JP2011197754A - タッチパネルセンサの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】取出配線の抵抗値を容易に調整することができるタッチパネルセンサの製造方法を提供する。
【解決手段】タッチパネルセンサ30の製造方法において、はじめに、透明な基材フィルム32と、基材フィルム32の両側に設けられた透明導電層52a,52bと、第1透明導電層52a上に積層され、遮光性および導電性を有する被覆導電層54aと、を有する積層体50が準備される。次に、透明導電層52a,52bおよび被覆導電層54aがフォトリソグラフィー法によりパターニングされ、これによって、基材フィルム32の一方の側に設けられた第1透明導電体40と、第1透明導電体40に接続された第1取出導電体43と、基材フィルム32の他方の側に設けられた第2透明導電体45と、が形成される。その後、第2透明導電体45に接続された第2取出導電体48がスクリーン印刷法により形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、タッチパネルセンサの製造方法に関する。
今日、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ、タッチパネルセンサ上への接触位置を検出する制御回路、配線およびFPC(フレキシブルプリント基板)を含んでいる。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示装置が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM装置、携帯電話、ゲーム機)に対する入力手段として、表示装置とともに用いられている。このような装置においては、タッチパネルセンサが表示装置の表示面上に配置されており、これによって、表示装置に対する極めて直接的な入力が可能になっている。タッチパネルセンサのうち表示装置の表示領域に対面する領域は透明になっており、タッチパネルセンサのこの透明な領域が、接触位置(接近位置)を検出し得るアクティブエリアを構成している。
タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ上への接触位置(接近位置)を検出する原理に基づいて、種々の形式に区別される。昨今では、光学的に明るいこと、意匠性があること、構造が容易であること、機能的にも優れていること等の理由から、容量結合方式のタッチパネル装置が注目されている。容量結合方式のタッチパネル装置においては、位置を検知されるべき外部導体(典型的には、指)が誘電体を介してタッチパネルセンサに接触(接近)する際、新たに奇生容量が発生する。この奇生容量に起因する静電容量の変化に基づいて、タッチパネルセンサ上における対象物の位置が検出される。容量結合方式には表面型と投影型とがあるが、マルチタッチの認識(多点認識)への対応に適していることから、投影型が注目を浴びている(例えば、特許文献1)。
投影型容量結合方式のタッチパネルセンサは、誘電体と、誘電体のうち上述のアクティブエリア内に形成されたセンサ電極と、誘電体のうちアクティブエリアの外側の非アクティブエリア(いわゆる額縁領域)に形成された取出配線と、を有している。取出配線は、センサ電極からの信号をタッチパネルセンサの外部に設けられた制御回路に伝達するものであり、一般に、高い導電率を有する金属材料から形成される(例えば、特許文献2)。
投影型容量結合方式のタッチパネルセンサにおいては、上述のように、奇生容量に起因する静電容量の変化に基づいて、タッチパネルセンサ上における対象物の位置が検出される。この場合、位置検出精度を高めるためには、タッチパネルセンサを構成するセンサ電極および取出配線の抵抗値を精密に調整する必要がある。例えば特許文献2においては、場所に応じて取出配線の抵抗値を調整するための抵抗調整部が設けられている。
特表2007−533044号公報 特開2008−83899号公報
ところで、昨今においては、意匠性を向上させる目的、並びに、表示装置の表示領域を拡大させる目的から、額縁領域を小面積化することが求められている。しかしながら、特許文献2に記載のタッチパネルセンサにおいては、額縁領域に設けられた取出配線を蛇行させることにより、取出配線の抵抗値の調整が行われている。このため、取出配線が真っ直ぐに延びる場合に比べて、取出配線によって占められる面積が大きくなっている。従って、特許文献2に記載のタッチパネルセンサにおいては、取出配線の抵抗値の調整という要求と、額縁領域の小面積化という要求とを同時に実現することができない。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得るタッチパネルセンサの製造方法を提供することを目的とする。
本発明による第1のタッチパネルセンサの製造方法は、透明な基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の側の面上に設けられた第1透明導電層と、前記基材フィルムの他方の側の面上に設けられた第2透明導電層と、前記第1透明導電層上に設けられ、遮光性および導電性を有する被覆導電層と、を有する積層体を準備する工程と、前記被覆導電層上に、所定パターンを有する第1感光層を露光および現像処理により形成するとともに、前記第2透明導電層上に、前記第1感光層とは異なるパターンを有する第2感光層を露光および現像処理により形成する工程と、前記第1感光層をマスクとして前記被覆導電層をエッチングして、前記被覆導電層をパターニングする工程と、前記第1感光層および前記被覆導電層をマスクとして前記第1透明導電層をエッチングするとともに、前記第2感光層をマスクとして前記第2透明導電層をエッチングして、前記第1透明導電層および前記第2透明導電層をパターニングする工程と、前記被覆導電層の一部分上にのみ配置される第3感光層を露光および現像処理により形成する工程と、前記第3感光層をマスクとして前記被覆導電層をエッチングして、被覆導電層のうち前記一部分以外の被覆導電層を除去し、これによって、パターニングされた前記第1透明導電層と電気的に接続された第1取出導電体を形成する工程と、前記基材フィルムの他方の側の面上に、パターニングされた前記第2透明導電層と電気的に接続された第2取出導電体を形成する工程と、を備え、前記第2取出導電体は、スクリーン印刷法により形成されることを特徴とするタッチパネルセンサの製造方法である。
本発明による第1のタッチパネルセンサの製造方法において、前記第3感光層は、所定の開口部を有する露光マスクを用いて、パターニングされた前記被覆導電層上の前記第1感光層を部分的に露光および現像することにより形成されてもよい。若しくは、前記第3感光層は、パターニングされた前記被覆導電層上の前記第1感光層を除去した後、前記基材フィルムの一方の側の面上にさらなる感光層を形成し、その後、所定の開口部を有する露光マスクを用いて、当該感光層を部分的に露光することにより形成されてもよい。
本発明による第1のタッチパネルセンサの製造方法のうち、前記第3感光層を露光および現像により形成する工程において、タッチパネルの法線方向から見た場合に、前記露光マスクの開口部が、前記基材フィルムの他方の側の面のうち前記第2取出導電体が形成されるべき部分と、部分的に重なっていてもよい。
