JP2011198180A - 情報出力装置及び情報出力方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】情報出力装置において、入力された操作情報の履歴からその装置全体に対するユーザの習熟度や興味度を計算し、その結果を出力内容に反映させる情報出力方法の提供。
【解決手段】操作情報を受信する受信部と、操作情報を記憶する判定用データ記憶部と、前記判定用データ記憶部のデータを用いて習熟度と興味度のうち少なくとも一方を判定する判定部と、前記判定部で判定された結果にもとづいた出力を行う出力部とを備え、ユーザの操作履歴のデータを用いた判定結果を出力する情報出力装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、装置に入力された操作情報の履歴から、その装置全体に対するユーザの習熟度や興味度を計算し、その結果を装置の出力内容に反映させる、情報出力装置及び情報出力方法に関する。
装置に入力された操作情報を数値化し、ユーザの傾向(好み、初心者かどうかなど)を分析し、ユーザの傾向に沿って、テレビ装置でおすすめ番組を広告したり、初心者向けのガイダンスを表示したりすることができる。このようなレコメンデーション技術により、ユーザはより自分の傾向に合致した情報又は必要な情報を得ることが可能となっている。
操作情報を数値化する技術として、特許文献1では、一つの操作ごとにユーザの操作回数をカウントし、操作回数に応じた操作ガイダンスを表示する技術が開示されている。操作回数が少ない機能(メニューなど)の操作ガイダンスは、初心者向けの詳細なガイダンスであり、操作回数が多い機能の操作ガイダンスは、熟練者向けの簡易なガイダンスである。また、誤操作した場合は、操作回数がカウントダウンされる。
特開平5−53743号(平成5年3月5日公開)
しかしながら、特許文献1記載の技術では、一つ一つの機能(メニュー)ごとにユーザが初心者かどうかを判断しており、ユーザが使いこなしている機能は、装置の全機能のうち全てなのか、一部なのか、それともユーザは装置の機能を全く使いこなせていないのか、を考慮しておらず、装置全体に対してユーザが初心者か熟練者かを判断していない。よって、装置全体に対してユーザが熟練者であった場合に、初心者向けのガイダンスが表示されることがあり、かえって使いにくいことがあるという課題がある。
さらには、装置全体の機能のうち、ユーザの使用頻度が高い機能だけにユーザの興味が向いているのか、ユーザが最近使用していない機能にも興味が向いているのか、なども考慮しておらず、装置全体に対してユーザが興味をもっているかどうかを判断していない。よって、装置全体に対するユーザの興味の度合いを、ガイダンス表示などの出力内容に反映させることができないという課題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので有り、装置全体に対するユーザの傾向に応じた情報を出力する情報出力装置及び情報出力方法を提供することを目的とする。
本発明を実施する情報出力装置は、操作情報を受信する受信部と、操作情報を記憶する判定用データ記憶部と、前記判定用データ記憶部のデータを用いて習熟度と興味度のうち少なくとも一方を判定する判定部と、前記判定部で判定された結果にもとづいた出力を行う出力部とを備えることを特徴とする。
また、本発明を実施する情報出力方法は、操作情報を受信するステップと、装置の全機能のデータと、ユーザの操作履歴のデータを用いて習熟度と興味度のうち少なくとも一方を判定するステップと、前記判定するステップで判定された結果にもとづいた出力を行うステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、装置全体に対するユーザの傾向を判別し、装置ごとに適切な出力を行うことが可能となる。
本発明を実施する装置のブロック図 判定用データ記憶部に記憶されるデータの例 判定用データ記憶部に記憶されるデータの例 機能使用率の変動の例 出力する広告内容の例
本発明は、ユーザが装置を操作した操作情報の履歴から、ユーザの装置全体に対する習熟度および/又は興味度を判定し、その度合いに応じて、装置の出力内容を変えるものである。
本発明における習熟度とは、装置全体の機能(メニューなど)のうち、ユーザが使いこなしている機能がどの程度あるかを示したものであって、例えば、装置を購入し初めて操作した時は、その操作方法などが分からない部分も多く、習熟度が低くなるが、何度も操作したことがある装置は操作に慣れているため、習熟度が高くなる。
また、本発明における興味度とは、ユーザが最近使用していない機能に対して興味が向いている度合いのことであって、例えば、習熟度が高いユーザが、頻繁に使用している機能以外にも興味をもち、さまざまな機能を試している場合は興味度が高くなり、決まった機能しか使用していない場合には興味度が低くなる。
なお、装置の出力内容については、上述した習熟度が高いと判定した場合、装置の出力は単純で簡易な形式で出力され、習熟度が低い場合、装置に慣れていないユーザにもわかりやすいような形式で出力される。例えば、習熟度が高い場合の出力形式は、機能の内容を示すアイコンだけを表示したり、エラー時にブザー音を鳴らすだけにしたりするものである。一方、習熟度が低い場合の出力形式は、機能の内容を示すアイコンだけでなくその詳細な説明を表示したり、エラー時にブザー音と対処法の説明を表示したりするものである。
