JP2011209484A - 撮像装置 - Google Patents

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啓俊 小西
Satoshi Onishi
智 大西
Takehiko Tanaka
武彦 田中
Taizo Wakimura
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Abstract

【課題】組立工程の自由度が高く、また、被写体側からレンズにかかる圧力に対し十分な耐圧強度を持たせることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置1において、被写体側保持枠11は被写体側レンズユニットである1群ユニット13を保持し、撮像素子側保持枠12は撮像素子側レンズユニットである3群ユニット15を保持する。1群ユニット13と3群ユニット15の間には移動レンズユニットである2群ユニット14が配置されている。1群ユニット13は内フランジ20aを備えたレンズホルダ20を含み、レンズホルダ20には、内フランジ20aを背後にする形で被写体側よりレンズ21とレンズ22が取り付けられる。1群ユニット13よりも撮像素子側に位置するレンズは、内フランジ20aの内径よりも大なる有効径を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話などに用いられる小型の撮像装置に関する。
携帯電話などに用いられる小型の撮像装置の一例を特許文献1に見ることができる。特許文献1記載の撮像装置は、第1レンズと第2レンズを鏡筒に保持させ、この鏡筒をホルダに螺着してレンズユニットの完成品としている。
特開2009−258560号公報
特許文献1に記載された撮像装置は、被写体側の端に内フランジを有する鏡筒に、撮像素子側より第1レンズと第2レンズを嵌合し、最後にレンズ押え枠を嵌合している。この構成であると、鏡筒をホルダに取り付ける前にレンズの組み込みを済ませておく必要があり、組み立て工程の自由度が低い。また、完成品の撮像装置において、撮像素子側からレンズに圧力がかかることは殆ど考えられないが、被写体側からレンズに圧力がかかる可能性は排除できない。撮像素子側からレンズを嵌合する構造では、被写体側からかかる圧力に対し高い耐圧強度を保証できない。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、組立工程の自由度が高く、また、被写体側からレンズにかかる圧力に対し十分な耐圧強度を持たせることができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の好ましい実施形態によれば、撮像装置は、少なくとも被写体側レンズユニットと撮像素子側レンズユニットを含み、前記被写体側レンズユニットは内フランジを備えたレンズホルダを含み、前記レンズホルダには前記内フランジを背後にする形で被写体側より当該被写体側レンズユニットのレンズが取り付けられる。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の撮像装置において、前記被写体側レンズユニットよりも撮像素子側に位置するレンズは、前記内フランジの内径よりも大なる有効径を有する。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の撮像装置において、前記被写体側レンズユニットのレンズの中で最後方に位置するものは前記内フランジに密着した状態で取り付けられ、当該レンズは撮像素子側が凹面となっており、当該レンズと前記内フランジとの接触面は、前記凹面よりも被写体側に位置する。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の撮像装置において、前記筐体の内部には、前記被写体側レンズユニットと撮像素子側レンズユニットの間に、振動リニアアクチュエータにより移動せしめられる移動レンズユニットが配置され、前記移動レンズユニットは内フランジを備えたレンズホルダを含み、前記レンズホルダには前記内フランジを背後にする形で被写体側より当該移動レンズユニットのレンズが取り付けられる。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の撮像装置において、前記撮像素子側レンズユニットは内フランジを備えた保持枠を含み、前記保持枠には前記内フランジを背後にする形で被写体側より当該撮像素子側レンズユニットのレンズが取り付けられる。
