JP2011212742A - 接合装置および熱交換器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器の製造過程における芯管と巻管の半田接合に係る半田使用量の低減。
【解決手段】芯管(2)と巻管(3)を接合する接合装置を対象としている。直管状の芯管(2)と芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて芯管(2)の軸方向が左右方向となる姿勢で設置された半製品(4)を、芯管(2)の軸方向へ移動させる半製品移動機構(20)と、半製品(4)を芯管(2)の周方向へ回転させる回転駆動機構(10)と、半製品(4)の軸方向の一部分を加熱するガスバーナ(30)と、半製品(4)のうちガスバーナ(30)によって加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給する半田供給機構(41)とを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】芯管(2)と巻管(3)を接合する接合装置を対象としている。直管状の芯管(2)と芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて芯管(2)の軸方向が左右方向となる姿勢で設置された半製品(4)を、芯管(2)の軸方向へ移動させる半製品移動機構(20)と、半製品(4)を芯管(2)の周方向へ回転させる回転駆動機構(10)と、半製品(4)の軸方向の一部分を加熱するガスバーナ(30)と、半製品(4)のうちガスバーナ(30)によって加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給する半田供給機構(41)とを備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、接合装置および熱交換器の製造方法に関し、特に、芯管と、芯管の外面に巻き付けられた巻管を有する熱交換器に係るものである。
従来、空気調和装置や給湯装置には、第1流体の流路を形成する芯管と、該芯管の外周面に巻き付けられ第2流体の流路を形成する巻管とを備え、第1流体と第2流体との間で熱交換を行わせる熱交換器が設けられている。このような熱交換器の接合装置については、特許文献1および特許文献2に示されている。
この熱交換器の製造工程について説明する。まず、芯管に複数本の巻管が螺旋状に巻き付けられる。そして、線形に形成されたろう材が巻管の上に設置される。次に、芯管および巻管を加熱炉内に入れて加熱する。加熱炉内において、融解したろう材が芯管と巻管との間に侵入する。その後、ろう材が冷却されて固形化することで芯管と巻管とが接着固定される。
ところが、ろう材は融解温度が相対的に高いため、加熱した芯管および巻管の強度が低下するという問題があった。また、ろう材を融解するのに必要な熱エネルギーが大きくなるという問題があった。
このような問題に対しては、ろう材の融解温度に比べて融解温度の低い半田によって芯管と巻管とを接合する接合装置が考えられる。この接合装置は、まず、芯管に複数本の巻管を螺旋状に巻き付ける。そして、芯管および巻管を融解した半田の入った半田槽に浸漬させる。半田槽内において、融解した半田が芯管と巻管との間に侵入する。次に、芯管および巻管を引き上げた後、半田を冷却させて芯管と巻管とを接合する。
しかしながら、従来の半田接合による熱交換器の接合装置では、芯管および巻管を半田槽内に浸漬させているため、芯管および巻管の外表面全体が半田で覆われることになる。これにより、接合に要する半田の使用量が多くなるため、熱交換器の製造コストが増加するという問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、熱交換器の製造過程において芯管と巻管の接合に係る製造コストを低減し且つ芯管と巻管を確実に接合させることを目的とする。
第1の発明は、芯管(2)内を流れる流体と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)内を流れる流体とを熱交換させる熱交換器の製造過程において、芯管(2)と巻管とを接合する接合装置であって、直管状の上記芯管(2)と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて芯管(2)の軸方向が左右方向となる姿勢で設置された半製品(4)を、芯管(2)の軸方向へ移動させる移動手段(20)と、上記半製品(4)を上記芯管(2)の周方向へ回転させる回転手段(10)と、上記半製品(4)の軸方向の一部分を加熱する加熱手段(30)と、上記半製品(4)のうち加熱手段(30)によって加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給する半田供給手段(41)とを備えている。
上記第1の発明では、半製品(4)が芯管(2)の周方向に回転すると共に芯管(2)の軸方向に移動する。そして、半製品(4)の軸方向の一部分を加熱する。次に、移動手段(20)が半製品(4)をその軸方向に送って、加熱手段(30)で加熱されて高温になった部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間に半田を供給して芯管(2)と巻管(3)を接合する。
第2の発明は、芯管(2)内を流れる流体と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)内を流れる流体とを熱交換させる熱交換器の製造過程において、芯管(2)と巻管(3)とを接合する接合装置であって、直管状の上記芯管(2)と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて芯管(2)の軸方向が左右方向となる姿勢で設置された半製品(4)を、上記芯管(2)の周方向へ回転させる回転手段(10)と、上記半製品(4)の軸方向の一部分を加熱する加熱手段(30)と、該加熱手段(30)を、芯管(2)の軸方向に移動させる移動手段(60)と、上記半製品(4)のうち加熱手段(30)によって加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給する半田供給手段(41)とを備えている。
上記第2の発明では、半製品(4)が芯管(2)の周方向に回転する。そして、加熱手段(30)が、芯管(2)の軸方向に移動して半製品(4)の軸方向の一部分を加熱する。次に、半田供給手段(41)が、芯管(2)の軸方向に移動して加熱手段(30)で加熱されて高温になった部分に位置する芯管(2)と巻管(3)との間に半田を供給して芯管(2)と巻管(3)を接合する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記半製品(4)では、芯管(2)に複数本の巻管(3,3,3)が複数条の螺旋状に巻き付けられており、上記半田供給手段(41,41,41)が上記半製品(4)に設けられた各巻管(3,3,3)に対応して1つずつ設けられ、複数の上記半田供給手段(41,41,41)が上記半製品(4)の軸方向に並んで配置されている。
上記第3の発明では、半製品(4)の軸方向の一部分を加熱する。次に、半製品(4)を回転手段(10)が回転させると共に移動手段(20)が芯管(2)の軸方向に送る。そして、複数の巻管(3,3,3)においてそれぞれに対応する半田供給手段(41,41,41)から、芯管(2)と巻管(3,3,3)の間に半田を供給して芯管(2)と巻管(3,3,3)を接合する。
第4の発明は、上記第1〜3の発明において、上記半田供給手段(41)は、上記芯管(2)に対して移動可能に構成され、上記芯管(2)に巻かれた巻管の位置を検出する位置検出手段(81)と、該位置検出手段(81)で検出された巻管(3)の位置に基づいて半田供給手段(41)の位置を制御する制御手段(82)とを備えている。
