JP2011204194A - サプリメント提供システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本サプリメント提供システムは、対象者に対して行った遺伝子検査等の検査結果を格納する個人データベース1と、遺伝子に係る潜在的疾病リスク情報を格納する遺伝子データベース等を含むマスターデータベース2と、個人データベース1およびマスターデータベース2に接続されるコンピュータ10とを備え、コンピュータ10が、対象者の遺伝子検査等の検査結果を、マスターデータベース2における対応する情報と照合し、不足栄養成分とその有効量を決定してサプリメント処方箋を作成するサプリメント処方箋作成手段を有する。
【選択図】 図1
Description
例えば、特許文献1には、利用者の年齢・性別等の基本情報や食生活・健康状態等の生活情報を収集する情報収集手段と、それに基づいてサプリメントの種類及び有効量を算出するサプリメント処方手段を備えるサプリメント処方システムが開示されている。
また、特許文献2には、利用者が自ら症状を入力する症状入力手段と、サプリメントの栄養素データを格納したマスターデータベースと、症状栄養素データベースを備えるサプリメント調合システムが開示されている。
さらに、特許文献3には、個人の身長、体重のほか、喫煙や飲酒習慣等の簡易な健康状態を表す健康パラメータと、その健康パラメータごとに関連するサプリメントの種類等を示すデータベースを用いて、サプリメントの種類と有効量を算出することからなるサプリメント調合システムが開示されている。
また、本願発明は、いったん決定したサプリメント成分の種類及び有効量を、対象者の常用医薬との併用禁忌まで判断した上で、サプリメントを提供できるサプリメント提供システム、プログラムおよび記録媒体を提供することを課題とする。
(1) 対象者に対して行った遺伝子検査、血液生化学検査及び血圧検査の結果を格納する個人データベースと、
遺伝子に係る潜在的疾病リスク情報を格納する遺伝子データベース、血液生化学に係る健康異常情報を格納する血液生化学データベース及び血圧に係る健康異常情報を格納する血圧データベースを含むマスターデータベースと、
前記個人データベースおよびマスターデータベースに接続されるコンピュータと、
を備え、
前記コンピュータが、対象者の遺伝子検査、血液生化学検査及び血圧検査の結果を、前記マスターデータベースにおける対応する情報と照合し、前記対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定するとともに、前記不足栄養成分の有効量を決定してサプリメント処方箋を作成するサプリメント処方箋作成手段を有する、サプリメント提供システム。
(2) 前記個人データベースが、さらに、身体計測検査、からだ年齢測定検査、食事分析検査及び脳年齢検査からなる群から選ばれる1または2以上の検査の結果を格納し、
前記マスターデータベースが、さらに、身体計測に係る健康異常情報を格納する身体計測データベース、からだ年齢測定に係る健康異常情報を格納するからだ年齢データベース、食事分析の情報を格納する食事分析データベース及び脳年齢に係る情報を格納する脳年齢データベースからなる群から選ばれる1または2以上のデータベースを含み、
前記サプリメント処方箋作成手段が、さらに、前記身体計測検査、からだ年齢計測検査、食事分析検査及び脳年齢検査からなる群から選ばれる1または2以上の検査の結果を、前記マスターデータベースにおける対応する情報と照合し、前記対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定するとともに、前記不足栄養成分の有効量を決定してサプリメント処方箋を作成する、前記(1)記載のサプリメント提供システム。
(3) さらに医薬品サプリメント併用禁忌情報を格納する併用禁忌情報データベースを備え、
前記コンピュータが、前記併用禁忌情報データベースに接続されるものであり、前記対象者の常用医薬品の情報を、前記併用禁忌情報データベースの併用禁忌情報と照合して、前記サプリメント処方箋を修正するサプリメント処方箋修正手段を有する、前記(2)記載のサプリメント提供システム。
(4) コンピュータに、
対象者の遺伝子検査、血液生化学検査及び血圧検査の結果を、遺伝子に係る潜在的疾病リスク情報を格納する遺伝子データベース、血液生化学に係る健康異常情報を格納する血液生化学データベース及び血圧に係る健康異常情報を格納する血圧データベースを含むマスターデータベースにおける対応する情報と照合する手順、
前記照合の結果に基づいて、前記対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定するとともに、前記不足栄養成分の有効量を決定する手順、及び、
前記不足栄養成分およびその有効量に基づいてサプリメント処方箋を作成する手順、
を実行させるためのプログラム。
(5) コンピュータに、さらに
