JP2011212739A - 遠心力鋳造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金枠装置の振動を低減し、保守点検時のコストを低減することができる遠心力鋳造装置を提供する。
【解決手段】回転機12によって回転される金枠装置10内に溶湯を供給して管を遠心力鋳造する遠心力鋳造装置であって、金枠装置10は軸受装置27により回転自在に取付部材29に保持され、回転機12は、輪体39と、輪体39を回転させる回転駆動装置40とを有し、金枠装置10の外周面に、輪体39の外周部が当接する突部47が設けられ、輪体39の外周部は振動吸収部材42からなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、鋳鉄管等の管を遠心力鋳造する遠心力鋳造装置に関する。
従来、この種の遠心力鋳造装置としては、例えば、図7,図8に示すように、回転機81によって回転される金枠装置82内に溶融鋳鉄83(以下、「溶湯83」という)を供給して鋳鉄管を遠心力鋳造するものがある。金枠装置82は、スリーブ85と、スリーブ85内に挿入された金枠本体86とを有している。スリーブ85は複数の金属製の支持ローラ87により下方から回転自在に支持され、金枠本体86はスリーブ85と一体に回転する。
回転機81は、モータ88で回転駆動される駆動側プーリー89と、スリーブ85の外周に設けられた従動側プーリー90と、これら両プーリー89,90間に巻回されたVベルト等のベルト91とを有している。
これによると、モータ88で駆動側プーリー89を回転することにより、ベルト91を介して従動側プーリー90が回転し、金枠装置82(すなわちスリーブ85と金枠本体86)が回転する。この際、支持ローラ87は従動回転しながら金枠装置82を支持している。
そして、溶湯83を金枠本体86の入口側端部86aから供給し、金枠本体86内の溶湯83が十分に凝固して鋳鉄管が形成された後、金枠装置82の回転を停止し、鋳鉄管を金枠本体86の出口側端部86bから引き抜く。
尚、上記のように回転している金枠装置82を支持ローラ87で支持する構成は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開平11−179510
しなしながら上記の従来形式では、金枠装置82は、複数の金属製の支持ローラ87上に載った状態すなわち径方向に拘束されていない状態で回転するため、金枠装置82が振動し易いという問題がある。
また、スリーブ85は外周面の一部85aが支持ローラ87に接触しながら回転するため、スリーブ85の一部85aが集中的に磨耗し、振動発生の原因となった。この対策として、スリーブ85の一部85aが磨耗すると、保守点検時等において、スリーブ85全体を新品のものに交換しているが、これでは保守点検時のコストアップを招くといった問題がある。
本発明は、金枠装置の振動を低減することが可能であり、保守点検時のコストを低減することができる遠心力鋳造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、回転機によって回転される金枠装置内に溶湯を供給して管を遠心力鋳造する遠心力鋳造装置であって、
金枠装置は軸受装置により回転自在に取付部材に保持され、
回転機は、輪体と、輪体を回転させる回転駆動装置とを有し、
金枠装置の外周面に、輪体の外周部が当接する当接部が設けられ、
輪体の少なくとも外周部は振動吸収部材からなるものである。
これによると、回転駆動装置によって輪体を回転させることにより、輪体の回転が金枠装置に伝わり、金枠装置が回転する。この際、金枠装置は軸受装置によって径方向に拘束された状態で回転するため、金枠装置が振動し難くなり、金枠装置の振動を低減することができる。
また、輪体の振動吸収部材が金枠装置の当接部に当接した状態で金枠装置が回転するため、輪体の振動は、振動吸収部材で吸収され、金枠装置側に伝わるのを防止することができる。これにより、金枠装置の振動をさらに低減することができる。
また、金枠装置は軸受装置によって径方向に拘束されているため、輪体の振動吸収部材を金枠装置の当接部に十分な力で押し付けることができ、輪体の回転がロスせず確実に金枠装置に伝えられる。
本第2発明における遠心力鋳造装置は、当接部は、金枠装置の外周面から全周にわたって径方向外向きに突出した突部であり、