本発明によると、被写体側レンズユニットは内フランジを備えたレンズホルダを含み、このレンズホルダに、前記内フランジを背後にする形で被写体側よりレンズを取り付けて行くものであるから、レンズホルダに対するレンズの取り付けを済ませた上でこのレンズホルダを筐体に取り付けるといった組立手順にとらわれる必要はなく、レンズホルダを筐体に取り付けておいてからレンズを取り付けてもよく、組立工程の自由度が高い。またレンズホルダの内フランジが背後から支えているので、被写体側からレンズにかかる圧力に対し十分な耐圧強度を持たせることができる。さらに、被写体側レンズユニットの有効径の外側から入射する有害な漏れ光は内フランジで遮断されるから、撮像素子に有害光が入りにくい。
本発明に係る撮像装置の実施形態を示す斜視図である。 前記撮像装置の縦断面図である。 前記撮像装置の構成部品を展開した分解斜視図である。 被写体側保持枠の前面側からの斜視図である。 被写体側保持枠の後面側からの斜視図である。 移動レンズユニットのレンズホルダの前面側からの斜視図である。 撮像素子側保持枠の前面側からの斜視図である。 撮像素子側保持枠の後面側からの斜視図である。 振動リニアアクチュエータの駆動軸を移動レンズユニットのレンズホルダに組み合わせた状態を示す斜視図である。 撮像素子側保持枠に振動リニアアクチュエータを組み付ける状況を示す斜視図である。 前記撮像装置の光路の概略を示す説明図である。
以下、図に基づき本発明の実施形態を説明する。撮像装置1は、撮像素子2を保持する撮像素子基板3に組み合わせられ、撮像素子2を覆う。撮像素子2はCCDタイプやCMOSタイプのイメージセンサで構成される。撮像装置1と撮像素子基板3は接着固定される。
撮像装置1は直方体形状の筐体10を有する。筐体10は被写体側保持枠11と撮像素子側保持枠12を組み合わせて構成される。図1においては、被写体側保持枠11は透視図で表現されている。
筐体10には3グループのレンズユニットが配置される。それらは、被写体側から順に、1群ユニット13、2群ユニット14、3群ユニット15である。被写体側保持枠11は被写体側レンズユニットである1群ユニット13の保持手段となり、撮像素子側保持枠12は撮像素子側レンズユニットである3群ユニット15の保持手段となる。
1群ユニット13と3群ユニット15の間に、移動レンズユニットである2群ユニット14が配置される。2群ユニット14は振動リニアアクチュエータ16により移動せしめられる。振動リニアアクチュエータ16は、"Smooth Impact Drive Mechanism"(SIDM:登録商標)を体現するものである。なお、以下の説明で各構成要素の位置関係に言及するにあたり、被写体側には「前」を含む表現、撮像素子側には「後」を含む表現を用いることがある。
1群ユニット13は次の部品により構成される。すなわちレンズホルダ20、プラスチックレンズからなるレンズ21と22、及びリング状の遮光板23と24である。レンズホルダ20は内面に複数の段部が形成されたリング状の部品であって、最後部は内フランジ20aとなっている。1群ユニット13は被写体側保持枠11の前面部に形成された円形の開口部11aに組み付けられるが、その工程は後で説明する。
2群ユニット14は次の部品により構成される。すなわちレンズホルダ30、プラスチックレンズからなるレンズ31と32、及びリング状の遮光板33である。レンズホルダ30は内面に複数の段部が形成されたリング状の部品であって、最後部は内フランジ30aとなっている。
レンズ31、32は内フランジ30aを背後にする形で被写体側より取り付けられる。レンズホルダ30を、内フランジ30aを下にする形で水平に置き、内フランジ30aの上にレンズ31を密着状態で重ねる。レンズ31は内フランジ30aより一段と被写体寄りに形成された円形の凹部30bにはまり込む形になる。
レンズ31に遮光板33を重ね、さらにレンズ32を重ねる。遮光板33とレンズ32は、凹部30bより一段と被写体寄りに形成された円形の凹部30cの中に位置する。その後、凹部30cより一段と被写体寄りに形成された円形の凹部30dの内周面と、レンズ32の外周面の間に接着剤34を充填して硬化させ、レンズ32を固定する。レンズ32の固定により、レンズ31と遮光板33もレンズホルダ30に固定される。
3群ユニット15は次の部品により構成される。すなわち撮像素子側保持枠12とプラスチックレンズからなるレンズ40である。撮像素子側保持枠12は内面に内フランジ12iを有する。レンズ40は、内フランジ12iを背後にする形で、被写体側より撮像素子側保持枠12にはめ込まれ、内フランジ12iに密着する。レンズ40の外周面と、撮像素子側保持枠12の内周面の間に接着剤41を充填して硬化させ、レンズ40を固定する。
