JP2011204109A - 画像処理方法およびそれを用いた放射線撮影装置 - Google Patents

画像処理方法およびそれを用いた放射線撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像処理で発生するアーチファクトを極力抑えつつ、計算負荷が低い画像処理を行うことができる画像処理方法を提供する。
【解決手段】本発明の構成によれば、元画像P0をいったん縮小してこれにローパスフィルタを施し、これを拡大して拡大ローパス画像L1を生成する。この拡大ローパス画像L1を用いて、第2帯域画像βを生成する。これにより、第2帯域画像βを生成するのに多くの時間を要することがない。また、第3帯域画像γは、縮小画像P1にバンドパスフィルタを施すことで取得されるので、第3帯域画像γは、アーチファクトの少ないものとなる。これにより、帯域画像の生成時間と画質とのバランスがとれた画像処理方法が提供できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体が写り込んだ放射線画像の画像処理方法およびそれを用いた放射線撮影装置に関し、特にノイズ低減処理、高周波強調処理、およびダイナミックレンジ圧縮処理を行うことができる画像処理方法およびそれを用いた放射線撮影装置に関する。
医療機関には、放射線で被検体の画像を取得する放射線撮影装置が備えられている。画像に所定の画像処理を施すと、画像のノイズが除去されたり、画像に写り込んでいる血管などの構造が強調されるなどして、診断が容易になる場合がある。そこで、従来の放射線撮影装置には、取得された画像を画像処理により加工することができるようになっている。放射線撮影装置が可能な画像処理は具体的に、ノイズ低減処理、高周波強調処理、およびダイナミックレンジ圧縮処理などがある(特許文献1,特許文献2,特許文献3,特許文献4,特許文献5,特許文献6参照)。
上述の3つの画像処理を行うには、被検体が写り込んでいる放射線画像(適宜、元画像と呼ぶ)から複数の帯域画像を生成する必要がある。帯域画像とは、元画像の特定の帯域に存する周波数成分のみから構成される画像のことであり、元画像にある帯域の周波数成分を通過させるバンドパスフィルタを作用させることにより、元画像から所定の周波数成分を抽出したものとなっている。帯域画像は、元画像を基に複数枚生成され、それぞれで、元画像から抽出された周波数成分の帯域が異なっている。従って、ある帯域画像は元画像の高周波成分のみを含み、別の帯域画像は、元画像の低周波成分のみを含むようになっている。この複数枚の帯域画像は、元画像に画像処理を施すことで高周波側から順次生成される。元画像の高周波成分は、被検体の投影像の細かな構造を写し込んだ成分であり、元画像の低周波成分は、被検体の投影像の大まかな構造を写し込んだ成分となっている。
従来の帯域画像の生成方法の一つについて説明する。第1の方法は、図18に示すようなハイパスフィルタHとバンドパスフィルタBとを用いた方法である。この第1の方法によればまず、図18(a)に示すように元画像P0にハイパスフィルタHが作用される。このハイパスフィルタHは、元画像P0から高周波成分を抽出する行列で規定される画像フィルタとなっている。図18においては、ハイパスフィルタHが元画像P0の左上の端に作用されている様子を模式的に示しており、これにより元画像P0の左上の端における高周波成分が抽出される。この動作を点線の矢印の示すようにハイパスフィルタHを元画像P0に対して移動させながら作用させ、高周波成分を元画像P0の全域に亘って抽出し、高周波成分のみを写し込んだ第1帯域画像αが生成される。第1帯域画像αと元画像P0との画像のサイズは同じであり、図18においては、ハイパスフィルタHを用いた画像変換処理を記号Hpfで表している。
次に、図18(b)に示すように、元画像P0にバンドパスフィルタBを作用させる。バンドパスフィルタBは、ハイパスフィルタHよりも大きな規定行列を有する画像フィルタとなっている。図18においては、バンドパスフィルタBが元画像P0の左上の端に作用されている様子を模式的に示しており、これにより元画像P0の左上の端における高めの周波数範囲の成分が抽出される。この時抽出される周波数成分は、ハイパスフィルタHで抽出される成分よりも低周波側となっている。従って、ハイパスフィルタHでは、第1帯域画像αが有している周波数成分の帯域よりも低い周波数の成分が元画像P0より抽出されることになる。この動作を点線の矢印の示すようにバンドパスフィルタBを元画像P0に対して移動させながら作用させ、高周波成分を元画像P0の全域に亘って抽出し、高めの周波数範囲の成分のみを写し込んだ第2帯域画像βが生成される。第2帯域画像βと元画像P0との画像のサイズは同じであり、図18においては、バンドパスフィルタBを用いた画像変換処理を記号Bpfで表している。
そして、元画像P0を縮小して縮小画像P1を生成する(図18(c)参照)。この縮小画像P1に対して、図18(b)と同じ動作を行い、第3帯域画像γを生成する。その後、この縮小画像P1を更に縮小して縮小画像P2を生成する(図18(d)参照)。この縮小画像P2に対して、図18(b)と同じ動作を行い、第4帯域画像δを生成する。図18においては、画像を縮小する処理を記号Mag(−)で表している。
一般に、バンドパスフィルタBを規定する行列の大きさが画像に対して大きくなればなるほど、元画像の低周波側の成分が抽出される。元画像から低周波成分を抽出しようとして、バンドパスフィルタBを規定する行列の大きさを大きくしようとすると、行列に含まれるパラメータが増加し、フィルタ処理に費やされる時間が増大してしまう。そこで、上述の構成は、低周波側の成分を抽出する際に、バンドパスフィルタBを大きくする代わりに、画像変換処理に用いる画像を縮小するようになっている。これにより、バンドパスフィルタBを規定する行列のサイズを大きくする必要がなく高速な画像処理が可能となる。図18に示すように、帯域画像β,δ,γの元となった画像は、この順に小さいので、帯域画像β,δ,γは、この順に元画像P0の低周波側の成分を有していることになる。こうして、元画像P0から様々な周波数帯域の周波数成分が抽出された帯域画像α,β,δ,γが生成される。帯域画像α,β,δ,γはこの順に元画像P0の低い周波数成分を抽出したものとなっている。これらがノイズ低減処理などに用いられる。
