JP2011204930A - 熱電変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱電変換モジュール(1)が耐熱温度付近に上昇したことを検出すると、制御部(11)が受熱状態変更機構(14)によって熱源(5)からの輻射熱を受ける受熱部(2a,2b,2c1)の有効面積を小さくするよう駆動する。また、熱電変換モジュール(1)が耐熱温度未満に低下したことを検出すると、制御部(11)が受熱状態変更機構(14)によって有効面積を大きくするよう駆動するので、過熱による熱電変換モジュールの破損を防止できるとともに、最適な温度差を熱電変換モジュールに与えることができる。
【選択図】図1
Description
従来の熱電変換装置は、熱電変換モジュールの低温側となる面が工業炉の水冷された外壁(放熱部)の内側に設置され、熱電変換モジュールの高温側の面に受熱部が熱源となる加熱室と非接触に設置されて、加熱室からの輻射熱を受熱部で受けることにより発電するようにしたものである。
複数の熱電素子が配列された熱電変換モジュール1を使用したこの熱電変換装置は、冷媒により冷却される放熱部3に熱電変換モジュール1の一端が固定されている。熱電変換モジュール1の他端には、熱電変換モジュール1よりも広く張り出した形状の受熱部2が貼り付けられている。放熱部3の上で隣接する熱電変換モジュール1の間には、断熱材4が貼り付けられている。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1の熱電変換装置を示す。
受熱部2a、受熱部2bは、輻射率と熱伝導率が高いことが望ましく、グラファイトや銅、アルミ等の金属を用いることができ、これらを積層、複合して用いてもよい。
図3に示した別の例では、受熱部2aの両側に各2枚の受熱部2b1,2b2が配置されている点が異なっている。駆動部10に連結された支持部12を介して矢印方向に可動する受熱部2b1,2b2は、制御部11によって、次のように運転される。
駆動部10に連結された支持部12を介して矢印方向に可動する受熱部2b1,2b1,2b2,2b2の平面形状は、それぞれ受熱部2aに接する内側の辺と外側の辺とは同じ長さであっても良いが、さらに効率の改善を目的として、受熱部2a外側の辺は内側の辺よりも長く、かつ受熱部2b1,2b1,2b2,2b2が受熱部2aに接触した状態において隣接する受熱部2b1,2b2の端面が密着するように、受熱部2b1,2b1,2b2,2b2の平面形状が台形に形成されている。
熱電変換モジュール1の温度が熱電変換モジュール1の耐熱温度耐熱温度に比べて低い場合には、受熱部2b1,2b1,2b2,2b2を受熱部2aに接触させるように運転する。熱電変換モジュール1の温度が熱電変換モジュール1の耐熱温度に近づいた場合には、図4に示したように受熱部2aから受熱部2b1,2b1,2b2,2b2を離間させるように運転する。
図5〜図8は、本発明の実施の形態2の熱電変換装置を示す。
実施の形態1では受熱部2bまたは受熱部2b1,2b2が支持部12を介して移動したが、この実施の形態2では、図5(a)と図6に示すように、受熱部2aを中央にしてその両側に隙間13を空けて受熱部2b,2bが配置されている。受熱部2aは熱電変換モジュール1を介して実施の形態1と同じように放熱部3に結合されている。受熱部2b,2bは断熱材4を介して放熱部3に取りつけられており、受熱部2a,2b,2bは何れも動かない点が異なっている。
熱電変換モジュール1の温度が熱電変換モジュール1の耐熱温度に近づいたことを検出した場合には、熱伝導部材6a,6a,6b,6bが同時に受熱部2aと受熱部2b1、受熱部2b1と受熱部2b2から離間するように構成したり、または温度検出部8の検出温度が第一の規定温度になったことを検出して、一方の熱伝導部材6aが受熱部2aと受熱部2b1から離間し、さらに温度が上昇して第二の規定温度になったことを検出して、他方の熱伝導部材6aが受熱部2aと受熱部2b1から離間するよう構成することもできる。熱伝導部材6b,6bの離間のタイミングも同様である。
制御部11による熱伝導部材6a,6a,6b,6bの受熱部2aと受熱部2b1、受熱部2aと受熱部2b2からの離間のタイミングは、温度検出部8の検出温度が熱電変換モジュール1の耐熱温度に近い第一の規定温度になったことを検出して、熱伝導部材6a,6a,6b,6bが受熱部2aと受熱部2b1、受熱部2aと受熱部2b2から同時に離間するように運転するよう構成したり、または温度検出部8の検出温度が第一の規定温度になったことを検出して、熱伝導部材6a,6aが受熱部2aと受熱部2b1から離間し、さらに温度が上昇したことを検出して、熱伝導部材6b,6bが受熱部2aと受熱部2b1から離間するように構成することもできる。
図9〜図11は本発明の実施の形態3の熱電変換装置を示す。
実施の形態1では、支持部12によって受熱部2b,2bを移動させて受熱部2aの有効受熱面積を可変し、実施の形態2では、可動支持部7によって熱伝導部材6,6a,6bを受熱部2aと受熱部2bの間、受熱部2aと受熱部2b1,受熱部2aと受熱部2b2の間に接触させて受熱部2aの有効受熱面積を可変したが、この実施の形態3では、受熱部2aに結合された受熱部2cが可撓性であって、図9(a)に示すように受熱部2c1,2c1を展開させた状態と、図9(b)に示すように受熱部2c1,2c1を折り畳んだ状態とに切り換えることによって、受熱部2aの有効受熱面積を可変している点が異なっている。
2a,2b,2b1,2b2,2c1,2c2 受熱部
3 放熱部
4b 断熱材
5 熱源
6,6a,6b 熱伝導部材
7 可動支持部
8 温度検出部
10 駆動部
11 制御部
12 支持部
13 隙間
14 受熱状態変更機構
12b1,12b2 支持部
Claims (5)
- 複数の熱電素子が配列された熱電変換モジュールの一方の端面に結合され熱源からの輻射熱を受ける受熱部と、
熱電変換モジュールの他方の端面に結合された放熱部と、
前記受熱部の前記熱源からの輻射熱を受ける有効面積を可変する受熱状態変更機構と、
熱電変換モジュールが耐熱温度付近に上昇したことを検出して前記受熱状態変更機構によって前記受熱部の前記熱源からの輻射熱を受ける有効面積を小さくするよう駆動し、熱電変換モジュールが耐熱温度未満に低下したことを検出して受熱状態変更機構によって前記受熱部の前記熱源からの輻射熱を受ける有効面積を大きくするよう駆動する制御部とを設けた
熱電変換装置。 - 複数の熱電素子が配列された熱電変換モジュールの一方の端面に結合され熱源からの輻射熱を受ける第1の受熱部と、
熱電変換モジュールの他方の端面に結合された放熱部と、
前記熱源からの輻射熱を受けるとともに第1の受熱部に隣接した第2の受熱部と、
第2の受熱部を第1の受熱部に接触する状態と第1の受熱部から離間した状態に移動させる駆動部と、
熱電変換モジュールが耐熱温度付近に上昇したことを検出して前記駆動部によって第2の受熱部を第1の受熱部から離間する状態に駆動し、熱電変換モジュールが耐熱温度未満に低下したことを検出して前記駆動部によって第2の受熱部を第1の受熱部に接触させる状態に駆動する制御部とを設けた
熱電変換装置。 - 複数の熱電素子が配列された熱電変換モジュールの一方の端面に結合され熱源からの輻射熱を受ける第1の受熱部と、
熱電変換モジュールの他方の端面に結合された放熱部と、
前記熱源からの輻射熱を受けるとともに第1の受熱部に隙間を空けて隣接した第2の受熱部と、
第1の受熱部と第2の受熱部が隣接している前記隙間に対応して設けられた熱伝導率が良好な熱伝導部材と、
前記熱伝導部材を第1の受熱部と第2の受熱部に結合させる状態と第1の受熱部と第2の受熱部に結合しない状態とに支持する可動支持部と、
前記可動支持部を前記熱伝導部材が第1の受熱部と第2の受熱部に結合した状態と第1の受熱部と第2の受熱部に結合しない状態に移動させる駆動部と、
熱電変換モジュールが耐熱温度付近に上昇したことを検出して前記駆動部によって前記熱伝導部材が第1の受熱部と第2の受熱部に結合した状態に駆動し、熱電変換モジュールが耐熱温度未満に低下したことを検出して前記駆動部によって第1の受熱部と第2の受熱部に結合しない状態に駆動する制御部とを設けた
熱電変換装置。 - 複数の熱電素子が配列された熱電変換モジュールの一方の端面に結合され熱源からの輻射熱を受ける第1の受熱部と、
熱電変換モジュールの他方の端面に結合された放熱部と、
可撓性を有し熱伝導率が良好で前記熱源からの輻射熱を受けるとともに第1の受熱部に結合した第2の受熱部と、
第2の受熱部を前記熱源からの輻射熱を受ける面積を大きくする展開状態と前記熱源からの輻射熱を受ける面積を小さくする折り畳み状態に移動させる駆動部と、
熱電変換モジュールが耐熱温度付近に上昇したことを検出して前記駆動部によって第2の受熱部を前記熱源からの輻射熱を受ける面積を大きくする展開状態に駆動し、熱電変換モジュールが耐熱温度未満に低下したことを検出して前記駆動部によって第2の受熱部を前記熱源からの輻射熱を受ける面積を小さくする折り畳み状態に駆動する制御部とを設けた
熱電変換装置。 - 前記受熱状態変更機構は、
前記熱源に対する前記受熱部の角度を変更するよう構成した請求項1記載の熱電変換装置。
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