JP2011205322A - 可変利得増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変利得増幅器において、広帯域性と大きなダイナミックレンジを両立させる。
【解決手段】ベース端子が反転入力端子ICに接続され、コレクタ端子が反転出力端子OCに接続され、エミッタ端子が開放されているトランジスタ(第3のトランジスタ)Q21と、ベース端子が非反転入力端子ITに接続され、コレクタ端子が非反転出力端子に接続され、エミッタ端子が開放されているトランジスタ(第4のトランジスタ)Q22とを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、増幅回路技術に関し、特に広帯域かつダイナミックレンジの大きな可変利得差動増幅器に関する。
一般に、差動信号を増幅する際、エミッタ結合された差動トランジスタ対をなす2つのトランジスタからなる可変利得増幅器が用いられる。図8は、従来の可変利得増幅器を示す回路図である。
この可変利得増幅器は、エミッタ端子が相互に接続された2つのトランジスタQ11,Q12と、これらエミッタ端子と供給電位VEEとの間に接続された電流源IS1と、トランジスタQ11,Q12のコレクタ端子と電源電位VCCとの間に接続された負荷抵抗RL1,RL2とから構成されている(例えば、非特許文献1など参照)。
可変利得増幅器の非反転入力端子ITおよび反転入力端子ICから入力された差動信号は、それぞれトランジスタQ11,Q12のベース端子に入力されて、電流源IS1に流れる電流値に応じた利得で増幅され、トランジスタQ11,Q12のコレクタ端子から反転出力端子OCおよび非反転出力端子OTへ出力される。
このような可変利得増幅器において、非反転入力端子ITと反転入力端子ICとの間の入力端子間信号電圧Vidと、非反転出力端子OTと反転出力端子OCとの間の出力端子間信号電圧Vodとの関係は、次の式(1)で表される。但し、αとVTは、トランジスタQ11,Q12の電流−電圧特性を表現するためのパラメータであり、RCCは負荷抵抗RL1,RL2の抵抗値である。
Figure 2011205322
この式(1)において、入力端子間信号電圧Vidがゼロに近い場合、次の式(2)のように近似できることから、式(1)は、式(3)のように表わされる。
Figure 2011205322
Figure 2011205322
このため、可変利得増幅器の電圧利得Gは、次の式(4)で求められることになる。
Figure 2011205322
つまり、この可変利得増幅器は、電流源IS1の電流値を変化させることによって、利得Gを変更できることが分かる。
P.R.グレイ・R.G.メイヤー著、永田穣監訳、「超LSIのためのアナログ集積回路設計技術(上)」、p.181、培風館、1990年
しかしながら、このような従来技術では、帯域とダイナミックレンジの大きさがトレードオフの関係にあり、広帯域かつダイナミックレンジの大きな可変利得増幅器を実現できないという問題点があった。
この理由は、図8の可変利得増幅器において、トランジスタQ11,Q12を介して、入力端子IT,ICからそれぞれ出力端子OC,OTに信号がリークしているためである。
すなわち、非反転入力端子ITと反転出力端子OCとの間には、トランジスタQ11のベース−コレクタ端子間容量CBCq11が存在する。このCBCq11と負荷抵抗RL1とによって、ハイパスフィルタが形成される。図9は、従来の可変利得増幅器に内在するハイパスフィルタの回路図である。これは、反転入力端子ICと非反転出力端子OTとの間についても同様である。
これにより、非反転入力端子ITの入力信号電圧Vitと、反転出力端子OCの出力信号電圧Vocとした場合、このハイパスフィルタの伝達特性は、次の式(5)で表される。
Figure 2011205322
したがって、図8の可変利得増幅器の回路構成では、電流源IS1の電流値の値をゼロとして利得Gをゼロとしても、式(5)の伝達特性のカットオフ周波数を超える周波数成分が入力端子ITから出力端子OCへリークすることになる。言い換えると、式(5)の伝達特性のカットオフ周波数を超える周波数成分は、トランジスタQ11,Q12からなる差動トランジスタ対の動作状態に依存せず、一定以上の大きさの信号が出力端子OCに出力されてしまうことになる。このため、従来の可変利得増幅器は、式(5)の伝達特性のカットオフ周波数より高い周波数領域では、大きなダイナミックレンジを確保することができない。