撮像素子側保持枠12には矩形の開口部12aが形成されている。撮像素子側保持枠12の後面には、図8に示す通り、開口部12aを囲む額縁状のフィルタ当たり面12bがある。フィルタ当たり面12bに紫外線硬化型接着剤を塗布しておき、その上のIRカットフィルタ42を載置して、紫外線照射により接着剤を硬化させ、IRカットフィルタ42を固定する。IRカットフィルタ42は撮像素子2に入射する光の中から赤外線をカットするためのものである。
振動リニアアクチュエータ16は次の構成要素を含む。すなわち圧電素子50、駆動軸51、及び錘52である。この3者は、圧電素子50の前が駆動軸51、圧電素子50の後が錘52となる形で、共通の軸線上に整列して配置され、接着固定される。
撮像素子側保持枠12には、2群ユニット14がそれ以上3群ユニット15に接近するのを阻止するストッパ12c(図7参照)が形成される。ストッパ12cは、振動リニアアクチュエータ16の仮保持部材も兼ねる。すなわち、ストッパ12cには筐体10の外側に向かって開いたU字形開口部12dが形成されており、振動リニアアクチュエータ16は、駆動軸51の圧電素子側の根元部分を開口部12dに係合させる形で保持される。他方、被写体側保持枠11には、ストッパ12cに保持された振動リニアアクチュエータ16に対向する位置に、駆動軸51の先端を受け入れる受け入れ穴11bが形成されている。
筐体10に対する2群ユニット14と振動リニアアクチュエータ16の組み付けは、専用の組立装置または産業用ロボットを用いて、次の手順で行われる。
まず、撮像素子側保持枠12を所定の組立ステーションに位置決めする。図示していない組立装置または産業用ロボットのチャック(以下単に「チャック」)で、振動リニアアクチュエータ16の、駆動軸51以外の場所をつかみ、つかんだ振動リニアアクチュエータ16を、その軸線と直角の方向に移動させる形で、ストッパ12cの開口部12dに係合させる。この状態で振動リニアアクチュエータ16を保持し、その駆動軸51に2群ユニット14を係合させる。
駆動軸51に対する2群ユニット14の係合は、レンズホルダ30と板バネ35で駆動軸51を挟みつけることにより達成される。板バネ35は図9に示す形状の金属部品であって、L形をなすように延びる2本の腕35a、35bを有し、腕35a、35bの連結箇所に係合リング35cが形成されている。
レンズホルダ30には、板バネ35を保持するため、次の構造が形成されている。すなわち、係合リング35cを係合させる突起30e、腕35aの先端部を挟む上下1対のリブ30f、腕35aの根本近くを支えるブラケット30g、及び腕35bの先端部を係合させるバネ受け部30hである。
腕35aの先端部を上下1対のリブ30fの間に通し、腕35aの根本近くをブラケット30gに載置し、係合リング35cを突起30eに係合させ、腕35bの先端部をバネ受け部30hに係合させれば(順序はこの通りでなくてもかまわない)、板バネ35はレンズホルダ30に取り付けられる。レンズホルダ30には、このように取り付けられた板バネ35の腕35aの先端に対向する箇所に、L形コーナー部30iが形成されている。
取り付け状態の板バネ35の腕35aの先端部と、L形コーナー部30iの間は、三角形の空間となっている。腕35aの先端部をL形コーナー部30iから引き離せば前記空間が広がり、振動リニアアクチュエータ16の駆動軸51を挿入することが可能になる。駆動軸51を挿入した後、腕35aを釈放すれば、腕35aは弾性で復元し、L形コーナー部30iとの間で駆動軸51を挟みつける。駆動軸51はL形コーナー部30iと板バネ35により三方から圧迫され、これにより、駆動軸51と2群ユニット14の間に所定の摩擦力が発生する。
振動リニアアクチュエータ16に2群ユニット14を係合させた後、被写体側保持枠11を撮像素子側保持枠12に組み合わせる。この時点では、1群ユニット13はまだ被写体側保持枠11に組み込まれていない。被写体側保持枠11と撮像素子側保持枠12は、被写体側保持枠11が撮像素子側保持枠12に外側から嵌合する形で、印籠嵌合する。
印籠嵌合のクリアランスは0.1mm以下に設定される。このクリアランスの値は、画像
にシミとして現れる異物のうち、最小のもののサイズよりも小さい。従って、このようにクリアランスを設定することにより、画像にシミをつくる大きさの異物が筐体10に侵入するのを防ぐことができる。