本発明による第1のタッチパネルセンサの製造方法において、前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に設けられた第2透明導電層の一部分上に形成されてもよい。
本発明による第1のタッチパネルセンサの製造方法において、前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に設けられた第2透明導電層の一部分を覆うよう形成されてもよい。
本発明による第1のタッチパネルセンサの製造方法において、前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に直接に形成されてもよい。
本発明による第2のタッチパネルセンサの製造方法は、タッチ位置を検出され得る領域に対応する矩形状のアクティブエリアと、前記アクティブエリアを囲む矩形枠状の非アクティブエリアと、を含むタッチパネルセンサを製造する方法において、透明な基材フィルムを準備する工程と、前記基材フィルムの一方の側の面上であって、前記アクティブエリアとなるべき領域に、x方向に延び、導電性を有する透明な材料からなる第1透明導電体を形成する工程と、前記基材フィルムの他方の側の面上であって、前記アクティブエリアとなるべき領域に、y方向に延び、導電性を有する透明な材料からなる第2透明導電体を形成する工程と、前記基材フィルムの一方の側の面上であって、非アクティブエリアとなるべき領域に、前記第1透明導電体と電気的に接続された第1取出導電体をフォトリソグラフィー法によって形成する工程と、前記基材フィルムの他方の側の面上であって、非アクティブエリアとなるべき領域に、前記第2透明導電体と電気的に接続された第2取出導電体をスクリーン印刷法によって形成する工程と、を備え、矩形枠状の前記非アクティブエリアは、y方向に延びる一対の向かい合う第1額縁配線領域と、y方向に直交するx方向に延びる一対の向かい合う第2額縁配線領域と、からなり、前記第1取出導電体は、前記第1額縁配線領域と前記アクティブエリアとの境界において、前記第1透明導電体と電気的に接続され、前記第2取出導電体は、前記第2額縁配線領域と前記アクティブエリアとの境界において、前記第2透明導電体と電気的に接続され、前記第1取出導電体は、前記第1額縁配線領域を通って前記第2額縁配線領域に至るよう形成されることを特徴とするタッチパネルセンサの製造方法である。
本発明による第2のタッチパネルセンサの製造方法において、透明な基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の側の面上に設けられた第1透明導電層と、前記基材フィルムの他方の側の面上に設けられた第2透明導電層と、前記第1透明導電層上に設けられ、遮光性および導電性を有する被覆導電層と、を有する積層体が準備されてもよい。この場合、前記第1透明導電層、第2透明導電層および前記被覆導電層をフォトリソグラフィー法によってパターニングすることにより、前記第1透明導電体、前記第2透明導電体および前記第1取出導電体がそれぞれ形成される。好ましくは、前記第1透明導電層、第2透明導電層および前記被覆導電層をフォトリソグラフィー法によってパターニングする際、前記被覆導電層上に、所定パターンを有する第1感光層が露光および現像処理により形成されるとともに、前記第2透明導電層上に、前記第1感光層とは異なるパターンを有する第2感光層が露光および現像処理により形成される。
本発明による第1および第2のタッチパネルセンサの製造方法において、好ましくは、前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に金属ペーストを前記第1取出導電体よりも大きな厚みでスクリーン印刷することにより形成される。
本発明による第1および第2のタッチパネルセンサの製造方法において、好ましくは、前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に金属ペーストを5〜20μmの厚みでスクリーン印刷することにより形成される。
本発明の第1のタッチパネルセンサの製造方法によれば、前記基材フィルムの一方の側に設けられる第1取出導電体は、被覆導電層を、被覆導電層上に形成された感光層をマスクとしてエッチングすることにより形成される。一方、前記基材フィルムの他方の側に設けられる第2取出導電体は、スクリーン印刷法により形成される。このように、第1取出導電体および第2取出導電体をそれぞれ異なる方法を用いて形成することにより、第1取出導電体と第2取出導電体との間の抵抗値の差を容易に調整することができる。
本発明の第2のタッチパネルセンサの製造方法によれば、第1額縁配線領域とアクティブエリアとの境界において第1透明導電体と電気的に接続されるとともに、第1額縁配線領域を通って第2額縁配線領域に至る第1取出導電体が、フォトリソグラフィー法によって形成される。この場合、フォトリソグラフィー法を用いることにより、第1額縁配線領域に必要とされる面積を小さくすることができる。一方、第2額縁配線領域とアクティブエリアとの境界において第2透明導電体と電気的に接続される第2取出導電体が、スクリーン印刷法によって形成される。この場合、第2額縁配線領域にのみ配置される第2取出導電体の形成にスクリーン印刷法を用いることにより、フォトリソグラフィー法を用いる場合に比べて、第2取出導電体の形成コストを低減することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、タッチパネル装置を表示装置とともに概略的に示す図である。 図2は、図1のタッチパネル装置のタッチパネルセンサを表示装置ともに示す断面図である。なお、図2に示された断面は、図1のII−II線に沿った断面に概ね対応している。 図3は、タッチパネル装置のタッチパネルセンサを示す平面図である。 図4Aは、図3のIVA−IVA線に沿った断面図である。 図4Bは、図3のIVB−IVB線に沿った断面図である。 図4Cは、図3のIVC−IVC線に沿った断面図である。 図5(a)(b)は、タッチパネルセンサに含まれる基材フィルムの具体例を示す図である。 図6A(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図6B(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図6C(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図6D(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図6E(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図6F(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図6G(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図6H(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図6I(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図6J(a)(b)は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図7は、図3のタッチパネルセンサを製造する方法を説明するためのフローチャートである。 