JP2011214887A - 建物出入口地点特定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力された住所が住所データベースに登録されていない場合、建物出入口地点推定手段は当該住所の街区における住居番号の付与規則を、当該住所の街区に属する他の住所と建物出入口地点とに基づき推定する。建物出入口地点推定手段は前記住居番号の付与規則と入力された住所の住居番号とに基づき、入力された住所に対応する建物の出入口地点の位置を推定する。
【選択図】図3
Description
更に上記特許文献1、2の技術により目的地の設定制度を高めるためには、地図データベースの更新頻度を高くして案内地点を多数登録し続けたり、街区ポリゴンや建物ポリゴンを整備し続けたりなど、多大な整備負荷とそれを記憶する大容量の記憶領域を必要とする。このため、携帯型の情報提供装置に容易に適用することが出来ない。
図1に示すように、本実施例における建物出入口地点推定装置としてのナビゲーション装置1は、ディスプレイ10と、地図データベース20と、入力手段としてのタッチパネル30と、GPS受信機40と、CPU50とを備える。
地図データベース20は、たとえばハードディスクや不揮発性のフラッシュ・メモリーなどで構成されている。
地図データベース20には地図として表示するための道路や建物などの地形や地物に関する情報が記憶されている地物データベース21と建物の住所に対応する住所データや住所が示す建物の出入口が面する道路上の地点である建物出入口地点とが関連付けられて記憶されている住所データベース22とが含まれている。
住所データは都道府県、市区町村、大字/町名、小字/丁目、地番/街区、枝番/住居番号といった各階層の区域名称を示す区域データの組合せで構成されている。そして、これらの区域名称の組合せで構成される住所に対応する建物出入口地点の座標データが、各住所データに関連付けて格納されている。座標データは地図上における位置を示すデータであり、緯度・経度等のデータが含まれる。さらに、住所データベース22には、上記の各区域名称に割当てられた代表点の座標を示す座標データが、各区域データに関連付けて格納されている。この代表点には、各階層の地理的区域の中心地点や行政拠点等が用いられる。
また、住所データベース22はネットワークデータを備える構成としている。ネットワークデータは対応する街区の情報が紐づいており、リンクデータとノードデータとを備えている。街区に対応するネットワークデータは、当該街区を構成する区画が面する道路に対応するネットワークデータである。ネットワークデータに対応する街区の情報は予め記憶されている。
なお、ノードは、街区に対応する道路における、交差点や行止りとなる地点や所定値以上の曲率をもつ地点である。また、ノードには位置座標(x,y)が記憶されている。
上記住所データと建物出入口地点データとは通常地図製作会社が地図データを制作する際、各建物を現地調査することなどによって整備される。
GPS受信機40は、緯度及び経路情報等から移動体の絶対的な位置を検出するために用いられるもので、複数のGPS衛星からの測位用のデータを含む下り回線データを搬送する信号を受信する機能を有する。
すなわち位置推定機能64は、入力地点最近小地点−入力地点最近大地点間のノードの接続順序を含むネットワークデータを当該比率で分配した地点を、入力された住所に対応する建物出入口地点として推定する。
表示制御部57は、経路案内部56が所定の処理により作成した案内経路情報や地図データなど、ユーザに提供する諸々の情報をディスプレイ10に表示する処理を実行する。
次に、図2のフローチャートを用いて、目的地となる住所が入力されてから当該住所に対応する地点を目的地として特定するまでの処理について説明する。
まず、タッチパネル30から、ユーザによって目的地としたい所望の住所が入力される。住所は、ユーザがタッチペン等を用いてタッチパネル30に文字を入力することによって入力される(ステップS71)。なお、住所を入力する方法としてはこのほかにもキーボードから文字を入力したり、マイクから音声を入力したりしてもよい。
その結果、入力された住所が住所データベース22に存在すると判定された場合(ステップS73:Yes)、ステップS74へ進む。
なお、街区地域判定部52は、入力された住所の街区を含む上位階層の区域が住所データベース22に存在しない場合、すなわち、入力された住所が街区を含む上位階層である「都道府県」「市区町村」「町名」「丁目」「街区」の階層で住所データベース22に記憶された情報と異なる場合には、当該住所が街区方式の住居表示制度が適用された地域でないと判定するものとする。
ステップS77についての詳細な説明は、後述する。
次に、建物出入口地点推定部53の建物出入口地点推定処理(ステップS77)の具体的内容を説明する。
図3は、本実施例における建物出入口地点推定処理のフローチャートであり、図4は、建物出入口地点の推定例(1)についての説明図である。
まず、建物出入口地点推定部53はタッチパネル30により入力された住所の街区に対応するデータを住所データベース22から抽出する処理を実施する(ステップS81)。街区に対応するデータとは、入力された住所の街区に属する住所データおよび建物出入口地点データと、当該街区に対応するネットワークデータと、をあらわす。街区に対応するネットワークデータとは、当該街区の区画が面する道路のリンクデータとノードデータとをあらわす。
