JP2011254320A - ネットワーク障害分析処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信ネットワークで発生した障害の状況を効率的に分析し、当該障害の復旧に必要な情報を迅速かつ効率的に保守者に提示すること。
【解決手段】障害の発生を示す発生警報と当該障害の回復を示す回復警報とを関連付ける警報定義テーブルを定義情報保持部32に登録・保持するとともに、一の障害に関連する2以上の装置のアドレスとともに一意の関連警報番号を含む関連装置情報テーブルを警報保持部35に登録・保持しておき、警報取得部15でネットワーク装置からの発生警報を受信した場合、関連警報処理部33により、関連装置情報テーブルから関連警報番号を取得し、当該発生警報に対応する回復警報の受信状態とともに当該関連警報番号を含む警報情報を警報保持部35中の警報情報テーブルに登録することで、同一障害で発生した複数の警報の関連付け及び発生警報と回復警報の対応付けを可能とする。
【選択図】図13
【解決手段】障害の発生を示す発生警報と当該障害の回復を示す回復警報とを関連付ける警報定義テーブルを定義情報保持部32に登録・保持するとともに、一の障害に関連する2以上の装置のアドレスとともに一意の関連警報番号を含む関連装置情報テーブルを警報保持部35に登録・保持しておき、警報取得部15でネットワーク装置からの発生警報を受信した場合、関連警報処理部33により、関連装置情報テーブルから関連警報番号を取得し、当該発生警報に対応する回復警報の受信状態とともに当該関連警報番号を含む警報情報を警報保持部35中の警報情報テーブルに登録することで、同一障害で発生した複数の警報の関連付け及び発生警報と回復警報の対応付けを可能とする。
【選択図】図13
Description
本発明は、通信ネットワークで発生した事象(障害)の状況を、当該通信ネットワークを構成する装置から自律的に通知される警報に基づいて分析し、当該障害の復旧に必要な情報をネットワーク保守者に提示する技術に関する。
<従来のネットワーク監視方法>
通信ネットワークを構成する装置や通信回線の障害監視は、一般的に、当該通信ネットワークを構成する装置(以下、ネットワーク装置と呼ぶ。)から自律的に通知される警報(例えば、IPネットワーク管理の標準プロトコルであるSNMPにおけるエージェントからのSNMP−Trap)を、ネットワーク監視オペレーションサポートシステム(以下、ネットワーク監視OSS(Operation Support System)と呼ぶ。)で受信し、ネットワーク保守者(以下、保守者と呼ぶ。)の端末(監視用クライアント端末)に表示することで実施している(特許文献1,2参照)。
通信ネットワークを構成する装置や通信回線の障害監視は、一般的に、当該通信ネットワークを構成する装置(以下、ネットワーク装置と呼ぶ。)から自律的に通知される警報(例えば、IPネットワーク管理の標準プロトコルであるSNMPにおけるエージェントからのSNMP−Trap)を、ネットワーク監視オペレーションサポートシステム(以下、ネットワーク監視OSS(Operation Support System)と呼ぶ。)で受信し、ネットワーク保守者(以下、保守者と呼ぶ。)の端末(監視用クライアント端末)に表示することで実施している(特許文献1,2参照)。
図1は従来のネットワーク監視OSSの一例、ここでは監視用クライアント端末の機能である入力部及び表示部を含めて示すもので、従来のネットワーク監視OSSは、入力部11と、表示部12と、定義部13と、定義情報保持部14と、警報取得部15と、警報表示変換部16と、警報保持部17と、警報表示処理部18とからなり、ネットワーク装置と通信可能に接続されている。なお、図1ではネットワーク装置を1つのみ示しているが、実際には複数のネットワーク装置があり、ネットワーク監視OSSは、これら全てのネットワーク装置と通信可能に接続されているものとする。
入力部11は、周知のキーボードやマウスからなり、保守者からの選択操作や入力操作に基づく情報を定義部13及び警報表示処理部18に送出する。表示部12は、周知の液晶あるいはCRTディスプレイからなり、入力部11から選択または入力された情報やこれらの情報に基づく各部による処理の結果を保守者に表示(提示)する。
定義部13は、入力部11で入力された情報に基づき、各ネットワーク装置に関する情報、ここではネットワーク装置毎に個別に付与されたIPアドレスと、当該ネットワーク装置の設置場所(県、ビル)と、当該ネットワーク装置の機種等(装置名)とを少なくとも含む情報を定義するとともに、各SNMP−Trap(警報)に関する情報、ここでは障害の発生時にネットワーク装置から通知されるSNMP−Trap毎に個別に付与された識別子であるOID(Object ID)と、当該警報に対応して監視用クライアント端末へ表示する警報内容と、当該警報内容に応じて定義された重要度(高、中、低など)とを少なくとも含む情報を定義し、これらを定義情報保持部14へ出力する。
定義情報保持部14は、定義部13で定義された各ネットワーク装置に関する情報を装置定義テーブルとして登録・保持するとともに、定義部13で定義された各SNMP−Trapに関する情報を警報定義テーブルとして登録・保持する。なお、SNMP−Trapはメーカー毎、機種毎、発生事象毎に定義されているが、通知内容が同一であればメーカーや装置の違いによらず同一の表示名となるように登録されているものとする。図2に装置定義テーブル中の各項目の詳細内容を、また、図3に警報定義テーブル中の各項目の詳細内容をそれぞれ示す。
警報取得部15は、ネットワーク装置が自律的に通知する警報を受信し、当該警報から装置IPアドレス、OID、付加情報を取得し、その受信時刻とともに警報表示変換部16へ出力する。