図8A(a)(b)は、比較の形態において、タッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図8B(a)(b)は、比較の形態において、タッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図8C(a)(b)は、比較の形態において、タッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図8D(a)(b)は、比較の形態において、タッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図8E(a)(b)は、比較の形態において、タッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図8F(a)(b)は、比較の形態において、タッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図8G(a)(b)は、比較の形態において、タッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図8H(a)(b)は、比較の形態において、タッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図8I(a)(b)は、比較の形態において、タッチパネルセンサを製造する方法を説明するための図である。 図9は、比較の形態における第2取出導電体を示す平面図である。 図10(a)(b)は、第2取出導電体および第2取出端子部の変形例を示す図である。 図11(a)(b)は、タッチパネルセンサの変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本件において、「シート」、「フィルム」、「板」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「シート」はフィルムや板等とも呼ばれ得るような部材や部分も含む概念である。
タッチパネル装置
はじめに図1および図2を参照して、タッチパネル装置20全体について説明する。図1および図2に示されたタッチパネル装置20は、投影型の静電容量結合方式として構成され、タッチパネル装置20への外部導体(例えば、人間の指)の接触位置を検出可能に構成されている。なお、静電容量結合方式のタッチパネル装置20の検出感度が優れている場合には、外部導体がタッチパネル装置に接近しただけで当該外部導体がタッチパネル装置のどの領域に接近しているかを検出することができる。従って、ここで用いる「接触位置」とは、実際には接触していないが位置を検出され得る接近位置を含む概念とする。
図1および図2に示すように、タッチパネル装置20は、表示装置(例えば液晶表示装置)15とともに組み合わせられて用いられることにより、入出力装置10を構成する。図示された表示装置15は、フラットパネルディスプレイとして構成されている。表示装置15は、表示面16aを有した表示パネル16と、表示パネル16に接続された表示制御部17と、を有している。表示パネル16は、映像を表示することができる表示領域A1と、表示領域A1を取り囲むようにして表示領域A1の外側に配置された非表示領域(額縁領域とも呼ばれる)A2と、を含んでいる。表示制御部17は、表示されるべき映像に関する情報を処理し、映像情報に基づいて表示パネル16を駆動する。表示パネル16は、表示制御部17の制御信号に基づいて、所定の映像を表示面16aに表示する。すなわち、表示装置15は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置としての役割を担っている。
図1に示すように、タッチパネル装置20は、表示装置15の表示面16a上に配置されたタッチパネルセンサ30と、タッチパネルセンサ30に接続された検出制御用基板(図示せず)を含む検出制御部25と、を有している。このうちタッチパネルセンサ30は、図2に示すように、表示装置15の表示面16a上に接着層19を介して接着されている。上述したように、タッチパネル装置20は、投影型容量結合方式のタッチパネル装置として構成されており、情報を入力する入力装置としての役割を担っている。また検出制御部25の検出制御用基板は、例えば、後述する検出回路が形成されたフレキシブルプリント基板からなっており、このフレキシブルプリント基板は、タッチパネルセンサ30の後述する第1取出端子部および第2取出端子部に接続されている。
また、図2に示すように、タッチパネル装置20は、タッチパネルセンサ30の観察者側、すなわち、表示装置15とは反対の側に、誘電体として機能する透光性を有した保護カバー12をさらに有している。保護カバー12は、タッチパネルセンサ30上に接着層14を介して接着されている。この保護カバー12は、タッチパネル装置20への入力面(タッチ面、接触面)として機能するようになる。つまり、保護カバー12に導体、例えば人間の指5を接触させることにより、タッチパネル装置20に対して外部から情報を入力することができるようになっている。また、保護カバー12は、入出力装置10の最観察者側面をなしており、入出力装置10において、タッチパネル装置20および表示装置15を外部から保護するカバーとしも機能する。
なお、上述した接着層14,19としては、種々の接着性を有した材料からなる層を用いることができる。また、本明細書において、「接着(層)」は粘着(層)をも含む概念として用いられる。
タッチパネル装置20の検出制御部25は、上述のようにタッチパネルセンサ30に接続されており、この検出制御部25により、保護カバー12を介して入力された情報が処理される。具体的には、検出制御部25は、保護カバー12へ導体(典型的には、人間の指)5が接触している際に、保護カバー12への導体5の接触位置を特定し得るように構成された回路(検出回路)を含んでいる。また、検出制御部25が、表示装置15の表示制御部17と接続されていてもよい。この場合、検出制御部25は、処理した入力情報を表示制御部17へ送信することができる。この際、表示制御部17は、入力情報に基づいた映像情報を作成し、入力情報に対応した映像を表示パネル16に表示させることができる。
