JP2011212688A - 遠心力鋳造装置および遠心力鋳造方法 - Google Patents

遠心力鋳造装置および遠心力鋳造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】管厚を精度良く均一にすることが可能な遠心力鋳造装置を提供する。
【解決手段】金枠装置10の鋳込側端部19aから回転している金枠装置10内に溶湯13を供給して管を遠心力鋳造し、金枠装置10の引抜側端部19bから管を引抜く遠心力鋳造装置1であって、金枠装置10と、金枠装置10を回転させる回転機と、金枠装置10内に溶湯13を供給する鋳込み装置14とが傾動フレーム15上に設けられ、傾動フレーム15は金枠装置10の鋳込側端部19aが引抜側端部19bよりも上位となるように上下方向に傾動可能であり、傾動フレーム15を傾動させる傾動装置16が備えられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、鋳鉄管等の管を遠心力鋳造する遠心力鋳造装置および遠心力鋳造方法に関する。
従来、鋳鉄管などの管状製品を鋳造する場合、遠心力鋳造法が一般に採用される。ところで、上記製法で溶融鋳鉄(以下、「溶湯」という)を流し込む際、鋳込取鍋から回転している金枠へ一気に注湯することが行われているが、金枠が長いと長さ方向に沿った溶湯の分布が均一にならず、金枠の奥端側へ勢い良く流れると、奥方に多く型込めされ奥方側の管厚がどうしても厚くなり金枠入口側の管厚が不足するといった問題があった。
このような問題の対応策として、鋳込開始時の溶湯の温度に対応した鋳込開始、中盤、終盤での最適の注湯量をそれぞれ予め決定しておき、注湯開始時に測定した前記溶湯の温度を基準に前記予め決定した注湯量を選択し、該注湯条件で注湯する注湯制御方法が提示されている(下記特許文献1参照)。
また、下記特許文献2には、水平に支持された金枠内にトラフを挿入し、湯流れ時間(溶湯がトラフ全長を流れるのに要する時間)が一定になるようにトラフの勾配を調整する遠心力鋳造装置が記載されている。
特開2000−94107 特開2003−290897
しかしながら上記特許文献1に記載されているように、注湯開始時に測定した溶湯の温度を基準に予め決定した注湯量を選択する方法では、鋳造時の管厚の精度を向上させることは困難であるという問題がある。
また、上記特許文献2に記載されている遠心力鋳造装置では、金枠に対してトラフの勾配(傾斜角度)を大きくすると、トラフが金枠の内面に接触する虞があるため、金枠に対するトラフの傾斜角度が制約され、これにより、鋳造時の管厚の精度を向上させることは困難であるという問題がある。特に、金枠の全長が長く、これに応じてトラフの全長も長い場合、金枠に対するトラフの傾斜角度が大幅に制約されてしまうため、上記のように鋳造時の管厚の精度を向上させることは困難であった。
また、トラフの外径は、溶湯流量や、トラフ自体の強度面からの制約がある。一方、金枠の内径は鋳鉄管の外径で決まり、これに鋳鉄管の管厚を考慮した内径を有するエンドリングが金枠の一端(挿口側)に設けられている。このため、鋳鉄管の外径が小さくなるほど、トラフと金枠の内径(厳密にはエンドリングの内径)との間隙が小さくなり、このようなことによっても、金枠軸心に対するトラフの傾斜角度を変更する自由度が小さくなってしまう。
本発明は、管厚を精度良く均一にすることが可能な遠心力鋳造装置および遠心力鋳造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、金枠装置の鋳込側端部から回転している金枠装置内に溶湯を供給して管を遠心力鋳造し、金枠装置の鋳込側端部とは反対側の引抜側端部から管を引抜く遠心力鋳造装置であって、
金枠装置と、金枠装置を回転させる回転機と、金枠装置の鋳込側端部から金枠装置内に溶湯を供給する鋳込み装置とが傾動フレーム上に設けられ、
傾動フレームは金枠装置の鋳込側端部が引抜側端部よりも上位となるように上下方向に傾動可能であり、
傾動フレームを傾動させる傾動装置が備えられているものである。
