JP2011210016A - 指示体位置検出装置及び指示体位置検出方法 - Google Patents

指示体位置検出装置及び指示体位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】静電結合方式により指示体の位置を検出する際に、ノイズの影響なく精度よく位置検出できるようにする。
【解決手段】複数の信号送信用の導体と複数の信号受信用の導体が交差した導体パターンに対し、送信側の複数の導体に互いに周波数の異なる信号を同時に供給して、受信側で当該複数の周波数の異なる信号に対応した周波数毎の信号を検出し、導体パターン上の指示体の位置を検出する。この場合、検出する周波数毎のノイズ量を検出し、適正に検出できない周波数については、別の周波数に切替えて検出を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、指示体位置検出装置及び指示体位置検出方法に関し、より詳細には、静電結合方式により指示体の位置を検出する指示体位置検出装置及び指示体位置検出方法に関する。
従来、タッチパネル等に用いられる指や専用のペン等の指示体の位置検出の方式には、例えば、抵抗膜方式、静電結合方式(静電容量方式)等の種々の方式が提案されている。そのなかで、近年、静電結合方式の指示体位置検出装置の開発が盛んに行われている。
静電結合方式には、大きく分けて表面型(Surface Capacitive Type)と投影型(Projected Capacitive Type)の2種類の方式がある。表面型は、例えばATM(Automated Teller Machine:現金自動預入支払機)等に適用されており、投影型は、例えば携帯電話機等に適用されている。なお、両方式とも導電膜と指示体(例えば、指、静電ペン等)との間の静電結合状態の変化を検出して、指示体の位置を検出する。
投影型静電結合方式の指示体位置検出装置は、例えば透明基板や透明フィルム上に電極を所定のパターンで形成して構成され、指示体が接近した際の指示体と電極との静電結合状態の変化を検出する。従来、このような方式の指示体位置検出装置に関しては、その構成を最適化するための様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
ここで、投影型静電結合方式から発展したクロスポイント型静電結合方式の指示体位置検出装置の動作を、図面を参照しながら簡単に説明する。図20に、クロスポイント型静電結合方式の指示体位置検出装置のセンサ部の概略構成及び位置検出原理を示す。
一般に、センサ部300は、複数の送信導体304からなる送信導体群303と、複数の受信導体302からなる受信導体群301とを備える。なお、送信導体群303と、受信導体群301との間には絶縁層が配置される。送信導体304は、所定方向(図20中のX方向)に延在した導体であり、複数の送信導体304は、互いに所定間隔離して並列配置される。また、受信導体302は、送信導体304の延在方向に交差する方向(図20中のY方向)に延在した所定形状の導体であり、複数の受信導体302は、互いに所定間隔離して並列配置される。
このような構成のセンサ部300では、所定の送信導体304に所定の信号を供給し、その所定の送信導体304と、受信導体302との交差点(以下、「クロスポイント」という)に流れる電流の変化を各クロスポイント毎に検出する。一般にこのような検出の方式をクロスポイント型静電結合方式と呼んでいる。指示体310(指等)が置かれている位置では、電流が指示体310を介して分流される。それゆえ、電流変化のあったクロスポイントを検出することにより、指示体310の位置を検出することができる。また、クロスポイント型静電結合方式の指示体位置検出装置では、センサ部300上に複数のクロスポイントが設けられるので、多点検出が可能となる。
より具体的に、クロスポイント型静電結合方式の位置検出の原理を説明する。例えば、いま、図20に示すように、送信導体Yに所定の信号を供給し、送信導体Y上での指示体310の指示位置を検出する例を考える。送信導体Yに信号を供給した状態で、まず、受信導体Xに流れる電流の変化を、増幅器305を介して検出する。次いで、所定時間後、受信導体をXに切替えて、受信導体Xに流れる電流の変化を検出する。この動作を受信導体Xまで繰り返す。
次に、例えば送信導体Yに切替えて信号を供給した状態で、上述のように受信導体を順次切替えて送信導体Y上の各クロスポイントの位置における信号のレベル変化を増幅器305を介して求める。このようにして、全てのクロスポイントの位置における信号のレベル変化を求める。
図20に示す例において、送信導体Y上では受信導体X及びXM−5とのクロスポイント付近に指示体310が置かれているので、このクロスポイント付近に流れる電流が変化する。それゆえ、送信導体Y上の受信導体X及びXM−5のクロスポイント付近に対応する位置で、増幅器305の出力信号が変化する。従って、この信号変化に基づいて、指示体310の位置を検出することができる。
特開平5−224818号公報 特開平8−87369号公報 特開平8−179871号公報 特開平9−45184号公報 特開2000−112642号公報
上述のような従来のクロスポイント型静電結合方式の指示体位置検出装置では、受信導体群で検出した信号に含まれるノイズが問題となる場合がある。即ち、例えば図20では、増幅器305の出力信号から指示体の位置を検出するが、出力信号に何らかのノイズが重畳した場合、指示体の位置を正確に検出できない場合が想定される。
また、この種の指示体位置検出装置では、所定時間毎に順次各クロスポイントの位置検出処理を行うので、全クロスポイントの検出時間が長くなるという問題がある。例えば、64本の送信導体及び128本の受信導体を備えるセンサ部において、各クロスポイントでの検出処理時間を例えば256μsecとすると、全クロスポイント(8192個)で約2secの検出時間がかかり、実用的ではない。
上記問題に鑑み、本発明は、静電結合方式により指示体の位置を検出する際に、高速かつ確実に位置検出できるようにすることを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明の指示体位置検出装置は、
第1の方向に配置された複数の導体と、前記第1の方向に対して交差する第2の方向に配置された複数の導体から構成され、指示体による位置指示を検出するための導体パターンと、
前記第1の方向に配置された複数の導体に対して周波数の異なる複数の信号を供給するための多周波信号供給回路と、
前記第2の方向に配置された複数の導体からの信号が供給され前記導体パターンに対する前記指示体による位置指示に基づいた信号を周波数分析するための周波数分析回路と、
前記周波数分析回路からの信号が供給され前記導体パターンに対する前記指示体による位置指示を検出するための指示位置検出回路と、
前記導体パターンにて受信されたノイズ信号を周波数分析するためのノイズ分析回路と、
前記ノイズ分析回路によるノイズ信号の周波数分析に基づいて、前記多周波信号供給回路から前記第1の方向に配置された複数の導体に供給される多周波信号の周波数の割り当てを制御するための制御回路を備えた構成とし、
前記指示位置検出回路における前記指示体による位置指示の検出に対する前記ノイズ信号の影響を抑制するようにした。
また本発明の指示体位置検出方法は、次のような手順で行う。
即ち、第1の方向に配置された複数の導体と前記第1の方向に対して交差する方向に配置された複数の導体からなり、指示体による位置指示を検出するための導体パターンの前記第1の方向に配置された複数の導体に対して周波数の異なる複数の信号を供給するための多周波信号供給ステップと、
前記第2の方向に配置された複数の導体からの信号を周波数分析するための周波数分析ステップと、
前記周波数分析ステップで周波数分析された信号が供給され前記導体パターンに対する前記指示体による位置指示を検出するための指示位置検出ステップと、
前記導体パターンにて受信されたノイズ信号を周波数分析するためのノイズ分析ステップと、
前記ノイズ分析ステップによるノイズ信号の周波数分析に基づいて、前記多周波信号供給ステップで前記第1の方向に配置された複数の導体に供給される多周波信号の周波数の割り当てを制御するための制御ステップを備えることで、