輪体の外周部は突部の外周面に当接しているものである。
これによると、輪体の振動吸収部材が突部の外周面に当接した状態で、金枠装置が回転する。突部の外周面が磨耗した場合、保守点検時等において、金枠装置の突部のみを補修すればよく、金枠装置全体を新品のものに交換する必要はない。これにより、保守点検時のコストを低減することができる。
本第3発明における遠心力鋳造装置は、軸受装置は取付部材に着脱自在に取り付けられているものである。
これによると、軸受装置を取付部材から取外すことにより、容易に、軸受装置と共に金枠装置を取付部材から取外すことができる。これにより、例えば、長時間の使用によって内面が磨耗した金枠装置を新しい金枠装置に交換する場合、短時間で容易に交換できる。また、金枠装置の当接部の直径を統一しておけば、金枠装置を口径の異なる別の金枠装置と容易に取り替えることもできる。
本第4発明における遠心力鋳造装置は、金枠装置は、スリーブと、スリーブ内に挿入された金枠本体とを有し、
スリーブは金枠本体に保持され、
スリーブに、径方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、
スリーブの内周と金枠本体の外周との間に間隙が形成され、
冷却水をスリーブの外周に散水する冷却装置が備えられ、
溶湯は金枠本体内に供給されるものである。
これによると、冷却装置で冷却水をスリーブの外周に散水しながら、スリーブと金枠本体とを一体に回転させ、溶湯を金枠本体内に注湯する。この際、スリーブと金枠本体との回転速度を高速にすることによって、冷却水がスリーブの外周で弾き飛ばされ、貫通孔を通じて金枠本体の外面に達する冷却水の量が減少する。したがって、鋳込み初期において、金枠本体内に注湯された溶湯が急激に凝固することは防止され、溶湯が金枠本体内に十分且つ均一に拡散分布するため、鋳鉄管の肉厚に偏肉が生じるのを防止することができる。
その後、溶湯の凝固が進めば、スリーブと金枠本体との回転速度を次第に低下させる。これにより、スリーブの外周で弾き飛ばされる冷却水の量が減少し、貫通孔を通じて金枠本体の外面に達する冷却水の量が次第に増加し、金枠本体の冷却が自動的に促進され、製造における管理が容易になる。そして、金枠本体内の溶湯が取出可能な硬さまで凝固すれば、スリーブと金枠本体との回転を停止し、鋳造された管を金枠本体内から引き抜く。
以上のように、本発明によると、金枠装置の振動を低減することが可能であり、保守点検時のコストを低減することができる。また、例えば、長時間の使用により内面が磨耗した金枠装置を、短時間で容易に、新しい金枠装置と交換することができる。さらに、金枠装置を口径の異なる別の金枠装置と容易に取り替えることもできる。
本発明の実施の形態における遠心力鋳造装置の側面図であり、傾動フレームを水平にした状態を示す。 同、遠心力鋳造装置の金枠装置の断面図である。 上記図2におけるX−X矢視図である。 上記図3におけるX−X矢視図である。 同、遠心力鋳造装置の回転機の一部切欠き側面図である。 同、遠心力鋳造装置の側面図であり、傾動フレームを所定の傾斜角度に傾斜させた状態を示す。 従来の遠心力鋳造装置の断面図である。 上記図7におけるX−X矢視図である。
以下に、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、1は、端部に受口と挿口とを備えた鋳鉄管2を遠心力鋳造する遠心力鋳造装置である。遠心力鋳造装置1は、回転自在な金枠装置10と、金枠装置10を冷却する冷却装置11と、金枠装置10を回転させる回転機12と、金枠装置10内に溶湯13(溶融鋳鉄)を供給する鋳込み装置14と、傾動フレーム15と、傾動フレーム15を傾動させる傾動装置16と、床に固定されたベースフレーム17とを備えている。
金枠装置10は、金属製で円筒状のスリーブ20と、スリーブ20内に挿入された円管状の金枠本体19とを有している。尚、溶湯13は鋳込み装置14からスリーブ20と一体に回転している金枠本体19の鋳込側端部19a内に供給され、金枠本体19内の溶湯13が十分に凝固して鋳鉄管2が形成された後、この鋳鉄管2が金枠本体19の引抜側端部19bから引抜かれる。尚、金枠本体19の引抜側端部19bには、コアリング21が着脱自在に嵌め込まれている。
