JP2011209991A - ペースカー制御システムおよびペースカー制御方法 - Google Patents

ペースカー制御システムおよびペースカー制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】莫大な設備投資やシステムを構築するための時間をかけずに,道路の渋滞の解消が可能となる技術を提供する。
【解決手段】車両情報記憶部12は,道路に設置されたカメラの前を通過する車両の情報を記憶する。最適走行車両検出部17は,渋滞末尾の後方に設置されているカメラの前を通過した車両から,渋滞通過時間以降に渋滞末尾に到達する理想速度で走行する最適走行車両を検出する。ペースカー抽出部18は,検出された最適走行車両と併走させるペースカーを抽出する。ペースカー指示部19は,抽出されたペースカーに対して,最適走行車両との併走を指示する。
【選択図】図3

Description

本発明は,ペースカーを用いて渋滞解消を図るペースカー制御システムおよびペースカー制御方法に関するものである。
高速道路や自動車専用道路等で発生する道路渋滞は,道路利用者だけでなく,経済的,環境的等の観点からマイナスである。そのため,渋滞が発生しないように,国,自治体,委託会社などの道路管理者は,車線の拡幅やルートの追加等の道路工事による構造の変更や,道路状況の情報を道路利用者に提供する等の対応を行っている。これらの対応は,道路管理者が道路利用者に対する配慮として行っているものである。
渋滞緩和の効果が期待される技術として,例えば,走行する車両同士でプラトーンとも呼ばれる隊列を組ませる技術が提案されている。この技術では,センタシステム→車両間または車両→車両間の専用通信を用いて最適な速度や車間距離等の情報を隊列内の車両に通知し,各車両がエンジンやブレーキ等を自動制御して,隊列内で車間距離や速度等を一定に保つ。複数の車両を隊列を組んで走行させると,各車両が単独で走行する場合と比べて,車間距離を縮めることが可能となり,渋滞の緩和が期待できる。
特許第3818722号公報 特開2008−59094号公報
しかし,上述の技術を実現するためには,それらを管理するセンタシステムなどのインフラ設備を整えるだけでなく,各車両自体にも設備を導入する必要がある。多くの道路で上述の技術を実現するためには,莫大な設備投資とシステムを構築するための時間とが必要となる。
本発明は,上記の問題の解決を図り,莫大な設備投資やシステムを構築するための時間をかけずに,道路の渋滞の解消が可能となる技術を提供することを目的とする。
ペースカー制御システムは,少なくとも渋滞末尾の位置と渋滞通過時間とを含む渋滞の情報を取得する交通情報取得部と,道路に設置されているカメラの画像から得られる,少なくとも速度の情報を含む,該カメラの前を通過した車両の情報を取得する車両情報取得部と,車両の情報に基づいて,渋滞末尾よりも後方にあるカメラの前を通過した車両から,渋滞通過時間以降に渋滞末尾に到達する,理想速度で走行する車両を検出する最適走行車両検出部と,検出された理想速度で走行する車両と併走させる被制御車を抽出する被制御車抽出部と,抽出された被制御車に対して,検出された理想速度で走行する車両との併走を指示する被制御車指示部とを備える。
上記の技術によって,莫大な設備投資やシステムを構築するための時間をかけなくても,道路の渋滞を解消することが可能となる。
本実施の形態によるペースカー制御システムの構成例を示す図である。 本実施の形態によるペースカーの構成例を示す図である。 本実施の形態1によるペースカー管理装置の機能構成例を示す図である。 本実施の形態によるペースカー管理装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 本実施の形態による車両情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。 本実施の形態による交通情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。 本実施の形態によるペースカー管理情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。 本実施の形態による最適走行車両の検出を説明する図である。 本実施の形態1のペースカー管理装置によるペースカー制御処理フローチャートである。 本実施の形態による最適走行車両とペースカーとの合流後の状態を示す図である。 本実施の形態2によるペースカー管理装置の機能構成例を示す図である。 ペースカー管理装置が他装置とやり取りするデータの例を示す図である。 ペースカー管理装置が他装置とやり取りするデータの例を示す図である。 本実施の形態2による設定情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。 本実施の形態2のペースカー抽出部によるペースカー合流シミュレーションの例を示す図(1)である。 本実施の形態2のペースカー抽出部によるペースカー合流シミュレーションの例を示す図(2)である。 本実施の形態2のペースカー管理装置による車両情報取得処理フローチャートである。 本実施の形態2のペースカー管理装置によるペースカー投入処理フローチャートである。 本実施の形態2のペースカー管理装置によるペースカー投入処理フローチャートである。 本実施の形態2のペースカー管理装置によるペースカー投入処理フローチャートである。 本実施の形態2のペースカー指示処理部によるペースカー渋滞末尾到達処理フローチャートである。 本実施の形態2のフィードバック処理部によるフィードバック処理フローチャートである。
以下,本実施の形態について,図を用いて説明する。
道路利用者が最適な速度や車間距離を保って走行することが,渋滞解消に効果があることが知られている。ただし,渋滞解消の効果を上げるためには,複数の車両が協力して群走行する必要がある。このことについては,次の参考資料1にも報告されている。
〔参考資料1〕
「渋滞学」の権威,西成活裕東大教授が伝授!目からウロコの“究極”の渋滞回避術
URL: http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090428/1025879/?P=1
参考資料1では,「渋滞領域に到達する車の台数と,渋滞から抜け出す車の台数とを計算して,今の自分の位置から時速何kmで走れば,現在渋滞が発生している領域に,ちょうど渋滞が解消された頃に到達できるかを算出することができる」旨が示されている。
本実施の形態では,自車両の位置から現在渋滞が発生している領域に,ちょうど渋滞が解消された頃に到達できる速度で走行することを,最適走行と呼ぶ。道路利用者一人一人が,渋滞の解消を意識して最適走行を行えば,渋滞は解消する。
しかし,渋滞解消効果を上げるために個人個人が意識して群走行を行うことには限界がある。そこで,道路管理者が渋滞解消のサービスとして,最適走行を行い,道路利用者の走行ペースの先導となる車両を道路へ投入することが考えられる。本実施の形態では,最適走行を行い,道路利用者の走行ペースの先導となるために投入される車両を,ペースカーと呼ぶ。
このような渋滞解消サービスを行った場合,渋滞解消を目的とすることから,道路に投入するペースカーの台数は,当然少ない方が良い。また,ペースカーを運用する道路管理者から見ても,ペースカーに係る人権費や設備費等から,道路に投入するペースカーの台数は少ない方が良い。
このような渋滞解消サービスを行うとすると,人手などにより,過去の渋滞履歴から予想してペースカーの投入計画を作成し,それに従ってペースカーの投入を行う方法が考えられる。しかし,これでは,リアルタイムに変化する道路状況に応じたペースカーの投入を,効果的かつ効率的に行うことはできない。