警報表示変換部16は、警報取得部15で受信した警報の装置IPアドレス、OID、付加情報に基づき、定義情報保持部14の装置定義テーブル及び警報定義テーブルを検索し、ネットワーク装置の設置場所、装置名、警報の通知内容、重要度等の情報を抽出し、受信時刻とともに警報保持部17へ出力する。
警報保持部17は、警報取得部15で受信した警報を、受信時刻、警報表示変換部16で抽出した情報とともに登録・保存する。
警報表示処理部18は、入力部11で入力された情報、ここでは表示対象を選択する条件に関する情報に基づいて警報保持部17に保存された情報を抽出し、表示部12へ出力する。
図4は従来のネットワーク監視OSSによるネットワーク監視の概要を示すものである。
ネットワーク装置が自律的に通知したSNMP−Trap(警報)は、ネットワーク監視OSSの警報取得部15で受信され、当該警報から装置IPアドレス、OID等が取得される。警報表示変換部16では、前記取得したIPアドレスを用いて定義情報保持部14内の装置定義テーブルを検索し、設置場所、装置名等を抽出し、また、前記取得したOIDを用いて定義情報保持部14内の警報定義テーブルを検索し、警報内容、重要度等を抽出し、これらを受信時刻とともに警報保持部17へ出力して登録・保存する。警報表示処理部18では、警報保持部17に保存された情報のうち、監視用クライアント端末(入力部11)で入力された表示対象の選択条件に対応する情報を、発生時刻に読み替えた受信時刻と合わせて監視用クライアント端末(表示部12)に出力して表示する。
<従来のユーザ毎の通信回線の監視方法>
一方、通信ネットワーク上に設定されたユーザ毎の論理的な通信回線(VLAN)における通信断の有無を判断する手段として、ITU-T Y.1731準拠のイーサネット(登録商標)OAM(Operation, Administration and Maintenance)のコンティニュイティチェック(接続性確認)機能(ETH−CC)が存在する。
一方、通信ネットワーク上に設定されたユーザ毎の論理的な通信回線(VLAN)における通信断の有無を判断する手段として、ITU-T Y.1731準拠のイーサネット(登録商標)OAM(Operation, Administration and Maintenance)のコンティニュイティチェック(接続性確認)機能(ETH−CC)が存在する。
イーサネット(登録商標)OAMでは、ネットワーク上の管理する単位(線状の監視区間)をME(Maintenace Entity)、MEの集合(面状の監視区間)をMEG(Maintenace Entity Group)、MEの両端に設置され、OAMフレームを生成・終端・処理することが可能なエンドポイント(ネットワーク装置)をMEP(MEG End Point)と呼び、VLAN毎に設定されたMEPからETH−CCフレームを定期的に送信し、対向するMEP(期待する送信元エンドポイント)からETH−CCフレームを一定時間受信しなかった場合、通信断と判断し、通信断と判断したネットワーク装置から自律的に警報(以下、ETH−CC警報と呼ぶ。)を通知するものである。なお、このETH−CC警報は前記対向するMEPの情報、MEGに割り振られるGlobally Unique IDであるMEG IDを含む。
各MEP間で相互にETH−CCフレームを送受信することで、どのMEP間通信が不能かを特定することが可能となり、ユーザ毎の回線(VLAN)の定期的な接続性、導通確認をすることができる。
図5、図6はイーサネット(登録商標)OAMのETH−CCフレームによる接続性確認のようすを示すもので、ネットワーク装置1〜5からなるVLANにおいて、ネットワーク装置1、2、3をそれぞれMEP1、2、3として相互にETH−CCフレームを送受信し、当該VLANの接続性確認を行っているが、例えば図6に示すようにネットワーク装置4に障害が発生し、MEP3からのETH−CCフレームがMEP1、2に到達しなくなり、MEP1、2からのETH−CCフレームがMEP3に到達しなくなると、当該MEP1、2、3である各ネットワーク装置1、2、3はETH−CCフレーム不達と判断し、自律的にETH−CC警報を通知する。
ネットワークの設計及び回線(VLAN)設定は、ネットワーク設計オペレーションサポートシステム(以下、ネットワーク設計OSSと呼ぶ。)で行われる。
図7は従来のネットワーク設計OSSの一例、ここではネットワーク設計者(以下、設計者と呼ぶ。)の端末(設計用クライアント端末)の機能である入力部及び表示部を含めて示すもので、従来のネットワーク設計OSSは、入力部21と、表示部22と、設計部23と、装置設定情報生成部24と、設計情報保持部25と、構成図表示処理部26とからなり、ネットワーク装置と通信可能に接続されている。なお、図7ではネットワーク装置を1つのみ示しているが、実際には複数のネットワーク装置があり、ネットワーク設計OSSは、これら全てのネットワーク装置と通信可能に接続されているものとする。
入力部21は、周知のキーボードやマウスからなり、設計者からの選択操作や入力操作に基づく情報を設計部23及び構成図表示処理部26に送出する。表示部22は、周知の液晶あるいはCRTディスプレイからなり、入力部21から選択または入力された情報やこれらの情報に基づく各部による処理の結果を設計者に表示(提示)する。
設計部23は、入力部11で入力された情報に基づき、少なくとも2つのネットワーク装置とその少なくとも2つのネットワーク装置を結ぶ通信回線とを含んで構成される少なくとも1つのネットワーク構成要素を表す情報(以下、ネットワーク設計情報と呼ぶ。)を設計する。またネットワーク設計情報に基づき、回線(VLAN)毎の各ネットワーク装置におけるポート、中継区間、収容MEG−ID等の具体的な回線設定を表す情報(以下、回線設定情報と呼ぶ。)を設計する。