前記指示位置検出ステップにおける前記指示体による位置指示の検出に対する前記ノイズ信号の影響を抑制するようにした。
本発明では、送信側の複数の導体に周波数の異なる複数の信号を同時に供給して、受信側で当該周波数の異なる複数の信号に対応した周波数毎の信号を検出し、導体パターン上の指示体の位置を検出する。更には、各周波数の信号の受信状況に応じて、送信する周波数を切り替えることで、良好に検出できる周波数を使用する。
本発明では、送信側では複数の導体に周波数の異なる複数の信号を同時に供給し、受信側では各受信導体からの信号を周波数分析することで導体パターン上の指示体の位置を検出する。この構成によれば、各受信導体毎に複数のクロスポイントにおける位置検出処理を同時的に行うことができるため、静電結合方式の指示体位置検出装置において、より高速に位置検出が可能となる。
この場合、例えば特定の周波数の信号に対して妨害となるノイズが検出された場合には、ノイズとして検出された周波数以外の周波数の信号を使うように切り替えることで、ノイズを回避した指示体位置検出が可能となり、更に高速で安定した指示体位置検出が可能となる。
本発明の実施の形態に係る指示体位置検出装置の概略ブロック構成図である。 図2Aは、センサ部上に指示体が存在しない場合の送信導体及び受信導体間の静電結合状態を示す説明図であり、図2Bは、センサ部上に指示体が存在する場合の送信導体及び受信導体間の静電結合状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る指示体位置検出装置の信号発生回路のブロック構成図である。 本発明の実施の形態に係る指示体位置検出装置の受信部のブロック構成図である。 本発明の実施の形態に係る指示体位置検出装置の同期検波回路部のブロック構成図である。 図6Aは、第1の実施の形態に係る指示体位置検出装置に対するマルチタッチを示す説明図であり、図6Bは、送信導体Yに対する受信導体の出力信号の波形を示す説明図である。図6Cは、送信導体Yに対する受信導体からの出力信号の検出波形を示す説明図である。 第1の実施の形態に係る指示体位置検出装置の多周波信号供給回路のブロック構成図である。 図8A−図8Cは、第1の実施の形態に係る指示体位置検出装置のノイズ検出状態と送信周波数の切り替え例を示す概念図である。 第1の実施の形態に係る指示体位置検出装置における位置検出の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る指示体位置検出装置における周波数切り替え手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る指示体位置検出装置の多周波信号供給回路のブロック構成図である。 第2の実施の形態に係る指示体位置検出装置における周波数切り替え手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る指示体位置検出装置の多周波信号供給回路のブロック構成図である。 第3の実施の形態に係る指示体位置検出装置における周波数切り替え手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例1に係る指示体位置検出装置の概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る指示体位置検出装置の概略ブロック構成図である。 図17A−図17Dは、変形例2の多周波信号の初期位相の分散例を示す説明図である。 変形例2に係る指示体位置検出装置の受信部のブロック構成図である。 変形例2の指示体位置検出装置の絶対値検波回路のブロック構成図である。 従来のクロスポイント型静電結合方式の指示体位置検出装置のセンサ部の概略構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら説明する。説明は下記項目の順に行う。
1.各実施の形態で共通の基本構成
2.第1の実施の形態(各周波数を切り替えて周波数多重する例)
3.第2の実施の形態(各周波数を加算して周波数多重する例)
4.第3の実施の形態(切り替え用の別の周波数を用意する例)
5.変形例1:周波数多重をブロック構成で行う例
6.変形例2:生成信号の位相を制御する例
<1.各実施の形態で共通の基本構成>
まず、本発明の指示体位置検出装置及び指示体位置検出方法の基本構成例を説明する。
本実施の形態では、センサ部の送信導体群を構成するそれぞれの送信導体に送信信号を同時に供給する。また、受信導体群を構成するそれぞれの受信導体から同時に信号を受信する構成を備える。なお、送信導体群あるいは受信導体群を複数のグループに分割し、グループごとに複数の周波数の信号を同時供給(多重送信)する構成については後述する。以降において、本実施の形態の信号の供給形態を「周波数多重方式」、供給される複数の周波数を含む信号を総称して「多周波信号」という。なお、本発明で例示する位置検出方式は、センサ部の送信導体及び受信導体間の静電結合状態の変化に基づいて指示体の位置を検出する静電結合方式である。
[指示体位置検出装置の基本構成:図1〜図6A−図6C]
図1に、本発明の各実施の形態の指示体位置検出装置の基本的概略構成を示す。
指示体位置検出装置100は、主に、センサ部10と、送信部20と、受信部30と、送信部20及び受信部30の動作を制御する制御回路40などで構成される。以下、各部の構成について説明する。
まず、センサ部10の構成を図1及び図2A、図2Bを参照しながら説明する。なお、図2A、図2Bは、センサ部10の概略断面図であり、図1中のX方向から見た断面図である。この図2A、図2Bに示すように、センサ部10は、第1ガラス基板15と、複数の受信導体12からなる受信導体群11と、スペーサ16と、複数の送信導体14からなる送信導体群13と、第2ガラス基板17とを備える。そして、送信導体群13、スペーサ16、受信導体群11及び第2ガラス基板17が、この順で、第1ガラス基板15上に配置される。
そして、この第1の実施の形態では、指や静電ペン等の指示体は、第2ガラス基板17側(当該第2ガラス基板17の、第1ガラス基板15と対向する面とは反対側の面)で使用される。また、この第1の実施の形態では、第1ガラス基板15及び第2ガラス基板17の代わりに、合成樹脂等からなるシート状(フィルム状)基材を用いてもよい。
送信導体14及び受信導体12は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)膜からなる透明電極膜や銅箔等で形成される。送信導体14の電極パターンは、例えば、次のように形成することができる。まず、上述した材料等で形成された電極膜を、例えば、スパッタ法、蒸着法、塗布法等により第1ガラス基板15上に形成する。次いで、形成した電極膜をエッチングして、所定の電極パターンを形成する。受信導体12の電極パターンも同様にして第2ガラス基板17上に形成することができる。なお、送信導体14及び受信導体12を銅箔で形成する場合には、インクジェットプリンタを用いて、銅粒子を含むインクを所定の電極パターンでガラス板等上に吹き付けて作製することもできる。
スペーサ16は透過性を有しており、例えば、PVB(PolyVinyl Butyral)、EVA(Ethylene Vinyl Acetate)、アクリル系樹脂等の合成樹脂で形成することができる。また、スペーサ16は、高屈折率(高誘電体)のシリコンラバーで構成することもできる。
スペーサ16を合成樹脂で形成する場合、例えば、次のようにして形成することができる。まず、合成樹脂シートを送信導体14及び受信導体12間に挟み込む。次いで、導体間を真空引きしながら加圧及び加熱してスペーサ16を形成する。また、例えば、液体状の合成樹脂を送信導体14及び受信導体12間に流し込み、その後、合成樹脂を固化することでスペーサ16を形成してもよい。
図1に示すように、送信導体群13は、所定方向(図1中のX方向)に延在した複数の送信導体14から構成され、複数の送信導体14は、互いに所定間隔離して並列配置される。また、受信導体群11は、送信導体14の延在方向に交差する方向(図1中のY方向)に延在した複数の受信導体12から構成され、複数の受信導体12は、互いに所定間隔離して並列配置される。送信導体14及び受信導体12は、ともに直線状(板状)または所定形状の導体で形成することができる。この第1の実施の形態においては、直線状に形成した例を示している。なお、この図1においては、送信導体14と受信導体12は直交するように記載してあるが、直交以外の角度、例えば、送信導体14と受信導体12とを斜めに交差する構成としてもよい。また電気特性上、受信導体の幅を送信導体の幅より細くすると浮遊容量が減るために、受信導体に混入するノイズを低減させることができる。
