JP2011206740A - 被処理ガスの精製処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メタン発酵によって生成するバイオガスに含まれる硫化水素中の硫黄分を適切に除去(脱硫)し、精度の高いメタンガスを精製すると共に、シロキサンを含有するガス(バイオガス含む)においてもシロキサンを適切に除去して、精度の高い精製ガスを得るための被処理ガスの精製処理装置を提供する。
【解決手段】メタン発酵によって生成するガスであるバイオガスを加圧状態で有機リン酸エステルLが入れられた処理容器3内に導入することにより、バイオガスと有機リン酸エステルLを気液接触させて、有機リン酸エステルL中にバイオガスに含まれる二酸化炭素、硫化水素、シロキサンを溶かし込んで除去(脱硫)し、メタンガスを精製する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被処理ガスの精製処理装置に関するものであり、詳しくは被処理ガスを有機リン酸エステルと気液接触させて処理することにより、被処理ガスを精製する被処理ガスの精製処理装置に関するものである。
従来より、生ごみ、家畜糞尿、下水処理汚泥等の廃棄物を原料としてメタン発酵処理(嫌気性処理)を行い、生成するバイオガスからメタンガスを精製してエネルギー変換装置であるガスエンジン、ガスボイラー、ガスタービン等の燃料として使用する技術が知られている。
そして、家畜糞尿等をメタン発酵することによって生成されたバイオガスには、メタンが約50〜60体積%、二酸化炭素が約40〜50体積%、硫化水素が約0.3体積%程度含まれている。
ここで、硫黄分が残っているバイオガスを、燃料として後段に設けられたガスエンジンに使用すると、エンジン部分のピストンやシリンダ内に硫黄が析出し、エンジンの効率が落ちたりエンジン自体に故障が発生したり、ガスボイラーに使用すると熱交換器への付着による伝熱性能の低下や圧力損失の増加を引き起こしたり、ガスタービンに使用するとタービンブレードやタービンノズルが磨耗したりするというような種々の問題点が生じる。
また、下水処理汚泥をメタン発酵することによって生成されたバイオガス中には、上述したメタン、二酸化炭素、硫化水素の他に、シロキサンが約0.001〜0.2ppm程度含まれており、燃料として使用されるバイオガス中にシロキサンが残っている場合にも、前述した硫化水素が残っているバイオガスを燃料として使用した場合と同様の問題点が生じる。
そこで、メタン発酵することによって生成されたバイオガスを脱硫装置に通して該ガス中に含まれる硫化水素中の硫黄分を除去(脱硫)することによりメタンガスを精製し有効利用する技術が知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載された脱硫方法は、金属触媒(鉄触媒)あるいは微生物によって硫黄分が除去されるものである。しかし、金属触媒を用いた場合には、金属触媒が硫化水素と反応した使用済みの金属触媒を脱硫装置内から取り出して、新しい金属触媒に交換する必要があり、その交換作業に時間がかかるため脱硫効率が落ちてしまい、適切に脱硫が行えないという欠点を有している。また、微生物による脱硫方法においても、微生物の活性を維持させるため条件設定が難しく、改良の余地が残されている。すなわち、前述した脱硫方法ではメタンガスの精製の精度が充分でないという課題を有している。
一方、バイオガス中に含まれるシロキサンを除去する有効な手段は未だないのが現状である。これは、バイオガスに限らずシロキサンを含有するガス一般に言えることである。
特開2002−113494号公報
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目的は、メタン発酵によって生成するバイオガスに含まれる硫化水素中の硫黄分を適切に除去(脱硫)し、メタンガスを高精度に精製すると共に、シロキサンを含有するガス(バイオガス含む)においてもシロキサンを適切に除去して、高精度の精製ガスを得るための被処理ガスの精製処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第1の態様は、有機リン酸エステルが入れられた処理容器と、メタン発酵によって生成するガスを被処理ガスとして前記処理容器内に加圧状態で導入する被処理ガス導入部と、前記処理容器内で前記被処理ガスを前記有機リン酸エステルと気液接触させて精製した精製ガスを外部に導出する精製ガス導出部と、を備えることを特徴とするものである。
