JP2011211252A - 監視装置および監視プログラム - Google Patents

監視装置および監視プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2011211252A
JP2011211252A JP2010073752A JP2010073752A JP2011211252A JP 2011211252 A JP2011211252 A JP 2011211252A JP 2010073752 A JP2010073752 A JP 2010073752A JP 2010073752 A JP2010073752 A JP 2010073752A JP 2011211252 A JP2011211252 A JP 2011211252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
lsa
network
lsa information
state information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010073752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5604928B2 (ja
Inventor
Masato Ichihashi
昌人 市橋
Manabu Tanabe
学 田辺
Takashi Ato
隆志 阿戸
Tomokazu Saito
友和 西塔
Tatsu Kobayashi
竜 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2010073752A priority Critical patent/JP5604928B2/ja
Publication of JP2011211252A publication Critical patent/JP2011211252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5604928B2 publication Critical patent/JP5604928B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Abstract

【課題】ユーザによるネットワークの保守作業を容易にすること。
【解決手段】LSA受信部501は、ネットワークにおける各リンク状態のうちのネットワークで発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報を複数受信する。優先順位決定部502は、LSA受信部501によって受信された各状態情報の優先順位をそれぞれ決定する。出力制御部508は、各状態情報の少なくともいずれかを出力する出力制御部508であって、優先順位決定部502によって決定された優先順位が高い状態情報ほど優先的に出力する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ネットワーク監視を行う監視装置および監視プログラムに関する。
近年、ネットワーク構成の複雑化および大規模化にともない、ネットワーク監視システムが重要になってきている。たとえば、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いた通信により定期的に情報を収集し、取得した情報からネットワークの状態を収集する方法がある。また、経路制御プロトコルとしてOSPF(Open Shortest Path First)を用いたネットワークにおいて、経路障害を特定するネットワーク監視システムが開示されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開2002−354012号公報
しかしながら、上述した従来技術では、ユーザによるネットワークの保守作業を容易に行うことができないという問題がある。たとえば、上記特許文献1のような技術では、ネットワークの一部の異常などに起因して発生したネットワークの複数箇所の変化も検出されるため、検出結果からネットワークの異常箇所などを特定することが困難である。また、ネットワークが複雑であったり大規模だったりすると、ネットワークの一部の異常などに起因して多数の変化が検出されるため、検出結果からネットワークの異常箇所などを特定することがさらに困難になる。
また、SNMPを用いる場合において監視対象の機器が増加すると、トラフィックが増加するという問題がある。また、たとえばSNMPを用いる場合において監視間隔を短くすると、監視装置の負荷やネットワークのトラフィックが増加するという問題がある。
開示の監視装置および監視プログラムは、上述した問題点を解消するものであり、ユーザによるネットワークの保守作業を容易にすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示技術は、ネットワークにおける各リンク状態のうちの前記ネットワークで発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報を複数受信し、受信された各状態情報の優先順位をそれぞれ決定し、前記各状態情報の少なくともいずれかを出力し、決定された優先順位が高い状態情報ほど優先的に出力することを要件とする。
開示の監視装置および監視プログラムによれば、ユーザによるネットワークの保守作業を容易にすることができるという効果を奏する。
実施の形態にかかるネットワークを示す図である。 各プローブによる監視装置へのLSA情報の送信を示す図である。 プローブの構成例を示すブロック図である。 プローブの動作例を示すフローチャートである。 監視装置の構成例を示すブロック図である。 LSA情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 タイプ1のLSA情報の一例を示す図である。 タイプ2のLSA情報の一例を示す図である。 タイプ3のLSA情報の一例を示す図である。 タイプ4のLSA情報の一例を示す図である。 タイプ5のLSA情報の一例を示す図である。 LSA変化情報の一例を示す図である。 監視装置の動作例を示すフローチャートである。 LSA情報の変化の判断処理の一例を示すフローチャートである。 LSA情報の管理処理の一例を示すフローチャートである。 論理構成に基づく優先順位の決定処理を示す図である。 実施の形態にかかるネットワークの別の例を示す図である。 ネットワークにおいて発生した障害を示す図である。 ネットワークの論理構成の一例を示す図である。 ネットワークのパスツリーの一例を示す図(その1)である。 ネットワークのパスツリーの一例を示す図(その2)である。 ネットワークのパスツリーの一例を示す図(その3)である。 図1に示したネットワークにおける障害の発生例を示す図である。 LSA情報記憶部に記憶される情報の具体例を示す図(その1)である。 LSA情報記憶部に記憶される情報の具体例を示す図(その2)である。 LSA情報記憶部に記憶される情報の具体例を示す図(その3)である。 出力制御部による出力制御の一例を示すフローチャートである。 出力画面の一例を示す図(その1)である。 出力画面の一例を示す図(その2)である。
以下に添付図面を参照して、開示技術の好適な実施の形態を詳細に説明する。開示技術は、ネットワークで発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報のそれぞれに優先順位を決定し、決定した優先順位が高い状態情報ほど優先的に出力することで、ユーザによる保守作業を容易にする。
(実施の形態)
(監視対象のネットワークについて)
