JP2011215815A - 農作物販売装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生育中の農作物を販売することができる農作物販売装置を提供する。
【解決手段】
農作物販売装置1は、生育中の農作物を収容し、当該農作物の栽培を行うことが可能なように構成された収容部1aと、金銭の投入を受け付ける金銭投入部14と、収容部1aに収容された農作物が販売可能か否かを判定する販売可否判定手段とを備え、金銭投入部14によって所定額の金銭の投入が受け付けられた場合、前記販売可否判定手段によって販売可能と判定された農作物を収容する収容部1aから当該農作物を取り出すことができるように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種の農作物を販売する農作物販売装置に関し、特に収穫前であって生育中の農作物を販売する農作物販売装置に関する。
従来、野菜及び果物等の各種の農作物を販売するための自動販売機として種々のものが提案されている。例えば、特許文献1には、収穫後の農作物を内部に収納し、2種類の外形寸法に形成された複数個の収納箱と、その複数個の収納箱を任意に組み合わせた状態で格納する収納本体とを備える自動販売機が開示されている。この自動販売機によれば、収納箱の外形寸法が2種類あるため、大きさ及び価格等の異なる複数種類の農作物を同時に販売することが可能となる。
また、特許文献2には、収穫後の農作物を内部に収納し、少なくとも全面に販売物を取り出すための取出扉を備えた収納部を複数備え、この収納部を複数上下に段積み自在とした自動販売機が開示されている。この自動販売機によれば、収納部を適宜レイアウトすることによって、コンパクト性を高めることが可能になる。
特開平10−40458号公報 特開2000−123244号公報
ところで、農作物の場合、収穫後は、時間の経過とともに新鮮さが急速に失われていくという特殊性を有している。そのため、上述した従来の自動販売機のように、収穫後の農作物の販売を行うこととすると、すぐに販売対象の農作物の品質が低下してしまうため、購入者が新鮮な農作物を取得することが困難であるという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、収穫前であって生育中の農作物を販売対象物とすることができる農作物販売装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の農作物販売装置は、生育中の農作物を収容し、当該農作物の栽培を行うことが可能なように構成された収容部と、金銭の投入を受け付ける受付手段と、前記収容部に収容された農作物が販売可能か否かを判定する販売可否判定手段とを備え、前記受付手段によって所定額の金銭の投入が受け付けられた場合、前記販売可否判定手段によって販売可能と判定された農作物を収容する前記収容部から当該農作物を取り出すことができるように構成されている。
この態様の農作物販売装置において、前記販売可否判定手段が、前記農作物の生育状態を判定し、その判定した生育状態に基づいて当該農作物が販売可能か否かを判定するように構成されていてもよい。
また、前記態様の農作物販売装置が、前記収容部に収容された農作物を撮像する撮像手段をさらに備え、前記販売可否判定手段が、前記撮像手段の撮像により得られた前記農作物を含む画像データに基づいて当該農作物の生育状態を判定するように構成されていてもよい。
また、前記態様の農作物販売装置において、前記販売可否判定手段が、前記画像データに基づいて前記農作物のサイズを特定し、その特定したサイズに基づいて当該農作物の生育状態を判定するように構成されていてもよい。
また、前記態様の農作物販売装置において、前記販売可否判定手段が、前記画像データから前記農作物の色情報を取得し、その取得した色情報に基づいて当該農作物の生育状態を判定するように構成されていてもよい。
また、前記態様の農作物販売装置が、外部の装置に対して前記画像データを送信する画像データ送信手段と、前記画像データに対する分析結果を示す分析結果情報を前記外部の装置から受信する分析結果情報受信手段とをさらに備え、前記販売可否判定手段が、前記分析結果情報受信手段によって受信された分析結果情報に基づいて前記農作物の生育状態を判定するように構成されていてもよい。
また、前記態様の農作物販売装置が、前記収容部に収容された農作物の重量を計測する計測手段をさらに備え、前記販売可否判定手段が、前記計測手段により計測された前記農作物の重量に基づいて当該農作物の生育状態を判定するように構成されていてもよい。
また、前記態様の農作物販売装置において、前記販売可否判定手段が、前記農作物の生育状態に応じて購入に適当な時期を設定するように構成されており、前記販売可否判定手段により設定された購入に適当な時期を示す情報を表示する表示手段をさらに備えていてもよい。
また、前記態様の農作物販売装置において、前記販売可否判定手段が、前記購入に適当な時期を複数設定するように構成されており、前記表示手段が、前記販売可否判定手段により設定された複数の購入に適当な時期を示す情報を表示するように構成されていてもよい。
また、前記態様の農作物販売装置において、前記販売可否判定手段が、前記農作物の生育期間を特定し、その特定した生育期間に基づいて当該農作物が販売可能か否かを判定するように構成されていてもよい。
また、前記態様の農作物販売装置において、前記販売可否判定手段が、前記農作物の生育期間に応じて購入に適当な時期を設定するように構成されており、前記販売可否判定手段により設定された購入に適当な時期を示す情報を表示する表示手段をさらに備えていてもよい。
さらに、前記態様の農作物販売装置において、前記販売可否判定手段が、前記購入に適当な時期を複数設定するように構成されており、前記表示手段が、前記販売可否判定手段により設定された複数の購入に適当な時期を示す情報を表示するように構成されていてもよい。
