目10eと、承認データを保持する承認データ項目10fと、支払済フラグを保持する支払済フラグ項目10gを有する。
申請データ項目10eは、従業員が経費を立替えた年月日を保持する立替日と、立替経費の種類を保持する経費区分と、立替経費の内容又は目的地を保持する経費内容と、立替経費に関する補足情報を保持する摘要と、立替経費の金額を保持する申請金額とを保持する。ここで、社員コード項目10aは、例えば、社員コード「6325」を保持する。社員コード「6325」に関連付けられた氏名項目10b、パスワード項目10c、及びメールアドレス項目10dは、それぞれ氏名「大阪 花子」、パスワード「1723」、メールアドレス「osaka@xxx.jp」を保持する。これは、社員コードが「6325」である従業員の氏名が「大阪 花子」であり、立替経費精算システム1における従業員のパスワードが「1723」であり、従業員のメールアドレスが「osaka@xxx.jp」であることを示している。サーバ2は、社員コードが「6325」である従業員に対してメールを送信するとき、メールアドレス項目10dを参照することにより、メールアドレス「osaka@xxx.jp」に宛ててメールを送信することが可能となる。ここで、メールアドレス「osaka@xxx.jp」は、例えば、携帯電話6a、携帯音楽プレーヤー6b、又はカーナビゲーションシステム6cなどの通信端末6のメールアドレスとする。
社員コード「6325」に関連付けられた申請データ項目10eは、申請データとして、立替日「2010年3月23日」、経費区分「交通費」、経費内容「大阪支店〜東京本社」、摘要「新幹線代」、申請金額「14,050円」を保持している。また、社員コード「6325」に関連付けられた承認データ項目10fは、承認データ「可」を保持している。これは、申請データが承認者によって既に承認されていることを示す。一方、承認者によって申請データが否認された場合は、承認データ項目10fは、承認データ「否」を保持する。さらに、社員コード「6325」に関連付けられた支払済フラグ項目10gは、支払済フラグ「未」を保持している。これは、申請された立替経費が未だ従業員に支払われていないことを示す。一方、既に立替経費を従業員に支払っている場合は、支払済フラグ項目10gは、支払済フラグ「済」を保持する。
図3はモニタ3bに表示される申請画面11を示す。申請画面11は、従業員が申請用コンピュータ3に申請データを入力するとき、モニタ3bに表示される画面である。申請画面11は、立替日が入力される立替日入力窓11aと、社員コードが入力される社員コード入力窓11bと、社員コード入力窓11bに社員コードが入力されたことに応じて氏名を表示する氏名表示窓11cと、経費区分が入力される経費区分入力窓11dと、経費内容が入力される経費内容入力窓11eと、摘要が入力される摘要入力窓11fと、申請金額が入力される申請金額入力窓11gと、これらの入力内容を決定するための申請ボタン11hとを表示する。
社員コード入力窓11bに社員コードが入力されると、申請用コンピュータ3のCPU3dは、精算マスタ10を参照することにより、社員コードに関連付けられた氏名を氏名表示窓11cに表示させる。CPU3dは、申請ボタン11hが入力されたことに応じて、入力された立替日、社員コード、経費区分、経費内容、摘要、及び申請金額をサーバ2に送信する。サーバ2が立替日、社員コード、経費区分、経費内容、摘要、及び申請金額を受信すると、CPU2は、精算マスタ10の社員コード項目10aを参照し、受信した社員コードに一致する社員コードを特定する。CPU2は、特定した社員コードに関連付けられた申請データ項目10eに、受信した立替日、経費区分、経費内容、摘要、及び申請金額を保持させる。さらに、CPU2は、保持させた申請データ項目10eに関連付けられた承認データ項目10f及び支払済フラグ項目10gに、それぞれ承認データ「未」及び支払済フラグ「未」を保持させる。これにより、精算マスタ10は、従業員によって入力された申請データ、承認データ、及び支払済フラグを保持することができる。
図4はモニタ4bに表示される承認画面12を示す。承認画面12は、承認者が承認用コンピュータ4に承認データを入力するときにモニタ4bに表示される画面である。承認画面12は、サーバ2によって自動的に割り当てられた番号を申請書番号として表示する申請書番号表示窓12aと、社員コードを表示する社員コード表示窓12bと、氏名を表示する氏名表示窓12cと、立替日を表示する立替日表示窓12dと、経費区分を表示する経費区分表示窓12eと、経費内容を表示する経費内容表示窓12fと、摘要を表示する摘要表示窓12gと、申請金額を表示する申請金額表示窓12hと、表示された内容を承認するための承認ボタン12iと、表示された内容を否認するための否認ボタン12jとを表示する。