本態様によれば、メタン発酵によって生成するガスであるバイオガスを加圧状態で有機リン酸エステルが入れられた処理容器内に導入することにより、バイオガスと有機リン酸エステルを気液接触させて、有機リン酸エステル中にバイオガスに含まれる二酸化炭素や硫化水素を溶かし込んで除去(脱硫)し、メタンガスを精製することができる。
ここで、二酸化炭素や硫化水素は加圧状態においてはメタンに比べて有機リン酸エステルへの溶解度が圧倒的に大きく、更に、有機リン酸エステルは硫化水素や二酸化炭素を他の溶媒の比べて非常によく吸収するので、加圧状態にある処理容器内ではメタンガスの精製とともにバイオガスの脱硫も同時に行うことができる。
本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第2の態様は、有機リン酸エステルが入れられた処理容器と、シロキサンを含有するガスを被処理ガスとして前記処理容器内に加圧状態で導入する被処理ガス導入部と、前記処理容器内で前記被処理ガスを前記有機リン酸エステルと気液接触させて精製した精製ガスを外部に導出する精製ガス導出部と、を備えることを特徴とするものである。
本発明者らは、シロキサンの溶解度が有機リン酸エステルに対して大きいことを見いだした。本態様によれば、シロキサンを含有するガスを加圧状態で有機リン酸エステルが入れられた処理容器内に導入することにより、シロキサンを含有するガスと有機リン酸エステルを気液接触させて、有機リン酸エステル中にシロキサンを溶かし込んでシロキサンを除去し、シロキサンが除去されたガスを精製することができる。
ここで、シロキサンとは、ケイ素、酸素、水素からなる化合物のうちSi−O−Si結合を含むものの総称をいい、一般式HSi0−(HSiO)n−SiHで表される化合物である。なお、本発明でいうシロキサンには、ケイ素上の水素が有機基によって置換された有機シロキサンも含まれている。
本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第3の態様は、第1の態様の被処理ガスの精製処理装置において、前記被処理ガスはシロキサンを含有するものであることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1の態様の効果に加え、バイオガス中にシロキサンが含まれていても、シロキサンが有機リン酸エステル中によく溶ける(吸収される)ため、シロキサンが除去されたメタン濃度の高い精製メタンガスを得ることができる。
本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第4の態様は、第1の態様または第3の態様の被処理ガスの精製処理装置において、前記処理容器より上流側に脱硫装置を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、第1の態様又は第3の態様の効果に加え、処理容器の上流側に脱硫装置を設けているので、脱硫装置を通過したバイオガス中の硫化水素の量は既に少量となっている。従って、加圧状態で脱硫装置通過後のバイオガスと有機リン酸エステルを処理容器内で気液接触させて、バイオガス中に含まれている少量の硫化水素を有機リン酸エステルに溶かし込むことにより、バイオガス中の硫化水素をほとんど除去(脱硫)することが可能となる。更に脱硫装置を設けることで、処理容器の負荷、すなわち硫化水素を吸収するという処理の負担を軽減することができる。
本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第5の態様は、第1の態様または第3の態様の被処理ガスの精製処理装置において、有機リン酸エステルの再生装置を備えていることを特徴するものである。
本態様によれば、バイオガスガス中に含まれる二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等を除去する溶媒である有機リン酸エステルは、処理容器中での処理が行われるに従って、溶けている二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等の濃度が増加するため、二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等の除去効率が落ちてくる。そのため、有機リン酸エステルの再生装置を設けることで、そこに二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等の濃度が増加した有機リン酸エステルを送り込んで、二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等を取り除き、二酸化炭素、硫化水素シロキサン等が取り除かれた有機リン酸エステルを再び処理容器に戻し再利用することが可能となる。