上記とは別の帯域画像の生成方法を説明する。この第2の方法は、図19に示すようなローパスフィルタLを用いた方法である。第2の方法によればまず、図19に示すように、元画像P0にローパスフィルタLを作用させる。このローパスフィルタLは、元画像P0から高周波成分を消去することができる行列で規定される画像フィルタとなっている。図19においては、ローパスフィルタLが元画像P0の左上の端に作用されている様子を模式的に示しており、これにより元画像P0の左上の端における高周波成分が除かれる。この動作を点線の矢印の示すようにローパスフィルタLを元画像P0に対して移動させながら作用させ、高周波成分を元画像P0の全域に亘って除き、高周波成分が除かれたローパス画像L0が生成される。
第1帯域画像αの生成方法について説明する。第1帯域画像αを生成するには図19の破線の経路が示すように、元画像P0からローパス画像L0を減算する。ローパス画像L0は、元画像P0から高周波成分が除かれた画像であることからすれば、この減算の出力は、元画像P0に含まれていた高周波成分であることになる。これが第1帯域画像αである。第1帯域画像αとローパス画像L0と元画像P0との画像のサイズはすべて同じである。図19においては、ローパスフィルタLを用いた画像変換処理を記号Lpfで表している。
第2帯域画像βを生成するには、まず元画像P0を縮小して縮小画像P1を生成する。この縮小画像P1に対して、先程と同じ動作を行い、ローパス画像L1を生成する。このローパス画像L1は、ローパス画像L0と同じサイズとなるように拡大され、拡大ローパス画像M1が生成される。そして、図19の一点鎖線の経路が示すように、ローパス画像L0から拡大ローパス画像M1を減算する。この減算結果が第2帯域画像βである。図19においては、画像を縮小する処理を記号Mag(−)で、画像を拡大する処理を記号Mag(+)で表している。
ところで、ローパスフィルタLを規定する行列の大きさが画像に対して大きくなればなるほど、元画像のより低周波側の成分まで除去される。この第2の方法によれば、ローパスフィルタLに作用する画像が縮小すればするほど、ローパスフィルタLを規定する行列の大きさが縮小画像に対して大きくなっていくことになる。つまり、画像を縮小することにより、ローパスフィルタを規定する行列の大きさを大きくするのと同様な効果を得ることができるのである。ローパス画像L0と拡大ローパス画像M1とを比較すると、拡大ローパス画像M1のほうがより低周波側の周波数成分まで除去されていることになる。
図19の一点鎖線の経路が示すように、ローパス画像L0から拡大ローパス画像M1を減算すれば、ローパス画像L0の高周波成分が出力されることになる。これが第2帯域画像βである。第2帯域画像βとローパス画像L0と拡大ローパス画像M1との画像のサイズはすべて同じである。
第3帯域画像γを生成するには、まず縮小画像P1を縮小して縮小画像P2を生成する。この縮小画像P2に対して、先程と同じ動作を行い、ローパス画像L2を生成する。このローパス画像L2は、ローパス画像L1と同じサイズとなるように拡大され、拡大ローパス画像M2が生成される。そして、図19の二点鎖線の経路が示すように、ローパス画像L1から拡大ローパス画像M2を減算すれば、第3帯域画像γが取得できる。第3帯域画像γとローパス画像L1と拡大ローパス画像M2との画像のサイズはすべて同じである。こうして、元画像P0から様々な周波数帯域の周波数成分が抽出された帯域画像α,β,γが生成される。これが、ノイズ低減処理などに用いられる。
特開平10−171983号公報 特開平10−75364号公報 特開平10−75395号公報 特開平9−163227号公報 特開平10−63837号公報 特開平10−63838号公報
しかしながら、上述の放射線撮影装置の画像処理方法には、次のような問題点がある。
第1の方法によれば、帯域画像の生成に時間がかかってしまうという問題点がある。帯域画像を生成するには、画像から低周波成分を抽出する必要性から、サイズが大きな行列を用いてフィルタ処理を行わなければならない。サイズが大きな行列を用いる変換処理は、計算に用いられる数画素データの数が多くなるので多くの時間を要してしまうのである。特に第2帯域画像βは、生成に最も時間がかかる。サイズの大きな行列を、サイズの大きな元画像P0の全域に作用させる必要があるからである。この様な処理の遅さは動画のリアルタイム処理で特に問題となる。
また、第2の方法によれば、生成される帯域画像に、偽像が表れてしまい、これを用いたノイズ低減処理等により生成された画像にアーチファクトが発生してしまうという問題点がある。すなわち、帯域画像を生成するには第1の方法よりもさらに元画像を縮小し、ローパス画像を拡大する工程を経なければならない。一般にある画像に拡大したフィルタを作用する代わりに、縮小処理を施して縮小画像を生成し、この縮小画像に元の大きさのフィルタを作用すると、縮小後の画像のローパス画像は元の画像のローパス画像よりも劣化してしまう。また、それにさらに拡大処理を施すことで、さらに元の画像のローパス画像よりも劣化してしまう。
この理由について説明する。縮小画像は、元の画像を画素束ねして縮小したものであり、元の画像にボックスフィルタを作用し、離散的なサンプリングを行ったことに相当し、縮小画像を構成する画素のピクセル数は、元の画像のそれよりも少なくなっている。従って、縮小画像に元の大きさのフィルタを作用しても、予めボックスフィルタが作用されている影響で、元の画像に拡大したフィルタを作用した場合と等価な処理とはならない。また、縮小画像の生成は、不可逆的な画像処理なのであり、縮小画像が欠損した元の画像の情報は、補間により推定することはできたとしても、完全に取り戻すことはできない。従って、画像を拡大しても離散的なサンプリングによる欠損した情報を完全には取り戻せず、画像の画質は劣化する。画像にアーチファクトが発生するのを防ぐには、画像の縮小・拡大を行わないようにするほかなく、元画像P0に対して行列のサイズを大きくしながらローパスフィルタLを作用させることになる。すると、アーチファクトのない帯域画像が取得できるものの、画像の生成に多くの時間を要してしまう。