以下では,ペースカーの投入タイミングをリアルタイムに処理する情報処理システム である,本実施の形態によるペースカー制御システムについて,説明する
〔実施の形態1〕
図1は,本実施の形態によるペースカー制御システムの構成例を示す図である。
ペースカー管理装置10は,道路に対するペースカー20の投入をリアルタイムで処理する装置である。ペースカー管理装置10は,携帯電話通信網などの無線通信網であるネットワーク21を介して,ペースカー20との通信を行う。
ペースカー20は,渋滞解消を目的として,道路に投入される車両である。すなわち,ペースカー20は,ペースカー管理装置10による制御の対象となる,被制御車両である。
管理者端末30は,ペースカー制御システムの管理者が,ペースカー管理装置10へのアクセスに用いる情報処理端末である。
本実施の形態のペースカー制御システムでは,既存のインフラ設備から得られる情報を用いて,ペースカー投入の判断が行われる。例えば,ペースカー管理装置10は,道路を走行する車両の情報を,既存のナンバー読取りシステム40の設備から取得する。また,ペースカー管理装置10は,道路情報や渋滞情報などの交通情報を,既存の交通情報システム50の設備から取得する。
ナンバー読取りシステム40は,道路に設置したカメラ41により撮像された画像から,走行する車両のナンバーを読み取る。ナンバー登録DB(Database)42は,車両のナンバーと,車両の車種などの各種情報との対応が登録されたデータベースである。ナンバー読取りシステム40は,車両から読み取ったナンバーでナンバー登録DB42を参照することにより,車両の車種などの各種情報を取得する。
ナンバー読取りシステム40は,カメラ41の前を通過する車両の速度を求めることもできる。例えば,カメラ41の前を通過する車両の速度は,カメラ41で撮像された連続するフレームに写っている車両の位置からフレーム間での車両の移動量を求め,その移動量をフレーム間の時間で割ることにより得ることができる。また,ナンバー読取りシステム40は,カメラ41の撮影画像に対する色認識により,車体の色を抽出することができる。
ペースカー管理装置10は,ナンバー読取りシステム40用のネットワーク43を介して,ナンバー読取りシステム40から,カメラ41の前を通過する車両の速度,ナンバー,車種,色などの車両情報を取得する。
交通情報システム50は,道路に設置された交通量計測センサ53により,走行車両の速度を検出する。交通情報システム50は,走行車両の速度が規定値以下となった場合に,その交通量計測センサの領域で渋滞が発生していると判断する。
また,交通情報システム50は,渋滞のほか,道路の規制情報や気象情報等の情報を,定められたフォーマットに従って収集する。交通情報システム50は,道路情報表示板54等の道路情報提供設備を通して,ドライバーヘの情報提供を行う。
道路構造DB(Database)51は,車線数など道路情報を記憶するデータベースである。交通情報DB(Database)52は,事故,渋滞等の道路で発生した交通障害などの情報を記憶するデータベースである。
ペースカー管理装置10は,交通情報システム50用のネットワーク55を介して,交通情報システム50から,道路情報や渋滞情報などの交通情報を取得する。
なお,ペースカー制御システムが,道路に設置された独自のカメラを持ち,そのカメラから得られた画像をもとに,ペースカー管理装置10がカメラの前を通過した車両の速度を求めたり,ナンバープレートを読み取ったりするようにしてもよい。また,ペースカー制御システムが,道路に設置された独自の交通量計測センサを持ち,ペースカー管理装置10が渋滞発生などの交通状況を監視するようにしてもよい。
本実施の形態では,既存のインフラ設備をも利用してペースカー制御システムを構築することにより,設備投資の費用やシステム構築の時間を削減する。
図2は,本実施の形態によるペースカーの構成例を示す図である。
図2(A)は,ペースカー20が有する機能の例を示し,図2(B)は,ペースカーの外観の例を示す。
図2(A)に示すように,ペースカー20は,制御処理部201,通信部202,ネットワーク通信用アンテナ203,位置検出部204,GPSアンテナ205,外部表示器206,表示部207,速度センサ208を備える。
制御処理部201は,ペースカー20が備える各機能部の制御を行う。通信部202は,ネットワーク通信用アンテナ203を介してネットワーク21に接続し,ペースカー管理装置10との通信を行う。位置検出部204は,GPS(Global Positioning System )アンテナ205からGPS情報を受信し,ペースカー20の位置検出を行う。外部表示器206は,自車両がペースカーであることを外部に提示する表示器である。表示部207は,ペースカーの搭乗者に情報を表示する小型のディスプレイなどの表示装置である。なお,本実施の形態では,表示部207はタッチパネル式の入力装置ともなる。速度センサ208は,ペースカー20の走行速度を検出する。
ペースカー20には,一般車両から見て分かるようにするため,例えば,ペースカーであることが識別できるようなペイントが施されている。また,ペースカー20には,他の車両に最適走行中であることを示すために,図2(B)に示すようなLED表示器206aや回転灯206bなどの外部表示器206が設置されている。
なお,ペースカー20としては,専用の車両を用意するだけではなく,既存の道路パトロール用の車両や各種作業車などを用いても良い。例えば,道路での作業が終了して車庫に帰るだけの作業車を,その帰り道にペースカー20として利用することも可能である。既存の車両をペースカー20として用いることにより,設備投資の費用を削減できる。
図3は,本実施の形態1によるペースカー管理装置の機能構成例を示す図である。
ペースカー管理装置10は,車両情報取得部11,車両情報記憶部12,交通情報取得部13,交通情報記憶部14,ペースカー通信部15,ペースカー管理情報記憶部16,最適走行車両検出部17,ペースカー抽出部18,ペースカー指示部19を備える。
車両情報取得部11は,ネットワーク43を介して,ナンバー読取りシステム40から,道路を走行する車両の情報である車両情報を取得する。車両情報記憶部12は,取得した車両情報を記憶する,コンピュータがアクセス可能な記憶部である。なお,車両情報取得部11は,ナンバー読取りシステム40から,カメラ41の設置位置の情報なども取得する。
交通情報取得部13は,ネットワーク55を介して,ペースカー管理装置10から,道路情報や渋滞情報などの交通情報を取得する。交通情報記憶部14は,取得した交通情報を記憶する,コンピュータがアクセス可能な記憶部である。
ペースカー通信部15は,ネットワーク21を介して,ペースカー20との通信を行う。ペースカー管理装置10は,ペースカー通信部15によるペースカー20との通信によって,定期的に各ペースカー20の現在位置などの状況を取得する。ペースカー管理情報記憶部16は,各ペースカー20の状況を管理するペースカー管理情報を記憶する,コンピュータがアクセス可能な記憶部である。
ペースカー管理装置10は,交通情報記憶部14に記憶された交通情報から,渋滞の発生を確認する。
渋滞が確認されると,最適走行車両検出部17は,車両情報記憶部12に記憶された車両情報を参照し,渋滞の末尾からさらに後方のカメラ41の前を通過した最適走行車両を検出する。最適走行車両とは,最適走行を行う車両であり,渋滞の通過時間以降に渋滞末尾に到達する理想的な速度で走行する車両である。最適走行車両検出の詳細については,後述する。最適走行車両検出部17は,車両情報記憶部12から,検出された最適走行車両の車両情報を取得する。