なお、この第1の実施の形態では、例えば送信導体14の本数を16本とし、受信導体12の本数を32本とする。また、この第1の実施の形態では、送信導体14及び受信導体12の配置間隔(ピッチ)は、ともに5mmとする。ただし、上記送信導体14の本数および受信導体12の本数などは例示に過ぎない。本発明はこれに限定されず、送信導体14及び受信導体12の本数及びピッチは、センサ部10のサイズや必要とする検出精度等に応じて適宜設定される。
また、この第1の実施の形態では、送信導体群13において、受信部30に近い側の送信導体14からそのインデックスnを「1」〜「16」とし、以下では、適宜、各インデックスnに対応する送信導体14を送信導体Yとも記す。また、本実施の形態では、受信導体群11において、送信部20に遠い側の受信導体12からそのインデックスmを「1」〜「32」とし、以下では、適宜、各インデックスmに対応する受信導体12を受信導体Xとも記す。
送信部20は、図1に示すように、多周波信号供給回路21と、クロック発生回路23とを備える。多周波信号供給回路21は、クロック発生回路23に接続されており、クロック発生回路23から出力されるクロック信号により多周波信号の生成が制御される。
図3に、多周波信号供給回路21が備える信号発生回路の概略構成の一例を示す。
この第1の実施の形態における多周波信号供給回路21は、発生させる周波数信号の数に対応した数の信号発生回路を備える。例えば、ここでは16個の信号発生回路24〜2416を備える。各信号発生回路24〜2416は、基本的に同一の構成であり、発生させる周波数が異なる。
なお、例えば16本の送信導体のそれぞれに固有の周波数の信号を供給する場合には、16本の信号発生回路を備える。また、後述するようにノイズなどで周波数を切り替えるために更なる信号発生回路を備える。或いは、後述するように送信導体選択回路あるいは受信導体選択回路を備えることで、複数の導体をブロック構成として取り扱う場合には、送信導体の数よりも少ない数の信号発生回路で対応することもできる。
図3に、それぞれの信号発生回路24〜2416の概略構成を示す。
信号発生回路24〜2416を構成する各々の回路は、主に、加算器241と、選択器242と、D型フリップフロップ(以下、「D−FF」という)243と、矩形波ROM244と、D−FF245とで構成される。以下、各部の構成について説明する。
加算器241は、入力端子を2つ備え、演算結果を出力する出力端子を1つ備える。加算器241の一方の入力端子には、発生させる周波数を指示するデータが入力される。このデータは、例えば100kHz〜250kHzの間で一つの周波数を指示するデジタル信号であり、制御回路40により各信号発生回路24〜2416ごとに設定される。この加算器241の出力端子から出力された演算結果は、選択器242を介してD−FF243へ入力される。D−FF243の出力は加算器241の他方の入力端子に入力される。
選択器242は、入力端子を二つ備え、演算結果を出力する出力端子を一つ備えるセレクタである。この選択器242の一方の入力端子には上記加算器241からの演算結果が入力され、他方の入力端子には発生させる周波数の信号の初期位相を設定するためのデータが入力される。そして、この選択器242は、入力された演算結果または初期位相データのいずれか一方を選択的に出力する。このデータは、例えば22.5°、45°、90°などを指示するデジタル信号であり、制御回路40により各信号発生回路24〜2416ごとに設定される。なお、本実施の形態では、初期位相は0°に設定される。
D−FF243は、選択器242から出力されるデータを一時保持するものである。また、このD−FF243には、クロック発生回路23が発生するクロックが入力されるようになっている。そして、D−FF243は、クロック発生回路23から供給されたクロックのエッジのタイミングで、選択器242から出力されたデータを記憶する。D−FF243の出力は、矩形波ROM244に入力されるとともに、加算器241にも入力される。
矩形波ROM244は、例えば8ビット×256サンプルの疑似矩形波を発生させるためのデータが記憶されているROM(Read Only Memory)である。各信号発生回路24〜2416は、クロック発生回路23から供給されるクロックに基づき、制御回路40から供給される制御信号に応じて、矩形波ROM244のアドレスを指定してデータを読み出す。周波数を指示するデータ及び初期位相を指示するデータに対応して読み出されるアドレスが制御されることで、矩形波ROM244から読み出される疑似矩形波の周波数、初期位相が変化するように構成される。
なお、この例の信号発生回路24〜2416では、矩形波ROM244の読み出しアドレスを制御することで発生させる周波数を変更する。
D−FF245は、矩形波ROM244から供給される矩形波データを一時保持するものである。このD−FF245は、クロック発生回路23から供給されるクロックに基づいて、一時保持した矩形波データを出力する。
制御回路40から出力されたリセット信号が選択器242に入力されると、選択器242で初期位相が選択される。続いて、選択器242で選択された初期位相を示すデータがD−FF243へ供給されて初期位相が設定される。
次に、D−FF243は、クロック発生回路23が発生するクロックに基づいて、加算器241に初期位相を示すデータを入力する。加算器241は、D−FF243から入力された初期位相を示すデータに、発生させる周波数に対応したデータを加算する処理を行う。続いて、この加算器241は、その演算結果を選択器242を介してD−FF243へ出力する。D−FF243には、初期位相のデータと発生させる周波数に対応したデータとが加算された値(加算値)が設定される。この加算値はD−FF243から矩形波ROM244へ供給される。そして、クロック発生回路23が発生するクロックに基づき、加算値に対応する該当アドレスが指定される。このアドレスに応じて、矩形波ROM244からデータが読み出される。矩形波ROM244から読み出されたデータは、D−FF245を介して送信導体選択回路22へ出力される。このような一連の動作を繰り返すことにより、所望の周波数、初期位相の矩形波データが得られる。
なお、信号発生回路24〜2416は、上記のROMを用いない構成で実現してもよいことは勿論である。また、ROM244に保持されるデータに応じて、矩形波に限らず、サイン波など、所望の波形を生成することができる。
また、例えば発生させる周波数をfからf16とし、周波数がfからf16にかけて高くなる場合、受信部30との距離が遠い方の送信導体に対し低い周波数(例えばf)を供給し、受信部30との距離が近い方の送信導体に対し高い周波数(例えばf16)を供給すると、受信導体を伝播する送信信号の周波数特性を勘案した好適な受信感度を確保することができる。
受信部30は、図1に示すように、増幅回路32と、A/D(Analog to Digital)変換回路33と、周波数分析回路34と、指示体位置検出回路35とから構成されている。増幅回路32、A/D変換回路33、周波数分析回路34及び指示体位置検出回路35は、この順で、センサ部10側から配置される。
増幅回路32は、受信導体12から出力される電流信号を電圧信号に変換するとともに増幅する。この増幅回路32は、図4に示すように、I/V変換回路32aで構成される。I/V変換回路32aは、1入力1出力の増幅器32b(オペアンプ:Operational Amplifier)と、それに接続されたキャパシタ32cとで構成される。
A/D変換回路33は、増幅回路32から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