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、画像処理で発生するアーチファクトを極力抑えつつ、計算負荷が低い画像処理を行うことができる画像処理方法およびそれを用いた放射線撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る画像処理方法は、被検体の像が写り込んでいる元画像にハイパスフィルタ処理を施して、第1帯域画像を生成する第1帯域画像生成ステップと、元画像を縮小して縮小画像を生成する元画像縮小ステップと、縮小画像にローパスフィルタ処理を施して、ローパス画像を生成するローパスフィルタ処理ステップと、ローパス画像を拡大して拡大ローパス画像とを生成する画像拡大ステップと、元画像、第1帯域画像、および拡大ローパス画像を基に第2帯域画像を生成する第2帯域画像生成ステップと、縮小画像にバンドパスフィルタ処理を施して、第3帯域画像を生成する第3帯域画像生成ステップと、各帯域画像を用いて元画像に画像処理を施す画像処理ステップとを備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係る放射線撮影装置は、放射線を照射する放射線源と、放射線を検出する放射線検出手段と、放射線検出手段から出力された検出信号を基に、被検体の像が写り込んだ元画像を生成する画像生成手段と、元画像にハイパスフィルタ処理を施して、第1帯域画像を生成する第1帯域画像生成手段と、元画像を縮小して縮小画像を生成する画像縮小手段と、縮小画像にローパスフィルタ処理を施して、ローパス画像を生成するローパスフィルタ処理手段と、ローパス画像を拡大して拡大ローパス画像を生成する画像拡大手段と、元画像、第1帯域画像、および拡大ローパス画像とを基に第2帯域画像を生成する第2帯域画像生成手段と、縮小画像にバンドパスフィルタ処理を施して、第3帯域画像を生成する第3帯域画像生成手段と、各帯域画像を用いて元画像に画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]上述の構成によれば、元画像をいったん縮小してこれにローパスフィルタを施し、これを拡大して拡大ローパス画像を生成する。この拡大ローパス画像を用いて、第2帯域画像を生成する。これにより、小さなサイズの画像に最小限のサイズのローパスフィルタを施すことになるので、第2帯域画像を生成するのに多くの時間を要することがない。また、本発明の構成によれば、縮小画像にバンドパスフィルタを施すことで第3帯域画像を取得するのであり、従来技術における第2の方法のように画像の余分な縮小・拡大を行う構成となっていない。これにより、第3帯域画像は、アーチファクトの少ないものとなる。帯域画像を生成するのに、最も時間がかかるのは、第2帯域画像である。したがって、本発明によれば、帯域画像生成の処理速度を向上させるには、第2帯域画像の生成を高速にしなければならないことに注目して、高速であるものの画像の余分な縮小・拡大動作を余儀なくされる方法を第2帯域画像の生成にのみ採用しているのである。これにより、帯域画像の生成時間と画質とのバランスがとれた画像処理方法、および放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の画像処理方法において、各帯域画像からノイズ成分を抽出して、元画像に重畳するノイズ成分を除去するノイズ除去ステップを更に備えればより望ましい。
また、上述の放射線撮影装置において、画像処理手段は、各帯域画像からノイズ成分を抽出して、元画像に重畳するノイズ成分を除去すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、各帯域画像を用いた画像処理の具体的な構成の一例を示すものとなっている。帯域画像を取得すれば、これから、元画像に重畳するノイズ成分を推定することができるので、元画像から確実にノイズ成分を除去することができる。
また、上述の画像処理方法において、各帯域画像に重み付けを加えて足し合わせを行って元画像の高周波成分を含んだ合計画像を取得する第1合計画像取得ステップと、合計画像と元画像とを重み付けを加えて足し合わせることで、元画像に高周波強調処理を行う高周波強調処理ステップとを更に備えればより望ましい。
また、上述の放射線撮影装置において、画像処理手段は、各帯域画像に重み付けを加えて足し合わせを行って元画像の高周波成分を含んだ合計画像を取得し、合計画像と元画像とを重み付けを加えて足し合わせることで、元画像に高周波強調処理を行えばより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、各帯域画像を用いた画像処理の具体的な構成の一例を示すものとなっている。各帯域画像に重み付けを加えて足し合わせれば、元画像の低周波成分を含まない合計画像を取得することができる。これに元画像と合計画像とに重み付けを加えて、足し合わせれば、元画像の高周波成分を強調することができる。
また、上述の画像処理方法において、元画像の低周波成分を含んだ低周波成分画像を取得する低周波成分画像取得ステップと、各帯域画像に重み付けを加えて足し合わせを行って元画像の高周波成分を含んだ合計画像を取得する第2合計画像取得ステップと、合計画像、および低周波成分画像を構成する画素データをそれぞれ非線形的に反転させて反転画像を生成する反転ステップと、反転画像と元画像とを重み付けを加えて足し合わせることで、元画像にダイナミックレンジ圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理ステップとを更に備えればより望ましい。
また、上述の放射線撮影装置において、画像処理手段は、元画像の低周波成分を含んだ低周波成分画像を取得し、各帯域画像に重み付けを加えて足し合わせを行って元画像の高周波成分を含んだ合計画像を取得し、合計画像、および低周波成分画像を構成する画素データをそれぞれ非線形的に反転させて反転画像を生成し、反転画像と元画像とを重み付けを加えて足し合わせることで、元画像にダイナミックレンジ圧縮処理を行えばより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、各帯域画像を用いた画像処理の具体的な構成の一例を示すものとなっている。各帯域画像を足し合わせて元画像から差し引けば、元画像の低周波成分を含んだ低周波成分画像が取得でき、各帯域画像を重み付けを加えて足し合わせれば、元画像の高周波成分を含んだ合計画像を取得することができる。これらを別個に用意して、元画像にダイナミックレンジ圧縮処理を行うようにすれば、低周波成分画像、および合計画像の生成方法を調節することで、ダイナミックレンジ圧縮処理を各成分単位で調節することができる。
実施例1に係るX線撮影装置の構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係る元画像の周波数分布を説明する模式図である。 実施例1に係る帯域画像の周波数分布を説明する模式図である。 実施例1に係る帯域画像の周波数分布を説明する模式図である。 実施例1に係る帯域画像の周波数分布を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明するフローチャートである。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 従来構成のX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 従来構成のX線撮影装置の動作を説明する模式図である。