ペースカー抽出部18は,ペースカー管理情報記憶部16に記憶されたペースカー管理情報を参照し,検出された最適走行車両と併走させるペースカー20の抽出を行う。抽出するペースカー20は,1)最適走行車両が渋滞地点に到達するまでに,制限速度を守った走行での合流が可能であり,2)予測される最適走行車両との合流地点が最も遠く,最短時間で合流することが可能なペースカー20である。ここでは,ペースカー20は,緊急車両でないものを想定している。そのため,ペースカー20は,制限速度を守って走行する必要がある。また,最適走行車両の現在位置と速度,ペースカー20の現在位置と走行可能な最高または最低の速度から,最適走行車両とペースカー20との合流地点の予測が可能である。
ペースカー指示部19は,ペースカー抽出部18により抽出されたペースカー20に対して,ペースカー通信部15により,最適走行車両検出部17により検出された最適走行車両と併走する旨の指示を送る。ここで,ペースカー20に対して送られる指示には,最適走行車両検出部17により取得された,最適走行車両のナンバー,車種,色などの車両情報も含まれる。
図4は,本実施の形態によるペースカー管理装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
コンピュータ1は,CPU(Central Processing Unit )2,CPU2がアクセス可能なRAM(Random Access Memory)などのメモリ3,HDD(Hard Disk Drive )4,外部との通信を行う通信部5等を備える。
図3に示すペースカー管理装置10およびペースカー管理装置10が備える各機能部は,コンピュータ1が備えるCPU2,メモリ3等のハードウェアとソフトウェアプログラムとにより実現される。例えば,ペースカー管理装置10のコンピュータ1が実行可能なプログラムは,HDD4に記憶され,その実行時にメモリ3に読み出され,CPU2により実行される。
図5は,本実施の形態による車両情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
図5に示す車両データ120は,ナンバー読取りシステム40から取得し,車両情報記憶部12に記憶された,ある車両についての車両情報の例である。図5に示す車両データ120は,カメラNO,ナンバー,車種,色,速度,車両画像,撮影時刻,車両群ID等の情報を持つ。
図5に示す車両データ120において,カメラNOは,車両を撮像したカメラ41の識別情報である。ナンバーは,カメラ41の撮像画像から読み取られた車両のナンバーである。車種は,カメラ41の撮像画像から読み取られたナンバーに基づいて,ナンバー登録DB42から得られた車両の車種である。色は,カメラ41の撮像画像から認識された車両の色である。速度は,例えばカメラ41で撮像された連続するフレームに写った車両の位置関係から計算された車両の速度である。車両画像は,カメラ41により撮像された車両が写った画像である。撮影時刻は,その車両がカメラ41により撮影された時刻である。車両群IDは,車両同士の間隔に基づいてまとめられた車両群の識別情報である。車両群IDについては,後述の実施の形態2で説明する。
図6は,本実施の形態による交通情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
図6(A)に示す道路データ140と,図6(B)に示す渋滞データ141は,交通情報システム50から取得し,交通情報記憶部14に記憶された交通情報の例である。
図6(A)に示す道路データ140は,ある道路に関する各種情報をまとめたデータである。図6(A)に示す道路データ140は,道路名,車線数,最高走行速度,最低走行速度,渋滞判定速度等の情報を持つ。
図6(A)に示す道路データ140において,道路名は,その道路の名称である。車線数は,その道路の片側方向の車線数である。最高走行速度は,その道路を走行する車両に許された最高の速度である。最低走行速度は,その道路を走行する車両に許された最低の速度である。渋滞判定速度は,その道路を走行する各車両がその速度以下になったときに,渋滞が発生したと判定される速度である。
図6(B)に示す渋滞データ141は,発生したある渋滞に関する各種情報をまとめたデータである。図6(B)に示す渋滞データ141は,渋滞NO,道路名,方向,始点KP(キロポスト),終点KP,渋滞長,渋滞速度,渋滞通過時間等の情報を持つ。
図6(B)に示す渋滞データ141において,渋滞NOは,渋滞の識別番号である。道路名は,渋滞が発生した道路の名称である。方向は,渋滞が発生した車線の方向である。始点KPは,渋滞の先頭位置を示す。高速道路や自動車専用道路などでは,道路上の位置を示すために,起点からの距離を表したキロポスト(KP)が利用される。終点KPは,渋滞の末尾位置を示す。渋滞長は,渋滞の長さ,すなわち始点KPから終点KPまでの距離を示す。渋滞速度は,渋滞領域を走行する車両の平均速度を示す。渋滞通過時間は,車両が渋滞末尾から渋滞先頭まで移動するのにかかる時間を示す。
図7は,本実施の形態によるペースカー管理情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
図7に示すペースカー管理データ160は,ペースカー管理情報記憶部16に記憶されたペースカー管理情報の例である。図7に示すペースカー管理データ160には,ペースカー20との定期通信により得られたペースカー20の情報などが記録されている。図7に示すペースカー管理データ160は,ペースカーNO,位置(緯度,経度),道路名,方向,KP等の情報を持つ。
図7に示すペースカー管理データ160において,ペースカーNOは,各ペースカー20を一意に識別する識別情報である。位置(緯度,経度)は,GPSによって得られたペースカー20の位置情報である。道路名は,ペースカーが走行している道路名を示す。方向は,ペースカーが走行している車線を示す。KPは,ペースカー20の位置(緯度,経度)をキロポスト表記に変換したものである。
図8は,本実施の形態による最適走行車両の検出を説明する図である。
図8(A)に示すように,渋滞長がL1 (km),渋滞速度がV1 (km/h)である場合に,渋滞末尾の位置にある車両が渋滞の先頭まで到達するのに要する時間,すなわち渋滞通過時間T1 (h)は,次式で得られる。
1 =L1 /V1
渋滞通過時間T1 (h)が経過する間に,後方から渋滞の領域に到達する車両がなければ,その渋滞は渋滞通過時間T1 (h)で解消する。
図8(B)に示すように,渋滞後方の渋滞末尾までの距離がL2 (km)の地点にカメラ41が設置されているものとする。このとき,このカメラ41の前を通過する車両の速度がV2 (km/h)であるものとする。この車両が渋滞末尾に到達するまでの時間である渋滞到達時間T2 (h)は,次式で得られる。
2 =L2 /V2
この車両が渋滞に遭遇しないためには,図8(A)の渋滞通過時間T1 と図8(B)の渋滞到達時間T2 との関係がT2 ≧T1 であることが条件となる。すなわち,図8(B)に示すカメラ41の前を通過する車両の速度V2 が,
2 =L2 /T2 ≦L2 /T1
であるときに,その車両が渋滞解消のための最適走行車両となる。
ペースカー管理装置10の最適走行車両検出部17は,このような理論に基づいて,最適走行車両の検出を行う。
図9は,本実施の形態1のペースカー管理装置によるペースカー制御処理フローチャートである。
ペースカー管理装置10は,交通情報取得部13により取得される交通情報から,渋滞の発生を監視する(ステップS10)。