周波数分析回路34は、A/D変換回路33からの出力信号から、多周波信号供給回路21で生成された複数の周波数の信号から所望の周波数の信号を検出する。より具体的には、この周波数分析回路34は、A/D変換回路33から供給される各受信導体からの信号を周波数分析することで、1本の受信導体と交差する各送信導体との間で形成される各クロスポイントにおける指示体19による位置指示の有無を識別する。このような周波数分析を全受信導体に対して行うことで、指示体19がタッチした少なくとも1つのクロスポイント[X,Y]を特定し、その分析結果(分析値)を指示体位置検出回路35へ出力することで指示体19のタッチに対応したビットマップデータを生成する。
図4に示すように、この周波数分析回路34は、多周波信号供給回路21が同時に出力する信号の数(ここでは16個)と同数の同期検波回路37〜3716で構成される。
図1の例では、この周波数分析回路34の出力はノイズ分析回路41にも供給されて、それぞれの周波数の信号の受信状態を分析する。なお、ノイズ分析回路41については後述する。
図4に、増幅回路32を構成するI/V変換回路32a、A/D変換回路33及び周波数分析回路34の接続関係、並びに周波数分析回路34の内部構成を示す。I/V変換回路32a、A/D変換回路33及び周波数分析回路34は、この順で受信導体12側から直列に接続される。
受信導体12から出力された電流信号Xは、I/V変換回路32aで電圧信号に変換されるとともに増幅された後A/D変換回路33に入力されてデジタル信号に変換される。その変換されたデジタル信号は周波数分析回路34に入力され、多周波信号供給回路21から出力される16種類の周波数の信号と同一の周波数の信号の存在を検出して出力する。
周波数分析回路34は、複数の同期検波回路37〜3716と、それぞれの同期検波回路37〜3716に接続された複数のレジスタ38〜3816とで構成される。16本の送信導体(Y〜Y16)に対応した各周波数(f〜f16)の信号がそれぞれの送信導体14に供給された場合、1本の受信導体Xにおいて受信されたこれらの送信信号は周波数分析回路34によって各周波数(f〜f16)毎に周波数分析され、その分析結果が16個のレジスタ38〜3816のそれぞれのデータ格納領域に格納される。
同期検波回路37〜3716は、入力された信号から所望の周波数の信号を検出するフィルタの機能を果たすものであり、多周波信号供給回路21から出力される信号の数と同数(16個)設けられており、各周波数(f〜f16)の信号を弁別して出力する。なお、図4の例では、複数の同期検波回路37〜3716はDCT(Discrete Cosine Transform)で構成されている。
図5に、各同期検波回路37〜3716を構成するDCTの具体的構成例を示す。
それぞれの同期検波回路37〜3716は、入力端子370と、検出対象の周波数fの信号を発生する信号源371と、乗算器373と、累積加算器374とで構成される。受信導体12からA/D変換回路33を介して各同期検波回路37〜3716へ供給された信号は入力端子370を介して乗算器373へ供給され信号源371からの周波数fの信号と乗算されることで所望の周波数の信号が検出され、累積加算器374に供給されて時間積分されて出力される。
このように、信号源371で生成する信号の周波数fを分析すべき周波数に対応して適切に設定することにより、所望の周波数の信号を抽出することができる。なお、ノイズ信号は一定時間の出力を累積すると周波数fと異なる成分は著しく抑制されるという特性があるため、累積加算器374を用いることでノイズ成分を抑制する。
なお、π/2移相器を用いて、入力端子370に供給される信号の位相をπ/2ずらし、前記入力端子370に供給される信号と乗算することで所望の周波数の信号を抽出することもできる。
図4において、レジスタ38〜3816に格納されたデータは、制御回路40からのタイミング信号に基づいて読み出されて、指示体位置検出回路35に供給される。このようにして、図1に示した指示体位置検出回路35は、各レジスタ38〜3816のデータ格納領域に格納されたデータに基づいて、信号レベルが変化(減少)したクロスポイントを識別でき、これによって、センサ部10上における指示体19によって指示された位置を認識することができる。
ノイズ検出回路41は、周波数分析回路34の出力端子に接続され、受信導体12からの信号に含まれるノイズ成分を検出する。即ち、ノイズ検出回路41は、多周波信号供給回路21内の各信号発生回路24〜2416で生成される周波数f〜f16を対象として、ノイズの有無を検出し、その検出結果を制御回路40に提供する。例えば、各信号発生回路24〜2416からの信号を禁止する期間を設け、その期間内に各周波数f〜f16についてのノイズの有無を検出する。
[位置検出の原理:図2A、図2B及び図6A−図6C]
次に、本実施の形態の指示体位置検出装置における指示体の位置検出の原理を図面を参照しながら説明する。上述のように、本実施の形態の検出方式はクロスポイント型の静電結合方式であり、センサ部の送信導体及び受信導体間の静電結合状態の変化に基づいて指示体の位置を検出する。
まず、図2A及びBを参照して、センサ部10上に指示体19が存在するかどうかに応じて送信導体14及び受信導体12で形成される各クロスポイントで静電結合状態が変化することを、説明する。なお、図2Aは、センサ部10上に指示体が存在しない場合を示す。図2Bは、センサ部10上に指示体が存在する場合を示す。
図2Aに示す、センサ部10上に指示体が存在しない場合、送信導体14及び受信導体12の間はスペーサ16を介して容量結合しており、送信導体14から出た電界18は受信導体12に収束する。
次に、図2Bに示す、センサ部10上に指示体19として例えば指が存在する場合、受信導体12は、指19を介してアースされた状態となる。このような状態では、送信導体14から出た電界18の一部は、指19でも収束することになる。その結果、受信導体12に流入する電界が小さくなる。静電結合方式では、この電界18(あるいは電荷)の変化を受信導体12から出力される電流値の変化として受信部30で検出することで指示体19の位置を検出する。
次に、図6A−図6Cを参照しながら、指19がセンサ部10の複数のクロスポイント上に同時に置かれている場合の位置検出について具体的に説明する。
図6Aは、複数の指示体19(指)がセンサ部10の所定のクロスポイント上に置かれている場合を示す。図6Aでは、送信導体Yと受信導体X、及び、送信導体Yと受信導体X27とのクロスポイントに2本の指19が置かれている。また、送信導体Yと受信導体Xのクロスポイントにも1本の指19が置かれている状況を示す。図6Bは、送信導体Yに周波数fの信号が供給されており、周波数分析回路34による周波数分析によって、受信導体X及び受信導体X27からの信号に指19の存在に対応して周波数fの信号にレベル変化があったことを示す。同様にして、図6Cでは、送信導体Yに周波数fの信号が供給されており、周波数分析回路34による周波数分析によって、受信導体Xからの信号に指19の存在に対応して周波数fの信号にレベル変化があったことを示す。
なお、指19がセンサ部10上に存在しない場合には、受信導体12からの出力信号には変化は生じないため、図6B−図6Cに示されるような検出信号の変化は生じない。
また、上述したように、各送信導体14に割り当てられる送信信号の周波数は送信導体Y16側の受信導体端部ではなく、送信導体Y側の受信導体端部に受信部30が接続される構成とされる場合には、送信導体Y、Y、・・・、Y16の順に順次周波数が低くなるように、それぞれの送信信号(f16〜f)を割り当てることが好ましい。
図6B−図6Cに示すように、周波数分析回路34を用いて、各受信導体において各周波数の信号のレベル変化の有無を検出することで、どのクロスポイントに指19が存在するかどうかを識別することができる。これによって、センサ部10における指などの指示体19によって指示された位置を二次元的に検出することができる。
指19が複数のクロスポイント上に置かれている場合も同様に検出することができる。次に、指が同一の受信導体12に存在する複数のクロスポイント上に置かれている場合の検出動作について具体的に説明する。
上記のように構成されたクロスポイント型静電結合方式では、複数の周波数の信号を供給した送信導体14のインデックスn(1〜16)と、出力信号の変化が検出された受信導体12のインデックスm(1〜32)を検出することにより、指19の位置を特定することができる。
<2.第1の実施の形態>
