JP2011206682A - 中空糸膜モジュールの製造方法 - Google Patents

中空糸膜モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、中空糸膜束の先端部を効率よく目止めすることで、封止する所要時間が短く、さらに中空糸膜の封止率の高い中空糸膜モジュールの製造方法を提供することにある。
【解決手段】
中空糸膜束の少なくとも一方の先端部にレーザーを照射して目止めする中空糸膜モジュールの製造方法であって、レーザーの照射領域における中空糸膜束に対して、レーザーを斜めから照射し、かつ、レーザー照射口から中空糸膜のレーザー受光部までの距離が一定となるように、レーザーを照射することを特徴とする中空糸膜モジュールの製造方法。
【選択図】 図4

Description

本発明は中空糸膜モジュールの製造方法に関する。
中空糸膜モジュールを使用した濾過・透析等の機能を有する装置の代表的なものとして、図1に示すような血液透析器について製造方法の一例を下記する。
第1に、円筒状のケースに中空糸膜を数千〜数万本程度挿入する挿入工程、第2に開口した中空糸膜束の先端部に固定用樹脂が浸透しないように先端部を目止めする目止め工程、第3に固定用樹脂をケースと中空糸膜束の間に注入し、ケースと中空糸膜束を固定するポッティング工程、第4に目止めされた中空糸膜束の先端部を切り離すことで中空糸膜束の先端部を開口させるカット工程、により中空糸膜モジュールを製造することができる。上述の工程のうち、目止め工程において、数千〜数万本程度の中空糸膜のうち、数本でも目止めが不良な状態であると、後のポッティング工程で固定樹脂が中空糸膜内に侵入し、カット工程において露出した面であっても、中空糸膜が閉塞した状態となることがある。このような状態で製品化したモジュールは、中空糸膜内に液体が流入または流出することができず、モジュールの性能を十分に発揮することができないため、すべての中空糸膜を確実に目止めすることが求められている。
中空糸膜の先端部を目止めする方法としては、様々知られているが、近年ではレーザーを用いて目止めする方法が提案されており、レーザー光を中空糸束の開口端面方向から照射する場合であって、中空糸束開口端面に対する入射角が90度になるよう、レーザー光照射装置のヘッド部を移動させながら、あるいは中空糸束を移動させながら照射する方法が知られている(特許文献1)。しかしながら、レーザーは膜の端部に向けて照射されることから、膜のレーザー受光面積が狭いという欠点がある。これに対し、同特許文献1には、レーザー光の照射領域に配置した中空糸膜束の先端部の上にヘッド部を静止し、中空糸膜束の先端部へのレーザー光の入射角を変化させながら、全面に照射する方法が提案されている。この方法によれば、中空糸膜束の先端部に斜めからレーザーが照射されるため、膜のレーザー受光面積が拡がる。しかしながら、レーザーを中空糸膜束の先端部へのレーザー光の入射角を変化させながら照射した場合、ヘッド部から中空糸膜束の先端部までの距離にバラツキが生じ、すべての中空糸膜にレーザーを均一に照射することが困難であり、目止め不良が発生する問題があった。
また別の手段として、レーザーの出力を高め、さらに、レーザーが照射される中空糸膜束の先端部をレーザー光の焦点位置よりも後方に来るように配置することで、中空糸膜束の先端部におけるレーザー光のスポット径を拡大させ、一度に照射できる範囲を広げることで照射の短時間化と安定化をはかる方法が提案されている。(特許文献2)
しかしながら、中空糸膜束の先端部に正面からレーザーを照射しているため、中空糸膜1本当りのレーザー受光面積が狭く、与えたエネルギーに対して中空糸膜が吸収するエネルギーが小さくなり、効率よく中空糸膜を溶融温度まで昇温させておらず、中空糸膜束の先端部の目止めに要する時間が長くなる。
以上述べたとおり、中空糸膜モジュールを製造するにあたって、レーザー光を用いた効率の良い、かつ、タクトタイムを短くすることが可能な中空糸膜束の先端部の目止めを行なう中空糸膜モジュールの製造方法は知られていなかった。