また、上述した興味度が高い場合、多数の様々な情報や沢山のメニューを出力し、興味度が低い場合、頻繁に使用していて、ユーザにとって必要最低限必要な機能(メニュー)やその情報だけを出力する。次に、本発明について、以下の実施形態を用いて、詳しく述べる。
〔実施形態1〕
本発明による情報出力装置101は、図1に示すように、少なくとも入力部102と、判定用データ記憶部103と、判定部104と、出力部105を有する。入力部102に情報出力装置101へ操作情報が入力されると、判定用データ記憶部103にその操作情報が記憶される。また判定部104では、判定用データ記憶部に記憶されたデータを元にして、習熟度を判定する。出力部105では、判定部で判定した習熟度を用い、習熟度が高いユーザ向けの出力又は習熟度が低いユーザ向けの出力を行う。それぞれの出力がどのような内容であるかは装置によって決まっており、またそのデータは装置のメモリ(図示せず)に記憶されており、出力制御はそのデータを用いて行う。なお、入力部102に対して入力される操作情報は、リモコン装置などの操作装置106から入力されてもよい。また、出力部105から出力する情報は、情報出力装置内で出力することに限らず、例えば液晶モニターなどの表示装置107を用いて出力してもよい。
判定用データ記憶部103には、図2で示すように、装置の全機能のデータと、装置の機能毎に設定された操作レベルに関する重みづけのデータと、その操作履歴データが記憶されており、表には、装置の全機能のデータを横軸に、操作履歴の時間軸を縦に表したものである。この場合、全機能はAからJまでの十通りあり、AからJは例えばワープロソフトや表計算ソフトのような、装置にインストールされているアプリケーションソフトを表す。また、当該機能を使用したか、使用していないか(1もしくは0)という操作履歴のデータが、一日単位で記憶されている。例えば、図2の2010年1月6日は、B、C、D、E、Fの5つの機能(アプリケーションソフト)を使用していることが記憶されている。また、機能毎に設定された操作レベルに関する重みづけは、一般的なユーザが普段の操作であまり使うことがない機能や熟練者向けの機能には高い重みづけがされ、一般的に使用頻度が高い機能や初心者向けの機能には低い重みづけがされている。例えば、メールソフトのアプリケーションは初心者でも使用するため、低い重みづけがされており、コマンドプロンプトを初心者が使用することは少ないため、高い重みづけがされている。図2の例では、機能Aには1点、機能Bには2点が付いている。
次に、判定部104で習熟度を判定する方法について述べる。この実施形態では、操作レベルに関する重みづけを考慮して習熟度を判定する。図2の2010年1月6日では、操作された機能B、C、D、E、F各々の重みは、順に2、3、1、2、3となっているため、この日の操作レベルは、1×2+1×3+1×1+1×2+1×3より、計11となる。算出された操作レベルがある一定値より低い場合、ユーザは難易度の高い機能を使っておらず初心者向けの簡易な機能だけを使っており、装置全体に対して習熟度が低いと判定し、出力部で習熟度が低いユーザ向けの出力を行う。一方、判定部で算出された操作レベルが一定値より高い場合、ユーザはある程度難しい機能を使っており、装置全体に対して習熟度が高いと判定し、出力部で習熟度が高いユーザ向けの出力を行う。
なお、上記判定用データ記憶部における機能は、アプリケーションソフトであると説明したが、この機能はボタンの種類により分類されたものであってもよいし、メニューの種類により分類されたものであってもよいし、設定内容により分類されたものであってもよい。また、操作履歴のデータが一日単位で記憶されていると説明したが、その時間単位の長さは一時間でも一週間でもよいことは言うまでもない。
〔実施形態2〕
実施形態2では、実施形態1記載の装置において、習熟度を判定する別の形態について述べる。この形態は、操作レベルに関する重みづけを考慮しないものであり、装置の全機能に対するユーザが使用した機能の割合(以後、機能使用率と表記する。)から習熟度を判定するものである。図3の表で示す形態の判定用データ記憶部には、操作レベルに関する重みづけのデータが記憶されていない。
次に、判定部104で、機能使用率を計算し、習熟度を判定する方法について述べる。図3の表では、2010年1月4日の操作履歴から、この日の機能使用率は、4÷10より40%になり、これは「使用した機能の数÷全機能の数」より算出される。算出された機能使用率がある一定値より低い場合、装置全体に対して習熟度が低いと判定し、出力部で習熟度が低いユーザ向けの出力を行う。一方、判定部で算出された機能使用率がその一定値より高い場合、習熟度が高いと判定し、出力部で習熟度が高いユーザ向けの出力を行う。なお、実施形態1記載の装置と同じ部分の説明については省略した。
〔実施形態3〕
実施形態3では、実施形態1または実施形態2の装置において、複数日分の操作レベルまたは機能使用率のデータのうち、最大値または平均値を用いて、習熟度を判別する形態について述べる。