以降、本発明の実施例を説明する。実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。また、FPDは、フラットパネル・ディテクタの略である。
<X線撮影装置の全体構成>
まず、実施例1に係るX線撮影装置1の構成について説明する。X線撮影装置1は、図1に示すように被検体Mを載置する天板2と、天板2の上側に設けられたX線を照射するX線管3と、天板2の下側に設けられたX線を検出するFPD4とを備えている。X線管3は、本発明の放射線源に相当し、FPD4は、本発明の放射線検出手段に相当する。
X線管制御部6は、所定の管電流、管電圧、パルス幅でX線管3を制御する目的で設けられている。FPD4は、X線管3から発せられ、被検体Mを透過したX線を検出して検出信号を生成する。この検出信号は、画像生成部11に送出され、そこで被検体Mの投影像が写り込んだ元画像P0が生成される。表示部25は、画像生成部11が出力した被検体Mの投影像を表示する目的で設けられている。画像生成部11は、本発明の画像生成手段に相当する。
また、実施例1に係るX線撮影装置1は、元画像P0から第1帯域画像αを生成する第1帯域画像生成部12と、元画像P0を縮小して縮小画像P1を生成する画像縮小部13と、縮小画像P1にローパスフィルタ処理を行ってローパス画像L1を生成するローパスフィルタ処理部14と、ローパス画像L1を拡大して拡大ローパス画像M1を生成する画像拡大部15と、元画像P0,拡大ローパス画像M1,および第1帯域画像αを基に第2帯域画像βを生成する第2帯域画像生成部16と、縮小画像P1を基に第3帯域画像γを生成する第3帯域画像生成部17とを備えている。また、X線撮影装置1は、帯域画像α,β,γを用いて元画像P0の画像処理を行う画像処理部18を備えている。第3帯域画像生成部17は、本発明の第3帯域画像生成手段に相当し、第2帯域画像生成部16は、本発明の第2帯域画像生成手段に相当する。また、画像処理部18は、本発明の画像処理手段に相当し、画像縮小部13は、本発明の画像縮小手段に相当する。また、画像拡大部15は、本発明の画像拡大手段に相当し、ローパスフィルタ処理部14は、本発明のローパスフィルタ処理手段に相当する。
この帯域画像α,β,γについて説明する。図2は、元画像P0を周波数解析した結果である。元画像P0は、高周波から低周波まで幅広い周波数成分を有している。説明の便宜上、各周波数のレスポンスは全て1であるとする。図3は、第1帯域画像αを周波数解析した結果である。図3に示すように、第1帯域画像αは、元画像P0の最も高周波側の周波数領域に存する周波数成分を抽出したものとなっている。図4は、第2帯域画像βを周波数解析した結果である。図4に示すように、第2帯域画像βは、元画像P0の2番目に高周波側の周波数領域に存する周波数成分を抽出したものとなっている。図5は、第3帯域画像γを周波数解析した結果である。図5に示すように、第3帯域画像γは、元画像P0の3番目に高周波側の周波数領域に存する周波数成分を抽出したものとなっている。このように、帯域画像α,β,γはこの順に高周波の元画像P0由来の周波数成分を有している。
操作卓26は、術者によるX線照射開始などの指示を入力させる目的で設けられている。また、主制御部27は、各制御部を統括的に制御する目的で設けられている。この主制御部27は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することによりX線管制御部6,各部11,12,13,14,15,16,17,18を実現している。また、上述の各部は、それらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。記憶部28は、画像処理に用いられるパラメータ、画像処理に伴って生成される中間画像、テーブル等のX線撮影装置1の制御に関するパラメータの一切を記憶する。
<帯域画像の取得方法>
次に、元画像P0から帯域画像α,β,γを取得する方法について説明する。帯域画像α,β,γを取得するには、図6に示すように、まず、元画像P0にハイパスフィルタ処理を施して、第1帯域画像αを生成し(第1帯域画像生成ステップS1),元画像P0を縮小して縮小画像P1を生成する(元画像縮小ステップS2)。そして、縮小画像P1にローパスフィルタ処理を施して、ローパス画像L1を生成し(ローパスフィルタ処理ステップS3),ローパス画像L1を拡大して拡大ローパス画像M1を生成する(画像拡大ステップS4)。続いて、元画像P0,第1帯域画像αおよび拡大ローパス画像M1とを基に第2帯域画像βを生成し、(第2帯域画像生成ステップS5),縮小画像P1にバンドパスフィルタ処理を施して、第3帯域画像γを生成する(第3帯域画像生成ステップS6)。最後に、より低周波側の帯域画像が生成される(低周波帯域画像生成ステップS7)この時点で、帯域画像α,β,γが取得され、これらを用いて、後続の画像処理ステップS8が行われることになる。これら各ステップについて順を追って説明する。
<第1帯域画像生成ステップS1>
画像生成部11で生成された元画像P0(図7参照)は、第1帯域画像生成部12に送出される。第1帯域画像生成部12は、元画像P0を構成する画素の各々に対して、ハイパスフィルタとして機能する行列を作用させる。図8は、元画像P0を構成する画素aについて、ハイパスフィルタ処理が行われている時の様子を示している。第1帯域画像生成部12は、例えば、5×5のハイパスフィルタ用の行列を記憶部28より読み出して、画素aに対してこの行列を作用させる。すると、行列は、図8に示すように、画素aを中心とした5行5列の大きさの画素領域Rに作用することになる。そして、第1帯域画像生成部12は、行列を作用させて得られた画素データを第1帯域画像αにおける画素aに相当する位置に配置する。第1帯域画像生成部12は、同様の動作を元画像P0を構成する画素a以外の画素の全てについて行い、その度に、取得された画素データを元画像P0に対応させて第1帯域画像αにマッピングする。ハイパスフィルタは、領域Rに含まれる高周波成分のみを通過させるので、第1帯域画像αは、画素データが細かく変化するザラついた画像となる。第1帯域画像αの生成に必要な計算コストを1とする。第1帯域画像生成部12は、本発明の第1帯域画像生成手段に相当する。
<元画像縮小ステップS2>