尚、金枠本体19の引抜側端部19bには、必要に応じて、鋳鉄管2の受口の内面形状を形成するためのコア(砂型中子)をコアリング21と共に装着してもよい。以下では、コアリング21のみを装着した場合について説明する。
スリーブ20は、径方向に貫通した複数のボルト23を金枠本体19の外周に均等に当接させることにより、金枠本体19に同心状に保持されている。スリーブ20には、径方向(内外周面)に貫通する複数の貫通孔24が形成されている。また、金枠本体19の外周面とスリーブ20の内周面との間には所定の間隙25が全周にわたり形成されている。
スリーブ20は軸受装置27により回転自在に取付フレーム29(取付部材の一例)に保持されている。軸受装置27は、スリーブ20の両端部に外嵌されたベアリング30と、ベアリング30を収納するベアリングケース31とを有している。両ベアリングケース31はそれぞれ、複数のボルト32とナット33とにより、取付フレーム29に着脱自在に取り付けられている。
冷却装置11は、冷却水35を金枠装置10の上方からスリーブ20の外周に散水する給水管36からなる。給水管36は柔軟なホース(図示省略)等を介して給水ポンプ(図示省略)に接続されている。取付フレーム29には、スリーブ20の上方と両側方とを覆うカバー37がボルト45,ナット46により着脱自在に取り付けられている。給水管36は、カバー37内に配設され、カバー37により支持されている。
図3〜図5に示すように、回転機12は、取付フレーム29に設けられた回転自在な輪体39と、輪体39を回転させるブレーキ付モータ40(回転駆動装置の一例)とを有している。輪体39は、金属製で円盤状のホイール41と、ホイール41の外周に設けられたゴム製のタイヤ42(振動吸収部材の一例)とを有している。ホイール41には回転軸43が挿通され、ホイール41は回転軸43に一体的に連結され、回転軸43はピロー形ユニット44により回転自在に取付フレーム29上に支持され、回転軸43の一端はモータ40に接続されている。尚、回転軸43の軸心と金枠装置10の軸心とが平行になるように配置されている。また、タイヤ42は内部に中空部48を有しており、中空部48には所定圧の空気が充填されている。
図2〜図4に示すように、スリーブ20の長手方向における中央部には、外周面から径方向外向きに突出する金属製の突部47(当接部の一例)が全周にわたり設けられている。突部47は、径方向の断面がT形状であり、スリーブ20の外周を囲むように形成された円筒部47aと、円筒部47aの内周面とスリーブ20の外周面との間に形成された円板部47bとを有している。輪体39のタイヤ42(輪体の外周部の一例)は突部47の円筒部47aの外周面に押し付けられた状態で当接している。尚、取付フレーム29は傾動フレーム15に取付けられている。
図1に示すように、鋳込み装置14は、傾動フレーム15上を金枠装置10の長手方向(前後方向)に移動自在な台車49と、台車49を移動させるモータ等からなる移動装置50と、溶湯13を貯留する取鍋51と、溶湯13を金枠装置10の金枠本体19の鋳込側端部19a内へ注入する注湯口52と、取鍋51内の溶湯13を注湯口52に導くシュート53と、取鍋51を傾ける傾動用シリンダ54とを備えている。
金枠装置10と冷却装置11と回転機12と鋳込み装置14とは傾動フレーム15上に設けられている。
傾動フレーム15の後端部とベースフレーム17とにはそれぞれピロー型軸受ユニット57が設けられており、これらピロー型軸受ユニット57には旋回軸58が左右方向から挿通されている。これにより、傾動フレーム15は、旋回軸58を中心にして、上下方向へ傾動自在である。
また、傾動装置16にはスクリュージャッキが使用されており、ジャッキ本体がベースフレーム17側に設けられ、ラムの先端が傾動フレーム15に設けられた立フレーム15aに連結されている。
また、遠心力鋳造装置1には、鋳込み装置14から金枠本体19内に供給された溶湯13が引抜側端部19bに到達したことを検出する検出装置59が設けられている。尚、検出装置59としては、溶湯13がある場所に到達したことを検出する光電スイッチ式のもの、又は、取鍋51の傾動用シリンダ54の起動開始時を基点とするタイマー式のもの等が使用される。或は、光電スイッチ式とタイマー式とを組み合わせたもので、光電スイッチ式のもので検出した時点をタイマー式のものの基点としてもよい。