本発明に係る農作物販売装置によれば、収穫前であって生育中の農作物を販売対象物とすることができるため、購入者は新鮮な状態の農作物を得ることが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置の外観構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置の収容部に設けられた扉が開放された場合における当該収容部の構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置に設けられている農作物情報DBのレイアウトの一例を示す図。 本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置に設けられている画像情報DBのレイアウトの一例を示す図。 本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置が実行する農作物情報更新処理の手順を示すフローチャート。 本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置が実行する販売可否判定処理の手順を示すフローチャート。 本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置が実行する取り出し時処理の手順を示すフローチャート。 本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置の変形例に設けられている農作物情報DBのレイアウトの一例を示す図。 本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置の変形例が実行する販売可否判定処理の手順を示すフローチャート。 本発明の実施の形態2に係る農作物販売装置の外観構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態2に係る農作物販売装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態2に係る農作物販売装置が実行する販売可否判定処理の手順を示すフローチャート。 本発明の実施の形態3に係る農作物販売装置の外観構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態3に係る農作物販売装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態3に係る農作物販売装置に記憶される生育期間データのデータ構造の例を示す図。 本発明の実施の形態3に係る農作物販売装置が実行する販売可否判定処理の手順を示すフローチャート。 本発明のその他の実施の形態に係る農作物販売装置の構成を示すブロック図。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置の外観構成を示す斜視図である。図1に示すように、農作物販売装置1は、全体として略直方体形状をなしており、販売対象物である生育中の農作物が収容される収容部1aと、各種のデバイスの制御を行うための制御部1bとを備えている。
収容部1aは、直方体形状の筐体を有しており、その前面には扉10が設けられている。この扉10は、左端の一側縁部に図示しないヒンジを介して接続されており、このヒンジによって回動可能とされている。扉10には、プラスチック、ガラス又は合成樹脂製の透明な窓部10aが設けられており、扉10が閉じた状態であっても、この窓部10aを通して、収容部1aの内部が視認可能となっている。この扉10は、後述する扉開閉機構によって開閉動作が制御される。扉10が閉鎖されている場合、収容部1aの内部空間が気密状態に保持される。農作物を栽培している間は、扉10を閉鎖しておくことによって、収容部1a内を無菌状態に保つことができる。なお、扉10が開放状態及び閉鎖状態の何れの状態にあるかは、扉開閉機構に設けられている開閉センサによって検知される。
制御部1bは、細長の直方体形状の筐体を有しており、その前面には、表示ランプ11、購入ボタン12、金額表示部13、金銭投入部14及び釣銭返却口15が上からこの順に設けられている。ここで、表示ランプ11は、赤色光が点灯する赤色ランプ部11aと、その下方に設けられた青色光を点灯する青色ランプ部11bとで構成されている。これらの赤色ランプ部11a及び青色ランプ部11bが後述するようにして点灯されることによって、収容部1a内に格納される農作物の販売可否状況等を購入者に対して知らせる。なお、本実施の形態では、青色ランプ部11bが点灯している場合は販売可能であり、また赤色ランプ部11aが点灯している場合は収容部1a内に農作物が収容されていない状態を示しているものとする。さらに、赤色ランプ部11a及び青色ランプ部11bの何れも点灯していない場合は、収容部1a内の農作物は生育途中であるため販売できないことを示しているものとする。
購入ボタン12は、押しボタン式のスイッチで構成されており、利用者はこの購入ボタン12を押下することにより農作物の購入を行う。金額表示部13は、液晶ディスプレイで構成されており、利用者によって投入された金銭の合計額を表示する。金銭投入部14は、硬貨の投入を受付可能な硬貨投入部14aと、その下方に設けられた紙幣の投入を受付可能な紙幣投入部14bとで構成されている。この金銭投入部14に金銭が投入された場合にその合計額が金額表示部13に表示される。また、釣銭が生じたときは、その釣銭が釣銭返却口15に戻される。
図2は、扉10が開放された場合における収容部1aの構成を示す斜視図である。図2に示すとおり、収容部1aの内部には、養液栽培に用いられる養液50が扉10の下端よりも低い位置まで充填されている。この養液50の液面には矩形板状の発泡樹脂製の台座51が浮いており、この台座51上には、ミズナ、ホウレンソウ又はレタス等の葉菜類の若い葉である販売対象物のベビーリーフLが載置されている。なお、ベビーリーフLの根は、台座51に設けられた開口部を貫通して台座51の下面側に伸びている。ここで、ベビーリーフLは例示であって、他の農作物が販売対象物として収容部1a内に格納されていてもよいことは勿論である。
