JP2011198422A - 多層光ディスク再生装置および多層光ディスクの物理アドレス付与方法 - Google Patents

多層光ディスク再生装置および多層光ディスクの物理アドレス付与方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクの記録層数が増えた場合にも、記憶容量自体に影響を与えずに、簡単に記録層の識別が可能な、セクタの物理アドレス付与する方法で付与された物理アドレスから記録層の層番号を判定する多層光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】多層ディスク100は、複数の記録層のそれぞれの上にはトラックが形成されており、トラックに沿って連続的に複数のセクタが設けられており、各記録層における複数セクタのアドレスを、各記録層それぞれに特有の割付方法を用いて割付けられており、制御部400にて特定の記録層上の複数セクタのアドレスから、これらの複数セクタが存在する記録層の層番号を判定する、多層ディスク再生装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のデータ記録層を有する円盤状の光ディスク媒体のセクタに付与される物理アドレスの付与方法、およびこの付与された物理アドレスから記録層の層番号を判定する多層光ディスク再生装置に関するものである。
近年、動画像をディジタル情報として記録可能な光ディスクとして、DVDが広く普及している。また、DVDよりもさらに高密度記録が可能な次世代光ディスクとして知られ
るブルーレイ(Blu−ray)ディスク(以下、BDと略称する)も、既に普及段階
に入っている。
DVDやBD等の光ディスクにおいては、一枚のディスクに複数の記録層を積層状に構成したものが存在する。これは、一枚のディスクにより多くの情報を保存できるようにするためである。一般的には、各記録層はすべて、同一の方向からアクセスすることが可能で、このディスク上のデータを読み出す再生装置またはデータを記録する記録装置(以下まとめて装置と称する)は、光ピックアップで、一方向からすべての記録層にアクセスすることが可能である。
一方、これらの光ディスクは、ひとつの記録層にトラックと呼ばれる構造が存在する。トラックは、らせん状、または同心円状の物理的に連続的な、あるいは概連続的な溝が形成されている場合と、微小な凹凸であるピットが周方向に連続的にらせん状または同心円状に配置されて形成されている場合とがあり、記録層の最内周から最外周まで、あるいはその逆方向に、途切れることなく形成されている。
前者は記録可能なディスクに用いられている構造であり、まだ記録ピットが存在しない場合でも、装置はその内部にある光ピックアップを、その記録層上に合焦点させたレーザ光をこの溝をなぞるように位置制御が可能で、その状態でレーザ光の記録パワー制御を行うことによって、目的の位置に、記録材料の物理的変化によって構成される記録ピットを形成することが可能である。また後者は主に再生専用のディスクに用いられる構造であり、装置はその光ピックアップを、その記録層上に合焦点させたレーザ光をこの連続的に配置されたピット列をなぞるように位置制御しながら、ピットの凹凸や反射率の明暗などによって記録された情報を読み出すことによって、記録されたデータを読み出す。
これらの光ディスクをコンピュータの情報を記録再生する記憶装置として使用できるようにするためには、光ディスク上に記録されたデータを、上位装置(コンピュータシステムの場合はホストコンピュータ)が読み出す情報量の単位に区切る必要がある。たとえばハードディスクの場合はこの最小単位は一般に512バイトであり、光ディスクの場合は2048バイトになっている。この最小単位の情報を光ディスク上に保存するためには、ピットの列も、その最小単位の情報量ごとに区切る必要がある。この区切られた最小アクセス単位をセクタと称する。セクタは、前記トラックに沿って連続的に配置されており、隣接する2つのセクタの間にギャップがある場合(たとえばDVD−RAMがこれに相当する)と無い場合(DVD−ROMやDVD−Rなどがこれに相当する)がある。
