JP2011214375A - 溶剤型外壁補修剤及び補修工法 - Google Patents

溶剤型外壁補修剤及び補修工法 Download PDF

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信吾 藤田
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    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
    • C04B40/0039Premixtures of ingredients

Abstract

【課題】透明な溶剤型外壁補修剤であって、壁面などへの塗工の際の作業性に優れ、なおかつ該補修剤が硬化することによって形成された樹脂含有層が透明であり、硬化後の硬化収縮による割れがない、溶剤型外壁補修剤の開発。
【解決手段】(A)ナイロン製短繊維と(B)液状反応性樹脂と(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカとを含有する透明な溶剤型外壁補修剤であって、
(B)液状反応性樹脂が、(b1)加水分解性シリル基の加水分解縮合反応、及び(b2)水酸基とイソシアネート基とのウレタン結合形成反応によって硬化するものであり、
且つ(B)液状反応性樹脂100質量部に対して、(A)ナイロン製短繊維を0.5〜5質量部、(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカとを合わせて5〜25質量部含有することを特徴とする、透明な溶剤型外壁補修剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、透明な溶剤型外壁補修剤に関し、具体的には壁面などへの塗工の際の作業性に優れ、なおかつ該補修剤が硬化することによって形成された樹脂含有層が透明であり、硬化後の硬化収縮による割れがない、溶剤型外壁補修剤に関する。
従来から建築物外壁の補修・補強工法として、例えば建物外壁面にネット又はシートをモルタル又は樹脂(例えばポリエステル樹脂やエポキシ樹脂)で貼り付け、塗り込めることによって繊維強化モルタル層や繊維強化樹脂層を形成する方法や、さらに形成された繊維強化層にピンを打ち込み、建物本体・外壁・補修層を一体化する方法などが知られている(例えば特許文献1や2)。
近年、これら補修・補強業界においては、単に補修・補強を行うのみではなく、なるべく建築物の外観(例えばタイルやレンガ貼りの外観・意匠性)を損ないたくないというニーズが多くなってきている。そこで本発明者らは、建築物の外壁補修工法において、特定材料からなるネット及び塗材を用いることによって、形成された繊維強化樹脂層が透明乃至略透明となり、建物の外観を損なわずに実用的な補強強度が得られることを見出し特許出願した(特許文献3及び特許文献4)。
特開平1−290864号公報 特開昭63−197765号公報 特開2008−2183号公報 特開2008−231881号公報
しかしながら、本発明者らがこのような透明な樹脂層を形成することによる外壁の補修・補強工法の実用化を検討していたところ、従来は思いもかけなかった新たな課題が見出された。
それは、従来の溶剤型補修剤では、目地部などの窪み部や外壁面の不陸部にて、溶剤の揮発による硬化収縮(肉やせ)によって樹脂層に割れを生じさせ、結果として一体化した外壁はく落防止層を形成できないことである。
そこで、本発明者らは透明な溶剤型外壁補修剤の開発に着手し、溶剤型外壁補修剤として十分な性能を発揮しつつ、なおかつ無色透明乃至略透明であるという条件を満足する材料の研究・開発を行なってきた。
本発明者らは建築物の外観・意匠性を損なわずに外壁はく落防止層を形成するためには、溶剤型外壁補修剤自体が(1)透明であること、(2)硬化収縮(肉やせ)による割れを生じないこと、(3)壁面などの垂直面でたれないこと、(4)壁面などでの塗工作業性がよいこと(コテなどで充填しやすい)が要求されると考えた。
本発明者らはその後も鋭意研究を重ね、充填材としてナイロン製短繊維とジメチルシロキサン処理シリカとヘキサメチルジシラザン処理シリカを用いることによって上記の課題を同時に解決できることを初めて見出し、本発明を完成させるに至った。本発明は次の第
1〜第5の発明から構成される。
すなわち、第1の発明は、(A)ナイロン製短繊維と(B)液状反応性樹脂と(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカとを含有する透明な溶剤型外壁補修剤であって、(B)液状反応性樹脂が、(b1)加水分解性シリル基の加水分解縮合反応、及び(b2)水酸基とイソシアネート基とのウレタン結合形成反応によって硬化するものであり、且つ(B)液状反応性樹脂100質量部に対して、(A)ナイロン製短繊維を0.5〜5質量部、(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカを合わせて5〜25質量部含有することを特徴とする、透明な溶剤型外壁補修剤に関するものである。