装置設定情報生成部24は、設計部23で設計された回線設定情報をネットワーク装置に反映させるための装置設定情報を生成し、各ネットワーク装置へ送出する。
設計情報保持部25は、設計部23から出力されたネットワーク設計情報を、回線設定情報とともに設計情報テーブルとして登録・保持する。
構成図表示処理部26は、入力部21で入力された情報、ここでは表示対象を選択する条件に関する情報に基づき、設計情報保持部25に保存された設計情報テーブル中のネットワーク設計情報及び回線設定情報(以下、設計情報と呼ぶ。)を視覚的につながり状態が理解できる形式として表示部22へ出力する。
図8はネットワーク設計OSSによるネットワーク設計の概要を示すものである。
ところで、図4に示したような監視用クライアント端末に表示された警報の一覧表示から、障害状況を把握(障害発生箇所の特定、ユーザ拠点間の通信断の判断など)するには、複数の警報の中から障害状況を把握するのに必要な警報を選択し、ネットワーク構成を参照しながら状況を分析する必要がある。大規模なネットワークを監視する場合、通知される警報数が多く、多数の事象により通知された警報の中から、ある特定の事象に伴って通知された警報を選択することは非常に困難である。そのため、障害状況の把握に時間がかかり、障害状況に応じた復旧箇所の優先順位付けが迅速に行えない、障害復旧に時間がかかる、などの課題があった。
(1)例えば、図9に示すようなネットワーク装置A,Bからの通信断を示す警報が表示されたときでも、図10(a)に示すような迂回経路がない場合と異なり、図10(b)に示すようにネットワークに冗長構成を持たせることで信頼性向上を図っており、ネットワーク装置A,B間の通信経路が瞬時に迂回経路への切替に成功した場合、ユーザ拠点間の通信には影響がない。その場合、ユーザ拠点間の通信に影響を及ぼす他の障害が発生していれば、当該他の障害についての復旧を優先することが求められる。
ところが、保守者は監視用クライアント端末で通信断などの警報表示を確認した場合、通常、警報の発生順(表示順)に、該当するネットワーク装置が収容されているネットワーク構成について設計用クライアント端末を用いて調査し、警報の発生箇所や警報内容から比較検討して障害状況を把握する必要があるため、迅速な状況把握、優先順位付けをするのは困難であった。
(2)また、図9、図10で示したように一つの事象(上記例の場合は、ネットワーク装置間の通信断)によって通知され、監視用クライアント端末に表示される警報は一つとは限らず、一定時間内に複数の警報が通知され表示される場合があり、当該表示された複数の警報から障害状況を分析する必要がある。ところが、関連性のない2以上の事象が同時に発生し、各事象によって複数の警報が通知されて監視用クライアント端末に表示された場合、これらの警報を事象ごとに区別することは容易でない。
図11は2以上の事象、ここでは事象1,2,3が同時に発生した場合の警報表示の一例を示すものである。なお、図中の“…事象1”、“…事象2”、“…事象3”は説明のためのもので、実際に表示されるわけではない。
このような場合、警報を事象ごとに区別するには、ネットワーク構成と各警報の発生時刻を考慮に加える必要がある。つまり、同一装置から通知された警報であっても、一定時間以上経過してから通知されたときは、別の事象によるものと判断すべきであるためである。
(3)さらにまた、ETH−CC警報については、警報を通知するネットワーク装置と障害箇所とが一致しない場合がある。図6に示したようにネットワーク装置4で障害が発生した場合でも、ETH−CC警報はETH−CCフレームが不達であると判断したネットワーク装置1〜3が通知する。通知内容は回線断を示すOIDとともに、付加情報としてMEG ID、MEPの情報(どのMEP(対向拠点)からのETH−CCフレームが不達かを示すMEP番号)などであり、図1乃至図4で説明したような警報定義テーブルを用いて、図12に示すような警報表示が監視用クライアント端末に表示される。
ETH−CC警報にその原因と考えられる別のネットワーク装置から通知された警報を結びつけるには、ETH−CCフレームを送受信しているネットワーク構成を把握し、そのネットワークを構成するネットワーク装置から通知された警報を見つけ出す必要がある。その際、先に述べたようにETH−CC警報及びその原因と考えられる別のネットワーク装置から通知された警報の発生時刻が一定時間内であることも確認する必要がある。
図6の例では、保守者は通知されたETH−CC警報のMEG−IDからネットワーク構成(ネットワーク装置1〜5が構成装置であること)を把握し、警報表示からネットワーク装置1〜5の警報を検索し、ネットワーク装置4からの警報を見つけることにより障害箇所を特定するという作業が必要となる。
<本発明の目的>
本発明は、通信ネットワークで発生した障害の状況(障害発生箇所の特定、ユーザ拠点間の通信断の判断など)を、当該通信ネットワークを構成する装置から自律的に通知される警報に基づいて効率的に分析し、当該障害の復旧に必要な情報を迅速かつ効率的に保守者に提示することを目的とする。
本発明は、通信ネットワークで発生した障害の状況(障害発生箇所の特定、ユーザ拠点間の通信断の判断など)を、当該通信ネットワークを構成する装置から自律的に通知される警報に基づいて効率的に分析し、当該障害の復旧に必要な情報を迅速かつ効率的に保守者に提示することを目的とする。