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、広帯域性と大きなダイナミックレンジを両立する可変利得増幅器を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる可変利得増幅器は、ベース端子が非反転入力端子に接続され、コレクタ端子が反転出力端子に接続された第1のトランジスタと、ベース端子が反転入力端子に接続され、コレクタ端子が非反転出力端子に接続された第2のトランジスタと、電源電位と第1のトランジスタのコレクタ端子との間に接続された第1の負荷抵抗と、電源電位と第2のトランジスタのコレクタ端子との間に接続された第2の負荷抵抗と、相互に接続された第1のトランジスタのエミッタ端子および第2のトランジスタのエミッタ端子と、供給電位との間に接続された第1の電流源と、ベース端子が反転入力端子に接続され、コレクタ端子が反転出力端子に接続され、エミッタ端子が開放されている第3のトランジスタと、ベース端子が非反転入力端子に接続され、コレクタ端子が非反転出力端子に接続され、エミッタ端子が開放されている第4のトランジスタとを備えている。
この際、第3のトランジスタのエミッタ端子と第4のトランジスタのエミッタ端子を接続してもよい。
また、第3のトランジスタおよび第4のトランジスタのエミッタ端子と供給電位との間に接続されて、流れる電流値がゼロに設定されている第2の電流源をさらに備えてもよい。
本発明によれば、第1のトランジスタでリークした信号が第4のトランジスタでリークした信号により減衰するとともに、第2のトランジスタでリークした信号が第3のトランジスタでリークした信号により減衰する。このため、入力側から出力側への信号のリーク量を減衰させることができ、結果として、広帯域性と大きなダイナミックレンジを両立する可変利得増幅器を実現することができる。これに加えて、変動幅の小さい良好な群遅延特性も得ることができる。
第1の実施の形態にかかる可変利得増幅器を示す回路図である。 第1の実施の形態にかかる可変利得増幅器に内在するハイパスフィルタの回路図である。 第1の実施の形態にかかる可変利得増幅器の周波数特性である。 第1の実施の形態にかかる可変利得増幅器の群遅延特性である。 第2の実施の形態にかかる可変利得増幅器を示す回路図である。 第2の実施の形態にかかる可変利得増幅器の周波数特性である。 第3の実施の形態にかかる可変利得増幅器を示す回路図である。 従来の可変利得増幅器を示す回路図である。 従来の可変利得増幅器に内在するハイパスフィルタの回路図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる可変利得増幅器について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる可変利得増幅器を示す回路図である。
この可変利得増幅器1は、エミッタ結合された差動トランジスタ対をなす2つのトランジスタQ11,Q12からなり、入力端子IT,ICから入力された差動信号を増幅して出力端子OT,OCから出力する機能を有している。
本実施の形態は、ベース端子が反転入力端子ICに接続され、コレクタ端子が反転出力端子OCに接続され、エミッタ端子が開放されているトランジスタ(第3のトランジスタ)Q21と、ベース端子が非反転入力端子ITに接続され、コレクタ端子が非反転出力端子に接続され、エミッタ端子が開放されているトランジスタ(第4のトランジスタ)Q22とを設けたものである。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる可変利得増幅器の回路構成について詳細に説明する。
この可変利得増幅器1は、ベース端子が非反転入力端子ITに接続され、コレクタ端子が反転出力端子OCに接続されたトランジスタ(第1のトランジスタ)Q11と、ベース端子が反転入力端子ICに接続され、コレクタ端子が非反転出力端子OTに接続されたトランジスタ(第2のトランジスタ)Q12と、電源電位VCCとQ11のコレクタ端子との間に接続された負荷抵抗(第1の負荷抵抗)RL1と、VCCとQ12のコレクタ端子との間に接続された負荷抵抗(第2の負荷抵抗)RL2と、相互に接続されたQ11,Q12のエミッタ端子と供給電位VEE(VCC>VEE)との間に接続された電流源(第1の電流源)IS1と、ベース端子がQ12のベース端子に接続され、コレクタ端子がQ11のコレクタ端子に接続され、エミッタ端子が開放されているトランジスタ(第3のトランジスタ)Q21と、ベース端子がQ11のベース端子に接続され、コレクタ端子がQ12のコレクタ端子に接続され、エミッタ端子が開放されているトランジスタ(第4のトランジスタ)Q22とから構成されている。
図2は、第1の実施の形態にかかる可変利得増幅器に内在するハイパスフィルタの回路図である。