収容部1aの左側面の内側には、収容部1a内に格納されている販売対象物を撮像するためのカメラ16が設けられている。このカメラ16は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子で構成されている。
収容部1aの天井面の内側には、二本の蛍光灯17,17が設けられている。これらの蛍光灯17,17は、収容部1a内を照らす照明具として機能し、これらの蛍光灯17,17の光を利用して収容部1a内の農作物は光合成を行うことになる。なお、蛍光灯の代わりに、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等を照明具として用いてもよい。
収容部1aの奥側面の上側には、空気を通流させるための空気送出管18a及び空気排出管18bが後方へ延設されている。これらの空気送出管18a及び空気排出管18bは、収容部1aの後方に設けられたエアーポンプ(図示せず)と連通されており、このエアーポンプの作用により、空気送出管18a及び空気排出管18bを介して収容部1a内の空気が循環する。また、同様にして、収容部1aの奥側面の下側には、養液を通流させるための養液送出管19a及び養液排出管19bが後方へ延設されている。これらの養液送出管19a及び養液排出管19bは、収容部1aの後方に設けられた養液タンク(図示せず)と連通されており、この養液タンクから供給される養液が養液送出管19a及び養液排出管19bを介して収容部1a内を循環する。
また、図2には示していないが、収容部1aには、台座51上の農作物の重量を測定するための重量センサと、収容部1a内の温度を測定するための温度センサとが設けられている。ここで、重量センサは、例えば台座51の沈み量を測定するセンサで構成されており、そのセンサの測定値に基づいて農作物の重量を算出する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置1の構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施の形態の農作物販売装置1は、CPU20と、そのCPU20に接続された主記憶装置21、補助記憶装置22及び入出力インタフェース(I/F)23とを備えている。なお、これらのCPU20、主記憶装置21、補助記憶装置22及び入出力I/F23はバスによって接続されている。
CPU20は、補助記憶装置22に記憶されているコンピュータプログラムを実行する。これにより、農作物販売装置1は、各種のデバイスの動作を制御しながら、後述する各種の処理を実行することが可能になる。
主記憶装置21は、SRAMまたはDRAM等によって構成されており、補助記憶装置22に記憶されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、主記憶装置21は、CPU20がコンピュータプログラムを実行するときに、CPU20の作業領域としても利用される。
補助記憶装置22は、フラッシュメモリ又はハードディスクなどの不揮発性記憶装置によって構成されており、CPU20に実行させるための種々のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータ等を記憶している。また、補助記憶装置22には、農作物情報データベース(DB)22A及び画像情報データベース(DB)22Bが設けられている。これらの各データベースの詳細については後述する。
入出力I/F23は、CPU20と各種の外部装置とを接続するためのインタフェース装置である。この入出力I/F23には、上述した表示ランプ11、購入ボタン12、金額表示部13、金銭投入部14、重量センサ30、温度センサ31、扉開閉機構32及びカメラ16が接続されている。これらの各デバイスは、入出力I/F23を介して、CPU20から動作制御信号を受ける。
次に、上記の農作物情報DB22A及び画像情報DB22Bについて説明する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置1に設けられている農作物情報DB22Aのレイアウトの一例を示す図である。図4に示すように、農作物情報DB22Aは、収容部1a内に収容されている農作物の生育状態を判定するための各種の測定を行った日時である測定日時が格納される測定日時フィールド101、当該農作物の寸法(サイズ)を示す情報が格納されるサイズフィールド102、当該農作物の表面の色に関する情報が格納される彩度フィールド103、当該農作物の重量が格納される重量フィールド104,当該農作物の生育状態を示す情報が格納される生育状態フィールド105 及び当該農作物を販売することができる日時である販売可能日時が格納される販売可能日時フィールド106を有している。
なお、本実施の形態において、サイズフィールド102には、農作物のサイズに応じて、“L(大)”、“M(中)”及び“S(小)”の何れかの情報が格納され、彩度フィールド103には、特定の色(例えば、農作物がトマトの場合は赤、ベビーリーフ又はキュウリの場合は緑等)の彩度に応じて、“濃”及び“薄”の何れかの情報が格納される。また、生育状態フィールド105には、農作物の生育状態に応じて、“良好”、“普通”及び“不良”の何れかの情報が格納される。
上述した農作物情報DB22Aに格納される情報は、カメラ16により取得された画像データ及び重量センサ30によって取得された重量に基づいて適宜更新される。その処理の詳細については後述する。