本発明では、前記目的を達成するため、通信ネットワークで発生した障害の状況を、当該通信ネットワークを構成する装置から通知される警報に基づいて分析し、当該障害の復旧に必要な情報をネットワーク保守者に提示するためのネットワーク障害分析処理装置であって、入力された情報に基づき、障害の発生時にネットワーク装置から通知される発生警報毎に個別に付与された発生警報識別子と、当該発生警報に係る障害の回復時にネットワーク装置から通知される回復警報毎に個別に付与された回復警報識別子と、当該発生警報に対応して表示する警報内容と、当該警報内容に応じて定義された重要度とを少なくとも含む各警報に関する情報を定義する定義部と、前記各警報に関する情報を登録する警報定義テーブルと、装置毎に個別に付与されたアドレスと、当該装置の設置場所と、当該装置の装置名とを少なくとも含む各ネットワーク装置に関する情報を登録してなる装置定義テーブルと、少なくとも2つのネットワーク装置とその少なくとも2つのネットワーク装置を結ぶ回線とを含んで構成される少なくとも1つのネットワーク構成要素を表すネットワーク設計情報及び回線毎の各ネットワーク装置における具体的な回線設定を表す回線設定情報からなる設計情報を登録してなる設計情報テーブルと、新規に発生した障害に伴う最初の発生警報を受信した受信時刻と、当該障害に関連する2以上の装置のアドレスからなる関連装置アドレスと、障害毎に一意に付与される関連警報番号とを少なくとも含む各障害に関連する装置に関する関連装置情報を登録してなる関連装置情報テーブルと、発生警報を受信した時刻である発生時刻と、当該発生警報に対応する回復警報を受信した時刻である回復時刻と、当該発生警報の警報識別子と、当該警報識別子に対応する警報内容と、当該警報内容に応じて定義された重要度と、当該発生警報を通知した装置のアドレスである装置アドレスと、当該発生警報を通知した装置の設置場所と、当該発生警報を通知した装置の装置名と、当該発生警報に係る障害の状態と、当該装置アドレスが属する前記関連装置情報テーブルの情報中の関連警報番号とを少なくとも含む各発生警報に関する警報情報を登録してなる警報情報テーブルと、ネットワーク装置が通知する警報を受信し、当該警報から少なくとも装置アドレス及び警報識別子をその受信時刻とともに取得する警報取得部と、前記取得した警報識別子で警報定義テーブルを検索し、一致する発生警報があれば前記取得した装置アドレスで関連装置情報テーブルを検索し、当該装置アドレスを含む関連警報情報があればその関連警報番号を取得し、さらに当該装置アドレスで装置定義テーブルを検索して設置場所及び装置名を取得し、当該警報識別子で警報定義テーブルを検索して警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置アドレス、警報識別子、発生時刻とした受信時刻、関連警報番号及び「未回復」の状態とともに新たな警報情報として警報情報テーブルに登録し、当該装置アドレスを含む関連警報情報がなければ新たな関連警報番号を付与し、少なくともその装置アドレスで設計情報テーブルを検索して関連するネットワーク装置のアドレスを取得し、これを前記受信時刻及び新たな関連警報番号とともに新たな関連装置情報として関連装置情報テーブルに登録するとともに、当該装置アドレスで装置定義テーブルを検索して設置場所及び装置名を取得し、当該警報識別子で警報定義テーブルを検索して警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置アドレス、警報識別子、発生時刻とした受信時刻、新たな関連警報番号及び「未回復」の状態とともに新たな警報情報として警報情報テーブルに登録し、また、一致する回復警報があれば装置アドレスが前記取得した装置アドレスと同一で且つ状態が未回復の警報情報を警報情報テーブルから検索し、一致する警報情報中の状態に「回復済み」を登録するとともに前記受信時刻を回復時刻として登録する関連警報処理部と、関連警報処理部からの指示に従い、関連装置情報テーブル及び警報情報テーブルを作成・更新する警報表示変換部と、入力された情報に基づき、警報情報テーブル中の情報を抽出し、表示部へ出力してネットワーク保守者に提示する警報表示処理部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、発生警報とこれに対応する回復警報との関係を関連付けることで、既に回復済みの障害の復旧を優先するようなことを避けることができ、また、警報を受信した時にネットワーク設計情報及び回線設定情報を参照して当該警報が示す障害に関連するネットワーク装置を特定することで、同一の障害により発生した複数の警報を関連付けることができるとともに、少なくとも新規の障害による警報を受信する度に最新のネットワーク設計情報及び回線設定情報を参照することで、ネットワークの運用開始から遅滞なく効率的なネットワーク監視を開始することができる。
本発明は以下の機能を備えることを特徴としている。
a.発生警報とこれに対応する回復警報を予め定義し、関連付ける。
b.最新の設計情報を、少なくとも新規の障害による警報を受信する度に参照する。
c.参照した設計情報を元に、障害に関連するネットワーク装置を特定し、その情報を一定時間保持することで、一つの障害発生に伴って通知される複数の警報を関連付ける。
図13は本発明のネットワーク障害分析処理装置の実施の形態の一例、ここではネットワーク監視OSSにネットワーク設計OSSの機能の一部を取り入れて構成した例を示すもので、図中、図1または図7と同一構成部分は同一符号をもって表す。即ち、11は入力部、12は表示部、15は警報取得部、25は設計情報保持部、31は定義部、32は定義情報保持部、33は関連警報処理部、34は警報表示変換部、35は警報保持部、36は警報表示処理部、37は構成図表示処理部である(ここで、本発明と直接関係しない部分については破線で示し、符号も省略した。)。なお、図13ではネットワーク装置を1つのみ示しているが、実際には複数のネットワーク装置があり、ネットワーク監視OSSは、これら全てのネットワーク装置と通信可能に接続されているものとする。
