JP2011209000A - 校正データ取得方法、ジャイロセンサー出力補正方法及び校正データ取得システム - Google Patents

校正データ取得方法、ジャイロセンサー出力補正方法及び校正データ取得システム Download PDF

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Abstract

【課題】ミスアライメント誤差を考慮しつつ、慣性センサーの温度特性を適切に求めるための新たな手法を提案すること。
【解決手段】試験システム1において、ジャイロセンサー520を具備するセンサーモジュール5の特性判定処理が行われる。すなわち、試験装置3において、絶対軸が定められた被検体固定装置340に、ジャイロセンサー520の検出軸の方向を絶対軸方向とするようにセンサーモジュール5が固定される。そして、センサーモジュール5の姿勢及び恒温槽320内部の温度を変化させながら、ジャイロセンサー520の出力値を記録するデータ取得処理が行われる。そして、記録されたジャイロセンサー520の出力値を用いて、補正係数算出装置2により温度依存成分の温度係数及びミスアライメント係数が補正係数として算出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、校正データ取得方法、ジャイロセンサー出力補正方法及び校正データ取得システムに関する。
いわゆるシームレス測位やモーションセンシング、姿勢制御など様々な分野において、慣性センサーの活用が注目されている。慣性センサーとしては、ジャイロセンサーや加速度センサー、圧力センサー、地磁気センサーなどが広く知られている。
近年では、多軸の慣性センサーを搭載したセンサーモジュールが開発されている。この多軸のセンサーモジュールは、直交する複数の軸上に慣性センサーが取り付けられ、三次元空間でのセンシングを行うことができるように構成されている。しかし、センサーモジュールに対する慣性センサーの取り付け姿勢が正確でないことに起因して、慣性センサーの出力に取り付け誤差や他軸感度誤差に起因するミスアライメント誤差が含まれ得ることが問題となっていた。
かかる問題に鑑み、例えば特許文献1には、センサーモジュールに対する加速度センサーの取り付け誤差を考慮し、加速度センサーにより検出される重力加速度の他軸感度を計算して、加速度センサーの出力値を補正する技術が開示されている。
特開平10−267651号公報
確かに、特許文献1の技術によれば、慣性センサーの出力に含まれるミスアライメント誤差は補正できるかもしれない。しかし、慣性センサーの出力には、他の成分も含まれ得る。典型的には、ゼロ点バイアスやスケールファクターといった成分である。ゼロ点バイアスとは、定常的に付加される誤差値を意味し、スケールファクターとは、センサーの感度、すなわち計測すべき入力値の変化に対する出力値の変化の割合を意味する。
厄介であるのは、これらの成分が温度依存性を有することである。これらの成分が温度依存性を有しているため、慣性センサーの出力も温度依存性を有する。そのため、ミスアライメント誤差を考慮するのみでは足りず、慣性センサーの温度特性も考慮しなければ、慣性センサーの出力を正しく補正することはできない。
本発明は上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、ミスアライメント誤差を考慮しつつ、慣性センサーの温度特性を適切に求めるための新たな手法を提案することにある。
以上の課題を解決するための第1の形態は、ジャイロセンサーの各検出軸の方向を絶対軸方向とし、各絶対軸周りそれぞれの角速度を検出するように当該ジャイロセンサーの姿勢を変化させるとともに、動作環境温度を変化させて、当該ジャイロセンサーの各検出軸の出力値を記録するデータ取得処理を行うことと、前記出力値に基づいて前記ジャイロセンサーの温度依存特性を算出することと、を含む校正データ取得方法である。
また、他の形態として、ジャイロセンサーの各検出軸の方向を絶対軸方向とし、各絶対軸周りそれぞれの角速度を検出するように当該ジャイロセンサーの姿勢を変化させるとともに、動作環境温度を変化させて、当該ジャイロセンサーの各検出軸の出力値を記録するデータ取得処理部と、前記出力値に基づいて前記ジャイロセンサーの温度依存特性を算出する温度依存特性算出部と、を備えた校正データ取得システムを構成してもよい。
この第1の形態等によれば、ジャイロセンサーの各検出軸の方向を絶対軸方向とし、各絶対軸周りそれぞれの角速度を検出するように当該ジャイロセンサーの姿勢を変化させるとともに、動作環境温度を変化させて、当該ジャイロセンサーの各検出軸の出力値を記録する。そして、当該出力値に基づいて前記ジャイロセンサーの温度依存特性を算出する。
ジャイロセンサーは、慣性センサーの一種である。絶対軸方向が定められた環境下で、ジャイロセンサーの各検出軸の方向を絶対軸方向とし、各絶対軸周りそれぞれの角速度を検出するように当該ジャイロセンサーの姿勢を変化させて各検出軸の出力値を記録することで、当該ジャイロセンサーの検出値(すなわち角速度の検出値)からミスアライメント誤差を分離可能である。また、ジャイロセンサーの動作環境温度を変化させながら出力値を計測・記録する。これにより、ジャイロセンサーの温度特性をも適切に求めることができる。
また、第2の形態として、第1の形態の校正データ取得方法であって、前記出力値と前記温度依存特性とを用いて、前記ジャイロセンサーのミスアライメント誤差を算出すること、を更に含む校正データ取得方法を構成してもよい。
この第2の形態によれば、ジャイロセンサーの各検出軸の出力値と、算出したジャイロセンサーの温度依存特性とを用いて、ジャイロセンサーのミスアライメント誤差を算出する。
所定の動作環境温度におけるジャイロセンサーの各検出軸の出力値と、ジャイロセンサーの温度依存特性とから、温度依存性の成分が分離された角速度を計算することができる。この温度依存性の成分が分離された角速度にはミスアライメント誤差が含まれ得るが、複数の動作環境温度における角速度を利用することで、ミスアライメント誤差を適切に求めることができる。
また、第3の形態として、第1又は第2の形態の校正データ取得方法であって、前記温度依存特性を算出することは、姿勢及び動作環境温度を変化させたそれぞれの場合の前記出力値を用いて、前記ジャイロセンサーの検出結果の値に含まれるゼロ点バイアス及びスケールファクターの温度依存特性を算出することを含む、校正データ取得方法を構成してもよい。
この第3の形態によれば、姿勢及び動作環境温度を変化させたそれぞれの場合のジャイロセンサーの出力値を用いて、ジャイロセンサーの検出結果の値に含まれるゼロ点バイアス及びスケールファクターの温度依存特性を算出することができる。