しかしながら、上記クリアランスは、被写体側保持枠11と撮像素子側保持枠12を光軸と垂直な平面内で位置決めするという目的に対しては十分なものではない。そこで、被写体保持枠11と撮像素子側保持枠12の一方に位置決めピンを形成し、この位置決めピンが嵌合する穴を他方に形成して、光軸と垂直な平面内での相互の位置精度を確保する。
実施形態では、図5に示す通り、被写体側保持枠11の内面のほぼ対角位置に、位置決めピン11c、11dが形成されている。撮像素子側保持枠12には、図7に示す通り、前面側のほぼ対角位置に穴12e、12fが形成されている。穴12eが形成されているのはストッパ12cの一部である。穴12eに位置決めピン11cが嵌合し、穴12fに位置決めピン11dが嵌合することにより、被写体側保持枠11と撮像素子側保持枠12は正確に位置決めされる。
図4に示す通り、被写体側保持枠11の側面には矩形の穴11eが形成されている。撮像素子側保持枠12の前面には、穴11eに対応する位置に、係合フック12gが形成されている。穴11eと係合フック12gの組み合わせは筐体10の両側に設けられる。被写体側保持枠11を撮像素子側保持枠12に押し付けると、穴11eと係合フック12gがスナップフィットする。これにより、被写体側保持枠11と撮像素子側保持枠12は接着剤なしで固定され、光軸方向における相対位置が定まることになる。
上記のように被写体側保持枠11を撮像素子側保持枠12に印籠嵌合させるのに伴い、振動リニアアクチュエータ16の駆動軸51は、先端が被写体側保持枠11の受け入れ穴11bに挿入される。また、レンズホルダ30にはL形コーナー部30iのほぼ反対側に突起30jが形成されているが、その突起30jが、被写体側保持枠11の内面に形成された案内リブ11f、11gに挟み込まれる。案内リブ11gは位置決めピン11dを形成した場所でもある。以後2群ユニット14は、一方の側を振動リニアアクチュエータ16で駆動され、他方の側を案内リブ11f、11gに案内されて、光軸まわりに回転することなく直線的に移動する。
駆動軸51の先端が受け入れ穴11bに受け入れられた状態で、2群ユニット14の傾きを調整する。図7、8に示す通り、撮像素子側保持枠12には、錘52を後面側に露出させる円形の穴12hが形成されている。図示しない治具を後面側から穴12hに通して錘52に届かせ、錘52を変位させれば、振動リニアアクチュエータ16の傾きが修正される。これにより、2群ユニット14の傾きが調整される。調整完了後、穴12hに錘52まで届く量の接着剤17を充填して硬化させ、錘52を撮像素子側保持枠12に固定する。
図3に示すように、振動リニアアクチュエータ16からは2本のリード線18A、18Bが延び出す。リード線18A、18Bは圧電素子50に電圧を印加するためのものであって、先端に端子19A、19Bが接続されている。端子19A、19Bはいずれもクリップのような形状に成型されている。
リード線18A、18Bは、撮像素子側保持枠12の中で、振動リニアアクチュエータ16から離れた側面まで引き回される。撮像素子側保持枠12には端子19A、19Bを取り付けるためのリブが形成されており、端子19A、19Bはクリップのようにそのリブを挟みつけて仮固定される。その後、前述のように被写体側保持枠11が撮像素子側保持枠12に固定されるのに伴い、端子19A、19Bは被写体側保持枠11で押さえつけられ、本格的に固定される。固定状態の端子19A、19Bは、図1に示す通り、一部が撮像素子側保持枠12の外面に露出しており、この露出部を利用して電気的接続を行うことができる。
被写体側保持枠11が撮像素子側保持枠12に固定された後、1群ユニット13の組み付けが開始される。まず、レンズホルダ20を被写体側保持枠11の開口部11aにはめ込む。レンズホルダ20は被写体側保持枠11に接着剤で固定される。
レンズ21、22は、レンズホルダ20に、内フランジ20aを背後にする形で被写体側より取り付けられる。被写体側保持枠11にはめ込まれたレンズホルダ20は、1群ユニット13を組み付ける間中、内フランジ20aを下にする形で水平に支持されている。
内フランジ20aの上にレンズ21を密着状態で重ねる。レンズ21は内フランジ20aより一段と被写体寄りに形成された円形の凹部20bにはまり込む形になる。内フランジ20aには前方に向かって拡がる雌テーパ面20cが形成されており、レンズ21には後方に向かってすぼまる雄テーパ面21aが形成されている。雌テーパ面20cに雄テーパ面21aが嵌合することにより、レンズ21のレンズホルダ20に対する位置決めがなされる。内フランジ20aの内径はレンズ21の有効径にほぼ等しい。