図1は、実施の形態にかかるネットワークを示す図である。図1に示すネットワーク100は、エリア110,120,130に分割されたOSPFのネットワークである。エリア110には、ルータ111〜113およびプローブ119が含まれている。エリア120には、ルータ112,121,123,124およびプローブ129が含まれている。エリア130には、ルータ113,131,132,134,135およびプローブ139が含まれている。
エリア110は、ネットワーク100のバックボーンエリアである。ルータ112は、エリア110およびエリア120に接続されているABR(Area Border Router)である。ルータ113は、エリア110およびエリア130に接続されているABRである。
プローブ119,129,139および監視装置101は、ネットワーク100の変化(たとえば障害の発生や障害からの復旧を含む)を監視する監視システムである。プローブ119,129,139は、それぞれエリア110,120,130に設けられた監視端末である。このように、ネットワーク100においては、各エリアに少なくとも一台のプローブが設けられている。
監視装置101は、ネットワーク100に接続されており、ネットワーク100の変化を監視する監視装置である。ここでは、監視装置101は、ネットワーク100のバックボーンエリアであるエリア110のルータ111に接続されている。
(プローブについて)
図2は、各プローブによる監視装置へのLSA情報の送信を示す図である。図2に示すように、プローブ119は、エリア110の各ルータにおいて交換(フラッディング)されるLSA情報を取得し、取得したLSA情報を監視装置101へ送信する。同様に、プローブ129,139は、それぞれエリア120,130の各ルータにおいて交換されるLSA情報を取得し、取得したLSA情報を監視装置101へ送信する。
LSA情報(Link State Advertisement)は、ネットワーク100における各リンク状態を示す情報である。また、LSA情報は、ネットワーク100において異常が発生した場合に、発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報として各ルータにおいて交換される。また、LSA情報は、ネットワーク100における異常に限らず、ネットワーク100の一部がユーザによって変更された場合にも、変化したリンク状態を示す状態情報として各ルータにおいて交換されてもよい。
図3は、プローブの構成例を示すブロック図である。ここでは、図1に示したプローブ119の構成例について説明するが、図1に示したプローブ129,139の構成例についても同様である。図3に示すように、プローブ119は、パケット受信部311と、LSA抽出部312と、LSA送信部313と、を備えている。
パケット受信部311は、エリア110を流れるパケットデータをスヌーピングなどにより受信し、受信したパケットデータをLSA抽出部312へ出力する。LSA抽出部312は、パケット受信部311から出力されたパケットデータに含まれるLSU(Link State Update)の中からLSA情報を抽出する。LSA抽出部312は、抽出したLSA情報をLSA送信部313へ出力する。LSA送信部313は、LSA抽出部312から出力されたLSA情報を監視装置101へ送信する。
図4は、プローブの動作例を示すフローチャートである。ここでは、図1に示したプローブ119の動作例について説明するが、図1に示したプローブ129,139の動作例についても同様である。プローブ119は、たとえば以下の各ステップを実行する。まず、エリア110を流れるパケットデータを受信したか否かを判断し(ステップS401)、パケットデータを受信するまで待つ(ステップS401:Noのループ)。
ステップS401においてパケットデータを受信すると(ステップS401:Yes)、受信したパケットデータに含まれるLSA情報を抽出する(ステップS402)。つぎに、ステップS402によって抽出されたLSA情報を監視装置101へ送信し(ステップS403)、ステップS401へ戻る。
これにより、プローブ119は、エリア110の各ルータにおいて交換されるLSA情報を監視装置101へ送信することができる。同様に、プローブ129,139は、それぞれエリア120,130の各ルータにおいて交換されるLSA情報を監視装置101へ送信することができる。
(監視装置について)
図5は、監視装置の構成例を示すブロック図である。図1に示した監視装置101は、図5に示すように、LSA受信部501と、優先順位決定部502と、LSA情報記憶部503と、論理構成生成部504と、論理構成記憶部505と、パスツリー生成部506と、パスツリー記憶部507と、出力制御部508と、出力部509と、ユーザ指示入力部510と、を備えている。LSA受信部501は、プローブ119,129,139から送信されたLSA情報を受信する。LSA受信部501は、受信したLSA情報を、優先順位決定部502、論理構成生成部504およびパスツリー生成部506へ出力する。
優先順位決定部502は、LSA受信部501から出力されたLSA情報の優先順位を決定する。具体的には、優先順位決定部502は、LSA情報のタイプ(種類)によってLSA情報の優先順位を決定する。さらに具体的には、優先順位決定部502は、狭い範囲のリンク状態を示す種類のLSA情報ほど高い優先順位に決定する。
たとえば、優先順位決定部502は、タイプ1のLSA情報の優先順位を、タイプ2,3,4,5,…のLSA情報よりも高くする。また、優先順位決定部502は、タイプ2のLSA情報の優先順位を、タイプ3,4,5,…のLSA情報よりも高くする。また、優先順位決定部502は、タイプ3またはタイプ4のLSA情報の優先順位を、タイプ5,…のLSA情報よりも高くする。
また、優先順位決定部502は、論理構成記憶部505に記憶された論理構成データに基づいてLSA情報の優先順位を決定してもよい(たとえば図12参照)。また、優先順位決定部502は、パスツリー記憶部507に記憶されたパスツリーデータに基づいてLSA情報の優先順位を決定してもよい(たとえば図13〜図16−3参照)。優先順位決定部502は、LSA受信部501から出力されたLSA情報を、決定した優先順位とともにLSA情報記憶部503へ出力する。
LSA情報記憶部503は、優先順位決定部502から出力された各LSA情報を記憶する。また、LSA情報記憶部503は、優先順位決定部502から出力された優先順位がより低い状態情報を、優先順位がより高い状態情報の従属情報として記憶する。
論理構成生成部504は、LSA受信部501から出力されたLSA情報に基づいて、ネットワーク100の論理構成を示す論理構成データの生成(更新も含む)を行う。論理構成生成部504は、生成した論理構成データを論理構成記憶部505へ出力する。論理構成記憶部505は、論理構成生成部504から出力された論理構成データを記憶する。
パスツリー生成部506は、LSA受信部501から出力されたLSA情報に基づいて、ネットワーク100のパスツリーを示すパスツリーデータの生成(更新も含む)を行う。具体的には、パスツリー生成部506は、LSA情報に含まれる各リンクのコストの情報に基づいて、監視装置101から各宛先までの各パスを示すパスツリーデータを生成する。ただし、パスツリー生成部506が生成するパスツリーデータの起点は、監視装置101に限らず他の通信装置とすることもできる。パスツリー生成部506は、生成したパスツリーデータをパスツリー記憶部507へ出力する。パスツリー記憶部507は、パスツリー生成部506から出力されたパスツリーデータを記憶する。