上記第4の発明では、まず、芯管(2)に巻かれた巻管(3)の位置を検出する。制御手段(82)が、検出された巻管(3)の位置に基づいて巻管(3)と半田供給手段(41)との相対位置を調節する。
第5の発明は、上記第1〜3の発明において、上記芯管(2)に巻かれた巻管(3)の位置を、所定位置に矯正する位置矯正手段(90)を備えている。
上記第5の発明では、位置矯正手段(90)が、芯管(2)に対する巻管(3)の位置を、所定位置に矯正する。
第6の発明は、上記第5の発明において、上記半田供給手段(41)は、半田の供給位置と、上記位置矯正手段(90)との距離が一定に保たれるように、上記位置矯正手段(90)と一体に設けられている。
上記第6の発明では、芯管(2)に対して巻管(3)が所定位置になるよう、位置矯正手段(90)が巻管(3)の位置を矯正する。ここで、半田供給手段(41)と位置矯正手段(90)とは、一体に取り付けられているため、例えば位置矯正手段(90)が所定方向に、所定量移動すると、それに伴って半田供給手段(41)も同方向に同量だけ移動する。つまり、半田供給手段(41)の半田の供給位置と位置矯正手段(90)との距離が常に一定に保たれる。
第7の発明は、芯管(2)内を流れる流体と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)内を流れる流体とを熱交換させる熱交換器の製造方法であって、直管状の上記芯管(2)と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて軸方向が左右方向となる姿勢で設置された半製品(4)を、芯管(2)の軸方向へ移動させ且つ芯管(2)の周方向へ回転させながら該半製品(4)の一部分を加熱する加熱工程と、芯管(2)の軸方向へ移動し且つ芯管(2)の周方向へ回転している上記半製品(4)のうち上記加熱工程において加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給して芯管(2)と巻管(3)を接合する接合工程とを備えている。
第7の発明では、まず、加熱工程において半製品(4)が芯管(2)の周方向に回転すると共に芯管(2)の軸方向に移動し、該半製品(4)の一部分を加熱する。続いて、半製品(4)が芯管(2)の周方向に回転すると共に芯管(2)の軸方向に移動し、加熱工程において加熱されて高温になった部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給する。
第8の発明は、芯管(2)内を流れる流体と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)内を流れる流体とを熱交換させる熱交換器の製造方法であって、直管状の上記芯管(2)と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて軸方向が左右方向となる姿勢で設置された上記半製品(4)を、芯管(2)の周方向へ回転させると共に、加熱手段(30)を芯管(2)の軸方向に移動させながら上記半製品(4)の一部分を加熱する加熱工程と、上記芯管(2)の周方向へ回転している上記半製品(4)のうち上記加熱工程において加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給して芯管(2)と巻管(3)を接合する接合工程とを備えている。
上記第8の発明では、まず、加熱工程において、半製品(4)が芯管(2)の周方向に回転する。そして、加熱手段(30)が芯管(2)の軸方向に移動し、上記半製品(4)の一部分を加熱する。続いて、半製品(4)が芯管(2)の周方向に回転し、加熱工程において加熱されて高温になった部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給する。
上記第1および第7の発明では、半製品(4)の一部分を加熱し、加熱されて高温となった芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給している。このため、芯管(2)と巻管(3)が半田で接合された後の半製品(4)において、半田が付着しているのは芯管(2)と巻管(3)の間だけであり、それ以外の場所に半田は付着しない。したがって、これらの発明によれば、半製品(4)の全体を溶融した半田に浸漬する従来技術に比べ、半製品(4)に付着する半田の量を大幅に削減することができる。
また、上記第1および第7の発明では、半製品(4)の一部分だけを加熱している。このため、芯管(2)と巻管(3)を炉中ロウ付けによって接合する場合のように芯管(2)と巻管(3)の全体を加熱する必要が無くなる。したがって、これらの発明によれば、芯管(2)と巻管(3)を接合する際の半製品(4)の加熱する熱エネルギーを大幅に削減でき、熱交換器の製造コストを削減することができる。
上記第2および第8の発明によれば、加熱手段(30)を芯管(2)の軸方向に移動させるようにしたため、上記半製品(4)自体を芯管(2)の軸方向に移動させることなく、半製品(4)の一部分を加熱し、加熱された高温となった芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給することができる。これにより、長尺の半製品(4)を接合する場合でも、この半製品(4)を軸方向に移動させるための空間を必要としないので、接合装置全体を小さくすることができる。
上記第3の発明によれば、芯管(2)に螺旋状に巻かれた複数の巻管(3,3,3)に、それぞれの巻管(3,3,3)に対応する半田供給手段(41,41,41)を1つずつ設けたため、それぞれの巻管(3,3,3)と芯管(2)との間に、接合のために必要十分な量だけの半田を供給することができる。つまり、従来のように、1つの半田供給手段から供給された半田を濡れ広がらせて複数の巻管(3,3,3)を芯管(2)に接合させる場合のように余分な半田を使う必要がない。この結果、芯管(2)と巻管(3)の接合に係る製造コストを低減させることができる。
上記第4の発明によれば、芯管(2)に巻き付けられた巻管(3)の位置を検出し、検出された巻管(3)の位置に対応して半田供給手段(41)の位置を調節するようにしたため、芯管(2)に巻かれた巻管(3)の位置がずれた場合であっても、上記検出結果に基づいて半田供給手段(41)の位置を調節することで、芯管(2)と巻管(3)の間に確実に半田を供給することができる。
上記第5の発明によれば、位置矯正手段(90)を設けたため、芯管(2)に巻かれた巻管(3)の位置が、所定位置に対してずれた場合であっても、該巻管(3)を再び所定位置に矯正することで、芯管(2)と巻管(3)の間に確実に半田を供給することができる。また、巻管(3)を芯管(2)に対して適切な位置に巻くことができるため、熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。
上記第6の発明によれば、半田供給手段(41)は、半田の供給位置と、上記位置矯正手段(90)との距離が一定に保たれるように、位置矯正手段(90)を、半田供給手段(41)と一体に取り付けたため、位置矯正手段(90)の位置がずれた場合であっても、半田供給手段(41)の半田の供給位置と、位置矯正手段(90)および矯正された巻管(3)の3者間の位置関係は一定に保たれることにより、矯正された巻管(3)と、芯管(2)との間に確実に半田を供給することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〈発明の実施形態1〉
図1および図2に示すように、本実施形態1は、熱交換器の接合装置(1)について本発明を実施したものである。尚、本発明に係る熱交換器は、例えばヒートポンプ式の給湯装置等に用いられる水熱交換器を構成している。
