JPH10290590A - 排熱エネルギー回収装置 - Google Patents

排熱エネルギー回収装置

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JPH10290590A
JPH10290590A JP9097605A JP9760597A JPH10290590A JP H10290590 A JPH10290590 A JP H10290590A JP 9097605 A JP9097605 A JP 9097605A JP 9760597 A JP9760597 A JP 9760597A JP H10290590 A JPH10290590 A JP H10290590A
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JP
Japan
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temperature
heat
exhaust gas
conduit
conversion module
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Application number
JP9097605A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ushio
健 牛尾
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼排ガス発生手段から排出される燃焼排ガス
の排熱エネルギーの一部を電力に変換して回収する排熱
エネルギー回収装置において、熱電変換モジュールが局
部的に耐熱温度を超えることを防止して信頼性を向上す
るとともに、熱電変換モジュールによるエネルギー回収
効率を向上させる。 【解決手段】複数の熱電素子群13aで熱電変換モジュ
ール13が構成され、燃焼排ガスから熱電変換モジュー
ル13への伝熱量を調節する伝熱量調節手段26 1 の作
動が、各熱電素子群13a毎の発電情報を検出する発電
情報検出手段31、ならびに冷却水ジャケット12の冷
却水温度を検出する冷却水温度検出手段32の検出値に
基づいて各熱電素子群13aの高温側温度が熱電素子の
耐熱温度に対応した設定温度未満となるように制御ユニ
ットCで制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼排ガス発生手
段から排出される燃焼排ガスの排熱エネルギーの一部を
電力に変換して回収する排熱エネルギー回収装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば自動車用エンジンの燃焼
排ガスから排熱エネルギーを回収する排熱エネルギー回
収装置として、特開平7−12009号公報および特開
平6−81639号公報等で開示されたものが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平7−120
09号公報で開示されたものでは、複数に分岐された排
気通路に熱電変換素子がそれぞれ巻装されるようにし
て、省スペース化を図って燃焼排ガスの熱エネルギーを
電気エネルギーに変換するようにしているが、熱電変換
素子の耐熱温度について考慮されておらず、高温の燃焼
排ガスが排気通路を流通することに伴って熱電変換素子
が耐熱温度を超えてしまう可能性がある。
【0004】また上記特開平6−81639号公報で開
示されたものでは、熱電変換モジュールが排気通路に設
けられるとともに、該排気通路を迂回するバイパス通路
が設けられており、前記排気通路を流通する燃焼排ガス
の温度が熱電変換モジュールの耐熱温度に対応した設定
温度を超えないように前記排気通路を流通する燃焼排ガ
ス流量を調節するようにして、熱電変換モジュールが耐
熱温度を超えないようにしている。しかるに、熱電変換
モジュールの起電力から熱電変換モジュールの高温側お
よび低温側の温度差を逆算した結果に基づいて前記燃焼
排ガス温度を推定するようにしており、その推定温度
は、熱電変換モジュール全体の平準化した温度として推
定されるものである。このため、熱電変換モジュールが
局部的に高温度となるような場合には対処できず、熱電
変換モジュールが局部的に高温度となることに対処する
ためには、安全率を比較的大きくして前記設定温度を耐
熱温度よりも大幅に低く設定せざるを得ず、その結果、
熱電変換モジュールによるエネルギー回収効率が低下し
てしまうことになる。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、熱電変換モジュールが局部的に耐熱温度を超
えることを防止して信頼性を向上するとともに、熱電変
換モジュールによるエネルギー回収効率を向上させた排
熱エネルギー回収装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、燃焼排ガス発生手段から排
出される燃焼排ガスの排熱エネルギーの一部を電力に変
換して回収する排熱エネルギー回収装置において、複数
の熱電素子が直列に接続されて成る複数の熱電素子群で
構成されるとともに燃焼排ガスを導く排ガス導管ならび
に冷却水ジャケット間に設けられる熱電変換モジュール
と、燃焼排ガスから熱電変換モジュールへの伝熱量を調