出力制御部508は、LSA情報記憶部503に記憶された、ネットワーク100の変化を示すLSA情報の少なくともいずれかを、出力部509を介して出力する出力制御を行う。具体的には、出力制御部508は、優先順位が高いLSA情報ほど優先的に出力する。また、出力制御部508は、優先順位がより低いLSA情報を、優先順位がより高いLSA情報に関連付けて出力する出力制御を行ってもよい。また、出力制御部508は、たとえばユーザ指示入力部510から出力された指示情報に基づいて出力制御を行う。
たとえば、出力制御部508は、LSA情報が示すネットワーク100の変化を、論理構成生成部504に記憶されたネットワーク100の論理構成データにマッピングして出力する。これにより、ネットワーク100の論理構成を用いて、LSA情報が示すネットワーク100の変化を視覚的に分かりやすくユーザへ出力することができる。
また、出力制御部508は、LSA情報が示すネットワーク100の変化を、パスツリー生成部506に記憶されたネットワーク100のパスツリーデータにマッピングして出力してもよい。これにより、ネットワーク100のパスツリーを用いて、LSA情報が示すネットワーク100の変化を視覚的に分かりやすくユーザへ出力することができる。
出力部509は、出力制御部508の制御にしたがって、LSA情報に基づく情報をユーザへ出力する。たとえば、出力部509は、LSA情報に基づく画像を表示するモニタや、LSA情報に基づく画像をモニタに表示させるモニタ制御部であってもよい。または、出力部509は、LSA情報に基づく出力画像を印刷するプリンタや、LSA情報に基づく出力画像をプリンタに印刷させるプリンタ制御部などであってもよい。
また、監視装置101のメモリには、変化中フラグが記憶されている。変化中フラグは、ネットワーク100の変化に起因してネットワーク100の各リンク状態が変化している状態を示す情報である。たとえば、変化中フラグは、ネットワーク100の変化に起因する最初のLSA情報を監視装置101が受信してから、所定の保護期間が経過するまでの期間はTrueに設定され、それ以外の期間はFalseに設定される。変化中フラグは、たとえば監視装置101の図示しない制御部によって設定される。
図6は、LSA情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。図6に示すように、優先順位決定部502は、たとえばLSA変化情報610、カレントLSA情報620および変化前LSA情報630をLSA情報記憶部503に記憶させる。優先順位決定部502は、ネットワーク100の変化が発生する前の各LSA情報を変化前LSA情報630としてLSA情報記憶部503に記憶させる。
また、優先順位決定部502は、最新のLSA情報をマージした全LSA情報をカレントLSA情報620としてLSA情報記憶部503に記憶させる。また、優先順位決定部502は、ネットワーク100の変化が発生してから所定の保護期間が経過するまでの期間に受信されたLSA情報を、決定した優先順位とともにLSA変化情報610としてLSA情報記憶部503に記憶させる。
つぎに、監視装置101が各プローブから受信し、カレントLSA情報620および変化前LSA情報630としてLSA情報記憶部503に記憶されるLSA情報の例について説明する。
図7−1は、タイプ1のLSA情報の一例を示す図である。図7−1に示すように、タイプ1のLSA情報710は、ネットワークの変化が生じたエリアと、LSA情報のタイプ(ここではタイプ1)と、広報元のルータと、広報元のルータのリンク1,2,…と、リンク1,2,…のコスト1,2,…と、を示す情報を含んでいる。LSA情報710はたとえばルータの消滅を示す。
図7−2は、タイプ2のLSA情報の一例を示す図である。図7−2に示すように、タイプ2のLSA情報720は、ネットワークの変化が生じたエリアと、LSA情報のタイプ(ここではタイプ2)と、広報元のルータと、ネットワークと、ルータ1,2,3,…と、を示す情報を含んでいる。LSA情報720はたとえばネットワークの消滅を示す。
図7−3は、タイプ3のLSA情報の一例を示す図である。図7−3に示すように、タイプ3のLSA情報730は、ネットワークの変化が生じたエリアと、LSA情報のタイプ(ここではタイプ3)と、広報元のルータと、ネットワークと、アドレス1,2,…と、アドレス1,2,…のコスト1,2,…と、を示す情報を含んでいる。
図7−4は、タイプ4のLSA情報の一例を示す図である。図7−4に示すように、タイプ4のLSA情報740は、ネットワークの変化が生じたエリアと、LSA情報のタイプ(ここではタイプ4)と、広報元のルータと、ルータアドレス1,2,3,…と、を示す情報を含んでいる。
図7−5は、タイプ5のLSA情報の一例を示す図である。図7−5に示すように、タイプ5のLSA情報750は、ネットワークの変化が生じたエリアと、広報元のルータと、ネットワーク1,2,…と、ネットワーク1,2,…のコスト1,2,…と、を示す情報を含んでいる。
図1に示したように、ネットワーク100の各エリアにプローブを設ける場合は、タイプ3のLSA情報730と同じ情報が、別エリアのタイプ2のLSA情報720として監視装置101へ送信される。監視装置101は、内容が重複するタイプ3のLSA情報730とタイプ2のLSA情報720とを受信した場合は、たとえばタイプ3のLSA情報730を破棄し、タイプ2のLSA情報720を記憶する。
図8は、LSA変化情報の一例を示す図である。優先順位決定部502は、たとえばタイプ1のLSA情報710が受信された場合に、図8に示すLSA情報800を、上述したLSA変化情報610としてLSA情報記憶部503に記憶させる。LSA情報800は、LSA情報710(たとえば図7−1参照)に、インデクス810と、上位LSA情報インデクス820と、を付加した情報である。
インデクス810は、個々のLSA情報800(LSA変化情報610)を識別するためのインデクスである。上位LSA情報インデクス820は、LSA情報800が従属する他のLSA情報を識別するためのインデクスである。たとえば、上位LSA情報インデクス820には、LSA情報800が従属する他のLSA情報800のインデクス810がインデクスとして格納される。
図9は、監視装置の動作例を示すフローチャートである。監視装置101は、たとえば以下の各ステップを実行する。まず、プローブ119,129,139からLSA情報を受信したか否かを判断し(ステップS901)、受信するまで待つ(ステップS901:Noのループ)。LSA情報を受信すると(ステップS901:Yes)、受信したLSA情報に、以前に受信したLSA情報からの変化があるか否かを判断する(ステップS902)。ただし、受信したLSA情報のエージング時間がMaxAgeであった場合は、ネットワークの消滅を意味するため、LSA変化ありと判断する。
ステップS902において、LSA情報に変化がない場合(ステップS902:No)は、一連の動作を終了する。LSA情報に変化がある場合(ステップS902:Yes)は、ステップS902によって受信されたLSA情報の管理処理を行う(ステップS903)。つぎに、ステップS902によって受信されたLSA情報に基づいてネットワーク100の論理構成データを更新する(ステップS904)。
つぎに、ステップS902によって受信されたLSA情報に基づいてネットワーク100のパスツリーデータを更新し(ステップS905)、一連の動作を終了する。これにより、ネットワーク100の変化を示すLSA情報を受信するごとに、LSA情報記憶部503のLSA情報、論理構成記憶部505の論理構成データおよびパスツリー記憶部507のパスツリーデータを更新することができる。