これによると、鋳込み初期において、傾動フレームを所定の傾斜角度に傾斜させることにより、金枠装置と回転機と鋳込み装置とが傾動フレームと共に傾斜する。この状態で、金枠装置を回転させながら溶湯を鋳込み装置から金枠装置の鋳込側端部に供給することにより、溶湯は金枠装置内を鋳込側端部から引抜側端部に向って流れる。この際、上記のように金枠装置は傾動フレームと共に所定の傾斜角度に傾斜しているため、溶湯は金枠装置の鋳込側端部から引抜側端部にわたって確実に流れる。
その後、傾動フレームの傾斜角度を所定の傾斜角度から次第に小さくし、鋳込み終盤において、傾動フレームを水平にする。これにより、金枠装置と回転機と鋳込み装置とが傾動フレームと共に水平になり、管の一端部(鋳込側端部)の厚さが薄くなるとともに他端部(引抜側端部)の厚さが分厚くなるといった管厚の不均一が解消され、管厚を精度良く均一にすることができる。
本第2発明における遠心力鋳造装置は、鋳込み装置から金枠装置内に供給された溶湯が金枠装置の引抜側端部に到達したことを検出する検出装置が備えられているものである。
これによると、鋳込み初期において、傾動フレームを所定の傾斜角度に傾斜させた状態で、溶湯を鋳込み装置から金枠装置の鋳込側端部に供給し、溶湯が金枠装置の鋳込側端部から引抜側端部に到達したことが検出装置によって検出されると、傾動フレームの傾斜角度が所定の傾斜角度から次第に小さくなる。
本第3発明における遠心力鋳造装置は、傾動フレームの振動を防止する振動防止装置が備えられているものである。
これによると、傾動フレームの振動を防止することができるため、管厚をより一段と精度良く均一にすることができる。
本第4発明における遠心力鋳造装置は、振動防止装置は、傾動フレームの両側方に設けられた一対の案内部材と、振動吸収部材を介して傾動フレームの両側部に設けられたローラとを有し、
一対の案内部材は傾動フレームを挟んで相対向する案内面を有し、
ローラは傾動フレームの傾動に伴って案内面上を上下方向へ転動するものである。
これによると、傾動フレームの傾動に伴ってローラが案内部材の案内面上を上下方向へ転動するため、傾動フレームが上下方向へスムーズに傾動する。また、回転機等から発生する振動は振動吸収部材で吸収されるため、傾動フレームの振動が防止され、管厚をより一段と精度良く均一にすることができる。
本第5発明は、上記第1発明から第4発明のいずれか1項に記載の遠心力鋳造装置を用いた遠心力鋳造方法であって、
鋳込み初期において、傾動フレームを所定の傾斜角度に傾斜し、金枠装置を回転させながら溶湯を鋳込み装置から金枠装置の鋳込側端部に供給し、
溶湯が金枠装置の引抜側端部に到達すると、傾動フレームの傾斜角度を所定の傾斜角度から次第に小さくするものである。
以上のように本発明によると、管厚を精度良く均一にすることができ、また、傾動フレームの振動を防止することにより、管厚をより一段と精度良く均一にすることができる。
本発明の実施の形態における遠心力鋳造装置の側面図であり、傾動フレームを水平にした状態を示す。 同、遠心力鋳造装置の金枠装置の断面図である。 上記図2におけるX−X矢視図である。 上記図1におけるX−X矢視図である。 同、遠心力鋳造装置の傾動フレームの前部周辺の横断面図である。 上記図1におけるY−Y矢視図である。 同、遠心力鋳造装置の振動防止装置の平面図である。 上記図7におけるX−X矢視図である。 同、遠心力鋳造装置の側面図であり、傾動フレームを所定の傾斜角度に傾斜させた状態を示す。
以下に、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、1は、端部に受口と挿口とを備えた鋳鉄管2を遠心力鋳造する遠心力鋳造装置である。遠心力鋳造装置1は、回転自在な金枠装置10と、金枠装置10を冷却する冷却装置11と、金枠装置10を回転させる回転機12と、金枠装置10内に溶湯13(溶湯)を供給する鋳込み装置14と、傾動フレーム15と、傾動フレーム15を傾動させる傾動装置16と、ベースフレーム17と、傾動フレーム15の振動を防止する振動防止装置18とを備えている。
金枠装置10は、円管状の金枠本体19と、金枠本体19に外嵌された金属製のスリーブ20とを有している。尚、金枠本体19の一端部を鋳込側端部19a(挿口側)とし、反対側の他端部を引抜側端部19b(受口側)としている。溶湯13は鋳込み装置14からスリーブ20と一体に回転している金枠本体19の鋳込側端部19a内に供給され、鋳鉄管2が遠心力鋳造され、その後、この鋳鉄管2は金枠本体19の引抜側端部19bから引抜かれる。尚、金枠本体19の鋳込側端部19aには、鋳鉄管2の挿口端面を形成するためのエンドリング22が設けられている。また、金枠本体19の引抜側端部19bには、コアリング21が着脱自在に嵌め込まれている。
尚、金枠本体19の引抜側端部19bには、必要に応じて、鋳鉄管2の受口の内面形状を形成するためのコア(砂型中子)をコアリング21と共に装着してもよい。以下では、コアリング21のみを装着した場合について説明する。
スリーブ20は、径方向に貫通した複数のボルト23を金枠本体19の外周に均等に当接させることにより、金枠本体19に同心状に保持されている。スリーブ20には、内外周面に貫通する複数の貫通孔24が形成されている。また、金枠本体19の外周面とスリーブ20の内周面との間には所定の間隙25が全周にわたり形成されている。さらに、スリーブ20の長手方向における中央部には、外周面から径方向外向きに突出する突部26が全周にわたり形成されている。
冷却装置11は、金枠装置10の上方から冷却水28を散水する給水管29からなる。給水管29は柔軟なホース(図示省略)等を介して給水ポンプ(図示省略)に接続されている。
回転機12は、支持フレーム31と、支持フレーム31に設けられた回転駆動装置32と、カバー33とを有している。スリーブ20は両端部に設けられた軸受装置34(ベアリング)を介して回転自在に支持フレーム31上に支持されている。支持フレーム31は傾動フレーム15上に取付けられている。回転駆動装置32は、スリーブ20の突部26の外周面に圧接される駆動輪体37と、駆動輪体37を回転駆動させるモータ38とを有している。尚、駆動輪体37にはゴム製のタイヤが使用されている。カバー33は、支持フレーム31に設けられており、スリーブ20の上方と両側方とを覆っている。給水管29はカバー33内に配設されている。
鋳込み装置14は、傾動フレーム15上を金枠装置10の長手方向(前後方向)に移動自在な台車41と、台車41を移動させるモータ等からなる移動装置46と、溶湯13を貯留する取鍋42と、溶湯13を金枠装置10の鋳込側端部19a内へ注入する注湯口43と、取鍋42内の溶湯13を注湯口43に導くシュート44と、取鍋42を傾ける傾動用シリンダ45(傾動用手段)とを備えている。尚、取鍋42と注湯口43とシュート44と傾動用シリンダ45と移動装置46とは台車41に設けられている。
金枠装置10と冷却装置11と回転機12と鋳込み装置14とは傾動フレーム15に設けられている。図4,図5に示すように、傾動フレーム15は、左右一対のH型鋼からなる主フレーム48と、両主フレーム48間に連結された連結フレーム49と、主フレーム48の前端部に立設された門形状の立フレーム50とを有している。
図1,図6に示すように、傾動フレーム15の後端部とベースフレーム17とにはそれぞれピロー型軸受ユニット52,53が設けられており、これらピロー型軸受ユニット52,53には旋回軸54が左右方向から挿通されている。これにより、傾動フレーム15は、旋回軸54を中心にして上下方向へ揺動自在となり、金枠装置10の鋳込側端部19aが引抜側端部19bよりも上位となるように傾動可能である。
ベースフレーム17は床に固定されている。また、図1,図4に示すように、傾動装置16にはスクリュージャッキが使用されており、ジャッキ本体がベースフレーム17側に設けられ、ラムの先端が傾動フレーム15の立フレーム50に連結されている。
また、遠心力鋳造装置1には、鋳込み装置14から金枠本体19内に供給された溶湯13が引抜側端部19bに到達したことを検出する検出装置55が設けられている。尚、検出装置55としては、溶湯13がある場所に到達したことを検出する光電スイッチ式のもの、又は、取鍋42の傾動用シリンダ45の起動開始時を基点とするタイマー式のもの等が使用される。或は、光電スイッチ式とタイマー式とを組み合わせたもので、光電スイッチ式のもので検出した時点をタイマー式のものの基点としてもよい。
図1,図5に示すように、振動防止装置18は、四角枠状の枠フレーム体57と、防振ゴム58(振動吸収部材の一例)を介して傾動フレーム15の両側部に設けられたローラ59とを有している。図4に示すように、枠フレーム体57は、ベースフレーム17に設けられた下部フレーム60と、下部フレーム60の両端部に立設されたH型鋼からなる案内部材61と、両案内部材61の上端間に設けられた上部フレーム62とを有している。尚、図5に示すように、両案内部材61は、傾動フレーム15の前部両側方に配置されている。両案内部材61は傾動フレーム15を挟んで相対向する案内面63を上下方向にわたり有している。
図7,図8に示すように、防振ゴム58は傾動フレーム15の両主フレーム48にそれぞれ二個ずつ取り付けられている。ローラ59は、金枠装置10の長手方向(前後方向)の軸心を有する支軸65に、回転自在に設けられている。支軸65は取付ブラケット66に保持され、取付ブラケット66は両防振ゴム58に取り付けられている。両ローラ59はそれぞれ、傾動フレーム15の傾動に伴って、両案内部材61の案内面63上を上下方向へ転動する。
図1に示すように、遠心力鋳造装置1の後方すなわち金枠装置10の後方には、金枠本体19内で鋳造された鋳鉄管2を引抜側端部19bから引き抜く引抜装置68が傾動フレーム15の後方へ分離して床に設置されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
鋳鉄管2を鋳造する際、鋳込み初期において、図9に示すように、傾動装置16を作動して傾動フレーム15を水平面に対して所定の傾斜角度Aに傾斜させることにより、金枠装置10と冷却装置11と回転機12と鋳込み装置14とが傾動フレーム15と共に傾斜する。
この状態で、図3に示すように、回転機12のモータ38を駆動して駆動輪体37を回転させることにより、駆動輪体37の回転が突部26を介してスリーブ20に伝えられ、スリーブ20と共に金枠本体19が回転する。そして、図9の仮想線で示すように、鋳込み装置14の台車41を金枠装置10に向けて移動し、注湯口43を金枠本体19の鋳込側端部19aに挿入し、傾動用シリンダ45を作動して取鍋42を傾ける。これにより、取鍋42内の溶湯13が、シュート44を流れ、注湯口43から金枠本体19の鋳込側端部19aに供給され、鋳込側端部19aから引抜側端部19bに向って流れる。この際、金枠装置10は傾動フレーム15と共に所定の傾斜角度Aに傾斜しているため、溶湯13は金枠本体19の鋳込側端部19aから引抜側端部19bにわたって確実に流れる。
検出装置55が溶湯13を検出すると、傾動装置16が作動し、傾動フレーム15の傾斜角度が所定の傾斜角度Aから次第に小さくなるように傾動フレーム15を傾動させ、鋳込み終盤において、図1に示すように、傾動フレーム15の傾斜角度を0°すなわち傾動フレーム15を水平に戻す。
これにより、金枠装置10と冷却装置11と回転機12と鋳込み装置14とが傾動フレーム15と共に水平になり、鋳鉄管2の一端部(鋳込側端部)の厚さが薄くなるとともに他端部(引抜側端部)の厚さが分厚くなるといった管厚の不均一が解消され、管厚を精度良く均一にすることができる。
尚、溶湯13を取鍋42から金枠本体19へ供給している際、図2に示すように、給水管29から冷却水28を散水することにより、冷却水28がスリーブ20の貫通孔24を通って間隙25に流れ込むため、金枠本体19が適宜冷却されて金枠本体19を最適な温度に保つことができる。
上記のようにして所定重量の溶湯13を鋳込んだ後、傾動用シリンダ45を作動して取鍋42の傾斜を元に戻し、取鍋42から金枠本体19への溶湯13の供給を停止する。尚、所定重量の溶湯13を鋳込んだことを検出する方法としては、取鍋42の傾動開始からの経過時間をタイマー(図示せず)で検出する方法や、或は、予め取鍋42内に所定重量の溶湯13を注いでおき、取鍋42が空になる角度まで傾動する方法など、適宜の方法を用いればよい。
金枠本体19内の溶湯13が凝固した後、回転機12のモータ38を停止して金枠装置10の回転を停止させる。その後、コアリング21を金枠本体19の引抜側端部19b内から取外し、引抜装置68を作動して、鋳造された鋳鉄管2を金枠本体19の引抜側端部19bから後方へ引き抜く。
尚、金枠本体19内への溶湯13の供給が完了した後、適宜のタイミングで、図1の実線で示すように、鋳込み装置14の台車41を傾動装置16に向けて移動し、注湯口43を金枠本体19の鋳込側端部19aから脱抜する。
また、上記のような鋳造工程を行っているとき、傾動フレーム15の傾動に伴って、振動防止装置18の両ローラ59が両案内部材61の案内面63上を上下方向へ転動するため、傾動フレーム15が上下方向へスムーズに傾動する。また、図5に示すように、回転機12等から発生する振動は防振ゴム58で吸収されるため、主に傾動フレーム15の幅方向B(左右方向)の振動が防止され、管厚をより一段と精度良く均一にすることができる。
上記実施の形態では、振動吸収部材の一例として防振ゴム58を用いたが、ゴム以外の弾性体例えば防振ばね等を用いてもよい。
上記実施の形態では、検出装置55を、光電スイッチ式のものとし、金枠本体19の引抜側に設けた例を示したが、溶湯13の通過(或は到達)を検出する場所は取鍋42の出口から金枠本体19の引抜側までの間であれば、どこに設けてもよい。
上記実施の形態では、金枠本体19とスリーブ20とを有する金枠装置10を示したが、スリーブ20を有さず、金枠本体19のみを有する金枠装置10であってもよい。また、冷却装置11を備えていない遠心力鋳造装置であってもよい。
上記実施の形態では、管の一例として鋳鉄管2を挙げたが、鋳鉄以外の材料であってもよい。また、溶湯として溶融鋳鉄を挙げたが、鋳鉄以外の材料であってもよい。
1 遠心力鋳造装置
2 鋳鉄管
10 金枠装置
19a 鋳込側端部
19b 引抜側端部
12 回転機
13 溶湯
14 鋳込み装置
15 傾動フレーム
16 傾動装置
18 振動防止装置
55 検出装置
58 防振ゴム(振動吸収部材)
59 ローラ
61 案内部材
63 案内面
A 所定の傾斜角度

Claims (5)

  1. 金枠装置の鋳込側端部から回転している金枠装置内に溶湯を供給して管を遠心力鋳造し、金枠装置の鋳込側端部とは反対側の引抜側端部から管を引抜く遠心力鋳造装置であって、
    金枠装置と、金枠装置を回転させる回転機と、金枠装置の鋳込側端部から金枠装置内に溶湯を供給する鋳込み装置とが傾動フレーム上に設けられ、
    傾動フレームは金枠装置の鋳込側端部が引抜側端部よりも上位となるように上下方向に傾動可能であり、
    傾動フレームを傾動させる傾動装置が備えられていることを特徴とする遠心力鋳造装置。
  2. 鋳込み装置から金枠装置内に供給された溶湯が金枠装置の引抜側端部に到達したことを検出する検出装置が備えられていることを特徴とする請求項1記載の遠心力鋳造装置。
  3. 傾動フレームの振動を防止する振動防止装置が備えられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遠心力鋳造装置。
  4. 振動防止装置は、傾動フレームの両側方に設けられた一対の案内部材と、振動吸収部材を介して傾動フレームの両側部に設けられたローラとを有し、
    一対の案内部材は傾動フレームを挟んで相対向する案内面を有し、
    ローラは傾動フレームの傾動に伴って案内面上を上下方向へ転動することを特徴とする請求項3記載の遠心力鋳造装置。
  5. 上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の遠心力鋳造装置を用いた遠心力鋳造方法であって、
    鋳込み初期において、傾動フレームを所定の傾斜角度に傾斜し、金枠装置を回転させながら溶湯を鋳込み装置から金枠装置の鋳込側端部に供給し、
    溶湯が金枠装置の引抜側端部に到達すると、傾動フレームの傾斜角度を所定の傾斜角度から次第に小さくすることを特徴とする遠心力鋳造方法。
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