特開2001−038160号公報 特開2006−297384号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、中空糸膜束の先端部を効率よく目止めすることで、封止する所要時間が短く、さらに中空糸膜の封止率の高い中空糸膜モジュールの製造方法を提供することにある。
上記課題を達成するために以下の構成を有する。すなわち、
1. 中空糸膜束を内蔵した中空糸膜モジュールの製造方法であって、前記中空糸膜束の少なくとも一方の先端部にレーザーを照射して目止めする工程において、レーザーの照射領域における中空糸膜束に対してレーザーを斜めから照射し、かつレーザー照射口から中空糸膜のレーザー受光部までの距離が一定となる方法により、レーザーを照射する中空糸膜モジュールの製造方法。
2. 前記レーザーを斜めから照射する方法が、中空糸膜束の長手方向の軸と平行な方向に照射されるレーザー光軸に対して、レーザーの照射領域における中空糸膜束を傾斜させた状態で、レーザーを照射する方法である前記1に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
3. 前記レーザーの照射領域における中空糸膜束とレーザー光軸がなす角度が、15°〜45°である前記2に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
4. 前記レーザーを斜めから照射する方法が、中空糸膜束の長手方向の軸に対して斜め方向からレーザーを照射せしめ、且つ、中空糸膜束の長手方向の軸と垂直な方向へ、中空糸膜束とレーザー照射口を相対的に移動させる方法である前記1に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
5. 前記レーザーを斜めから照射する方法が、中空糸膜束の長手方向の軸に対する垂直の方向から傾斜した先端部断面に対して垂直な方向からレーザーを照射する方法である前記1に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
6. 前記中空糸膜束の長手方向の軸とレーザー光軸がなす角度が15°〜45°である前記4または5に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
本発明によれば、以下に説明するとおり、レーザーの照射領域において、均一にレーザーを照射することができ、さらに、中空糸膜の先端部のみならず、中空糸膜の側面にもレーザーが照射されることになり、中空糸膜の受光面積が拡大するため、与えたエネルギーを効率よく吸収することが可能となり、中空糸膜を溶融温度まで昇温させるのに要する時間が短縮された中空糸膜モジュールの製造方法を提供することができる。
一般的中空糸膜モジュールの中間製品の概略断面図である。 中空糸膜束の先端部に外力を接触式で与える方法を示す模式断面図である。 中空糸膜束の先端部に外力を非接触式で与える方法を示す模式断面図である。 中空糸膜束の先端部を傾けた状態で目止めする方法を示す模式断面図である。 斜めからレーザーを照射することで目止めする方法を示す模式断面図である。 傾いた先端部を持つ中空糸膜束にレーザーを照射することで目止めする方法を示す模式断面図である。 本発明によるポッティング材硬化後の中間製品概略図である。 実施例2で使用したレーザーの軌跡を示す模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の中空糸膜モジュールの製造方法の実施形態について説明するが、下記好ましい様態、例示はこの場合に限定されるものではない。
中空糸膜束は約数千〜数万本の中空糸膜を集束したものである。中空糸膜の素材としては、セルロース系、セルローストリアセテート系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル系、ポリビニルアルコール系、ポリメチルメタクリレート系、ポリスルホン系、ポリオレフィン系などが使用される。
本発明に用いられるレーザーとしては、半導体レーザー、エキシマレーザー、YAGレーザー、炭酸ガスレーザー等が挙げられ、中でも、レーザーの安定性やコストの点で炭酸ガスレーザーが好ましく使用される。