図10は、LSA情報の変化の判断処理の一例を示すフローチャートである。監視装置101は、図9のステップS902に示したLSA情報の変化の判断処理として、たとえば以下の各ステップを実行する。まず、変化中フラグがTrueか否かを判断する(ステップS1001)。変化中フラグがFalseである場合(ステップS1001:No)は、LSA情報記憶部503からカレントLSA情報620を取得する(ステップS1002)。変化中フラグがTrueである場合(ステップS1001:Yes)は、LSA情報記憶部503から変化前LSA情報630を取得する(ステップS1003)。
つぎに、ステップS1002,S1003のいずれかにより取得されたLSA情報に、図9のステップS901によって受信されたLSA情報と同一のLSA情報が存在するか否かを判断する(ステップS1004)。ステップS1002,S1003のいずれかにより取得されたLSA情報は、カレントLSA情報620または変化前LSA情報630である。同一のLSA情報が存在する場合(ステップS1004:Yes)は、LSA情報に変化がないと判断し(ステップS1005)、図9の動作を終了する。
この場合は、監視装置101は、ステップS901によって受信されたLSA情報のエージング時間を最大値にリセットする。ステップS1004において同一のLSA情報が存在しない場合(ステップS1004:No)は、LSA情報に変化があると判断し(ステップS1006)、図9のステップS903へ移行する。
図11は、LSA情報の管理処理の一例を示すフローチャートである。監視装置101は、図9のステップS903に示したLSA情報の管理処理として、たとえば以下の各ステップを実行する。まず、図9のステップS901において受信されたLSA情報のエージング時間がMaxAgeか否かを判断する(ステップS1101)。エージング時間がMaxAgeでない場合(ステップS1101:No)は、受信されたLSA情報を、LSA変化情報610に含まれる他のLSA情報に従属させてLSA変化情報610として優先順位決定部502に記憶させる(ステップS1102)。
ステップS1101において、エージング時間がMaxAgeである場合(ステップS1101:Yes)は、タイプに基づく優先順位について、受信されたLSA情報の方がLSA変化情報610の他のLSA情報より高いか否かを判断する(ステップS1103)。受信されたLSA情報の優先順位が他のLSA情報より高くない場合(ステップS1103:No)は、ステップS1102へ移行する。
ステップS1103において、受信されたLSA情報の優先順位が他のLSA情報より高い場合(ステップS1103:Yes)は、受信されたLSA情報が示す変化箇所を論理構成データにマッピングする(ステップS1104)。つぎに、ステップS1104によってマッピングされた論理構成データに基づく優先順位について、受信されたLSA情報の方がLSA変化情報610の他のLSA情報より高いか否かを判断する(ステップS1105)。優先順位が高くない場合(ステップS1105:No)は、ステップS1102へ移行する。この場合は、ステップS1102において、受信されたLSA情報を、優先順位が高いLSA情報の従属情報としてLSA変化情報610に記憶させる。
ステップS1105において、優先順位が高い場合(ステップS1105:Yes)は、受信されたLSA情報が示す変化箇所をパスツリーデータにマッピングする(ステップS1106)。つぎに、ステップS1106によってマッピングされたパスツリーデータに基づく優先順位について、受信されたLSA情報の方がLSA変化情報610の他のLSA情報より高いか否かを判断する(ステップS1107)。優先順位が高くない場合(ステップS1107:No)は、ステップS1102へ移行する。この場合は、ステップS1102において、受信されたLSA情報を、優先順位が高いLSA情報の従属情報としてLSA変化情報610に記憶させる。
ステップS1107において、優先順位が高い場合(ステップS1107:Yes)は、変化中フラグがTrueであるか否かを判断する(ステップS1108)。変化中フラグがTrueである場合(ステップS1108:Yes)は、一連の動作を終了する。変化中フラグがFalseである場合(ステップS1108:No)は、変化中フラグをTrueに設定し(ステップS1109)、一連の動作を終了する。
また、監視装置101は、ステップS1109によって変化中フラグをTrueに設定してから所定時間を保護期間とする。また、監視装置101は、保護期間が経過すると、変化中フラグをFalseに設定する。所定時間は、たとえば、連続して発生する変化を一つの事象として管理するために適切な時間に設定する。
(LSA情報のタイプによる優先順位の決定処理)
たとえば、監視装置101の優先順位決定部502は、同じルータのタイプ1,2の各LSA情報がLSA受信部501によって受信された場合は、タイプ1のLSA情報の優先順位をタイプ2のLSA情報より高くする。これにより、タイプ1のLSA情報をタイプ2のLSA情報より優先的に出力することができる。
ところで、この場合は、タイプ1のLSA情報が示す障害を復旧しなければ、タイプ2のLSA情報が示す障害の復旧を確認することができない。このため、タイプ1のLSA情報をタイプ2のLSA情報より優先的に出力することで、ユーザは、優先的に復旧すべき障害を容易に特定することができる。
(論理構成に基づく優先順位の決定処理)
図12は、論理構成に基づく優先順位の決定処理を示す図である。図12に示す論理構成1200は、ネットワーク100の論理構成であり、監視装置101の論理構成記憶部505に記憶された論理構成データをイメージ化した図である。ネットワーク123a,131a,135aは、それぞれルータ123,131,135に接続されたネットワークである。ここでは、ネットワーク100において、ルータ112の障害1201と、ネットワーク124aの障害1202と、が発生したとする。
監視装置101は、障害1201を示すLSA情報を受信しているとする。そして、監視装置101は、ルータ124に接続された障害1202を示すLSA情報を受信したとする。この場合は、監視装置101の優先順位決定部502は、障害1201の影響でネットワーク124aから監視装置101までの接続経路がないため、障害1202を示すLSA情報の優先順位を、障害1201を示すLSA情報より低く決定する。
これにより、障害1202よりも優先的に対処すべき障害1201を示すLSA情報の優先順位を、障害1202を示すLSA情報より高く決定することができる。そして、監視装置101は、障害1202を示すLSA情報を、障害1201を示すLSA情報の従属情報としてLSA変化情報610に記憶する。
このように、優先順位決定部502は、論理構成に基づく優先順位の決定処理として、監視装置101までの接続経路がない箇所の変化を示すLSA情報の優先順位を、監視装置101までの接続経路がある箇所の変化を示すLSA情報の優先順位より低くする。これにより、優先的に対処すべき障害の発生箇所を優先的に出力し、ユーザによる保守作業を容易にする。
また、優先順位決定部502は、監視装置101までの接続経路がないネットワーク124aの変化を示すLSA情報を、ネットワーク124aから監視装置101までの経路を切断する要因となっている、ルータ112の変化を示すLSA情報の従属情報とする。これにより、優先的に対処すべき障害の発生箇所をより精度よく優先的に出力し、ユーザによる保守作業を容易にする。
(パスツリーに基づく優先順位の決定処理)
図13は、実施の形態にかかるネットワークの別の例を示す図である。図13において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図13に示すネットワーク100のエリア130には、ルータ113,131,132,134およびプローブ139が含まれている。また、ルータ113とルータ131は互いに接続されている。図13に示すネットワーク100において、各ルータ間を接続するネットワークは255.255.255.252(/30)マスクとする。