元画像P0は、画像縮小部13にも送られる。画像縮小部13は、図9に示すように元画像P0を例えば縦、横ともに1/2に縮小された縮小画像P1を生成する。これによって、元画像P0の面積が1/4となっている縮小画像P1が生成される。この画像処理の計算コストは、2×2の画素束ねをするだけで可能であるので、上述の第1帯域画像αの生成時の計算コストに比べて遙かに小さい。従って、縮小処理の計算コストはほぼ0である。以降、行列を用いない画像処理の計算コストはすべてほぼ0である。
<ローパスフィルタ処理ステップS3>
縮小画像P1は、ローパスフィルタ処理部14に送られる。ローパスフィルタ処理部14は、ハイパスフィルタ用の行列と同じサイズである5×5のローパスフィルタ用の行列を記憶部28より読み出して、縮小画像P1を構成する画素の各々に対してこの行列を作用させる。行列の作用によって得られた画素データは、縮小画像P1に対応させてローパス画像L1にマッピングされる。この様子は、図8を用いた説明と同様である。異なる点は、用いる行列が違うことと、処理対象の縮小画像P1の面積が元画像P0の1/4となっていることである。これにより本ステップの計算コストは1よりも小さいことになり、具体的には、1/4となる。このように、バンドパスフィルタを使わず、いったん元画像P0を縮小してローパスフィルタをかけるようにすれば、計算コストを大幅に抑制することができる。
<画像拡大ステップS4>
ローパス画像L1は、画像拡大部15に送られる。画像拡大部15は、図10に示すようにローパス画像L1を例えば縦、横ともに2倍に拡大された拡大ローパス画像M1を生成する。つまり、拡大ローパス画像M1と元画像P0の画像の大きさは、同じである。このときの計算コストはローパスフィルタ処理と比べればほぼ0と見なせる。
<第2帯域画像生成ステップS5>
拡大ローパス画像M1は、第2帯域画像生成部16に送られる。この第2帯域画像生成部16には、元画像P0,および第1帯域画像αも送られてきている。第2帯域画像生成部16は、元画像P0から第1帯域画像αおよび拡大ローパス画像M1を減算して、第2帯域画像βを生成する。
この第2帯域画像βについて説明する。図11は、各画像に含まれる周波数成分の範囲を模式的に表したものである。元画像P0は、図11に示すように全てに周波数成分を有している。そして、第1帯域画像αは、最も高周波側の成分のみから構成されるので、低周波成分を有していない。一方、拡大ローパス画像M1は、縮小画像P1の低周波成分のみから構成されるので、高周波成分を有していない。元画像P0から第1帯域画像αおよび拡大ローパス画像M1が減算された第2帯域画像βは、図11に示すように、元画像P0の全周波数成分のうち、第1帯域画像αが有する最低の周波数から拡大ローパス画像M1が有する最高の周波数までに挟まれた区間内の周波数成分を有していることになる。
<第3帯域画像生成ステップS6>
縮小画像P1は、第3帯域画像生成部17にも送られている。第3帯域画像生成部17は、ローパスフィルタ用の行列のほぼ倍の大きさである9×9のバンドパスフィルタ用の行列を記憶部28より読み出して、縮小画像P1を構成する画素の各々に対してこの行列を作用させる。行列の作用によって得られた画素データは、縮小画像P1に対応させて第3帯域画像γにマッピングされる。この様子は、図8を用いた説明と同様である。異なる点は、用いる行列の種類が違うこと、行列の大きさが縦横ともにほぼ2倍となっていること、処理対象の縮小画像P1の面積が元画像P0の1/4となっていることである。バンドパスフィルタは、ローパスフィルタのほぼ4倍の面積があるので、本ステップの計算コストは、画素1つずつに対して第1帯域画像生成ステップS1のほぼ4倍かかるはずである。しかし、縮小画像P1の面積は元画像P0の1/4しかないので、本ステップの計算コストは、結局ほぼ1である。
こうして生成された第3帯域画像γは、第2帯域画像βよりも更に低周波側の帯域について元画像P0の周波数成分を抽出したものとなっている。
<低周波帯域画像生成ステップS7>
画像縮小部13は、縮小画像P1以外に、縮小画像P1を縦横1/2ずつ縮小した縮小画像P2も生成している。この縮小画像P2も第3帯域画像生成部17に送出され、第4帯域画像δが生成される。この時の計算コストは、第3帯域画像生成ステップS6の計算コストの1/4なので、ほぼ1/4である。更に低周波成分を元画像P0から抽出する目的で、縮小画像P2を更に縦横1/2ずつ縮小した縮小画像P3を生成してこれを第3帯域画像生成部17に送り込むようにしてもよい。縮小画像P3に関する第3帯域画像生成部17の計算コストは、縮小画像P2のときの計算コストの1/4となりほぼ1/16である。
こうして生成された第4帯域画像δは、第3帯域画像γよりも更に低周波側の帯域について元画像P0の周波数成分を抽出したものとなっている。このように、第3帯域画像生成部17は、第3帯域画像γよりも、低周波側の帯域画像を生成するようにしてもよい。これらの帯域画像も後段の画像処理に用いてもよい。しかし、実施例1の説明においては、簡単な説明の目的で、帯域画像α,β,γのみで画像処理を行うものとする。
ステップS1〜ステップS7における計算コストは、1+1/4+1+1/4+1/16+……で表すことができ、約2.58である。一方、従来技術の第1の方法の計算コストは、約6.33であり、第2の方法の計算コストは約1.33である。
この様に生成された複数枚の帯域画像は、記憶部28に記憶され、画像処理部18で行われる種々の画像処理に用いられる。
<画像処理部の動作:画像処理ステップS8>
実施例1に係るX線撮影装置1は、帯域画像α,β,γを用いて元画像P0にノイズ低減処理、高周波強調処理、ダイナミックレンジ圧縮処理の3つの画像処理を行うことができる。各処理の具体的な手法について、説明する。
<ノイズ低減処理>
まず、ノイズ低減処理についての具体的な方法について説明する。画像処理部18は、図12に示すように、各帯域画像α,β,γに所定の画像処理を施すことにより、各帯域画像α,β,γに含まれているノイズ成分が抽出されたノイズ抽出画像Nα,Nβ,Nγを各帯域画像α,β,γごとに生成する。
画像処理部18は、ノイズ抽出画像Nα,Nβ,Nγを適宜拡大しつつ、足し合わせて、元画像P0に含まれている全ノイズがマッピングされた全ノイズ画像NΣを生成する。画像処理部18には、元画像P0が送られてきており、画像処理部18は、元画像P0から全ノイズ画像NΣを減算する。すると、ノイズ成分が除去されたノイズ除去画像が取得されることになる。
<高周波強調処理>