承認画面12がモニタ4bに表示されるとき、承認用コンピュータ4のCPU4は、精算マスタ10を参照し、承認データ項目10fから承認データ「未」を特定する。CPU4は、特定した承認データ「未」に関連付けられた社員コード、氏名、立替日、経費区分、経費内容、摘要、及び申請金額を精算マスタ10から取得する。また、CPU4は、サーバ2によって自動的に割り当てられた申請書番号を受信する。承認画面12は、受信した申請書番号を申請書番号表示窓12aに表示する。また、承認画面12は、取得された社員コード、氏名、立替日、経費区分、経費内容、摘要、及び申請金額を、それぞれ社員コード表示窓12b、氏名表示窓12c、立替日表示窓12d、経費区分表示窓12e、経費内容表示窓12f、摘要表示窓12g、及び申請金額表示窓12hに表示する。承認者は、承認画面12に表示された内容に基づいて、立替経費の精算を承認するか否認するかを決定する。承認者は、立替経費の精算を承認するとき承認ボタン12iを押下し、否認するとき否認ボタン12jを押下する。
承認ボタン12iが押下されると、CPU4は、社員コード表示窓12bに表示されている社員コードと、承認されたことを示す承認データをサーバ2に送信する。サーバ2が社員コード及び承認データを受信すると、CPU2は、精算マスタ10の社員コード項目10aを参照する。CPU2は、社員コード項目10aから受信した社員コードに一致する社員コードを特定する。CPU2は、特定した社員コードに関連付けられた承認データ項目10fに、承認データ「可」を保持させる。また、CPU2は、特定した社員コードに関連付けられたメールアドレス項目10dからメールアドレスを取得し、取得したメールアドレスに、立替経費の精算が承認されたことを通知する通知メールを送信する。従業員は、サーバ2からの通知メールを携帯電話6a、携帯音楽プレーヤー6b、又はカーナビゲーションシステム6cで確認することにより、立替経費の精算が承認されたこといち早く知ることができる。なお、承認画面12において否認ボタン12jが押下されると、CPU2は承認データ項目10fに、承認データ「否」を保持させるとともに、所定のメールアドレスに立替経費の精算が否認されたことを通知する通知メールを送信する。
図5はモニタ5aに表示される支払画面13を示す。支払画面13は、従業員が立替経費の支払いを受けるときにモニタ5aに表示される画面である。支払画面13は、従業員によって社員コードが入力される際に使用されるテンキー13aと、テンキー13a又はバーコードリーダー5bを介して入力された社員コードを表示する社員コード表示窓13bと、氏名を表示する氏名表示窓13cと、パスワードが入力されるパスワード入力窓13dと、社員コード又はパスワードを確定するための確定ボタン13eとを表示する。
現金支払機5は、テンキー13a又はバーコードリーダー5bを介して社員コードが入力されると、精算マスタ10を参照することにより、入力された社員コードに関連付けられた氏名を取得し、氏名表示窓13cに取得した氏名を表示させる。次に、現金支払機5は、パスワード入力窓13dにパスワードが入力され、さらに確定ボタン13eが押下されたことに応じて、精算マスタ10を参照する。現金支払機5は、精算マスタ10において、入力された社員コードとパスワードが関連付けられているとき、承認データ項目10f及び支払済フラグ項目10gを参照する。現金支払機5は、承認データ項目10fが承認データ「可」を保持し、かつ支払済フラグ項目10gが支払済フラグ「未」を保持しているとき、申請データ項目10eの申請金額を参照して申請金額を取得する。現金支払機5は、取得した申請金額に相当する紙幣又は硬貨を紙幣出金口5c又は硬貨出金口5dから出金する。これにより、立替経費精算システム1は、銀行振込手数料を負担することなく、正確な金額を迅速に従業員に支払うことができる。
次に、立替経費精算システム1の動作フローについて説明する。図6は立替経費精算システムにより実行される精算処理のフローチャートを示す。申請用コンピュータ3のCPU3dは、申請画面11をモニタ3bに表示させる(S101)。キーボード3aを介して社員コード及び申請データが入力されると(S102)、CPU3dは、入力された社員コード及び申請データをサーバ2に送信する(S103)。サーバ2が社員コード及び申請データを受信すると、サーバ2のCPU2は、受信した申請データを社員コードに関連付けて精算マスタ10に保持させる(S104)。
次に、承認用コンピュータ4のCPU4dは、承認画面12をモニタ4bに表示させるとともに(S105)、精算マスタ10を参照する(S106)。このとき、CPU4dは、承認データ項目10fにおいて承認データ「未」を特定し、特定した承認データ「未」に関連付けられた申請データを承認画面12に表示させる。これにより、承認画面12は、未だ承認されていない申請データを表示することができる。承認画面12において、承認者によって承認ボタン12i又は否認ボタン12jが押下されることに承認データが入力されると(S107)、CPU4dは、押下されたボタンに応じた承認データをサーバ2に送信する(S108)。サーバ2が承認データを受信すると、CPU2は、受信した承認データを承認データ項目10fに保持させる(S109)。これにより、承認用コンピュータ4は、承認データを精算マスタ10に保持させることができる。