画像情報DB22Bには、カメラ16が収容部1a内を撮像することにより得られた台座51上の農作物を含む画像データが格納される。カメラ16は、予め設定された時間間隔(例えば、6時間毎等)で繰り返し撮像処理を実行する。そして、その結果得られた複数の画像データが、撮像日時等の情報と共に、画像情報DB22Bに格納される。具体的には、図5に示すようにして格納されている。
図5は、本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置1に設けられている画像情報DB22Bのレイアウトの一例を示す図である。図5に示すように、画像情報DB22Bは、各画像データを識別するための画像IDが格納される画像IDフィールド111、各画像データの撮像日時が格納される撮像日時フィールド112、及び補助記憶装置22における画像データの記憶位置を示す情報が格納される画像データフィールド113を有している。
[農作物販売装置の動作]
上述したように構成された農作物販売装置1は、収容部1a内の農作物に適した生育条件を保つように、温度センサ31の測定値等に基づいて、蛍光灯17,17の点灯/消灯、並びに空気及び養液の循環を制御する。予め設定された時刻に蛍光灯17,17の点灯/消灯を行ったり、また、空気及び養液の循環を常時行ったりしてもよい。このようにして、収容部1a内で農作物の養液栽培を行うことが可能になる。
以下、農作物販売装置1の動作について、フローチャートを参照しながら説明する。なお、本実施の形態の農作物販売装置1が実行する主な処理には、(1)農作物情報の更新を行うための農作物情報更新処理、(2)農作物が販売可能か否かを判定するための販売可否判定処理、及び(3)農作物が取り出される際に実行される取り出し時処理がある。以下では、これらの各処理の詳細について説明する。
(1)農作物情報更新処理
図6は、本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置1が実行する農作物情報更新処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の農作物情報更新処理は、例えばカメラ16による撮像処理が実行される都度等、所定のタイミングで繰り返し実行される。
農作物販売装置1はまず、画像情報DB22Bにアクセスし、最も新しく画像情報DB22Bに登録された画像データ(以下、「最新画像データ」という)を読み出す(S101)。次に、農作物販売装置1は、最新画像データに対してエッジ抽出等の所定の画像処理を施すことによって農作物のサイズを特定する(S102)。例えば、農作物が図2に示すようなベビーリーフLの場合、最も背の高い葉の高さを算出し、その数値に応じて“L”、“M”及び“S”の3段階にランク付けする。また、農作物がトマトの場合であれば、トマトの直径を算出し、その数値に応じて“L”、“M”及び“S”の3段階にランク付けする。
また、農作物販売装置1は、最新画像データに対して所定の画像処理を施すことによって農作物の表面の色に関する色情報を取得し、その色情報の解析を行う(S103)。例えば、農作物がベビーリーフの場合、緑色の彩度が所定値よりも高いか否か等によって、その表面の色が“濃”及び“薄”の何れであるのかの判定を行う。また、農作物がトマトの場合であれば、赤色の彩度が所定値よりも高いか否か等によって、その色が“濃”及び“薄”の何れであるのかの判定を行う。
次に、農作物販売装置1は、重量センサ30に測定処理を実行させることによって収容部1a内の農作物の重量を測定する(S104)。具体的には、上述したように、台座51の沈み量を測定し、その測定結果に基づいて農作物の重量を算出する。
さらに、農作物販売装置1は、画像情報DB22Bにアクセスして最新画像データよりも以前に画像情報DB22Bに登録された1又は複数の画像データを読み出し、それらの画像データと最新画像データとを比較する処理を実行する(S105)。これにより、処理対象の農作物の大きさ等の時間変化を測定することができ、その時間変化に基づいて当該農作物の生長度合いを算出することができる。
次に、農作物販売装置1は、ステップS102により特定された農作物のサイズ、ステップS103の解析結果、ステップS104で測定された農作物の重量、及びステップS105の結果得られた農作物の生長度合い等に関する情報に基づいて、農作物の生育状態を3段階にランク付けすることにより、農作物の生育状態の判定を行う(S106)。この判定処理は、次のようにして与えられる得点に基づいて行うこと等が考えられる。サイズが“L”、“M”及び“S”の順に高い得点を与え、表面の色が“濃”と判定された場合に“薄”と判定された場合と比べて高い得点を与えるようにする。また、農作物の重量の平均値を示す統計データを記憶しておき、その統計データと比較した結果、ステップS104で測定された重量が平均以上の場合に高い得点を与え、平均を下回る場合には低い得点を与えるようにする。さらに、農作物の生長度合いの平均値を示す統計データを記憶しておき、その統計データと比較した結果、ステップS105の結果得られた生長度合いが平均以上の場合に高い得点を与え、平均を下回る場合には低い得点を与えるようにする。そして、これらの得点の合計点が高い順に、“良好”、“普通”、“不良”とランク付けすることにより生育状態の判定を行う。
次に、農作物販売装置1は、ステップS106にて判定された生育状態に基づいて、収容部1a内の農作物の販売可能日時を推定する(S107)。具体的には、農作物の種類毎に農作物の収穫適期に関する収穫適期データ(例えば、生育開始時から2週間後等)を記憶しておき、生育状態が“良好”の場合は収穫適期データよりも2日早く収穫可能になり、生育状態が“普通”の場合は収穫適期データのとおりに収穫可能になり、生育状態が“不良”の場合は収穫適期データよりも2日遅く収穫可能になる等と判断する。そして、その収穫可能となる日を当該農作物の販売可能日時とする。