なお、「容量結合」方式および「投影型」の容量結合方式との用語は、タッチパネルの技術分野で用いられる際の意味と同様の意味を有するものとして、本件において用いられている。なお、「容量結合」方式は、タッチパネルの技術分野において「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等とも呼ばれており、本件では、これらの「静電容量」方式や「静電容量結合」方式等と同義の用語として取り扱う。典型的な静電容量結合方式のタッチパネル装置は導電体層を含んでおり、外部の導体(典型的には人間の指)がタッチパネルに接触することにより、外部の導体とタッチパネル装置の導電体層との間でコンデンサ(静電容量)が形成される。そして、このコンデンサの形成にともなった電気的な状態の変化に基づき、タッチパネル上において外部導体が接触している位置の位置座標が特定される。また、「投影型」の容量結合方式は、タッチパネルの技術分野において「投影式」の容量結合方式等とも呼ばれており、本件では、この「投影式」の容量結合方式等と同義の用語として取り扱う。「投影型」の容量結合方式とは、典型的には、格子状に配列されたセンサ電極を用いて外部導体が接触している位置を検出する方式であり、膜状の電極を用いる「表面型」の容量結合方式と対比され得る。
タッチパネルセンサ
次に図2乃至図4Cを参照して、タッチパネルセンサ30について詳述する。図2に示すように、タッチパネルセンサ30は、基材フィルム32と、基材フィルム32の一方の側(観察者側)の面32a上に所定のパターンで設けられた第1透明導電体40と、基材フィルム32の他方の側(表示装置15の側)の面32b上に所定のパターンで設けられた第2透明導電体45と、を有している。図3においては、第2透明導電体45などの、基材フィルム32の他方の側に設けられている構成要素が、便宜上、点線にて示されている。
このうち基材フィルム32は、タッチパネルセンサ30において誘電体として機能するものである。図3に示すように、基材フィルム32は、タッチ位置を検出され得る領域に対応する矩形状のアクティブエリアAa1と、アクティブエリアAa1を囲む矩形枠状の非アクティブエリアAa2と、を含んでいる。このうちアクティブエリアAa1は、図1に示すように、表示装置15の表示領域A1に対面する領域を占めており、一方、非アクティブエリアAa2は、表示装置15の非表示領域A2に対面する領域に形成されている。図3に示すように、矩形枠状の非アクティブエリアAa2は、y方向に延びる一対の向かい合う第1額縁配線領域30aと、y方向に直交するx方向に延びる一対の向かい合う第2額縁配線領域30bと、からなっている。
前述のとおり、基材フィルム32には第1透明導電体40および第2透明導電体45が設けられており、このうち基材フィルム32のアクティブエリアAa1に設けられた第1透明導電体40および第2透明導電体45により、外部導体5との間で容量結合を形成し得る第1センサ電極36aおよび第2センサ電極37aがそれぞれ形成されている(図3参照)。後述するように、基材フィルム32、第1透明導電体40および第2透明導電体45はそれぞれ透光性を有しており、このため観察者は、これらを介して、表示装置15に表示された映像を観察することができる。
また、図3に示すように、基材フィルム32の非アクティブエリアAa2には、第1センサ電極36aに電気的に接続された第1取出配線36bと、第2センサ電極37aに電気的に接続された第2取出配線37bと、が形成されている。このうち第1取出配線36bは、図3に示すように、第1額縁配線領域30aとアクティブエリアAa1との境界において第1透明導電体40に電気的に接続されるとともに、第1額縁配線領域30aを通って第2額縁配線領域30bに至る第1取出導電体43と、第2額縁配線領域30b内に設けられ、第1取出導電体43に接続された第1取出端子部44と、を含んでいる。また、第2取出配線37bは、図3に示すように、第2額縁配線領域30bとアクティブエリアAa1との境界において第2透明導電体45に電気的に接続された第2取出導電体48と、第2額縁配線領域30b内に設けられ、第2取出導電体48に接続された第2取出端子部49と、を含んでいる。
なお後述する図4A乃至図4Cにおいて示すように、第1取出導電体43および第1取出端子部44と、基材フィルム32の一方の側の面32aとの間に、透明導電層からなる第1透明取出導電体が介在されていてもよい。第1透明取出導電体は、後述するタッチパネルセンサ30の製造方法において説明するように、第1透明導電体40とともに形成される透明な導電体からなっている。同様に、第2取出導電体48および第2取出端子部49と、基材フィルム32の他方の側の面32bとの間に、透明導電層からなる第2透明取出導電体が介在されていてもよい。
次に、タッチパネルセンサ30を構成する各要素についてさらに詳述する。
センサ電極
はじめに、第1センサ電極36aおよび第2センサ電極37aについて詳述する。上述のように、第1センサ電極36aおよび第2センサ電極37aは、アクティブエリアAa1に設けられた第1透明導電体40および第2透明導電体45によりそれぞれ構成されている。これら第1透明導電体40および第2透明導電体45は、導電性を有する透明な材料から形成されている。このうち第1透明導電体40は、基材フィルム32の一方の側の面32a上に設けられるとともに、図3に示すように、x方向に略平行に延びている。また第2透明導電体45は、基材フィルム32の他方の側の面32b上に設けられるとともに、図3に示すように、x方向に直交するy方向に略平行に延びている。
図3に示すように、第1透明導電体40は、直線状に延びるライン部41aと、ライン部41aから膨出した膨出部41bと、を有している。ここで膨出部41bとは、基材フィルム32のフィルム面に沿ってライン部41aから膨らみ出ている部分のことである。同様に、第2透明導電体45は、直線状に延びるライン部46aと、ライン部46aから膨出した膨出部46bと、を有している。
図3に示すように、第1透明導電体40と第2透明導電体45とは、互いに異なるパターンで配置されている。具体的には、図3に示すように、第1透明導電体40の膨出部41bと、第2透明導電体45の膨出部46bとが、基材フィルム32のフィルム面の法線方向から観察した場合に互いに重ならないように配置されている。このようにして、基材フィルム32のアクティブエリアAa1のほぼ全域にわたって、第1透明導電体40または第2透明導電体45のいずれかが配置されている。
第1透明導電体40および第2透明導電体45の材料としては、透明性および所要の導電性を有するものが用いられる。このような材料として、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、カリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛や、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系などの金属酸化物を挙げることができ、また、これらの金属酸化物が2種以上複合されてもよい。
取出配線
次に図4A乃至図4Cを参照して、第1センサ電極36aに電気的に接続された第1取出配線36bと、第2センサ電極37aに電気的に接続された第2取出配線36bと、について詳細に説明する。
(第1取出配線)
上述のように、第1取出配線36bは、第1額縁配線領域30aにおいて第1透明導電体40に電気的に接続されるとともに、第1額縁配線領域30aを通って第2額縁配線領域30bに至る第1取出導電体43と、第2額縁配線領域30b内に設けられ、第1取出導電体43に接続された第1取出端子部44と、を含んでいる。はじめに、第1額縁配線領域30aにおける第1取出導電体43について説明する。