渋滞の発生が確認されると(ステップS10のYES),最適走行車両検出部17は,渋滞末尾からさらに後方に設置されているカメラ41の前を通過した車両から,最適走行車両を検出する(ステップS11)。より具体的には,最適走行車両検出部17は,渋滞通過時間と,カメラ41から渋滞末尾までの距離とから,渋滞通過時間以降に渋滞末尾に到達する理想の速度を求める。最適走行車両検出部17は,車両情報記憶部12に記憶された車両情報を参照し,カメラ41の前を理想速度で通過する車両を最適走行車両として検出する。
ペースカー抽出部18は,最適走行車両と併走させるためのペースカー20を抽出する(ステップS12)。より具体的には,ペースカー抽出部18は,ペースカー管理情報記憶部16に記憶されたペースカー管理情報を参照し,渋滞末尾到達前のより早い時間で最適走行車両と合流可能なペースカー20を抽出する。
ペースカー抽出部18により投入可能なペースカー20が抽出できなければ(ステップS13のNO),ペースカー管理装置10は,この渋滞に対するペースカー20の導入を断念し,ステップS10に戻って次の渋滞の発生に備える。
ペースカー抽出部18により投入可能なペースカー20が抽出できれば(ステップS13のYES),ペースカー指示部19は,該当ペースカー20に対して,最適走行車両の車両情報を含む,最適走行車両との併走指示を出力する(ステップS14)。その後,ペースカー管理装置10は,ステップS10に戻って次の渋滞の発生に備える。
図10は,本実施の形態による最適走行車両とペースカーとの合流後の状態を示す図である。
ペースカー20では,最適走行車両60との併走指示を受けると,その表示部207に,ナンバー,車種,色,車両画像等の最適走行車両60の情報が表示される。ペースカー20のドライバーは,ペースカー20を運転して,最適走行車両60との合流地点に向かい,表示部207で提示された最適走行車両60を探す。ペースカー20のドライバーは,目的とする最適走行車両60を見つけると,図10に示すように,ペースカー20を最適走行車両60と併走させる。
これにより,本来最適走行をしていなかった非最適走行車両61は,前を進む最適走行車両60とペースカー20とを追い越すことが困難となり,最適走行するようになる。最適走行車両60とペースカー20とを先頭とする車両群が渋滞地点に到達する頃には,渋滞は解消している。
本来,車線数分のペースカー20を投入して理想速度で併走させれば,渋滞を解消させることが可能である。しかし,ペースカー20の投入台数が多くなると,ペースカー20に係る人件費や設備費などのコストがより多くかかることになる。本実施の形態では,一般の走行車両から最適走行車両60を検出してペースカー20と併走させるので,ペースカー20投入のコストを削減することができる。
また,本実施の形態では,渋滞の発生からペースカー20の投入までをペースカー管理装置10のコンピュータ1で自動化することにより,リアルタイムに変化する道路状況に応じたペースカーの投入が可能となる。
〔実施の形態2〕
本実施の形態2では,渋滞後方のカメラ41の前を通過する車両を,所定の条件を満たす車両群にまとめ,車両群中に占める最適走行車両60の割合に応じて,投入するペースカー20の台数を制御する例を説明する。
図11は,本実施の形態2によるペースカー管理装置の機能構成例を示す図である。
図11に示すペースカー管理装置100は,図1に示すペースカー制御システムにおけるペースカー管理装置10に相当する。
ペースカー管理装置100は,車両情報取得部101,車両群検知部102,車両情報記憶部103,交通情報取得部104,交通情報記憶部105,ペースカー通信部106,ペースカー管理情報記憶部107,設定情報記憶部108,最適走行車両検出部109,占有率算出部110,投入台数決定部111,ペースカー抽出部112,ペースカー指示部113,ペースカー指示後処理部114,フィードバック処理部115を備える。
図11に示すペースカー管理装置100およびペースカー管理装置100が備える各機能部は,図4に示すコンピュータ1が備えるCPU2,メモリ3等のハードウェアとソフトウェアプログラムとにより実現される。例えば,ペースカー管理装置100のコンピュータ1が実行可能なプログラムは,HDD4に記憶され,その実行時にメモリ3に読み出され,CPU2により実行される。
車両情報取得部101,車両情報記憶部103については,上述の実施の形態1における車両情報取得部11,車両情報記憶部12と同様であるので,説明を省略する。ただし,本実施の形態2では,車両情報取得部11により取得された車両情報に基づいた,車両群検知部102による車両群の検知が行われる。車両群とは,少なくとも車両間の間隔が所定内の間隔であるという条件を含む所定の条件を満たした車両の群れである。本実施の形態では,車両群を判定する所定の車両間の間隔が,時間間隔で表されるものとする。ここでは,時間間隔で表された車両群を判定する所定の車両間の間隔を,車両間隔待ち時間と呼ぶ。
車両群検知部102は,同じカメラ41で連続して撮影された車両同士の撮影時刻の差分と,あらかじめ設定された車両間隔待ち時間とを比較する。車両群検知部102は,車両同士の撮影時刻の差分が車両間隔待ち時間以内であれば,その車両同士は同じ車両群に属するものと判断する。車両群検知部102は,車両同士の撮影時刻の差分が車両間隔待ち時間を超えていれば,その車両同士は別々の車両群に属するものと判断する。車両群検知部102は,車両情報記憶部12に記憶された車両情報に,車両群を特定する情報である車両群IDを付与する。
交通情報取得部104,交通情報記憶部105,ペースカー通信部106,ペースカー管理情報記憶部107については,上述の実施の形態1における交通情報取得部13,交通情報記憶部14,ペースカー通信部15,ペースカー管理情報記憶部16と同様であるので説明を省略する。
設定情報記憶部108は,各種設定情報が記憶された,コンピュータがアクセス可能な記憶部である。各種設定情報としては,上述の車両間隔待ち時間や,ペースカー20の投入台数を決定するための占有率の閾値などがある。
ペースカー管理装置100は,交通情報記憶部105に記憶された交通情報から,渋滞の発生を確認する。
渋滞が確認されると,最適走行車両検出部109は,最適走行車両60を検出する渋滞末尾の後方のカメラ41を決定し,そのカメラ41の前を通過する車両が,渋滞通過時間以降に渋滞末尾の位置に到達する理想速度を求める。理想速度は,カメラ41から渋滞末尾までの距離を渋滞通過時間で除算することにより得られる。例えば,カメラ41から渋滞末尾までの距離が60kmで,渋滞通過時間が1時間である場合に,カメラ41の前を通過する車両が渋滞にはまらない理想速度は,
理想速度=60Km/1時間=60Km/h
となる。
最適走行車両検出部109は,車両情報記憶部12に記憶された車両情報を参照し,渋滞の末尾からさらに後方のカメラ41の前を,渋滞発生時点で通過している車両群から最適走行車両60を検出する。なお,検出する最適走行車両60は,必ずしもぴったり理想速度で走行する車両に限らず,理想速度前後の所定の範囲内の速度で走行する車両を最適走行車両60として検出してもよい。
占有率算出部110は,渋滞発生時点でカメラ41の前を通過している車両群の車両台数をカウントする。また,占有率算出部110は,渋滞発生時点でカメラ41の前を通過している車両群から検出された最適走行車両60の台数をカウントする。占有率算出部110は,車両群中における最適走行車両60の占有率を算出する。占有率は,
占有率=最適走行車両の台数/車両群の車両台数
で得られる。
投入台数決定部111は,あらかじめ設定された占有率の閾値を用いた判定を行い,占有率算出部110で算出された占有率に応じたペースカー20の投入台数を決定する。
ペースカー抽出部112は,ペースカー管理情報記憶部107に記憶されたペースカー管理情報を参照し,ペースカー合流シミュレーションによって,投入台数決定部111により決定された投入台数分のペースカー20を抽出する。ペースカー合流シミュレーションの詳細については,後述する。