さて、装置は、上位装置からの命令によって指定されたセクタのデータを読み出す場合や、あるいは挿入された光ディスクの属性や欠陥管理情報などが保存されている管理領域の情報を装置自身で読み出す場合、ディスク上に多数存在するセクタから特定の目的セクタの位置を識別する必要がある。そのために、全てのセクタには、それぞれ固有の物理アドレスが割り振られている。
この物理アドレスは、セクタID、PIDなどとも呼ばれており、一般的には1セクタに一つ、一つの記録層全体に亘って固有な数値が割り当てられている。物理アドレスは、隣接する2つのセクタの間に形成されたプリピットやトラックウォブルをFM変調したデータを使用して記録されたり、セクタ内のヘッダ領域にデータとして記録されている。データを読み書きする装置は、この物理アドレスを読み出すことによって、所望のセクタを探し出し、そのセクタに書かれているデータの読み出し、あるいはそのセクタにデータの書き込みを行う。
さて、装置が複数の記録層を持つ光ディスクの特定のセクタにアクセスする場合、目的のセクタが含まれる記録層にレーザ光を対物レンズで集光してフォーカスを結び(合焦点)、その記録層上のデータを読み出し、あるいはデータの書き込みを行うが、この読み出しまたは書き込みの最中に、装置外部からの振動・衝撃や、ディスク表面上の傷や埃などに影響されて、予期しない記録層のジャンプが起こり、目的とは異なる記録層に合焦点してしまう場合がある。このような場合に、現在合焦点している記録層が、目的のセクタを含む記録層であるかどうかを装置が認識できる手段が必要である。
この問題を解決するために、一般的には、物理アドレスそのもので、どの記録層のものなのかを識別できるようになっている。
このような、光ディスクへの物理アドレスの付与方法の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されている物理アドレスの付与方法は、複数のセクタでひとつの物理アドレスを付与し、同一物理アドレスの各セクタを、それとは別に付与された相対アドレスで識別できるように構成している。そして、第1の記録層と第2の記録層とで、トラックに沿う方向に向かって相対アドレスの増減が逆となる構成となっている。つまり、ある記録層で、同一の物理アドレスで表される2つのトラック方向に隣接するセクタの相対アドレスの差が正か負かを検出することで、どちらの層に合焦点しているかを識別することができる。
また、特許文献2には、記録層が三層以上の光ディスクにおいて、どの記録層に合焦点しているかがわかるような物理アドレスの付与方法が開示されている。この特許文献2に開示されている物理アドレスの付与方法は、各層を特定する情報がアドレス情報に付加されているものである。この方法の場合、三層以上の光ディスクの場合でも、そのアドレス情報を読めば、どの層に合焦点しているかを識別することができる。
特開2002−319143号公報 特開2008−251147号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法の場合は、記録層が三層以上の光ディスクには適用できない。
また、特許文献2に開示された方法の場合は、たとえば記録層数が多くなればなるほど、そのアドレス情報のビット数が増加し、その結果、物理アドレスのプリピットのビット数が増加し、その分データを記録する領域が減少してしまう、という問題がある。
そこで本発明は、光ディスクの記録層数が増えた場合にも、記憶容量自体に影響を与えずに、簡単に記録層の識別が可能な、セクタの物理アドレス付与する方法およびこの付与された物理アドレスから記録層の層番号を判定する多層光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するため、本発明の多層光ディスクのアドレス付与方法は、任意の一記録層の全てのセクタに固有の物理アドレスが割り付けられる多層光ディスクにおいて、隣接するセクタの物理アドレス相互の数学的関係を、記録層毎に異なるように適用して、物理アドレスを割り付けるものである。