節する伝熱量調節手段と、前記各熱電素子群毎の発電情
報をそれぞれ検出する複数の発電情報検出手段と、冷却
水ジャケットの冷却水温度を検出する冷却水温度検出手
段と、前記各発電情報検出手段および冷却水温度検出手
段の検出値に基づいて前記各熱電素子群の高温側温度を
それぞれ演算するとともに演算された複数の高温側温度
が熱電素子の耐熱温度に対応した設定温度未満となるよ
うに前記伝熱量調節手段の作動を制御する制御ユニット
とを備えることを特徴とし、好ましくは、請求項2記載
の発明の構成のように、前記制御ユニットが、前記各熱
電素子群の高温側温度をそれぞれ演算する温度演算手段
と、その温度演算手段でそれぞれ得られた高温側温度の
うち最高温度を選択するハイセレクト手段と、ハイセレ
クト手段の出力値が前記耐熱温度に対応した設定値未満
となるように前記伝熱量調節手段の作動を制御する作動
制御手段とを備えるものである。
【0007】このような構成によれば、各熱電素子群毎
の発電情報と冷却水ジャケットの冷却水温度とにより、
各熱電素子群毎の高温側温度を推定することが可能であ
り、それらの高温側温度が耐熱温度以上とならないよう
に燃焼排ガスから熱電変換モジュールへの伝熱量を調節
することにより、複数の熱電素子群が耐熱温度以上とな
ることが防止され、熱電変換モジュールが局部的に耐熱
温度以上となってしまうことがない。したがって、伝熱
量を調節するための温度のしきい値である前記設定温度
を耐熱温度に極力近づけて比較的高温度に設定すること
が可能であり、熱電変換モジュールによるエネルギー回
収効率を向上することができる。
【0008】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、前記熱電変換モ
ジュールが設けられている部分での排ガス導管の流通断
面積が、入口側から出口側に向うにつれて減少すべく構
成されることにより、熱電変換モジュールとの熱交換に
より燃焼排ガス温度は前記入口から出口側に向うにつれ
て次第に低温となるのであるが、流通面積を次第に小さ
くなることによって燃焼排ガス流速を増大せしめ、排ガ
ス導管および燃焼排ガス間の熱伝達率を増大させること
により熱電変換モジュールへの伝熱量低下を抑制するこ
とができ、それにより熱伝変換モジュール全体にわたっ
て平準化した発電性能を得るようにしてエネルギー回収
効率の向上を図ることができる。
【0009】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1ないし3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前
記伝熱量調節手段が、排ガス導管および燃焼排ガス間の
熱伝達率を変化させて前記伝熱量を調節すべく構成され
ることにより、燃焼排ガス流量を変化させずに、すなわ
ち燃焼排ガスが保有する熱エネルギーを変化させずに熱
電変換モジュールへの伝熱量を調節するようにして、熱
電変換モジュールによる発電性能を向上することができ
る。
【0010】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
1ないし4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前
記排ガス導管は、燃焼排ガス発生手段に連なる入口側導
管部と、該入口側導管部の排ガス流通方向とは異なる方
向に燃焼排ガスを導くべく入口側導管部に一端が連なる
熱回収用導管部と、該熱回収用導管部の他端に連なる出
口側導管部とを備え、入口側導管部から熱回収用導管部
に導入される燃焼排ガスが衝突する側とは反対側で前記
熱回収用導管部に熱電変換モジュールが設けられるの
で、燃焼排ガスが熱回収用導管部に衝突することにより
該熱回収用導管部の側壁が局部的に高温度となる箇所を
避けて熱電変換モジュールが配置されることになり、熱
電変換モジュールが局部的に高温度となることをより確
実に防止し、信頼性をより向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1ないし図6は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は排熱エネルギー回収装置の縦断側
面図、図2は図1の2−2線断面図、図3はエンジンの
負荷の出現頻度を表すグラフ、図4は制御装置の構成を
示す図、図5は制御ユニットの構成を示すブロック図、
図6は制御ユニットによる制御手順を示すフローチャー
トである。
【0013】先ず図1および図2において、燃焼排ガス
発生手段としてのエンジンEから排出される燃焼排ガス
は、排ガス導管11で導かれて放出されるものであり、
この排ガス導管11と、該排ガス導管11の外方に配置
される冷却水ジャケット12との間に、燃焼排ガスが保
有する排熱エネルギーの一部を電力に変換して回収する
ための熱電変換モジュール13が設けられる。
【0014】排ガス導管11は、エンジンEに連なる入
口側導管部14と、該入口側導管部14の排ガス流通方
向17とは異なる方向に燃焼排ガスを導くようにして入
口側導管部14に一端が連設される熱回収用導管部15
1 と、たとえば前記排ガス流通方向17と平行な方向に
燃焼排ガスを導くようにして熱回収用導管部151 の他
端に連設される出口側導管部16とを備え、各導管部1
4,151 ,16は、たとえば四角形状の横断面形状を