身体計測検査、からだ年齢検査、食事分析検査及び脳年齢検査からなる群から選ばれる1または2以上の検査の結果を、身体計測に係る健康異常情報を格納する身体計測データベース、からだ年齢測定に係る健康異常情報を格納するからだ年齢データベース、食事分析の情報を格納する食事分析データベース及び脳年齢に係る情報を格納する脳年齢データベースからなる群から選ばれる1または2以上のデータベースをさらに含む前記マスターデータベースにおける対応する情報と照合する手順、
前記照合の結果に基づいて、前記対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定するとともに、前記各不足栄養成分の有効量を決定する手順、及び、
前記不足栄養成分およびその有効量に基づいてサプリメント処方箋を作成する手順、
を実行させるための前記(4)記載のプログラム。
(6) コンピュータに、さらに
前記対象者の常用医薬品の情報を、医薬品サプリメント併用禁忌情報を格納する併用禁忌情報データベースの併用禁忌情報と照合する手順、及び、
前記照合の結果に基づいて前記サプリメント処方箋を修正する手順、
を実行させるための前記(4)又は(5)記載のプログラム。
(7) 前記(4)〜(6)のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
図1は、本発明に係るサプリメント提供システムの実施の形態の一例を示すブロック構成図である。
本システムは、図示のように、対象者に対して行った遺伝子検査、血液生化学検査及び血圧検査の結果、また、必要に応じて行う身体計測検査、からだ年齢測定検査、食事分析検査及び脳年齢検査からなる群から選ばれる1または2以上の検査の結果を格納する個人データベース1と、
遺伝子に係る潜在的疾病リスク情報を格納する遺伝子データベース、血液生化学に係る健康異常情報を格納する血液生化学データベース及び血圧に係る健康異常情報を格納する血圧データベース、また、必要に応じて、身体測定に係る健康異常情報を格納する身体計測データベース、からだ年齢測定に係る健康異常情報を格納するからだ年齢データベース、食事分析の情報を格納する食事分析データベース及び脳年齢に係る情報を格納する脳年齢データベースからなる群から選ばれる1または2以上のデータベースを含むマスターデータベース2と、
個人データベースおよびマスターデータベースに接続されるコンピュータ10と
を備える。
コンピュータ10は、対象者の遺伝子検査、血液生化学検査及び血圧検査の結果、また、必要に応じて、身体計測検査、からだ年齢計測検査、食事分析検査及び脳年齢検査からなる群から選ばれる1または2以上の検査の結果を、マスターデータベースにおける対応する情報と照合し、当該対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定するとともに、当該各不足栄養成分の有効量を決定してサプリメント処方箋を作成するサプリメント処方箋作成手段11を有する。
ビタミン類としては、ビタミンA(アルファカロテン、ベータカロテン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、フコキサンチン等)、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、葉酸、ナイアシン、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンP等、及びそれらを総合的に含むマルチビタミン類等を例として挙げることができる。
ミネラル類としては、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、セレン、クロム、マンガン、銅、モリブデン、鉄、ヨウ素等を例として挙げることができる。
タンパク質・アミノ酸類としては、大豆タンパク、コラーゲン、イワシペプチド、ゴマペプチド、バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジン、シスチン、チロシン、アルギニン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン、グルタミン、タウリン、グルタチオン等を例として挙げることができる。
動植物抽出物や生薬等としては、いちょう葉エキス、ブルーベリーエキス、アイブライトエキス、キダチアロエエキス、ウコンエキス、マリアアザミエキス、GABA、セントジョーンズワートエキス、ホップエキス、ヤナギ樹皮キス、エキナセアエキス、エルダーベリーエキス、甜茶エキス、ルイボス茶エキス、シソ種子エキス、シソ葉エキス、カボチャ種子エキス、キウイ種子エキス、甘草抽出物、鳩麦エキス、チェストツリーエキス、イソフラボン、カモミールエキス、アシュワガンダエキス、カラス麦エキス、ガラナエキス、マカエキス、生姜抽出物、コラ種子エキス、ニンニクエキス、高麗人参エキス、のこぎりヤシエキス、プロポリスエキス、マイタケエキス、アガリクス茸エキス、桑の葉エキス、紅麹、ギルネマシルベスタエキス、トウガラシ、ガルシニアエキス、マカエキス、クローブエキス、インゲン豆エキス、そば若葉末、牡蛎肉エキス、スクワレン、ローヤルゼリー、クロレラ、スピルリナ等を例として挙げることができる。