次に、元画像P0の高周波成分が強調された高周波強調処理について説明する。これにより、元画像P0の細かな部分を詳細に観察することができる。実施例1に係るX線撮影装置1において、元画像P0に高周波強調処理を行うには、まず、画像処理部18に帯域画像α,β,γが呼び出される。そして、画像処理部18は、帯域画像α,β,γを構成する画素データを変換して絶対値抑制画像LUTの各々を生成する。
絶対値抑制画像LUTの生成について具体的に説明する。帯域画像は、画素データがマッピングされて構成されていることは、説明済みである。この画素データは、正から負までの範囲を取り得るのである。図13には、第1帯域画像αの具体的な構成を示している。第1帯域画像αを構成する値(強度)は、位置に応じて正の場合もあれば、負の場合もある。
画像処理部18は、記憶部28に記憶されている高周波強調処理用の変換テーブルを読み出して、帯域画像α,β,γのそれぞれを絶対値抑制画像LUT(α),LUT(β),LUT(γ)に変換する。この処理によって、最終的に得られる高周波強調画像に表れる画像の乱れを抑制することができる。たとえば、絶対値抑制画像LUTを生成しないで、帯域画像α,β,γをこのまま用いたとする。そうすると、帯域画像α,β,γから生成された画像と元画像P0とを重ね合わせて高周波強調画像を生成するときに、帯域画像α,β,γが有していた大きな正の値または負の値がそのまま元画像P0に重ね合わせられることになり、高周波強調画像の視認性が悪くなる。この様な現象は、たとえば、金属片が埋め込まれた被検体Mが元画像P0に写り込んでいる場合、高周波強調画像における金属片と被検体Mの組織との境目に偽像が発生しやすくなる。元画像P0において金属片と被検体Mの組織とは画素データが極端に異なる。帯域画像α,β,γにおいて、この極端な変化は、周波数成分として表されているはずであり、具体的には、極端に大きい正の値、または極端に小さい負の値(つまり、画素データの絶対値の大きな値)を割り当てることで境目を表している。これが高周波強調画像の生成において境目を縁取るような偽像として表れてしまう。そこで、画像処理部18は、帯域画像α,β,γに表れている画素データの絶対値の大きな画素データの値を小さな値に変換して絶対値抑制画像(以降、LUT画像と呼ぶ)を生成するようになっている。
画像処理部18が上述の変換に用いる高周波強調処理用の変換テーブルについて説明する。図14は、変換テーブルの入力値と出力値とを関連させてグラフとして表している。このグラフは、原点対称の非線形形状となっている。画像処理部18は、帯域画像α,β,γを構成する画素データを読み出してこれを入力値としたときの出力値を変換テーブルより取得する。画像処理部18は、この出力値の取得を第1帯域画像αを構成する画素データの全てについて行い、出力値を2次元的にマッピングすることで、第1LUT画像Lαを取得するのである。これにより、第1帯域画像αに存していた極端に大きな正の値、および極端に小さな負の値が除去される。画像処理部18は、同様な処理を第2帯域画像βについて行い、第2LUT画像Lβを生成する。そして、同様な処理を第3帯域画像γについて行い、第3LUT画像Lγを生成する。この様子は図15の左側に示されている。
次に、画像処理部18は、取得されたLUT画像Lに重み付けを行いながら足し合わせて抑制合計画像ΣLUTを生成する。この重み付けは、画像処理の目的に応じて変更できる。第3LUT画像Lγは、第1LUT画像Lαおよび第2LUT画像Lβと比べて画像の大きさが異なるのでそのままでは足し合わせることができない。そこで、画像処理部18は、第3LUT画像Lγをいったん拡大して、この拡大画像を第1LUT画像Lαおよび第2LUT画像Lβに足し合わせるような動作を行う(図15参照)。抑制合計画像ΣLUTには、元画像P0の低周波成分が含まれていない。第3帯域画像γによって抽出された低周波成分よりも更に低周波の成分は、抑制合計画像ΣLUTに合計されないからである。
そして、画像処理部18は、抑制合計画像ΣLUTに濃度変換処理を施して濃度変換処理画像USMを生成する(図15参照)。この濃度変換処理画像USMには、元画像P0に含まれている高周波成分を含んでいる。最後に画像処理部18は、元画像P0と濃度変換処理画像USMとを足し合わせて、高周波強調画像を生成する。実際の元画像P0と濃度変換処理画像USMとの足し算には、両画像に重み付けを施した後、加算が行われる。この重み付けを調整することで、高周波強調処理を調整することができるようになっている。
<ダイナミックレンジ圧縮処理>
次に、元画像P0の画素データの広がりを調節するダイナミックレンジ圧縮処理について説明する。これにより、元画像P0のコントラストを調節することができる。元画像P0に対し、ダイナミックレンジ圧縮処理を行う場合、画像処理部18は、まず、帯域画像α,β,γを適宜拡大しつつ、足し合わせて、圧縮用合計画像ΣBPを生成する。この圧縮用合計画像ΣBPは、元画像P0から低い方の周波数成分を除去したものとなっており、画素データから構成される。
そして、画像処理部18は、図16に示すように、元画像P0から圧縮用合計画像ΣBPを減算し、低周波成分のみからなる低周波成分画像BPLを取得する。続いて、画像処理部18は、記憶部28より反転テーブルを読み出して、低周波成分画像BPLの画素データを反転させ、反転低周波成分画像BPLinvを生成する。このときの反転テーブルは、単に低周波成分画像BPLを線形的に反転させるのではない。つまり、注目したい濃度域では反転の程度小さく、それ以外の領域では注目領域から離れるほど反転の程度を大きくすることで、注目したい濃度域のコントラストを保ったまま、画像全体のダイナミックレンジを圧縮する。
次に、画像処理部18は、上述の高周波強調処理で述べたように、取得されたLUT画像Lに重み付けを行いながら抑制合計画像ΣLUTを生成する。この重み付けは、画像処理の目的に応じて変更できる。ただし、LUT画像を生成するのに際して用いられる変換テーブルは、ダイナミックレンジ圧縮処理用のものである。この変換テーブルの入力値と出力値とを示すグラフの概形は、図17に示すように、原点対称の非線形形状である。
画像処理部18は、抑制合計画像ΣLUTの画素データを反転させ、反転抑制合計画像ΣLUTinvを生成する(図16参照)。この時の反転テーブルは、反転低周波成分画像BPLinvを生成したときの反転テーブルとは別のものが用いられる。この抑制合計画像ΣLUTには、元画像P0の低周波成分が含まれていない。
そして、画像処理部18は、反転低周波成分画像BPLinvに反転抑制合計画像ΣLUTinvを足し合わせる。この際、反転低周波成分画像BPLinvのほうが反転抑制合計画像ΣLUTinvよりも、重み付けが重くなるような足し合わせを行って、反転画像DRCを生成する(図16参照)。画像処理部18は、元画像P0と反転画像DRCとを足し合わせて、ダイナミックレンジ圧縮処理画像を生成する。