本発明の製造方法において、中空糸膜は公知の方法で製造できる。
前記中空糸膜束を筒状ケース2に挿入すると、図1に示すように中空糸膜束の先端部を目止めする前の中間製品3を得る。
以下に記載の実施の形態において、レーザーの照射領域における中空糸膜束に対して、レーザーを斜めから照射し、かつ、レーザー照射口から中空糸膜のレーザー受光部までの距離が一定となるように、レーザーを照射する方法について記載するが、前記レーザーの照射口から中空糸膜のレーザー受光部までの距離が一定とは、レーザーの照射口から中空糸膜のレーザー受光部までの距離が、レーザー照射開始から終了までの間において、その平均値に対して上限、下限ともに2mmまでのバラツキを有していることを許容している。
また、筒状ケース2に中空糸膜束1を装填した状態で目止め工程を行う方法について以下記載しているが、前記筒状ケース2に装填する前に中空糸膜束の先端部1aの目止めを行っても良い。
初めに、図2、3、4を用いて、中空糸膜束の長手方向の軸D1と平行な方向に照射されるレーザー光軸に対して、レーザーの照射領域における中空糸膜束1を傾斜させた状態で、レーザーを照射することを特徴とする中空糸膜モジュールの製造方法について説明する。
筒状ケース2から突出したレーザーの照射領域における中空糸膜束1の向きを傾斜させる方法として、中空糸膜束の先端部1aに接触または非接触による物理的な力を与えることが好ましい。
例えば、
1.図2に示すように、板4または棒(図示せず)を前記中空糸膜束の先端部1aに対して、一定の方向に相対的に動かし、1回乃至は数回こすることで、前記中空糸膜束の先端部1aに外力を与え、筒状ケース2から突出した中空糸膜束1の向きを傾かせる。
2.図3に示すように、ノズル5を前記中空糸膜束の先端部1aに対して、一定の方向に相対的に動かしながら、流体を1回乃至は数回吹き付けることによって、前記中空糸膜束の先端部1aに外力を与え、筒状ケース2から突出した中空糸膜束1の向きを傾かせる。
などが好適に用いられる。
本発明において、前記中空糸膜束1を傾かせる角度、すなわちレーザーの照射領域における中空糸膜束とレーザー光軸がなす角度は、15゜〜45゜であることが好ましい。また、中空糸膜に与える物理的な力で中空糸膜が扁平することを防ぎ、かつ、効率的に目止めできる点で、20゜〜40゜であることが好ましい。さらには、中空糸膜を焦がすことで異物となる煤を発生させないために、25゜〜35゜が好ましい。
また、傾いた中空糸膜束1は、物理的な力を除いた後、時間とともに元の状態に戻ることがあるため、傾かせる処理を施した直後に、目止めを行うことが好ましい。
中空糸膜束1の傾きを測定する方法は、傾かせる処理を施した中間製品3を、図4で描くように筒状ケース2の長手方向の軸が水平となる構図で撮影し、図4の紙面で最上部および最下部の中空糸膜の傾きを画像から測定し2点の平均値を採る。
次に、図4に示すように、筒状ケース2から突出した中空糸膜束1の向きを傾かせた中間製品3をレーザー照射口6の前に設置する。レーザーはガルバノスキャナ(図示せず)によって、設定された軌跡に従って中空糸膜束の先端部1aの全面に照射され、中空糸膜束の先端部1aは中空糸膜の溶融により目止めされる。
上記方法により、中空糸膜1本当たりのレーザー受光面積を広くすることが可能となり、中空糸膜束の先端部の目止めに要する時間を短縮することが可能となる。
ここで、レーザーの照射箇所を一点に固定し、中間製品3を相対的に動かすことで、中空糸膜束の先端部1aの全面にレーザーを照射してもよいが、短時間での目止めを行うために、レーザーの照射位置を高速で動かせるガルバノスキャナが好ましい。
また、スキャンレンズ(図示せず)は、レーザーの焦点面が常に平面であり、且つ中空糸膜束の先端部1aに対して、照射位置によらず、常にレーザー光軸が垂直になるテレセントリックF−θスキャンレンズが好ましい。
また、レーザーを照射する際、中空糸膜束の先端部1aをチャック7で把持する。これは、前記中空糸膜束の先端部1a以外にレーザーが照射されないように遮断するためである。