次に、図7〜図10を参照して、本発明の第1の実施の形態の例を説明する。なお、既に説明した図1などの構成の指示体位置検出装置100と共通する部分には同じ符号を付与してその説明を省略する。本発明の第1の実施の形態の例では、送信部20側で、多周波信号供給回路21から送信導体14に供給する信号と、受信部30側で受信導体12から受信する信号の周波数を切り替える構成及び処理に特徴を有する。
例えば送信導体に16種類の周波数の信号を同時に供給する構成とした場合に、その2倍の数である32種類の周波数の信号を生成可能として16対の周波数の組み合わせを備える。ノイズが検出された場合には、一対の周波数の組み合わせを構成する2つの周波数のいずれか一方の、ノイズに耐性のある周波数の信号を選択して、送信導体14に供給する。
この例では、それぞれの周波数の信号を発生するために、32個の信号発生回路24〜2432を備えるとする。各信号発生回路24〜2432は、それぞれ個別の周波数の信号を生成させる。ここでは、各信号発生回路24〜2432が生成する信号の周波数をそれぞれf,f,f,・・・,f32とする。
使用に供する複数の周波数を周波数の値に基づいて前半の群と後半の群の2つに区分する。ここでは、周波数f,f,f,・・・f16を第1の群の周波数とし、周波数f17,f18,f19,・・・f32を第2の群の周波数とする。各周波数(f〜f32)は、例えばこの順序で周波数が次第に高くなるように設定されており、また互いに所定の周波数間隔となるようにそれぞれの周波数が設定されている。
例えば、第1の群の周波数(f〜f16)は、周波数f=100kHz、周波数f=102.5kHz、周波数f3=105kHz、周波数f16=137.5kHzのように、2.5KHz間隔で設定する。第2の群の周波数(f17〜f32)は、周波数f17=140kHz、周波数f18=142.5kHz、周波数f32=177.5kHzのように、2.5kHz間隔で設定する。この周波数の値や周波数間隔の設定例は、1つの例であり、この例に限定されるものではない。例えば、それぞれの群で一定の周波数間隔である必要はない。
複数の信号発生回路24〜2432は、制御回路40による制御に基づき、各々に設定された周波数の信号を生成する。但し、後述するように複数の信号発生回路24〜2432の中で、特定の周波数を有する送信信号の生成が不要な信号発生回路についてはその動作を停止させてもよい。
切替スイッチ(27〜2716)のそれぞれは、ノイズ分析回路41によって検出されたノイズの周波数成分に応じて、ノイズの影響が抑制される周波数の信号を選択するように、制御回路40からの制御信号によって切替制御される。例えば、切替スイッチ27では、信号発生回路24からの周波数fの信号と、信号発生回路2417からの周波数f17の信号とのいずれか一方を、ノイズ分析に結果に応じて選択的に出力する。すなわち、16個の切替スイッチ(27〜2716)は、ノイズ分析回路41によって検出されたノイズの周波数成分に応じて、個別に制御されてノイズに対し耐性のある周波数の信号が選択される。16個の切替スイッチ(27〜2716)で選択された16周波数の信号は、図1に示した多周波信号供給回路21から対応する送信導体14に供給される。
次に、より好ましい態様として、図示せずも、図3に示す信号発生回路を用いた例を示す。図3に示す信号発生回路24では、生成すべき周波数を指示するための情報を加算器241に供給することで所望の周波数の信号を生成することができる。従って、16個の信号発生回路24を用意し、制御回路40からの切替信号に基づいて、1対の周波数の中の一方の周波数の信号を生成するように指示する。このような構成を備えることで、16個の信号発生回路24によって図7に示す機能と同様の機能を果たすことができ、更には図7に示す16個の切替スイッチ(27〜2716)もまた不要となる。
なお、ノイズ分析回路41によるノイズ分析結果に基づく周波数選択処理の詳細は、図10のフローチャートで詳細に説明する。なお、図1の構成では、ノイズ分析回路41は周波数分析回路34の出力からノイズの受信状態を検出するようにしたが、その他の回路からの出力信号から検出してもよい。
[周波数の切り替え例:図8A−図8C]
次に、図8A−図8Cを参照して、ノイズの発生に対して新たな周波数の信号を割り当てる態様を説明する。図8Aは、16個の送信信号f〜f16を生成して、16本の送信導体14のそれぞれに同時に供給した状態を示す。なお、図8A−図8Cの例では、送信信号f〜f16は、一定の周波数間隔を備える。
図8Bは、送信信号f〜f16が受信部30にて受信された場合に、所定の周波数領域にノイズが混入した状態を示す。具体的には、図8Bに破線で示すように、例えば受信信号の周波数f及びfの周波数領域に、ノイズが重畳されているとする。このとき、ノイズ分析回路41はこの周波数f及びfのノイズレベルが予め決められた閾値を越すとその周波数にノイズが存在することを示す信号を制御回路40に出力する。制御回路40は、図7に示した切替スイッチ27及び27を制御して、第2の群の周波数f19及びf20が供給されるように切り替える。
従って、周波数が切り替えられた後は、図8Cに示すように、破線で示すノイズが混入した周波数帯域である周波数f及びfは指示体位置検出には使用されず、それとは別の周波数f19及びf20が代用される。なお、ノイズ分析回路41のノイズ分析結果に基づき制御回路40は送信側の多周波信号供給回路21内の各切替スイッチ27〜2716の切り替えを行うとともに、受信部30内の周波数分析回路34で抽出する周波数を変更するための制御信号を供給する。この制御によって、使用される周波数が送信側と受信側で連動して制御される。
[指示体位置検出装置の動作:図9]
次に、図9に示すフローチャートを参照して、本実施の形態の指示体位置検出装置100における指示体の検出手順を示す。ここでは全ての送信導体に同時に送信信号が供給され、全ての受信導体から同時に信号が受信できる構成を備えているものとする。なお、所望の送信導体あるいは受信導体を選択するための導体選択回路を備える構成については後述する。
まず、多周波信号供給回路21は、制御回路40により割り当てられた周波数の多周波信号を生成させる(ステップS1)。例えば第1の群の周波数f,f,f,・・・f16とし、多周波信号供給回路21から16本の送信導体14に16種類の周波数の信号をそれぞれ同時に供給する(ステップS2)。
次に、受信部30は、受信導体12から信号を受信する(ステップS3)。具体的には、受信導体12からの出力された電流信号が増幅回路32にて電圧信号に変換され、A/D変換回路33にてデジタル信号に変換された後に、周波数分析回路34に供給される。
周波数分析回路34は、入力信号を周波数分析する(ステップS4)。具体的には、受信導体12にて受信された信号に対し、送信導体14に供給された周波数と同じ周波数を有する信号の信号レベルを検出する。そして、周波数分析回路34は分析結果をレジスタ38に格納する(ステップS5)。
指示体位置検出回路35では、周波数分析回路34から供給された信号から指示体19のセンサ部10における指示位置を検出する。具体的には、各受信導体から供給された信号を周波数分析回路34によって周波数分析することによって、各送信周波数の信号の信号レベルの変化(減少)を検出する。各送信周波数は所定の送信導体14と関連づけられているため、指示体19によって位置指示された少なくとも1つのクロスポイントの位置が特定される。この発明の実施の形態の例では、指示体19がセンサ部10において指示した位置を、受信導体12のインデックスm(1〜32)と、該当する周期信号を供給した送信導体14のインデックスn(1〜16)で形成される各クロスポイントを特定することで検出算出する(ステップS6)。
[送信信号の周波数切替え動作:図10]
次に、図10のフローチャートを参照して、ノイズ周波数領域を回避するために、多周波信号供給回路21が生成する信号の周波数を切り替える処理動作について説明する。なお、一例では、この処理はセンサ部10に配置された32本の受信導体からの一連の信号検出プロセスが終了した毎に実行される。具体的には、制御回路40は、全ての受信導体(X〜X32)からの信号の周波数分析が終了する度に、ノイズの有無を検出するために、送信部20から送信導体14への多周波信号の供給を一時的に停止させる(ステップS11)。多周波信号の供給を停止した状態で、周波数分析回路34は各受信導体からの信号を周波数分析し、ノイズ分析回路41でノイズの状態を検出する(ステップS12)。なお、ノイズの状態を検出するに際し、多周波信号供給回路21の動作を停止させることもできる。また、ノイズの状態を検出するに際し、所定の受信導体からの信号に限定して周波数分析することも可能である。