有するように形成される。
【0015】熱回収用導管部151 は、入口側導管部1
4および出口側導管部16に一体に形成される第1導管
半体18と、入口側導管部14、出口側導管部16およ
び第1導管半体18に摺動可能に支持される第2導管半
体19とで構成される。第1導管半体18は、相互に平
行である一対の側壁部分18a,18bが連結壁部分1
8cで連結されて第2導管半体19側に開放した略U字
状の横断面形状を有するように形成され、第2導管半体
19は、入口側導管部14の内面に摺動可能に支持され
る支持壁部分19aと、出口側導管部16の外面に摺動
可能に支持される支持壁部分19bと、第1導管半体1
8の両側壁部分18a,18bの内面にそれぞれ摺動可
能に支持される支持壁部分19c,19dと、それらの
支持壁部分19a〜19dを連結して第1導管半体18
の連結壁部分18cに対向する連結壁部分19eを有し
て四角形の函形に形成される。
【0016】熱電変換モジュール13は、燃焼排ガスか
ら排熱の一部を回収すべく熱回収用導管部151 に設け
られるのであるが、その熱回収用導管部151 におい
て、入口側導管部14から熱回収用導管部151 に導入
される燃焼排ガスが衝突する側とは反対側の外面、すな
わち第2導管半体19の連結壁部分19eとは反対側で
ある第1導管半体18の連結壁部分18cの外面に熱電
変換モジュール13が設けられる。しかも前記連結壁部
分18cの内面には、熱回収用導管部151 を流通する
燃焼排ガスとの接触面積を増大せしめて伝熱量を増大さ
せるための複数のフィン20,20…が固着されてい
る。
【0017】熱電変換モジュール13は、複数の熱電素
子23…のゼーベック効果により熱回収用導管部151
における連結壁部分18cおよび冷却水ジャケット12
間の温度差に応じた熱を電気エネルギーとして回収する
ものであり、各熱電素子23…は、P型半導体23P
よびN型半導体23N が、受熱板21および放熱板22
間で熱的に並列に接続されるとともに電気的に直列に接
続されて成るものであり、前記受熱板21が熱回収用導
管部151 における連結壁部分18cの外面に接触する
ように配置される。
【0018】冷却水ジャケット12は、熱電変換モジュ
ール13における前記放熱板22に接触するように配置
されるものであり、入口管部12aから冷却水ジャケッ
ト12に導入された冷却水は出口管部12bから排出さ
れる。しかも冷却水ジャケット12内には、冷却水およ
び冷却水ジャケット12間の接触面積を増大するための
フィン24が設けられる。
【0019】ところで、熱電変換モジュール13による
エネルギー回収により、熱回収用導管部151 を流通す
る燃焼排ガスの温度は、出口側導管部16側に流通する
につれて次第に低下するものであり、そのままでは、熱
電変換モジュール13の発電効率が低下してしまうこと
になる。そこで、熱電変換モジュール13の発電効率を
向上させるために、相互に対向する連結壁部分18c,
19e間の間隔は、入口側導管部14から出口側導管部
16に向うにつれて次第に小さくなるように設定されて
いる。すなわち熱回収用導管部151 の入口側導管部1
4側の流通断面積S1 に対して、熱回収用導管部151
の出口側導管部16側の流通断面積S2は、S1 >S2
となるように設定されており、両連結壁部分18c,1
9eは、入口側導管部14から出口側導管部16に向う
につれて熱回収用導管部151 の流通断面積が次第に減
少していくように平板状に形成されている。これによ
り、熱回収用導管部151 を流通する燃焼排ガスの流速
は、出口側導管部16側に進むにつれて次第に速くな
り、燃焼排ガスおよび熱回収用導管部151 間の熱伝達
率が出口側導管部16側に近づくにつれて次第に大きく
なり、それにより熱回収用導管部151 における連結壁
部分18cの温度を入口側導管部14および出口側導管
部16間でほぼ均等化して、熱電変換モジュール13の
発電効率を向上させることが可能となる。
【0020】一方、自動車用エンジンEの負荷は変動が
大きいものであり、一般的な乗用車用エンジンEでは、
アイドリングおよび下り坂等の低負荷状態、低速中負荷
状態および高速高負荷状態が生じる頻度は、図3で示す
ようになる。而して、低負荷状態が生じる頻度は比較的
大きいものの熱エネルギー回収は困難であり、また高速
高負荷状態では高温かつ大流量の燃焼排ガスが流通する
ので熱エネルギー回収量を大とすることが可能であるも
のの頻度が比較的小さく、さらに低速中負荷状態では、
燃焼排ガスが高温であることにより熱エネルギー回収が
可能であるが、燃焼排ガス流量が比較的少いものであ
り、しかも頻度が最も大となるものである。
【0021】このようなエネルギーEの負荷変動に応じ
て、燃焼排ガスから熱電変換モジュール13に効率よく
熱量を伝達するために、燃焼排ガスから熱電変換モジュ
ール13への伝熱量が、伝熱量調節手段261 により調
節される。この伝熱量調節手段261 は、排ガス導管1
1における熱回収用導管部151 の流路断面積を変化さ
せて燃焼排ガスおよび熱回収用導管部151 間の熱伝達
率を変化させることにより、前記伝熱量を調節すべく構
成されるものであり、熱回収用導管部151 を構成する
第2導管半体19と、この第2導管半体19を摺動せし
めるべく第2導管半体19に連結される流体圧シリンダ