具体的には、本発明の多層光ディスクのアドレス付与方法は、少なくとも三層以上の複数の記録層を有する多層ディスクにアドレスを付与する方法であって、前記複数の記録層のそれぞれの上にはトラックが形成されており、前記トラックに沿って連続的に複数のセクタが設けられており、前記各記録層における前記複数セクタのアドレスを、各記録層それぞれに特有の割付方法を用いて割付けるステップを備え、特定の前記記録層に特有の割付方法によって割り付けられた前記複数セクタの前記アドレスから、これらの前記複数セクタが存在する前記記録層の層番号が特定されるものである。
また本発明の多層ディスク再生装置は、少なくとも三層以上の複数の記録層を有する多層ディスクを再生する装置であって、前記多層ディスクは、前記複数の記録層のそれぞれの上にはトラックが形成されており、前記トラックに沿って連続的に複数のセクタが設けられており、前記各記録層における前記複数セクタのアドレスを、各記録層それぞれに特有の割付方法を用いて割付けられており、特定の前記記録層上の前記複数セクタの前記アドレスから、これらの前記複数セクタが存在する前記記録層の層番号を判定するものである。
本発明の多層光ディスクのアドレス付与方法によれば、記録層が三層以上で構成される多層光ディスクに対しても物理アドレスを構成するビット数増やすことなく、どの記録層に合焦点しているかを簡単に識別できる。また、物理アドレスをあらわすビットを、層番号などの層を特定するビットに割り当てる必要が無いため、すべてのビットを、物理アドレスを表すために使用することができ、記録層一層当りの記録容量の増加にも対応が容易である。
また、本発明の多層光ディスク装置は、上記物理アドレス付与方法にて付与された物理アドレスから記録層の層番号を判定することができる。
本発明の多層光ディスクの記録再生を行う光ディスク装置の構成図 本発明の多層光ディスクにおける第一の物理アドレス付与規則の例を示す図 第一の物理アドレス付与規則に則った付与アドレスの一例を示す図 本発明の多層光ディスクから読み出した物理アドレスから層番号を判定する手順を示すフローチャート 本発明の多層光ディスクにおける第二の物理アドレス付与規則の例を示す図 第二の物理アドレス付与規則に則った付与物理アドレスの一例を示す図 第二の物理アドレス付与規則により付与されたアドレスからセクタの位置を算出する方法の一例を示す図 第二の物理アドレス付与規則により付与されたアドレスからセクタの位置を算出する手順を示すフローチャート 一般的な光ディスクの構成概略図 ディスクのマスタリング工程のフローチャート
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係る多層光ディスクの再生を行う光ディスク装置の構成図である。本光ディスク装置は、三層以上の複数の記録層を有する多層ディスクを再生する装置であって、物理アドレスから記録層の層番号を判定する光ディスク再生装置である。
図1において、多層ディスク100は、複数の記録層のそれぞれの上にはトラックが形成されており、トラックに沿って連続的に複数のセクタが設けられている。多層ディスク100の各記録層における複数セクタのアドレスは、各記録層それぞれに特有の割付方法(後に図2,図3、図5,図6を用いて説明する)を用いて割付けられている。
制御部400は、ドライバ700を介して光ピックアップ200を制御することによりスピンドルモータ800に装填された多層光ディスク100にフォーカスおよびトラッキング制御を実施する。また制御部400は、ドライバ700を介してスピンドルモータ800を制御することにより回転制御を実施する。
光ピックアップ200は、多層光ディスク100に対し、集束されたレーザ光を照射する。アンプ300は、多層光ディスク100から反射された光に基づいて電気信号を生成し、その後、各種処理を施して多層光ディスク100に記録されたデータを抽出する。
メモリ600は、以下に説明する図2に示す多層光ディスクにおける第一または第二物理アドレス付与規則を格納する。
また制御部400は、多層光ディスク100の特定の記録層上の複数セクタのアドレスを読み込み、メモリ600に格納した第一または第二物理アドレス付与規則を用いてこれらの複数セクタが存在する記録層の層番号を判定する。