続いて、図5を用いて、中空糸膜束の長手方向の軸D1に対して斜め方向から、レーザーを照射せしめ、且つ、中空糸膜束の長手方向の軸D1と垂直な方向へ、中空糸膜束とレーザー照射口を相対的に移動させることを特徴とする中空糸膜モジュールの製造方法について説明する。
中空糸膜束の長手方向の軸D1に対して、レーザー光軸が傾くように、レーザー照射口6の前に中間製品3を設置し、レーザー照射時に前記中間製品3の位置がずれないように、前記筒状ケース2をエアチャックなどの把持装置8で把持する。また、中空糸膜束の先端部1aをチャック7で把持する。前記把持装置8とチャック7で把持された状態で中間製品3をアクチュエータ9によって並進運動させる。
前記把持装置8で把持された中間製品3を中空糸膜束の長手方向の軸D1とレーザー光軸がなす角度を一定に保ちつつ、図5の紙面上で上方向に一定の速度で並進運動せしめ、且つ、ガルバノスキャナによって図5の紙面に対して垂直方向に往復する軌跡を描くレーザーを固定したレーザー照射口6から中空糸膜束の先端部1aの前面に照射し、中空糸膜を昇温、溶融させ、先端部の目止めを行う。ここで、テレセントリックF−θスキャンレンズを用いることで、レーザー照射口6から中空糸膜のレーザー受光部までの距離Aが一定となる。
中空糸膜束の先端部1aを溶融せしめるのに要する熱量は、レーザー出力および、レーザーの走査速度、レーザー照射口6から中空糸膜のレーザー受光部までの距離A、中間製品3の移動速度、レーザーの照射領域における中空糸膜束とレーザー光軸がなす角度θにより、さらに中空糸膜の物性により適宜決定される。
以上、レーザー照射口6を固定し、中間製品3を移動させる例について説明したが、レーザー照射口6を固定し、中間製品3を移動させる例となるように、青字のように修正しました。
また、上記方法に限らず、中間製品3を固定し、レーザー照射口6を移動させてもよい。または、レーザー照射口6と中間製品3を同時に移動させてもよい。ただし、レーザー照射口6を固定し、中間製品3を移動させることが好ましい。これは、レーザー発信機(図示せず)が、光学系などの精密な部品から構成される装置であるため、不必要な振動等を与えることが好ましくないためである。
続いて、図6を用いて、中空糸膜束1の長手方向の軸D1に対して、先端部断面が垂直の方向から傾斜した中空糸膜束1の先端部断面に垂直な方向からレーザーを照射することを特徴とする中空糸膜モジュールの製造方法について説明する。
図6に示すように、中空糸膜束の長手方向の軸D1に対して、中空糸膜束の先端部1aを垂直の方向から傾かせる方法として、
1.公知の方法でカセに集束された中空糸膜(図示せず)から、中空糸膜束の長手方向の軸D1に対して、中空糸膜束の先端部1aが斜めになるように切り出し、筒状ケース2に装填する。
2.中空糸膜束1を筒状ケース2に装填した後、中空糸膜束の長手方向の軸D1に対して、中空糸膜束の先端部1aが斜めになるように切りそろえる。
3.中空糸膜束1を筒状ケース2に装填した後、一部の中空糸膜を押し込む、或いは、引き抜くことで、中空糸膜束の先端部1aが斜めになるように整える。
などが好適に用いられる。
次に、中空糸膜束の先端部1aの断面に対して、レーザー光軸が垂直になるように、中間製品3をレーザー照射口6の前に設置する。レーザーはガルバノスキャナ(図示せず)によって、設定された軌跡に従って中空糸膜束の先端部1aの全面に照射され、中空糸膜の溶融により目止めされる。
ここで、レーザーの照射箇所を一点に固定し、中間製品3を相対的に動かすことで、中空糸膜束の先端部1aの全面にレーザーを照射してもよいが、短時間での目止めを行うために、レーザーの照射位置を高速で動かせるガルバノスキャナによりレーザー照射口を動かす方法が好ましい。
また、スキャンレンズ(図示せず)としては、レーザーの焦点面が常に平面であり、且つ中空糸膜束の先端部1aに対して、照射位置によらず、常にレーザー光軸が垂直になるテレセントリックF−θスキャンレンズが好ましい。
また、レーザーを照射する際、中空糸膜束の先端部1aをチャック7で把持する。これは、前記中空糸膜束の先端部1a以外にレーザーが照射されないように遮断するためである。
