JP4648423B2 - 回転角度計測装置及び回転角度計測方法 - Google Patents
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Description
地上座標軸xg,yg,zgは、それぞれ南北方向、東西方向および鉛直方向を向いており、地磁気全磁力Mの地上座標軸xg,yg,zg方向の成分Mxg,Myg,Mzgは、それぞれ南北成分および東西成分、並びに鉛直分力と呼ばれる地磁気成分であり、また、xg−yg平面に平行な成分は、水平分力と呼ばれる。さらに、水平分力とxg軸と の間になす角Dを偏角、地磁気全磁力Mと水平分力との間になす角Iを伏角と呼ぶ。なお、一般に方位磁石が指す北の方向は水平分力の方向のことであり、磁北と呼ばれる。
従来、方位角を計測する技術としては、次に示すような2つの方位角計測装置があった。
第1の方位角計測装置は、互いに直交する方向の地磁気成分を検出する2軸の磁気センサを備え、方位角計測装置を水平面に置き、磁気センサから取得した2軸出力に基づいて方位角を計測するようになっている。
図9は、従来の方位角計測装置における磁気センサの取付構造を示す透視図である。
図9において、第2の方位角計測装置には、方位角計測装置の縦方向をx軸としてx軸方向の地磁気成分を検出するx軸磁気センサHEx、方位角計測装置の横方向をy軸としてy軸方向の地磁気成分を検出するy軸磁気センサHEyおよび方位角計測装置の厚さ方向をz軸としてz軸方向の地磁気成分を検出するz軸磁気センサHEzが設けられている。x軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzは、ホール素子等からなり、各感磁面が各軸に対して垂直になるように配置され、各軸方向の地磁気成分に応じた大きさのセンサ信号を出力するようになっている。
図10において、第2の方位角計測装置には、xg−yg平面に対するy軸の傾斜角η およびxg−yg平面に対するx軸の傾斜角φを検出する傾斜角センサ17が設けられており、傾斜角センサ17は、傾斜角ηに応じた大きさのセンサ信号および傾斜角φに応じた大きさのセンサ信号をそれぞれ出力するようになっている。
図11において、第2の方位角計測装置には、3軸磁気センサ11、磁気センサ駆動電源部12、マルチプレクサ部13、磁気センサ増幅部14、磁気センサA/D変換部15、感度・オフセット補正部16、傾斜角センサ17、傾斜角センサ増幅部18、傾斜角センサA/D変換部19、測定データ補正部20および方位角計算部21が設けられている。
マルチプレクサ部13は、x軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzをそれぞれ切り換えるためのもので、磁気センサ駆動電源部12から出力された駆動電圧を、x軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzにそれぞれ印加し、x軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzから出力されたセンサ信号を時分割的に磁気センサ増幅部14に出力する。
感度・オフセット補正部16は、磁気センサA/D変換部15からのx軸地磁気測定データ、y軸地磁気測定データおよびz軸地磁気測定データに基づいて、x軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzのオフセットおよび感度補正係数を算出し、算出したオフセットおよび感度補正係数に基づいて、x軸地磁気測定データ、y軸地磁気測定データおよびz軸地磁気測定データを補正する。
測定データ補正部20は、傾斜角センサA/D変換部19からの傾斜角測定データに基づいて、感度・オフセット補正部16からのx軸地磁気測定データ、y軸地磁気測定データおよびz軸地磁気測定データを補正する。
なお、第2の方位角計測装置に近い技術としては、例えば、特許文献1に開示されている方位出力装置がある。
特許文献1の方位出力装置は、3次元地磁気センサからの地磁気情報X,Y,Zと、傾斜センサで検出された傾斜量α,βを用いて、非水平状態による測定誤差が補正された方位θmgを算出する。また、偏角値出力部からの偏角値Dを用いて、真方位θtrを算出し、算出した真方位θtrを提示する。
また、測定地域の地磁気の大きさや、伏角の情報を用いるものとして、特許文献2の発明、特許文献3の発明及び特許文献4の発明が提案されている。
また、上記従来の第2の方位角計測装置にあっては、方位角計測装置を水平面に置く必要はないが、その代わりに方位角計測装置の傾斜角η,φを計測する必要があるため、傾斜角センサ17、傾斜角センサ増幅部18および傾斜角センサA/D変換部19が設けられている。したがって、コストの上昇を招くという問題があった。