27と、流体圧シリンダ27に接続される流体圧制御部
28とを備える。
【0022】図4において、前記伝熱量調節手段261
の作動は、マイクロコンピュータから成る制御ユニット
Cにより制御されるものであり、制御ユニットCには、
エンジンEの負荷状態を検出すべくエンジン回転数検出
手段29およびスロットル開度検出手段30の検出値が
入力される。而して制御ユニットCでは、エンジンEの
負荷が最も出現頻度の高い低速中負荷状態で、最も効率
よくエネルギー回収を行なうことができるように前記流
通断面積S1 ,S2 が設定されており、低負荷状態では
流通断面積S1 ,S2 を小さくするように、また高速高
負荷状態では流通断面積S1 ,S2 が大きくなるよう
に、制御ユニットCにより伝熱量調節手段261 の作動
が制御される。
【0023】制御ユニットCは、上述のようにエネルギ
ーEの負荷に応じて伝熱量調節手段261 の作動を制御
する他に、熱電変換モジュール13が局部的に過熱され
ることを防止するために伝熱量調節手段261 の作動を
制御する機能をも備えるものであり、そのような局部過
熱防止の制御を行なうために、熱電変換モジュール13
は、複数の熱電素子23…が直列に接続されて成る複数
の熱電素子群13a…に区画される。
【0024】図5を併せて参照して、制御ユニットCに
は、各熱電素子群13a…毎の発電情報として電圧Vを
それぞれ検出する発電情報検出手段としての電圧検出手
段31…と、冷却水ジャケット12における入口側およ
び出口側水温をそれぞれ検出する水温検出器33,34
で構成される冷却水温度検出手段32とが接続されてお
り、制御ユニットCは、それらの検出手段31…,32
の検出値に応じて熱電変換モジュール13の局部過熱を
防止するように伝熱量調節手段261 の作動を制御すべ
く構成される。
【0025】熱電変換モジュール13の局部過熱を防止
するために、制御ユニットCは、一定周期のクロック信
号を出力するクロック信号発生器61と、該クロック信
号発生器61からクロック信号が入力される毎に順次切
換えて各電圧検出手段31…の出力の1つを選択する第
1ゲート回路62と、第1ゲート回路62から出力され
る電圧検出手段31の検出値および冷却水温度検出手段
32の検出値に基づいてクロック信号発生器61からク
ロック信号が入力される毎に各熱電素子群13a…の高
温側温度を順次演算する温度演算手段63と、該温度演
算手段63で順番に得られる高温側温度のうち最高温度
を選択するハイセレクト手段64と、各電圧検出手段3
1…の個数に対応する数のクロック信号が前記クロック
信号発生器61から出力される毎に1つの分周信号を出
力する分周器65と、熱電素子23の耐熱温度に対応し
た設定値を設定する設定手段66と、ハイセレクト手段
64および設定手段66の出力値に基づいて伝熱量調節
手段261 の作動を制御する作動制御手段67とを備え
る。
【0026】ところで、各熱電素子群13a…の両端間
に生じる電圧Vは、ゼーベック係数をα、低温側の温度
をTL 、高温側の温度をTH としたときに、 V=α(TH −TL )……(1) で表わされるものであり、高温側の温度TH は、 TH =V/α+TL ……(2) である。
【0027】そこで、温度演算手段63では、上記(2)
式に基づいて高温側の温度TH すなわち受熱板21の温
度が演算されるものであり、その演算時に、低温側の温
度T L は、冷却水ジャケット12における入口および出
口温度を検出する水温検出器33,34の検出値の平均
値として定めるようにしてもよく、また両水温検出器3
3,34の検出値を各熱電素子群13a…の冷却水ジャ
ケット12に対応する位置に応じて補間して各熱電素子
群13a…にそれぞれ個別に対応した値として定めるよ
うにしてもよく、さらに両水温検出器33,34を用い
るのに代えて冷却水ジャケット12の中間部の1箇所で
水温を検出してその検出水温を温度演算手段63での低
温側温度として用いるようにすることも可能である。
【0028】ハイセレクト手段64は、比較器68と、
ホールド回路69と、第2ゲート回路70とを備え、比
較器68およびホールド回路69にはクロック信号発生
器61からのクロック信号が、また第2ゲート回路70
には分周器65からの分周信号が入力される。
【0029】ホールド回路69は比較器68の出力をク
ロック信号の入力毎に切換えて保持するものであり、比
較器68は、クロック信号の入力毎にホールド回路69
の出力および温度演算手段63の出力を比較的して大き
い方を選択するものであり、第2ゲート回路70は、分
周器65からの分周信号入力に応じてホールド回路69
の保持信号を出力するように構成される。すなわち各電
圧検出手段31…で得られた電圧および冷却水温度検出
手段32で得られた冷却水温に基づいて、温度演算手段
63で得られた各熱電素子群13a…の高温側温度のう
ち最高温度が第2ゲート回路70から出力されることに
なる。
【0030】また作動制御手段67では、ハイセレクト
手段64の出力値すなわち各熱電素子群13a…の高温
側温度のうち最高温度が、設定手段66で設定された設
定値未満となるような制御信号が得られ、その制御信号
により伝熱量調節手段261の作動が制御されることに
なる。
【0031】さらに、図4で示すように、電気負荷41
に電力を供給するためのバッテリ40には、DC−DC
コンバータ39が接続されており、熱電変換モジュール