警報には、障害の発生を通知する発生警報と、発生した障害の回復を通知する回復警報とがあり、ある障害の発生に伴って通知される発生警報と当該障害の回復に伴って通知される回復警報(但し、障害によっては回復警報のないものも存在する。)との関係を警報取得部15内の警報定義テーブルに登録することで、上記a.で述べた機能を実現する。
また、従来のネットワーク監視OSSとネットワーク設計OSSは図1、図7に示したようにそれぞれ独立したものか、OSS同士が通信回線で接続されていたとしても、ネットワーク装置のIPアドレス等について定期的にネットワーク監視OSSへ反映させる程度のものであった。
本発明では、関連警報処理部33を設けることで、ネットワーク設計OSSの設計情報を随時参照可能、少なくとも新規の障害による警報を受信する度に参照可能(上記b.)とし、これによりネットワーク装置へ設定情報を反映する時点では、必ず上記c.で述べた警報の関連付けを行うことができるようになり、ネットワーク装置への設定直後に、ネットワーク監視OSSへ設計情報が反映されるまでの時点で発生した警報の関連付けができないと言った事態を回避できる。
なお、本装置の実現形態としては、1つのサーバ上にネットワーク監視OSS及びネットワーク設計OSSの両方の機能を構成する形態の外、あるサーバ上に構成されたネットワーク監視OSSが別サーバ上のネットワーク設計OSSの機能を通信回線を介して利用する形態も考えられる。
<本装置の構成>
以下、本装置の構成について詳細に説明する。
以下、本装置の構成について詳細に説明する。
定義部31は、入力部11で入力された情報に基づき、従来例の場合と同様の各ネットワーク装置に関する情報を定義するとともに、ネットワーク装置から通知される各警報に関する情報、ここでは障害の発生時にネットワーク装置から通知されるSNMP−Trap(警報)やETH−CC警報毎に個別に付与された識別子である発生警報OIDと、当該発生警報に係る障害の回復時にネットワーク装置から通知されるSNMP−Trap(警報)やETH−CC警報毎に個別に付与された識別子である回復警報OIDと、当該発生警報に対応してクライアント端末(表示部)へ表示する警報内容と、当該警報内容に応じて定義された重要度(高、中、低など)とを少なくとも含む情報を定義し、これらを定義情報保持部32へ出力する。
定義情報保持部32は、定義部13で定義された各ネットワーク装置に関する情報を装置定義テーブルとして登録・保持するとともに、定義部13で定義された各警報に関する情報を警報定義テーブルとして登録・保持する。図14に警報定義テーブル中の各項目の詳細内容を示す。
関連警報処理部33は、警報取得部15で受信した警報の装置IPアドレス、OID、付加情報(MEG ID、MEPの情報など)に基づき、設計情報保持部25に保持された設計情報テーブル、定義情報保持部32に保持された装置定義テーブル及び警報定義テーブル、並びに警報保持部35に登録・保持された関連装置情報テーブル及び警報情報テーブルを用いて、同一の事象で発生した複数の警報を関連付けるとともに、発生警報とこれに対応する回復警報とを関連付け、警報表示変換部34を介して警報保持部35の関連装置情報テーブル及び/又は警報情報テーブルの内容を更新する(関連警報処理部33の詳細については後述する。)。
ここで、関連装置情報テーブルは、発生した各障害に関連するネットワーク装置に関する情報、ここでは新規に発生した障害に伴う最初の発生警報を受信した時刻である受信時刻と、当該障害に関連する2以上のネットワーク装置(詳細には、当該最初の発生警報を通知したネットワーク装置、当該ネットワーク装置と通信回線で結ばれているネットワーク装置、警報がETH−CC警報であるときの当該警報中のMEG−IDと同一のMEG−IDの回線が設定されているネットワーク装置)のアドレスからなる関連装置IPアドレスと、新規に発生した障害毎に一意に付与される関連警報番号とを少なくとも含む関連装置情報(レコード)を、障害が新たに発生する毎に追加登録してなるものである。
また、警報情報テーブルは、各発生警報(但し、後述するように発生警報と判断した回復警報も含む)に関する情報、ここでは当該発生警報を受信した時刻である発生時刻と、当該発生警報に対応する回復警報を受信した時刻である回復時刻と、当該発生警報のOIDと、当該OIDに対応する警報内容と、当該発生警報を通知したネットワーク装置のアドレスである装置IPアドレスと、当該発生警報を通知したネットワーク装置の設置場所(県、ビル)と、当該発生警報を通知したネットワーク装置の機種等(装置名)と、当該発生警報に係る障害の状態(対応する回復警報の受信状態)と、当該装置IPアドレスが属する前記関連装置情報テーブルの関連装置情報中の関連警報番号とを少なくとも含む警報情報(レコード)を、警報を受信する毎に追加登録してなるものである。
図15に関連装置情報テーブル中の各項目の詳細内容を、また、図16に警報情報テーブル中の各項目の詳細内容をそれぞれ示す。また、図17に警報定義テーブル、関連装置情報テーブル及び警報情報テーブルの一例をそれぞれ示す。
警報表示変換部34は、関連警報処理部33からの指示に従い、警報保持部35内に前述した関連装置情報テーブル及び警報情報テーブルを作成・更新する。また、警報表示変換部34は、警報保持部35に保持された関連装置情報テーブルに登録された情報のうち、受信時刻から一定時間経過した情報(レコード)を削除する。
警報保持部35は、前述した関連装置情報テーブルと、警報情報テーブルとを保持する。
警報表示処理部36は、入力部11で入力された情報、ここでは表示対象を選択する条件に関する情報に基づいて警報保持部35に保存された警報情報テーブル中の情報を抽出し、表示部12へ出力して保守者に提示する。