また、第4の形態として、第3の形態の校正データ取得方法であって、前記温度依存特性を算出することは、更に、前記ジャイロセンサーの検出結果の値に含まれる二次感度の温度依存特性を算出することを含む、校正データ取得方法を構成してもよい。
この第4の形態によれば、ゼロ点バイアス及びスケールファクターの温度依存特性ばかりでなく、ジャイロセンサーの検出結果の値に含まれる二次感度の温度依存特性も算出することができる。
また、第5の形態として、第1〜第4の何れかの形態の校正データ取得方法によって取得された温度依存特性と、動作環境温度とを用いて、前記ジャイロセンサーの出力値を補正するジャイロセンサー出力補正方法を構成してもよい。
さらには、第6の形態として、第2の形態の校正データ取得方法によって取得された温度依存特性と、動作環境温度と、ミスアライメント誤差とを用いて、前記ジャイロセンサーの出力値を補正するジャイロセンサー出力補正方法を構成することも可能である。
この第5又は第6の形態によれば、上述した形態の校正データ取得方法によって取得された校正データを用いて、ジャイロセンサーの出力値を正しく補正することができる。
試験システムの機能構成の一例を示す図。 試験装置の機能構成の一例を示す図。 センサーモジュールの機能構成の一例を示す図。 試験データベースのデータ構成の一例を示す図。 温度係数テーブルのテーブル構成の一例を示す図。 特性判定処理の流れを示すフローチャート。 試験処理の流れを示すフローチャート。 温度係数算出処理の流れを示すフローチャート。 ミスアライメント係数算出処理の流れを示すフローチャート。 補正出力処理の流れを示すフローチャート。 実験結果の一例を示す図。
以下図面を参照して、ジャイロセンサーを具備するセンサーモジュールの試験を行ってジャイロセンサーの校正データを取得する校正データ取得システムとしての試験システムに本発明を適用した実施形態について説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態が以下説明する実施形態に限定されるわけではないことは勿論である。
1.機能構成
1−1.試験システムの機能構成
図1は、本実施形態における試験システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。試験システム1は、ジャイロセンサー520を搭載したモジュールの一種であるセンサーモジュール5の試験(テスト)を行って、当該センサーモジュール5の校正データを取得する校正データ取得システムの一種であり、例えば、補正係数算出装置2と、試験装置3とを備えて構成される。
(1)補正係数算出装置2の機能構成
補正係数算出装置2は、センサーモジュール5に搭載されたジャイロセンサー520の出力値を補正するための補正係数を算出する装置である。図1に示すように、補正係数算出装置2は、処理部10と、入力部20と、表示部30と、通信部40と、記憶部50とを備えて構成され、各部がバス60を介して接続されるコンピューターシステムである。
処理部10は、記憶部50に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、補正係数算出装置2の各部や試験装置3を統括的に制御する制御装置であり、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを有して構成される。
主要な処理ブロックとして、処理部10は、試験プログラム511に従って試験処理を行う試験実行制御部11と、温度係数算出プログラム513に従って温度係数算出処理を行う温度係数算出部13と、ミスアライメント係数算出プログラム515に従ってミスアライメント係数算出処理を行うミスアライメント係数算出部15とを有する。また、温度係数算出部13及びミスアライメント係数算出部15により算出された温度係数及びミスアライメント係数を用いて、補正係数が格納されたテーブルである補正係数テーブル55を作成する補正係数テーブル作成部17を有する。
入力部20は、例えばキーボードやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、押下されたキーやボタンの信号を処理部10に出力する。この入力部20の操作により、各種データの入力や、センサーモジュール5の試験開始要求等の各種指示入力がなされる。
表示部30は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、処理部10から入力される表示信号に基づいた各種表示を行う表示装置である。表示部30には、処理部10により算出されたセンサーモジュール5の補正係数等の情報が表示される。
通信部40は、補正係数算出装置2が外部装置との間で有線通信又は無線通信を行うための通信装置である。この機能は、例えば、有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールや、無線LANやスペクトラム拡散通信等を行う無線通信モジュール等により実現される。
記憶部50は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置(メモリー)によって構成され、補正係数算出装置2のシステムプログラムや、試験機能等の各種機能を実現するための各種プログラム、各種データ等を記憶している。また、各種処理の処理中データ、処理結果などを一時的に記憶するワークエリアを有する。
記憶部50には、プログラムとして、処理部10により読み出され、特性判定処理(図6参照)として実行される特性判定プログラム51が記憶されている。また、特性判定プログラム51には、試験処理(図7参照)として実行される試験プログラム511と、温度係数算出処理(図8参照)として実行される温度係数算出プログラム513と、ミスアライメント係数算出処理(図9参照)として実行されるミスアライメント係数算出プログラム515とがサブルーチンとして含まれている。
特性判定処理は、センサーモジュール5の特性を判定する処理である。すなわち、処理部10は、センサーモジュール5が固定された試験装置3を動作制御することで、ジャイロセンサー520の各検出軸の出力値を記録するデータ取得処理としての試験処理を行う。そして、試験装置3により取得された試験データを用いて、ジャイロセンサー520の補正係数を算出する処理を行う。