第2の発明は、(A)ナイロン製短繊維の平均繊維長が1〜10mmであることを特徴とする、第1の発明に係る透明な溶剤型外壁補修剤に関するものである。
また、第3の発明は、(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカの質量配合比が2:1〜1:20であることを特徴とする、第1又は第
2の発明に係る透明な溶剤型外壁補修剤に関するものである。
また、第4の発明は、(B)液状反応性樹脂が、アクリルシリコン系樹脂であることを特徴とする、第1〜第3のいずれかの発明に係る透明な溶剤型外壁補修剤に関するものである。
また、第4の発明は、上記第1〜第4のいずれかの透明な溶剤型外壁補修剤を用いた、外壁補修工法に関するものである。
本発明に係る透明な溶剤型外壁補修剤は、壁面などへの塗工の際の作業性に優れ、なおかつ該補修剤が硬化することによって形成されたはく落防止層が建築物の外観・意匠性を著しく損なわない光透過性を有し、硬化収縮(肉やせ)によるはく落防止層の割れがないという効果を奏するものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例示にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。
[透明な溶剤型外壁補修剤について]
本発明の透明な溶剤型外壁補修剤は、(A)ナイロン製短繊維と(B)液状反応性樹脂と(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカとを従来公知の任意の混合撹拌装置を用いて混練することによって得ることができる。以下、本発明の透明な溶剤型外壁補修剤を得るための原料について説明する。
[(A)ナイロン製短繊維について]
本発明に使用される(A)ナイロン製短繊維とは、ナイロンを主成分とする針状繊維を指し、各繊維中に空洞が存在しないものをいう。その製造方法は特に問わないが、なるべく繊維長が均一であることが望ましい。
硬化収縮(肉やせ)による樹脂層の割れを抑制するためには、樹脂層中に作用する硬化収縮応力を緩和すればよい。そのためには、揮発性成分の配合量を減らし、硬化前の溶剤型外壁補修剤の全体積に対して最終的に補修剤の硬化皮膜外に出ていく成分の体積を極力
減らす、もしくは短繊維を配合し、硬化収縮により生じる応力を分散させればよい。しかし、揮発性成分の配合量を減らすと著しく作業性が悪化するため、溶剤型外壁補修剤としては用を成さない。
一方(A)ナイロン製短繊維の配合は、硬化収縮(肉やせ)による樹脂層の割れの抑制効果と作業性を両立できるとともに透明な溶剤型外壁補修剤が得られる。
(A)ナイロン製短繊維の配合量は、繊維長にもよるが(B)液状反応性樹脂100質量部に対して、0.5〜5質量部が好ましく、1〜3質量部の範囲がより好ましい。5質量部より多い場合には作業性が低下する傾向にあり、0.5質量部よりも少ない場合には、割れ抑制効果が得られない。一般的には、繊維長が短いほど配合量を多くすることができ、反対に繊維長が長くなるにしたがって、好ましい配合量範囲は少ない方へシフトする。
また、(A)ナイロン製短繊維の平均繊維長は、配合量にもよるが、1〜10mmであることが好ましく、3〜7mmの範囲がより好ましい。平均繊維長が1mmを下回ると、硬化収縮(肉やせ)による樹脂層の割れの抑制効果が低く多量に配合しなければならないため透明性が低下する傾向にあり所望の配合量を配合しにくくなる。平均繊維長が10mmを上回ると、溶剤型外壁補修剤としての表面外観が損なわれたり、作業性が低下する傾向にあり所望の配合量を配合しにくくなる。一般的には、配合量が多い場合は繊維長が短いものを使用し、配合量が少ない場合は繊維長が長いものを使用すれば、作業性と補修剤としての性能を同時に満足することができる。
[(B)液状反応性樹脂について]
本発明に使用される(B)液状反応性樹脂とは、その分子中に反応性基を有する樹脂を指し、特に常温で液状のものが取り扱いが容易であることから好ましい。また、樹脂自体が液状であるもののみならず、例えば固形の反応性基含有樹脂を各種溶剤に溶解又は分散し、液状として取り扱える状態で提供されるものも本発明に使用される液状反応性樹脂に含まれ、市販のものを使用することができる。その場合の固形分は剥落防止性能や作業性を考慮して50〜70質量%程度である。
ただし、水を溶媒又は分散媒とするものは、乾燥に時間を要するため厚付け不可能であり本発明に用いる樹脂としては不適当である。
(B)液状反応性樹脂の硬化機構は、(b1)加水分解性シリル基の加水分解縮合反応、及び(b2)水酸基とイソシアネート基とのウレタン結合形成反応の両方によって硬化するものを用いることが好ましい。上記(b1)としては、例えばメチルジメトキシシリル基やトリメトキシシリル基等のアルコキシシリル基の加水分解縮合反応が挙げられる。また、上記(b2)としてはその分子内に水酸基を有する(B)液状反応性樹脂に対して、例えばポリイソシアネート化合物を含有する硬化剤を配合する方法が挙げられる。また、耐候性や透明性の観点から主鎖骨格がアクリル系ポリマーであるアクリルシリコン系樹脂が特に好ましい。