この状態で、割り当てられた各周波数において、所定閾値以上の信号が検出されたか否かが判定される(ステップS13)。
割り当てられた各周波数で所定閾値以上の信号が検出されなかった場合には、一連の周波数切り替え動作を終了する。
ステップS13で所定閾値以上の信号が検出された場合には、その周波数の信号をノイズとして認識する。
ステップS14では、ステップ13でノイズの存在が認識された周波数に対応した切替スイッチ27が制御回路40によって制御されることで、他方の周波数に切り替えられる。また、送信周波数の割り当て変更に対応して、周波数分析回路34及びノイズ分析回路41で使用する周波数もまた変更される。
このようにして、ノイズ検出を適宜行い、閾値以上のノイズ検出が行われた場合には、ノイズの影響を回避するために別の周波数に切り替える処理が実行される。
以上説明したように、指示体位置検出を行う際に、ノイズが検出された周波数を別の周波数に切り替えることで、指示体位置検出装置に外部からノイズが到来しても、ノイズの影響が回避できる新たな周波数が動的に割り当てられることで、良好な指示体の位置検出が行うことができる。
<3.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態の例を、図11及び図12を参照して説明する。指示体位置検出装置100の基本的な構成は、図1〜図6A−図6Cで説明した構成が適用される。本実施の形態においては、図11に示す多周波信号供給回路211の構成及びその検出に特徴を有する。
図11において、多周波信号供給回路21は、センサ部10を構成するそれぞれの送信導体14に複数の周波数の信号を同時に供給する。ここで、図7の例では、それぞれの送信導体には、第1の群の周波数あるいは第2の群の周波数の信号が選択的に供給される構成であるが、図11に示す多周波信号供給回路21は、それぞれの送信導体に第1の群の周波数と第2の群の周波数を同時に供給する構成を備える。
図11に示す多周波信号供給回路211は、送信導体14に供給する信号の数(16個)の2倍の数(32個)の信号発生回路24〜2432を備える。各信号発生回路24〜2432は、それぞれ別個の周波数の信号を生成する。ここでは、各信号発生回路24,24,24,・・・,2432が生成する信号の周波数をf,f,f,・・・,f32と表記する。また、この順序で周波数が次第に高くなるように割り当てられている。
周波数f,f,f,・・・f16を、第1の群の周波数(低域周波数群)とし、周波数f17,f18,f19,・・・f32を、第2の群の周波数(高域周波数群)とする。
第1の群の周波数f,f,・・・f16を生成する信号発生回路24,24,・・・,2416から出力される信号と、第2の群の周波数f17,f18,・・・f32を生成する信号発生回路2417,2418,・・・,2432から出力される信号のそれぞれは、加算器29〜2916に供給されて信号加算される。
具体的には、加算器29では、第1の群の周波数fの信号と、第2の群の周波数f17の周期信号とが加算されることで、周波数fと周波数f17を含む信号が対応する送信導体14に供給される。同様に、加算器29では、第1の群の周波数fの信号と、第2の群の周波数f18の信号とが加算されることで、周波数fと周波数f18を含む信号が対応する送信導体14に供給される。その他の周波数についても同様である。
[周期信号の周波数切替え動作:図12]
次に、図12のフローチャートを参照して、本実施の形態での信号受信時において検出周波数を切り替える処理動作について説明する。図10で説明したように、制御回路40は、全ての受信導体(X〜X32)からの信号の周波数分析が終了する度に、ノイズの有無を検出するために、送信部20から送信導体14への多周波信号の供給を一時的に停止させる(ステップS21)。多周波信号の供給が停止した状態で、周波数分析回路34で受信信号の周波数分析を行い、ノイズ分析回路41でノイズの状態を検出する(ステップS22)。
この状態で、割り当てられた各周波数において、所定閾値以上の信号、すなわちノイズ信号が検出されたか否かが判定される(ステップS23)。割り当てられた各周波数で所定閾値以上の信号が検出されなかった場合には、一連の周波数切り替え動作を終了する。
ステップS23で所定閾値以上の信号が検出された場合には、その周波数の信号をノイズとして認識する。
ステップS24では、受信部30で検出対象とする周波数を、2つの周波数の内の他方の周波数に切り替える。
このように、ノイズ検出動作を行った際に、割り当てられた各周波数において閾値以上の信号が検出された場合には、割り当てられた周波数を他方の周波数に切り替える処理を実行することで、ノイズの影響を抑制して受信信号を構成する各周波数の信号を良好に検出する。本実施の形態の場合には、多周波信号供給回路211では、送信周波数の切り替え処理が必要なく、受信部30内の周波数分析回路34で分析する周波数、及びノイズ分析回路41で分析する周波数の切り替えを行うだけでよく、それだけ制御構成が簡単になる。
<4.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態の例を、図13及び図14を参照して説明する。指示体位置検出装置100の基本的な構成は、図1〜図6A−図6Cで説明した構成が適用される。本実施の形態においては、図13に示す多周波信号供給回路221の構成及びその検出に特徴を有する。
図13に示す多周波信号供給回路221は、図1の例と同様に、送信導体14に所定の周波数の信号を供給する。図7では第1の群の周波数と第2の群の周波数からノイズの状態に応じて所定の周波数の信号を選択し、対応する送信導体に供給する構成を示したが、図13に示す多周波信号供給回路221では、ノイズの状態に応じて制御回路40から指示される使用周波数の割り当て情報あるいは周波数の変更指示情報に対応して、予め設定された所定数の予備的周波数の信号を選択的に発生させる。この例では、ノイズが検出されない状況において使用される16周波数(f〜f16)の他に、ノイズが検出されたことに対応して代替して割り当て可能な予備的周波数(例えばf17及びf18)を生成できるように構成されており、周波数f16の信号に影響を与えるノイズが検出されたことに対応して、制御回路40からの周波数切替信号に基づいて信号発生回路2416で発生する信号の周波数がf16からf18に切り替えられる。このように、ノイズの発生に対応した動的周波数割り当てを行うことでノイズによる悪影響を回避する。
すなわち、多周波信号供給回路221は、使用される送信導体14の数よりも多い数の周波数の信号を生成できる構成を備える。具体的には、例えば、16本の送信導体14に対し、16種類の周波数の信号がそれぞれ供給されていた場合に、上述したように、ノイズの影響を回避するために、所定の周波数の送信信号を別の周波数の信号に切り替える必要が生じたときには、多周波信号供給回路221に予備の周波数として設定された、上記16種類の周波数とは異なる周波数の信号を割り当てる。なお、予備として備える周波数の数は複数設けることが好ましい。制御回路40では、ノイズ分析回路41によるノイズ分析結果に対応してノイズの影響を回避すべき周波数の信号を生成するように、信号発生回路を制御して周波数の変更を行う。図13の例では、信号発生回路2416にて当初は周波数f16の信号を生成して、対応する送信導体に供給していたが、ノイズ分析回路41によるノイズ分析結果によってノイズが周波数f16の信号に影響を与えることが認識されたことに対応して、周波数f16がノイズの影響を回避可能な、周波数f16とは異なる周波数f18の信号に変更されたことを示す。
[信号の周波数切替え動作:図14]
次に、図14のフローチャートを参照して、本実施の形態での多周波信号供給回路221が生成する周波数の変更処理動作について説明する。図10で説明したように、制御回路40は、全ての受信導体(X〜X32)からの信号の周波数分析が終了する度に、ノイズの有無を検出するために、送信部20から送信導体14への多周波信号の供給を一時的に停止する(ステップS31)。多周波信号の供給を停止した状態で、周波数分析回路34で受信信号の周波数分析を行い、ノイズ分析回路41でノイズ検出を行う(ステップS32)。