レーザーの照射領域における中空糸膜束の長手方向の軸D1とレーザー光軸とがなす角度θは15°≦θ≦45°の範囲でθが大きくなるほど、中空糸膜の側面にレーザーが照射されることとなり、レーザーの受光面積が増大し、吸収する熱量が増加する。ここで、角度θは、レーザーの照射領域における軸D1とレーザー光軸とがなす角度の内、鋭角側の角度である。従来のように略正面からレーザーを照射することで中空糸膜を透過あるいは反射して失っていた熱量を、上記の様に斜めから照射することにより溶融に利用することができ、効率よく目止めされる。そのため、目止めに要する時間を短縮することが可能となる。
θが上記の範囲外では、隣り合う中空糸膜やチャックにレーザーが遮られ、中空糸膜束の先端部1aの目止めを行えないことがある。
目止めをした後、図7に示すように、筒状ケース2の両端部に注型キャップ10を装着し、透析液出入り口11からポリウレタン等のポット材12を注入し、回転軸D2を中心に回転させ遠心力によりポット材12を両端に移動させ、ポット材12を硬化させる。ポット材12が硬化した後、注型キャップ10を取り外し、両端部の不要なポット材を切断して中空糸膜束の両端部を開口させ、中空糸膜モジュールを得る。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの記載により何ら限定されるものではない。
はじめに、中空糸膜束挿入部が直径35mmである、側面の両端付近にそれぞれ1つずつ透析液出入口12を有するポリプロピレン製の筒状ケース2に、外径が280μmで、内径が200μmのポリスルホン製の中空糸膜9400本からなる中空糸膜束1を筒状ケース2に挿入し、突出した中空糸膜束の先端部1aが筒状ケース2の長手方向の軸と平行になるようにした中間製品3を得た。中間製品3において、筒状ケース2から突出した中空糸膜束の先端部1aの長さの平均値が9mmで、最短部で7mm、最長部で11mmであった。
<実施例1>
中間製品3の両端面を、はじめに中空糸膜束の先端部1aとの接触幅が1mmで長さが80mmの板4でこすり、続いて、中空糸膜束の先端部1aとの接触幅が2mmで長さが80mmの板4でこすり、ケースの長手方向の軸に対して、ケースから突出した中空糸膜束の先端部を長手方向に対しておよそ15°傾かせた。
そして、処理した中間製品3を中空糸膜束の長手方向の軸D1とレーザー光軸が平行になるように、かつ、レーザー照射口6から中空糸膜のレーザー受光部までの距離Aの平均値が351mm、最長部で353mm、最短部で349mmとなる位置に先端部1aが来るようにレーザー発信機(炭酸ガスレーザー、出力81W、焦点距離254mm)の前に設置し、その端部から3mmの位置で中空糸膜束を金属のリング状のチャックで固定した。レーザー焦点位置での走査軌跡は、先端部1a全体を直線状に左方向から右方向へ走査し、最後に端面の最外周部分を円周状に通過するように設定し、直線のピッチは0.25 mmで速度は707mm/sと設定した。ここで、ピッチとは、レーザー走査を行う際の直線、または円状の走査図形間の焦点位置での距離のことをいう。また円のピッチは0.4mmで、5周を1セットとし6セット(合計30周)、また走査速度は3000mm/sで照射した。中間製品3の両端面を同時に目止めした後、ポッティングし、両端部の不要なポット材を切断した後に顕微鏡により目視観察をしたところ99.9%以上で中空糸膜が開口しており、照射時間は7.7sであった。
<実施例2>
中間製品3をレーザーの照射領域における中空糸膜束とレーザー光軸がなす角度θが45°になるように、かつ、レーザー照射口6から中空糸膜のレーザー受光部までの距離Aの平均値が351mm、最長部で353mm、最短部で349mmとなる位置に先端部1aが来るようにレーザー発信機(炭酸ガスレーザー、出力81W、焦点距離254mm)の前に設置し、その端部から3mmの位置で中空糸膜束を金属のリング状のチャックで固定した。レーザー焦点位置での走査軌跡は図8(b)に示すように、紙面の上方向から下方向へ繰返し同じ直線を描くように設定した。走査速度は707mm/sと設定した。中間製品3をレーザー照射口6から中空糸膜のレーザー受光部までの距離Aを一定に保ちつつ、右方向へ5.5mm/sで移動させ、中間製品3の両端面を同時に目止めした後、両端部の不要なポット材を切断した後に顕微鏡により目視観察をしたところ99.9%以上で中空糸膜が開口しており、照射時間は6.5sであった。