最後に、農作物販売装置1は、上記の各ステップにより得られた情報を農作物情報DB22Aの各フィールドに格納することによって、農作物情報DB22Aを更新する(S108)。具体的には、ステップS102により得られた“L”、“M”及び“S”の何れかの情報をサイズフィールド102に格納し、ステップS103により得られた“濃”及び“薄”の何れかの情報を彩度フィールド103に格納し、ステップS104により得られた農作物の重量を重量フィールド104に格納し、ステップS106により得られた“良好”、“普通”及び“不良”の何れかの情報を状態フィールド105に格納し、ステップS107により推定された販売可能日時を販売可能日時フィールド106に格納することにより、農作物情報DB22Aの更新を行う。
なお、ステップS102における農作物のサイズ判定は、上述したように画像データに基づいて行う手法以外にも、種々のものが考えられる。例えば、レーザー距離計又は超音波距離測定器等を用いて農作物の高さ・幅等を計測することにより行ってもよい。また、所定のサイズの開口部が設けられた板状の型を収容部1a内に設け、その型を移動させたときに収容部1a内の農作物が当該開口部を通過するか否かの判定に基づいて、農作物のサイズ判定を行うようにしてもよい。さらに、台座51の沈み量を測定するセンサを設け、そのセンサの測定値に基づいて農作物のサイズ判定を行うようにしてもよい。
また、ステップS106における農作物の生育状態の判定についても、上述した手法以外に種々のものが考えられる。例えば、公知の光センサ選果装置を用いて、収容部1a内の農作物の熟度及び糖度を測定し、これらの熟度及び糖度も併せて考慮した上で生育状態を判定するようにしてもよい。その他にも、農作物の硬度、水分量及び打音を公知の手法により検出し、それらの情報も併せて考慮して生育状態を判定するようにしてもよい。
(2)販売可否判定処理
図7は、本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置1が実行する販売可否判定処理の手順を示すフローチャートである。以下の販売可否判定処理は、例えば上記の農作物情報更新処理が実行される都度等、所定のタイミングで繰り返し実行される。なお、以下では、表示ランプ11を構成する赤色ランプ部11a及び青色ランプ部11bの何れも点灯されていない状態にあるものとする。
農作物販売装置1はまず、農作物情報DB22Aにアクセスし、最も新しく農作物情報DB22Aに登録された農作物情報を読み出す(S111)。次に、農作物販売装置1は、読み出した農作物情報における販売可能日時と現在日時とを比較し、その販売可能日時に到達しているか否かを判定する(S112)。ここで、販売可能日時に到達していないと判定した場合(S112でNO)、農作物販売装置1は処理を終了する。他方、販売可能日時に到達していると判定した場合(S112でYES)、農作物販売装置1は、青色ランプ部11bを点灯し(S113)、処理を終了する。
以上の処理の結果、収容部1a内の農作物が販売可能日時を迎えた場合には表示ランプ11が青色に点灯することになり、まだ販売可能日時を迎えていない場合には表示ランプ11が消灯したままの状態となる。これにより、農作物の購入を検討している利用者は、収容部1a内の農作物を購入することができるか否かを容易に知ることができる。
表示ランプ11が青色に点灯している状態において、利用者から金銭投入部14を介して所定額の金銭の投入を受け付けた上で当該利用者によって購入ボタン12が押下された場合、農作物販売装置1のCPU20は、扉開閉機構32に対して扉10を開放するよう指示する。その結果、扉10が開放状態となり、利用者は収容部1a内の農作物を取り出すことができる。
(3)取り出し時処理
図8は、本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置1が実行する取り出し時処理の手順を示すフローチャートである。
上述したようにして利用者によって収容部1a内の農作物が取り出される場合、扉開閉機構32に設けられた開閉センサによって扉10の開放状態が検知される。この開閉センサの検知により農作物が取り出されたとことを検出した場合(S121)、農作物販売装置1は、赤色ランプ部11aを点灯し(S122)、処理を終了する。
以上の処理の結果、収容部1a内の農作物が取り出されたために空の状態となった場合には表示ランプ11が赤色に点灯することになる。これにより、農作物の購入を検討している利用者は、収容部1a内に農作物が収容されていないことを容易に知ることができる。
[変形例]
上述したとおり、本実施の形態では販売可能日時を1つだけ設定し、その販売可能日時に基づいて農作物の販売の可否を判定しているが、販売可能日時を複数設定することも可能である。以下、このような態様の農作物販売装置1を、本実施の形態の変形例として説明する。
図9は、本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置1の変形例に設けられている農作物情報DB22Aのレイアウトの一例を示す図である。
図9に示すように、本変形例における農作物情報DB22Aでは、販売可能日時フィールドが第1販売可能日時フィールド106a及び第2販売可能日時フィールド106bに分かれている。なお、それ以外については本実施の形態の場合と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
この変形例では、上述した(1)農作物情報更新処理におけるステップS107にて、収容部1a内の農作物の販売可能日時として第1販売可能日時及び第2販売可能日時の二つを推定する。このうちの第2販売可能日時は、上述したようにして収穫適期データに基づいて推定された販売可能日時であり、第1販売可能日時は、その第2販売可能日時よりも所定時間前(図9に示す例では2日前)の日時である。このようにして推定された第1販売可能日時及び第2販売可能日時はそれぞれ、農作物情報DB22Aの第1販売可能日時フィールド106a及び第2販売可能日時フィールド106bに格納される。