図14は、ネットワークにおいて発生した障害を示す図である。図14において、図13に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図13に示したネットワーク100において、ルータ113とルータ131の間の接続経路において障害1401が発生した後に、ルータ131とルータ134の間の接続経路において障害1402が発生したとする。
図15は、ネットワークの論理構成の一例を示す図である。図15に示す論理構成1500は、図14に示したネットワーク100および障害1401,1402の論理構成であり、論理構成記憶部505に記憶された論理構成データをイメージ化した図である。
ネットワーク100において発生した障害1401,1402は、まず、タイプ2でエージング時間がMaxAgeのLSA情報によってそれぞれ監視装置101へ通知される。このため、論理構成に基づく優先順位の決定処理では、障害1401,1402は個別の障害として判定され、障害1401,1402を示す各LSA情報の間には優先順位が決定されない。この場合は、監視装置101の優先順位決定部502は、パスツリーに基づく優先順位の決定処理を行う。
図16−1〜図16−3は、ネットワークのパスツリーの一例を示す図である。図16−1に示すパスツリー1600は、図14に示したネットワーク100のパスツリーであり、パスツリー記憶部507に記憶されたパスツリーデータをイメージ化した図である。障害1401,1402の発生前は、各プローブから送信されるLSA情報に基づいて、監視装置101を起点とした各宛先までのパスを示すパスツリー1600が生成される。
障害1401が発生すると、図16−2に示すように、ルータ113とルータ131の間のパスがなくなり、監視装置101からネットワーク131aまでのパスが切断される。これに対して、パスツリー生成部506は、たとえば、ルータ113とルータ132を接続し、ルータ132とルータ131の間を接続するパスを生成する。これにより、監視装置101からネットワーク131aまでのパスが確保される。
さらに障害1402が発生すると、図16−3に示すように、ルータ132とルータ131の間のパスがなくなり、監視装置101からネットワーク131aまでのパスが切断される。これに対して、パスツリー生成部506は、たとえば、ルータ113とルータ134を接続し、ルータ134とルータ131の間を接続するパスを生成する。これにより、監視装置101からネットワーク131aまでのパスが確保される。
障害1401,1402の発生前(図16−1参照)と、障害1401,1402の発生後(図16−3参照)と、を比較すると、障害1401が発生していなければ、障害1402はパスツリー1600に影響していないことが分かる。このことから、障害1402は障害1401に関連付けた障害と判断する。したがって、優先順位決定部502は、障害1402を示すLSA情報を、障害1401を示すLSA情報の従属情報とする。
このように、LSA変化前の状態におけるパスツリーに対して影響の有無を判定する。影響がない場合は、どの障害が発生したことによりパスツリー上に該当ネットワークが選択されるようになったかを判定し、その障害を優先順位上位の障害として関連付ける。
この場合も、論理構成時と同様にパス経路が存在するか、否かを判定する。パス経路が存在しない場合は、経路上で既に障害が存在する箇所のLSA変化の従属障害として、LSA変化情報データ(図6のLSA変化情報610)を更新する。
このように、優先順位決定部502は、パスツリー1600に基づく優先順位の決定処理として、パスツリー1600に対する影響に基づいてLSA情報の優先順位を決定する。具体的には、優先順位決定部502は、図16−1に示したパスツリー1600を変化させる障害1401を示すLSA情報の優先順位を、図16−1に示したパスツリー1600を変化させない障害1402を示すLSA情報の優先順位より高いと判定する。
ところで、図16−1に示したパスツリー1600は、ネットワーク100において障害が発生していない状態において生成されたパスツリーであるため、たとえばコストが最小の最適なパスツリーである。このため、ネットワーク100の変化前における最適なパスツリー1600へ効率よく戻すために対処すべき障害の発生箇所を優先的に出力し、ユーザによるネットワークの保守作業を容易にすることができる。
また、優先順位決定部502は、図16−1に示した最適なパスツリー1600を変化させない障害1402を示すLSA情報を、最適なパスツリー1600を変化させる障害1401を示すLSA情報の従属情報とする。これにより、ネットワーク100の変化前における最適なパスツリー1600へ効率よく戻すために対処すべき障害の発生箇所をより精度よく優先的に出力し、ユーザによる保守作業を容易にする。
(障害発生によるLSA情報の管理処理の例)
図17は、図1に示したネットワークにおける障害の発生例を示す図である。図17において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。ここでは、監視装置101の変化中フラグがFalseである状態において、ネットワーク100のルータ124に障害1701が発生した場合について説明する。この場合は、まず、障害1701の発生を示すタイプ2のLSA情報(MaxAge)がプローブ129から監視装置101へ送信される。
図18−1は、LSA情報記憶部に記憶される情報の具体例を示す図(その1)である。図17に示したネットワーク100において、障害1701の発生前においては、監視装置101のLSA情報記憶部503に記憶される情報はたとえば図18−1のようになる。ここでは、変化中フラグがFalseであるため、LSA変化情報610および変化前LSA情報630は空白である。
また、障害1701は発生していないため、タイプ1のLSA情報1811〜1813…と、タイプ2のLSA情報1821,1822…と、がカレントLSA情報620に含まれている。LSA情報1811は、ルータ121がルータ124およびルータ112と接続されていることを示している。LSA情報1812は、ルータ123がルータ112およびルータ124と接続されていることを示している。LSA情報1813は、ルータ124がルータ121およびルータ123と接続されていることを示している。
監視装置101は、障害1701を示すLSA情報をプローブ129から受信すると、変化中フラグがFalseであるため、LSA情報記憶部503からカレントLSA情報620を取得する。そして、監視装置101は、プローブ129から受信したLSA情報がカレントLSA情報620に存在しないため、LSA情報に変化があったと判断し、図11に示したLSA情報の管理処理を実行する。
図18−2は、LSA情報記憶部に記憶される情報の具体例を示す図(その2)である。LSA情報の管理処理において、監視装置101は、変化中フラグをTrueに設定することで保護期間を起動するとともに、カレントLSA情報620を変化前LSA情報630にコピーする。また、監視装置101は、プローブ129から受信した、障害1701を示すLSA情報1831,1832をLSA変化情報610に追加する。また、監視装置101は、障害1701を示すLSA情報に基づいて、障害1701が発生したリンクを示すLSA情報1821,1822をカレントLSA情報620から削除する。これにより、LSA情報記憶部503に記憶される情報はたとえば図18−2のようになる。