菌類としては、ビフィズス菌、乳酸菌、納豆菌、納豆菌培養エキス、酪酸菌、乳清発酵物、メシマコブ菌糸体等を例として挙げることができる。
その他のサプリメントとしては、DHA、EPA、コエンザイムQ10、α−リポ酸、L−カルニチン、キトサン、ベータグルカン、ヒアルロン酸、各種リン脂質等を例として挙げることができる。
本願発明を実施する際には、最初に対象者の面談を行う(ステップ21)。対象者は、限定されず、全ての人が対象となり得る。対象者の例としては、何らかの疾病に罹っている者、何らかの愁訴を持っている者、症状ないし愁訴は持っていないが体調管理を希望する者等を挙げることができる。これらの対象者と面談をする際には、個人管理表を作成する(ステップ22)。
検査は、必須の検査である遺伝子検査、血液生化学検査及び血圧測定の3つと、必要に応じて行う身体計測、からだ年齢測定、食事分析、脳年齢測定等の検査の1または2以上を行う。なお、検査や測定の種類はこれに限られず、サプリメントを決定するために必要な検査であれば、いずれの検査も適宜実施することができる。
血圧測定は、収縮期血圧(最大血圧)と拡張期血圧(最小血圧)の測定を行えばよい。これらの血圧測定検査の結果により、血圧に係る健康異常またはそのリスクの調査が可能となる。
これらの測定結果を用いて、最初に活力指数(VS)を算出する。
VS=2.76+0.011X1+0.003X2+0.002X3-0.046X4-0.013X5-0.027X6-0.008X7-0.241X8
そして、この値を用いて、からだ年齢(VA)を算出することができる。
VA=15.16VS+0.188Age(実年齢)+33.70
このような計算式を用いてからだ年齢を測定することができる。これらのからだ年齢測定検査により、からだ年齢に係る健康異常またはそのリスクの調査が可能となる。
また、これらの検査結果を、マスターデータベース2における対応する情報と照合する。マスターデータベース2は、遺伝子に係る潜在的疾病リスク情報を格納する遺伝子データベース、血液生化学に係る健康異常情報を格納する血液生化学データベース及び血圧に係る健康異常情報を格納する血圧データベースの3つの必須のデータベースの他、身体計測評価の情報を格納する身体計測評価データベース、からだ年齢に係る測定評価の情報を格納するからだ年齢評価データベース、食事分析に係る情報を格納する食事分析データベース及び脳年齢に係る情報を格納する脳年齢評価データベース等の1または2以上を含むものである。
その後、得られた評価結果より、当該対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定し、各不足栄養成分の有効量を決定することができる。不足栄養成分は、当該対象者にとって必要な栄養成分であるにもかかわらず、摂取がない成分または摂取が不足している成分である。また、得られた評価結果より、制限成分を特定することもできる。制限成分は、当該対象者の摂取そのもの、または摂取量が制限されるべき成分である。このような不足栄養成分および制限成分を特定し、さらに、不足栄養成分の適切な有効量を決定することにより、対象者ごとのサプリメント処方箋を作成することができる(ステップ25)。
本発明により得られた対象者ごとの個人処方箋に従ってサプリメントを調製することにより、サプリメントの種類や有効量を必要最小限に抑えることができ、多種の製剤を摂取しなくても、必要なサプリメントのみを摂取することが可能となる。また、それにより、調剤の際に用いる基剤成分の種類や量を必要最小限に抑えられることができるという利点もある。すなわち、本発明の方法によれば、サプリメントの1剤化が可能となる。
ただし、2回目以降は、前記検査のうち遺伝子検査は行わなくてもよい。遺伝子型は、各対象者に固有のものだからである。
2回目の検査を行ったら、その結果を個人データベース1に格納し、マスターデータベース2の情報と照合し、初回と同様の方法により、2度目のサプリメントを調製すことができる。また、3度目以降も同じ手順でサプリメントを調製することができる。このような方法により、サプリメントの効果を確認しながら、効果的なサプリメント提供を行うことが可能となる。
またこのプログラムは、コンピュータに、さらに対象者の常用医薬品の情報を、医薬品サプリメント併用禁忌情報を格納する併用禁忌情報データベースの併用禁忌情報と照合する手順と、前記照合の結果に基づいて前記サプリメント処方箋を修正する手順を実行させることができる。