図1および図2に示すように、本実施形態1は、熱交換器の接合装置(1)について本発明を実施したものである。尚、本発明に係る熱交換器は、例えばヒートポンプ式の給湯装置等に用いられる水熱交換器を構成している。
上記接合装置(1)は、芯管(2)と巻管(3)とで構成される半製品(4)と、該半製品(4)を芯管(2)の周方向に回転させる回転駆動機構(10)と、上記半製品(4)を芯管(2)の軸方向に移動させる半製品移動機構(20)と、該半製品移動機構(20)および回転駆動機構(10)を制御するコントローラ(25)と、上記半製品(4)を加熱させるガスバーナ(30)と、上記芯管(2)と巻管(3)の間に半田を供給する半田供給装置(40)と、上記半製品(4)を支える支持部材(6)とで構成されている。尚、接合装置(1)は、作業台(5)上に設置されている。
上記半製品(4)では、3本の銅製の巻管(3,3,3)が同じく銅製の芯管(2)に3条の螺旋状に巻き付けられている。また、螺旋状に巻き付けられた各巻管(3,3,3)は、それぞれのリードが互いに等しくなっている。そして、上記接合装置(1)において半製品(4)は、その軸方向が左右方向となる姿勢に設置されてる。
上記芯管(2)は、円筒体に形成された直線状の管であり、その内部に水が流通する水通路を形成している。
上記巻管(3)は、芯管(2)より小径の円筒体に形成された管であり、上記芯管(2)の外表面に螺旋状に巻かれ、その内部に冷媒が流通する冷媒通路を形成している。つまり、本発明に係る水熱交換器では、巻管(3)内を流通する冷媒と芯管(2)内を流通する水の間で熱交換が行われる。
上記回転駆動機構(10)は、上記半製品(4)をその周方向に回転させる回転手段を構成しているものである。回転駆動機構(10)は、ケーシング(11)と、該ケーシング(11)に取り付けられたチャック部(12)と、該チャック部(12)をその周方向に回転させる回転モータ(13)とで構成されている。
上記ケーシング(11)は、矩形の箱体に形成されて半製品(4)の終端側(図1において左側)の側部に設置されている。
上記チャック部(12)は、芯管(2)よりも大径に形成された円筒体に形成されている。また、チャック部(12)の軸方向の中心には、芯管(2)を挟むための孔部(12a)が形成されている。上記孔部(12a)は、その内径を狭めることで上記芯管(2)の一端側の外周面を挟めるように構成されている。また、チャック部(12)は、ケーシング(11)の側部にその周方向に回転可能に取り付けられている。つまり、チャック部(12)がその周方向に回転するのに伴い半製品(4)が芯管(2)の周方向に回転する。
上記回転モータ(13)は、チャック部(12)をその周方向に回転駆動させるためのものである。回転モータ(13)は、ケーシング(11)の内部に設けられ、その駆動軸がチャック部(12)と連結されている。つまり、回転モータ(13)の回転に伴ってチャック部(12)がその周方向に回転するよう構成されている。
上記半製品移動機構(20)は、上記半製品(4)をガスバーナ(30)に対してその軸方向に移動させる移動手段を構成するものである。半製品移動機構(20)は、始端(図1において右側)が端部部材(24)に支持された軸部材(21)と、該軸部材(21)の終端に取り付けられた送りモータ(22)とを備え、いわゆるネジ送り機構を構成している。
上記軸部材(21)は、半製品(4)をその軸方向に移動させるものである。軸部材(21)は、細長の円筒体に形成され、その表面にネジ溝が形成されている。軸部材(21)は、その始端が端部部材(24)に支持され、芯管(2)の軸方向に平行に設置されている。一方、軸部材(21)の終端は、後述する送りモータ(22)が取り付けられている。また、軸部材(21)の軸方向の中央部には、ケーシング(11)が移動可能に取り付けられている。
上記送りモータ(22)は、軸部材(21)をその周方向に回転させるものである。送りモータ(22)は、軸部材(21)の終端に取り付けられ、その駆動軸が軸部材(21)に連結されている。つまり、送りモータ(22)が回転駆動すると、その駆動が駆動軸を介して軸部材(21)に伝わり、軸部材(21)がその周方向に回転するよう構成されている。そして、軸部材(21)が回転すると、軸部材(21)に取り付けられたケーシング(11)が、軸部材(21)の螺旋形状に送られて始端側から終端側に向かって移動する。したがって、送りモータ(22)を回転させることで、ケーシング(11)が移動すると共にチャック部(12)に取り付けられた半製品(4)を芯管(2)の軸方向に移動させることができる。
上記コントローラ(25)は、半製品(4)の芯管(2)の軸方向の移動速度および周方向の角速度を制御するものである。具体的には、コントローラ(25)は、上記半製品移動機構(20)の送りモータ(22)と、回転駆動機構(10)の回転モータ(13)とに接続され、送りモータ(22)の回転数を制御することで半製品(4)の芯管(2)の軸方向の移動速度を調節すると共に回転モータ(13)の回転数を制御することで半製品(4)の芯管(2)の周方向の角速度を調節している。つまり、コントローラ(25)は、上記移動速度と角速度を調節して、半製品(4)が芯管(2)と巻管(3)の間に半田が常に供給される位置になるよう調節している。上記コントローラ(25)は、芯管(2)が一回転する間の軸方向への移動量が螺旋状となった各巻管(3,3,3)のリードと一致するよう半製品(4)の移動量を調節している。
上記ガスバーナ(30)は、半製品(4)を加熱する加熱手段を構成するものである。ガスバーナ(30)は、燃焼用のガスが噴出する噴出部(31)と、該噴出部(31)を固定する架台(31a)を有し、上記半製品移動機構(20)の軸部材(21)の中央部よりやや始端側に設けられ、下側から半製品(4)を加熱するようにしている。尚、ガスバーナ(30)は、図3に示すように、噴出部(31)の周囲を加熱炉(33)で覆って半製品(4)を加熱するようにしてもよい。この場合、半製品(4)は還元雰囲気において加熱されるため、芯管(2)および巻管(3)が酸化することがない。
上記支持部材(6)は、チャック部(12)に一端部を支持された半製品(4)の他端部を支えるためのものである。支持部材(6)は、柱状に形成され、ガスバーナ(30)よりも始端側に設けられている。また、支持部材(6)は、半製品(4)を下側から支持している。
上記半田供給装置(40)は、図4に示すように、芯管(2)と巻管(3)の間に半田を供給するものある。半田供給装置(40)は、ガスバーナ(30)に隣接し且つガスバーナ(30)に対して芯管(2)の軸方向の移動方向の前側(図1における左側)に配置されている。半田供給装置(40)は、3つの半田供給機構(41)と、該半田供給機構(41)が設置される移動台(42)と、上記半田供給機構(41)を移動させる半田供給装置移動機構(50)と、上記移動台(42)が設置される架台(54)と、エアシリンダ(48)と、ガイド部材(49)とを備えている。尚、半田供給機構(41)は、架台(54)上に設置されている。また、上記架台(54)には、エアシリンダ(48)およびガイド部材(49)が取り付けられ、エアシリンダ(48)およびガイド部材(49)によって芯管(2)の軸方向に直交する方向に移動可能となるよう構成されている。
上記半田供給機構(41)は、芯管(2)と巻管(3)の間に半田を供給するものであり、半田供給手段を構成している。半田供給機構(41)は、上記移動台(42)上に芯管(2)の軸方向に沿って3つ設けられている。各半田供給機構(41)は、半田スプール(43)と、該半田スプール(43)に対応する半田供給ノズル(45)とが一対となって構成されている。半田供給機構(41)は、芯管(2)に巻き付けられる3本の巻管(3)のうち、1本の巻管(3)に対して1つ設けられている。
上記半田スプール(43)は、円筒体の巻軸を有し、該巻軸に線状の半田(47)が巻かれて形成されている。半田スプール(43)は、移動台(42)に芯管(2)の軸方向に沿って3つ並べて設置されている。