ペースカー指示部113については,上述の実施の形態1におけるペースカー指示部19と同様であるので説明を省略する。
ペースカー指示後処理部114は,ペースカー20に対する最適走行車両60との併走を指示した後の,ペースカー20とのやり取りに関する処理を行う。例えば,ペースカー20から最適走行車両60との合流を示す通知を受けると,ペースカー指示後処理部114は,ペースカー20に対して最適走行の継続を指示する通知を送信する。また,ペースカー20から最適走行車両60が見つからなかった旨の通知を受けると,ペースカー指示後処理部114は,ペースカー20に対して最適走行の解消を指示する通知を送信する。また,ペースカー20が渋滞末尾に到達したときに,ペースカー指示後処理部114は,ペースカー20に対して最適走行の解消を指示する通知を送信する。
フィードバック処理部115は,ペースカー20の投入結果に応じて,占有率の閾値や,最適走行車両60を検出するカメラ41などの設定を変更する。例えば,ペースカー20が渋滞末尾に到達したときに渋滞が解消していれば,フィードバック処理部115は,占有率の閾値を減少してペースカー20の投入台数を抑える。逆に,ペースカー20が渋滞末尾に到達したときに渋滞が解消していなければ,フィードバック処理部115は,占有率の閾値を増加してペースカー20の投入台数を増やす。また,渋滞が延長しているような場合に,最適走行車両60を検出するカメラ41を最初からもっと後方の位置のカメラ41にするように設定を変更しても良い。
図12,図13は,ペースカー管理装置が他装置とやり取りするデータの例を示す図である。
ここでは,ペースカー管理装置100が,ナンバー読取りシステム40,交通情報システム50,ペースカー20とやり取りするデータの例を示す。
図12(A)は,ペースカー管理装置100がナンバー読取りシステム40から常時取得する走行車両データの例を示す。図12(A)に示す走行車両データは,送信時刻,カメラNO,撮影時刻,ナンバー,車種,色,速度,車両画像等の情報を持つ。送信時刻は,走行車両データがナンバー読取りシステム40から送信された時刻である。カメラNO,撮影時刻,ナンバー,車種,色,速度,車両画像については,図5に示す車両データ120と同様である。
図12(B)は,ペースカー管理装置100が交通情報システム50から取得する渋滞発生データの例を示す。図12(B)に示す渋滞発生データは,送信時刻,渋滞NO,道路名,方向,渋滞原因,始点KP,終点KP,渋滞長,渋滞速度,渋滞解消時間等の情報を持つ。送信時刻は,渋滞発生データが交通情報システム50から送信された時刻である。渋滞原因は,事故や工事などの渋滞が発生した原因である。渋滞NO,道路名,方向,始点KP,終点KP,渋滞長,渋滞速度,渋滞通過時間については,図6(B)に示す渋滞データ141と同様である。
図12(C)は,ペースカー管理装置100が交通情報システム50から常時取得する交通量データの例を示す。図12(C)に示す交通量データは,送信時刻,道路名,方向,交通量計測センサ53ごとの大型交通量,小型交通量,速度等の情報を持つ。送信時刻は,交通量データが交通情報システム50から送信された時刻である。道路名,方向については,図6(B)に示す渋滞データ141と同様である。大型交通量は,その交通量計測センサ53を通過した大型車両の台数である。小型交通量は,その交通量計測センサ53を通過した小型車両の台数である。速度は,その交通量計測センサ53を通過した車両の平均速度である。
図12(D)は,ペースカー管理装置100が,ペースカー抽出部112により抽出されたペースカー20に対して,ペースカー走行が可能であるか否かを確認するために送信するペースカー確認データの例を示す。図12(D)に示すペースカー確認データは,送信時刻,渋滞NO,ペースカーNO,ペースカー台数,合流道路名,合流方向,合流予測KP,合流予測時刻,指示速度等の情報を持つ。
送信時刻は,ペースカー確認データがペースカー管理装置100から送信された時刻である。渋滞NOは,渋滞の識別番号である。ペースカーNOは,データの送信相手のペースカーのペースカーNOである。ペースカー台数は,渋滞解消のために投入するペースカーの台数である。合流道路名は,最適走行車両60と合流する道路の名称である。合流方向は,最適走行車両60と合流する車線の方向である。合流予測KPは,最適走行車両60との合流が予測される位置である。合流予測時刻は,最適走行車両60との合流が予測される時刻である。指示速度は,ペースカー20に対して指示する走行速度である。
図12(E)は,ペースカー管理装置100がペースカー20に対して最適走行車両60との併走を指示するために送信するペースカー指示データの例を示す。図12(E)に示すペースカー指示データは,送信時刻,渋滞NO,ペースカーNO,ペースカー台数,合流道路名,合流方向,合流予測KP,合流予測時刻,指示速度,最適走行車両60ごとの各種情報,画像等の情報を持つ。
送信時刻は,ペースカー指示データがペースカー管理装置100から送信された時刻である。渋滞NO,ペースカーNO,ペースカー台数,合流道路名,合流方向,合流予測KP,合流予測時刻,指示速度については,図12(D)のペースカー確認データと同様である。最適走行車両60ごとの各種情報,画像は,最適走行車両60のナンバー,車種,色,車両画像等の情報である。図12(D)に示すペースカー指示データには,車両群から検出された複数の最適走行車両60の情報が含まれている。
図12(F)は,ペースカー管理装置100が渋滞解消に投入されるペースカー20に対して,同時に投入されるペースカー20を通知する協力ペースカーデータの例を示す。図12(F)に示す協力ペースカーデータは,送信時刻,渋滞NO,ペースカーNO,ペースカー台数,複数の協力ペースカーNO等の情報を持つ。送信時刻は,協力ペースカーデータがペースカー管理装置100から送信された時刻である。渋滞NO,ペースカーNO,ペースカー台数,については,図12(D)のペースカー確認データと同様である。協力ペースカーNOは,同時に投入されるペースカー20のペースカーNOである。
図12(G)は,ペースカー管理装置100が最適走行車両60と合流したペースカー20に対して送信するペース走行継続指示データの例を示す。図12(G)に示すペース走行継続指示データは,送信時刻,渋滞NO,継続フラグ,指示速度等の情報を持つ。送信時刻は,ペース走行継続指示データがペースカー管理装置100から送信された時刻である。継続フラグは,最適走行の継続を指示するフラグである。渋滞NO,指示速度については,図12(D)のペースカー確認データと同様である。
図13(H)は,ペースカー管理装置100が最適走行車両60と合流できなかったペースカー20や,渋滞末尾に到達したペースカー20に対して送信するペース走行解消指示データの例を示す。図13(H)に示すペース走行解消指示データは,送信時刻,渋滞NO,解消フラグ等の情報を持つ。送信時刻は,ペース走行解消指示データがペースカー管理装置100から送信された時刻である。渋滞NOは,渋滞の識別番号である。解消フラグは,最適走行の解消を指示するフラグである。
図13(I)は,ペースカー20がペースカー管理装置100に対して定期的に送信するペースカー位置データの例を示す図である。図13(I)に示すペースカー位置データは,送信時刻,ペースカーNO,GPS情報,道路名,方向,KP等の情報を持つ。
送信時刻は,ペースカー位置データがペースカー20から送信された時刻である。ペースカーNOは,ペースカー位置データを送信したペースカー20のペースカーIDである。GPS情報は,ペースカー20がGPSから取得した位置情報である。道路名は,ペースカー20が走行している道路名である。方向は,ペースカー20が走行している車線の方向である。KPは,ペースカー20の位置をキロポストで表したものである。