13で得られる電力は制御ユニットCによって制御され
るDC−DCコンバータ39を介してバッテリ40に与
えられる。また熱電変換モジュール13で生じる電流は
電流検出器42で検出され、この検出器42の検出値は
制御ユニットCに入力される。
【0032】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、複数の熱電素子群13a…で構成される熱電変換
モジュール13が、排ガス導管11における熱回収用導
管部151 と冷却水ジャケット12との間に設けられ、
燃焼排ガスから熱電変換モジュール13への伝熱量を調
節する伝熱量調節手段261 の作動が制御ユニットCに
より制御される。
【0033】すなわち制御ユニットCは、各熱電素子群
13a…毎の電圧Vをそれぞれ検出する複数の電圧検出
手段31…ならびに冷却水ジャケット12の冷却水温度
を検出する冷却水温度検出手段32の検出値に基づいて
各熱電素子13a…群の高温側温度をそれぞれ演算する
温度演算手段63と、その温度演算手段63でそれぞれ
得られた高温側温度のうち最高温度を選択するハイセレ
クト手段64と、ハイセレクト手段64の出力値が熱電
素子23の耐熱温度に対応した設定値未満となるように
伝熱量調節手段261 の作動を制御する作動制御手段6
7とを備えるものである。
【0034】而して制御ユニットCでは、図6で示すよ
うに、ステップS1において各熱電素子群13a…毎の
高温側温度を推定し、ステップS2でそれらの高温側温
度のうちの最高温度を選択し、ステップS3で、前記最
高温度が設定温度以上となったかどうかを判定する。そ
の判定結果により、前記最高温度が設定温度以上となっ
たときには、ステップS4において排ガス導管12にお
ける熱回収用導管部151 の流路断面積を増加せしめる
ように伝熱量調節手段261 を作動せしめ、また前記最
高温度が設定温度未満であったときには、ステップS5
において熱回収用導管部151 の流路断面積を減少せし
めるように伝熱量調節手段261 を作動せしめることに
なる。
【0035】このようにして各熱電素子群13a…毎の
高温側温度が耐熱温度以上とならないように燃焼排ガス
から熱電変換モジュール13への伝熱量を調節すること
により、複数の熱電素子群13a…が耐熱温度以上とな
ることが防止され、熱電変換モジュール13が局部的に
耐熱温度以上となってしまうことがない。したがって、
伝熱量を調節するための温度のしきい値である前記設定
温度を耐熱温度に極力近づけて比較的高温度に設定する
ことが可能であり、熱電変換モジュールによるエネルギ
ー回収効率を向上することができる。
【0036】また排ガス導管11において熱電変換モジ
ュール13が設けられている部分、すなわち熱回収用導
管部151 では、熱電変換モジュール13との熱交換に
より燃焼排ガス温度が入口から出口側に向うにつれて次
第に低温となるのであるが、熱回収用導管部151 の流
通断面積が、入口側から出口側に向うにつれて減少して
いることによって燃焼排ガス流速を増大せしめ、熱回収
用導管部151 および燃焼排ガス間の熱伝達率を増大さ
せることにより熱電変換モジュール13への伝熱量低下
を抑制することができ、それにより熱伝変換モジュール
13全体にわたって平準化した発電性能を得るようにし
てエネルギー回収効率の向上を図ることができる。
【0037】さらに伝熱量調節手段261 が、熱回収用
導管部151 および燃焼排ガス間の熱伝達率を変化させ
て伝熱量を調節すべく構成されるものであることによ
り、燃焼排ガス流量を変化させずに、すなわち燃焼排ガ
スが保有する熱エネルギーを変化させずに熱電変換モジ
ュール13への伝熱量を調節するようにして、熱電変換
モジュール13による発電性能を向上することができ
る。
【0038】しかも熱電変換モジュール13は、入口側
導管部14から熱回収用導管部15 1 に導入される燃焼
排ガスが衝突する側とは反対側で熱回収用導管部151
に設けられるので、燃焼排ガスが熱回収用導管部151
に衝突することにより該熱回収用導管部151 の側壁が
局部的に高温度となる箇所を避けて熱電変換モジュール
13が配置されることになり、熱電変換モジュール13
が局部的に高温度となることをより確実に防止し、信頼
性をより向上することができる。
【0039】図7および図8は本発明の第2実施例を示
すものであり、図7は第1実施例の図1に対応した縦断
側面図、図8は図7の8−8線断面図である。
【0040】入口側導管部14および出口側導管部16
間を結ぶ熱回収用導管部152 は、相互に対向する一対
の側壁15a,15bを有して横断面四角形状に構成さ
れており、両側壁15a,15bの内面には、フィン2
0…がそれぞれ固着される。また両側壁15a,15b
の外方には冷却水ジャケット12,12が配置されてお
り、両側壁15a,15bおよび冷却水ジャケット1
2,12間に、複数の熱電素子群13a…で構成される
熱電変換モジュール13,13がそれぞれ設けられる。
【0041】また熱回収用導管部152 の流路断面積を
変化させて燃焼排ガスおよび熱回収用導管部152 間の
熱伝達率を変化させることにより、燃焼排ガスから熱電
変換モジュール13への伝熱量を調節するための伝熱量
調節手段262 は、熱回収用導管部152 内に移動可能
に挿入される中子44と、該中子44に連設される支持