図3および図4Aに示すように、第1額縁配線領域30aにおいては、y方向に沿って複数本の第1取出導電体43が延びている。また図4Aに示すように、各第1取出導電体43と基材フィルム32の一方の側の面32aとの間には、上述のように、透明導電層からなる第1透明取出導電体42が介在されている。
後述するように、第1取出導電体43および第1透明取出導電体42は、被覆導電層および第1透明導電層をいわゆるフォトリソグラフィー法によってパターニングすることにより形成されている。このため、スクリーン印刷法などを用いて第1取出導電体43および第1透明取出導電体42を形成する場合に比べて、第1取出導電体43の幅sを狭くすることができ、また、各第1取出導電体43間の間隔sを狭くすることができる。また、第1取出導電体43から基材フィルム32の端部までの距離sを狭くすることができる。例えば、本実施の形態においては、第1取出導電体43の幅sが30μm、各第1取出導電体43間の間隔sが30μm、第1透明取出導電体42から基材フィルム32の端部までの距離sが100μmとなっている。このように、第1額縁配線領域30aにおいてy方向に延びる複数本の第1取出導電体43および第1透明取出導電体42をフォトリソグラフィーによって形成することにより、第1額縁配線領域30aとして確保されるべき領域の幅を狭くすることができ、このことにより、表示装置の額縁領域を小面積化することができる。これによって、表示装置の表示領域を拡大させることが可能となる。
次に、第2額縁配線領域30bにおける第1取出導電体43および第1取出端子部44について説明する。図3に示すように、第1取出導電体43は、第1額縁配線領域30aを通って第2額縁配線領域30bに至り、第2額縁配線領域30bにおいて第1取出端子部44に接続されている。第1取出端子部44は、第1透明導電体40からの信号を検出制御部25のフレキシブルプリント基板に伝達するための端子部であり、図3および図4Cに示すように、第1取出導電体43よりも広い幅を有するよう形成されている。第1取出端子部44は、後述するように、第1取出導電体43と同じ材料から、第1取出導電体43と同時に形成される。図4Cに示すように、各第1取出端子部44と基材フィルム32の一方の側の面32aとの間に、透明導電層からなる第1透明取出導電体42が介在されていてもよい。
第1取出導電体43および第1取出端子部44は、上述のように非アクティブエリアAa2内に配置されている。このため、第1取出導電体43および第1取出端子部44が透光性を有する材料から形成される必要はなく、高い導電性を有する材料から形成され得る。本実施の形態においては、第1取出導電体43および第1取出端子部44は、第1透明導電体40を形成する材料よりも高い導電率(電気伝導率)を有する金属材料から形成されている。具体的には、遮光性を有するとともに、ITO等の透明導電体よりも格段に高い導電率を有する金属材料、例えばアルミニウム、モリブデン、銀、クロム、銅またはこれらの合金等の金属材料から形成されている。フォトリソグラフィーによって形成される第1取出導電体43および第1取出端子部44の厚みは、例えば0.1〜2μmの範囲内となっている。
(第2取出配線)
次に第2取出配線37bについて説明する。第2取出配線37bは、上述のように、第2額縁配線領域30bにおいて第2透明導電体45に電気的に接続された第2取出導電体48と、第2額縁配線領域30b内に設けられ、第2取出導電体48に接続された第2取出端子部49と、を含んでいる。このうち第2取出導電体48は、図4Bに示すように、アクティブエリアAa1と非アクティブエリアAa2の境界近傍において第2透明導電体45に接続されるとともに、非アクティブエリアAa2内において基材フィルム32の他方の側の面32b上に直接に形成されている。
図3に示すように、第2取出導電体48は、第2額縁配線領域30bにおいて第2取出端子部49に接続されている。第2取出端子部49は、第2透明導電体45からの信号を検出制御部25のフレキシブルプリント基板に伝達するための端子部であり、図3および図4Cに示すように、第2取出導電体48よりも広い幅を有するよう形成されている。
また図4Cに示すように、第2取出端子部49には、基材フィルム32の一方の側の面32aから挿入された金属ピン39が電気的に接続されている。この金属ピン39は、例えばアルミニウムから形成されている。また、図示はしないが、検出制御部25のフレキシブルプリント基板は、基材フィルム32の一方の側からこれらの金属ピン39に接続されている。これによって、第2透明導電体45からの信号が、第2取出端子部49および金属ピン39を介してフレキシブルプリント基板に伝達される。このように金属ピン39を基材フィルム32に挿入することにより、第1透明導電体40からの信号と第2透明導電体45からの信号とをともに基材フィルム32の一方の側から取り出すことができる。
後述するように、第2取出導電体48および第2取出端子部49は、スクリーン印刷法を用いて形成されている。このため、フォトリソグラフィー法によって第2取出導電体48および第2取出端子部49を形成する場合に比べて、第2取出導電体48および第2取出端子部49の厚みtを大きくすることができる。例えば、本実施の形態において、第2取出導電体48および第2取出端子部49の厚みtは、上述の第1取出導電体43および第1取出端子部44の厚みよりも大きくなっており、例えば5〜20μmの範囲内となっている。このことにより、金属ピン39と第2取出端子部49との間を十分に低い抵抗値で接続することができる。
また上述のように、第2取出導電体48が設けられる第2額縁配線領域30bは、透明導電体40,45からの信号が検出制御部25のフレキシブルプリント基板により取り出される領域であり、小面積化が特には求めていない領域となっている。このため、第2取出導電体48の幅s、および各第2取出導電体48間の間隔sは、フォトリソグラフィー法によって形成される第1取出導電体43の幅s、および各第1取出導電体43間の間隔sよりも各々広くなっていてもよい。例えば、第2取出導電体48の幅sは70〜300μmの範囲内となっており、各第2取出導電体48間の間隔sは70〜300μmの範囲内となっている。
第2取出導電体48および第2取出端子部49は、上述のように非アクティブエリアAa2内に配置されている。このため、第2取出導電体48および第2取出端子部49が透光性を有する材料から形成される必要はなく、高い導電性を有する材料から形成される。本実施の形態においては、第2取出導電体48および第2取出端子部49は、第2透明導電体45を形成する材料よりも高い導電率(電気伝導率)を有する導電性ペーストから形成されている。具体的には、ITO等の透明導電体よりも格段に高い導電率を有する導電性ペースト、例えばアルミニウム、モリブデン、銀、クロム、銅またはこれらの合金等の金属ペーストから形成されている。
また、第2取出導電体48および第2取出端子部49は、上述の第1取出導電体43および第1取出端子部44とは異なる方法により形成される。このため、第2取出導電体48および第2取出端子部49を形成する材料と、第1取出導電体43および第1取出端子部44を形成する材料とが同一である必要はなく、取出導電体43,48のパターン長などに応じて適宜材料が選択される。