ダイナミックレンジ圧縮処理を生成する際に、反転低周波成分画像BPLinvと反転抑制合計画像ΣLUTinvとを別々に求める理由について説明する。反転低周波成分画像BPLinvには元画像P0の低周波成分をより多く含み、反転抑制合計画像ΣLUTinvは、元画像P0の高周波成分をより多く含んでいる。両合計画像を生成するのに用いられるテーブルを変化させることで、高周波成分におけるダイナミックレンジ圧縮処理と低周波成分におけるダイナミックレンジ圧縮処理とのバランスを調整することができる。
反転低周波成分画像BPLinvを生成する際の反転テーブルについて説明する。反転テーブルは、低周波成分画像BPLを構成する画素データを示す入力値と反転低周波成分画像BPLinvを構成する画素データを示す出力値が関連したテーブルで、入力値が基準値に近い部分では、出力値は0に近い値をとる。反転テーブル内で基準値から入力値を大きくなる順に見ていくと、出力値は、負の値をとり、その絶対値は、入力値が大きくなるにつれ急に大きくなる。また、反転テーブル内で基準値から入力値を小さくなる順に見ていくと、出力値は、正の値をとり、その絶対値は、入力値が大きくなるにつれ急に大きくなる。
説明の簡単のため、元画像P0と反転低周波成分画像BPLinvとを足し合わせるとダイナミックレンジ圧縮処理画像が生成できるものとし、反転抑制合計画像ΣLUTinvは考慮に入れないものとする。このとき、反転低周波成分画像BPLinvの構成する画素データが全て0であるとすると、元画像P0とダイナミックレンジ圧縮処理画像とは同じものとなる。また、反転低周波成分画像BPLinvの右半分が正の値で、左半分が負の値で構成されていたとすると、元画像P0の右半分は明るくなり、左半分は暗くなる。
これを踏まえて、元画像P0と実際の反転低周波成分画像BPLinvとの足し算の結果を示すと次のようになる。すなわち、元画像P0のうち基準値に近い画素データを有する部分は、反転低周波成分画像BPLinvの画素データが0に近いので何も引かれない。そして、元画像P0のうち基準値よりも大きな値をとっている部分(明るい部分)は、反転低周波成分画像BPLinvの画素データが負の値であるので暗くなる。また、元画像P0のうち基準値よりも小さな値をとっている部分(暗い部分)は、反転低周波成分画像BPLinvの画素データが正の値であるので明るくなる。こうして、元画像P0のダイナミックレンジが調節されるのである。実際の元画像P0と反転低周波成分画像BPLinvとの足し算には、両画像に重み付けを施した後、加算が行われる。この重み付けを調整することで、ダイナミックレンジ圧縮処理を調整することができるようになっている。
<X線撮影装置の動作>
次に、X線撮影装置1の動作について説明する。まず、被検体Mが天板2に載置され、術者は操作卓26を通じて放射線照射の開始を指示する。すると、X線管3からX線が照射され、被検体Mを透過したX線がFPD4で検出される。このとき元画像P0が生成される。この元画像P0を基に、帯域画像α,β,γが生成される。
術者が操作卓26を通じて、画像処理の実行を指示すると、画像処理部18は、術者の指示に合わせてノイズ低減処理、高周波強調処理、およびダイナミックレンジ圧縮処理を行う。画像処理が施された被検体Mの投影像が表示部25に表示されてX線撮影装置1の動作は終了となる。
以上のように上述の構成によれば、元画像P0をいったん縮小してこれにローパスフィルタを施し、これを拡大して拡大ローパス画像L1を生成する。この拡大ローパス画像L1を用いて、第2帯域画像βを生成する。これにより、小さなサイズの画像に最小限のサイズのローパスフィルタを施すことになるので、第2帯域画像βを生成するのに多くの時間を要することがない。また、実施例1の構成によれば、縮小画像P1にバンドパスフィルタを施すことで第3帯域画像γを取得するのであり、従来技術における第2の方法のように画像の余分な縮小・拡大を行う構成となっていない。これにより、第3帯域画像γは、アーチファクトの少ないものとなる。帯域画像を生成するのに、最も時間がかかるのは、第2帯域画像βである。したがって、実施例1によれば、帯域画像生成の処理速度を向上させるには、第2帯域画像βの生成を高速にしなければならないことに注目して、高速であるものの画像の拡大動作を余儀なくされる方法を第2帯域画像βの生成にのみ採用しているのである。これにより、帯域画像の生成時間と帯域画像の画質とのバランスがとれた画像処理方法、およびX線撮影装置1が提供できる。
また、上述の構成において、第2帯域画像生成部16は、縮小画像P1を構成する画素の各々にローパスフィルタ用の行列を作用させることによって第2帯域画像βを生成するとともに、第3帯域画像生成部17は、縮小画像P1を構成する画素の各々にバンドパスフィルタ用の行列を作用させることによって第3帯域画像γを生成し、第2帯域画像生成部16におけるローパスフィルタ用の行列は、第3帯域画像生成部17におけるバンドパスフィルタ用の行列よりも小さなサイズの行列となる。
画像のサイズが大きいほど、そのフィルタを規定する行列のサイズが大きいほど画像処理に時間がかかる。ハイパスフィルタよりもバンドパスフィルタを規定する行列の方が大きいのであるから、同じサイズの画像に2つのフィルタをかけたとすると、バンドパスフィルタの方が時間がかかることになる。そこで、実施例1の構成によれば元画像にバンドパスフィルタを作用させる代わりに、画像を予め縮小してローパスフィルタを作用するように構成されている。これにより、第2帯域画像βの生成にかかる時間を抑制することができる。なお、第2帯域画像βは、第1帯域画像αよりも低周波成分を含む。低周波成分を抽出するには、大きな行列が必要となる。低周波成分の方が高周波成分よりも画像の広範囲に亘って延在しているからである。したがって、バンドパスフィルタの規定する行列をハイパスフィルタよりも小さくすることができない。この様な事情があっても、実施例1によれば、第2帯域画像βの生成を高速に行うことができる。
また、上述の構成のように、帯域画像α,β,γを取得すれば、これから、元画像P0に重畳するノイズ成分を推定することができるので、元画像P0から確実にノイズ成分を除去することができる。
また、各帯域画像α,β,γから生成されるLUT画像Lを足し合わせれば、元画像P0の低周波成分を含まない抑制合計画像ΣLUTを取得することができる。これに元画像P0と合計画像とに重み付けを加えて、足し合わせれば、元画像P0の高周波成分を強調することができる。