図2は本発明の実施例1における、多層光ディスクにおける第一の物理アドレス付与規則を示す図である。図2は、隣接セクタの物理アドレスの増分dと対応する層番号nの対応を示している。本物理アドレスの付与方法は、層番号nの記録層における2つの隣接セクタの物理アドレスの差(増分d)が(層番号n+1)になるように隣接するセクタの物理アドレスを付与するものである。すなわち、層番号0の記録層においては、トラックに沿って隣接する任意の2つのセクタに割り付けられた物理アドレスは、その差が1であり、層番号1の記録層においては、その差が2である。
次に上記物理アドレス付与規則に従って製造されるディスクのマスタリング工程について説明する。多層光ディスク100は、上記物理アドレス付与規則に従って、製造される。光ディスクは一般に、プリピットや溝が形成された金属のスタンパを使用して、射出成形によって基板が作られ、そこに反射膜を塗布するなどの方法によって生産される。
図10はスタンパを作成する手順の一例を示す。まず、準備されたガラス原盤(ステップ21)にフォトレジストを塗布し(ステップ22)、その表面にレーザ光を集光させ、レーザ光の強度をE/O変調器で、作成しようとするプリピットに応じて変調し、フォトレジストを感光さることによって記録(ステップ23)する。その後、スタンパは現像(ステップ24)、電気鋳造(ステップ25)の過程を経て作成される。ここで、編集装置は、各セクタの形成に必要な、前に述べた物理アドレス付与規則に従って各セクタに割り当てられた物理アドレス、データ部に書くべきユーザデータ、読み出し時の誤り検出やデータの訂正を行うためのECCなどをビット列として生成し、信号送出装置はそのビット列を順次E/O変調器に送り出すことによって、ガラス原盤上には、図9に示すようなセクタが形成される。
図3は、第一の物理アドレス付与規則に則った実際の付与アドレスの一例を示す図である。物理アドレスが各層の各セクタにどのように割り当てられるかを示した。
図9は一般的な光ディスクにおけるセクタを示している。セクタはトラックに沿って連続的に配置されており、セクタIDとデータ部とECCによって1セクタが構成される。
図3の例では、物理アドレスが各層の各セクタ(#0,#1,#2,#3,・・・)のセクタID部に4ビットで割り当てられており、ディスクの基準位置(たとえば半径24mmの位置)を最初のセクタであるセクタ#0とし、物理アドレスを0000bとしている。各記録層(n=0,1,2,3,4,5,・・・)の基準位置にあるセクタの物理アドレスを特定のアドレス(たとえば0000b)に設定することにより、任意のセクタから読み出した物理アドレスの値から、基準位置からの相対的な位置を認識することができる。
さて、図3によれば、たとえばセクタ#3とセクタ#4の物理アドレスを、(a、b)と表すと、層番号0の記録層では(0011b、0100b)であり、層番号1の記録層では(0110b、1000b)となっている。それらの増分を計算すると、それぞれ1と2であり、それを図2の対応表のd列に照らし合わせると、nとして0と1という結果が得られる。このように、トラック方向に隣接する2つのセクタの物理アドレスを読み出し、その増分を計算して、対応表に照らし合わせることによって、現在読み出している記録層がどの記録層かを特定することができる。
なお、この例においては、物理アドレスが4ビットで構成されているため、たとえば層番号5の記録層に適用されている増分6で物理アドレスを付与していくと、十進数で表現すると、0→6→12となるが、セクタ#3の物理アドレスは18となってしまう。これを二進数で表現すると、10010bとなり、4ビットでは表現できない数値となる。この場合は、それまでに使用していない、最小の数値1をセクタ#3の物理アドレスとして割り付け、それ以降のセクタには、それに対する増分6という規則を割り当てていけばよい。その結果、・・・→12→1→7→13→・・・となる。このように割り当てると、隣接する2つのセクタの物理アドレスの増分が負になる箇所ができるが、このような場合を考慮すると、隣接する2つのセクタ、この場合であれば、セクタ#2とセクタ#3の物理アドレスの増分が負になった場合は、そこで一旦物理アドレスの連続性が途切れていると考え、もうひとつ隣のセクタ、この場合であれば、セクタ#4の物理アドレス0111bを読み出し、セクタ#3の物理アドレス0001bからの増分dを計算することによって、6という値を得ることができ、図2の対応表のd列に照らし合わせることによって、層番号5という結果が得られる。