本実施形態では、温度依存性を有し、慣性センサーの出力に含まれる成分の温度係数と、ミスアライメント係数との2種類の係数を補正係数と定義する。温度依存性を有し、慣性センサーの出力に含まれる成分には、ゼロ点バイアスやスケールファクター、二次感度といったミスアライメントに依存しないパラメーターが含まれる。
ゼロ点バイアスとは、ジャイロセンサー520の出力値に定常的に付加される誤差値を意味する。スケールファクターとは、センサーの感度、すなわち計測すべき入力値の変化に対する出力値の変化の割合を意味する。また、二次感度は、計測すべき入力値の二乗値の変化に対する出力値の変化の割合を意味する。
ミスアライメント係数とは、ジャイロセンサー520の検出軸として定められた各検出軸の他の検出軸に対する感度を表す係数である。本実施形態では、ジャイロセンサー520の検出軸を、互いに直交するx軸、y軸及びz軸の3軸とし、ジャイロセンサー520は各軸周りの角速度を検出するものとする。
この場合、ミスアライメント係数として、x軸のy軸に対する感度を表す係数「mxy」と、x軸のz軸に対する感度を表す係数「mxz」と、y軸のx軸に対する感度を表す係数「myx」と、y軸のz軸に対する感度を表す係数「myz」と、z軸のx軸に対する感度を表す係数「mzx」と、z軸のy軸に対する感度を表す係数「mzy」とが定義される。また、各検出軸の自身の軸に対する感度を表す係数として「mxx=myy=mzz=1」が定義される。
ここで、ジャイロセンサー520の出力モデルを定式化する。ジャイロセンサー520の出力値「p」は、ゼロ点バイアス「b」、スケールファクター「s」、二次感度「q」及びミスアライメント誤差を含んで、次式(1)でモデル化される。
Figure 2011209000
但し、「w」はホワイトノイズである。このホワイトノイズは無視できるほど小さな値であるため、本実施形態では考慮しないこととする。
ゼロ点バイアス「b」、スケールファクター「s」及び二次感度「q」は、温度「t」に依存する成分であり、温度「t」によって値が変化する。そのため、本実施形態では、これらの成分のことを「温度依存成分」と称する。
温度に依存する成分であることを明確にするため、ゼロ点バイアス「b」、スケールファクター「s」及び二次感度「q」には、それぞれ下付きの添え字「t」を付している。また、式(1)の右辺には温度依存成分が含まれるため、左辺の出力値「p」も温度に依存することになる。そのため、出力値「p」にも下付きの添え字「t」を付している。
各温度依存成分は、温度「t」の多項式で、次式(2)〜(4)で近似される。
Figure 2011209000
Figure 2011209000
Figure 2011209000
式(2)における「b0,b1,b2,・・・」はゼロ点バイアスの温度の次数に応じた温度係数を示している。同様に、式(3)における「s0,s1,s2,・・・」はスケールファクターの温度の次数に応じた温度係数を示しており、式(4)における「q0,q1,q2,・・・」は二次感度の温度の次数に応じた温度係数を示している。
また、式(1)において、「r」はミスアライメント誤差を含むジャイロセンサー520の各検出軸周りの角速度の値(この角速度「r」のことを「ミスアライメント誤差を含む角速度」と定義する。)を示しており、次式(5)で定式化される。
Figure 2011209000
式(5)において、「rx,ry,rz」は、それぞれミスアライメント誤差を含むx軸、y軸及びz軸周りの角速度を示している。一方、「ωx,ωy,ωz」はミスアライメント誤差を含まない各検出軸周りの角速度を示している。ミスアライメント誤差を含まないということは、ジャイロセンサー520の取り付け誤差や他軸感度誤差を含まない角速度ということであり「角速度の真値」であると言える。また、「M」はミスアライメント係数を成分とするミスアライメント係数行列を示しており、「Gω」は各検出軸周りの角速度の真値を成分とする角速度行列である。
原理については詳細後述するが、本実施形態では、試験装置3を用いてセンサーモジュール5の試験を行い、その試験データを用いて、上記のモデル式に従って補正係数を算出する。そして、算出した補正係数を格納した補正係数テーブル55を作成し、当該補正係数テーブル55を用いて上記の角速度の真値を求めることで、ジャイロセンサー520の出力値を補正することが本実施形態の目的である。
図1の機能ブロックの説明に戻って、記憶部50には、データとして、試験データベース53と、補正係数テーブル55とが格納される。
図4は、試験データベース53のデータ構成の一例を示す図である。試験データベース53は、複数の試験データ54(54−1,54−2,54−3,・・・)が蓄積記憶されたデータベースである。試験データ54は、試験装置3を用いて、ジャイロセンサー520の姿勢及び動作環境温度を変化させながら、ジャイロセンサー520の各検出軸の出力値が記録されたデータである。
各試験データ54には、試験が行われた温度を表す試験温度541と、当該試験温度541で取得されたジャイロセンサー520の出力値データ543とが対応付けて記憶されている。また、出力値データ543には、ジャイロセンサー520が試験装置3に固定された姿勢を試験姿勢として、各試験姿勢別の出力値のデータが記憶されている。具体的には、試験姿勢となる軸方向周りの回転速度(試験装置3の回転台の回転速度)を試験回転速度として、各試験回転速度における出力値がテーブル形式に記憶されている。
温度係数テーブル553は、各温度依存成分の温度係数が格納されたテーブルであり、そのテーブル構成例を図5に示す。温度係数テーブル553には、ジャイロセンサー520の各検出軸5531と、当該検出軸5531について算出された各温度依存成分の温度係数5533とが対応付けて記憶されている。
ミスアライメント係数テーブル555は、ミスアライメント係数が格納されたテーブルであり、例えば式(5)のミスアライメント係数行列「M」が記憶される。
(2)試験装置3の機能構成
図2は、試験装置3の機能構成の一例を示すブロック図である。
試験装置3は、少なくとも鉛直方向が正確に位置決めされ(絶対軸が定められ)、鉛直方向軸周りに水平に回転可能な回転台を有する被検体固定装置340と、被検体固定装置340の回転台を水平に回転駆動させる駆動部330と、ヒーター装置及び冷却装置を有する温度調整部350と、温度センサー360とが恒温槽320内に設置されて構成されている。また、試験装置3は、試験制御装置310を有し、試験制御装置310が、温度調整部350及び駆動部330を制御することによって、任意の試験環境温度において、任意の回転負荷を被検体に与えることが可能に構成されている。