可変利得増幅器1において、反転出力端子OCに注目すると、非反転入力端子ITとの間にはトランジスタQ11のベース−コレクタ端子間容量CBCq11が存在する。一方、反転入力端子ICとの間にもトランジスタQ21のベース−コレクタ端子間容量Cが存在する。したがって、反転出力端子OCは、容量CBCq11によって非反転入力端子ITと接続されているとともに、容量Cによって反転入力端子ICと接続されていることになる。これは、非反転出力端子OTについても同様である。
一般に、ベース−コレクタ端子間容量は、トランジスタ内部のベース−コレクタ間容量、外部ベース領域でのベース層とコレクタ層との容量、外部ベース領域からコレクタ層の上、もしくは近傍を通過してトランジスタの外部と接続する配線とコレクタ層とによる配線容量、等のベース層とコレクタ層に係る各種の寄生容量成分からなる。これらベース−コレクタ端子間容量を成す各種の寄生容量成分は、トランジスタの材料や構造、配線レイアウトなどにより定まる。
入力端子IT,ICに相補的な信号、すなわち差動信号が入力されている場合、非反転入力端子ITの入力信号電圧Vitと反転入力端子ICの入力信号電圧Vicの関係は、Vit=−Vicである。したがって、反転出力端子OCの出力信号電圧Vocとした場合、このハイパスフィルタの伝達特性は、次の式(6)で表される。
Figure 2011205322
したがって、この伝達特性によれば、新たに追加された容量Cの値をCBCq11と等しく選べば、反転出力端子OCへの出力はゼロとなる。つまり、反転入力端子IC−反転出力端子OC間をCBCq11と値の等しい容量Cで接続すると、入力側から出力側への信号のリークがなくなることを示している。
この際、トランジスタQ11,Q12のベース−コレクタ端子間容量の値は、通常、数fF(f=10-15)と極めて小さい値であり、その値はベース−コレクタ端子間電圧依存性を持つため、一般的な容量素子では実現が難しい。
このため、本実施の形態では、トランジスタQ11,Q12のベース−コレクタ端子間容量の容量値に相当する、トランジスタQ21,Q22のベース−コレクタ端子間容量を用いている。
具体的には、トランジスタQ11,Q12と同一仕様であって、かつ、可変利得増幅器の利得が最小となっている場合と同一動作状態、すなわちOFF状態のトランジスタQ21,Q22のベース−コレクタ端子間容量を、そのまま反転入力端子IC−反転出力端子OC間、および非反転入力端子IT−非反転出力端子OT間に、それぞれ接続している。
これにより、トランジスタQ11,Q12のベース−コレクタ端子間容量に相当する容量を、反転入力端子IC−反転出力端子OC間、および非反転入力端子IT−非反転出力端子OT間に対して、容易に挿入することができる。この際、トランジスタのベース−コレクタ端子間容量は、トランジスタの個体ごとにばらつきがある可能性があるため、個別のトランジスタ素子による実現よりも、より個体ばらつきが小さくなる集積回路によって実現するのが望ましい。
したがって、例えば反転出力端子OCに対して、トランジスタQ11のベース−コレクタ端子間容量を介して非反転入力端子ITからリークする入力信号が、トランジスタQ21のベース−コレクタ端子間容量を介して反転入力端子ICからリークする逆位相の入力信号で打ち消される。このことは非反転出力端子OTについても同様であり、結果として入力側から出力側への信号のリーク量を減衰させることができる。
図3は、第1の実施の形態にかかる可変利得増幅器の周波数特性である。ここでは、シミュレーションにより、入力信号の周波数を100Hzから1THzまで変化させたときに得られた利得が示されている。
図8に示した従来の可変利得増幅器では、10KHz付近で低利得時の周波数特性51と高利得時の周波数特性52との差、すなわちダイナミックレンジGxが120dBを示しているが、20GHz付近では20dBまで低下している。一方、本実施の形態の可変利得増幅器による低利得時の周波数特性11と高利得時の周波数特性12では、ダイナミックレンジGaが20GHz付近で30dB程度あり、従来と比較してダイナミックレンジが10dBも拡大していることがわかる。
図4は、第1の実施の形態にかかる可変利得増幅器の群遅延特性である。ここでは、シミュレーションにより、入力信号の周波数を100Hzから1THzまで変化させたときに得られた群遅延が示されている。
トランジスタQ11,Q12のベース−コレクタ端子間容量の影響は、群遅延特性にも及ぶと考えられる。振幅の異なる並列化した多数の信号を一括して処理したい場合など、利得の変化に伴う群遅延特性の変動量が小さいことが必要とされるアプリケーションもある。このような場合にも、トランジスタQ11,Q12のベース−コレクタ端子間容量の影響を低減できる本発明の手法は有用であると考えられる。