そこで、本発明は、計測場所によらず方位角を正確に計測することができるとともに、コストを削減するのに好適な回転角度計測装置、回転角度計測プログラム及び回転角度計測方法を提供することを目的とする。
本発明の係る請求項1に記載の方位角度計測装置は、互いに直交する方向の磁気成分を検出する3軸の磁気検出手段と、1つの直線を回転軸として回転した3個以上の異なる前記磁気検出手段の姿勢状態において、前記磁気検出手段によって検出された互いに異なる3個以上の3軸出力データから、前記3個以上の3軸出力データで求まる円の中心点を通り、かつ前記3個以上の3軸出力データで求まる平面の法線を回転軸とし、前記中心点と回転前後の3軸出力データから前記回転の回転角度データを算出する回転角度算出手段と、を備えていることを特徴とする。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムによって、コンピュータが処理を実行すると、本発明に係る請求項1に記載の回転角度計測装置と同等の作用が得られる。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムによって、コンピュータが処理を実行すると、本発明に係る請求項2に記載の回転角度計測装置と同等の作用が得られる。
図1乃至図5、及び図8を参照して、本発明に係る方位角計測装置、方位角計測プログラム及び方位角計測方法の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る方位角計測装置100における磁気センサの取付構造を示す透視図である。
図1に示すように、方位角計測装置100は、方位角計測装置100の縦方向をx軸としてx軸方向の地磁気成分を検出するx軸磁気センサHEx、方位角計測装置100の横方向をy軸としてy軸方向の地磁気成分を検出するy軸磁気センサHEyおよび方位角計測装置100の厚さ方向をz軸としてz軸方向の地磁気成分を検出するz軸磁気センサHEzが設けられている。x軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzは、ホール素子等からなり、各感磁面が各軸に対して垂直になるように配置され、各軸方向の地磁気成分に応じた大きさのセンサ信号を出力するようになっている。
図2に示すように、地上座標系を(xg,yg,zg)とし、方位角計測装置100の3軸座標系(以下、計測装置座標系という)を(x,y,z)としたとき、方位角計測装置100の姿勢状態を傾斜角α、傾斜角η及び方位角θによって表す。
ここで、計測装置座標系と地上座標系とが最初に一致しているとして、方位角計測装置100を、まず計測装置座標系のz軸の周りに、z軸正方向から原点を見て左回りに角度θだけ回転させ、次に計測装置座標系のy軸の周りに、y軸正方向から原点を見て右回りに角度αだけ回転させ、最後に計測装置座標系のx軸の周りに、x軸正方向から原点を見て左回りに角度ηだけ回転させたときに、θを方位角、α及びηを傾斜角という。
ここでは、方位角計測装置100を計測装置座標系のy軸の周りに(−α)回転させて、計測装置座標系のx−y平面と、地上座標系のxg−yg平面とが一致するとき、方位角計測装置100は基準位置であるという。
図3に示すように、方位角計測装置100には、3軸磁気センサ31、磁気センサ駆動電源部32、マルチプレクサ部33、磁気センサ増幅部34、磁気センサA/D変換部35、感度・オフセット補正部36、傾斜角情報算出部37、傾斜角情報記憶部38、傾斜角補正計算部39および方位角計算部40が設けられている。
3軸磁気センサ31には、x軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzが設けられている。
磁気センサA/D変換部35は、磁気センサ増幅部34によって増幅されたx軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzからのセンサ信号をA/D変換し、変換したディジタルデータをそれぞれx軸地磁気測定データ、y軸地磁気測定データおよびz軸地磁気測定データとして感度・オフセット補正部36に出力する。
傾斜角補正計算部39は、傾斜角情報記憶部38の傾斜角情報に基づいて、感度・オフセット補正部36からのx軸地磁気測定データ、y軸地磁気測定データおよびz軸地磁気測定データを補正する。
方位角計算部40は、傾斜角補正計算部39からのx軸地磁気測定データ、y軸地磁気測定データおよびz軸地磁気測定データに基づいて、方位角θを算出する。
図4は、方位角計測装置100の姿勢状態を定める図である。 図4に示すように、方位角計測装置100において、方位角θと傾斜角αで方位角計測装置の姿勢状態を定める。なお、y軸は、xg−yg平面と常に平行であり、また、傾斜 角α=90°のときは、x軸とzg軸は平行であるものとする。すると、地上座標系(xg,yg,zg)と計測装置座標系(x,y,z)の間には、原点の相違による平行移動成分を除いて、下式(1)に示すような座標変換式が成立する。
上述したように、方位角計測装置100の姿勢状態を、方位角θを固定したまま、傾斜角α0から傾斜角α1へ変化させる操作は、y軸に平行で原点を通る直線を回転軸とする、この回転軸の周りの回転操作である。即ち、この回転操作によって、x方向とz方向の成分は変化するが、y方向の成分は変化しない。
図5に示すように、ユーザが一定の方向を向いたまま、肘の角度を変えることにより、方位角計測装置100の姿勢状態を変化させる操作を容易に実施できる。また、より実用的な操作は、方位角計測装置100を水平な姿勢状態から始め、方位角計測装置100の操作画面をユーザの見易い角度まで持ってくる動作によって、方位角計測装置100の姿勢状態を変化させる操作である。
上述した2つの異なる傾斜角α0と傾斜角α1との間の傾斜角の角度差Δαを、Δα=α1−α0とすると、地磁気測定データMx0,My0,Mz0と地磁気測定データMx1,My1,Mz1とは、下式(8)を満たすことになる。
更に、下式(11)によって、角度差Δα及び既知の傾斜角αに基づいて、傾斜角αが求められる。
図5に示すように、方位角計測装置100の方位角θ(またはθ?D)を測定する場合、ユーザは方位角計測装置100を手に持って、傾斜角情報取得の開始の操作を行なう。まず、ユーザは肘を角度α0にすることによって、方位角計測装置100の姿勢状態を、 既知(例えば水平)の傾斜角α0に固定し、既知の傾斜角α0を方位角計測装置100に入力し、地磁気の測定を行なう。測定によって得られた地磁気測定データMx0,My0,Mz0は、図1の傾斜角情報算出部37へ送られる。また、入力された傾斜角α0は、傾斜角情報記憶部38に記憶される。
これにより、地上座標系のxg軸と計測装置座標系のx軸を地上座標系のxg−yg平面に射影した軸とのなす角度θを固定したまま、方位角計測装置100の姿勢状態を変化させるだけで傾斜角αを計測することができる。
図6は、本発明に係る回転角度計測装置200の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、回転角度計測装置200は、3軸磁気センサ51、磁気センサ駆動電源部52、マルチプレクサ部53、磁気センサ増幅部54、磁気センサA/D変換部55、感度・オフセット補正部56及び回転角度算出部57が設けられている。
3軸磁気センサ51には、x軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzが設けられている。
磁気センサA/D変換部55は、磁気センサ増幅部54によって増幅されたx軸磁気センサHEx、y軸磁気センサHEyおよびz軸磁気センサHEzからのセンサ信号をA/D変換し、変換したディジタルデータをそれぞれx軸地磁気測定データ、y軸地磁気測定データおよびz軸地磁気測定データとして感度・オフセット補正部56に出力する。
回転角度算出部57は、感度・オフセット補正部56からのx軸地磁気測定データ、y軸地磁気測定データおよびz軸地磁気測定データに基づいて、回転軸の周りの回転角Δαを算出する。
まず、回転角度計測装置200の異なる3個の姿勢状態において、3軸磁気センサ51によって地磁気測定データを測定した場合の回転角度の算出方法の一例について説明する。
極座標系によって表される回転軸(1,φA,θA)の周りに回転角度計測装置200をα回転したとき、回転前の3軸磁気センサ51によって測定された地磁気測定データをMとし、回転後の3軸磁気センサ51によって測定された地磁気測定データをM’とすると、地磁気測定データMと地磁気測定データM’との関係は下式(17)を満たすことになる。ここで、地磁気測定データM及び地磁気測定データM’は、3次元ベクトルによって表される。また、変換行列Tは、下式(18)、(19)及び(20)によって表される。
従って、回転軸(1,φA,θA)の周りに回転角度計測装置200をα12回転したとき、回転前の3軸磁気センサ51によって測定された地磁気測定データをM1とし、回転後の3軸磁気センサ51によって測定された地磁気測定データをM2とし、更に回転軸(1,φA,θA)の周りに回転角度計測装置200をα23回転したとき、回転後の3軸磁気センサ51によって測定された地磁気測定データをM3とすると、磁気測定データM1、磁気測定データM2及び磁気測定データM3の関係は、3次元空間上の点M1を、回転軸(1,φA,θA)の周りに(−α12)回転させた点を点M2とし、更に回転軸(1,φA,θA)の周りに(−α23)回転させた点を点M3としたときの点M1、点M2及び点M3の関係と同じである。
点M1、点M2及び点M3によって作られる平面の法線ベクトルnは、即ち、3軸直交座標系によって表される回転軸nは、下式(21)により表される。
上述したように、地磁気測定データMiと地磁気測定データMjとの関係は、点Miを回転軸(1,φA,θA)の周りに回転させた点を点Mjとしたときの点Miと点Mjとの関係と同じであることから、測定した地磁気測定データMiに対応付けられる点Miによって作られる平面の方程式を、x+by+cz+d=0、ax+y+cz+d=0、又は、ax+by+z+d=0として、最小自乗法によって未知数a、b、c及びdを求める。ここで、平面の方程式は一般にax+by+cz+d=0により表されるが、未知数a、b、c及びdの少なくとも1つを1とする。即ち、測定した適当な3個の地磁気測定データMiを式(21)に代入し、法線ベクトルnのx成分、y成分、又はz成分の絶対値が0より十分大きい成分の係数を、1とする。
点Miを、求めた平面上に射影した点を点Mi’としたとき、点Mi’は、下式(26)によって表される。
座標系Xrot及び計測装置座標系XMは、下式(30)及び(31)を満たしているとする。
回転角度計測装置200の第1の姿勢状態における3軸磁気センサ51によって測定された地磁気測定データをM1とし、座標系Xrotのいずれかの1つの座標軸を回転軸として、座標系Xrot及び計測装置座標系XMを、α回転させたときの、3軸磁気センサ51によって測定された地磁気測定データをM2とし、地磁気測定データM1を座標系Xrotに座標変換した値を変換値Mrot1とし、地磁気測定データM2を座標系Xrotに座標変換した値を変換値Mrot2としたとき、変換値Mrot1及び変換値Mrot2は、下式(32)及び(33)によって表される。
得られた回転軸に対応する式(37)、(38)又は(39)のいずれか1つを利用して、回転角度αが得られる。
回転角度計測装置200の回転角度Δαを測定する場合、ユーザは回転角度計測装置200を手に持って、傾斜角情報取得の開始の操作を行なう。まず、ユーザは肘を角度α0にすることによって、回転角度計測装置200の姿勢状態を、既知(例えば水平)の傾斜角α0に固定し、既知の傾斜角α0を回転角度計測装置200に入力し、地磁気の測定を行なう。測定によって得られた地磁気測定データMx0,My0,Mz0は、図6の傾斜角情報 算出部57へ送られる。
次に、傾斜角情報算出部57は、上述の式(9)及び(10)を利用して、既知の傾斜角α0において得られた地磁気測定データMx0,My0,Mz0及び傾斜角α1において得られた地磁気測定データMx1,My1,Mz1に基づいて、傾斜角の角度差Δα、即ち、回転角度Δαを算出される。
上述の実施の形態においては、図2に示したように、あおり角(α)を変化させた場合であるが、ひねり角(η)を変化させた場合も類似の理論により、ひねり角を算出することができる。
また、上述の実施の形態においては、3軸磁気センサ31及び3軸磁気センサ51として、ホール素子を用いた場合を例にとって説明したが、軸磁気センサ31及び3軸磁気センサ51が必ずしもホール素子に限定されることなく、例えば、フラックスゲートセンサなどを用いるようにしても良い。
なお、上述の実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
HEx x軸ホール素子
HEy y軸ホール素子
HEz z軸ホール素子
12,32,52 磁気センサ駆動電源部
13,33,53 マルチプレクサ部
14,34,54 磁気センサ増幅部
15,35,55 磁気センサA/D変換部
16,36,56 感度・オフセット補正部
37 傾斜角算出部
38 傾斜角情報記憶部
20,39 測定データ補正部
21,40 方位角計算部
57 回転角度算出部
Claims (6)
- 互いに直交する方向の磁気成分を検出する3軸の磁気検出手段と、
1つの直線を回転軸として回転した3個以上の異なる前記磁気検出手段の姿勢状態において、前記磁気検出手段によって検出された互いに異なる3個以上の3軸出力データから、前記3個以上の3軸出力データで求まる円の中心点を通り、かつ前記3個以上の3軸出力データで求まる平面の法線を回転軸とし、前記中心点と回転前後の3軸出力データから前記回転の回転角度データを算出する回転角度算出手段と、
を備えていることを特徴とする回転角度計測装置。 - 互いに直交する第1の座標系の磁気成分を検出する3軸の磁気検出手段と、
第1の姿勢状態で前記磁気検出手段によって検出された第1の3軸出力データ、及び前記磁気検出手段の第1の座標系と3軸の座標軸及び座標原点の相対関係が既知である第2の3軸座標系の1つの座標軸を回転軸として回転した前記第1の姿勢状態とは異なる第2の姿勢状態の前記磁気検出手段によって検出された前記第1の3軸出力データとは異なる第2の3軸出力データに基づいて、前記第1の座標系の第1及び第2の3軸出力データを前記第2の座標系の3軸出力データに変換し、前記第2の座標系での第1の姿勢状態の3軸出力データと第2の姿勢状態の3軸出力データの間の成分の変化が0又は十分に小さい値の成分を求め、前記求めた成分を表す座標軸を回転軸とし、前記第2の座標系の第1の姿勢状態及び第2の姿勢状態の3軸出力データと前記回転軸とから第1及び第2の姿勢状態の間の回転角度データを算出する回転角度算出手段と、
を備えていることを特徴とする回転角度計測装置。 - 互いに直交する方向の磁気成分を検出する3軸の磁気検出手段を利用可能なコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
1つの直線を回転軸として回転した3個以上の異なる前記磁気検出手段の姿勢状態において、前記磁気検出手段によって検出された互いに異なる3個以上の3軸出力データから、前記3個以上の3軸出力データで求まる円の中心点を通り、かつ前記3個以上の3軸出力データで求まる平面の法線を回転軸とし、前記中心点と回転前後の3軸出力データから前記回転の回転角度データを算出する回転角度算出手段を実現させる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする回転角度計測プログラム。 - 互いに直交する第1の座標系の磁気成分を検出する3軸の磁気検出手段を利用可能なコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
第1の姿勢状態で前記磁気検出手段によって検出された第1の3軸出力データ、及び前記磁気検出手段の第1の座標系と3軸の座標軸及び座標原点の相対関係が既知である第2の3軸座標系の1つの座標軸を回転軸として回転した前記第1の姿勢状態とは異なる第2の姿勢状態の前記磁気検出手段によって検出された前記第1の3軸出力データとは異なる第2の3軸出力データに基づいて、前記第1の座標系の第1及び第2の3軸出力データを前記第2の座標系の3軸出力データに変換し、前記第2の座標系での第1の姿勢状態の3軸出力データと第2の姿勢状態の3軸出力データの間の成分の変化が0又は十分に小さい値の成分を求め、前記求めた成分を表す座標軸を回転軸とし、前記第2の座標系の第1の姿勢状態及び第2の姿勢状態の3軸出力データと前記回転軸とから第1及び第2の姿勢状態の間の回転角度データを算出する回転角度算出手段を実現させる処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする回転角度計測プログラム。 - 互いに直交する方向の磁気成分を検出する3軸の磁気検出手段を有する回転角度計測装置で回転角度を計測する方法であって、
1つの直線を回転軸として回転した3個以上の異なる前記磁気検出手段の姿勢状態において、前記磁気検出手段によって検出された互いに異なる3個以上の3軸出力データを取得する3軸出力データ取得工程と、
互いに異なる3個以上の前記3軸出力データから、前記3個以上の3軸出力データで求まる円の中心点を通り、かつ前記3個以上の3軸出力データで求まる平面の法線を回転軸とし、前記中心点と回転前後の3軸出力データから回転角度データを算出する回転角度算出工程と、
を備えていることを特徴とする回転角度計測方法。 - 互いに直交する第1の座標系の磁気成分を有する回転角度計測装置で回転角度を計測する方法であって、
前記磁気検出手段の第1の姿勢状態を、前記磁気成分を検出するための前記磁気検出手段の座標系と、3軸の座標軸及び座標原点の相対関係が既知である3軸座標系の1つの座標軸を回転軸として回転した前記第1の姿勢状態とは異なる前記磁気検出手段の姿勢状態を第2の姿勢状態とし、
第1の姿勢状態で前記磁気検出手段によって第1の3軸出力データを取得する第1の3軸出力データ取得工程と、
前記磁気検出手段の第1の座標系と3軸の座標軸及び座標原点の相対関係が既知である第2の3軸座標系の1つの座標軸を回転軸として回転した前記第1の姿勢状態とは異なる第2の姿勢状態の前記磁気検出手段によって前記第1の3軸出力データとは異なる第2の3軸出力データを取得する第2の3軸出力データ取得工程と、
前記第1の座標系の第1及び第2の3軸出力データを前記第2の座標系の3軸出力データに変換する工程と、
前記第2の座標系での第1の姿勢状態の3軸出力データと第2の姿勢状態の3軸出力データの間の成分の変化が0又は十分に小さい値の成分を求め、前記求めた成分を表す座標軸を回転軸として回転軸を算出する工程と、
前記第2の座標系の第1の姿勢状態及び第2の姿勢状態の3軸出力データと前記回転軸とから第1及び第2の姿勢状態の間の回転角度データを算出する回転角度算出工程と、
を備えていることを特徴とする回転角度計測方法。
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