次に図5(a)(b)を参照して、基材フィルム32について詳述する。本実施の形態において、基材フィルム32は、後述するように複数の層から構成されている。ここで、基材フィルム32の各層は、接着層を介しての接合を用いることなく、スパッタリングなどにより一体に形成されている。
図5(a)は、アクティブエリアAa1における基材フィルム32の断面を示す図である。図5(a)に示す例において、基材フィルム32は、樹脂(例えば、PET)からなるフィルム本体33と、フィルム本体33の一方または両方の面上に形成されたインデックスマッチング膜34と、を有している。インデックスマッチング膜34は、交互に配置された複数の高屈折率膜34aおよび低屈折率膜34bを含んでいる。このインデックスマッチング膜34によれば、基材フィルム32のフィルム本体33と透明導電体40,45との屈折率が大きく異なっていたとしても、基材フィルム32上の透明導電体40,45が設けられている領域と、設けられていない領域と、の間で光の反射率が大きく相違することを防止することができる。
また、図5(b)に示す例において、基材フィルム32は、樹脂(例えば、PET)からなるフィルム本体33と、フィルム本体33の一方または両方の面上に形成された低屈折率膜35と、を有している。この低屈折率膜35によれば、基材フィルム32のフィルム本体33と透明導電体40,45との屈折率が大きく異なっていたとしても、基材フィルム32上の透明導電体40,45が設けられている領域と、設けられていない領域と、の間で透過率のスペクトル特性が大きく相違することを防止することができ、これによって、各波長域で均一な透過率を実現することが可能となる。
タッチパネルセンサの製造方法
次に、以上のような構成からなるタッチパネルセンサ30を図7に示すフローチャートにしたがって製造していく方法について、図6A〜図6Jを参照しながら説明する。なお、図6A〜図6Jの各図において、(a)は、作製中のタッチパネルセンサを、基材フィルム32の一方の側から見た場合を示す平面図である。(b)は、作製中のタッチパネルセンサを、(a)におけるVI−VI線に沿った断面において示している。また図6A〜図6Jの各図においては、便宜上、透明導電層40,45の構造などが、図3に示すタッチパネルセンサ30に比べて適宜簡略化されている。
(積層体の準備)
まず、図7および図6Aに示すように、タッチパネルセンサ30を製造するための元材としての積層体(ブランクスとも呼ばれる)50を準備する(工程S1)。この積層体50に成膜やパターニング等の処理(加工)を行っていくことにより、後述するように、タッチパネルセンサ30が得られる。
図6A(a)に示すように、本実施の形態において準備される積層体50は、透明な基材フィルム32と、基材フィルム32の一方の側の面32a上に積層された第1透明導電層52aと、基材フィルム32の他方の側の面32b上に積層され透光性を有する第2透明導電層52bと、第1透明導電層52a上に積層され、遮光性および導電性を有する被覆導電層54aと、を有している。
上述のように、基材フィルム32としては、PETフィルム等の樹脂フィルムが用いられる。また、図5(a)および図5(b)に示すように、PET等の樹脂製のフィルム本体33と、フィルム本体33の一方の面または両方の面上に形成されたインデックスマッチング膜34と、を有する基材フィルム32が用いられてもよい。
第1透明導電層52aおよび第2透明導電層52bは、後述するように、それぞれ、パターニングされて第1透明導電体40および第2透明導電体45となる層である。第1透明導電層52aおよび第2透明導電層52bは、透光性および導電性を有した材料から形成されている。例えば、第1透明導電層52aおよび第2透明導電層52bは、スパッタリングによって基材フィルム32の面32a,32bに成膜されたITO膜からなっている。
被覆導電層54aは、後述するように、それぞれ、パターニングされて第1取出導電体43または第1取出端子部44となる層である。したがって、被覆導電層54aは、第1透明導電層52aをなす材料よりも高い導電率を有した材料から形成されている。
また、被覆導電層54aは、後述する露光工程で用いられる露光光を透過させない性質を有する層である。本実施の形態において、被覆導電層54aは、露光光に対する遮光性のみでなくその他の波長域の光に対する遮光性も有する層、より具体的には、自然光に含まれ得る可視光、紫外線、赤外線等に対する遮光性を有する層として形成されている。このような層を被覆導電層54aとして用いることにより、より確実に露光光を遮光することができる。
このような被覆導電層54aを形成する材料としては、コスト面および加工の容易性等を考慮して、アルミニウム、モリブデン、銀、クロム、銅またはこれらの合金等が用いられる。このような金属からなる被覆導電層54aは、例えばスパッタリングによって、第1透明導電層52a上に形成される。
タッチパネルセンサ30を製造する際に準備される積層体50の形態が特に限られることはなく、枚葉状の積層体50が準備されてもよいし、あるいは、細長いウェブ状の積層体50、例えばロールに巻き取られた積層体50が準備されてもよい。
(感光層の形成)
次に、図7および図6Bに示すように、積層体50の一方の側の面50a上に光溶解型の第1感光層56aを形成するとともに、積層体50の他方の側の面50b上に光溶解型の第2感光層56bを形成する(工程S2)。第1感光層56aおよび第2感光層56bは、特定波長域の光、例えば紫外線に対する感光性を有している。感光層56a,56bは、例えば、積層体50の表面上にコーターを用いて感光性材料をコーティングすることにより形成される。
(感光層の露光)
その後、図7および図6Cに示すように、第1感光層56aおよび第2感光層56bを同時に露光する(工程S3)。具体的には、まず、図6C(a)(b)に示すように、第1感光層56a上に第1マスク58aを配置するとともに、第2感光層56b上に第2マスク58bを配置する。第1マスク58aは、形成されるべき第1センサ電極36aおよび第1取出配線36bに対応したパターンで露光光を遮光する遮光部59aと、開口部59bとを含んでいる。また第2マスク58bは、形成されるべき第2センサ電極37aに対応したパターンで露光光を遮光する遮光部60aと、開口部60bとを含んでいる。また、第1マスク58aのパターンおよび第2マスク58bのパターンは、互いに異なるパターンとなっている。
次に、図6C(b)に示すように、この状態で、第1感光層56aおよび第2感光層56bの感光特性に対応した露光光(例えば、紫外線)を、マスク58a,58bを介して感光層56a,56bに照射する。この結果、第1感光層56aおよび第2感光層56bが互いに異なるパターンで同時に露光される。
ここで、上述のように、積層体50には、露光光を遮光する被覆導電層54aが含まれている。このため、第1マスク58aおよび第1感光層56aを透過した露光光は被覆導電層54aによって遮光され、また、第2マスク58bおよび第2感光層56bを透過した露光光も被覆導電層54aによって遮光される。従って、第1マスク58aおよび第1感光層56aを透過した露光光が第2感光層56bに到達することはなく、同様に、第2マスク58bおよび第2感光層56bを透過した露光光が第1感光層56aに到達することもない。このことにより、第1感光層56aおよび第2感光層56bを、それぞれ所望のパターンで精度良く同時に露光することができる。
(感光層の現像)
次に、図7および図6Dに示すように、露光された第1感光層56aおよび第2感光層56bを現像する(工程S4)。具体的には、第1感光層56aおよび第2感光層56bに対応した現像液を用意し、この現像液を用いて、第1感光層56aおよび第2感光層56bを現像する。これにより、図6D(a)(b)に示すように、第1感光層56aおよび第2感光層56bのうち、露光光を照射された部分が除去される。
(遮光導電層および透明導電層のパターニング)
その後、図7および図6Eに示すように、パターニングされた第1感光層56aをマスクとして被覆導電層54aおよび第1透明導電層52aをエッチングするとともに、パターニングされた第2感光層56bをマスクとして第2透明導電層52bをエッチングする(工程S5)。これによって、被覆導電層54aおよび透明導電層52a,52bがパターニングされる。
この場合、はじめに、パターニングされた第1感光層56aをマスクとして被覆導電層54aをエッチングする。これによって、被覆導電層54aが第1感光層56aと略同一のパターンにパターニングされる。ここで、被覆導電層54aがアルミニウムやモリブデンからなる場合には、例えば、燐酸、硝酸、酢酸、水を5:5:5:1の割合で配合してなる燐硝酢酸(水)がエッチング液として用いられる。また、被覆導電層54aが銀または銀合金からなる場合には、例えば、燐酸、硝酸、酢酸、水を4:1:4:4の割合で配合してなる燐硝酢酸(水)がエッチング液として用いられる。さらに、被覆導電層54aがクロムからなる場合には、例えば、硝酸セリウムアンモニウム、過塩素酸、水を17:4:70の割合で配合してなるエッチング液が用いられる。
次に、パターニングされた第1感光層56aおよび被覆導電層54aをマスクとして第1透明導電層52aをエッチングするとともに、パターニングされた第2感光層56bをマスクとして第2透明導電層52bをエッチングする。この場合、エッチング液として、例えば塩化第二鉄を含む溶液が用いられる。このようなエッチングにより、図6E(a)(b)に示すように、基材フィルム32の一方の側の面32a上に、形成されるべき第1センサ電極36aおよび第1取出配線36bに対応したパターンを有する被覆導電層54aおよび第1透明導電層52aが形成される。また、図6E(a)(b)に示すように、基材フィルム32の他方の側の面32b上に、形成されるべき第2センサ電極37aに対応したパターンを有する第2透明導電層52bが形成される。
(露光)
次に、図7および図6Fに示すように、パターニングされた第1感光層56aおよび第2感光層56bをさらに露光する(工程S6、いわゆるセカンド露光)。この露光は、パターニングされた感光層56a,56bのうち、後にアクティブエリアAa1となる領域内に位置する感光層56a,56bを除去するために行われるものである。
具体的には、まず、図6F(a)(b)に示すように、パターニングされた第1感光層56a上に第3マスク62aを配置する。第3マスク62aは、第1取出配線36bが形成されるべき領域に位置する第1感光層56aに露光光が照射されるのを防ぐ遮光部63aと、第1センサ電極36aが形成されるべき領域に位置する第1感光層56aに露光光が照射されるよう露光光を透過させる開口部63bと、を含んでいる。
次に、図6F(b)に示すように、この状態で、第1感光層56aの感光特性に対応した露光光(例えば、紫外線)を、マスク62aを介して感光層56aに照射する。この結果、第1感光層56aがさらに露光される。
(感光層の現像)
次に、図7および図6Gに示すように、露光された第1感光層56aを現像する(工程S7)。これにより、第1感光層56aのうち、露光光を照射された部分が除去される。このことにより、図6G(a)(b)に示すように、被覆導電層54aのうち、形成されるべき第1取出配線36bに対応する被覆導電層54a上にのみ第1感光層56aが残される。なお以下において、形成されるべき第1取出配線36bに対応する被覆導電層54a上に設けられた第1感光層56aを、第3感光層56cと呼ぶ。
(遮光導電層のパターニング)
その後、図7および図6Hに示すように、パターニングされた第3感光層56cをマスクとして被覆導電層54aをエッチングする(工程S8)。これによって、図6H(b)に示すように、第1センサ電極36aが形成されるべき領域(アクティブエリアAa1となるべき領域)に位置する被覆導電層54aが除去され、このことにより、第1透明導電層52aからなる第1透明導電体40が形成される。
なお、工程では、被覆導電層54aに対して浸食性を有するエッチング液であって、透明導電層52a,52bに対して浸食性を有さない、または、透明導電層52a,52bに対して浸食性が弱いエッチング液が用いられる。被覆導電層54aを除去することによって露出する透明導電層52a,52bのパターンを損なわないようにするためである。すなわち、この工程で用いられるエッチング液は、所望の層(被覆導電層54a)を選択的にエッチングし得るように選択される。具体例として、上述した燐硝酢酸(水)や硝酸セリウム系のエッチング液は、所定の金属からなる被覆導電層54aに対してエッチング性を有するものの、ITO等からなる透明導電層52a,52bに対してエッチング性を有さないため、この工程において好適に用いられ得る。
(感光層の除去)
次に、被覆導電層54a上に残っている第3感光層56c、および、第2透明導電層52b上に残っている第2感光層56bを除去する(工程S9)。これによって、図7および図6Iに示すように、被覆導電層54aからなる第1取出導電体43および第1取出端子部44が形成され、また、第2透明導電層52bからなる第2透明導電体45が形成される。図6I(a)に示すように、第1取出導電体43は第1透明導電体40と電気的に接続されており、また、第1取出端子部44は第1取出導電体43に電気的に接続されている。また図6I(a)に示すように、第1取出導電体43および第1取出端子部44と、基材フィルム32の一方の側の面32aとの間には、第1透明導電層52aからなる第1透明取出導電体42が介在されている。
その後、図7および図6Jに示すように、基材フィルム32の他方の側の面32b上に、パターニングされた第2透明導電層52b(すなわち第2透明導電体45)と電気的に接続される第2取出導電体48と、第2取出導電体48に電気的に接続される第2取出端子部49と、をスクリーン印刷法により形成する(工程S10)。この場合、スクリーン印刷法の具体的な方法が特に限られることはなく、周知のスクリーン印刷法が用いられる。例えば、はじめに、第2取出導電体48および第2取出端子部49に対応するパターンで吐出孔が形成されたスクリーン版(図示せず)を用いて、アルミニウム、モリブデン、銀、クロム、銅またはこれらの合金等の金属材料を含む導電性ペーストを基材フィルム32の他方の側の面32b上に塗布する。次に、150度以下の温度、例えば120度において1時間の焼成を行う。このようにして、第2取出導電体48および第2取出端子部49が形成される。