このとき、LSA情報1831,1832が追加される前のLSA変化情報610は空白であるため、タイプに基づく優先順位、論理構成に基づく優先順位およびパスツリーに基づく優先順位は、受信したLSA情報の優先順位が最も高くなる。監視装置101は、LSA情報1831,1832の上位LSA情報インデクス820に、優先順位が最も高いことを示す「上位」を格納する。
つぎに、ルータ124に障害1701が発生したため、エリア110においてルータ121とルータ124の間のネットワーク障害を示すタイプ3のLSA情報(MaxAge)が交換される。また、エリア110においてルータ123とルータ124の間のネットワーク障害を示すタイプ3のLSA情報(MaxAge)が交換される。
プローブ129は、これらのLSA情報を取得して監視装置101へ送信する。監視装置101は、変化中フラグがTrueであるため、LSA情報記憶部503からLSA変化情報610を取得する。そして、監視装置101は、プローブ129から受信したLSA情報がLSA変化情報610に存在しないため、LSA情報に変化があったと判断し、図11に示したLSA情報の管理処理を実行する。
図18−3は、LSA情報記憶部に記憶される情報の具体例を示す図(その3)である。LSA情報の管理処理において、監視装置101は、プローブ129から受信した、ルータ124の各リンクを示すタイプ1のLSA情報1833をLSA変化情報610に追加する。LSA情報1833は、たとえばプローブ129において生成される。
また、監視装置101は、タイプ1のLSA情報1833の優先順位をタイプ2のLSA情報1831,1832より高いと判断し、LSA情報1831,1832をLSA情報1833の従属情報とする。具体的には、監視装置101は、LSA情報1831,1832の上位LSA情報インデクス820(図8参照)に、LSA情報1833のインデクス810(図8参照)である「Id.3」を格納する。
また、監視装置101は、ルータ124の各リンクを示すLSA情報1813をカレントLSA情報620から削除する。これにより、LSA情報記憶部503に記憶される情報はたとえば図18−3のようになる。
また、ルータ121とルータ124の間の障害を示すタイプ3のLSA情報はタイプ2のLSA情報1831と同内容である。このため、監視装置101は、タイプに基づく優先順位が高いLSA情報1831をLSA変化情報610に残し、ルータ121とルータ124の間の障害を示すタイプ3のLSA情報については破棄する。同様に、ルータ123とルータ124の間のネットワーク障害を示すタイプ3のLSA情報はタイプ2のLSA情報1832と同内容である。このため、監視装置101は、タイプに基づく優先順位が高いLSA情報1832をLSA変化情報610に残し、ルータ123とルータ124の間のネットワーク障害を示すタイプ3のLSA情報については破棄する。
(出力制御について)
図19は、出力制御部による出力制御の一例を示すフローチャートである。監視装置101の出力制御部508は、出力制御としてたとえば図19に示す各ステップを実行する。まず、LSA情報記憶部503に記憶されたLSA変化情報610を取得する(ステップS1901)。つぎに、論理構成記憶部505に記憶された論理構成データを取得する(ステップS1902)。つぎに、パスツリー記憶部507に記憶されたパスツリーデータを取得する(ステップS1903)。
つぎに、ステップS1902によって取得された論理構成データに、ステップS1901によって取得されたLSA変化情報610をマッピングする(ステップS1904)。つぎに、ステップS1903によって取得されたパスツリーデータに、ステップS1901によって取得されたLSA変化情報610をマッピングする(ステップS1905)。
つぎに、ステップS1904によってLSA変化情報610がマッピングされた論理構成データおよびステップS1904によってLSA変化情報610がマッピングされたパスツリーデータをユーザへ出力し(ステップS1906)、一連の動作を終了する。
以上の各ステップは、たとえば監視装置101の変化フラグがTrueからFalseになるごとに実行される。これにより、ネットワーク100に異常が発生してから保護期間が経過するごとに、ネットワーク100の異常箇所をユーザへ通知することができる。または、以上の各ステップは、ユーザ指示入力部510へのユーザ指示の入力に基づいて実行されてもよい。これにより、ユーザの任意のタイミングでネットワーク100の異常箇所をユーザへ通知することができる。
ここでは論理構成およびパスツリーの両方をユーザへ出力する場合について説明したが、論理構成およびパスツリーのいずれかをユーザへ出力するようにしてもよい。また、LSA情報に基づく異常箇所の出力形式は、論理構成やパスツリーに限らない。たとえば、異常箇所のみをユーザへ通知するようにしてもよい。
図20は、出力画面の一例を示す図(その1)である。出力制御部508は、たとえば、LSA変化情報610のうちの優先順位が最も高いLSA情報1833をマッピングした図20に示す論理構成1200を出力部509によって出力させる。具体的には、出力制御部508は、ルータ124に障害が発生していることをマーク2001によって示した論理構成1200を出力部509によって出力させる。
図21は、出力画面の一例を示す図(その2)である。図20に示した論理構成1200を出力部509によって出力している状態において、出力制御部508は、LSA情報1833の従属情報であるLSA情報1831,1832をさらにマッピングした論理構成1200を出力部509によって出力させる。
具体的には、出力制御部508は、図21に示す論理構成1200を出力部509によって出力させる。図21に示す論理構成1200は、ルータ124とルータ121との間に障害が発生していることをマーク2101によって示し、ルータ124とルータ123との間に障害が発生していることをマーク2102によって示している。
このように、出力制御部508は、優先順位がより低いLSA情報を、優先順位がより高いLSA情報に関連付けて出力する出力制御を行う。これにより、ユーザは、優先的に対処すべきルータ124の障害と、ルータ124の障害に起因する各障害と、を容易に区別して認識することができる。このため、ユーザによるネットワークの保守作業をさらに容易にすることができる。
なお、図20に示した論理構成1200から図21に示した論理構成1200への出力画面の切替は、たとえばユーザ指示入力部510から入力されたユーザ指示に基づいて行われる。または、出力制御部508の出力制御によって、図20に示した論理構成1200から図21に示した論理構成1200への出力画面の切替を自動的に行ってもよい。
このように、実施の形態にかかる監視装置101によれば、LSA変化情報610の各LSA情報のうちの優先順位が高いLSA情報ほど優先的に出力することができる。これにより、検出されるネットワークの複数の変化の中から、優先的に対処すべき異常箇所をユーザが容易に特定することができる。このため、たとえば複雑で大規模なネットワークであっても、ユーザによる保守作業を容易にすることができる。
以上説明したように、監視装置および監視プログラムによれば、ユーザによるネットワークの保守作業を容易にすることができる。
なお、本実施の形態で説明した監視方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)ネットワークにおける各リンク状態のうちの前記ネットワークで発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報を複数受信する受信部と、
前記受信部によって受信された各状態情報の優先順位をそれぞれ決定する決定部と、
前記各状態情報の少なくともいずれかを出力する出力制御部であって、前記決定部によって決定された優先順位が高い状態情報ほど優先的に出力する出力制御部と、