例えば、実施形態1記載の操作レベルを用いて習熟度を判別する方法を、図2を用い説明すると、2010年1月6日の習熟度は12になり、これは2010年1月3日から2010年1月6日までの4日分の操作レベル(それぞれ12、8、12、11)の中の最大値である。なお、平均値は、10.75である。このように算出された最大値または平均値がある一定値より高い場合、習熟度が高いと判定し、その一定値より低い場合、習熟度が低いと判定する。
なお、実施形態1または実施形態2記載の装置と同じ部分の説明については、省略した。
〔実施形態4〕
実施形態4では、実施形態1から実施形態3記載の装置において、判定部で興味度を判定する形態について述べる。この実施形態では、実施形態2記載の機能使用率の変動から興味度を判定する。機能使用率を算出するための方法やデータの形式は、実施形態2記載の通りである。
図4は、図2記載の機能使用率の日付による変動を示したものである。図4の(b)のように、機能使用率が収束している場合は、一定の機能だけを使っている状態であり、興味度が低いと判定する。一方、図4の(a)のように、機能使用率が収束していない場合は、ユーザは装置の色々な機能を試している状態であり、興味度が高いと判定する。
出力部では、興味度の判定結果に応じて、出力を行う。なお、実施形態1から実施形態3記載のいずれかの装置と同じ部分の説明は省略した。
〔実施形態5〕
実施形態5では、実施形態1から実施形態4記載の装置において、習熟度と興味度の両方を判定し、その結果をもとに出力する出力内容が広告である場合の形態について述べる。本発明によれば、情報出力装置(図1の101)で判定される習熟度と興味度のデータから、ユーザがどのような製品の情報を必要としているか(以後、その情報を要製品情報とする。)を判断し、その判断結果をもとに適切な広告を出力することが出来る。
例えば、情報出力装置で要製品情報が判断され、判断された要製品情報を広告配信会社などに送り、広告配信会社は送られてきた要製品情報をもとに適切な広告を配信し、情報出力装置でその広告を受信し、出力することが可能である。また、情報出力装置で判定された習熟度と興味度のデータを広告配信会社などに送信する場合もある。これらは実施形態1から実施形態4における情報出力装置で行う処理の、少なくとも一部を広告配信会社のシステムが実現しているものであって、どの時点のデータを広告配信会社などに送信するかは適宜対応することができる。
情報出力装置がテレビであり、習熟度と興味度が共に高い場合、要製品情報は、テレビという電子機器全体に精通したユーザ向けの製品情報であり、出力部で出力する広告は、図5(a)に示すように高機能で最新鋭の技術が揃っていることを訴えた製品に関するものである。一方、習熟度と興味度が共に低い場合、要製品情報は、近年の技術を駆使したテレビに対して初心者であるユーザ向けの製品情報であり、出力部で出力する広告は、図5(b)に示すように簡易な機能のみを備え、操作し易く、また低価格であることを訴えた製品に関するものである。
なお、この形態では情報出力装置がテレビである場合について述べたが、PCや携帯電話など他の電子機器にも適宜対応される。またこの広告の出力形態は、図5のように表示する形態に限るものではなく、音声による出力であってもよい。また、他の実施形態1から実施形態4記載のいずれかの装置と同じ部分の説明は省略した。
以上のように、本発明はユーザの操作履歴から、操作する装置全体に対する習熟度や興味度を判定し、出力内容に反映させるものである。
また、各実施形態を適宜組み合わせられることは、言うまでもない。
本発明の情報出力装置及び情報出力方法は、ユーザが入力を行うことができる装置において、装置全体に対するユーザの使用能力レベルに応じた出力ができるものである。
101 情報出力装置
102 入力部
103 判定用データ記憶部
104 判定部
105 出力部
106 操作装置
107 表示装置

Claims (2)

  1. 操作情報を受信する受信部と、
    操作情報を記憶する判定用データ記憶部と、
    前記判定用データ記憶部のデータを用いて習熟度と興味度のうち少なくとも一方を判定する判定部と、
    前記判定部で判定された結果にもとづいた出力を行う出力部と
    を備えることを特徴とする情報出力装置。
  2. 操作情報を受信するステップと、
    装置の全機能のデータと、ユーザの操作履歴のデータを用いて習熟度と興味度のうち少なくとも一方を判定するステップと、
    前記判定するステップで判定された結果にもとづいた出力を行うステップと
    を含むことを特徴とする情報出力方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017204066A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 株式会社Nttドコモ 判定装置及び判定システム
JP2020077101A (ja) * 2018-11-06 2020-05-21 日本電気株式会社 入力操作の作業効率管理装置、入力操作の作業効率管理方法、及び、入力操作の作業効率管理プログラム

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