構成図表示処理部37は、入力部11で入力された情報、ここでは表示対象を選択する条件に関する情報に基づき、設計情報保持部25に保存された設計情報テーブル中のネットワーク設計情報及び回線設定情報を視覚的につながり状態が理解できる形式とするとともに、警報保持部35に保存された警報情報テーブル中の情報を抽出し、併せて表示部12へ出力して保守者に提示する。
関連警報処理部33の詳細について述べる。
関連警報処理部33は、まず、警報取得部15で受信し取得した警報のOIDに基づき、定義情報保持部32の警報定義テーブルを検索して発生警報か回復警報かを判定する。
ここで、発生警報であれば警報取得部15で受信し取得した警報の装置IPアドレスに基づき、警報保持部35の関連装置情報テーブルを検索して当該装置IPアドレスを含む関連装置情報(レコード)が存在するか否かを判定する。
この際、当該装置IPアドレスを含む関連装置情報が存在すればその関連警報番号を取得し、さらに当該装置IPアドレスで定義情報保持部32の装置定義テーブルを検索して対応するネットワーク装置の設置場所及び装置名を取得し、また、前記OIDで定義情報保持部32の警報定義テーブルを検索して当該発生警報の警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置IPアドレス、OID、発生時刻とした受信時刻、関連警報番号及び「未回復」である状態とともに新たな警報情報として警報表示変換部34を介して警報保持部35の警報情報テーブルに登録する。
また、関連装置情報テーブル中に当該装置IPアドレスを含む関連装置情報が存在しなければ、新しい障害の発生とみなして新たな関連警報番号を付与し、当該装置IPアドレスや付加情報で設計情報保持部25の設計情報テーブルを検索して関連するネットワーク装置のIPアドレスを取得し、これを前記受信時刻及び新たな関連警報番号とともに新たな関連装置情報として警報表示変換部34を介して警報保持部35の関連装置情報テーブルに登録する。また、前記装置IPアドレスで定義情報保持部32の装置定義テーブルを検索して対応するネットワーク装置の設置場所及び装置名を取得し、また、前記OIDで定義情報保持部32の警報定義テーブルを検索して当該発生警報の警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置IPアドレス、OID、発生時刻とした受信時刻、新たな関連警報番号及び「未回復」である状態とともに新たな警報情報として警報表示変換部34を介して警報保持部35の警報情報テーブルに登録する。
一方、受信した警報が回復警報であれば、警報取得部15で受信し取得した警報の装置IPアドレスに基づき、警報保持部35の警報情報テーブルを検索して当該装置IPアドレスを含む警報情報、即ち対応する発生警報の警報情報(レコード)が存在するか否かを判定する。
この際、対応する発生警報の警報情報が存在すれば、警報表示変換部34を介して警報保持部35の警報情報テーブルの当該警報情報中の「状態」に「回復済み」を登録し、「回復時刻」に警報取得部15で受信し取得した警報の受信時刻を登録する。
また、受信した回復警報に対応する発生警報の警報情報が存在しなければ、当該回復警報を通常の発生警報として扱う。即ち、その装置IPアドレスで定義情報保持部32の装置定義テーブルを検索して対応するネットワーク装置の設置場所及び装置名を取得し、また、そのOIDで定義情報保持部32の警報定義テーブルを検索して当該警報の警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置IPアドレス、OID、発生時刻とした受信時刻及び「未回復」である状態とともに新たな警報情報として警報表示変換部34を介して警報保持部35の警報情報テーブルに登録する。
<本装置の動作>
図18は本発明のネットワーク障害分析処理装置の動作フローチャート、特に警報受信時の動作フローチャートを示すもので、以下、その動作を説明する。
図18は本発明のネットワーク障害分析処理装置の動作フローチャート、特に警報受信時の動作フローチャートを示すもので、以下、その動作を説明する。
まず、警報取得部15により警報を受信(受信した警報を警報Aとする)し、受信時刻を取得し(s1)、さらに当該警報Aから装置IPアドレス、OID、付加情報を取得する(s2)。
次に、関連警報処理部33により、警報AのOIDで警報保持部35の警報定義テーブルを検索し(s3)、回復警報か否かを判定する(s4)。
ここで、警報Aが回復警報でない、即ち発生警報である場合(s4:N)、関連警報処理部33により、警報Aの装置IPアドレスで警報保持部35の関連装置情報テーブルを検索し(s5)、当該装置IPアドレスを含む関連装置情報(レコード)が存在するか否かを判定する(s6)。
警報Aの装置IPアドレスを含む関連装置情報が関連装置情報テーブルに存在しない場合(s6:N)、新たな事象による警報通知と考え、関連警報処理部33により、新規の関連警報番号を付与する(s7)とともに、当該警報Aの装置IPアドレスや付加情報で設計情報保持部25の設計情報テーブルを検索して関連するネットワーク装置のIPアドレスを取得し(s8)、これを警報Aの受信時刻及び新規の関連警報番号とともに新たな関連装置情報として警報表示変換部34を介して警報保持部35の関連装置情報テーブルに登録する(s9)。但し、登録した関連装置情報は受信時刻から一定時間経過した後、警報表示変換部34により、警報保持部35の関連装置情報テーブルから削除される(s10,s11)。