図13(J)は,ペースカー20が,ペースカー管理装置100からのペースカー確認データに対する応答として送信する了解データの例を示す図である。図13(J)に示す了解データは,送信時刻,ペースカーNO,GPS情報,道路名,方向,KP,渋滞NO,了解フラグ等の情報を持つ。送信時刻は,了解データがペースカー20から送信された時刻である。ペースカーNO,GPS情報,道路名,方向,KPについては,図13(I)に示すペースカー位置データと同様である。渋滞NOは,渋滞の識別番号である。了解フラグは,ペースカー走行が可能である旨を示すフラグである。
図13(K)は,ペースカー20が,ペースカー管理装置100からのペースカー確認データに対する応答として送信する不可能データの例を示す図である。図13(K)に示す不可能データは,送信時刻,ペースカーNO,GPS情報,道路名,方向,KP,渋滞NO,不可能フラグ等の情報を持つ。送信時刻は,不可能データがペースカー20から送信された時刻である。ペースカーNO,GPS情報,道路名,方向,KP,渋滞NOについては,図13(J)に示す了解データと同様である。不可能フラグは,ペースカー走行が不可能である旨を示すフラグである。
図13(L)は,ペースカー20がペースカー管理装置100に対して最適走行車両60との合流を通知する最適走行車両合流データの例を示す図である。図13(L)に示す最適走行車両合流データは,送信時刻,ペースカーNO,GPS情報,道路名,方向,KP,渋滞NO,合流フラグ等の情報を持つ。送信時刻は,最適走行車両合流データがペースカー20から送信された時刻である。ペースカーNO,GPS情報,道路名,方向,KP,渋滞NOについては,図13(J)に示す了解データと同様である。合流フラグは,最適走行車両60と合流した旨を示すフラグである。
図13(M)は,ペースカー20がペースカー管理装置100に対して最適走行車両60と合流できなかった旨を通知する最適走行車両不明データの例を示す図である。図13(M)に示す最適走行車両不明データは,送信時刻,ペースカーNO,GPS情報,道路名,方向,KP,渋滞NO,不明フラグ等の情報を持つ。送信時刻は,最適走行車両不明データがペースカー20から送信された時刻である。ペースカーNO,GPS情報,道路名,方向,KP,渋滞NOについては,図13(J)に示す了解データと同様である。不明フラグは,最適走行車両60と合流できなかった旨を示すフラグである。
図14は,本実施の形態2による設定情報記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。
図14に示す設定データ180は,設定情報記憶部108に記憶された,各種閾値等の設定情報の例である。図14に示す設定データ180は,車両間隔待ち時間,占有率閾値P1 ,P2 ,P3 等の情報を持つ。
車両間隔待ち時間は,時間間隔で表された車両群を判定する所定の車両間の間隔を示す。占有率閾値は,算出された占有率に応じたペースカー20の投入台数を決定する判定に用いる閾値である。図14に示す設定データ180では,P1 ,P2 ,P3 の3つの占有率閾値が設定されているが,これは,3車線の道路を意識したものである。2車線の道路の場合には,2つの占有率閾値が設定される。
図15は,本実施の形態2のペースカー抽出部によるペースカー合流シミュレーションの例を示す図(1)である。
図15に示すペースカー合流シミュレーションは,ペースカー20の投入台数が道路の車線数未満である場合のペースカー合流シミュレーションの例である。ここでは,3車線の道路に対してペースカー20の投入台数が2台となった場合の例を説明する。
図15(A)において,ペースカー20a,ペースカー20b,ペースカー20c,ペースカー20d,ペースカー20e,ペースカー20fのペースカーNOが,それぞれ#1,#2,#3,#4,#5,#6であるものとする。
図15(A)に示すように,渋滞長10km,渋滞速度10km/hの渋滞が発生しているものとする。このとき,渋滞通過時間は,1時間となる。
ペースカー抽出部112は,ペースカー候補範囲を定める。図6(A)の道路データ140に示すように,道路には,最高走行速度や最低走行速度等の速度制限や,渋滞判定速度などが設定されている。最高走行速度を超えた速度でなければ,渋滞通過時間に渋滞末尾に到達できないペースカー20は,投入されるペースカー20の候補としない。また,最低走行速度に満たない速度や,渋滞判定速度に満たない速度でなければ,渋滞通過時間に渋滞末尾に到達できないペースカー20は,投入されるペースカー20の候補としない。本実施の形態では,このような投入されるペースカー20の候補の範囲を,ペースカー候補範囲と呼ぶ。
例えば,図15(A)に示す渋滞が発生した道路の道路データ140が,図6(A)に示す通りであるものとすると,ペースカー候補範囲は,図15(A)に示すように,渋滞末尾の後方50kmから100kmの範囲となる。すなわち,図15(A)において,投入されるペースカー20の候補は,ペースカー20b,ペースカー20c,ペースカー20d,ペースカー20eとなる。
ペースカー抽出部112は,カメラ41の撮影位置を最適走行車両60が通過したものとして,その最適走行車両60の一定時間ごとの渋滞末尾までの距離を計算する。なお,ここでは,カメラ41aを理想速度で通過する車両を最適走行車両60とする。すなわち,最適走行車両60の走行速度は60km/hであるものとする。このとき,最適走行車両60の一定時間ごとの渋滞末尾までの距離は,図15(B)に示す通りとなる。
ペースカー抽出部112は,ペースカー候補範囲内のペースカー20について,ペースカー20に指示する速度を設定する。
1)対象のカメラ41aより前方のペースカー20に対して
・最低走行速度<実速度の場合には,指示速度に最低走行速度を設定
・最低走行速度>実速度の場合には,指示速度に実速度を設定
2)対象のカメラ41aより後方のペースカー20に対して
・最高走行速度<実速度の場合には,指示速度に最高走行速度を設定
・最高走行速度>実速度の場合には,指示速度に実速度を設定
各ペースカー20への指示速度は,図15(B)に示す通りとなる。
ペースカー抽出部112は,ペースカー候補範囲内の各ペースカー20の一定時間ごとの渋滞末尾までの距離を計算する。ペースカー候補範囲内の各ペースカー20の一定時間ごとの渋滞末尾までの距離は,図15(B)に示す通りとなる。
ペースカー抽出部112は,ペースカー候補範囲内の各ペースカー20ごとに,最適走行車両60と同じ経過時間で同じ渋滞末尾までの距離となったときの経過時間を抽出する。抽出された経過時間が,最適走行車両60とペースカー20との合流予測時間となる。ペースカー抽出部112は,経過時間が少ない順に,すなわち合流予測時間が早い順に,投入台数決定部111により決定された投入台数分のペースカー20を抽出する。
ここでは,ペースカー抽出部112は,図15(B)に示すペースカー合流シミュレーションの計算結果から,投入台数2台のペースカーを抽出する。図15(B)に示す計算結果から,まず,ペースカーNO“#4”のペースカー20dが,約3分後に最適走行車両60と合流できることが分かる。また,次に,ペースカーNO“#5”のペースカー20eが,約12分後に最適走行車両60と合流できることが分かる。すなわち,図15に示す例では,ペースカー20dとペースカー20eとが,投入されるペースカー20として抽出される。
図16は,本実施の形態2のペースカー抽出部によるペースカー合流シミュレーションの例を示す図(2)である。
図16に示すペースカー合流シミュレーションは,ペースカー20の投入台数が道路の車線数である場合のペースカー合流シミュレーションの例である。ここでは,3車線の道路に対してペースカー20の投入台数が3台となった場合の例を説明する。