を備えることを特徴とする監視装置。
(付記2)前記決定部は、前記状態情報の種類に基づいて前記優先順位を決定することを特徴とする付記1に記載の監視装置。
(付記3)前記決定部は、狭い範囲のリンク状態を示す種類の状態情報ほど高い優先順位に決定することを特徴とする付記2に記載の監視装置。
(付記4)前記受信部によって受信された状態情報に基づいて、前記ネットワークの論理構成を示す論理構成データを生成する論理構成生成部を備え、
前記決定部は、前記論理構成生成部によって生成された論理構成データに基づいて前記優先順位を決定することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の監視装置。
(付記5)前記受信部によって受信された状態情報に基づいて、前記ネットワークのパスツリーを示すパスツリーデータを生成するパスツリー生成部を備え、
前記決定部は、前記パスツリー生成部によって生成されたパスツリーデータに基づいて前記優先順位を決定することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の監視装置。
(付記6)前記優先順位がより低い状態情報を、前記優先順位がより高い状態情報の従属情報として記憶する記憶部を備え、
前記出力制御部は、前記記憶部によって記憶された各状態情報に基づいて、前記優先順位がより低い状態情報を前記優先順位がより高い状態情報に関連付けて出力することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の監視装置。
(付記7)前記ネットワークは複数のエリアに分割されており、
前記受信部は、前記複数のエリアのそれぞれに設けられた監視端末から、それぞれのエリアで交換される状態情報を受信することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の監視装置。
(付記8)コンピュータを、
ネットワークにおける各リンク状態のうちの前記ネットワークで発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報を複数受信する受信手段、
前記受信手段によって受信された各状態情報の優先順位をそれぞれ決定する決定手段、
前記各状態情報の少なくともいずれかを出力する出力制御手段であって、前記決定手段によって決定された優先順位が高い状態情報ほど優先的に出力する出力制御手段、
として動作させることを特徴とする監視プログラム。
(付記9)ネットワークにおける各リンク状態のうちの前記ネットワークで発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報を複数受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された各状態情報の優先順位をそれぞれ決定する決定工程と、
前記各状態情報の少なくともいずれかを出力する出力制御工程であって、前記決定工程によって決定された優先順位が高い状態情報ほど優先的に出力する出力制御工程と、
を含むことを特徴とする監視方法。
(付記10)ネットワークにおける各リンク状態のうちの前記ネットワークで発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報を複数送信する監視端末と、
前記監視端末によって送信された各状態情報の優先順位をそれぞれ決定し、前記各状態情報の少なくともいずれかを出力するとともに、決定した優先順位が高い状態情報ほど優先的に出力する監視装置と、
を含むことを特徴とする監視システム。
100,123a,124a,131a,135a ネットワーク
101 監視装置
110,120,130 エリア
111〜113,121,123,124,131,132,134,135 ルータ
119,129,139 プローブ
710,720,730,740,750,800,1811〜1813,1821,1822,1831〜1833 LSA情報
1200,1500 論理構成
1201,1202,1401,1402,1701 障害
1600 パスツリー

Claims (7)

  1. ネットワークにおける各リンク状態のうちの前記ネットワークで発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報を複数受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された各状態情報の優先順位をそれぞれ決定する決定部と、
    前記各状態情報の少なくともいずれかを出力する出力制御部であって、前記決定部によって決定された優先順位が高い状態情報ほど優先的に出力する出力制御部と、
    を備えることを特徴とする監視装置。
  2. 前記決定部は、前記状態情報の種類に基づいて前記優先順位を決定することを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記決定部は、狭い範囲のリンク状態を示す種類の状態情報ほど高い優先順位に決定することを特徴とする請求項2に記載の監視装置。
  4. 前記受信部によって受信された状態情報に基づいて、前記ネットワークの論理構成を示す論理構成データを生成する論理構成生成部を備え、
    前記決定部は、前記論理構成生成部によって生成された論理構成データに基づいて前記優先順位を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の監視装置。
  5. 前記受信部によって受信された状態情報に基づいて、前記ネットワークのパスツリーを示すパスツリーデータを生成するパスツリー生成部を備え、
    前記決定部は、前記パスツリー生成部によって生成されたパスツリーデータに基づいて前記優先順位を決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の監視装置。
  6. 前記優先順位がより低い状態情報を、前記優先順位がより高い状態情報の従属情報として記憶する記憶部を備え、
    前記出力制御部は、前記記憶部によって記憶された各状態情報に基づいて、前記優先順位がより低い状態情報を前記優先順位がより高い状態情報に関連付けて出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の監視装置。
  7. コンピュータを、
    ネットワークにおける各リンク状態のうちの前記ネットワークで発生した異常によって変化したリンク状態を示す状態情報を複数受信する受信手段、
    前記受信手段によって受信された各状態情報の優先順位をそれぞれ決定する決定手段、
    前記各状態情報の少なくともいずれかを出力する出力制御手段であって、前記決定手段によって決定された優先順位が高い状態情報ほど優先的に出力する出力制御手段、
    として動作させることを特徴とする監視プログラム。
JP2010073752A 2010-03-26 2010-03-26 監視装置および監視プログラム Expired - Fee Related JP5604928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010073752A JP5604928B2 (ja) 2010-03-26 2010-03-26 監視装置および監視プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010073752A JP5604928B2 (ja) 2010-03-26 2010-03-26 監視装置および監視プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011211252A true JP2011211252A (ja) 2011-10-20