以下、上述したように構成された本実施の形態の農作物販売装置1の変形例が実行する(2)販売可否判定処理について説明する。
図10は、本発明の実施の形態1に係る農作物販売装置1の変形例が実行する販売可否判定処理の手順を示すフローチャートである。
農作物販売装置1の変形例はまず、農作物情報DB22Aにアクセスし、最も新しく農作物情報DB22Aに登録された農作物情報を読み出す(S131)。次に、変形例は、読み出した農作物情報における第1販売可能日時と現在日時とを比較し、第1販売可能日時に到達しているか否かを判定する(S132)。ここで、第1販売可能日時に到達していないと判定した場合(S132でNO)、変形例は処理を終了する。他方、第1販売可能日時に到達していると判定した場合(S132でYES)、変形例は、農作物情報における第2販売可能日時と現在日時とを比較し、第2販売可能日時に到達しているか否かを判定する(S133)。
ステップS133において、第2販売可能日時に到達していると判定した場合(S133でYES)、変形例は、青色ランプ部11bを点灯し(S134)、処理を終了する。他方、第2販売可能日時に到達していないと判定した場合(S133でNO)、変形例は、青色ランプ部11bを点滅させ(S135)、処理を終了する。
以上の処理の結果、収容部1a内の農作物が第1販売可能日時を迎えた場合には表示ランプ11が青色に点滅し、第2販売可能日時を迎えた場合には表示ランプ11が青色に点灯することになる。また、まだ販売可能日時を迎えていない場合には表示ランプ11が消灯したままの状態となる。
農作物の購入を検討している利用者は、例えば熟す前の状態の農作物を購入したい場合は表示ランプ11が青色に点滅しているときに金銭を投入して購入ボタン12を押下する。これにより、まだ第2販売可能日時は迎えていないもののそれよりも所定時間前の第1販売可能日時を迎えた農作物を購入することができる。また、例えば熟した状態の農作物の購入を希望する場合、利用者は、表示ランプ11が青色に点灯しているときに金銭を投入して購入ボタン12を押下する。これにより、第2販売可能日時を迎えた農作物を購入することができる。
なお、ここでは、2つの販売可能日時を設定する場合を例示したが、3つ以上の販売可能日時が設定可能な構成であってもよい。また、複数の販売可能日時の差は適宜設定変更できることが好ましい。これにより、様々な種類の農作物に適した販売可能日時を設定することが可能になる。
(実施の形態2)
実施の形態2の農作物販売装置は、実施の形態1の場合における表示ランプ11の代わりに、ディスプレイ40を備える装置である。以下、本実施の形態の農作物販売装置の構成及び動作について説明する。
[農作物販売装置の構成]
図11は、本発明の実施の形態2に係る農作物販売装置の外観構成を示す斜視図である。図11に示すとおり、本実施の形態の農作物販売装置2が備える制御部2bは、実施の形態1における表示ランプ11の代わりに、液晶ディスプレイで構成されたディスプレイ40を備えている。このディスプレイ40は、所定の文字及び数字を表示することができる。なお、本実施の形態の農作物販売装置2のその他の構成については実施の形態1の場合と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図12は、本発明の実施の形態2に係る農作物販売装置2の構成を示すブロック図である。図12に示すように、ディスプレイ40は入出力I/F23に接続されており、この入出力I/F23を介してCPU20から動作制御信号を受け、これにしたがって文字及び数字を表示する。
[農作物販売装置の動作]
以下、上述したように構成された農作物販売装置2の動作について、フローチャートを参照しながら説明する。なお、本実施の形態の農作物販売装置2が実行する主な処理には、実施の形態1の場合と同様に、(1)農作物情報更新処理、(2)販売可否判定処理、及び(3)取り出し時処理がある。このうち、(1)農作物情報更新処理及び(3)取り出し時処理については実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。以下、(2)販売可否判定処理について説明する。
(2)販売可否判定処理
図13は、本発明の実施の形態2に係る農作物販売装置2が実行する販売可否判定処理の手順を示すフローチャートである。
農作物販売装置2はまず、農作物情報DB22Aにアクセスし、最も新しく農作物情報DB22Aに登録された農作物情報を読み出す(S201)。次に、農作物販売装置2は、読み出した農作物情報における販売可能日時と現在日時との差である残存時間を算出し(S202)、その残存時間が72時間以内であるか否かを判定する(S203)。ここで、72時間以内ではないと判定した場合(S203でNO)、すなわち販売可能日時まで72時間を上回る時間が残っていると判定した場合、農作物販売装置2は処理を終了する。他方、残存時間が72時間以内であると判定した場合(S203でYES)、農作物販売装置2は、販売可能日時に到達しているか否かを判定する(S204)。
ステップS204において、販売可能日時に到達していると判定した場合(S204でYES)、農作物販売装置2は、「購入できます」等の文字(以下、「第1メッセージ」という)をディスプレイ40にて表示し(S205)、処理を終了する。他方、販売可能日時に到達していないと判定した場合(S204でNO)、農作物販売装置2は、「熟す前の状態を希望される場合は購入できます」等の文字(以下、「第2メッセージ」という)及び残存時間を示す数字をディスプレイ40にて表示し(S206)、処理を終了する。
以上の処理の結果、収容部1a内の農作物が72時間以内に販売可能日時に到達する場合には第2メッセージ及び残存時間を示す数字がディスプレイ40に表示され、また、販売可能日時を迎えた場合には第1メッセージがディスプレイ40に表示されることになる。また、販売可能日時まで72時間を上回る時間が残っている場合は表示ランプ11が消灯したままの状態となる。