この状態で、割り当てられた各周波数において、所定閾値以上の信号が検出されたか否かが判定される(ステップS33)。ステップS33で、割り当てられた各周波数で所定閾値以上の信号が検出されなかった場合には、一連の周波数切り替え動作を終了する。
ステップS33では、所定閾値以上の信号が検出された場合には、その周波数の信号をノイズとして認識する。
ステップS34では、制御回路40はノイズの影響を受ける周波数f16の信号を生成する信号発生回路2416に対して生成する周波数をノイズの影響を回避できる、ノイズ回避用に予備的に設定された周波数f18に変更するように指示する。
このように、ノイズ検出動作を行った際に、割り当てられた各周波数において閾値以上の信号が検出された場合には、割り当てられた周波数を予備の周波数に切り替える処理を実行することで、ノイズの影響を抑制して受信信号を構成する各周波数の信号を良好に検出する
<5.変形例1の説明>
次に、本発明の各実施の形態に適用される変形例(変形例1)を、図15を参照して説明する。
図1などで説明した構成では、使用する送信導体14の数に対応した数の周波数の信号を多周波信号供給回路21にて生成し、各送信導体14に供給する構成を備える。ここでは、送信導体14を複数のブロックに分割し、それぞれのブロックを時分割切替することで送信導体14の数を拡張させる。
図15では、図1と比較して、送信導体選択回路22と受信導体選択回路31が新たに備えられている。その他の構成は、同一の符号を付与してその説明を省略する。
送信部20に備えられた送信導体選択回路22は、送信導体群13を所定数のブロックに区分し、各ブロックを順次選択して、各ブロックを構成する送信導体14に多周波信号供給回路にて生成された各周波数の信号を同時的に供給する。なお、この導体選択制御は制御回路40からの制御信号に基づいて行われる。この例では、センサ部10には、64本の送信導体14と128本の受信導体は配置されており、多周波信号供給回路21では16種類の周波数の信号が生成可能であるとする。送信導体選択回路22は、64本の送信導体14を1ブロックが16本の送信導体14で構成される4ブロックに区分し、各ブロックを順次切り替えて各ブロックを構成する16本の送信導体14に16種類の周波数の信号を同時に供給する。このような構成を採用することで、多周波信号供給回路で生成される周波数の数とブロック数の乗算値までの送信導体数まで対応可能となり、大きなセンササイズにも対応できる。
受信部30にも受信導体選択回路31が設けられ、送信導体選択回路22の機能と同様に、受信導体12を制御回路40からの制御信号に基づき複数のブロックに区分する。各ブロックは所定数の受信導体12から構成されており、各ブロックに受信導体12からの信号が受信導体選択回路31を介して増幅回路32に接続される。なお、各ブロックは順次切り替えられる。この例では、センサ部10は128本の受信導体12で構成されており、受信部30が16種類の周波数の信号を同時検出可能であるとすると、受信導体選択回路31は128本の受信導体12を、1ブロックが16本の受信導体12からなる8ブロックに区分し、各ブロックを順次切り替えながら16本の受信導体12を増幅回路32に同時に接続する。このような構成を採用することで、送信部20の構成と同様に、受信部30を時分割動作させることができる。従って、受信部30で同時に検出可能な周波数の数とブロック数の乗算値までの受信導体数まで対応可能となり、大きなセンササイズにも対応できる。
<6.変形例2の説明>
次に、本発明の各実施の形態に適用される変形例(変形例2)を、図16〜図19を参照して説明する。変形例2では、多周波信号供給回路21から同時に生成される信号の互いの位相を制御することに特徴を有するものである。このために、図16に示すように、指示体位置検出装置400を構成する送信部202において、多周波信号供給回路21内の各信号発生回路24〜2416で生成させる各周波数の信号の位相を、位相制御回路203により制御する。なお、その他の構成については、既述の指示体位置検出装置200と同様の構成であり、同一の符号を付してその説明を省略する。位相制御回路203によりそれぞれの信号の位相は制御回路40からの指示に基づいて制御される。多周波信号供給回路で生成された各周波数の信号は、対応する送信導体14に供給され、各受信導体12は、複数の周波数の信号を同時に受信する。従って、各送信信号が合成されることでその信号レベルが想定した以上の値になると増幅回路32の入力信号レベルの許容値(ダイナミックレンジ)を超すことが起こり得る。そこで、各受信導体12において、複数の送信信号が合成されて受信された場合に、その合成された信号の信号レベルが所定以上とならないように送信信号の位相を制御する。
図17A−図17Dは、送信信号の位相制御の一例を示す。制御回路40からの指示により、多周波信号供給回路21内の信号発生回路24〜2416でそれぞれの周波数の信号を生成させ、選択された16本の送信導体の対応する送信導体14それぞれ供給する。この例では周波数fとf、fとf、・・・、f15とf16というように互いに周波数が近傍に位置する送信信号を順次対と成して、対となる一方の送信信号(f、f、・・・、f16)の位相を反転させて対応する送信導体14に供給する構成を備える。なお、複数の送信信号が合成された信号の最大信号レベルを適切に制御するためには、送信信号として使用する各周波数の値及び各送信信号の位相を主なパラメータとしてシミュレーションで算出することが望ましい。
さらに、図16の構成において、制御回路40は、センサ部10から受信した信号の信号レベルに基づいて、受信信号の利得(以下、「受信ゲイン」という)を適切に制御するように動作する。
図18及び図19はその具体例を示す。図18は、図15及び図16に示すように、送信導体選択回路22あるいは受信導体選択回路31が配置された指示体位置検出装置に適用するに好ましい回路構成を備える。すなわち、図18に示す回路構成では、図4に示す周波数分析回路34と比較した場合に、それぞれが送信ブロック数に対応した複数のデータ格納領域を備える複数のレジスタ138〜13816、絶対値検波回路39A、自動利得制御回路39Bを新たに備えている。その他の同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。周波数分析回路134は、複数の同期検波回路37〜3716と、それぞれの同期検波回路37〜3716に接続された複数のレジスタ138〜13816とで構成される。それぞれのレジスタ138〜13816は、送信導体選択回路22によって形成される送信ブロックの数に対応した、図15及び図16の例では4個の、領域138a〜138dを備える。すなわち、領域138a〜138dの各々は、各送信ブロックを形成する送信導体の数に対応している。具体的には、64本の送信導体(Y〜Y64)が送信導体選択回路22によって4ブロックに分割され、各ブロックが順次選択されることで、互いに異なる周波数(f〜f16)を備えた16種類の送信信号が各ブロックを構成する16本の送信導体のそれぞれに同時に供給される場合を想定する。
送信導体選択回路22によって16本の送信導体(Y〜Y16)を構成する第1の送信ブロックが選択されて各周波数の信号が送信導体に供給された場合、1本の受信導体Xにおいて受信されたこれらの送信信号は周波数分析回路134によって各周波数(f〜f16)毎に周波数分析され、その分析結果が16個のレジスタ138〜13816のそれぞれの領域138aにデータとして格納される。次に、送信導体選択回路22によって16本の送信導体(Y17〜Y32)を構成する第2の送信ブロックが選択された場合には、その分析結果が16個のレジスタ138〜13816のそれぞれの領域138bにデータとして格納される。同様にして、第3の送信ブロック、第4の送信ブロックが選択されると、その分析結果は、それぞれ領域138c、領域138dに格納される。
また、受信導体12からの信号はA/D変換回路33を介して絶対値検波回路39Aに供給される。絶対値検波回路39Aは受信導体12からの信号の、全周波数成分に対する信号レベルを検出し、自動利得制御回路39Bを介して増幅回路32を制御することで受信導体12からの信号に対する自動ゲインコントロール(AGC)を行う。