センサーモジュール5は、被検体固定装置340の回転台に定められた鉛直下方向(絶対軸正方向)をジャイロセンサー520の何れかの検出軸の方向とする姿勢で固定される。具体的には、x軸正方向を絶対軸正方向とする姿勢(x軸 正)、x軸負方向を絶対軸正方向とする姿勢(x軸 負)、y軸正方向を絶対軸正方向とする姿勢(y軸 正)、y軸負方向を絶対軸正方向とする姿勢(y軸 負)、z軸正方向を絶対軸正方向とする姿勢(z軸 正)、z軸負方向を絶対軸正方向とする姿勢(z軸 負)の合計6姿勢の試験を行うため、これら6姿勢それぞれに応じた姿勢でセンサーモジュール5が固定される。
被検体固定装置340は、センサーモジュール5を上述した6姿勢の1つに固定した後、残余の何れかの姿勢に自動的に変位させることが可能な装置であってもよいし、固定した状態で手動で姿勢を変位させる(例えば、回転台の中心に任意の面を下向きにして設置可能な正立方体状の固定具の一側面にセンサーモジュール5を固定し、その固定具の回転台への取り付け向きを変化させる)等の機構を備えた装置としてもよい。
温度センサー360は、恒温槽320内部の温度を検出する接触式又は非接触式のセンサーであり、検出した温度を試験制御装置310に出力するように構成されている。
試験制御装置310は、処理部10からの指示信号に従って、試験装置3の各部を制御する制御装置であり、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサーを有して構成される。試験制御装置310は、被検体固定装置340の回転台を処理部10から指示された回転速度で回転させるように駆動部330を回転制御する。また、恒温槽320内部の温度を処理部10から指示された温度とするように温度調整部350を制御する。また、試験制御装置310はセンサーモジュール5と接続され、試験中のジャイロセンサー520の出力値を記録するよう構成されている。
試験の手順としては、ある1つの姿勢でセンサーモジュール5を被検体固定装置340に固定して、恒温槽320を密閉させた後、温度を変化させる。そして、温度が所定の一定温度となった段階で被検体固定装置340の回転台を様々な回転速度で回転させてジャイロセンサー520の試験を行う。試験中は、ジャイロセンサー520の出力値が記録される。これを、全ての温度及び全ての姿勢について行う。
1−2.センサーモジュールの機能構成
図3は、センサーモジュール5の機能構成の一例を示すブロック図である。センサーモジュール5は、処理部510と、ジャイロセンサー520と、温度センサー530と、出力部540と、記憶部550とを備えて構成されるモジュールである。
処理部510は、記憶部550に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、センサーモジュール5の各部を統括的に制御する制御装置であり、CPUやDSP等のプロセッサーを有して構成される。
ジャイロセンサー520は、直交3軸(x軸,y軸及びz軸)の各軸周りの角速度を検出可能に設計された角速度センサーであり、その検出結果を処理部510に出力する。ジャイロセンサー520は、検出方向の軸がセンサーモジュール5に対する予め定められた方向となるようにセンサーモジュール5に取り付けられる。本実施形態の試験の目的の1つが、この取り付け角度(姿勢)の誤差を判定することである。
温度センサー530は、外界の気温を検出する接触式又は非接触式のセンサーであり、検出した温度を処理部510に出力する。
出力部540は、処理部510がジャイロセンサー520の出力値を補正することで得られた補正出力値を外部出力するインターフェース(I/F)部である。但し、試験中においては、例えば補正係数が全てゼロに設定される等して、補正が行われずにジャイロセンサー520の出力値がそのまま出力される。
記憶部550は、ROMやフラッシュROM、RAM等の記憶装置(メモリー)によって構成され、センサーモジュール5のシステムプログラムや、ジャイロセンサー520の出力値の補正出力機能等の各種機能を実現するための各種プログラム、データ等を記憶している。また、各種処理の処理中データ、処理結果などを一時的に記憶するワークエリアを有する。
本実施形態では、記憶部550には、プログラムとして、処理部510により読み出され、補正出力処理(図10参照)として実行される補正出力プログラム551が格納されている。また、データとして、温度係数テーブル553及びミスアライメント係数テーブル555を含む補正係数テーブル55が格納される。
2.原理
2−1.補正係数算出の原理
(1)温度依存成分の温度係数の算出
試験温度「t」におけるジャイロセンサー520の各検出軸の出力値「pt」は、式(1)に従って次式(6)で定式化される。
Figure 2011209000
説明を分かり易くするため、例えば「x軸」に着目して考える。x軸方向が絶対軸方向と一致するような姿勢でセンサーモジュール5を被検体固定装置340に固定し、絶対軸周り(x軸周り)のジャイロセンサー520の出力値「pxt」を計測する。
より具体的には、試験温度「t」を固定して、被検体固定装置340の回転台を絶対軸周りに回転させる。つまり、y軸及びz軸周りの角速度が発生しないようにジャイロセンサー520を回転させる。そして、ジャイロセンサー520のx軸の出力値「pxt」を計測する。これにより、ミスアライメント誤差を含まないジャイロセンサーのx軸の出力値「pxt」を得ることができる。
この手順を、回転台を回転させる回転速度(試験回転速度)「n」を変化させながら行う。例えば、M通りの試験回転速度「n1,n2,n3,・・・,nM」で回転台を回転させると、試験回転速度の異なるM個の出力値のサンプルデータ「px1t,px2t,px3t,・・・,pxMt」が得られる。但し、1番目の添え字は検出軸を、2番目の添え字は試験回転速度の番号を、3番目の添え字は試験温度をそれぞれ示している。
一方、回転台の試験回転速度「n」を用いてx軸周りの角速度「ωx」を算出する。具体的には、試験回転速度「n」に「2π(rad)」を乗算することで、x軸周りの角速度「ωx=2πn」を算出する。この角速度「ωx」は、絶対軸周りの角速度であり、いわば絶対的な角速度である。
ここで、式(5)より、ミスアライメント誤差を含むx軸周りの角速度「r」は、
=ω+mxyω+mxzω
で表される。しかし、y軸及びz軸周りの角速度が発生しないようにジャイロセンサー520を回転させるため「ω=ω=0」となり、「r=ω」となる。
M個の試験回転速度「n1,n2,n3,・・・,nM」それぞれについて「2π(rad)」を乗算することで、M個の絶対的な角速度「ωx1t,ωx2t,ωx3t,・・・,ωxMt」が算出される。この場合、上記と同様に、「rx1t,rx2t,rx3t,・・・,rxMt」=「ωx1t,ωx2t,ωx3t,・・・,ωxMt」となる。
このとき、式(1)に従って、次式(7)のような連立方程式を立てることができる。
Figure 2011209000
M>3であれば、式(7)は過決定方程式となるため、例えば最小二乗法を利用して解くことができる。具体的には、次式(8)のように、試験温度「t」における温度依存成分の値「bxt,sxt,qxt」を近似的に求めることができる。
Figure 2011209000
N通りの試験温度「t=t1,t2,t3,・・・,tN」で試験を行うことで、各温度依存成分それぞれについて、試験温度の異なるN個の温度依存成分の値を取得することができる。すなわち、N個のゼロ点バイアス「bxt1,bxt2,bxt3,・・・,bxtN」と、N個のスケールファクター「sxt1,sxt2,sxt3,・・・,sxtN」と、N個の二次感度「qxt1,qxt2,qxt3,・・・,qxtN」とを得ることができる。
ここで、説明を分かり易くするため、例えばゼロ点バイアス「b」に着目して考える。この場合、各試験温度「t=t1,t2,t3,・・・,tN」と、各試験温度におけるゼロ点バイアス値「bxt1,bxt2,bxt3,・・・,bxtN」とを用いて、式(2)に従ってN個の連立方程式を立式する。
「N」が十分大きければ、式(2)は過決定方程式となるため、例えば最小二乗法を利用して解くことができる。よって、ゼロ点バイアスの温度係数「bx0,bx1,bx2,・・・」を近似的に求めることができる。但し、下付きの添え字について、1番目の添え字は検出軸を、2番目の添え字は温度の次数をそれぞれ示している。
同様に、スケールファクター「s」及び二次感度「q」についても、それぞれ式(3)及び(4)に従ってN個の連立方程式を立式する。そして、例えば最小二乗法を利用することで、スケールファクターの温度係数「sx0,sx1,sx2,・・・」及び二次感度の温度係数「qx0,qx1,qx2,・・・」をそれぞれ近似的に求めることができる。
分かり易いようにx軸に着目して各温度依存成分の温度係数を算出したが、y軸及びz軸についても同様の手順により、各温度依存成分の温度係数を算出することができる。
(2)ミスアライメント係数の算出
最初に、ある試験温度「t」に試験温度を固定する。この場合、当該試験温度「t」における各温度依存成分の温度係数を用いて、次式(9)〜(11)に従って当該試験温度「t」における各温度依存成分の値「(bt,st,qt)」を算出することができる。
Figure 2011209000
Figure 2011209000
Figure 2011209000
次に、ミスアライメント誤差を含む角速度「r」を算出する。説明を簡単にするため、x軸を絶対軸と一致させた場合に着目して考える。ジャイロセンサー520を、x軸正方向を絶対軸正方向とする姿勢(x軸 正)で固定した場合と、x軸負方向を絶対軸正方向とする姿勢(x軸 負)で固定した場合とのそれぞれについて、ジャイロセンサー520の出力値を計測し、その平均値を計算する。正反対の姿勢で計測した出力値の平均をとるのは、地球の自転に起因する出力値の誤差を排斥するためである。
また、各々の姿勢(x軸 正,x軸 負)で固定した場合について、正の角速度を検出する方向と、負の角速度を検出する方向とのそれぞれの方向に回転台を回転させて、ジャイロセンサー520の出力値をそれぞれ計測する。回転台の回転方向を変化させて出力値を計測するのは、温度依存成分に含まれるスケールファクターの値「st」を正しく求めるためである。式(1)からわかるように、スケールファクター「st」は、ミスアライメント誤差を含む角速度「r」の一次の成分である。そのため、角速度の変化に対するスケールファクターの変化、換言すると、スケールファクターの角速度特性を求めるためには、正負の両方の角速度を考慮する必要がある。
さらに、各々の姿勢(x軸 正,x軸 負)で固定した場合について、ジャイロセンサー520の向きが東西南北それぞれの向きとなるように回転台に対するジャイロセンサー520の設置向きを変化させ、それぞれの設置向きで計測された出力値の平均値を計算する。設置向きを変えて計測した出力値の平均をとるのは、回転台の傾きに起因する出力値の誤差を排斥するためである。
なお、このように回転台に対するジャイロセンサー520の設置向きを変化させる処理は、静止状態(角速度=0)でのジャイロセンサー520の出力値を計測する場合のみ行い、回転状態(角速度≠0)でのジャイロセンサー520の出力値を計測する場合は行わなくてもよい。回転状態(角速度≠0)では、回転台の回転によりジャイロセンサー520の向きが変化するため、回転期間中の出力を平均すれば、同様に回転台の傾きに起因する出力値の誤差を排斥できる。
このような条件で計測した出力値の平均値を計算したら、この平均値を「pxt」として、先に算出しておいた試験温度「t」における各温度依存成分の値「(bxt,sxt,qxt)」を用いて、式(1)に従ってミスアライメント誤差を含むx軸周りの角速度「rx」を逆算する。
なお、ここではx軸を絶対軸と一致させた場合に着目して説明したが、y軸及びz軸を絶対軸と一致させた場合についても同様に、ジャイロセンサー520の姿勢、回転方向及び設置向きを変化させながら出力値を計測し、上記の手順で、ミスアライメント誤差を含むy軸及びz軸周りの角速度「ry」及び「rz」を逆算する。
さて、その一方で、ミスアライメント誤差を含む角速度「r」は、回転台の回転速度及び回転方向を用いて、次のように表すことができる。すなわち、x軸を絶対軸と一致させるようにジャイロセンサー520を固定した場合について、正の角速度を検出する方向へ回転台を回転させた場合のミスアライメント誤差を含む角速度「(rxt,ryt,rzt)」は、回転台の回転速度「n」から求められる正の角速度「ω=2πn」を用いて、「(rxt,ryt,rzt)=(ω,myxω,mzxω)」で表すことができる。
同様に、負の角速度を検出する方向へ回転台を回転させた場合のミスアライメント誤差を含む角速度「(rxt,ryt,rzt)」は、負の角速度「−ω」を用いて、「(rxt,ryt,rzt)=(−ω,−myxω,−mzxω)」で表すことができる。
なお、y軸及びz軸を絶対軸と一致させるようにジャイロセンサー520を固定した場合についても同様に、正負の角速度「ω」及び「−ω」を用いて、ミスアライメント誤差を含む角速度「(rxt,ryt,rzt)」を表現することができる。
この場合、複数の試験回転速度「n=n1,n2,・・・」について角速度「ω=ω1,ω2,・・・」をそれぞれ算出し、式(5)に従って連立方程式を立てると、次式(12)が導かれる。
Figure 2011209000
最終的に、角速度「ω」と、ミスアライメント誤差を含む角速度「r」とを用いて、ミスアライメント係数行列「M」を、次式(13)のように近似的に求めることができる。
Figure 2011209000
2−2.ジャイロセンサー520の出力値の補正
次に、ジャイロセンサー520の出力値の補正の原理について説明する。センサーモジュール5において、記憶部50に記憶された温度係数テーブル553を参照して、温度センサー530の検出温度「td」に対応する各温度依存成分の温度係数を読み出す。そして、式(9)〜(11)に従って、検出温度「td」における各温度依存成分の値「(btd,std,qtd)」を算出する。
次いで、検出温度「td」におけるジャイロセンサー520の出力値「ptd」と、検出温度「td」における各温度依存成分の値「(btd,std,qtd)」とを用いて、式(1)に従ってミスアライメント誤差を含む各検出軸周りの角速度「r」を逆算する。
そして、算出したミスアライメント誤差を含む角速度「r」と、記憶部50のミスアライメント係数テーブル555に格納されているミスアライメント係数行列「M」とを用いて、式(5)に従って角速度の真値「ω」を算出し、補正出力値として出力する。
3.処理の流れ
3−1.補正係数算出装置2の処理
図6は、記憶部50に記憶されている特性判定プログラム51が処理部10により読み出されて実行されることで、補正係数算出装置2において実行される特性判定処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、試験実行制御部11は、記憶部50に記憶されている試験プログラム511を読み出して実行することで、試験処理を行う(ステップA1)。その後、温度係数算出部13は、記憶部50に記憶されている温度係数算出プログラム513を読み出して実行することで、温度係数算出処理を行う(ステップA3)。
次いで、ミスアライメント係数算出部15が、記憶部50に記憶されているミスアライメント係数算出プログラム515を読み出して実行することで、ミスアライメント係数算出処理を行う(ステップA5)。そして、特性判定処理を終了する。以下、ステップA1〜A5の各処理についてフローチャートを用いて説明する。
図7は、試験処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、試験実行制御部11は、センサーモジュール5の初期試験姿勢を設定する(ステップB1)。例えば、ジャイロセンサー520のx軸正方向が絶対軸正方向と一致するような姿勢(x軸 正)でセンサーモジュール5を被検体固定装置340に固定させる。そして、試験実行制御部11は、予め定められた各試験温度それぞれについて、ループAの処理を実行する(ステップB3〜B13)。
ループAの処理では、試験実行制御部11は、予め定められた各試験回転速度それぞれについて、ループBの処理を実行する(ステップB5〜B11)。具体的には、当該試験回転速度で被検体固定装置340の回転台を回転制御する(ステップB7)。すなわち、当該試験回転速度で回転台を回転させるための回転速度指示信号を駆動部330に出力するように、試験制御装置310を指示制御する。
次いで、試験実行制御部11は、試験制御装置310から試験データ54を取得し、記憶部50の試験データベース53に記憶させる(ステップB9)。そして、試験実行制御部11は、次の試験回転速度へと処理を移行する。予め定められた全ての試験回転速度についてステップB7及びB9の処理を行った後、試験実行制御部11は、ループBの処理を終了する(ステップB11)。
その後、試験実行制御部11は、次の試験温度へと処理を移行する。そして、予め定められた全ての試験温度についてステップB5〜B11の処理を行った後、試験実行制御部11は、ループAの処理を終了する(ステップB13)。
次いで、試験実行制御部11は、予め定められた全ての試験姿勢(例えば6姿勢)についてセンサーモジュール5の試験が終了したか否かを判定し(ステップB15)、まだ終了していないと判定した場合は(ステップB15;No)、試験姿勢を変更する制御を行う(ステップB17)。すなわち、センサーモジュール5の姿勢を自動的に変位させることが可能である場合には試験姿勢を変化させるように試験制御装置310を指示制御する。また、手動で変化させる場合には、センサーモジュール5の姿勢を変える設定を行う。
一方、全ての試験姿勢について試験が終了したと判定した場合は(ステップB15;Yes)、試験実行制御部11は、試験処理を終了する。
図8は、温度係数算出処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、温度係数算出部13は、各試験温度それぞれについて、ループCの処理を実行する(ステップC1〜C9)。
ループCの処理では、温度係数算出部13は、当該試験温度「t」について、各試験回転速度「n」それぞれについてのジャイロセンサー520の出力値「pt」のサンプルデータを、試験データベース53から読み出す(ステップC3)。
また、温度係数算出部13は、当該試験温度「t」について、各試験回転速度「n」それぞれに「2π(rad)」を乗算することで絶対軸周りの角速度「ω=2πn」を算出して、ミスアライメント誤差を含む角速度「r」のサンプルデータを取得する(ステップC5)。なお、上述したように、この場合は「ω=r」となる。
そして、温度係数算出部13は、出力値「pt」のサンプルデータと、角速度「ω」とを用いて、当該試験温度における各温度依存成分の値「(bt,st,qt)」を、例えば最小二乗法を利用して算出する(ステップC7)。
そして、温度係数算出部13は、次の試験温度へと処理を移行する。全ての試験温度についてステップC3〜C7の処理を行った後、温度係数算出部13は、ループCの処理を終了する(ステップC9)。
その後、温度係数算出部13は、各試験温度と、各試験温度における各温度依存成分の値とを用いて、各温度依存成分の温度係数を、例えば最小二乗法を利用して算出する(ステップC11)。そして、温度係数算出部13は、温度係数算出処理を終了する。
図9は、ミスアライメント係数算出処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、ミスアライメント係数算出部15は、試験温度を選択する(ステップD1)。すなわち、複数の試験温度の中から試験温度を任意に1つ選択する。
次いで、ミスアライメント係数算出部15は、ステップD1で選択した試験温度「t」と、温度係数算出処理で算出した各温度依存成分の温度係数とを用いて、各温度依存成分の値「(bt,st,qt)」を算出する(ステップD3)。
次いで、ミスアライメント係数算出部15は、各試験回転速度それぞれについて、ループDの処理を実行する(ステップD5〜D9)。ループDの処理では、ミスアライメント係数算出部15は、ステップD3で算出した各温度依存成分の値「(bt,st,qt)」と、当該試験回転速度におけるセンサーモジュール5の出力値の平均値「pt」とを用いて、式(1)に従ってミスアライメント誤差を含む角速度「r」を逆算する(ステップD7)。
そして、ミスアライメント係数算出部15は、次の試験回転速度へと処理を移行する。全ての試験回転速度についてステップD7の処理を行った後、ミスアライメント係数算出部15は、ループDの処理を終了する(ステップD9)。
次いで、ミスアライメント係数算出部15は、各試験回転速度「n」から求められる角速度「ω=2πn」と、ステップD7で算出したミスアライメント誤差を含む角速度「r」とを用いて、例えば最小二乗法によりミスアライメント係数を算出する(ステップD11)。そして、ミスアライメント係数算出部15は、ミスアライメント係数算出処理を終了する。
特性判定処理が終了すると、補正係数テーブル作成部17は、温度係数算出処理で算出された各温度依存成分の温度係数を検出軸別に対応付けて格納した温度係数テーブル553を作成する。また、ミスアライメント係数算出処理で算出されたミスアライメント係数行列を格納したミスアライメント係数テーブル555を作成する。そして、これらのテーブルを補正係数テーブル55として記憶部50に記憶させる。
補正係数テーブル作成部17により作成された補正係数テーブル55は、センサーモジュール5に搭載される。すなわち、試験システム1において、センサーモジュール5の試験及び特性判定が終了すると、当該センサーモジュール5について作成された補正係数テーブル55が、当該センサーモジュール5の記憶部550に書き込まれる。センサーモジュール5は、その後製品として出荷されることになる。
3−2.センサーモジュール5の処理
図10は、記憶部550に記憶されている補正出力プログラム551が処理部510により読み出されて実行されることで、センサーモジュール5において実行される補正出力処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、処理部510は、記憶部550に記憶されている補正係数テーブル55の温度係数テーブル553から、各温度依存成分の温度係数を読み出す(ステップE1)。また、処理部510は、補正係数テーブル55のミスアライメント係数テーブル555からミスアライメント係数行列を読み出す(ステップE3)。
次いで、処理部510は、温度センサー530の検出温度「td」と、ステップE1で読み出した各温度依存成分の温度係数とを用いて、各温度依存成分の値「(btd,std,qtd)」を算出する(ステップE5)。
そして、処理部510は、ジャイロセンサー520の出力値「ptd」と、ステップE5で算出した各温度依存成分の値「(btd,std,qtd)」とを用いて、ミスアライメント誤差を含む角速度「r」を逆算する(ステップE7)。
そして、処理部510は、ミスアライメント誤差を含む角速度「r」及びミスアライメント係数行列を用いて、ミスアライメント誤差を補正し(ステップE9)、その補正出力値「ω」を出力部540から出力させる(ステップE11)。これら一連の処理を行った後、処理部510は、補正出力処理を終了する。
4.実験結果
図11は、センサーモジュール5の出力値を補正なしと補正ありの場合とで対比した実験結果の一例を示す図である。z軸周りにセンサーモジュール5を回転させた場合におけるx軸の軸周りの角速度を検出する実験を行った。x軸の軸周りの角速度には、ゼロ点バイアスやスケールファクター、二次感度等による温度依存成分と、センサーの取り付け誤差に起因するミスアライメント誤差とが含まれ得る。
図11において、横軸は温度を示している。また、黒のダイヤマークで示したプロットは補正なしの出力値を示しており、×マークで示したプロットは温度依存成分のみを補正した場合の補正出力値を示している。また、*マークで示したプロットは、本実施形態の手法に従って温度依存成分及びミスアライメント誤差を補正した補正出力値を示している。単位は「dps(degree per second)」である。z軸周りにセンサーモジュール5を回転させた場合であるため、理想的にはx軸の軸周りの角速度は「0」である。そのため、縦軸はセンサーの出力誤差を表していると言える。
具体的な実験の手順としては、温度を室温である25℃から85℃まで徐々に上昇させた後、−35℃まで徐々に低下させ、その後、再び室温である25℃まで上昇させた。そして、これらの一連の温度変化におけるセンサーモジュール5の出力値の計測及び出力値の補正を行った。
この実験結果を見ると、補正なしの出力値は、高温になるほど理想値である「0」に近付く傾向があるものの、「0」よりも大きな値で推移している。次に、温度依存成分のみを補正した補正出力値を見ると、全体的に「0」の方向に値がシフトしており、補正なしの場合と比べて出力誤差が約50%低減されていることがわかった。
一方、本実施形態の手法を用いて温度依存成分及びミスアライメント誤差を補正した補正出力値を見ると、全ての温度を通じて値がほぼ「0」となっていることがわかる。温度依存成分のみを補正した補正出力値と比べると、出力誤差はさらに50%低減されていることがわかった。全温度を通じて出力誤差は0.1dps以下に収まっており、本実施形態の手法の有効性が実証された。
5.作用効果
本実施形態によれば、試験システム1において、ジャイロセンサー520を具備するセンサーモジュール5の特性判定処理が行われる。すなわち、試験装置3において、絶対軸が定められた被検体固定装置340に、ジャイロセンサー520の検出軸の方向を絶対軸方向とするようにセンサーモジュール5が固定される。そして、センサーモジュール5の姿勢及び恒温槽320内部の温度を変化させながら、ジャイロセンサー520の出力値を記録するデータ取得処理が行われる。そして、記録されたジャイロセンサー520の出力値を用いて、補正係数算出装置2により温度依存成分の温度係数及びミスアライメント係数が補正係数として算出される。
ジャイロセンサー520は、慣性センサーの一種である。絶対軸方向が定められた試験装置3において、ジャイロセンサー520の各検出軸が絶対軸方向と一致するようにセンサーモジュール5を固定し、絶対軸周りにセンサーモジュール5を回転させることで、ミスアライメント誤差を含まない出力値を取得できる。さらに、恒温槽320内部の温度を変化させて、複数の試験温度でジャイロセンサー520を動作させる。そして、ジャイロセンサー520の各検出軸の出力値「p」と、絶対軸周りの角速度「ω」とを利用した近似計算を行うことで、温度依存成分の温度係数を適切に算出することができる。
また、所定の試験温度と、温度依存成分の温度係数とから、当該試験温度における温度依存成分の値「(b,s,q)」を算出することができる。そして、当該試験温度におけるジャイロセンサー520の各検出軸の出力値「p」と、当該試験温度における温度依存成分の値「(b,s,q)」とを用いることで、温度依存性の誤差を分離したミスアライメント誤差を含む角速度「r」を逆算することができる。そして、ミスアライメント誤差を含む角速度「r」と、絶対軸周りの角速度「ω」とを利用した近似計算を行うことで、ミスアライメント係数を適切に算出することができる。
x軸、y軸、z軸の各検出軸のうちの1軸のみを絶対軸方向と一致させ、回転させて出力値を取得すると、その軸に取り付けられたジャイロセンサーの温度係数を求めることができるが、ミスアライメント係数としては、一部分しか求められない。x軸、y軸、z軸の各検出軸を絶対軸方向と一致させ、各検出軸それぞれの角速度を検出することによって、各軸の温度係数および3軸ミスアライメントのすべての係数(3×3行列)を求めることができる。
6.適用例
上述したセンサーモジュール5は、各種の電子機器に搭載して利用することができる。また、センサーモジュール5を電子機器に搭載するのではなく、ジャイロセンサー520を電子機器或いは電子機器内の基板上に搭載することとしてもよい。この場合は、センサーモジュール5に対して試験処理(図7)を含む特性判定処理を行うのではなく、ジャイロセンサー520を搭載した状態の電子機器に対して処理を行うこととする。この際の試験環境温度は、その電子機器の動作温度仕様に応じて定めればより好適である。
また、図10の補正出力処理は、センサーモジュール5の処理部が行うのではなく、電子機器のプロセッサーが行うこととする。すなわち、温度センサーを電子機器に搭載させておき、電子機器のプロセッサーが、ジャイロセンサー520から出力される角速度の出力値を補正する処理を行う。
電子機器の具体例としては、例えば携帯型ナビゲーション装置やデジタルカメラが挙げられる。携帯型ナビゲーション装置に適用する場合は、角速度の出力補正値は、例えば位置算出に利用される。この場合は、ジャイロセンサーの他に、加速度センサーを携帯型ナビゲーション装置に搭載させればより好適である。なお、ジャイロセンサー及び加速度センサーを具備するセンサーモジュールとして、IMU(Inertial Measurement Unit)を搭載させることとしてもよい。
携帯型ナビゲーション装置は、ジャイロセンサーの角速度の出力補正値と、加速度センサーの加速度の出力値とを用いて、慣性航法演算処理を行って位置を算出する。具体的には、角速度の出力補正値を積分することで移動方向を算出するとともに、加速度の出力値を積分することで移動速度を算出する。そして、算出した移動速度及び移動方向でなる移動速度ベクトルを用いて、携帯型ナビゲーション装置の位置を随時算出する処理を行う。
なお、携帯型ナビゲーション装置が、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用した位置算出も併せて行うこととしてもよい。この場合は、衛星測位システムを利用して算出した絶対的な位置(絶対位置)と、慣性航法演算処理で算出した相対的な位置(相対位置)とを用いて、最終的な出力位置を決定するようにすれば好適である。
デジタルカメラに適用する場合は、角速度の出力補正値は、例えば、レンズシフト方式やイメージセンサーシフト方式、レンズユニットスイング方式などの光学式の手ぶれ補正に利用することができる。
1 試験システム、 2 補正係数算出装置、 3 試験装置、 5 センサーモジュール、 20 入力部、 30 表示部、 40 通信部、 50 記憶部、 60 バス、 310 試験制御装置、 320 恒温槽、 330 駆動部、 340 被検体固定装置、 350 温度調整部、 360 温度センサー、 510 処理部、 520 ジャイロセンサー、 530 温度センサー、 540 出力部、 550 記憶部

Claims (7)

  1. ジャイロセンサーの各検出軸の方向を絶対軸方向とし、各絶対軸周りそれぞれの角速度を検出するように当該ジャイロセンサーの姿勢を変化させるとともに、動作環境温度を変化させて、当該ジャイロセンサーの各検出軸の出力値を記録するデータ取得処理を行うことと、
    前記出力値に基づいて前記ジャイロセンサーの温度依存特性を算出することと、
    を含む校正データ取得方法。
  2. 前記出力値と前記温度依存特性とを用いて、前記ジャイロセンサーのミスアライメント誤差を算出すること、
    を更に含む請求項1に記載の校正データ取得方法。
  3. 前記温度依存特性を算出することは、姿勢及び動作環境温度を変化させたそれぞれの場合の前記出力値を用いて、前記ジャイロセンサーの検出結果の出力値に含まれるゼロ点バイアス及びスケールファクターの温度依存特性を算出することを含む、
    請求項1又は2に記載の校正データ取得方法。
  4. 前記温度依存特性を算出することは、更に、前記ジャイロセンサーの検出結果の出力値に含まれる二次感度の温度依存特性を算出することを含む、
    請求項3に記載の校正データ取得方法。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の校正データ取得方法によって取得された温度依存特性と、動作環境温度とを用いて、前記ジャイロセンサーの出力値を補正するジャイロセンサー出力補正方法。
  6. 請求項2に記載の校正データ取得方法によって取得された温度依存特性と、動作環境温度と、ミスアライメント誤差とを用いて、前記ジャイロセンサーの出力値を補正するジャイロセンサー出力補正方法。
  7. ジャイロセンサーの各検出軸の方向を絶対軸方向とし、各絶対軸周りそれぞれの角速度を検出するように当該ジャイロセンサーの姿勢を変化させるとともに、動作環境温度を変化させて、当該ジャイロセンサーの各検出軸の出力値を記録するデータ取得処理部と、
    前記出力値に基づいて前記ジャイロセンサーの温度依存特性を算出する温度依存特性算出部と、
    を備えた校正データ取得システム。
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