アクリルシリコン系樹脂としては、エマルジョン型や溶剤型が市販されているが、特に溶剤型のアクリルシリコン系樹脂に対して(A)ナイロン製短繊維を配合することで優れた透明性が得られる。この溶剤型のアクリルシリコン系樹脂は、主剤と硬化剤とからなる2液混合型である。主剤は、加水分解性シリル基と水酸基を含有するアクリルシリコン系樹脂を主成分とする。硬化剤は、加水分解性シリル基の硬化触媒と水酸基架橋剤を含有するもので、少なくとも加水分解性シリル基の脱水縮合触媒として有機スズ化合物、架橋剤としてイソシアネートが配合されているものである。これらの主剤、硬化剤には、市販のものをそのまま使用することもできる。具体的には、溶剤型のアクリルシリコン系樹脂として、ゼムラックシリーズ((株)カネカ製商品名)があげられる。また、硬化剤としては、タケネートシリーズ(三井化学ポリウレタン(株)製商品名)、デュラネートシリーズ(旭化成ケミカルズ(株)製商品名)があげられる。
[(C)ジメチルシロキサン処理シリカについて]
(C)ジメチルシロキサン処理シリカは、従来公知の疎水性ヒュームドシリカであり、シリコーンオイルにより表面を処理されたものである。
(C)ジメチルシロキサン処理シリカの平均比表面積は、50m/g以上であることが好ましい。平均比表面積は、50m/gを下回ると、適切な粘性を付与することが出来ず壁面でダレを生じるため配合しにくくなる。
[(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカについて]
(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカは、従来公知の疎水性ヒュームドシリカであ
り、ヘキサメチルジシラザンにより表面を処理されたものである。
(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカの平均比表面積は、50m/g以上である
ことが好ましい。平均比表面積は、50m/gを下回ると、適切な粘性を付与することが出来ず壁面でダレを生じるため配合しにくくなる。
(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカの合
計配合量は、(B)液状反応性樹脂100質量部に対して5〜25質量部が好ましく、10〜20質量部がより好ましい。25質量部より多い場合には塗布作業性が悪く実用的でない。5質量部より低い場合には適切な粘性を付与することが出来ず、壁面でダレを生じるため好ましくない。
また、(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカの質量配合比が2:1〜1:20であると、透明性、作業性に優れるためより好ましい
[その他の成分について]
本発明の透明な溶剤型外壁補修剤には、本発明の効果、特に透明性を損なわない範囲において、従来公知の任意の化合物乃至物質を配合することができる。例えば、有機金属系化合物、三フッ化ホウ素系化合物等の硬化促進剤、アクリル系等の有機系粉体、有機系・無機系のバルーン等の充填材、フェノール樹脂等の粘着付与剤、アマイドワックス等の揺変剤、ビニルシラン等の脱水剤、希釈剤、可塑剤、難燃剤、機能性オリゴマー、ヒンダードアミン系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、3−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−4−イルオキシ)プロピルトリエトキシシラン等の老化防止剤、ベンゾトリアゾール系化合物等の紫外線吸収剤、シランカップリング剤、ブロックドポリイソシアネート等の耐水性向上剤等を配合することができる。
本発明の透明な溶剤型外壁補修剤は、壁面などへの良好な塗工作業性と、硬化収縮(肉やせ)による割れを生じないという効果を奏するものである。
ここで、壁面などの塗工作業性に優れるとは、溶剤型外壁補修剤を左官ゴテやヘラ、ペイントローラーなどで目地などの不陸(凹凸)部を有する壁面に塗布する際に十分な流動性を有し、一方で塗工後は垂れ止め性、いわゆるチクソトロピックであることである。
本発明の透明な溶剤型外壁補修剤は、通常は二液型で供給される。
二液型とする場合には、(A)ナイロン製短繊維と(B)液状反応性樹脂と(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカなどを混練した主剤と、(B)液状反応性樹脂の硬化触媒を含有する硬化剤とを、各々密閉容器に収容して供給される。保管乃至搬送中は気密に密封した状態で取り扱い、使用時には開封して主剤と硬化剤とを所定の混合割合で混合した後、任意の箇所に適用する。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(評価項目及び評価方法)