上記のように置かれたレンズ21に遮光板23を重ね、さらにレンズ22を重ねる。レンズ22は、撮像装置1の全レンズ中、最後に組み付けられるレンズということになる。
レンズ22は、凹部20bより一段と被写体寄りに形成された円形の凹部20dの中に位置する。凹部20dの内周面とレンズ22の外周面の間にはゆとり空間20eが設けられており、レンズ22はレンズホルダ20にもレンズ21にも係合していない。ゆとり空間20eの存在を利用して、レンズ21及び遮光板23の上にレンズ22を置いた後、レンズ22を光軸と垂直な平面内でずらし、調芯を行うことができる。調芯の目的は光学性能の向上(片ボケの補正)にある。
図示しないチャックでレンズ22をつかんで調芯を行い、位置が定まった時点でゆとり空間20eに接着剤25を充填する。接着剤25は紫外線硬化型であり、紫外線を照射して硬化させ、レンズ22を固定する。レンズ22を固定することにより、レンズ21と遮光板23もレンズホルダ20に固定される。
接着剤25の充填は、レンズ22の外周全てを埋める形で行う必要はない。部分的に充填すればよい。例えば、レンズ22を3本爪のチャックでつかむものとすれば、チャックの爪と爪の間を狙う形で、120°間隔で充填すればよい。
接着剤25が硬化した後、レンズ22の前面に遮光板24を重ね、両面テープ26で固定する。これをもって1群ユニット13は完成する。
1群ユニット13の中では、レンズ21が最後方に位置するレンズということになる。レンズ21の有効径は、内フランジ20aの内径よりも大きい。レンズ21は撮像素子側が凹面となり、内フランジ20aとの接触面は、前記凹面よりも被写体側に位置する。
内フランジ20aとレンズ21の接触面を、レンズ21の撮像素子側の凹面よりも被写体側に持ってきたことにより、内フランジ20aの後面を前方に引っ込めることができる。これにより、内フランジ20aと2群ユニット14のレンズ32との間の隙間が広くなり、2群ユニット14の可動域拡大、内フランジ20aとレンズ32の衝突の危険性減少といったメリットが生まれる。
内フランジ20aを備えたレンズホルダ20に、内フランジ20aを背後にする形で被写体側よりレンズ21、22を取り付けて行くものであるから、レンズホルダ20にレンズ21、22を取り付けた上でレンズホルダ20を筐体10に取り付けるといった組立手順にとらわれる必要はなく、レンズホルダ20を筐体10に取り付けておいてからレンズ21、22を取り付けるという組立手順を採用できる。このため、組立工程の自由度が高い。またレンズホルダ20の内フランジ20aが背後から支えているので、被写体側からレンズ21、22にかかる圧力に対し十分な耐圧強度を持たせることができる。
2群ユニット14は、内フランジ30aを備えたレンズホルダ30に、内フランジ30aを背後にする形で、被写体側よりレンズ31、32を取り付ける。3群ユニット15は、内フランジ12iを備えた撮像素子保持枠12に、内フランジ12iを背後にする形で、被写体側よりレンズ40を取り付ける。従って2群ユニット14も3群ユニット15も、1群ユニット13と同様、組み立てやすさのメリットを享受できる。
2群ユニット14のレンズと3群ユニット15のレンズは、撮像装置1が完成した後は、被写体側から圧力がかかることは殆ど考えられないが、組立過程ではそのような圧力の発生の可能性を完全には否定できない。しかしながら2群ユニット14では内フランジ30aがレンズ31、32を背後から支え、3群ユニット15では内フランジ12iがレンズ40を背後から支えているので、被写体側からレンズにかかる圧力に対し十分な耐圧強度を持たせることができる。
1群ユニット13を被写体側保持枠11に組み付けた後、金属板プレス成型品よりなるカバー27を被写体側保持枠11に被せる。カバー27は、撮像装置1の外観を整えることと、電磁波シールドの両方の役割を担う。
図4に示す通り、被写体側保持枠11には、穴11eが存在するのと同じ側面に突起11hが形成されている。カバー27の側面には、図3に示す通り、突起11hに対応する位置に穴27aが形成されている。突起11hと穴27aは反対側の側面にも形成されている。被写体側保持枠11にカバー27を被せると、突起11hに穴27aがスナップフィットし、カバー27は接着剤なしで被写体側保持枠11に固定される。
撮像装置1の光路は図11に示す通りとなる。1群ユニット13よりも撮像素子側に位置するレンズ、すなわち2群ユニット14のレンズと3群ユニットのレンズは、1群ユニット13のレンズホルダ20の内フランジ20aの内径よりも大なる有効径を有する。