図1に示すように、遠心力鋳造装置1の後方すなわち金枠装置10の後方には、金枠本体19内で鋳造された鋳鉄管2を引抜側端部19bから引き抜く引抜装置60が設置されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
モータ40によって輪体39を回転させることにより、輪体39の回転が金枠装置10の突部47を介してスリーブ20に伝わり、スリーブ20と金枠本体19とが一体になって回転する。この際、スリーブ20は軸受装置27によって径方向に拘束された状態で回転するため、金枠装置10が振動し難くなり、金枠装置10の振動を低減することができる。
また、図3,図4に示すように、輪体39のタイヤ42がスリーブ20の突部47の外周面に当接して押付けられた状態で金枠装置10が回転するため、回転している輪体39の振動がタイヤ42で吸収され、輪体39の振動が金枠装置10側に伝わるのを防止することができる。これにより、金枠装置10の振動をさらに低減することができる。
また、金枠装置10は軸受装置27によって径方向に拘束されているため、タイヤ42を突部47に十分な力で押し付けることができ、輪体39の回転がロスせず確実に金枠装置10に伝えられる。
鋳鉄管2を鋳造する際、鋳込み初期において、図6に示すように、傾動装置16を作動して傾動フレーム15を水平面に対して所定の傾斜角度Aに傾斜させることにより、金枠装置10と冷却装置11と回転機12と鋳込み装置14とが傾動フレーム15と共に傾斜する。
この状態で、上記のように金枠装置10(すなわち金枠本体19とスリーブ20)を回転させ、図6の仮想線で示すように、鋳込み装置14の台車49を金枠装置10に向けて移動し、注湯口52を金枠本体19の鋳込側端部19aに挿入し、傾動用シリンダ54を作動して取鍋51を傾ける。これにより、取鍋51内の溶湯13が、シュート53を流れ、注湯口52から金枠本体19の鋳込側端部19aに供給され、鋳込側端部19aから引抜側端部19bに向って流れる。この際、金枠装置10は傾動フレーム15と共に所定の傾斜角度Aで傾斜しているため、溶湯13は金枠本体19の鋳込側端部19aから引抜側端部19bにわたって確実に流れる。
検出装置59が溶湯13を検出すると、傾動装置16が作動し、傾動フレーム15の傾斜角度が所定の傾斜角度Aから次第に小さくなるように傾動フレーム15を傾動させ、鋳込み終盤において、図1に示すように、傾動フレーム15の傾斜角度を0°すなわち傾動フレーム15を水平に戻す。
これにより、金枠装置10と冷却装置11と回転機12と鋳込み装置14とが傾動フレーム15と共に水平になり、鋳鉄管2の一端部(鋳込側端部)の厚さが薄くなるとともに他端部(引抜側端部)の厚さが分厚くなるといった管厚の不均一が解消され、管厚を精度良く均一にすることができる。
上記のようにして所定重量の溶湯13を鋳込んだ後、傾動用シリンダ54を作動して取鍋51の傾斜を元に戻し、取鍋51から金枠本体19への溶湯13の供給を停止する。尚、所定重量の溶湯13を鋳込んだことを検出する方法としては、取鍋51の傾動開始からの経過時間をタイマー(図示せず)で検出する方法や、或は、予め取鍋51内に所定重量の溶湯13を注いでおき、取鍋51が空になる角度まで傾動する方法など、適宜の方法を用いればよい。
金枠本体19内の溶湯13が凝固した後、回転機12のモータ40を停止して金枠装置10の回転を停止させる。その後、コアリング21を金枠本体19の引抜側端部19b内から取外し、引抜装置60を作動して、鋳造された鋳鉄管2を金枠本体19の引抜側端部19bから後方へ引き抜く。
尚、金枠本体19内への溶湯13の供給が完了した後、適宜のタイミングで、図1の実線で示すように、鋳込み装置14の台車49を傾動装置16に向けて移動し、注湯口52を金枠本体19の鋳込側端部19aから脱抜する。
また、上記のような鋳造工程において、下記のように冷却装置11によって金枠装置10を冷却する。
鋳込み初期において、図2に示すように、冷却水35を給水管36からスリーブ20の外周に散水しながら、金枠装置10の回転速度を高速にすることにより、冷却水35がスリーブ20の外周で弾き飛ばされ、貫通孔24を通じて金枠本体19の外面に達する冷却水35の量が減少する。したがって、金枠本体19内に注湯された溶湯13が急激に凝固することは防止され、溶湯13が金枠本体19内に十分且つ均一に拡散分布するため、鋳鉄管2の肉厚に偏肉が生じるのを防止することができる。