棒45,46とを備えるものであり、両支持棒45,4
6は入口側および出口側導管部14,16で長手方向移
動可能に支承され、両支持棒45,46の一方に、流体
圧シリンダ等が連結される。しかも中子44は、熱回収
用導管部152の両側壁15a,15bにそれぞれ対向
する傾斜面44a,44bを備えるものであり、両傾斜
面44a,44bは、入口側導管部14から離反するに
つれて相互間の間隔が大となるように傾斜して形成され
る。
【0042】この第2実施例によれば、中子44を熱回
収用導管部152 内で移動させることにより、熱回収用
導管部152 の流通断面積が、入口側から出口側に向う
につれて減少させた状態を保持したまま熱回収用導管部
152 内での排ガス流速を調節することが可能であり、
排ガス流速の変化に伴なう熱伝達率変化により燃焼排ガ
スおよび熱電変換モジュール13への伝熱量を調節可能
である。
【0043】図9は第2実施例の第1変形例を示すもの
であり、熱回収用導管部153 は、フィン20…を4つ
の側壁内面にそれぞれ有して横断面四角形状に構成され
ており、熱回収用導管部153 の各側壁と、それらの側
壁の外方にそれぞれ配置される冷却水ジャケット12…
との間に複数の熱電素子群13a…で構成される熱電変
換モジュール13…がそれぞれ設けられる。
【0044】また熱回収用導管部153 の流路断面積を
変化させて燃焼排ガスおよび熱回収用導管部153 間の
熱伝達率を変化させることにより、燃焼排ガスから熱電
変換モジュール13…への伝熱量を調節するための伝熱
量調節手段263 は、熱回収用導管部153 内に移動可
能に挿入される中子47を備え、該中子47には、熱回
収用導管部153 の各側壁にそれぞれ対向する4つの傾
斜面47a…が形成される。
【0045】図10は第2実施例の第2変形例を示すも
のであり、熱回収用導管部154 は、フィン20…を3
つの側壁内面にそれぞれ有して横断面三角形状に構成さ
れており、熱回収用導管部154 の各側壁と、それらの
側壁の外方にそれぞれ配置される冷却水ジャケット12
…との間に複数の熱電素子群13a…で構成される熱電
変換モジュール13…がそれぞれ設けられる。
【0046】また熱回収用導管部154 の流路断面積を
変化させて燃焼排ガスおよび熱回収用導管部154 間の
熱伝達率を変化させることにより、燃焼排ガスから熱電
変換モジュール13…への伝熱量を調節するための伝熱
量調節手段264 は、熱回収用導管部154 内に移動可
能に挿入される中子48を備え、該中子48には、熱回
収用導管部154 の各側壁にそれぞれ対向する4つの傾
斜面48a…が形成される。
【0047】図11は第2実施例の第3変形例を示すも
のであり、熱回収用導管部155 は、フィン20…を6
つの側壁内面にそれぞれ有して横断面六角形状に構成さ
れており、熱回収用導管部155 の各側壁と、それらの
側壁の外方にそれぞれ配置される冷却水ジャケット12
…との間に熱電素子群13a…がそれぞれ設けられ、そ
れらの熱電素子群13a…で熱電変換モジュール13が
構成される。
【0048】熱回収用導管部155 の流路断面積を変化
させて燃焼排ガスおよび熱回収用導管部155 間の熱伝
達率を変化させることにより、燃焼排ガスから熱電変換
モジュール13…への伝熱量を調節するための伝熱量調
節手段265 は、熱回収用導管部155 内に移動可能に
挿入される中子49を備え、該中子49には、熱回収用
導管部155 の各側壁にそれぞれ対向する6つの傾斜面
49a…が形成される。
【0049】図12は第2実施例の第4変形例を示すも
のであり、熱回収用導管部156 は、フィン20…を側
壁内面の全周に有して横断面円形に構成されており、熱
回収用導管部156 の側壁全周と、該側壁の外方に配置
される複数の冷却水ジャケット12…との間に熱電素子
群13a…がそれぞれ設けられ、それらの熱電素子群1
3a…で熱電変換モジュール13が構成される。
【0050】熱回収用導管部156 の流路断面積を変化
させて燃焼排ガスおよび熱回収用導管部156 間の熱伝
達率を変化させることにより、燃焼排ガスから熱電変換
モジュール13…への伝熱量を調節するための伝熱量調
節手段266 は、熱回収用導管部156 内に移動可能に
挿入される中子50を備え、該中子50には、熱回収用
導管部156 の側壁全周に対向するテーパ状の傾斜面5
0a…が形成されるこのような第1ないし第4変形例に
よっても上記第2実施例と同様の効果を奏することがで
きる。
【0051】図13および図14は本発明の第3実施例
を示すものであり、図13は第1実施例の図1に対応し
た縦断側面図、図14は図13の14−14線断面図で
ある。
【0052】フィン20…を側壁内面に有して横断面六
角形状に構成された熱回収用導管部155 に、熱電素子
群13a…で構成される熱電変換モジュール13が設け
られており、熱回収用導管部155 および燃焼排ガス間
の熱伝達率を変化させて伝熱量を調節するためる伝熱量
調節手段267 は、熱回収用導管部155 内に固定的に
挿入される円筒状の中子52と、該中子52の軸方向に
間隔をあけた複数箇所に複数ずつ配置される旋回羽根5
3,53…と、それらの旋回羽根53,53…を回動せ
しめる回動機構54とを備える。
【0053】各旋回羽根53,53…は、中子52の周
方向に間隔をあけた複数箇所で該中子52の半径方向に