図16に示す場合のペースカー合流シミュレーションは,基本的には,図15に示す場合のペースカー合流シミュレーションと同じである。異なる部分は,図16(A)に示すように,カメラ41aの位置に最適走行車両60を想定しない点である。
ペースカー抽出部112は,図16(B)に示すように,ペースカー候補範囲内で,渋滞末尾に最も近いペースカーNO“#2”のペースカー20bを,最適走行車両60としてペースカー合流シミュレーションを行う。ペースカー合流シミュレーションの手順は,図15の例で説明した場合と同様である。
ペースカー抽出部112は,図16(B)に示すペースカー合流シミュレーションの計算結果から,ペースカー20bを含む投入台数3台のペースカーを抽出する。図16(B)に示す計算結果から,まず,ペースカーNO“#3”のペースカー20cが,約2分後〜3分後にペースカー20bと合流できることが分かる。また,次に,ペースカーNO“#4”のペースカー20dが,約9分後〜10分後にペースカー20bと合流できることが分かる。すなわち,図16に示す例では,ペースカー20b,ペースカー20c,ペースカー20dが,投入されるペースカー20として抽出される。
図17は,本実施の形態2のペースカー管理装置による車両情報取得処理フローチャートである。
ペースカー管理装置10において,車両情報取得部101は,ナンバー読取りシステム40から,カメラ41の前を通過した車両の車両情報を取得する(ステップS20)。
車両群検知部102は,車両間隔時間として,取得された車両情報の撮影時刻と,車両情報記憶部103に記憶された同じカメラ41の前を直前に通過した車両の車両情報の撮影時刻の差分を算出する(ステップS21)。車両群検知部102は,算出された車両間隔時間が,設定情報記憶部108に記憶された設定情報の車両間隔待ち時間以下であるかを判定する(ステップS22)。
車両間隔時間が車両間隔待ち時間以下であれば(ステップS22のYES),車両群検知部102は,取得された車両情報に同じカメラ41の直前の車両情報と同じ車両群IDを追加し(ステップS24),その車両情報を車両情報記憶部103に記憶する(ステップS25)。
車両間隔時間が車両間隔待ち時間を超えていれば(ステップS22のNO),車両群検知部102は,新たな車両群IDを設定し(ステップS23),取得された車両情報に新たな車両群IDを追加して(ステップS24),その車両情報を車両情報記憶部103に記憶する(ステップS25)。
図18,図19,図20は,本実施の形態2のペースカー管理装置によるペースカー投入処理フローチャートである。
ここでは,渋滞が発生した道路の車線数が3車線であるものとする。
ペースカー管理装置10は,渋滞の発生を確認すると(ステップS30),ペースカー候補範囲内に設置されてるカメラ41を,渋滞末尾に近い順に1つ選択する(ステップS31)。ペースカー管理装置10は,選択したカメラ41をその時点で通過している処理対象となる車両群があるかを判定する(ステップS32)。例えば,ステップS32の判定を行っている時点で,選択されたカメラ41の前を通過する車両がしばらくなかった場合などは,処理対象となる車両群がなしと判定される。また,その時点で通過している処理対象となる車両群の台数が極端に少ない場合などに,処理対象となる車両群がなしと判定することもできる。このような場合に,例えば,1分間処理を待って,その間に車両群の検出を行うなどしてもよい。
処理対象となる車両群がなければ(ステップS32のNO),ペースカー管理装置10は,ペースカー候補範囲内の全カメラ41についての処理が終了したかを判定する(ステップS33)。
まだペースカー候補範囲内の全カメラ41についての処理が終了していなければ(ステップS33のNO),ペースカー管理装置10は,ステップS31に戻って,次のカメラ41の処理に移る。
ペースカー候補範囲内の全カメラ41についての処理が終了していれば(ステップS33のYES),投入台数決定部111は,ペースカー20の投入台数を3台とする(ステップS34)。ペースカー管理装置10は,ステップS47の処理に移る。
ステップS32において,処理対象となる車両群があれば(ステップS32のYES),最適走行車両検出部109は,処理対象となる車両群から最適走行車両60を検出する(ステップS35)。
占有率算出部110は,処理対象となる車両群の車両台数をカウントする(ステップS36)。また,占有率算出部110は,処理対象となる車両群から検出された最適走行車両60の車両台数をカウントする(ステップS37)。占有率算出部110は,処理対象となる車両群に対する最適走行車両60の占有率を算出する(ステップS38)。
ここで,投入台数決定部111は,設定情報記憶部108に記憶された図14に示す設定データ180の占有率閾値P1 ,P2 ,P3 を取得する。
投入台数決定部111は,算出された占有率が占有率閾値P1 未満であるかを判定する(ステップS39)。
算出された占有率が占有率閾値P1 未満であれば(ステップS39のYES),ペースカー管理装置10は,ペースカー候補範囲内の全カメラ41についての処理が終了したかを判定する(ステップS40)。
まだペースカー候補範囲内の全カメラ41についての処理が終了していなければ(ステップS40のNO),ペースカー管理装置10は,ステップS31に戻って,次のカメラ41の処理に移る。
ペースカー候補範囲内の全カメラ41についての処理が終了していれば(ステップS40のYES),投入台数決定部111は,ペースカー20の投入台数を3台とする(ステップS41)。ペースカー管理装置10は,ステップS47の処理に移る。
ステップS39において,算出された占有率が占有率閾値P1 未満でなければ(ステップS39のNO),投入台数決定部111は,算出された占有率が占有率閾値P1 以上かつ占有率閾値P2 未満であるかを判定する(ステップS42)。
算出された占有率が占有率閾値P1 以上かつ占有率閾値P2 未満であれば(ステップS42のYES),投入台数決定部111は,ペースカー20の投入台数を2台とする(ステップS43)。ペースカー管理装置10は,ステップS47の処理に移る。
算出された占有率が占有率閾値P1 以上かつ占有率閾値P2 未満でなければ(ステップS42のNO),投入台数決定部111は,算出された占有率が占有率閾値P2 以上かつ占有率閾値P3 未満であるかを判定する(ステップS44)。
算出された占有率が占有率閾値P2 以上かつ占有率閾値P3 未満であれば(ステップS44のYES),投入台数決定部111は,ペースカー20の投入台数を1台とする(ステップS45)。ペースカー管理装置10は,ステップS47の処理に移る。
算出された占有率が占有率閾値P2 以上かつ占有率閾値P3 未満でなければ(ステップS44のNO),すなわち算出された占有率が占有率閾値P3 以上であれば,投入台数決定部111は,ペースカー20の投入台数を0台とし(ステップS46),処理を終了する。処理対象となる車両群に対する最適走行車両60の占有率が高ければ,その車両群は最適走行しているものと判定できる。
ペースカー抽出部112は,ペースカー候補範囲内に存在するペースカー20を,投入するペースカー20の候補として抽出する(ステップS47)。
ペースカー抽出部112は,投入するペースカー20の候補が,ペースカー20の投入台数以上であるかを判定する(ステップS48)。
投入するペースカー20の候補がペースカー20の投入台数以上でなければ(ステップS48のNO),ペースカー管理装置10は,ペースカー候補範囲内の全カメラ41についての処理が終了したかを判定する(ステップS49)。