図8に示した従来の可変利得増幅器では、10KHzから10GHzにかけて、低利得時の群遅延特性53と高利得時の群遅延特性54との差、すなわち群遅延変動量Dxが12psec発生している。一方、本実施の形態の可変利得増幅器による低利得時の群遅延特性13と高利得時の群遅延特性14では、群遅延変動量Daが2psec程度まで大幅に低減していることがわかる。これにより、本実施の形態によれば、群遅延特性に対するトランジスタQ11,Q12のベース−コレクタ端子間容量が有する電圧依存性の影響を、削減する効果があることがわかる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、ベース端子が反転入力端子ICに接続され、コレクタ端子が反転出力端子OCに接続され、エミッタ端子が開放されているトランジスタ(第3のトランジスタ)Q21と、ベース端子が非反転入力端子ITに接続され、コレクタ端子が非反転出力端子に接続され、エミッタ端子が開放されているトランジスタ(第4のトランジスタ)Q22とを設けたものである。
これにより、Q11でリークした信号がQ22でリークした信号により減衰するとともに、Q12でリークした信号がQ21でリークした信号により減衰する。このため、入力側から出力側への信号のリーク量を減衰させることができ、結果として、広帯域性と大きなダイナミックレンジを両立する可変利得増幅器を実現することができる。これに加えて、利得の変化に伴う変動幅の小さい良好な群遅延特性も得ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる可変利得増幅器について説明する。図5は、第2の実施の形態にかかる可変利得増幅器を示す回路図である。
第1の実施の形態では、トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子を開放状態とする場合を例として説明した。この構成によれば、回路が複雑化せず、回路面積もあまり増加しないという利点がある。しかし、トランジスタQ11,Q12がエミッタ端子を共通にして電流源IS1に接続されているのに対して、Q21,Q22は互いにエミッタ端子が接続されておらず、また電流源も接続されていないために、Q21,Q22のベース−コレクタ端子間容量の値が、Q11,Q12のベース−コレクタ端子間容量の値と微妙なずれを生じ、最大限の効果が得られない可能性がある。
前述した図3では、従来と比較してダイナミックレンジが10dB程度拡大しているものの、前述した式(6)によれば、更にダイナミックレンジが拡大するはずである。このように、第1の実施の形態においてダイナミックレンジの拡大幅が10dB程度に留まっているのは、Q11,Q12がエミッタ端子を共通にして電流源IS1に接続されているのに対して、Q21,Q22は互いにエミッタ端子が接続されておらず、また電流源も接続されていないために、Q21,Q22のベース−コレクタ端子間容量の値が、Q11,Q12のベース−コレクタ端子間容量の値と微妙なずれを生じているためである。
本実施の形態では、図5に示すように、トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子を相互に接続するようにしたものである。これにより、トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子の接続関係を、トランジスタQ11,Q12に近いものにすることができ、第1の実施の形態と比較して、Q11,Q12のベース−コレクタ端子間容量の値に近い、容量をQ21,Q22のベース−コレクタ端子間容量で得ることができる。
図6は、第2の実施の形態にかかる可変利得増幅器の周波数特性である。ここでは、シミュレーションにより、入力信号の周波数を100Hzから1THzまで変化させたときに得られた利得が示されている。本実施の形態の可変利得増幅器による低利得時の周波数特性21と高利得時の周波数特性22では、ダイナミックレンジGbが20GHz付近で40dB程度あり、従来と比較してダイナミックが20dBも拡大していることがわかる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子を相互に接続するようにしたので、高周波帯域におけるダイナミックレンジを大幅に拡大することができる。
[第3の実施の形態]
次に、図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる可変利得増幅器について説明する。図7は、第3の実施の形態にかかる可変利得増幅器を示す回路図である。