推定例(1)においては、街区G1は、区画GK1により構成されており、分割ネットワークデータがないため、区画分割判定機能53により当該区画は分割されていないと判定される。
付与規則推定機能62はこれらの建物出入口地点をネットワークデータに沿って、住居番号の小さい順に辿る処理を実施する。街区G1の区画GK1における最小の住居番号は建物出入口地点TAの「1」であり、建物出入口地点TAから直近大の住居番号は建物出入口地点TBの「3」であり、建物出入口地点TBから直近大の住居番号は建物出入口地点TCの「5」である。
付与規則推定機能62は、これらの建物出入口地点をネットワークデータに沿って辿ることで、街区G1(区画GK1)が、住居番号の増加方向が時計回りであり、かつノードN1−N2―N3―N4−N1の順序で接続されているという住居番号の付与規則を推定する。
推定例(1)においては、たとえば、入力された住所の街区が街区G1であり、当該住所の住居番号P1が「7」であった場合を説明する。
建物出入口地点推定部53は、住居番号P1に対する直近小となる住居番号Psの「5」に対応する建物出入口地点Tsである建物出入口地点TCと、直近大となる住居番号Plの「10」に対応する建物出入口地点Tlである建物出入口地点TDと、を抽出する。
なお、ステップS85の処理で、建物出入口地点TC−建物出入口地点TD間のネットワークデータの接続順序は、建物出入口地点TC−ノードN3−建物出入口地点TDとなっていることが判定される。
具体的には、接続関係推定機能63は、住居番号の数値が近接する少なくとも2点以上の建物出入口地点であって、当該建物出入口地点間のネットワークデータが分割ネットワークデータではない建物出入口地点を抽出する。接続関係推定機能63は、抽出した建物出入口地点間のネットワークデータ上の距離(距離D)を、当該建物出入口地点の住居番号の数値の差の値(差の値r)で除した値を、住居番号1単位あたりの距離dとして算出する。
具体的には、接続関係推定機能63は、建物出入口地点Tsと建物出入口地点Tlとの住居番号の数値の差の値Rを求める。次に、接続関係推定機能63は、当該差の値Rに距離dを乗じることで、建物出入口地点Tsから建物出入口地点Tlまでの距離(距離DR)を求める。接続関係推定機能63は、距離DRに最良近似となる、建物出入口地点Ts−建物出入口地点Tl間のネットワークデータの接続順序を推定する。
図5は建物出入口地点の推定例(2)についての説明図である。
推定例(2)の場合、ステップS81において、建物出入口地点推定部53は、街区G2に属する建物A、B、C、D、E、Fの住居番号の数値である「2」、「5」、「8」、「12」、「17」、「20」と、それぞれ対応する建物出入口地点である物出入口地点TA、TB、TC、TD、TE、TFと、を抽出する。また、街区G2に対応するネットワークデータであるリンクL1、L2、L3、L4、L5、L6及びノードN1、N2、N3、N4、N5、N6を抽出する。
付与規則推定機能62は、これらの建物出入口地点をネットワークデータに沿って辿ることで、街区G2が、住居番号の増加方向が時計回りであり、かつノードN1−N2−N3−N4→N4−N3−N5−N6−N1の順序で接続されているという住居番号の付与規則を推定する。
建物出入口地点推定部53は、住居番号の数値P2に対する直近小となる住居番号の数値(数値Ps2)の「8」に対応する建物出入口地点Tsである建物出入口地点TCと、直近大となる住居番号の数値(数値Pl2)の「12」に対応する建物出入口地点Tlである建物出入口地点TDと、を抽出する。
次に、接続関係推定処理63は、当該差の値R2に住居番号1単位あたりの距離d2を乗じることで、建物出入口地点TC−建物出入口地点TD間の距離(距離DR2)を求める。差の値R2は「4」であり、距離d2は「10m」であるので、距離DR2は「40m」である。
図6は建物出入口地点の推定例(3)についての説明図である。
推定例(3)の場合、ステップS81において、建物出入口地点推定部53は、街区G3に属する建物A、B、C、D、E、Fの住居番号の数値である「2」、「5」、「9」、「13」、「20」、「30」と、それぞれ対応する建物出入口地点である物出入口地点TA、TB、TC、TD、TE、TFと、を抽出する。また、街区G2に対応するネットワークデータであるリンクL1、L2、L3、L4、L5、L6、L7及びノードN1、N2、N3、N4、N5、N6を抽出する。
付与規則推定機能62は、これらの建物出入口地点をネットワークデータに沿って辿ることで、区画GK3bが、住居番号の増加方向が時計回りであり、かつノードN1−N2−N3−N6−N1の順序で接続されているという住居番号の付与規則を推定する。
建物出入口地点推定部53は、住居番号の数値P3に対する直近小となる住居番号の数値(数値Ps3)の「13」に対応する建物出入口地点Tsである建物出入口地点TDと、直近大となる住居番号の数値(数値Pl3)の「20」に対応する建物出入口地点Tlである建物出入口地点TEと、を抽出する。