沿う軸線まわりの回動を可能として中子52に支承され
ており、回動機構54は、図示しない回動駆動手段に連
結されて中子52内に同軸にかつ回動自在に挿入される
回動軸55と、該回動軸55の軸方向に間隔をあけた複
数箇所に設けられる駆動ベベルギヤ56…と、各旋回羽
根53,53…に連なるとともに駆動ベベルギヤ56…
にそれぞれ噛合される複数の被動ベベルギヤ57…とを
備える。
【0054】このような第3実施例によれば、各旋回羽
根53,53…により熱回収用導管部155 内を流通す
る燃焼排ガス流に旋回流を与えることができるのである
が、回動機構54により各旋回羽根53,53…を回動
せしめることにより、燃焼排ガスの旋回流速を変化させ
ることが可能であり、その旋回流速変化に伴って熱伝達
率を変化させることが可能である。
【0055】図15および図16は本発明の第4実施例
を示すものであり、図15は熱回収用導管部の一部縦断
面図、図16は図15の16−16線に沿う断面図であ
る。
【0056】熱回収用導管部157 の内面には、その周
方向に間隔をあけた複数箇所で該熱回収用導管部157
の長手方向すなわち排ガスの流通方向に沿う複数の固定
フィン59,59…が、熱回収用導管部157 の長手方
向に間隔をあけた複数箇所に設けられる。また熱回収用
導管部157 および燃焼排ガス間の熱伝達率を変化させ
て伝熱量を調節するためる伝熱量調節手段268 は、熱
回収用導管部157 内に固定配置される中子58に配設
される複数の可動フィン60,60…を備えるものであ
り、それらの可動フィン60,60…は、各固定フィン
59,59…間に配置される。
【0057】しかも可動フィン60,60…は、図示し
ない駆動機構により回動可能なものであり、図16
(a)で示すように、各可動フィン60,60…の姿勢
を固定フィン59,59…と平行にした状態と、図16
(b)で示すように、各可動フィン60,60…の姿勢
を固定フィン59,59…に対して傾斜させた状態との
間で回動可能である。
【0058】なお、図示はしないが、熱回収用導管部1
7 の外面には複数の熱電素子群から構成される熱電変
換モジュールが設けられている。
【0059】この第4実施例によれば、図16(b)で
示すように各可動フィン60,60…を傾斜させた姿勢
とすると、固定フィン59,59…および可動フィン6
0,60…間で燃焼排ガスの乱流が生じることになり、
その乱流により熱伝達率を変化させることが可能であ
る。
【0060】図17は本発明の第5実施例を示すもので
あり、熱回収用導管部に固定された固定フィン59…に
対して、熱回収用導管部の長手方向すなわち排ガスの流
通方向および周方向に移動可能である可動フィン60…
が、熱回収用導管部内に挿入配置される中子に配設され
る。而して該可動フィン60…は、図17(a)で示す
ように固定フィン59…の直後に連なるように配置させ
る状態と、図17(b)で示すように固定フィン59…
との間の距離を離隔させるように配置させる状態と、図
17(c)で示すように固定フィン59…から側方にオ
フセットさせるように配置させる状態とを切換可能であ
る。
【0061】この第5実施例によれば、可動フィン60
…の位置変化に応じて固定フィン59…および可動フィ
ン60…間での燃焼排ガスの境界層が分断制御されるこ
とになり、それによって熱伝達率を変化させることが可
能である。
【0062】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0063】たとえば燃焼排ガス発生手段は、エンジン
Eに限定されるものではなく、熱回収が可能な燃焼排ガ
スを発生するものであれば、どんなものでもよい。
【0064】
【発明の効果】以上のように請求項1または2記載の発
明によれば、各熱電素子群毎の高温側温度が耐熱温度以
上とならないように燃焼排ガスから熱電変換モジュール
への伝熱量を調節することができ、複数の熱電素子群が
耐熱温度以上となることが防止され、熱電変換モジュー
ルが局部的に耐熱温度以上となってしまうことがなく、
伝熱量を調節するための温度のしきい値である前記設定
温度を耐熱温度に極力近づけて比較的高温度に設定して
熱電変換モジュールによるエネルギー回収効率を向上す
ることができる。また請求項3記載の発明によれば、熱
電変換モジュールが設けられる部分で排ガス導管内の燃
焼排ガス流速を増大せしめ、排ガス導管および燃焼排ガ
ス間の熱伝達率を増大させることにより熱電変換モジュ
ールへの伝熱量低下を抑制することができ、エネルギー
回収効率の向上を図ることができる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、燃焼排ガス
が保有する熱エネルギーを変化させずに熱電変換モジュ
ールへの伝熱量を調節することができ、熱電変換モジュ
ールによる発電性能を向上することができる。
【0066】請求項5記載の発明によれば、熱電変換モ
ジュールが局部的に高温度となることをより確実に防止
し、信頼性をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の排熱エネルギー回収装置の縦断側
面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】エンジンの負荷の出現頻度を表すグラフであ
る。
【図4】制御装置の構成を示す図である。