上記半田供給ノズル(45)は、上記半田スプール(43)から送られた線状の半田(47)を芯管(2)と巻管(3)の間に供給するためのものである。半田供給ノズル(45)は、細管のノズルに形成され、その内部に線状の半田(47)を挿通している。半田供給ノズル(45)は、半田スプール(43)よりも芯管(2)側に芯管(2)の軸方向に沿って3つ並べて設けられ、各半田供給ノズル(45)の先端は、巻管(3)と芯管(2)の間に向けられている。
上記半田供給装置移動機構(50)は、上記半田供給機構(41)を半製品(4)に対して移動させるものである。半田供給装置移動機構(50)は、始端が端部部材(53)に支持された半田供給装置軸部材(51)と、該半田供給装置軸部材(51)の終端に取り付けられた半田供給装置送りモータ(52)とを備え、いわゆるネジ送り機構を構成している。
上記半田供給装置軸部材(51)は、半田供給機構(41)を上記半製品(4)に沿って移動させるものである。半田供給装置軸部材(51)は、細長の円筒体に形成され、その表面にネジ溝が形成されている。半田供給装置軸部材(51)は、その始端が端部部材(53)に支持され、芯管(2)の軸方向に平行に設置されている。一方、半田供給装置軸部材(51)の終端は、後述する半田供給装置送りモータ(52)が取り付けられている。また、半田供給装置軸部材(51)の軸方向の中央部には、移動台(42)が移動可能に取り付けられている。
上記半田供給装置送りモータ(52)は、半田供給装置軸部材(51)をその周方向に回転させるものである。半田供給装置送りモータ(52)は、半田供給装置軸部材(51)の終端に取り付けられ、その駆動軸が半田供給装置軸部材(51)に連結されている。つまり、半田供給装置送りモータ(52)が回転駆動すると、その駆動が駆動軸を介して半田供給装置軸部材(51)に伝わり、半田供給装置軸部材(51)がその周方向に回転するよう構成されている。そして、半田供給装置軸部材(51)が回転すると、半田供給装置軸部材(51)に取り付けられた移動台(42)が、半田供給装置軸部材(51)の螺旋形状に送られて始端側から終端側に向かって移動する。したがって、半田供給装置送りモータ(52)を回転させることで、移動台(42)が移動すると共に半田供給機構(41)を芯管(2)の軸方向に沿って移動させることができる。
上記エアシリンダ(48)は、架台(54)に取り付けられており、半田供給機構(41)、移動台(42)および半田供給装置移動機構(50)を、芯管(2)の軸方向の直交方向に移動させるものである。
上記ガイド部材(49)は、架台(54)の両端側に取り付けられている。エアシリンダ(48)によって架台(54)が移動する際、該架台(54)は、ガイド部材(49)に案内されて移動することになる。
−本実施形態1に係る熱交換器の製造方法−
次に、本実施形態1に係る熱交換器の接合装置(1)の製造動作について製造方法と共に説明する。
次に、本実施形態1に係る熱交換器の接合装置(1)の製造動作について製造方法と共に説明する。
まず、ケーシング(11)が、半製品移動機構(20)における始端側に移動する一方、移動台(42)が、半田供給装置移動機構(50)における始端側に移動する。そして、半製品(4)の一端部を回転駆動機構(10)のチャック部(12)に取り付ける。このとき、芯管(2)の始端側は、支持部材(6)によって支持されている。この状態で、回転モータ(13)および送りモータ(22)を駆動させる。回転モータ(13)が駆動するとチャック部(12)が回転して半製品(4)が芯管(2)の周方向に回転する。一方、送りモータ(22)が駆動すると、軸部材(21)が回転して半製品(4)が始端側から終端側に向かって移動し始める。つまり、半製品(4)は芯管(2)の周方向に回転しつつ、芯管(2)の軸方向の始端側から終端側に向かって移動する。
続いて、加熱工程に移る。この加熱工程では、ガスバーナ(30)の噴出部(31)から出る火炎によって半製品(4)の一部分を加熱する。半製品(4)のうち加熱された部分は、芯管(2)の周方向に回転しながら、芯管(2)の軸方向の終端側に向かって移動する。
次に、接合工程に移る。接合工程では、まず、半製品(4)のうち加熱工程において加熱された部分の芯管(2)と巻管(3)の間に半田を供給する。接合工程では、芯管(2)に巻き付いた巻管(3)に対し、それぞれの巻管(3)に対応する半田供給ノズル(45)によって半田が供給される。具体的には、半田供給ノズル(45)の先端から芯管(2)と巻管(3)の間に半田が供給される。ここで、巻管(3)は、芯管(2)に対して螺旋状に巻かれている一方で、該巻管(3)の螺旋形状に対応するように半製品(4)は芯管(2)の周方向に回転しつつ、芯管(2)の軸方向に移動している。このため、半田供給ノズル(45)の先端は螺旋形状の巻管(3)に対して移動することなく、半田を供給することができる。
その後、ケーシング(11)を軸部材(21)の終端まで移動して、全ての巻管(3)と芯管(2)の間に半田を供給する。そして、供給した半田を冷却して芯管(2)と巻管(3)を半田接合する。尚、半田が完全に固形化すると、半製品(4)を所定形状に折曲げて熱交換器を製造する。
−実施形態1の効果−
上記本実施形態1によれば、半製品(4)の一部分を加熱し、加熱されて高温となった芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給している。このため、芯管(2)と巻管(3)が半田で接合された後の半製品(4)において、半田が付着しているのは芯管(2)と巻管(3)の間だけであり、それ以外の場所に半田は付着しない。したがって、上記実施形態1によれば、半製品(4)の全体を溶融した半田に浸漬する従来技術に比べ、半製品(4)に付着する半田の量を大幅に削減することができる。
上記本実施形態1によれば、半製品(4)の一部分を加熱し、加熱されて高温となった芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給している。このため、芯管(2)と巻管(3)が半田で接合された後の半製品(4)において、半田が付着しているのは芯管(2)と巻管(3)の間だけであり、それ以外の場所に半田は付着しない。したがって、上記実施形態1によれば、半製品(4)の全体を溶融した半田に浸漬する従来技術に比べ、半製品(4)に付着する半田の量を大幅に削減することができる。
また、半製品(4)の一部分だけを加熱している。このため、芯管(2)と巻管(3)を炉中ロウ付けによって接合する場合のように芯管(2)と巻管(3)の全体を加熱する必要が無くなる。したがって、実施形態1によれば、芯管(2)と巻管(3)を接合する際の半製品(4)の加熱する熱エネルギーを大幅に削減でき、熱交換器の製造コストを削減することができる。
さらに、芯管(2)に螺旋状に巻かれた複数の巻管(3,3,3)に、それぞれの巻管(3,3,3)に対応する半田供給機構(41)を1つずつ設けたため、それぞれの巻管(3,3,3)と芯管(2)との間に、接合のために必要十分な量だけの半田を供給することができる。つまり、従来のように、1つの半田供給機構から供給された半田を濡れ広がらせて複数の巻管(3,3,3)を芯管(2)に接合させる場合のように余分な半田を使う必要がない。この結果、芯管(2)と巻管(3,3,3)の接合に係る製造コストを低減させることができる。
〈実施形態1の変形例〉
次に、本発明の実施形態1の変形例について説明する。本変形例は、図5に示すように、実施形態1に係る半製品移動機構(20)に代えて、加熱手段であるガスバーナ(30)を芯管(2)の軸方向に移動させるガスバーナ移動機構(60)を設けるようにしたものである。また、芯管(2)の他端側は、管端担持台(14)によって担持されている。