図19は、絶対値検波回路39Aの構成例を示す。絶対値検波回路39Aは、入力端子390と、入力信号の信号レベルを2乗する演算を行う乗算器391と、この乗算器391の出力を積分(累積加算)する累積加算器392を備えている。受信導体12からA/D変換回路33を介して絶対値検波回路39Aへ信号が入力されると、この信号は入力端子390で分岐されて乗算器391へ供給される。乗算器391で2乗演算されて累積加算器392で累積加算される。累積加算結果は自動利得制御回路39Bに供給される。
なお、図18に示す絶対値検波回路39Aは、上記の構成に限るものではない。使用する周波数の領域(例えば、周波数f〜f16)において、供給された信号全体の信号レベルが検出できる方法であればよい。また、絶対値検波処理はデジタル信号処理手段とアナログ回路手段のいずれであってもよい。検出された全周波数成分の信号レベルが適切でない場合、すなわち過大、又は小さすぎる場合には、増幅回路32の利得が制御されることで、信号レベルが適切な範囲に維持される。あるいは、各信号発生回路(例えば信号発生回路24〜2416)に対して送信信号レベルを制御する指示を行うことで、受信信号の信号レベルが適切となるように制御することもできる。
受信導体12からの信号を絶対値検波した信号、すなわち使用する周波数領域全体における信号レベルに基づいて受信ゲインを制御する構成を備えているため、ノイズを含む受信した複数周波数の信号全体の信号レベルに基づいて受信ゲインを適切に制御することができる。
10…センサ部、11…受信導体群、12…受信導体、13…送信導体群、14…送信導体、15…第1ガラス基板、16…スペーサ、17…第2ガラス基板、18…電界、19…指示体、20…送信部、21、211、221…多周波信号供給回路、22…送信導体選択回路、22a…スイッチ、23…クロック発生回路、24〜2432…信号発生回路、27〜2716…切替スイッチ、29〜2916…加算器、30…受信部、31…受信導体選択回路、31a…スイッチ、32…増幅回路、32a…I/V変換回路、32b…増幅器、32c…キャパシタ、33…A/D変換回路、34、134…周波数分析回路、35…位置算出回路、36…検出ブロック、37〜3716…同期検波回路部、38〜3816、138〜13816…レジスタ、39A…絶対値検波回路、39B…自動利得制御回路、40…制御回路、41…ノイズ分析回路、100…指示体位置検出装置、241…加算器、242…選択器、243…D−FF、244…矩形波ROM、245…D−FF、300…センサ部、301…受信導体群、302…受信導体、303…送信導体群、304…送信導体、305…増幅器、370…入力端子、371…信号源、373…乗算器、374、392…累積加算器、400…指示体位置検出装置

Claims (11)

  1. 第1の方向に配置された複数の導体と、前記第1の方向に対して交差する第2の方向に配置された複数の導体から構成され、指示体による位置指示を検出するための導体パターンと、
    前記第1の方向に配置された複数の導体に対して周波数の異なる複数の信号を供給するための多周波信号供給回路と、
    前記第2の方向に配置された複数の導体からの信号が供給され前記導体パターンに対する前記指示体による位置指示に基づいた信号を周波数分析するための周波数分析回路と、
    前記周波数分析回路からの信号が供給され前記導体パターンに対する前記指示体による位置指示を検出するための指示位置検出回路と、
    前記導体パターンにて受信されたノイズ信号を周波数分析するためのノイズ分析回路と、
    前記ノイズ分析回路によるノイズ信号の周波数分析に基づいて、前記多周波信号供給回路から前記第1の方向に配置された複数の導体に供給される多周波信号の周波数の割り当てを制御するための制御回路を備えることで、前記指示位置検出回路における前記指示体による位置指示の検出に対する前記ノイズ信号の影響を抑制するようにしたことを特徴とする指示体位置検出装置。
  2. 前記第1の方向に配置された複数の導体から所定の導体を選択するための導体選択回路を備え、前記多周波信号供給回路によって生成された多周波信号が、前記導体選択回路を介して前記第1の方向に配置された複数の導体に選択的に供給されるように構成された請求項1記載の指示体位置検出装置。
  3. 前記第2の方向に配置された複数の導体から所定の導体を選択するための導体選択回路を備え、前記第2の方向に配置された複数の導体からの信号が、前記導体選択回路を介して選択的に前記周波数分析回路に供給されるように構成された請求項1記載の指示体位置検出装置。
  4. 前記導体パターンに混入したノイズ信号を周波数分析するためのノイズ分析回路は、前記多周波信号供給回路からの多周波信号が第1の方向に配置された複数の導体に供給されない期間に前記導体パターンに混入したノイズ信号の周波数を分析するようにしたことを特徴とする請求項1記載の指示体位置検出装置。
  5. 前記導体パターンに混入したノイズ信号を周波数分析するためのノイズ分析回路は、前記導体パターンに供給される多周波信号として割り当てられた周波数に対応して周波数分析するようにしたことを特徴とする請求項1記載の指示体位置検出装置。
  6. 前記第2の方向に配置された各導体からの信号の受信レベルに基づいて、前記多周波信号供給回路にて生成される多周波信号の信号レベルを制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の指示体位置検出装置。
  7. 前記多周波信号供給回路には各信号間の位相を制御するための位相制御回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の指示体位置検出装置。
  8. 前記多周波信号供給回路は、第1の群の複数の周波数の信号と第2の群の複数の周波数の信号を生成し、
    前記制御回路は、前記ノイズ分析回路のよるノイズ信号の周波数分析に基づいて前記多周波信号供給回路から第1の群の複数の周波数の信号あるいは第2の群の複数の周波数の信号を選択的に前記第1の方向に配置された複数の導体に供給するように構成したことを特徴とする請求項1記載の指示体位置検出回路。
  9. 前記多周波信号供給回路は予備の周波数の信号を発生可能であり、
    前記制御回路は、前記ノイズ分析回路によるノイズ信号の周波数分析に基づいて、前記第1の方向に配置された複数の導体に供給される多周波信号の周波数を、前記ノイズ信号に対応した周波数から前記予備の周波数に変更するように前記多周波信号供給回路を制御することを特徴とする請求項1記載の指示体位置検出装置。
  10. 前記制御回路は、前記ノイズ信号に対応した周波数から前記予備への周波数の変更の情報を前記指示位置検出回路に供給し、前記予備への周波数の変更の情報に基づいて前記指示位置検出回路を制御するようにしたことを特徴とする請求項9記載の指示体位置検出装置。
  11. 第1の方向に配置された複数の導体と、前記第1の方向に対して交差する方向に配置された複数の導体からなり、指示体による位置指示を検出するための導体パターンの、前記第1の方向に配置された複数の導体に対して周波数の異なる複数の信号を供給するための多周波信号供給ステップと、
    前記第2の方向に配置された複数の導体からの信号の供給を受けて、前記導体パターンに対する前記指示体による位置指示に基づいた信号を周波数分析する周波数分析ステップと、
    前記周波数分析ステップで周波数分析された信号が供給され前記導体パターンに対する前記指示体による位置指示を検出するための指示位置検出ステップと、
    前記導体パターンにて受信されたノイズ信号を周波数分析するノイズ分析ステップと、
    前記ノイズ分析ステップによるノイズ信号の周波数分析に基づいて、前記多周波信号供給ステップで前記第1の方向に配置された複数の導体に供給される多周波信号の周波数の割り当てを制御するための制御ステップを備え、
    前記指示位置検出ステップにおける前記指示体による位置指示の検出に対する前記ノイズ信号の影響を抑制するようにしたことを特徴とする指示体位置検出方法。
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