第1の実施の形態では、トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子を開放状態とする場合を例として説明した。また、第2の実施の形態では、トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子を相互に接続する場合を例として説明した。
本実施の形態では、トランジスタQ11,Q12と同様に、トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子を相互に接続するとともに、これらエミッタ端子と供給電位VEEとの間に、電流源(第2の電流源)IS2を設け、この電流源IS2の電流値をゼロに設定している。これにより、Q11,Q12と同等の周辺回路条件が、Q21,Q22にも適用されるため、Q21,Q22のベース−コレクタ端子間容量の値として、Q11,Q12のベース−コレクタ端子間容量の値に極めて近い値を得ることができる。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、電流値をゼロに設定した電流源IS2を、トランジスタQ21,Q22のエミッタ端子と供給電位VEEとの間に接続したので、Q21,Q22のベース−コレクタ端子間容量の値として、Q11,Q12のベース−コレクタ端子間容量の値に極めて近い値を得ることができる。これにより、前述した式(6)から、極めて大きな帯域とダイナミックレンジを兼ね備える可変利得増幅器を実現することができるとともに、変動幅の極めて小さい良好な群遅延特性も得ることができる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
また、以上の実施の形態では、トランジスタQ11,Q12,Q21,Q22として、NPN型バイポーラトランジスタを用いた場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、これらトランジスタとしてN型MOSFETに代表されるNチャンネルFETを用いてもよい。また、電源電位VCCと供給電位VEEの電位を逆にして、PNP型バイポーラトランジスタやP型MOSFETに代表されるPチャンネルFETを用いてもよい。
さらに、以上の実施の形態では、負荷抵抗RL1,RL2として、トランジスタやFETを利用した能動負荷を用いてもよい。
1…可変利得増幅器、Q11…トランジスタ(第1のトランジスタ)、Q12…トランジスタ(第2のトランジスタ)、Q21…トランジスタ(第3のトランジスタ)、Q22…トランジスタ(第4のトランジスタ)、RL1…負荷抵抗(第1の負荷抵抗)、RL2…負荷抵抗(第2の負荷抵抗)、IS1…電流源(第1の電流源)、IS2…電流源(第2の電流源)、IT…非反転入力端子、IC…反転入力端子、OT…非反転出力端子、OC…反転出力端子、VCC…電源電位、VEE…供給電位。

Claims (3)

  1. ベース端子が非反転入力端子に接続され、コレクタ端子が反転出力端子に接続された第1のトランジスタと、
    ベース端子が反転入力端子に接続され、コレクタ端子が非反転出力端子に接続された第2のトランジスタと、
    電源電位と前記第1のトランジスタのコレクタ端子との間に接続された第1の負荷抵抗と、
    前記電源電位と前記第2のトランジスタのコレクタ端子との間に接続された第2の負荷抵抗と、
    相互に接続された前記第1のトランジスタのエミッタ端子および前記第2のトランジスタのエミッタ端子と、供給電位との間に接続された第1の電流源と、
    ベース端子が前記反転入力端子に接続され、コレクタ端子が前記反転出力端子に接続され、エミッタ端子が開放されている第3のトランジスタと、
    ベース端子が前記非反転入力端子に接続され、コレクタ端子が前記非反転出力端子に接続され、エミッタ端子が開放されている第4のトランジスタと
    を備えることを特徴とする可変利得増幅器。
  2. 請求項1に記載の可変利得増幅器において、
    前記第3のトランジスタのエミッタ端子と前記第4のトランジスタのエミッタ端子が接続されていることを特徴とする可変利得増幅器。
  3. 請求項2に記載の可変利得増幅器において、
    前記第3のトランジスタおよび前記第4のトランジスタのエミッタ端子と前記供給電位との間に接続されて、流れる電流値がゼロに設定されている第2の電流源をさらに備えることを特徴とする可変利得増幅器。
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