農作物の購入を検討している利用者は、例えば熟す前の状態の農作物を購入したい場合は第2メッセージがディスプレイ40に表示されているときに金銭を投入して購入ボタン12を押下する。この場合、残存時間を示す数字もディスプレイ40に表示されているので、利用者は、この残存時間も参考にしながら購入の要否を判断することができる。また、例えば熟した状態の農作物の購入を希望する場合、利用者は、第1メッセージがディスプレイ40に表示されているときに金銭を投入して購入ボタン12を押下する。これにより、販売可能日時を迎えた農作物を購入することができる。
なお、上記の「72時間」は例示であって、その他の時間であってもよいことは言うまでもない。この時間を適宜設定変更できる構成とすることもでき、その場合は様々な種類の農作物に適した販売可否判定を行うことが可能になる。
(実施の形態3)
実施の形態3の農作物販売装置は、収容部内に収容された農作物の生育期間に基づいて当該農作物の販売可否を判定する装置である。以下、本実施の形態の農作物販売装置の構成及び動作について説明する。
[農作物販売装置の構成]
図14は、本発明の実施の形態3に係る農作物販売装置の外観構成を示す斜視図である。また、図15は、本発明の実施の形態3に係る農作物販売装置3の構成を示すブロック図である。図14に示すとおり、本実施の形態の農作物販売装置3が備える制御部3bは、表示ランプ11の上方に、液晶ディスプレイで構成された残存時間表示部52を備えている。図15に示すとおり、残存時間表示部52は入出力I/F23に接続されており、この入出力I/F23を介してCPU20から動作制御信号を受け、これにしたがって販売可能日時までの残り時間である残存時間を示す数字を表示する。
また、図15に示すとおり、補助記憶装置22には、収容部1a内に収納された農作物の生育期間に関する生育期間データ22Cが記憶されている。この生育期間データ22Cの詳細については後述する。なお、本実施の形態の農作物販売装置3には、実施の形態1の場合におけるカメラ16が設けられておらず、さらに、農作物情報DB22A及び画像情報DB22Bも設けられていない。本実施の形態の農作物販売装置3のその他の構成については実施の形態1の場合と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
図16は、本発明の実施の形態3に係る農作物販売装置3に記憶される生育期間データ22Cのデータ構造の例を示す図である。図16に示すとおり、生育期間データ22Cは、収容部1a内で農作物の生育が開始された日時を示す生育開始日時が格納される生育開始日時フィールド201と、当該農作物を販売することができる日時である販売可能日時が格納される販売可能日時フィールド202と、現在日時が格納される現在日時フィールド203と、販売可能日時までの残り時間、すなわち販売可能日時と現在日時との差である残存時間が格納される残存時間フィールド204とを有している。ここで、販売可能日時フィールド202には、生育開始日時から所定時間後の日時が予め設定されている(図16に示す例では、生育開始日時から3週間後が販売可能日時となっている)。この販売可能日時フィールド202に格納される販売可能日時は、農作物の種類に応じて適宜設定される。
上記の生育期間データ22Cに格納される情報のうち、生育開始日時及び販売可能日時は、農作物が収容部1a内に収容されてから販売されるまで固定の値となる。これに対して、現在日時及び残存時間は、後述するように所定の時間間隔で繰り返し更新される。
[農作物販売装置の動作]
以下、上述したように構成された農作物販売装置3の動作について、フローチャートを参照しながら説明する。なお、本実施の形態の農作物販売装置3では、実施の形態1における(1)農作物情報更新処理は実行されず、(2)販売可否判定処理及び(3)取り出し時処理のみが実行される。このうち、(3)取り出し時処理については実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。以下、(2)販売可否判定処理について説明する。
(2)販売可否判定処理
図17は、本発明の実施の形態3に係る農作物販売装置3が実行する販売可否判定処理の手順を示すフローチャートである。なお、この販売可否判定処理は所定の時間間隔で繰り返し実行される。
農作物販売装置3はまず、生育期間データ22Cを読み出した後に現在日時を更新し(S301)、さらにその更新後の現在日時と販売可能日時との差である残存時間を更新する(S302)。
次に、農作物販売装置3は、ステップS302にて更新された残存時間がゼロであるか否かを判定する(S303)。ここで、残存時間がゼロであると判定した場合(S303でYES)、農作物販売装置3は、青色ランプ部11bを点灯し(S304)、処理を終了する。他方、残存時間はゼロではないと判定した場合(S303でNO)、農作物販売装置3は、残存時間を残存時間表示部52にて表示し(S305)、処理を終了する。
以上の処理の結果、収容部1a内の農作物が販売可能日時を迎えた場合には表示ランプ11が青色に点灯することになり、まだ販売可能日時を迎えていない場合には残存時間表示部52に残存時間が表示され、表示ランプ11は消灯したままの状態となる。これにより、農作物の購入を検討している利用者は、収容部1a内の農作物を購入することができるか否か、購入することができるまでにどれくらいの時間があるのか等を容易に知ることができる。
(その他の実施の形態)
上記の各実施の形態では、農作物の販売可否の判定をするために必要となる情報を農作物販売装置自身が取得していたが、他の装置等から与えられた情報に基づいて販売可否の判定を行うようにしてもよい。図18は、そのような場合の農作物販売装置の一例の構成を示すブロック図である。図18に示すように、農作物販売装置4は、インターネット等の通信ネットワークNTWを介して、農作物販売装置4を監視する監視サーバ60と通信可能に接続されている。なお、この農作物販売装置4の構成は、通信ネットワークNTWに接続するための通信インタフェースを備えている点を除いて、実施の形態1の場合と同様であるため説明を省略する。