そして、各帯域画像α,β,γを足し合わせて元画像P0から差し引けば、元画像P0の低周波成分を含んだ低周波成分画像BPLが取得でき、さらに各帯域画像α,β,γから生成されるLUT画像Lを足し合わせれば、元画像P0の高周波成分を含んだ抑制合計画像ΣLUTを取得することができる。これらを別個に用意して反転処理を施すことで、元画像P0にダイナミックレンジ圧縮処理を行うようにすれば、低周波成分画像BPL,および抑制合計画像ΣLUTの生成方法を調節することで、ダイナミックレンジ圧縮処理を各成分単位で調節することができる。
P0 元画像
P1 縮小画像
L1 ローパス画像
M1 拡大ローパス画像
α 第1帯域画像
β 第2帯域画像
γ 第3帯域画像
S1 第1帯域画像生成ステップ
S2 元画像縮小ステップ
S3 ローパスフィルタ処理ステップ
S4 画像拡大ステップ
S5 第2帯域画像生成ステップ
S6 第3帯域画像生成ステップ
S7 低周波帯域画像生成ステップ
S8 画像処理ステップ
3 X線管(放射線源)
4 FPD(放射線検出手段)
11 画像生成部(画像生成手段)
12 第1帯域画像生成部(第1帯域画像生成手段)
13 画像縮小部(画像縮小手段)
14 ローパスフィルタ処理部(ローパスフィルタ処理手段)
15 画像拡大部(画像拡大手段)
16 第2帯域画像生成部(第2帯域画像生成手段)
17 第3帯域画像生成部(第3帯域画像生成手段)
18 画像処理部(画像処理手段)

Claims (8)

  1. 被検体の像が写り込んでいる元画像にハイパスフィルタ処理を施して、第1帯域画像を生成する第1帯域画像生成ステップと、
    前記元画像を縮小して縮小画像を生成する元画像縮小ステップと、
    前記縮小画像にローパスフィルタ処理を施して、ローパス画像を生成するローパスフィルタ処理ステップと、
    前記ローパス画像を拡大して拡大ローパス画像を生成する画像拡大ステップと、
    前記元画像、前記第1帯域画像、および前記拡大ローパス画像とを基に第2帯域画像を生成する第2帯域画像生成ステップと、
    前記縮小画像にバンドパスフィルタ処理を施して、第3帯域画像を生成する第3帯域画像生成ステップと、
    各帯域画像を用いて前記元画像に画像処理を施す画像処理ステップとを備えることを特徴とする画像処理方法。
  2. 請求項1に記載の画像処理方法において、
    各帯域画像からノイズ成分を抽出して、前記元画像に重畳するノイズ成分を除去するノイズ除去ステップを更に備えることを特徴とする画像処理方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理方法において、
    各帯域画像に重み付けを加えて足し合わせを行って前記元画像の高周波成分を含んだ合計画像を取得する第1合計画像取得ステップと、
    前記合計画像と前記元画像とを重み付けを加えて足し合わせることで、前記元画像に高周波強調処理を行う高周波強調処理ステップとを更に備えることを特徴とする画像処理方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像処理方法において、
    前記元画像の低周波成分を含んだ低周波成分画像を取得する低周波成分画像取得ステップと、
    各帯域画像に重み付けを加えて足し合わせを行って前記元画像の高周波成分を含んだ合計画像を取得する第2合計画像取得ステップと、
    前記合計画像、および低周波成分画像を構成する画素データをそれぞれ非線形的に反転させて反転画像を生成する反転ステップと、
    前記反転画像と前記元画像とを重み付けを加えて足し合わせることで、前記元画像にダイナミックレンジ圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理ステップとを更に備えることを特徴とする画像処理方法。
  5. 放射線を照射する放射線源と、
    放射線を検出する放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段から出力された検出信号を基に、被検体の像が写り込んだ元画像を生成する画像生成手段と、
    前記元画像にハイパスフィルタ処理を施して、第1帯域画像を生成する第1帯域画像生成手段と、
    前記元画像を縮小して縮小画像を生成する画像縮小手段と、
    前記縮小画像にローパスフィルタ処理を施して、ローパス画像を生成するローパスフィルタ処理手段と、
    前記ローパス画像を拡大して拡大ローパス画像を生成する画像拡大手段と、
    前記元画像、前記第1帯域画像、および前記拡大ローパス画像とを基に第2帯域画像を生成する第2帯域画像生成手段と、
    前記縮小画像にバンドパスフィルタ処理を施して、第3帯域画像を生成する第3帯域画像生成手段と、
    各帯域画像を用いて前記元画像に画像処理を施す画像処理手段とを備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  6. 請求項5に記載の放射線撮影装置において、
    前記画像処理手段は、各帯域画像からノイズ成分を抽出して、前記元画像に重畳するノイズ成分を除去することを特徴とする放射線撮影装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の放射線撮影装置において、
    前記画像処理手段は、各帯域画像に重み付けを加えて足し合わせを行って前記元画像の高周波成分を含んだ前記合計画像を取得し、
    前記合計画像と前記元画像とを重み付けを加えて足し合わせることで、前記元画像に高周波強調処理を行うことを特徴とする放射線撮影装置。
  8. 請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記画像処理手段は、前記元画像の低周波成分を含んだ低周波成分画像を取得し、
    各帯域画像に重み付けを加えて足し合わせを行って前記元画像の高周波成分を含んだ前記合計画像を取得し、
    前記合計画像、および前記低周波成分画像を構成する画素データをそれぞれ非線形的に反転させて反転画像を生成し、
    前記反転画像と前記元画像とを重み付けを加えて足し合わせることで、前記元画像にダイナミックレンジ圧縮処理を行うことを特徴とする放射線撮影装置。
JP2010072205A 2010-03-26 2010-03-26 画像処理方法およびそれを用いた放射線撮影装置 Active JP5287778B2 (ja)

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