次にこの判定手順を具体的に示した図4を用いて多層光ディスクから読み出した物理アドレスから層番号を判定する手順を説明する。図4は、本発明の実施例1に係る多層光ディスクから読み出した物理アドレスから層番号を判定する手順の例を示すフローチャートである。
図4においてステップ1では、上記の方法で物理セクタを割り付けられたディスクが装着された光ディスク装置が、ホストコンピュータなどの上位装置500からのアクセス命令を受理する。ステップ2では受理したアクセス命令によって特定のセクタにアクセスする場合、まず目的のセクタが存在する記録層にフォーカスをジャンプさせる。なお光ディスク装置自身が必要になり、特定のセクタにアクセスする場合に目的のセクタが存在する記録層にフォーカスをジャンプさせてもよい。その後ステップ3では、ジャンプした先の記録層で、あるセクタの物理アドレスaをよみ、ステップ4ではそれに引き続く、隣接するセクタの物理アドレスbを読む。
その後ステップ5では読んだ物理アドレスaとbとを比較する。この比較方法としては、大小関係で比較することもできるが、この例では物理アドレスa,bの最上位ビットaMSB,bMSBが同一か異なるかによって、物理アドレスの連続性があるか、途切れているかを判定している。ここで、ステップ5で連続性が途切れていると判断した場合、物理アドレスbの値を物理アドレスaの値として保存し、さらにステップ4で次のセクタの物理アドレスbを読み出し、同様の手順でステップ5で判定する。判定の結果、ステップ5で連続性が確認できれば、ステップ6でb−aを計算して増分dを求め、ステップ7で増分dを図2の対応表に照らし合わせて、層番号nを得る。この場合、対応表は必ずしもその数値テーブルとして持っておく必要はなく、計算式d−1で直接導き出しても良い。
なお、物理アドレスの本来の目的のひとつである、あるセクタの物理アドレスを読み出すことによって、そのセクタの半径方向の位置、あるいは物理アドレス0000bの基準セクタからのオフセットを識別できなければならないが、本方法の場合、比較的複雑な計算を必要とする。まず、物理アドレスのビットで表現できる最大値+1をmとして、mをdで割ったときの商pと余りrを計算する。次に、取得した物理アドレスaをdで割ったときの商sと余りtを計算する。tがrより小さい場合か等しい場合は、u=s+t×(p+1)が、tがrより大きい場合は、u=s+t×(p+1)−(t−r)が、基準セクタからのオフセットである。
また、記録層の層番号nが一意に識別可能となるのは、記録層の総数が、物理アドレスが示しうる最大値+1の半分までである。本実施例の例の場合であれば、物理アドレスを4ビットで表したため、その最大値は15なので、(15+1)/2となるため、記録層の総数は8までである。しかし、物理アドレスを32ビットで構成する場合、理論的には20億以上の記録層が識別可能である。
(実施例2)
本発明の実施例2に係る多層光ディスクの再生を行う光ディスク装置も、実施例1と同じ図1に示す光ディスク装置を用いる。
図5は本発明の実施例2における、多層光ディスクにおける第二の物理アドレス付与規則を示す図である。図5は図2と同様、隣接セクタの物理アドレスの増分dと対応する層番号nの対応を示している。本多層光ディスクの物理アドレス付与方法は、層番号nの記録層における2つの隣接セクタの物理アドレスの差(増分d)が2のn乗になるように構成したものである。すなわち、層番号0の記録層においては、トラックに沿って隣接する任意の2つのセクタに割り付けられた物理アドレスは、その差が1であり、層番号1の記録層においては、その差が2、層番号2の記録層においては、その差が4である。