本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第6の態様は、第2の態様の被処理ガスの精製処理装置において、有機リン酸エステルの再生装置を備えていることを特徴するものである。
本態様によれば、シロキサンを含有するガスからシロキサンを除去する溶媒である有機リン酸エステルは、処理容器中での処理が行われるに従って、溶けているシロキサンの濃度が増加するため、シロキサンの除去効率が落ちてくる。そのため、再生装置を設けることで、そこにシロキサンの濃度が増加した有機リン酸エステルを送り込んでシロキサンを取り除き、シロキサンが取り除かれた有機リン酸エステルを再び処理容器に戻し再利用することが可能となる。
本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第7の態様は、第4の態様の被処理ガスの精製処理装置において、有機リン酸エステルの再生装置を備えていることを特徴するものである。
本態様によれば、第5の態様と同様の効果を第4の態様に対しても得ることができる。
本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第8の態様は、第5の態様の被処理ガスの精製処理装置において、前記再生装置の後段に脱硫装置を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、再生装置の後段に脱硫装置を備えることにより有機リン酸エステル中に含まれている硫化水素を除去することができ、有機リン酸エステルを再生利用することができる。
本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第9の態様は、第1の態様から第8の態様のいずれか一の被処理ガスの精製処理装置において、前記有機リン酸エステルは、リン酸トリブチル、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリプロピル、リン酸トリス(2−クロロイソプロピル)、リン酸トリス(2−クロロエチル)、リン酸トリス(ブトキシエチル)、リン酸トリス(1,3−ジクロロ−2−プロピル)、リン酸トリス(2−エチルヘキシル)、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレシルの群から選ばれる1種以上のものであることを特徴とするものである。
本態様によれば、前述した有機リン酸エステルを1種以上、溶媒として使用することにより、二酸化炭素、硫化水素およびシロキサンを多量に吸収することが可能となり、より精度の高い精製ガスを得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る被処理ガスの精製処理装置の概略構成図。 本発明の第2の実施形態に係る被処理ガスの精製処理装置の概略構成図。 本発明の第3の実施形態に係る被処理ガスの精製処理装置の概略構成図。 本発明の第4の実施形態に係る被処理ガスの精製処理装置の概略構成図。 本発明の第5の実施形態に係る被処理ガスの精製処理装置の概略構成図。 本発明の第6の実施形態に係る被処理ガスの精製処理装置の概略構成図。 本発明の第7の実施形態に係る被処理ガスの精製処理装置の概略構成図。 シロキサンを測定するための実験装置。
以下、図を参照しながら、本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1には、本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第1の実施形態の概略構成図が示されている。
本発明に係るメタン発酵システムは、被発酵材M(例えば生ゴミ、家畜糞尿、下水汚泥等)をメタン発酵処理(嫌気性処理)するメタン発酵槽1、メタン発酵処理によって生成されるバイオガスG1を加圧するための加圧装置2、前記加圧装置2によって加圧されたバイオガスG1を有機リン酸エステルLが入れられた処理容器3に導入するための被処理ガス導入部(以下「ガス導入部」という)3’、導入されたバイオガスG1を処理するための有機リン酸エステルLが入れられた処理容器3、処理容器3内でバイオガスG1中から二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等が除去されて精製処理された精製メタンガスG3を処理容器3から導出するための精製ガス導出部(以下「ガス導出部」という)3’’および精製されたメタンガスを貯留しておくための精製ガスホルダー4から構成されている。さらに、有機リン酸エステルLに溶けている二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等を減圧し有機リン酸エステルL中から放散させて貯留しておくためのガスホルダー5が設けられている。