また、関連警報処理部33により、警報Aの装置IPアドレスで定義情報保持部32の装置定義テーブルを検索して対応する当該ネットワーク装置の設置場所及び装置名を取得し(s12)、また、警報AのOIDで定義情報保持部32の警報定義テーブルを検索して当該発生警報の警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置IPアドレス、OID、発生時刻とした受信時刻、新たな関連警報番号及び「未回復」である状態とともに新たな警報情報として警報表示変換部34を介して警報保持部35の警報情報テーブルに登録する(s13)。
警報Aの装置IPアドレスを含む関連装置情報が関連装置情報テーブルに存在する場合(s6:Y)、既に発生した事象と関連する警報と考え、関連警報処理部33により、関連装置情報テーブルからその関連警報番号を取得し(s14)、前記同様に、警報Aの装置IPアドレスで定義情報保持部32の装置定義テーブルを検索して対応する当該ネットワーク装置の設置場所及び装置名を取得し(s12)、また、警報AのOIDで定義情報保持部32の警報定義テーブルを検索して当該発生警報の警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置IPアドレス、OID、発生時刻とした受信時刻、関連警報番号及び「未回復」である状態とともに新たな警報情報として警報表示変換部34を介して警報保持部35の警報情報テーブルに登録する(s13)。
一方、警報Aが回復警報の場合(s4:Y)、関連警報処理部33により、対応する発生警報を警報保持部から検索、詳細には警報Aの装置IPアドレスで警報保持部35の警報情報テーブルを検索し(s15)、当該装置IPアドレスを含む警報情報、即ち対応する発生警報の警報情報が存在するか否かを判定する(s16)。
ここで、対応する発生警報の警報情報を検索できた場合(s16:Y)、関連警報処理部33により、警報表示変換部34を介して警報保持部35の警報情報テーブルの当該警報情報中の「状態」に「回復済み」を登録し、「回復時刻」に警報Aの受信時刻を登録する(s17)。
また、警報情報テーブルに対応する発生警報がない場合(s16:N)、当該回復警報を通常の発生警報として考え、関連警報処理部33により、前記同様に、警報Aの装置IPアドレスで定義情報保持部32の装置定義テーブルを検索して対応する当該ネットワーク装置の設置場所及び装置名を取得し(s12)、また、警報AのOIDで定義情報保持部32の警報定義テーブルを検索して当該発生警報の警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置IPアドレス、OID、発生時刻とした受信時刻及び「未回復」である状態とともに新たな警報情報として警報表示変換部34を介して警報保持部35の警報情報テーブルに登録する(s13)。
なお、本発明における警報については、SNMP−TrapやETH−CC警報だけでなくSyslogにも適用できる。その場合、OIDの代わりにSyslogメッセージを一意に特定する正規表現を定義する。
本装置によれば、まずネットワーク装置へ設計情報が反映された時点から警報の関連付けが可能となる。ネットワーク装置へ設計情報が反映された時点とは、ネットワーク装置の監視を開始する時点と考えられる為、ネットワークの運用開始から遅滞なく効率的なネットワーク監視を開始することが可能となる。
また、本装置によれば、未回復警報、回復済み警報の把握や同一事象で発生した複数の警報の関係把握が可能であり、入力部11で入力された表示対象を選択する条件に関する情報に基づき、警報表示処理部36及び構成図表示処理部37によって、例えば
・同時に発生した複数の警報を事象毎に区別して表示(図19参照)
・同一事象で発生した複数の警報をネットワーク構成図へ表示(図20参照)
・未回復警報、回復済み警報を色(但し、図面では「未回復」を斜体で表示)で区別して表示(図19参照)
・同一内容の警報の重複した警報の非表示
・未回復警報のみを表示
などを表示部12(クライアント端末)に表示することができ、ネットワークの障害発生時の障害状況(障害発生箇所の特定、ユーザ拠点間の通信断の判断など)の把握を効率的に行うことができる。
・同時に発生した複数の警報を事象毎に区別して表示(図19参照)
・同一事象で発生した複数の警報をネットワーク構成図へ表示(図20参照)
・未回復警報、回復済み警報を色(但し、図面では「未回復」を斜体で表示)で区別して表示(図19参照)
・同一内容の警報の重複した警報の非表示
・未回復警報のみを表示
などを表示部12(クライアント端末)に表示することができ、ネットワークの障害発生時の障害状況(障害発生箇所の特定、ユーザ拠点間の通信断の判断など)の把握を効率的に行うことができる。
また、例えば、ある2つのネットワーク装置を結ぶ回線に障害が発生し、一定時間経過後に迂回経路へ切り替わり、図21に示すような警報が通知された場合、図21の警報一覧表示とともに、関連警報番号が同一の警報をネットワーク構成図上に表示することができる。また、図20に示すように構成図における装置アイコンの上に、当該装置から通知された警報を重要度毎に色分け(但し、図面ではハッチング及び線の太さで表示)したアイコンで表示することもできる。これにより、保守者は障害発生時の障害状況(障害発生箇所の特定、ユーザ拠点間の通信断の判断など)の把握を効率的に行い、例えば経路が迂回したことにより回線断が回復しているものは優先度を下げて対応し、回線断が継続している障害復旧の優先的に対応するなどの判断を迅速に行うことができる。
11:入力部、12:表示部、15:警報取得部、25:設計情報保持部、31:定義部、32:定義情報保持部、33:関連警報処理部、34:警報表示変換部、35:警報保持部、36:警報表示処理部、37:構成図表示処理部。
Claims (4)
- 通信ネットワークで発生した障害の状況を、当該通信ネットワークを構成する装置から通知される警報に基づいて分析し、当該障害の復旧に必要な情報をネットワーク保守者に提示するためのネットワーク障害分析処理装置であって、