図6は、第二の物理アドレス付与規則に則った実際の付与アドレスの一例を示す図である。この方法によって実際に物理アドレスが各層の各セクタにどのように割り当てられるかを示した。実施例2でも、図3と同様に、各層の各セクタ(#0,#1,#2,#3,・・・)のセクタID部に物理アドレスが4ビットで割り当てられており、ディスクの基準位置(たとえば半径24mmの位置)を最初のセクタであるセクタ#0とし、物理アドレスを0000bとしている。各記録層(n=0,1,2,3・・・)の基準位置にあるセクタの物理アドレスを特定のアドレスに設定することにより、任意のセクタから読み出した物理アドレスの値から、基準位置からの相対的な位置を認識することができる。
図6によれば、たとえば層番号1のセクタ#2とセクタ#3と層番号3のセクタ#2とセクタ#3はそれぞれ(0100b、0110b)と(0001b、1001b)である。それらの増分を計算すると、それぞれ2と8であるから、図5の対応表のd列に照らし合わせると、層番号nとしてそれぞれ1と3が得られる。
この例の場合も実施例1と同様に、物理アドレスに連続性が途切れる箇所が存在するため、実際の読み出し時には、2つの物理アドレスの大小関係を確認し、必要であればもう一つの引き続くセクタの物理アドレスを読み出す必要がある。
さて、実施例1の場合、任意のセクタの、基準セクタからのオフセットを計算するために、比較的複雑な計算が必要であった。それに対して実施例2では、非常に簡単にオフセットを算出することができる。
次に図7、図8を用いて第二の物理アドレス付与規則により付与されたアドレスからセクタの位置を算出する方法を説明する。図7は、第二の物理アドレス付与規則により付与されたセクタIDの基準セクタからのセクタ数の算出例を示す図であり、図8はその算出手順を示すフローチャートである。
図7に示すように層番号1の場合、物理アドレスの4ビットのうち、最下位の1ビットを最上位に移動させればよく、層番号2の場合は、最下位の2ビットを最上位に移動させればよい。従って、高速にデータを読み出し、書き込みを要求されるようなディスクの場合、実施例1の方法よりも実施例2の方法のほうが、アドレスの判定が高速に行えるため、有利である。
図8は、フォーカスジャンプ後に図4の方法を用いて目的層へのジャンプが成功したことを確認後、光ビームが光ディスクの半径方向のどの位置にいるかを確認する場合に有効な方法である。
以下に説明する図8の方法は、図1の制御部400で実施される。図8のステップ11では、制御部400は図4の方法を用いて現在の層番号をn(例えば、層番号2)する。ステップ12では層番号n(=2)の状態でセクタIDとして値a(例えば、1100)を読む。ステップ13では、読み込んだセクタIDの値a(=1100)の下位n(=2)ビット(この場合00)を保存する。ステップ14ではセクタIDの値a(=1100)をn(=2)ビット右シフトする。ST15では保存された下位n(=2)ビットを、セクタIDの値aの上位nビットにセットする。
本実施例の方法の場合、記録層の層番号が一意に識別可能となるのは、記録層の総数が、物理アドレスビット数までである。この例の場合であれば、物理アドレスを4ビットで表したため、記録層の総数は4までである。しかし、物理アドレスを32ビットで構成する場合、32の記録層が識別可能であり、実用的には十分である。
以上のように本発明の実施例1および実施例2に係る、多層光ディスクの物理アドレス付与方法は、物理アドレス内にそのセクタの存在する記録層の層番号を記録する必要がないため、物理アドレスのビットで表しうる値をすべてセクタの物理アドレスとして使用することができるため、記録層1層あたりのセクタ数を犠牲にすることなく、簡単に記録層の識別が可能な光ディスクを供給することができる。
また本発明の実施例1および実施例2に係る多層光ディスク装置は、上記物理アドレス付与方法にて付与された物理アドレスから記録層の層番号を判定することができる。