次に、本発明の実施形態1の変形例について説明する。本変形例は、図5に示すように、実施形態1に係る半製品移動機構(20)に代えて、加熱手段であるガスバーナ(30)を芯管(2)の軸方向に移動させるガスバーナ移動機構(60)を設けるようにしたものである。また、芯管(2)の他端側は、管端担持台(14)によって担持されている。
具体的に、上記ガスバーナ移動機構(60)は、上記ガスバーナ(30)を半製品(4)に対してその軸方向に移動させる移動手段を構成するものである。ガスバーナ移動機構(60)は、始端(図5において右側)が端部部材(24)に支持された軸部材(61)と、該軸部材(61)の終端に取り付けられた送りモータ(62)とを備え、いわゆるネジ送り機構を構成している。尚、この送りモータ(62)は、コントローラ(25)によって駆動制御される。
上記軸部材(61)は、ガスバーナ(30)をその軸方向に移動させるものである。軸部材(61)は、細長の円筒体に形成され、その表面にネジ溝が形成されている。軸部材(61)は、その始端が端部部材(24)に支持され、芯管(2)の軸方向に平行に設置されている。一方、軸部材(61)の終端は、送りモータ(62)が取り付けられている。また、軸部材(61)の軸方向の中央部には、ガスバーナ(30)の架台(31a)が移動可能に取り付けられている。
上記管端担持台(14)は、回転駆動機構(10)によって一端側を担持・回転させられる半製品(4)の他端側を担持するものである。管端担持台(14)は、管担持ケーシング(15)と、該管担持ケーシング(15)に取り付けられた管担持チャック部(16)とで構成されている。
上記管担持ケーシング(15)は、矩形の箱体に形成されて半製品(4)の終端側(図5において右側)の側部に設置されている。
上記管担持チャック部(16)は、芯管(2)よりも大径に形成された円筒体に形成されている。また、管担持チャック部(16)の軸方向の中心には、芯管(2)を挟むための孔部(16a)が形成されている。上記孔部(16a)は、その内径を狭めることで上記芯管(2)の他端側の外周面を挟めるように構成されている。また、管担持チャック部(16)は、管担持ケーシング(15)の側部にその周方向に回転可能に取り付けられている。つまり、管担持チャック部(16)は、半製品(4)が芯管(2)の周方向に回転するのに伴って、その周方向に回転するよう構成されている。
上記本変形例によれば、ガスバーナ(30)を芯管(2)の軸方向に移動させるようにしたため、上記半製品(4)自体を芯管(2)の軸方向に移動させることなく、半製品(4)の一部分を加熱し、加熱された高温となった芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給することができる。これにより、長尺の半製品(4)を接合する場合でも、この半製品(4)を軸方向に移動させるための空間を必要としないので、接合装置(1)全体を小さくすることができる。その他の構成・作用および効果は実施形態1と同様である。
〈発明の実施形態2〉
次に、本発明の実施形態2について図面に基づき説明する。本実施形態2は、上記実施形態1に係る接合装置(1)に代えて、図6および図7に示すように、半田供給機構(41)の位置を調節する位置調節部(80)を備えるようにしたものである。
次に、本発明の実施形態2について図面に基づき説明する。本実施形態2は、上記実施形態1に係る接合装置(1)に代えて、図6および図7に示すように、半田供給機構(41)の位置を調節する位置調節部(80)を備えるようにしたものである。
具体的に、上記位置調節部(80)は、芯管(2)に巻き付けられた巻管(3)の位置を検出し、検出結果に基づいて半田供給機構(41)の位置を調節するものである。位置調節部(80)は、位置検出センサ(81)と、コントローラ(82)とを備えている。
上記位置検出センサ(81)は、非接触式のレーザー変位計に形成され、半田供給機構(41)に隣接し且つ該半田供給機構(41)に対して芯管(2)の移動方向の後側(図6において右側)に設けられて位置検出手段を構成している。位置検出センサ(81)は、芯管(2)および巻管(3)に近傍に配置されて芯管(2)に巻き付けられた巻管(3)の位置を計測している。計測された巻管(3)の位置データは、後述するコントローラ(82)に送られる。尚、レーザー変位計は接触式の変位計を用いてもよい。
上記コントローラ(82)は、上記位置検出センサ(81)から送られた巻管(3)の位置データに基づいて半田供給機構(41)の位置を調節する制御手段を構成している。具体的には、位置検出センサ(81)から送られた巻管(3)の位置データに基づいて該巻管(3)の所定位置からのずれ量に対応する分だけ半田供給装置送りモータ(52)を回転させて半田供給機構(41)を移動させる。これにより、半田供給機構(41)が巻管(3)のずれ量だけ移動することになるため、芯管(2)と巻管(3)の間に確実に半田を供給することができる。
次に、位置調節部(80)の位置検出動作について説明する。この位置検出動作は、芯管(2)がその軸方向の終端側から始端側に向かって移動する際に行われ、位置検出センサ(81)が芯管(2)に巻き付いた巻管(3)の位置を計測する。計測した位置データは、コントローラ(82)に送られて後述する位置調節動作の制御に用いられる。尚、上記計測は接合工程が終了するまで継続して行われる。ここで、接合工程において半田供給機構(41)の半田供給ノズル(45)の先端を芯管(2)に巻き付けられた巻管(3)に倣わせる位置調節動作について説明する。上記位置検出センサ(81)によって計測された巻管(3)の位置データにずれが生じた場合、コントローラ(82)は、巻管(3)のずれ量に応じて半田供給装置送りモータ(52)を駆動させて、半田供給装置軸部材(51)を回転させ、移動台(42)を移動させる。この移動台(42)の移動に依って半田供給機構(41)が移動する。つまり、コントローラ(82)は、巻管(3)が所定の位置からずれている場合でも、巻管(3)と芯管(2)の間へ半田が供給されるように、位置検出センサ(81)が計測した巻管(3)の位置に基づいて半田供給機構(41)の位置を調節する。これにより、半田供給ノズル(45)の先端位置を巻管(3)に合わせて調節することができる。
本実施形態2によれば、芯管(2)に巻き付けられた巻管(3)の位置を検出し、検出された巻管(3)の位置に対応して半田供給機構(41)の位置を調節するようにしたため、芯管(2)に巻かれた巻管(3)の位置がずれた場合であっても、上記検出結果に基づいて半田供給機構(41)の位置を調節することで、芯管(2)と巻管(3)の間に確実に半田を供給することができる。その他の構成・作用および効果は実施形態1と同様である。
〈実施形態2の変形例〉
次に、本発明の実施形態2の変形例について図面に基づき説明する。図8および図9に示すように、上記実施形態2の接合装置では、3つの半田供給機構(41)の全てを芯管(2)に沿って同時に移動させていたのに代えて、本変形例に係る接合装置(1)では、3つの半田供給機構(41)をそれぞれ個別に移動できるようにすると共に、各半田供給機構(41)に対して位置調節部(80)を設けるようにしたものである。
次に、本発明の実施形態2の変形例について図面に基づき説明する。図8および図9に示すように、上記実施形態2の接合装置では、3つの半田供給機構(41)の全てを芯管(2)に沿って同時に移動させていたのに代えて、本変形例に係る接合装置(1)では、3つの半田供給機構(41)をそれぞれ個別に移動できるようにすると共に、各半田供給機構(41)に対して位置調節部(80)を設けるようにしたものである。
具体的に、上記半田供給機構(41)は、それぞれに該半田供給機構(41)を移動させる半田供給装置移動機構(84)を有している。
上記半田供給機構(41)は、半田スプール(43)と、該半田スプール(43)に対応する半田供給ノズル(45)とが一対となって構成され、ノズル取付部(46)を介して半田供給装置移動機構(84)に取り付けられている。半田供給機構(41)は、芯管(2)に巻き付けられる3本の巻管(3)のうち、1本の巻管(3)に対して1つ設けられている。