【図5】制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図6】制御ユニットによる制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図7】第2実施例の図1に対応した縦断側面図であ
る。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】第2実施例の第1変形例を示す図8に対応した
断面図である。
【図10】第2実施例の第2変形例を示す図8に対応し
た断面図である。
【図11】第2実施例の第3変形例を示す図8に対応し
た断面図である。
【図12】第2実施例の第4変形例を示す図8に対応し
た断面図である。
【図13】第3実施例の図1に対応した縦断側面図であ
る。
【図14】図13の14−14線断面図である。
【図15】第4実施例における熱回収用導管部の一部縦
断面図である。
【図16】図15の16−16線に沿う断面図である。
【図17】第5実施例の図16に対応した断面図であ
る。
【符号の説明】
11・・・排ガス導管 12・・・冷却水ジャケット 13・・・熱電変換モジュール 13a・・・熱電素子群 14・・・入口側導管部 151 ・・・熱回収用導管部 16・・・出口側導管部 23・・・熱電素子 261 〜268 ・・・伝熱量調節手段 31・・・発電情報検出手段としての電圧検出手段 32・・・冷却水温度検出手段 63・・・温度演算手段 64・・・ハイセレクト手段 67・・・作動制御手段 C・・・制御ユニット E・・・燃焼排ガス発生手段としてのエンジン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼排ガス発生手段(E)から排出され
    る燃焼排ガスの排熱エネルギーの一部を電力に変換して
    回収する排熱エネルギー回収装置において、複数の熱電
    素子(23)が直列に接続されて成る複数の熱電素子群
    (13a)で構成されるとともに燃焼排ガスを導く排ガ
    ス導管(11)ならびに冷却水ジャケット(12)間に
    設けられる熱電変換モジュール(13)と、燃焼排ガス
    から熱電変換モジュール(13)への伝熱量を調節する
    伝熱量調節手段(261 〜26 8 )と、前記各熱電素子
    群(13a)毎の発電情報をそれぞれ検出する複数の発
    電情報検出手段(31)と、冷却水ジャケット(12)
    の冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段(32)
    と、前記各発電情報検出手段(31)および冷却水温度
    検出手段(32)の検出値に基づいて前記各熱電素子群
    (13a)の高温側温度をそれぞれ演算するとともに演
    算された複数の高温側温度が熱電素子(23)の耐熱温
    度に対応した設定温度未満となるように前記伝熱量調節
    手段(261〜268 )の作動を制御する制御ユニット
    (C)とを備えることを特徴とする排熱エネルギー回収
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御ユニット(C)が、前記各熱電
    素子群(13a)の高温側温度をそれぞれ演算する温度
    演算手段(63)と、その温度演算手段(63)でそれ
    ぞれ得られた高温側温度のうち最高温度を選択するハイ
    セレクト手段(64)と、ハイセレクト手段(64)の
    出力値が前記耐熱温度に対応した設定値未満となるよう
    に前記伝熱量調節手段(261 〜268 )の作動を制御
    する作動制御手段(67)とを備えることを特徴とする
    請求項1記載の排熱エネルギー回収装置。
  3. 【請求項3】 前記熱電変換モジュール(13)が設け
    られている部分での排ガス導管(11)の流通断面積
    が、入口側から出口側に向うにつれて減少すべく構成さ
    れることを特徴とする請求項1または2記載の排熱エネ
    ルギー回収装置。
  4. 【請求項4】 前記伝熱量調節手段(261 〜268
    が、排ガス導管(11)および燃焼排ガス間の熱伝達率
    を変化させて前記伝熱量を調節すべく構成されることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の排熱エ
    ネルギー回収装置。
  5. 【請求項5】 前記排ガス導管(11)は、燃焼排ガス
    発生手段(E)に連なる入口側導管部(14)と、該入
    口側導管部(14)の排ガス流通方向(17)とは異な
    る方向に燃焼排ガスを導くべく入口側導管部(14)に
    一端が連なる熱回収用導管部(151 )と、該熱回収用
    導管部(151 )の他端に連なる出口側導管部(16)
    とを備え、入口側導管部(14)から熱回収用導管部
    (151 )に導入される燃焼排ガスが衝突する側とは反
    対側で前記熱回収用導管部(151)に熱電変換モジュ
    ール(13)が設けられることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の排熱エネルギー回収装置。
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