なお図3および図6の例では、説明を簡単にするために、すべての層のセクタの物理アドレスがあたかも同一の方向に増加しているかのように書かれているが、実際には、多層ディスクの場合にはOpposit Track Pathと呼ばれる、偶数番目の記録層と奇数番目の記録層とで、スパイラルの方向がそれぞれ内周から外周、外周から内周と逆になるように各記録層のトラックが構成されている場合が多い。その場合でも、トラックに沿って配置されている各セクタの配置に従って、物理アドレスの付与方法を適用すべきである。すなわち、図3および図6の例の場合、左をディスクの内周側、右を外周側とすると、層番号0,2は図の左から右の方向に増加しているが、層番号1、3、5、・・・は図の右から左の方向に増加していくことになる。
なお、図2および図5においてdは増分として示しているが、当然のことながら、増分dは負になる場合も許される。
本発明にかかる多層光ディスクの物理アドレス付与方法は、記録層1層あたりのセクタ数を犠牲にすることなく、簡単に記録層の識別が可能な光ディスクを供給することができ、BDを含む今後の高容量光ディスクに有用である。また本発明にかかる多層光ディスク装置は、上記物理アドレス付与方法にて付与された物理アドレスから記録層の層番号を判定することができるので、BDなどの光ディスクを再生するプレーヤ、再生および記録動作が可能なレコーダ、PCなどの用途に有効である。
100 光ディスク
200 光ピックアップ
400 制御部
600 メモリ

Claims (9)

  1. 少なくとも三層以上の複数の記録層を有する多層ディスクにアドレスを付与する方法であって、
    前記複数の記録層のそれぞれの上にはトラックが形成されており、前記トラックに沿って連続的に複数のセクタが設けられており、
    前記各記録層における前記複数セクタのアドレスを、各記録層それぞれに特有の割付方法を用いて割付けるステップを備え、
    特定の前記記録層に特有の割付方法によって割り付けられた前記複数セクタの前記アドレスから、これらの前記複数セクタが存在する前記記録層の層番号が特定される、多層ディスクにおけるアドレス付与方法。
  2. 記録層の層番号+1を、その記録層における、隣接する2つのセクタのアドレスの増分とする、請求項1記載の多層ディスクにおけるアドレス付与方法。
  3. 記録層の層番号nとして、2のn乗を、その記録層における、隣接する2つのセクタのアドレスの増分とする、請求項1記載の多層ディスクにおけるアドレス付与方法。
  4. アドレスを初期値aから順次割り付け、アドレスが最大値を超えた場合は、そのセクタから、改めてa+1を初期値として順次割り付ける、請求項2または請求項3記載の多層ディスクにおけるアドレス付与方法。
  5. ディスクの特定の半径位置を基準位置とし、全ての同一の記録方向の記録層において、概基準位置に存在する一つのセクタのアドレスを特定の値とする、請求項4記載の多層ディスクにおけるアドレス付与方法。
  6. 少なくとも三層以上の複数の記録層を有する多層ディスクを再生する装置であって、
    前記多層ディスクは、前記複数の記録層のそれぞれの上にはトラックが形成されており、前記トラックに沿って連続的に複数のセクタが設けられており、
    前記各記録層における前記複数セクタのアドレスを、各記録層それぞれに特有の割付方法を用いて割付けられており、
    特定の前記記録層上の前記複数セクタの前記アドレスから、これらの前記複数セクタが存在する前記記録層の層番号を判定する多層ディスク再生装置。
  7. 任意の記録層における、隣接する2つのセクタのアドレスの増分と、そのディスクに適用されているアドレス付与方法から、前記記録層の層番号を判定する、請求項6記載の多層ディスク再生装置。
  8. 任意の記録層における、隣接する2つのセクタのアドレスの増分が、そのディスクに適用されているアドレス付与方法に含まれない場合は、さらにもう一つの隣接するセクタのアドレスの増分を利用して前記記録層の層番号を判定する、請求項7記載の多層ディスク再生装置。
  9. 任意の記録層における、任意のセクタのアドレスに対して、前記記録層の層番号に応じた変換手段を適用して、基準セクタからのオフセットを算出する、請求項8記載の多層ディスク再生装置。
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