さらに、このプログラムは、例えば、コンピュータのメモリまたはハードディスク等の記憶装置に格納しておくことができるが、これに限定されず、CD−ROM等のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して、あるいは外部から通信手段によって提供することも可能である。
2 マスターデータベース
3 医薬品サプリメント併用禁忌情報データベース
10 コンピュータ
11 サプリメント処方箋作成手段
12 サプリメント処方箋修正手段
13 ファイルサーバ
14〜16 端末機
17 食事分析用サーバー
Claims (7)
- 対象者に対して行った遺伝子検査、血液生化学検査及び血圧検査の結果を格納する個人データベースと、
遺伝子に係る潜在的疾病リスク情報を格納する遺伝子データベース、血液生化学に係る健康異常情報を格納する血液生化学データベース及び血圧に係る健康異常情報を格納する血圧データベースを含むマスターデータベースと、
前記個人データベースおよびマスターデータベースに接続されるコンピュータと
を備え、
前記コンピュータが、対象者の遺伝子検査、血液生化学検査及び血圧検査の結果を、前記マスターデータベースにおける対応する情報と照合し、前記対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定するとともに、前記不足栄養成分の有効量を決定してサプリメント処方箋を作成するサプリメント処方箋作成手段を有する、サプリメント提供システム。 - 前記個人データベースが、さらに、身体計測検査、からだ年齢測定検査、食事分析検査及び脳年齢検査からなる群から選ばれる1または2以上の検査の結果を格納し、
前記マスターデータベースが、さらに、身体計測に係る健康異常情報を格納する身体計測データベース、からだ年齢測定に係る健康異常情報を格納するからだ年齢データベース、食事分析の情報を格納する食事分析データベース及び脳年齢に係る情報を格納する脳年齢データベースからなる群から選ばれる1または2以上のデータベースを含み、
前記サプリメント処方箋作成手段が、さらに、前記身体計測検査、からだ年齢計測検査、食事分析検査及び脳年齢検査からなる群から選ばれる1または2以上の検査の結果を、前記マスターデータベースにおける対応する情報と照合し、前記対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定するとともに、前記不足栄養成分の有効量を決定してサプリメント処方箋を作成する、請求項1記載のサプリメント提供システム。 - さらに医薬品サプリメント併用禁忌情報を格納する併用禁忌情報データベースを備え、
前記コンピュータが、前記併用禁忌情報データベースに接続されるものであり、前記対象者の常用医薬品の情報を、前記併用禁忌情報データベースの併用禁忌情報と照合して、前記サプリメント処方箋を修正するサプリメント処方箋修正手段を有する、請求項1又は2記載のサプリメント提供システム。 - コンピュータに、
対象者の遺伝子検査、血液生化学検査及び血圧検査の結果を、遺伝子に係る潜在的疾病リスク情報を格納する遺伝子データベース、血液生化学に係る健康異常情報を格納する血液生化学データベース及び血圧に係る健康異常情報を格納する血圧データベースを含むマスターデータベースにおける対応する情報と照合する手順、
前記照合の結果に基づいて、前記対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定するとともに、前記不足栄養成分の有効量を決定する手順、及び、
前記不足栄養成分およびその有効量に基づいてサプリメント処方箋を作成する手順、
を実行させるためのプログラム。 - コンピュータに、さらに
身体計測検査、からだ年齢検査、食事分析検査及び脳年齢検査からなる群から選ばれる1または2以上の検査の結果を、身体計測に係る健康異常情報を格納する身体計測データベース、からだ年齢測定に係る健康異常情報を格納するからだ年齢データベース、食事分析の情報を格納する食事分析データベース及び脳年齢に係る情報を格納する脳年齢データベースからなる群から選ばれる1または2以上のデータベースをさらに含む前記マスターデータベースにおける対応する情報と照合する手順、
前記照合の結果に基づいて、前記対象者の1または2以上の不足栄養成分を特定するとともに、前記各不足栄養成分の有効量を決定する手順、及び、
前記不足栄養成分およびその有効量に基づいてサプリメント処方箋を作成する手順、
を実行させるための請求項4記載のプログラム。 - コンピュータに、さらに
前記対象者の常用医薬品の情報を、医薬品サプリメント併用禁忌情報を格納する併用禁忌情報データベースの併用禁忌情報と照合する手順、及び、
前記照合の結果に基づいて前記サプリメント処方箋を修正する手順、
を実行させるための請求項4又は5記載のプログラム。 - 請求項4〜6のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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