その後、溶湯13の凝固が進めば、傾動フレーム15の傾斜角度を所定の傾斜角度Aから次第に小さくするとともに、金枠装置10の回転速度を次第に低下させる。これにより、スリーブ20の外周で弾き飛ばされる冷却水35の量が減少し、貫通孔24を通じて金枠本体19の外面に達する冷却水35の量が次第に増加し、金枠本体19の冷却が自動的に促進され、製造における管理が容易になる。
また、ナット46を外して、カバー37を取付フレーム29から取外し、ナット33を取外すことにより、金枠装置10を両軸受装置27と共に取付フレーム29から容易に取外すことができる。これにより、例えば、長時間の使用によって内面が磨耗した金枠本体19を有する金枠装置10を新しい金枠本体19を有する金枠装置10に交換する場合、短時間で容易に交換できる。また、口径の異なる複数種類の金枠装置10の突部47の外径(直径)を統一しておけば、金枠装置10を口径の異なる別の金枠装置10と容易に取替えることもできる。
また、金枠装置10の突部47の外周面が磨耗した場合、保守点検時等において、上記のようにして金枠装置10を両軸受装置27と共に取付フレーム29から取外し、突部47のみを補修すればよく、金枠装置10全体又はスリーブ20全体を新品のものに交換する必要はない。これにより、保守点検時のコストを低減することができる。
上記実施の形態では、金枠本体19とスリーブ20とを有する金枠装置10を示したが、スリーブ20を有さず、金枠本体19のみを有する金枠装置10であってもよい。この場合、突部47は金枠本体19の外周面から径方向外向きに突出して設けられる。
上記実施の形態では、輪体39は外周部にゴム製のタイヤ42を有しているが、輪体39全体をゴム等の弾性体で形成してもよい。また、タイヤ42は内部に中空部48を有しているが、中空部48が形成されていないゴム製のリングでもよい。また、ゴム以外の弾性体であってもよい。
上記実施の形態では、検出装置59を、光電スイッチ式のものとし、金枠本体19の引抜側に設けた例を示したが、溶湯13の通過(或は到達)を検出する場所は取鍋51の出口から金枠本体19の引抜側までの間であれば、どこに設けてもよい。
上記実施の形態では、管の一例として鋳鉄管2を挙げたが、鋳鉄以外の材料であってもよい。また、溶湯として溶融鋳鉄を挙げたが、鋳鉄以外の材料であってもよい。
1 遠心力鋳造装置
2 鋳鉄管
10 金枠装置
11 冷却装置
12 回転機
13 溶湯
19 金枠本体
20 スリーブ
24 貫通孔
25 間隙
27 軸受装置
29 取付フレーム(取付部材)
35 冷却水
39 輪体
40 モータ(回転駆動装置)
42 タイヤ(振動吸収部材)
47 突部(当接部)

Claims (4)

  1. 回転機によって回転される金枠装置内に溶湯を供給して管を遠心力鋳造する遠心力鋳造装置であって、
    金枠装置は軸受装置により回転自在に取付部材に保持され、
    回転機は、輪体と、輪体を回転させる回転駆動装置とを有し、
    金枠装置の外周面に、輪体の外周部が当接する当接部が設けられ、
    輪体の少なくとも外周部は振動吸収部材からなることを特徴とする遠心力鋳造装置。
  2. 当接部は、金枠装置の外周面から全周にわたって径方向外向きに突出した突部であり、
    輪体の外周部は突部の外周面に当接していることを特徴とする請求項1記載の遠心力鋳造装置。
  3. 軸受装置は取付部材に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遠心力鋳造装置。
  4. 金枠装置は、スリーブと、スリーブ内に挿入された金枠本体とを有し、
    スリーブは金枠本体に保持され、
    スリーブに、径方向に貫通する複数の貫通孔が形成され、
    スリーブの内周と金枠本体の外周との間に間隙が形成され、
    冷却水をスリーブの外周に散水する冷却装置が備えられ、
    溶湯は金枠本体内に供給されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遠心力鋳造装置。
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