上記半田供給装置移動機構(84)は、上記半田供給機構(41)を芯管(2)および巻管(3)に対して移動させるものである。半田供給装置移動機構(84)は、上記半田供給機構(41)を移動させる移動台(83)と、始端が端部部材(87)に支持された半田供給装置軸部材(85)と、該半田供給装置軸部材(85)の終端に取り付けられた半田供給装置送りモータ(86)とを備え、いわゆるネジ送り機構を構成している。
上記半田供給装置軸部材(85)は、上記移動台(83)を移動させることで、半田供給機構(41)を上記芯管(2)および巻管(3)に沿って移動させるものである。半田供給装置軸部材(85)は、細長の円筒体に形成され、その表面にネジ溝が形成されている。半田供給装置軸部材(85)は、その始端が端部部材(87)に支持され、芯管(2)の軸方向に平行に設置されている。一方、半田供給装置軸部材(85)の終端は、後述する半田供給装置送りモータ(86)が取り付けられている。また、半田供給装置軸部材(85)の軸方向の中央部には、移動台(83)が移動可能に取り付けられている。
上記半田供給装置送りモータ(86)は、半田供給装置軸部材(85)をその周方向に回転させるものである。半田供給装置送りモータ(86)は、半田供給装置軸部材(85)の終端に取り付けられ、その駆動軸が半田供給装置軸部材(85)に連結されている。つまり、半田供給装置送りモータ(86)が回転駆動すると、その駆動が駆動軸を介して半田供給装置軸部材(85)に伝わり、半田供給装置軸部材(85)がその周方向に回転するよう構成されている。そして、半田供給装置軸部材(85)が回転すると、半田供給装置軸部材(85)に取り付けられた移動台(83)が、半田供給装置軸部材(85)の螺旋形状に送られて始端側から終端側に向かって移動する。したがって、半田供給装置送りモータ(86)を回転させることで、移動台(83)が移動すると共に半田供給機構(41)を芯管(2)の軸方向に沿って移動させることができる。
上記位置調節部(80)は、上記半田供給機構(41)に取り付けられて、芯管(2)に巻き付けられた巻管(3)の位置を検出し、その検出結果に基づいて半田供給機構(41)の位置を調節するものである。この位置調節部(80)は、位置検出センサ(81)とコントローラ(82)とを備えている。
上記位置検出センサ(81)は、接触圧検知センサに構成され、上記ノズル取付部(46)に取り付けられている。位置検出センサ(81)の先端(81a)は、芯管(2)に巻き付けられた巻管(3)に接触し、芯管(2)と巻管(3)の接合点付近における巻管の位置を計測している。計測された巻管(3)の位置データはコントローラ(82)に送られる。
上記コントローラ(82)は、送られた位置データに基づいて上記半田供給装置送りモータ(86)を駆動させて半田供給装置軸部材(85)を回転させ、移動台(83)を芯管(2)の軸方向に沿って移動させる。そして、移動台(83)の移動に伴って半田供給機構(41)を移動させる。これにより、半田供給機構(41)が巻管(3)のずれ量だけ移動することになるため、芯管(2)と巻管(3)の間に確実に半田を供給することができる。つまり、位置調節部(80)は、各半田供給機構(41)のそれぞれの移動を個別に制御している。
ここで、接合工程においては、半田供給機構(41)の半田供給ノズル(45)の先端を芯管(2)に巻き付けられた巻管(3)に倣わせる位置調節動作が行われる。上記位置検出センサ(81)によって計測された巻管(3)の位置データにずれが生じた場合、コントローラ(82)は、巻管(3)のずれ量に応じて半田供給装置送りモータ(86)を駆動させて、半田供給機構(41)を移動させる。これにより、半田供給ノズル(45)の先端位置を巻管(3)に合わせて調節することができる。その他の構成・作用および効果は実施形態2と同様である。
〈発明の実施形態3〉
次に本発明の実施形態3について図面に基づき説明する。
次に本発明の実施形態3について図面に基づき説明する。
図10〜12に示すように、本実施形態3に係る接合装置(1)は、上記実施形態1に係る接合装置に代えて、位置矯正手段を構成する巻管矯正ユニット(90)を設けるようにしたものである。
具体的には、巻管矯正ユニット(90)は、複数条の螺旋状に巻かれた巻管(3)の位置がずれても巻管(3)の位置を矯正するものである。つまり、螺旋状になった巻管(3)のリードが所定の値から外れても、螺旋状になったそれぞれの巻管(3)のリードが所定の値になるように、該巻管(3)の芯管(2)の軸方向における位置を修正するものである。巻管矯正ユニット(90)は、ガスバーナ(30)に隣接し、且つガスバーナ(30)に対して芯管(2)および巻管(3)の軸方向の移動方向の後側(図10における右側)に配置されている。この巻管矯正ユニット(90)は、一対の上側部材(91)および下側部材(92)を有している。
上記上側部材(91)は、矩形の板状に形成され、上記芯管(2)の上側に設けられている。上側部材(91)は、その芯管(2)側の表面に円筒状の上側突起部(91a)が3つ並べて形成されている。そして、並べられた上側突起部(91a)のうち、隣り合う2本の上側突起部(91a)の間には、それぞれに1本の巻管(3)が設けられるよう構成されている。各上側突起部(91a)は、その先端が芯管(2)の外表面に当接されると共に、その周方向に回転可能に構成されている。
上記下側部材(92)は、矩形の板状に形成され、上記芯管(2)の下側に設けられている。下側部材(92)は、その芯管(2)側の表面に円筒状の下側突起部(92a)が上記上側突起部(91a)に略対向する位置に3つ並べて形成されている。また、並べられた下側突起部(92a)のうち、隣り合う2本の下側突起部(92a)の間には、それぞれに1本の巻管(3)が設けられるよう構成されている。各下側突起部(92a)は、その先端が芯管(2)の外表面に当接されていると共に、その周方向に回転可能に構成されている。
このように、上記芯管(2)が、上記上側部材(91)および下側部材(92)とによって上下方向から挟まれることで、巻管矯正ユニット(90)に固定されている。そして、この状態で、芯管送りモータ(22)を駆動させると、軸部材(21)が回転して芯管(2)が始端側から終端側に向かって、芯管(2)の周方向に回転しつつ、移動し始める。ここで、芯管(2)に巻かれた巻管(3)には、それぞれのリードが短くなる方向(縮み方向)、あるいはそれぞれのリードが長くなる方向(伸び方向)に力が加わるが、縮もうとする巻管(3)、あるいは伸びようとする巻管(3)に対して、上側突起部(91a)および下側突起部(92a)が接触するために各巻管(3,3,3)は、伸縮することなく、そのリードを常に一定の距離に保つことができる。
上記実施形態3によれば、巻管矯正ユニット(90)を設けたため、芯管(2)に巻かれた巻管(3)の位置が、所定位置に対してずれた場合であっても、該巻管(3)を再び所定位置に矯正することで芯管(2)と巻管(3)との間に確実に半田を供給することができる。また、巻管(3)を芯管(2)に対して適切な位置に巻くことができるため、熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。その他の構成・作用および効果は実施形態1と同様である。
〈実施形態3の変形例〉
次に、上記実施形態3の変形例について図面に基づき説明する。
次に、上記実施形態3の変形例について図面に基づき説明する。
本変形例は、図13に示すように、上記実施形態3に係る接合装置(1)が備える巻管矯正ユニットに代えて、芯管(2)に巻かれた巻管(3)の周方向の位置を矯正する巻管矯正ユニット(90)を備えるようにしたものである。
具体的には、変形例に係る巻管矯正ユニット(90)は、各巻管(3,3,3)を掴む3つの担持ローラ(96,96,96)と、図示はしないが、ローラ支持部と、架台とを備えている。