[塗膜の割れ]
それぞれの硬化性透明液状補修剤を、スレート板上に、厚さ3mm、面積30cm×30cmとなるように塗布し、23℃で3日間養生後さらに50℃で10日養生することで硬化させた塗膜の表面を、目視で観察することによって、割れを下記に示す3段階で評価した。以下のうち、評価が○及び△であるものが使用可能であると判断される。
○ : ひび割れなし(使用可能)
△ : 細かいひび割れがあるが、下地スレート板が露出しない(使用可能)
× : 多量の割れがあり、下地スレート板が露出する
[透明性]
透明性の評価方法は以下のように行い、以下の基準に基づいて評価した。
各実施例又は比較例に示す配合割合で混合した主剤と硬化剤の混合物を、ガラス板上に厚さ5mmに塗布し、7日間養生した。黒色で文字(フォントサイズ11ポイント)を印刷した上質紙をガラス板下に置き、その文字の見え方によって透明性を4段階で評価した。以下のうち、評価が◎及び○であるものが使用可能であると判断される。
◎ : 文字が明確に見え、容易に判別できる(使用可能)
○ : 文字がややぼやけるが、容易に判別できる(使用可能)
△ : 文字がぼやけて見えるが、判別は可能
× : 文字の判別が不可能
[作業性]
作業性の評価方法は以下のように行い、以下の基準に基づいて評価した。
各実施例又は比較例に示す配合割合で混合した主剤と硬化剤の混合物を、幅5mm、深さ2mmのタイル目地に金ゴテを用いて充填していく作業において、手に感じる抵抗感(重さ)を作業性として以下の3段階で評価した。以下のうち、評価が○又は△であるものが使用可能であると判断される。
○ : 抵抗感が軽く、塗布しやすい(使用可能)
△ : 抵抗感があるが、塗布可能である(使用可能)
× : 抵抗感が強く、重くて作業できない
[実施例1]
(A)ナイロン製短繊維としてタフバインダー(東レ製/ナイロン製短繊維/平均繊維長3mm)、(B)液状反応性樹脂としてゼムラックYC4820(カネカ製/水酸基含
有アクリルシリコン系樹脂)、(C)ジメチルシロキサン処理シリカとしてアエロジルRY200(日本アエロジル製/平均比表面積は、130m/g)、(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカとしてアエロジルRX300(日本アエロジル製/平均比表面積は、300m/g)を用意した。
上記タフバインダー2質量部と上記ゼムラック100質量部と上記ジメチルシロキサン処理シリカ5質量部と上記ヘキサメチルジシラザン処理シリカ10質量部を、プラネタリーミキサーを用いて混練し、溶剤型外壁補修剤の主剤を得た。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=2/100/5/10である。
溶剤型外壁補修剤の硬化剤として、UCM405(カネカ製/スズ系触媒、ポリイソシアネート化合物及びミネラルスピリットの混合物)を用意した。
上記補修剤主剤中の(B)液状反応性樹脂であるゼムラックに対し、硬化剤UCM405を質量比で5:2の割合で混合し、得られた溶剤型外壁補修剤及びそれから得られる溶剤型外壁補修剤硬化層について評価を行った。
[実施例2]
アエロジルRY200Sの配合量を2質量部に、アエロジルRX300の配合量を13質量部に変更した以外は実施例1と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=2/100/2/13である。
[実施例3]
アエロジルRY200Sの配合量を10質量部に、アエロジルRX300の配合量を5質量部に変更した以外は実施例1と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=2/100/10/5である。
[実施例4]
タフバインダーの繊維長を5mmのものに変更した以外は実施例1と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=2/100/5/10である。
[実施例5]
タフバインダーの繊維長を10mmのものに変更した以外は実施例1と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=2/100/5/10である。
[比較例1]
アエロジルRY200Sの配合量を0質量部に、アエロジルRX300の配合量を15質量部に変更した以外は実施例1と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=2/100/0/15である。
[比較例2]
アエロジルRY200Sの配合量を15質量部に、アエロジルRX300の配合量を0質量部に変更した以外は実施例1と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=2/100/15/0である。