<比較例1>
中間製品3を筒状ケースの長手方向の軸とレーザー光軸が平行になるように、かつ、レーザー照射口6から中空糸膜のレーザー受光部までの距離Aの平均値が351mm、最長部で353mm、最短部で349mmとなる位置に先端部1aが来るようにレーザー発信機(炭酸ガスレーザー、出力81W、焦点距離254mm)の前に設置し、その端部から3mmの位置で中空糸膜束を金属のリング状のチャックで固定した。レーザー焦点位置での走査軌跡は、中空糸膜束の先端部1aの全体を直線状に左方向から右方向への走査軌跡を2回(1回目と2回目は0.525mmずらすように設定)、また最後に端面の最外周部分を円周状に通過するように設定した。直線のピッチは1.05mmで速度は1回目の直線状の走査を190mm/s、2回目の直線状の走査を326mm/sと設定した。また円のピッチは0.4mmで、5周を1セットとし6セット(合計30周)、また走査速度は3000mm/sで照射した。中間製品3の両端面を同時に目止めした後、ポッティングし、両端部の不要なポット材を切断した後に顕微鏡により目視観察をしたところ99.9%以上で中空糸膜が開口しており、照射時間は9.01sであった。
本発明による製品は中空糸膜型人工透析器などの医療用途に限らず、中空糸膜を使用したあらゆる濾過装置に適用することができるが、これらに限られるものではない。
1:中空糸膜束
2:筒状ケース
3:中間製品
4:板
5:ノズル
6:レーザー照射口
7:チャック
8:把持装置
9:アクチュエータ
10:注型キャップ
11:透析液出入口
12:ポット材
A:レーザー照射口から中空糸膜のレーザー受光部までの距離
D1:中空糸膜束の長手方向の軸
D2:回転軸
θ:レーザーの照射領域における中空糸膜束とレーザー光軸がなす角度

Claims (6)

  1. 中空糸膜束を内蔵した中空糸膜モジュールの製造方法であって、前記中空糸膜束の少なくとも一方の先端部にレーザーを照射して目止めする工程において、レーザーの照射領域における中空糸膜束に対してレーザーを斜めから照射し、かつレーザー照射口から中空糸膜のレーザー受光部までの距離が一定となる方法により、レーザーを照射する中空糸膜モジュールの製造方法。
  2. 前記レーザーを斜めから照射する方法が、中空糸膜束の長手方向の軸と平行な方向に照射されるレーザー光軸に対して、レーザーの照射領域における中空糸膜束を傾斜させた状態で、レーザーを照射する方法である請求項1に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
  3. 前記レーザーの照射領域における中空糸膜束とレーザー光軸がなす角度が、15°〜45°である請求項2に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
  4. 前記レーザーを斜めから照射する方法が、中空糸膜束の長手方向の軸に対して斜め方向からレーザーを照射せしめ、且つ、中空糸膜束の長手方向の軸と垂直な方向へ、中空糸膜束とレーザー照射口を相対的に移動させる方法である請求項1に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
  5. 前記レーザーを斜めから照射する方法が、中空糸膜束の長手方向の軸に対する垂直の方向から傾斜した先端部断面に対して垂直な方向からレーザーを照射する方法である請求項1に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
  6. 前記中空糸膜束の長手方向の軸とレーザー光軸がなす角度が15°〜45°である請求項4または5に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105080350A (zh) * 2015-05-04 2015-11-25 武汉华诚创福医疗科技有限公司 一种用于透析器纤维膜束的接触式热封装置及工艺

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