上記架台は、その中央部分に上側方向に延びる支柱(図示なし)を有している。そして、上記ローラ支持部は、上記支柱を貫通して上下方向に移動可能に構成された本体部(図示なし)を備えている。
上記ローラ支持部は、3本のローラアーム(97,97,97)を有している。各ローラアーム(97,97,97)の一端はローラ支持部に対して所定範囲内で回転自在に支持されている。これら3本のローラアーム(97,97,97)の他端には、担持ローラ(96)が回転自在に取り付けられている。これら3つの担持ローラ(96,96,96)で囲まれた内側の部分に巻管(3)が巻かれた芯管(2)が挿入され、各担持ローラ(96,96,96)が巻管(3)の外周面に接触する。また、各担持ローラ(96,96,96)は、上記巻管(3)の軸線に対して上記各担持ローラ(96,96,96)のローラ軸が直交するように、各担持ローラ(96,96,96)が傾けて配置されている。ここで、図示はしないが、上記3つの担持ローラ(96,96,96)の周側面は、上記巻管(3)の外周面に沿うように該担持ローラ(96,96,96)の厚さ方向の中央部が窪んだ凹曲面に形成されているため、巻管(3)を確実に担持ローラ(96,96,96)に沿わせることができる。その他の構成・作用および効果は実施形態3と同様である。
〈発明の実施形態4〉
次に本発明の実施形態4について図面に基づいて説明する。
次に本発明の実施形態4について図面に基づいて説明する。
図14に示すように、上記実施形態3に係る接合装置では、3つの半田供給機構(41,41,41)の全てを芯管(2)に沿って同時に移動させていたのに代えて、本実施形態4に係る接合装置(1)では、3つの半田供給機構(41)をそれぞれ個別に移動できるようにした。また、実施形態3に係る半田供給機構(41)に代えて、本実施形態4に係る半田供給機構(41)は、各半田供給機構(41)の半田の供給位置(半田供給機構(41)によって供給される線状半田の先端の位置)と巻管矯正ユニット(90)との距離が一定に保たれるように、上記巻管矯正ユニット(90)と一体に取り付けるためのアーム部材(94)を備えるようにした。尚、半田供給機構(41)、アーム部材(94)および巻管矯正ユニット(90)は、一体に形成されてガスバーナ(30)に隣接し、且つガスバーナ(30)に対して芯管(2)および巻管(3)の軸方向の移動方向の後側に配置されている。
具体的に、上記半田供給機構(41,41,41)は、それぞれに該半田供給機構(41)を移動させる半田供給装置移動機構(84)を有している。
上記半田供給機構(41)は、半田スプール(43)と、該半田スプール(43)に対応する半田供給ノズル(45)とが、一対となって構成され、ノズル取付部(46)を介して半田供給装置移動機構(84)に取り付けられている。半田供給機構(41)は、芯管(2)に巻き付けられる3本の巻管(3)のうち、1本の巻管(3)に対して1つ設けられている。
上記半田供給装置移動機構(84)は、上記半田供給機構(41)を芯管(2)および巻管(3)に対して移動させるものである。半田供給装置移動機構(84)は、上記半田供給機構(41)を移動させる移動台(83)と、始端が端部部材(87)に支持された半田供給装置軸部材(85)と、該半田供給装置軸部材(85)の終端に取り付けられた半田供給装置送りモータ(86)とを備え、いわゆるネジ送り機構を構成している。
上記巻管矯正ユニット(90)は、複数条の螺旋状に巻かれた巻管(3)のリードが一定の長さになるように該巻管(3)の軸方向の位置を矯正すると共に、互いの巻管(3)の間隔を一定間隔に保つためのものである。巻管矯正ユニット(90)は、上側部材(91)と下側部材(92)とから成り、該上側部材(91)と下側部材(92)との間に、芯管(2)を挟み込んで支持している。
上記上側部材(91)は、矩形の板状に形成され、上記芯管(2)の上側に設けられている。上側部材(91)には、その芯管(2)側の表面に、円筒状の上側突起部(91a)が3つ並べて形成されている。そして、並べられた上側突起部(91a)のうち、隣り合う2本の上側突起部(91a)の間には、それぞれに1本の巻管(3)が設けられるよう構成されている。各上側突起部(91a)は、その先端が芯管(2)の外表面に当接されると共に、その周方向に回転可能に構成されている。
上記下側部材(92)は、矩形の板状に形成され、上記芯管(2)の下側に設けられている。下側部材(92)には、その芯管(2)側の表面に円筒状の下側突起部(92a)が上記上側部材(91)の上側突起部(91a)に略対向する位置に3つ並べて形成されている。また、並べられた下側突起部(92a)のうち、隣り合う2本の下側突起部(92a)の間には、それぞれに1本の巻管(3)が設けられるよう構成されている。各下側突起部(92a)は、その先端が芯管(2)の外表面に当接されると共に、その周方向に回転可能に構成されている。
アーム部材(94)は、上記巻管矯正ユニット(90)を半田供給機構(41)に取り付けるためのものである。アーム部材(94)は、一端がノズル取付部(46)に固定されて芯管(2)の軸方向に延びる第1アーム部材(94a)と、一端が第1アーム部材(94a)に取り付けられ、他端が上側部材(91)および下側部材(92)が取り付けられる第2アーム部材(94b)とを備えている。つまり、巻管矯正ユニット(90)は、アーム部材(94)を介して半田供給機構(41)に一体に取り付けられている。
ここで、芯管送りモータ(22)を駆動させると、軸部材(21)が回転して芯管(2)が始端側から終端側に向かって、芯管(2)の周方向に回転しつつ、移動し始める。ここで、芯管(2)に巻かれた巻管(3)には、それぞれのリードが短くなる方向(縮み方向)、あるいはそれぞれのリードが長くなる方向(伸び方向)に力が加わるが、縮もうとする巻管(3)、あるいは伸びようとする巻管(3)に対して、上側突起部(91a)および下側突起部(92a)が接触するために各巻管(3,3,3)は、伸縮することなく、そのリードを常に一定の距離に保つことができる。
本実施形態4によれば、半田供給機構(41)は、半田の供給位置と、上記巻管矯正ユニット(90)との距離が一定に保たれるように、巻管矯正ユニット(90)を、半田供給機構(41)と一体に取り付けたため、動作中に巻管矯正ユニット(90)の位置がずれた場合であっても、上記半田供給機構(41)の半田の供給位置と、巻管矯正ユニット(90)および矯正された巻管(3)の3者間の位置関係は一定に保たれることにより、巻管矯正ユニット(90)によって矯正された巻管(3)と、芯管(2)との間に確実に半田を供給することができる。また、上記構成を用いれば、巻管(3)の位置のずれに対して半田供給機構(41)を対応する位置に移動させる、いわゆる倣い機構を別途設ける必要がなくなる。これらの結果、製造設備の簡略化を図ることができる。その他の構成・作用および効果は実施形態3と同様である。
〈その他の実施形態〉
本発明は、上記実施形態1〜4について、以下のような構成としてもよい。
本発明は、上記実施形態1〜4について、以下のような構成としてもよい。
本実施形態1〜4では、加熱手段の熱源として火炎(ガスバーナ)を用いたが、本発明は、例えば図15〜図19に示すような、熱源を使用してもよい。
図15および図16は、加熱手段の熱源として高周波発生装置(33,34)を用いたものである。また、図17は、図15において不活性ガス雰囲気において半製品(4)を高周波によって加熱するものである。図18は、加熱手段の熱源として加熱ヒータ(35)を用いて、その輻射熱によって半製品(4)を加熱するものである。図19は、加熱手段の熱源として熱風発生装置(36)を用いて、その熱風によって半製品(4)を加熱するものである。その他、加熱手段の熱源として赤外線加熱装置を用いてもよい。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、接合装置および熱交換器の製造方法について有用である。
2 芯管
3 巻管
4 半製品
10 回転駆動機構
20 半製品移動機構
30 ガスバーナ
41 半田供給機構
60 ガスバーナ移動機構
81 位置検出センサ
82 コントローラ
90 巻管矯正ユニット
3 巻管
4 半製品
10 回転駆動機構
20 半製品移動機構
30 ガスバーナ
41 半田供給機構
60 ガスバーナ移動機構
81 位置検出センサ
82 コントローラ
90 巻管矯正ユニット
Claims (8)
- 芯管(2)内を流れる流体と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)内を流れる流体とを熱交換させる熱交換器の製造過程において、芯管(2)と巻管(3)とを接合する接合装置であって、
直管状の上記芯管(2)と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて芯管(2)の軸方向が左右方向となる姿勢で設置された半製品(4)を、芯管(2)の軸方向へ移動させる移動手段(20)と、
上記半製品(4)を上記芯管(2)の周方向へ回転させる回転手段(10)と、
上記半製品(4)の軸方向の一部分を加熱する加熱手段(30)と、
上記半製品(4)のうち加熱手段(30)によって加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給する半田供給手段(41)とを備えている
ことを特徴とする接合装置。 - 芯管(2)内を流れる流体と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)内を流れる流体とを熱交換させる熱交換器の製造過程において、芯管(2)と巻管(3)とを接合する接合装置であって、
直管状の上記芯管(2)と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて芯管(2)の軸方向が左右方向となる姿勢で設置された半製品(4)を、上記芯管(2)の周方向へ回転させる回転手段(10)と、
上記半製品(4)の軸方向の一部分を加熱する加熱手段(30)と、
上記加熱手段(30)を、芯管(2)の軸方向に移動させる移動手段(60)と、
上記半製品(4)のうち加熱手段(30)によって加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給する半田供給手段(41)とを備えている
ことを特徴とする接合装置。 - 請求項1または2において、
上記半製品(4)では、芯管(2)に複数本の巻管(3,3,3)が複数条の螺旋状に巻き付けられており、
上記半田供給手段(41,41,41)が上記半製品(4)に設けられた各巻管(3,3,3)に対応して1つずつ設けられ、複数の上記半田供給手段(41,41,41)が上記半製品(4)の軸方向に並んで配置されている
ことを特徴とする接合装置。 - 請求項1〜3の何れか1つにおいて、
上記半田供給手段(41)は、上記芯管(2)に対して移動可能に構成され、
上記芯管(2)に巻かれた巻管(3)の位置を検出する位置検出手段(81)と、該位置検出手段(81)で検出された巻管(3)の位置に基づいて半田供給手段(41)の位置を制御する制御手段(82)とを備えている
ことを特徴とする接合装置。 - 請求項1〜3の何れか1つにおいて、
上記芯管(2)に巻かれた巻管(3)の位置を、所定位置に矯正する位置矯正手段(90)を備えている
ことを特徴とする接合装置。 - 請求項5において、
上記半田供給手段(41)は、半田の供給位置と、上記位置矯正手段(90)との距離が一定に保たれるように、上記位置矯正手段(90)と一体に設けられている
ことを特徴とする接合装置。 - 芯管(2)内を流れる流体と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)内を流れる流体とを熱交換させる熱交換器の製造方法であって、
直管状の上記芯管(2)と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて軸方向が左右方向となる姿勢で設置された半製品(4)を、芯管(2)の軸方向へ移動させ且つ芯管(2)の周方向へ回転させながら該半製品(4)の一部分を加熱する加熱工程と、
芯管(2)の軸方向へ移動し且つ芯管(2)の周方向へ回転している上記半製品(4)のうち上記加熱工程において加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給して芯管(2)と巻管(3)を接合する接合工程とを備えている
ことを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 芯管(2)内を流れる流体と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)内を流れる流体とを熱交換させる熱交換器の製造方法であって、
直管状の上記芯管(2)と該芯管(2)に螺旋状に巻き付けられた巻管(3)とで構成されて軸方向が左右方向となる姿勢で設置された上記半製品(4)を、芯管(2)の周方向へ回転させると共に、加熱手段(30)を芯管(2)の軸方向へ移動させながら上記半製品(4)の一部分を加熱する加熱工程と、
上記芯管(2)の周方向へ回転している上記半製品(4)のうち上記加熱工程において加熱された部分に位置する芯管(2)と巻管(3)の間へ半田を供給して芯管(2)と巻管(3)を接合する接合工程とを備えている
ことを特徴とする熱交換器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010086183A JP2011212742A (ja) | 2010-04-02 | 2010-04-02 | 接合装置および熱交換器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010086183A JP2011212742A (ja) | 2010-04-02 | 2010-04-02 | 接合装置および熱交換器の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011212742A true JP2011212742A (ja) | 2011-10-27 |
Family
ID=44943038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010086183A Withdrawn JP2011212742A (ja) | 2010-04-02 | 2010-04-02 | 接合装置および熱交換器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011212742A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013094249A1 (ja) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | 株式会社住軽伸銅 | 熱交換器の製造方法及びそれによって得られた熱交換器 |
-
2010
- 2010-04-02 JP JP2010086183A patent/JP2011212742A/ja not_active Withdrawn
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WO2013094249A1 (ja) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | 株式会社住軽伸銅 | 熱交換器の製造方法及びそれによって得られた熱交換器 |
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