入力された情報に基づき、障害の発生時にネットワーク装置から通知される発生警報毎に個別に付与された発生警報識別子と、当該発生警報に係る障害の回復時にネットワーク装置から通知される回復警報毎に個別に付与された回復警報識別子と、当該発生警報に対応して表示する警報内容と、当該警報内容に応じて定義された重要度とを少なくとも含む各警報に関する情報を定義する定義部と、
前記各警報に関する情報を登録する警報定義テーブルと、
装置毎に個別に付与されたアドレスと、当該装置の設置場所と、当該装置の装置名とを少なくとも含む各ネットワーク装置に関する情報を登録してなる装置定義テーブルと、
少なくとも2つのネットワーク装置とその少なくとも2つのネットワーク装置を結ぶ回線とを含んで構成される少なくとも1つのネットワーク構成要素を表すネットワーク設計情報及び回線毎の各ネットワーク装置における具体的な回線設定を表す回線設定情報からなる設計情報を登録してなる設計情報テーブルと、
新規に発生した障害に伴う最初の発生警報を受信した受信時刻と、当該障害に関連する2以上の装置のアドレスからなる関連装置アドレスと、障害毎に一意に付与される関連警報番号とを少なくとも含む各障害に関連する装置に関する関連装置情報を登録してなる関連装置情報テーブルと、
発生警報を受信した時刻である発生時刻と、当該発生警報に対応する回復警報を受信した時刻である回復時刻と、当該発生警報の警報識別子と、当該警報識別子に対応する警報内容と、当該警報内容に応じて定義された重要度と、当該発生警報を通知した装置のアドレスである装置アドレスと、当該発生警報を通知した装置の設置場所と、当該発生警報を通知した装置の装置名と、当該発生警報に係る障害の状態と、当該装置アドレスが属する前記関連装置情報テーブルの情報中の関連警報番号とを少なくとも含む各発生警報に関する警報情報を登録してなる警報情報テーブルと、
ネットワーク装置が通知する警報を受信し、当該警報から少なくとも装置アドレス及び警報識別子をその受信時刻とともに取得する警報取得部と、
前記取得した警報識別子で警報定義テーブルを検索し、一致する発生警報があれば前記取得した装置アドレスで関連装置情報テーブルを検索し、
当該装置アドレスを含む関連警報情報があればその関連警報番号を取得し、さらに当該装置アドレスで装置定義テーブルを検索して設置場所及び装置名を取得し、当該警報識別子で警報定義テーブルを検索して警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置アドレス、警報識別子、発生時刻とした受信時刻、関連警報番号及び「未回復」の状態とともに新たな警報情報として警報情報テーブルに登録し、
当該装置アドレスを含む関連警報情報がなければ新たな関連警報番号を付与し、少なくともその装置アドレスで設計情報テーブルを検索して関連するネットワーク装置のアドレスを取得し、これを前記受信時刻及び新たな関連警報番号とともに新たな関連装置情報として関連装置情報テーブルに登録するとともに、当該装置アドレスで装置定義テーブルを検索して設置場所及び装置名を取得し、当該警報識別子で警報定義テーブルを検索して警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置アドレス、警報識別子、発生時刻とした受信時刻、新たな関連警報番号及び「未回復」の状態とともに新たな警報情報として警報情報テーブルに登録し、
また、一致する回復警報があれば装置アドレスが前記取得した装置アドレスと同一で且つ状態が未回復の警報情報を警報情報テーブルから検索し、一致する警報情報中の状態に「回復済み」を登録するとともに前記受信時刻を回復時刻として登録する関連警報処理部と、
関連警報処理部からの指示に従い、関連装置情報テーブル及び警報情報テーブルを作成・更新する警報表示変換部と、
入力された情報に基づき、警報情報テーブル中の情報を抽出し、表示部へ出力してネットワーク保守者に提示する警報表示処理部とを備えた
ことを特徴とするネットワーク障害分析処理装置。 - 関連警報処理部は、前記に加え、受信した回復警報に対応する警報情報が警報情報テーブルにない場合、当該装置アドレスで装置定義テーブルを検索して設置場所及び装置名を取得し、当該警報識別子で警報定義テーブルを検索して警報内容及び重要度を取得し、これらを前記装置アドレス、警報識別子、発生時刻とした受信時刻、関連警報番号及び「未回復」の状態とともに新たな警報情報として警報情報テーブルに登録する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク障害分析処理装置。 - 警報表示処理部は、前記に加え、関連装置情報テーブルに登録された情報のうち、受信時刻から一定時間経過した情報を削除する
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク障害分析処理装置。 - 前記に加え、
入力された情報に基づき、設計情報テーブル中のネットワーク設計情報及び回線設定情報を視覚的につながり状態が理解できる形式とするとともに、警報情報テーブル中の情報を抽出し、併せて表示部へ出力してネットワーク保守者に提示する構成図表示処理部を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク障害分析処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010127104A JP2011254320A (ja) | 2010-06-02 | 2010-06-02 | ネットワーク障害分析処理装置 |
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