[比較例3]
タフバインダーの配合量を0質量部に変更した以外は実施例1と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=0/100/5/10である。
[比較例4]
タフバインダーの配合量を6質量部に変更した以外は実施例1と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=6/100/5/10である。
[比較例5]
タフバインダーの配合量を6質量部に変更した以外は実施例4と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=6/100/5/10である。
[比較例6]
タフバインダーの配合量を6質量部に変更した以外は実施例5と同様に主剤を調製し、評価を行った。すなわち、(A)/(B)/(C)/(D)=6/100/5/10である。
[比較例7]
ビニロン製短繊維(ユニチカ製/平均繊維長1mm)を6質量部と上記ゼムラック10
0質量部と上記ジメチルシロキサン処理シリカ5質量部と上記ヘキサメチルジシラザン処理シリカ10質量部を実施例1と同様に主剤を調製し、評価を行った。
[比較例8]
タフバインダーの配合量を0質量部に、アエロジルRY200Sの配合量を2質量部に、アエロジルRX300の配合量を2質量部に変更した以外は実施例1と同様に主剤を調製
し、評価を行った。すなわち、((A)/(B)/(C)/(D)=0/100/2/2である。
Figure 2011214375
実施例1〜5及び比較例1〜8における主剤配合と評価結果を表1に示す。
表1から明らかなように(A)ナイロン製短繊維の平均繊維長、(C)ジメチルシロキサン処理シリカの配合量、(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカの配合量が本発明の好ましい範囲内においては、本発明の効果である透明性、粘性、硬化収縮の抑制、作業性が発揮されることが分かる。
これに対し、(A)ナイロン製短繊維を配合しない場合には硬化収縮(肉やせ)による割れを生じ、連続した塗膜が得られない。一方、(A)ナイロン製短繊維の配合量が本発明の範囲を外れて多い場合には、作業性が悪化するため実用的ではない。また、繊維材種がナイロン製でない場合、透明性が得られない。
また、(C)ジメチルシロキサン処理シリカ単独の場合には、透明性が不十分であり、(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカ単独の場合には、粘性が不十分であり外壁補修剤として所望の厚みを得ることができない。
本発明に係る透明な溶剤型外壁補修剤は、従来外壁補修剤が用いられてきた全ての用途に使用できる。特に、透明な樹脂層を形成することによる外壁の補修・補強工法などの下地調整部分が人目に触れる可能性がある場合に特に効果的に適用できる。

Claims (5)

  1. (A)ナイロン製短繊維と(B)液状反応性樹脂と(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカとを含有する透明な溶剤型外壁補修剤であって、
    (B)液状反応性樹脂が、(b1)加水分解性シリル基の加水分解縮合反応、及び(b2)水酸基とイソシアネート基とのウレタン結合形成反応によって硬化するものであり、
    且つ(B)液状反応性樹脂100質量部に対して、(A)ナイロン製短繊維を0.5〜5質量部、(C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカとを合わせて5〜25質量部含有することを特徴とする、透明な溶剤型外壁補修剤。
  2. (A)ナイロン製短繊維の平均繊維長が1〜10mmであることを特徴とする、請求項1に記載の透明な溶剤型外壁補修剤。
  3. (C)ジメチルシロキサン処理シリカと(D)ヘキサメチルジシラザン処理シリカの配合質量比が2:1〜1:20であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の透明な溶剤型外壁補修剤。
  4. (B)液状反応性樹脂が、アクリルシリコン系樹脂であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の透明な溶剤型外壁補修剤。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の透明な溶剤型外壁補修剤を用いた、外壁補修工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017119998A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 大日本塗料株式会社 コンクリート剥落防止工法
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