1群ユニット13に含まれるレンズには、レンズの有効径外に、取り付けのための大きなフランジ部が一体成型されている。このフランジ部はレンズと一体であるため、当然のことながら光透過性を有し、有効画角以上の大きな入射角で撮像装置1に入射した光を透過させるおそれがある。
本実施形態では、1群ユニット13のレンズの中で最も撮像素子側に位置するレンズ21は、その有効径の外側を内フランジ20aに密着させる形で、内フランジ20aにより受けられているから、前述のように有効画角以上の大きな入射角で入射した光を含め、1群ユニット13のレンズの有効径の内外から入射した有害光は、内フランジ20aで遮断され、撮像素子2に届きにくい。これにより、1群ユニット13の有効径の外側から筐体10の内側に光が漏れる漏れ光の現象を低減させ、画質を向上させることができる。なお、2群ユニット14も1群ユニット13と同様の構成を備え、同様の効果を奏している。
振動リニアアクチュエータ16は次のような仕組みで2群ユニット14を移動させる。圧電素子50に矩形波の電圧パルスを印加すると、圧電素子50には三角波状の変位が生じる。矩形波のデューティー制御により、三角波の波形を変え、伸長時と収縮時の速度を変えることができる。駆動軸51と2群ユニット14の間の摩擦力が維持される程度の速度であれば、2群ユニット14は駆動軸51の軸線方向移動に伴って移動し、駆動軸51と2群ユニット14の間の摩擦力を超える速度であれば、2群ユニット14は自身の慣性によって駆動軸51からとり残されてしまう。従って、圧電素子50の伸長速度を遅くし、収縮速度を早くすることにより、2群ユニット14を伸長方向に移動させることができきる。逆に、伸長速度を速くし、収縮速度を遅くすることにより、2群ユニット14を収縮方向に移動させることがする。錘52は、圧電素子50の伸縮による変位を駆動軸51側のみに発生させる役割を果たす。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は撮像装置に広く利用可能である。
1 撮像装置
2 撮像素子
3 撮像素子基板
10 筐体
11 被写体側保持枠
12 撮像素子側保持枠
12i 内フランジ
40 レンズ
13 1群ユニット(被写体側レンズユニット)
20 レンズホルダ
20a 内フランジ
21、22 レンズ
14 2群ユニット(移動レンズユニット)
30 レンズホルダ
30a 内フランジ
31、32 レンズ
15 3群ユニット(撮像素子側レンズユニット)
40 レンズ
16 振動リニアアクチュエータ

Claims (5)

  1. 少なくとも被写体側レンズユニットと撮像素子側レンズユニットを含み、
    前記被写体側レンズユニットは内フランジを備えたレンズホルダを含み、
    前記レンズホルダには前記内フランジを背後にする形で被写体側より当該被写体側レンズユニットのレンズが取り付けられることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記被写体側レンズユニットよりも撮像素子側に位置するレンズは、前記内フランジの内径よりも大なる有効径を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記被写体側レンズユニットのレンズの中で最後方に位置するものは前記内フランジに密着した状態で取り付けられ、当該レンズは撮像素子側が凹面となっており、当該レンズと前記内フランジとの接触面は、前記凹面よりも被写体側に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記筐体の内部には、前記被写体側レンズユニットと撮像素子側レンズユニットの間に、振動リニアアクチュエータにより移動せしめられる移動レンズユニットが配置され、
    前記移動レンズユニットは内フランジを備えたレンズホルダを含み、
    前記レンズホルダには前記内フランジを背後にする形で被写体側より当該移動レンズユニットのレンズが取り付けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像素子側レンズユニットは内フランジを備えた保持枠を含み、
    前記保持枠には前記内フランジを背後にする形で被写体側より当該撮像素子側レンズユニットのレンズが取り付けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
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