次に、接続関係推定処理63は、当該差の値R3に住居番号1単位あたりの距離d3を乗じることで、建物出入口地点TC−建物出入口地点TD間の距離(距離DR3)を求める。差の値R3は「7」であり、距離d3は「11m」であるので、距離DR3は「77m」である。
位置推定機能64は、入力した住所の住居番号の数値Pが、住居番号が直近小となる建物出入口地点Tsと住居番号が直近大となる建物出入口地点Tlとのいずれか一方しか存在しないとき、上述と異なる処理を行なうこととしてもよい。すなわち、位置推定機能64は、建物出入口地点Tsの住居番号の数値Psとその次に小さい住居番号となる建物出入口地点Tssの住居番号の数値(数値Pss)との差の値に対する、入力された住居番号の数値Pと建物出入口地点Tsの住居番号の数値Psとの差の値の比率と、建物出入口地点Ts−建物出入口地点Tss間のノードの接続順序を含むネットワークデータの接続順序と、に基づき当該住所に対応する建物出入口地点の位置を推定してもよい。
なお、位置推定機能64は、建物出入口地点Tlの住居番号の数値Plとその次に大きい住居番号となる建物出入口地点Tllの住居番号の数値(数値Pll)とに基づき、当該住所に対応する建物出入口地点の位置を推定してもよい。
位置推定機能64は、ステップS86の処理において、住居番号1単位あたりの距離(d)を算出している場合、入力された住所の住居番号の数値Pと建物出入口地点Tsの住居番号の数値Psとの差の数値に、距離dを乗じて算出した距離を、建物出入口地点Tsからの距離に適用して、当該住所の建物出入口地点の位置を推定してもよい。なお、位置推定機能64は、建物出入口地点Tsの住居番号の数値Psの替りに建物出入口地点Tlの住居番号の数値Plを用いることにしてもよい。
上述の説明では、リンクに紐づく建物出入口地点をその建物出入口地点の住居番号の数値から判定していたが、建物の出入口となる地点が面する道路へ出入口線を引き、その出入口線の方向からリンクに紐づく建物出入口地点を特定してもよい。
上述の説明では、入力された住所の街区に対応する建物出入口地点を用いて、当該街区の区画に対応する住居番号の付与規則を推定していたが、住所データベース22に当該街区における建物出入口地点のサンプルが少ない場合は、隣接する街区の住居番号の付与規則から、当該街区の住居番号の付与規則を推定してもよい。
上述の説明では、ネットワークデータに対応する街区の情報は予め記憶されているとしているが、当該街区の街区ポリゴンの領域に一部又は全部含まれる道路に対応するネットワークデータを当該街区に対応するネットワークデータであると判定する態様としてもよい。
上述の説明ではまた、区画分割判定機能60は、入力された住所の街区に対応する分割ネットワークデータの有無に基づき、当該街区が複数の区画に分割されているか否かを判定しているが、街区の区画に対応するネットワークデータに基づき、当該街区に対応する区画が複数に分割されているか否かを判定してもよい。
10・・・ディスプレイ
20・・・地図データベース
21・・・地物データベース
22・・・住所データベース
30・・・タッチパネル
40・・・GPS受信機
50・・・CPU
51・・・現在位置検出部
52・・・街区地域判定部
53・・・建物出入口地点推定部
54・・・目的地点特定部
55・・・経路探索部
56・・・経路案内部
57・・・表示制御部
61・・・区画分割判定機能
62・・・付与規則推定機能
63・・・接続順序推定機能
64・・・位置推定機能
Claims (3)
- 住所を示す住所データと該住所が示す建物の出入口が面する道路上の地点である建物出入口地点データとを関連付けて記憶する住所データベース記憶手段と
検索対象の住所を入力するための入力手段と
前記入力手段により入力された住所を前記住所データベース記憶手段から検索して該入力された住所の建物出入口地点を特定する建物出入口地点特定手段と
前記入力された住所と一致する住所データが存在しない場合、前記住所データベース記憶手段において当該入力された住所に含まれる住居番号が属する街区を含む他の住所と該他の住所に対応する建物出入口地点データとから該街区における住居番号の規則を推定し、前記入力された住所に対応する建物出入口地点を推定する建物出入口地点推定手段と
を備える建物出入口地点特定装置 - 請求項1に記載の建物出入口地点特定装置であって、
前記建物出入口地点推定手段は、前記入力された住所に含まれる住居番号が属する街区が複数の区画に分割されているか否かを判定する区画分割判定機能をさらに含み、前記区画分割判定機能により前記入力された住所に含まれる街区が複数の区画に分割していると判定される場合、前記入力された住所の住居番号が含まれる区画の規則を前記区画に含まれる他の住所から推定し、前記入力された住所に対応する区画の規則を用いて前記入力された住所に対応する建物出入口地点を推定すること
を特徴とする建物出入口地点特定装置。 - 請求項2に記載の建物出入口地点特定装置であって、
前記建物出入口推定手段は、前記区画分割判定機能により前記入力された住所に含まれる街区が複数の区画に分割していると判定される場合であって、前記入力された住所に対応する区画の候補が複数存在する場合に、前記複数の区画の規則の関係性を推定して前記入力された住所に対応する建物出入口地点を推定すること
を特徴とする建物出入口地点特定装置。
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