本態様で使用される被発酵材Mとしては、例えば畜産廃棄物、下水処理汚泥、緑農廃棄物などが挙げられる。畜産廃棄物としては、家畜(例えば、豚、牛、ニワトリ等)の糞尿や、屠体および/またはその加工品が挙げられる。また、緑農廃棄物には家庭の生ゴミの他、産業廃棄物生ごみとして、農水産業廃棄物、食品加工廃棄物等が含まれる。なお、下水処理汚泥には、シャンプー、リンス等に使用されているシロキサンが含まれている。
メタン発酵は、いわゆる中温型、高温型、超高温型、またはスラリー(湿式)型のいずれのタイプでも適用可能である。
メタン発酵槽1は、絶対嫌気性のメタン発酵菌による活動を維持するために、空気を遮断したタンクにより構成される。発酵槽1は固形物濃度(通常3〜40重量%の範囲)と発酵温度(通常、中温発酵では約32〜37℃、高温発酵では約52〜55℃、超高温発酵では約60〜70℃)によって、形状や運転条件が異なってくる。例えば、洗浄廃水が混合したりして高含水率になった原料(固形物濃度10重量%まで)の場合は湿式型の完全混合方式の発酵槽が用いられる。
高含水率の原料(固形物濃度を10重量%程度まで)の場合は、完全混合方式の発酵槽を用い、中温メタン発酵菌(至適温度37℃)では滞留時間を20〜30日間程度、高温メタン発酵菌(至適温度55℃)では滞留時間(Retention Time)を15日間程度、超高温メタン発酵菌(至適温度65℃)では滞留時間(Retention Time)を10日間程度、とすることが可能である。
一方、低含水率の原料(固形物濃度約20〜40重量%)の場合は、被処理物の固形分濃度を30〜40重量%にして押出し式の発酵槽を使用できる程度の固さに調整する。滞留時間については、高含水率の場合と同様に設定することができる。また、C/N比の調整のために、必要に応じて若干の有機成分を導入することもできる。
なお、メタン発酵槽1には昇温維持手段2が設けられており、これは加熱または保温ができる装置であれば公知のものが使用可能である。
メタン発酵処理によって生成されたバイオガスG1は加圧装置2に送られ、加圧された状態でガス導入部3’から処理容器3内の有機リン酸エステルLに導入される。
ここでバイオガスG1を加圧する理由は、有機リン酸エステルL中に硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等を溶かし込み(吸収させて)、バイオガスG1中から除去して精製メタンガスG3得るためである。硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等は加圧状態においてはメタンに比べて有機リン酸エステルへの溶解度が圧倒的に大きいため、バイオガス中に含まれる硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等をメタンと分離することが可能となり、メタン濃度の高い精製メタンガスG3を得ることができる。さらに、硫化水素が有機リン酸エステル中に吸収されるので処理容器3内でバイオガスG1の脱硫も行うことができる。
加圧装置2としては、公知のものが使用でき、例えばコンプレッサー、加圧ブロワー等が挙げられる。バイオガスG1の加圧状態としては常圧〜10MPaで適用可能である。通常は0.1〜1MPa(ゲージ圧)である。この範囲より低すぎると、有機リン酸エステルに対する硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等の溶解度が小さくなり、逆に高すぎると、バイオガスG1の導入先である処理容器3の耐圧性能を高めるためコストがかかってしまう。よって、処理容器3は、前述した圧力に耐え得ることができればよく、更に容器内の圧力を知るために圧力計Pを備えているのが好ましい。このような態様の処理容器3としては、低圧から高圧までそれぞれに適した材料で作られるものが使用できる。
有機リン酸エステルLとしては、リン酸トリブチル、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリプロピル、リン酸トリス(2−クロロイソプロピル)、リン酸トリス(2−クロロエチル)、リン酸トリス(ブトキシエチル)、リン酸トリス(1,3−ジクロロ−2−プロピル)、リン酸トリス(2−エチルヘキシル)、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレシル等が挙げられ、これらを混合して使用することもできる。
特に、リン酸トリブチルは二酸化炭素、硫化水素、シロキサンをよく吸収するので好ましい。
バイオガスG1は、処理容器3内で処理され精製メタンガスG3としてガス導出部3’’から処理容器3外に導出され、精製ガスホルダー4に貯留される。一方、有機リン酸エステル中に溶けている二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等は減圧し有機リン酸エステルL中から放散させてガスホルダー5に貯留するように構成されている。
以下に本態様を具体的に説明する。
メタン発酵処理によって生成されたバイオガスG1は加圧装置2に送られ加圧される。バルブb1を開いて(バルブb2、b3、b4は閉じておく)、加圧されたバイオガスG1をガス導入部3’を通じて処理容器3内の有機リン酸エステルLに所定量導入し気液接触させる。バルブb1は所定量のバイオガスG1を処理容器3内の有機リン酸エステルLに導入したら閉じる。
処理容器3内で、硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等が有機リン酸エステルLに溶け込んでメタンと分離され精製メタンガスG3が発生してくると、処理容器3内の圧力が上がってくるので所定の圧力になったことを圧力計Pで確認し、バルブb2とバルブb3を開いて精製メタンガスG3をガス導出部3’’を通じて精製ガスホルダー4に送り込み貯留する。
精製ガスG3が精製ガスホルダー4に送り込まれると、処理容器3内の圧力が下がってくるので所定の圧力になったことを圧力計Pで確認し、バルブb2とバルブb3を閉じる。
次に、バルブb2、b4を開き減圧状態にすることで、有機リン酸エステルL中に溶けている二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等を有機リン酸エステルL中から放散させて導出部3’’を通じてガスホルダー5へ送り込み貯留する。
なお、有機リン酸エステルL中に溶けている二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等を有機リン酸エステルL中から放散させるのにエアーレーションを行っても良い。
また、処理容器3内に導入されるバイオガスG1の流量や、処理容器3内の圧力と連動して、各バルブが開閉するような制御装置を設けることも可能である。
以上により、バイオガスG1中に含まれているメタンと二酸化炭素、硫化水素、シロキサンが分離されメタン濃度の高い精製メタンガスG3を得ることが可能となる。
[第2の実施形態]
図2には、本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第2の実施形態の概略構成図が示されている。なお、第1の実施形態(図1)と同一の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
本態様はシロキサン含有ガスG1’から、シロキサンを取り除いて精製ガスG3’を得る態様である。シロキサン含有ガスとしては、バイオガス等が挙げられる。本形態はメタン発酵槽がないことを除いては、第1の実施形態と構成は同様である。
本発明者らは、シロキサンの溶解度が有機リン酸エステルに対して大きいことを見いだした。よって、メタン発酵処理によって生成されるバイオガスG1に限らず、シロキサンを含有するガスG1’を加圧装置2によって加圧状態で、有機リン酸エステルLが入れられた処理容器3内に導入することにより、シロキサンを含有するガスG1’と有機リン酸エステルを気液接触させて、有機リン酸エステルL中にシロキサンを溶かし込んでシロキサンを除去し、シロキサンが除去された精製ガスG3’を精製することが可能となる。
[第3の実施形態]
図3には、本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第3の実施形態の概略構成図が示されている。なお、第1の実施形態(図1)と同一の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
本態様は、処理容器3の上流側でかつ加圧装置2の上流側に脱硫装置6を備えていることを除いては、第1の実施形態と構成は同様である。なお本態様では、メタン発酵処理によって生成されるバイオガスG1を脱硫装置6を通し、硫化水素や二酸化炭素を除去したバイオガスG2(完全には脱硫されないので少量の硫化水素は含まれている)を加圧装置2で加圧して処理容器3内の有機リン酸エステルL中にガス導入部3’を通じて送り込む構成となっている。
本態様のような構成とすることで、脱硫装置6を通過したバイオガスG2中の硫化水素の量は既に少量となっており、更に加圧状態で脱硫装置6通過後のバイオガスG2と有機リン酸エステルLを処理容器内で気液接触させて、バイオガスG2中に含まれている少量の硫化水素を有機リン酸エステルに吸収させることで、バイオガスG2中の硫化水素をほとんど除去(脱硫)することが可能となる。また、脱硫装置6を設けることで、処理容器3の負荷を軽減することができる。更に、メタン発酵処理によって生成されるバイオガスG1にシロキサンが含まれいても、シロキサンは有機リン酸エステルLに吸収されるためメタン濃度の高い精製メタンガスG3を得ることができる。
[第4の実施形態]
図4には、本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第4の実施形態の概略構成図が示されている。なお、第1の実施形態(図1)と同一の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
本態様は、処理装置3内において、硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等が溶けている有機リン酸エステルにおいて、該有機リン酸エステルから硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等を取り除き、有機リン酸エステルLを再利用するための有機リン酸エステルの再生装置7を設けた態様である。
他の構成については、ガスホルダー5がないことを除いては、第1の実施形態と構成は同じである。
バイオガスガスG1中に含まれる二酸化炭素、硫化水素、シロキサン等を除去する有機リン酸エステルLは、処理容器3中での処理が行われるのに従って、溶けている硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等の濃度が増加するため、硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等の除去効率が落ちてくる。そのため、有機リン酸エステルの再生装置7を設ける本態様とすることにより、有機リン酸エステルの再生装置7に硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等の濃度が増加した有機リン酸エステルLを送り込んで、硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等を取り除き、硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等が取り除かれた有機リン酸エステルLを再び処理容器3に戻し再利用することが可能となる。
具体的には、精製メタンガスG3を第1の態様と同様の方法で精製ガスホルダー4に貯留した後、バルブb3を閉じる。そして、処理容器3と有機リン酸エステルの再生装置7との間に配管されている部分のバルブb5を開けて(バルブb6は閉じておく)、硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等が溶解している有機リン酸エステルLを所定量、有機リン酸エステルの再生装置7に送り込みバルブb5を閉じる。
有機リン酸エステルLが送り込まれた有機リン酸エステルの再生装置7においては、エアレーション等の方法により有機リン酸エステル中の硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等を放散させて有機リン酸エステルからの除去処理を行う。放散させた硫化水素、二酸化炭素、シロキサン等は、バーナーによる焼却や活性炭等による吸着により処理することが可能である。
その後、有機リン酸エステルの再生装置7と処理容器3との間に配管されている部分のバルブb6を開けて有機リン酸エステルLを処理装置3内に戻した後、バルブb6を閉める。
以上の操作により、有機リン酸エステルLを再利用することが可能となる
[第5の実施形態]
図5には、本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第5の実施形態の概略構成図が示されている。なお、第2の実施形態(図2)と同一の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
本態様は、第4の実施形態と同様に、シロキサン含有ガスG1’から処理容器3内でシロキサンを除去してシロキサンの濃度が高くなっている有機リン酸エステルLから、シロキサンを取り除き再利用するための有機リン酸エステルの再生装置7を設けた態様である。
他の構成については、ガスホルダー5がないことを除いては、第2の実施形態と構成は同じである。また、有機リン酸エステルLの再生装置7における有機リン酸エステルからのシロキサンの除去は、第4の実施形態と同様の方法で行うことができる。
[第6の実施形態]
図6には、本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第6実施形態の概略構成図が示されている。なお、第3の実施形態(図3)と同一の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
本態様は、第3の実施形態の、硫化水素(脱硫装置6によって処理されているので少量)やシロキサン等が溶けている有機リン酸エステルLにおいて、該有機リン酸エステルから硫化水素やシロキサン等を取り除き、再利用するための有機リン酸エステルの再生装置7を設けた態様である。
他の構成については、ガスホルダー5がないことを除いては、第3の実施形態と構成は同じである。
本態様では、有機リン酸エステルの再生装置7には、脱硫装置6で除去し切れなかった少量の硫化水素とシロキサン等が送り込まれるので、有機リン酸エステルの再生装置7の負荷が減少するという効果を有している。なお、有機リン酸エステルLの再生装置7における有機リン酸エステルからのシロキサンや硫化水素の除去は、第4の実施形態と同様の方法で行うことができる。
[第7の実施形態]
図7には、本発明に係る被処理ガスの精製処理装置の第7実施形態の概略構成図が示されている。なお、第4の実施形態(図4)と同一の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略する。
本態様は、第4の態様において、有機リン酸エステルの再生装置7中に送り込まれた有機リン酸エステル中に含まれる硫化水素を取り除くため、有機リン酸エステルの再生装置7の後段に脱硫装置6を設けた態様である。このような構成にすることで、処理装置3内に戻される有機リン酸エステルは、不純物の少ない純度の高いものとして再利用することができる。
[実験例1]
メタン発酵処理によって生成したバイオガス100L(メタン55体積%、二酸化炭素45体積%、硫化水素800ppm)をコンプレッサーを用いて50kg/cmに加圧し、バイオガス中の硫化水素等を吸収する溶媒としてリン酸トリブチル約1Lが入れられている耐圧性の処理容器に導入して、バイオガスとリン酸トリブチルを1時間気液接触させた。その後、発生したガス(精製ガス)を採取し、その中に含まれるメタンと硫化水素の量を測定した。
[比較例1]
溶媒としてリン酸トリブチルに代えて、水を1L使用した以外は実験例1と同様である。
実験例1と比較例の結果を表1に示す。
Figure 2011206740
表1より、実験例1と比較例の硫化水素の量を比べると、溶媒にリン酸トリブチルを使用した場合、水を使用した時よりも精製ガス中の硫化水素の量は約1/4となっており、リン酸トリブチルが硫化水素を水の約4倍も吸収していることがわかる。
更にメタンの純度は、比較例は80%で実験例1は91%であることから、溶媒にリン酸トリブチルを使用することで、メタン濃度の高い精製ガスを得ることができる。
[実験例2]
二酸化炭素が、各種溶媒および表面を酸化した活性炭に、メタンの何倍溶解するかあるいは吸着されるかの実験を行った。なお、メタンガス及び二酸化炭素は10kg/cmに加圧して各種溶媒および前記活性炭と接触させた。
表2に結果を示した。実験結果は、二酸化炭素がメタンに比べて何倍各種溶媒および表面を前記活性炭に溶解あるいは吸着されたかを数値(倍率)により示した。
Figure 2011206740
表2より有機リン酸エステル類が水や前記活性炭よりも多くの二酸化炭素を吸収することがわかる。
例えば、溶媒が水である場合に、二酸化炭素はメタンよりも30倍水に溶け込む。一方溶媒がリン酸トリブチルである場合に、二酸化炭素はメタンよりも60倍リン酸トリブチルに溶け込む。
よって、バイオガス中から二酸化炭素を除去してメタンガスを精製する際に、水よりもリン酸トリブチルを使用すれば、メタン濃度の高い精製メタンガスを得ることができる。
以上から、バイオガス中の二酸化炭素等を吸収する溶媒として有機リン酸エステル、特にリン酸トリブチルを使用することにより、メタン濃度が高い精製メタンガスを得ることができる。
[実験例3]
図8に示した装置によって、リン酸トリブチルがシロキサンをどの程度除去するかの実験を行った。
下水汚泥Sを約1kg入れた2Lのガス洗浄ビン102を、水温を40℃に保った水槽101に入れガス洗浄ビン102内を約40℃にした後、導入管103より下水汚泥S
中に空気を送り込みエアレーションを行って、発生するガスG4(シロキサンを含有するガス)をトラップ105を通してミストを除去後、ヘッドスペースガスクロマトグラフ質量分析計(シロキサンの検出限界:約1ppb)でシロキサンの濃度を測定した。結果を表3に示す。
Figure 2011206740
[実験例4]
一方、上述した方法で発生したガスG4(シロキサンを含有するガス)をトラップ105を通してミストを除去後、リン酸トリブチルと気液接触させ、発生するガスをヘッドスペースガスクロマトグラフ質量分析計で測定したところシロキサンは検出されなかった。
[実験例3]および[実験例4]より、リン酸トリブチルと気液接触させる前には、環状シロキサン3量体と環状シロキサン4量体が、約0.15ppm、0.08ppm存在していたのが、リン酸トリブチルと気液接触させることによりシロキサンが検出されなかったことから、リン酸トリブチルを用いればシロキサンを有効に除去できることがわかった。
以上により、本発明は、メタン発酵によって生成するバイオガスに含まれる硫化水素中の硫黄分を適切に除去(脱硫)し、精度の高いメタンガスを精製すると共に、シロキサンを含有するガス(バイオガス含む)においてもシロキサンを適切に除去して、精度の高い精製ガスを得ることができる。
1 メタン発酵槽、 2 加圧装置、 3 処理容器、
3’ 被処理ガス導入部(ガス導入部)、3’’ 精製ガス導出部(ガス導出部)、
4 精製ガスホルダー、 5 ガスホルダー、 6 脱硫装置、
7 有機リン酸エステルの再生装置、M 被発酵材、 L 有機リン酸エステル

Claims (9)

  1. 有機リン酸エステルが入れられた処理容器と、
    メタン発酵によって生成するガスを被処理ガスとして前記処理容器内に加圧状態で導入する被処理ガス導入部と、
    前記処理容器内で前記被処理ガスを前記有機リン酸エステルと気液接触させて精製した精製ガスを外部に導出する精製ガス導出部と、を備えることを特徴とする被処理ガスの精製処理装置。
  2. 有機リン酸エステルが入れられた処理容器と、
    シロキサンを含有するガスを被処理ガスとして前記処理容器内に加圧状態で導入する被処理ガス導入部と、
    前記処理容器内で前記被処理ガスを前記有機リン酸エステルと気液接触させて精製した精製ガスを外部に導出する精製ガス導出部と、を備えることを特徴とする被処理ガスの精製処理装置。
  3. 請求項1に記載された被処理ガスの精製処理装置において、前記被処理ガスはシロキサンを含有するものであることを特徴とする被処理ガスの精製処理装置。
  4. 請求項1または請求項3に記載された被処理ガスの精製処理装置において、前記処理容器より上流側に脱硫装置を備えていることを特徴とする被処理ガスの精製処理装置。
  5. 請求項1または請求項3に記載された被処理ガスの精製処理装置において、有機リン酸エステルの再生装置を備えていることを特徴する被処理ガスの精製処理装置。
  6. 請求項2に記載された被処理ガスの精製処理装置において、有機リン酸エステルの再生装置を備えていることを特徴する被処理ガスの精製処理装置。
  7. 請求項4に記載された被処理ガスの精製処理装置において、有機リン酸エステルの再生装置を備えていることを特徴する被処理ガスの精製処理装置。
  8. 請求項5に記載された被処理ガスの精製処理装置において、前記再生装置の後段に脱硫装置を備えていることを特徴とする被処理ガスの精製処理装置。
  9. 請求項1から請求項8に記載された被処理ガスの精製処理装置において、前記有機リン酸エステルは、リン酸トリブチル、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリプロピル、リン酸トリス(2−クロロイソプロピル)、リン酸トリス(2−クロロエチル)、リン酸トリス(ブトキシエチル)、リン酸トリス(1,3−ジクロロ−2−プロピル)、リン酸トリス(2−エチルヘキシル)、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレシルの群から選ばれる1種以上のものであることを特徴とする被処理ガスの精製処理装置。
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