JP5604928B2 JP5604928B2 (ja) 2014-10-15

Family

ID=44941907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010073752A Expired - Fee Related JP5604928B2 (ja) 2010-03-26 2010-03-26 監視装置および監視プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5604928B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014007675A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Nec Access Technica Ltd 通信装置、通信方法、及び、プログラム
JP2016225909A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 ソフトバンク株式会社 判定装置及びプログラム
JP2017049613A (ja) * 2016-11-30 2017-03-09 株式会社エンプラス レンズアレイおよびこれを備えた光モジュール

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005535174A (ja) * 2002-07-30 2005-11-17 アジレント・テクノロジーズ・インク パスの集合の識別装置及び識別方法
JP2006229421A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd ネットワーク故障診断装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005535174A (ja) * 2002-07-30 2005-11-17 アジレント・テクノロジーズ・インク パスの集合の識別装置及び識別方法
JP2006229421A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd ネットワーク故障診断装置

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
CSND200800067003; 小宮山 敦 他: '役割と動作をしっかりと学ぼう ルータに10倍詳しくなる! どうして今なおIP通信の要なのか? パケッ' NETWORK WORLD 第13巻,第3号, 20080301, p.30〜35 *
CSNG200700913007; 屏 雄一郎 他: 'LSAの広報パターン解析に基づくOSPF障害特定' 情報処理学会研究報告 第2006巻,第109号, 20061023, p.43〜48 *
JPN6013058388; 屏 雄一郎 他: 'LSAの広報パターン解析に基づくOSPF障害特定' 情報処理学会研究報告 第2006巻,第109号, 20061023, p.43〜48 *
JPN6013058389; 小宮山 敦 他: '役割と動作をしっかりと学ぼう ルータに10倍詳しくなる! どうして今なおIP通信の要なのか? パケッ' NETWORK WORLD 第13巻,第3号, 20080301, p.30〜35 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014007675A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Nec Access Technica Ltd 通信装置、通信方法、及び、プログラム
JP2016225909A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 ソフトバンク株式会社 判定装置及びプログラム
JP2017049613A (ja) * 2016-11-30 2017-03-09 株式会社エンプラス レンズアレイおよびこれを備えた光モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP5604928B2 (ja) 2014-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2009090723A1 (ja) パケット伝送装置
US20070159961A1 (en) Method and Devices for Implementing Group Protection in MPLS Network
JP5530864B2 (ja) ネットワークシステム、管理サーバ、及び、管理方法
JPWO2010107105A1 (ja) ネットワークシステム
JP2004173136A (ja) ネットワーク管理装置
EP3203684B1 (en) Method, apparatus and system for network operations, administration and maintenance
JP5604928B2 (ja) 監視装置および監視プログラム
CN102594613A (zh) 一种实现mpls vpn故障诊断的方法和装置
CN102143011B (zh) 一种实现网络保护的装置及方法
JP2009010438A (ja) ネットワーク管理装置及びネットワーク管理方法及びプログラム
JP4464256B2 (ja) ネットワーク上位監視装置
CN108696433A (zh) 路由振荡抑制方法及bgp路由设备
JP7264270B2 (ja) 情報処理方法、情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理システム
JP4344333B2 (ja) パケット転送装置、パケット転送ネットワークシステムおよびパケット転送方法
JP2011254320A (ja) ネットワーク障害分析処理装置
KR101829881B1 (ko) 플로우 관제 시스템, 컨트롤러 및 장애 검출 방법
CN113328933B (zh) 数据流量转发方法及系统
JP2010161524A (ja) 経路制御プロトコルに基づく障害リンク検出方法、ノード装置及びプログラム
JP6269004B2 (ja) 監視支援プログラム、監視支援方法および監視支援装置
JP2013058818A (ja) 監視補助装置、監視補助方法および監視補助プログラム
CN102217235B (zh) 一种lsp路径检验方法及检测系统
JP2009171009A (ja) ネットワーク障害検出プログラム、ネットワーク障害検出装置、およびネットワーク障害検出方法
CN109861909A (zh) 一种故障收敛方法及装置
JP5046401B2 (ja) 経路制御プロトコルに基づいて障害リンクを検出する方法、ノード装置及びプログラム
JP2009165028A (ja) ネットワーク監視装置、ネットワーク監視システム、ネットワーク監視方法およびネットワーク監視プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140729

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140811

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5604928

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees