JP2011214445A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】低中速域つまり常用域における運転領域でターボチャージャ40を用いて過給を行うことで、スーパーチャージャを用いる場合に生ずる駆動ロス発生を回避し、燃費悪化を抑制することができる。一方、高速域は、スーパーチャージャ46で過給を行うことで、ターボチャージャ40は小型で済ませることができ、大型のターボチャージャを用いる場合に問題となるレスポンス悪化を抑制することができる。
【選択図】図1
Description
内燃機関の過給を行うターボチャージャと、
前記内燃機関の過給を行う、吐出空気量が前記ターボチャージャと比べて大きなスーパーチャージャと、
前記内燃機関が所定の第1運転領域にあるときに前記ターボチャージャによる過給を行い、前記内燃機関が前記第1運転領域に比して高速側に定められた所定の第2運転領域にあるときに前記スーパーチャージャによる過給を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする。
前記ターボチャージャは、前記第1運転領域における過給に必要と認められる程度の性能を有する小型のターボチャージャであることを特徴とする。
前記内燃機関の前記ターボチャージャのタービンが設けられた排気通路に備えられ、前記タービンの上流と下流とをバイパスさせるバイパス手段を有し、
前記バイパス手段は、
前記タービンの上流と下流との間を連通させ、第1の大きさの開口断面積を有する第1バイパス通路と、
前記タービンの上流と下流との間を連通させ、前記第1の大きさより小さい第2の大きさの開口断面積を有する第2バイパス通路と、
前記第1バイパス通路の途中に介在する第1の弁と、
前記第2バイパス通路の途中に介在する第2の弁と、
を含み、
前記制御手段が、前記第1運転領域において前記ターボチャージャによる過給を行っているときに、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁の開度を操作することにより過給圧を制御することを特徴とする。
前記制御手段は、前記第2運転領域において、前記第1の弁および前記第2の弁を開くことを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態にかかる制御装置の構成を、これが適用される内燃機関の構成とともに示す図である。実施の形態にかかる内燃機関は、車両等の移動体に好適である。実施の形態にかかる内燃機関は直列4気筒型の過給内燃機関である。図1には、気筒1、2、3および4を備えるシリンダブロック10が示されている。また、図1には、ターボチャージャ40(コンプレッサ42、タービン44)も示されている。
低中速域つまり常用域における運転領域でターボチャージャ40を用いて過給を行うことで、スーパーチャージャを用いる場合に生ずる駆動ロス発生を回避し、燃費悪化を抑制することができる。一方、高速域は、スーパーチャージャ46で過給を行うことで、ターボチャージャ40は小型で済ませることができ、大型のターボチャージャを用いる場合に問題となるレスポンス悪化を抑制することができる。
一方、開口断面積が相対的に小さいWGV54側のバイパス通路は、ターボチャージャ40の過給圧の制御のために使用する。WGR54は、全開(最大)の開口断面積が小さいので、制御性に優れるという利点を持つ。
このようにして開口断面積の異なる2組のバイパス通路およびWGVを使い分けることで、ターボチャージャ過給時の過給圧制御性と、スーパーチャージャ過給時の排圧低減とを両立することができる。
(1)圧損の大きいタービン44の通過ガス量が減少するため、排気バルブの受ける背圧が低下して残留ガスが減少、ノックが抑制され、点火時期の進角が可能となる。
(2)この進角により排気ガス温度が低下、等出力比で空気量を減らせるようになり、更に排気ガス温度を低下させることができる。
また、ターボチャージャ40には、量は減少したとはいえ、排気ガスが流れる。タービン44で熱を奪われた排気ガスは、バイパス通路50を介して逃がされた排気ガスよりも、温度が低い。この温度の低い排気ガスが触媒36の前で合流することで、触媒36前の排気ガス温度が低下し、触媒床温の上昇を抑制することができる。
これにより、排気ガス温度を低下させることができたことで、リーン適合が可能となる。このため、高速域においてもリーン運転による燃費悪化抑制効果を享受することができる。
また、上述した実施の形態では、タービン44が、前記第3の発明における「タービン」に、2又のバイパス通路50におけるWGV52側の部分が、前記第3の発明における「第1バイパス通路」に、2又のバイパス通路50におけるWGV54側の部分が、前記第3の発明における「第2バイパス通路」に、WGV52が、前記第3の発明における「第1の弁」に、WGV54が、前記第3の発明における「第2の弁」に、それぞれ相当している。
10 シリンダブロック
20 サージタンク
22 スロットル
24 インタークーラ
26 吸気通路
28 エアクリーナ
30 排気枝管
34 主排気通路
36 スタート触媒
40 ターボチャージャ
42 コンプレッサ
44 タービン
46 スーパーチャージャ
48 切替弁
49 バイパス通路
50 バイパス通路
Claims (4)
- 内燃機関の過給を行うターボチャージャと、
前記内燃機関の過給を行う、吐出空気量が前記ターボチャージャと比べて大きなスーパーチャージャと、
前記内燃機関が所定の第1運転領域にあるときに前記ターボチャージャによる過給を行い、前記内燃機関が前記第1運転領域に比して高速側に定められた所定の第2運転領域にあるときに前記スーパーチャージャによる過給を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。 - 前記ターボチャージャは、前記第1運転領域における過給に必要と認められる程度の性能を有する小型のターボチャージャであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記内燃機関の前記ターボチャージャのタービンが設けられた排気通路に備えられ、前記タービンの上流と下流とをバイパスさせるバイパス手段を有し、
前記バイパス手段は、
前記タービンの上流と下流との間を連通させ、第1の大きさの開口断面積を有する第1バイパス通路と、
前記タービンの上流と下流との間を連通させ、前記第1の大きさより小さい第2の大きさの開口断面積を有する第2バイパス通路と、
前記第1バイパス通路の途中に介在する第1の弁と、
前記第2バイパス通路の途中に介在する第2の弁と、
を含み、
前記制御手段が、前記第1運転領域において前記ターボチャージャによる過給を行っているときに、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁の開度を操作することにより過給圧を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記制御手段は、前記第2運転領域において、前記第1の弁および前記第2の弁を開くことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015112593A1 (en) * | 2014-01-24 | 2015-07-30 | Eaton Corporation | Cooling system and air delivery system for a farm machine |
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