農作物販売装置4は、画像情報DBに格納されている画像データを監視サーバ60に対して送信する。監視サーバ60側では、その画像データを分析し、農作物販売装置4が備える収容部内の農作物の生育状態を判定する。なお、この分析は、実施の形態1において説明した農作物情報更新処理における処理と同様の処理により行ってもよく、また、オペレータが画像データを観察することによって人手で行ってもよい。監視サーバ60は、その分析結果を示す分析結果情報を農作物販売装置4に対して送信する。これを受けた農作物販売装置4は、その分析結果情報に基づいて、収容部内の農作物の生育状態を判定し、その判定結果に応じて当該農作物の販売可否の判定を実行する。これにより、農作物販売装置4の遠隔管理を実現することができる。
なお、上述した各実施の形態は適宜組み合わせることが可能である。したがって、例えば、実施の形態1と実施の形態3とを組み合わせることによって、カメラによって得られた画像データ及び生育期間等に基づいて農作物の販売可否を判定するような農作物販売装置等を実現することも可能である。
本発明の農作物販売装置は、野菜及び果物などの各種の生育中の農作物を販売する農作物販売装置等として有用である。
1,2,3,4 農作物販売装置
1a 収容部
1b,2b,3b 制御部
10 扉
10a 窓部
11 表示ランプ
11a 赤色ランプ部
11b 青色ランプ部
12 購入ボタン
13 金額表示部
14 金銭投入部
14a 硬貨投入部
14b 紙幣投入部
15 釣銭返却口
16 カメラ
17,17 蛍光灯
18a 空気送出管
18b 空気排出管
19a 養液送出管
19b 養液排出管
21 主記憶装置
22 補助記憶装置
22A 農作物情報データベース
22B 画像情報データベース
22C 生育期間データ
23 入出力インタフェース
30 重量センサ
31 温度センサ
32 扉開閉機構
40 ディスプレイ
50 養液
51 台座
52 残存時間表示部
60 監視サーバ

Claims (12)

  1. 生育中の農作物を収容し、当該農作物の栽培を行うことが可能なように構成された収容部と、
    金銭の投入を受け付ける受付手段と、
    前記収容部に収容された農作物が販売可能か否かを判定する販売可否判定手段と
    を備え、
    前記受付手段によって所定額の金銭の投入が受け付けられた場合、前記販売可否判定手段によって販売可能と判定された農作物を収容する前記収容部から当該農作物を取り出すことができるように構成されている、農作物販売装置。
  2. 前記販売可否判定手段が、前記農作物の生育状態を判定し、その判定した生育状態に基づいて当該農作物が販売可能か否かを判定するように構成されている、請求項1に記載の農作物販売装置。
  3. 前記収容部に収容された農作物を撮像する撮像手段をさらに備え、
    前記販売可否判定手段が、前記撮像手段の撮像により得られた前記農作物を含む画像データに基づいて当該農作物の生育状態を判定するように構成されている、請求項2に記載の農作物販売装置。
  4. 前記販売可否判定手段が、前記画像データに基づいて前記農作物のサイズを特定し、その特定したサイズに基づいて当該農作物の生育状態を判定するように構成されている、請求項3に記載の農作物販売装置。
  5. 前記販売可否判定手段が、前記画像データから前記農作物の色情報を取得し、その取得した色情報に基づいて当該農作物の生育状態を判定するように構成されている、請求項3又は4に記載の農作物販売装置。
  6. 外部の装置に対して前記画像データを送信する画像データ送信手段と、
    前記画像データに対する分析結果を示す分析結果情報を前記外部の装置から受信する分析結果情報受信手段とをさらに備え、
    前記販売可否判定手段が、前記分析結果情報受信手段によって受信された分析結果情報に基づいて前記農作物の生育状態を判定するように構成されている、請求項3乃至5の何れかに記載の農作物販売装置。
  7. 前記収容部に収容された農作物の重量を計測する計測手段をさらに備え、
    前記販売可否判定手段が、前記計測手段により計測された前記農作物の重量に基づいて当該農作物の生育状態を判定するように構成されている、請求項2乃至6の何れかに記載の農作物販売装置。
  8. 前記販売可否判定手段が、前記農作物の生育状態に応じて購入に適当な時期を設定するように構成されており、
    前記販売可否判定手段により設定された購入に適当な時期を示す情報を表示する表示手段をさらに備える、請求項2乃至7の何れかに記載の農作物販売装置。
  9. 前記販売可否判定手段が、前記購入に適当な時期を複数設定するように構成されており、
    前記表示手段が、前記販売可否判定手段により設定された複数の購入に適当な時期を示す情報を表示するように構成されている、請求項8に記載の農作物販売装置。
  10. 前記販売可否判定手段が、前記農作物の生育期間を特定し、その特定した生育期間に基づいて当該農作物が販売可能か否かを判定するように構成されている、請求項1に記載の農作物販売装置。
  11. 前記販売可否判定手段が、前記農作物の生育期間に応じて購入に適当な時期を設定するように構成されており、
    前記販売可否判定手段により設定された購入に適当な時期を示す情報を表示する表示手段をさらに備える、請求項10に記載の農作物販売装置。
  12. 前記販売可否判定手段が、前記購入に適当な時期を複数設定するように構成されており、
    前記表示手段が、前記販売可否判定手段により設定された複数の購入に適当な時期を示す情報を表示するように構成されている、請求項11に記載の農作物販売装置。
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