まだペースカー候補範囲内の全カメラ41についての処理が終了していなければ(ステップS49のNO),ペースカー管理装置10は,ステップS31に戻って,次のカメラ41の処理に移る。
ペースカー候補範囲内の全カメラ41についての処理が終了していれば(ステップS49のYES),ペースカー管理装置10は,処理を終了する。この段階で投入可能なペースカー20の確保ができなければ,効果的なペースカー20の投入はできない。なお,このようなケースにおいて,しばらく時間をおいた後に,再度ペースカー投入処理を試みるようにしてもよい。
ステップS48において,投入するペースカー20の候補がペースカー20の投入台数以上であれば(ステップS48のYES),ペースカー抽出部112は,ペースカー合流シミュレーションによる投入するペースカー20の抽出を行う(ステップS50)。
ペースカー抽出部112は,抽出されたペースカー20に対して,ペースカー走行の可否を確認する(ステップS51)。ペースカー抽出部112は,抽出されたペースカー20のすべてがペースカー走行可能であるかを判定する(ステップS52)。
抽出されたペースカー20のいずれかがペースカー走行可能でなければ(ステップS52のNO),ペースカー抽出部112は,ペースカー走行不可能なペースカー20を,投入するペースカー20の候補から削除し(ステップS53),ステップS48の処理に戻る。
抽出されたペースカー20がすべてペースカー走行可能であれば(ステップS52のYES),ペースカー指示部113は,抽出されたペースカー20に対して,ペースカー走行の指示を送る(ステップS54)。
図21は,本実施の形態2のペースカー指示処理部によるペースカー渋滞末尾到達処理フローチャートである。
ペースカー指示後処理部114は,投入されたペースカー20が渋滞末尾の位置に到達したかを判定する(ステップS60)。ペースカーが渋滞末尾に到達したか否かは,ペースカー20から定期的に送られるペースカー位置データにより,確認することができる。
投入されたペースカー20が渋滞末尾の位置に到達していれば(ステップS60のYES),ペースカー指示後処理部114は,渋滞末尾に到達したペースカー20に,ペースカー走行解除の指示を送る(ステップS61)。
図22は,本実施の形態2のフィードバック処理部によるフィードバック処理フローチャートである。
フィードバック処理部115は,投入されたペースカー20が渋滞末尾に到達した時点で,渋滞が解消しているか否かを判定する(ステップS70)。渋滞が解消していれば(ステップS70のYES),フィードバック処理部115は,設定情報記憶部108に記憶された図14に示す設定データ180の各占有率閾値の値を減少する(ステップS71)。渋滞が解消していなければ(ステップS70のNO),フィードバック処理部115は,設定情報記憶部108に記憶された図14に示す設定データ180の各占有率閾値の値を増加する(ステップS72)。
本実施の形態2では,車両群に対する最適走行車両60の占有率に基づいたペースカー20の投入を行うことにより,ペースカーの過剰な投入や投入漏れを防ぐことができ,ペースカー20の投入コストの削減や,渋滞解消サービスの効果をアップすることができる。
なお,さらに交通情報システム50と連携を図ることで,ペースカー20の走行状態を一般利用者に通知することも可能である。このようにすれば,最適走行車両60の占有率がアップし,さらにペースカー20の投入台数の縮小と,渋滞解消サービスの効果アップが期待できる。
以上,本実施の形態について説明したが,本発明はその主旨の範囲において種々の変形が可能であることは当然である。
1 コンピュータ
2 CPU
3 メモリ
4 HDD
5 通信部
10 ペースカー管理装置
11 車両情報取得部
12 車両情報記憶部
13 交通情報取得部
14 交通情報記憶部
15 ペースカー通信部
16 ペースカー管理情報記憶部
17 最適走行車両検出部
18 ペースカー抽出部
19 ペースカー指示部
100 ペースカー管理装置
101 車両情報取得部
102 車両群検知部
103 車両情報記憶部
104 交通情報取得部
105 交通情報記憶部
106 ペースカー通信部
107 ペースカー管理情報記憶部
108 設定情報記憶部
109 最適走行車両検出部
110 占有率算出部
111 投入台数決定部
112 ペースカー抽出部
113 ペースカー指示部
114 ペースカー指示後処理部
115 フィードバック処理部
20 ペースカー
21 ネットワーク
30 管理者端末
40 ナンバー読取りシステム
41 カメラ
42 ナンバー登録DB
43 ネットワーク
50 交通情報システム
51 道路構造DB
52 交通情報DB
53 交通量計測センサ
54 道路情報表示板
55 ネットワーク

Claims (4)

  1. 少なくとも渋滞末尾の位置と渋滞通過時間とを含む渋滞の情報を取得する交通情報取得部と,
    道路に設置されているカメラの画像から得られる,少なくとも速度の情報を含む,該カメラの前を通過した車両の情報を取得する車両情報取得部と,
    前記車両の情報に基づいて,前記渋滞末尾よりも後方にあるカメラの前を通過した車両から,前記渋滞通過時間以降に前記渋滞末尾に到達する,理想速度で走行する車両を検出する最適走行車両検出部と,
    前記検出された理想速度で走行する車両と併走させる被制御車を抽出する被制御車抽出部と,
    前記抽出された被制御車に対して,前記検出された理想速度で走行する車両との併走を指示する被制御車指示部とを備える
    ことを特徴とするペースカー制御システム。
  2. 前記カメラの映像から,少なくとも車両間の間隔が所定内の間隔であるという条件を含む所定の条件を満たした車両の群れである車両群を検知する車両群検知部と,
    前記検知された車両群中における前記理想速度で走行する車両の占有率を算出する占有率算出部と,
    前記算出された占有率に応じて,被制御車の投入台数を決定する投入台数決定部とをさらに備え,
    前記被制御車抽出部は,前記決定された投入台数分の,前記検出された理想速度で走行する車両と併走させる被制御車を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のペースカー制御システム。
  3. コンピュータが,
    少なくとも渋滞末尾の位置と渋滞通過時間とを含む渋滞の情報を取得する過程と,
    道路に設置されているカメラの画像から得られる,少なくとも速度の情報を含む,該カメラの前を通過した車両の情報を取得する過程と,
    前記車両の情報に基づいて,前記渋滞末尾よりも後方にあるカメラの前を通過した車両から,前記渋滞通過時間以降に前記渋滞末尾に到達する,理想速度で走行する車両を検出する過程と,
    前記検出された理想速度で走行する車両と併走させる被制御車を抽出する過程と,
    前記抽出された被制御車に対して,前記検出された理想速度で走行する車両との併走を指示する過程とを実行する
    ことを特徴とするペースカー制御方法。
  4. 前記コンピュータが,さらに,
    前記カメラの映像から,少なくとも車両間の間隔が所定内の間隔であるという条件を含む所定の条件を満たした車両の群れである車両群を検知する過程と,
    前記検知された車両群中における前記理想速度で走行する車両の占有率を算出する過程と,
    前記算出された占有率に応じて,被制御車の投入台数を決定する過程とを実行し,
    前記被制御車を抽出する過程では,前記決定された投入台数分の,前記検出された理想速度で走行する車両と併走させる被制御車を抽出する
    ことを特徴とする請求項3に記載のペースカー制御方法。
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