CPU2は、承認データ項目10fに保持させた承認データに関連付けられたメールアドレスに通知メールを送信する(S110)。ここで、通知メールは、携帯電話6aに送信されるものとする。携帯電話6aは、サーバ2から通知メールを受信する(S111)。従業員は、携帯電話6aによって受信されたメールを確認することにより、申請データが承認又は否認されたことを知ることができる。従業員は、申請データが承認されたことを知らせる通知メールを確認すると、現金支払機5を操作する。現金支払機5のモニタ5aは、支払画面13を表示し(S112)、テンキー13a又はバーコードリーダー5bを介して社員コードが入力され、テンキー13aを介してパスワードが入力される(S113)。
現金支払機5は、入力された社員コード及びパスワードをサーバ2に送信する(S114)。サーバ2が社員コード及びパスワードを受信すると、CPU2は、精算マスタ10を参照する(S115)。CPU2は、受信した社員コードとパスワードが関連付けられているか否かと、受信した社員コードに関連付けられている支払済フラグ項目10gが支払済フラグ「未」を保持しているか否かを確認する。社員コードとパスワードが関連付けられており、かつ、支払済フラグ項目10gが支払済フラグ「未」を保持しているとき、CPU2は、社員コード及びパスワードに関連付けられた申請金額を現金支払機5に送信する(S116)。
現金支払機5は、申請金額を受信したことに応じて、申請金額に相当する紙幣又は硬貨を紙幣出金口5c又は硬貨出金口5dから出金する(S117)。これにより、会社は銀行振込手数料を負担することなく、正確かつ迅速に従業員に対して立替経費を支払うことができる。次に、現金支払機5は、支払済フラグをサーバ2に送信する(S118)。サーバ2が支払済フラグを受信すると、CPU2は、支払済フラグ項目10gに支払済フラグ「済」を保持させる(S119)。これにより、現金支払機5は、支払済フラグを参照することにより、立替経費の二重払いを回避することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、申請データ又は承認データは、申請用コンピュータ3又は承認用コンピュータ4によってサーバ2に送信される構成ではなく、例えば、携帯電話6a、携帯音楽プレーヤー6b、又はカーナビゲーションシステム6cによって、サーバ2に送信される構成であっても構わない。また、社員コード及び氏名は、精算マスタ10に保持される構成ではなく、例えば、社員マスタに保持される構成であっても構わない。
1 立替経費精算システム
2 サーバ
2e 記憶部
3 申請用コンピュータ(申請用端末)
4 承認用コンピュータ(承認用端末)
5 現金支払機
6 通信端末
6a 携帯電話
6b 携帯音楽プレーヤー
6c カーナビゲーションシステム
7 LAN(電気通信回線)
8 インターネット(電気通信回線)
9 無線(電気通信回線)
2 サーバ
2e 記憶部
3 申請用コンピュータ(申請用端末)
4 承認用コンピュータ(承認用端末)
5 現金支払機
6 通信端末
6a 携帯電話
6b 携帯音楽プレーヤー
6c カーナビゲーションシステム
7 LAN(電気通信回線)
8 インターネット(電気通信回線)
9 無線(電気通信回線)
Claims (3)
- 従業員によって立替経費に関するデータが申請データとして入力される申請用端末と、前記申請データに基づいて立替経費の支払いを認めるか否かのデータが承認データとして入力される承認用端末と、紙幣又は硬貨を出金する現金支払機と、前記申請データと、前記承認データと、前記社員コードと、前記パスワードとを関連付けて記憶するサーバと、を備え、
前記申請用端末、前記承認用端末、前記現金支払機、及び前記サーバは、電気通信回線を介して互いに接続され、
前記現金支払機は、従業員の社員コード及びパスワードが入力されると、該社員コード及び該パスワードを前記サーバに送信し、
前記サーバは、受信した前記社員コード及び前記パスワードに関連付けられた前記承認データが、立替経費の支払いを認めるデータであるとき、該申請データに基づいて立替経費に相当する金額を前記現金支払機に送信し、
前記現金支払機は、受信した前記金額に相当する紙幣又は硬貨を出金することを特徴とする立替経費精算システム。 - 前記サーバは、前記社員コードと従業員に保持される通信端末のメールアドレスとを関連付けて記憶し、前記承認用端末に前記承認データが入力されたことに応じて、該承認データに関連付けられた前記社員コードに基づいて該メールアドレスを特定し、該メールアドレスに該承認データが入力されたことを通知する通知メールを送信することを特徴とする請求項1に記載の立替経費精算システム。
- 前記申請用端末、前記承認用端末、又は前記通信端末は、コンピュータ、携帯電話、又は通信機能を備える携帯音楽プレーヤー若しくはカーナビゲーションシステムであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立替経費精算システム。
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