このようにして、図6Jに示すように、センサ電極36a,37aと取出配線36b、37bとを備えたタッチパネル30が製造される。
このように本実施の形態によれば、基材フィルム32の一方の側の面32a上に形成される第1取出導電体43および第1取出端子部44がフォトリソグラフィー法により形成され、一方、基材フィルム32の他方の側の面32b上に形成される第2取出導電体48および第2取出端子部49がスクリーン印刷法により形成されている。すなわち、第2取出導電体48および第2取出端子部49と、第1取出導電体43および第1取出端子部44とがそれぞれ異なる方法により形成されている。
このため、取出導電体43,48および取出端子部44,49をすべて同一の方法により形成する場合にくらべて、取出導電体43,48および取出端子部44,49の幅、厚み、材料などをより自由に設定することができる。このことにより、取出導電体43,48および取出端子部44,49の抵抗値を、高い自由度のもとで調整することができる。
また、取出導電体43,48および取出端子部44,49をすべてフォトリソグラフィー法により形成する場合にくらべて、第2取出導電体48および第2取出端子部49をより安価に形成することができる。このことにより、タッチパネル30の製造コストを低減することができる。
また本実施の形態によれば、第1額縁配線領域30aにおいて第1透明導電体40に電気的に接続されるとともに、第2額縁配線領域30bにおいて第1取出端子部44に電気的に接続される第1取出導電体43がフォトリソグラフィー法により形成され、一方、第2額縁配線領域30bにおいて第2透明導電体45と第2取出端子部49との間を延びる第2取出導電体48がスクリーン印刷法により形成されている。本実施の形態において、第1額縁配線領域30aは、小面積化が求められる領域となっており、一方、第2額縁配線領域30bは、透明導電体40,45からの信号が検出制御部25のフレキシブルプリント基板により取り出される領域であり、小面積化が特には求めていない領域となっている。本実施の形態によれば、第1額縁配線領域30aに沿って延びる第1取出導電体43をフォトリソグラフィー法によって形成することにより、第1額縁配線領域30aの小面積化が実現されている。また、小面積化が特には求められない第2額縁配線領域30b内にのみ配置される第2取出導電体48をスクリーン印刷法によって形成することにより、第2取出導電体48の形成コストが低減されている。このように本実施の形態によれば、小面積化が要求される領域に応じて取出導電体43,48の形成方法を適宜選択することにより、額縁配線領域の小面積化とコストの低減とを同時に実現することができる。
また本実施の形態によれば、第2取出導電体48とともにスクリーン印刷法によって形成される第2取出端子部49に、基材フィルム32の一方の側の面32aから挿入された金属ピン39が電気的に接続されている。また、検出制御部25のフレキシブルプリント基板(図示せず)は、基材フィルム32の一方の側から金属ピン39に接続されている。このため、第1透明導電体40からの信号と第2透明導電体45からの信号とをともに基材フィルム32の一方の側から取り出すことができる。従って、複数のフレキシブルプリント基板や、基材フィルム32の一方の側の面32aおよび他方の側の面32bの両面に接続可能な特殊形状のフレキシブルプリント基板(例えば、US2008/0158181参照)を用いることなく、第1透明導電体40および第2透明導電体45からの信号を取り出すことが可能となっている。すなわち、より単純な構造により、第1透明導電体40および第2透明導電体45からの信号を取り出すことができる。
また、第2取出端子部49はスクリーン印刷法を用いて形成されている。このため、フォトリソグラフィー法によって第2取出端子部49を形成する場合に比べて、第2取出端子部49の厚みtを大きくすることができる。第2取出端子部49の厚みtは、上述の第1取出導電体43および第1取出端子部44の厚みよりも大きくなっており、例えば5〜20μmの範囲内となっている。このことにより、金属ピン39と第2取出端子部49との間を十分に低い抵抗値で接続することができる。
また本実施の形態によれば、上述のように、第1感光層56aと第2感光層56bとの間に、遮光性を有する被覆導電層54aが介在されている。このため、第1マスク58aおよび第1感光層56aを透過した露光光が第2感光層56bに到達することはなく、同様に、第2マスク58bおよび第2感光層56bを透過した露光光が第1感光層56aに到達することもない。このことにより、一つの基材フィルム32の両面にそれぞれ透明導電層52a,52bを設け、これらの透明導電層52a,52bをそれぞれフォトリソグラフィー法によってパターニングすることが可能となる。このため、二枚のフィルムを貼り合わせてタッチパネルセンサを形成する場合に比べて、第1透明導電体40および第2透明導電体45を互いに対して容易かつ精度良く位置決めすることができる。
また本実施の形態によれば、上述のように互いの露光光パターンが影響し合うことを回避するために使用された遮光層(被覆導電層)54aから、第1取出導電体43および第1取出端子部44が作製されている。このような方法によれば、タッチパネルセンサ30の作製に必要となる材料コスト低減させることが可能となる。さらに、タッチパネルセンサ30の作製効率を極めて効果的に向上させることも可能となり、またこれにともなって、タッチパネルセンサ30の作製コストを削減することが可能となる。
また本実施の形態によれば、第1取出配線36bが、第1取出導電体43および第1取出端子部44だけでなく、第1透明取出導電体42を含んでいる。このため、第1取出導電体43および第1取出端子部44のみによって第1取出配線36bを構成する場合に比べて、第1取出配線36bの抵抗値を小さくすることができる。このことにより、第1取出導電体43の幅をより小さくすることができ、これによって、第1額縁配線領域30aの面積をより小さくすることができる。
また本実施の形態によれば、第2取出導電体48および第2取出端子部49は、基材フィルム32の他方の側の面32b上に直接にスクリーン印刷により形成されている。一般に、第2取出導電体48および第2取出端子部49を構成する金属は、ITOなどからなる透明導電層に対してよりも、PETなどからなる基材フィルム32に対して、より強く密着する。このため、第2取出導電体48および第2取出端子部49と基材フィルム32の他方の側の面32bとの間に透明導電層が介在される場合に比べて、第2取出導電体48および第2取出端子部49をより強固に基材フィルム32上に形成することができる。
比較の形態
次に、図8A〜図8Iおよび図9を参照して、本実施の形態の効果を比較の形態と比較して説明する。図8A〜図8Iおよび図9に示す比較の形態においては、基材フィルム32の他方の側の面32b上に形成される第2取出導電体148がフォトリソグラフィー法により形成される点が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図7に示す本実施の形態におけるタッチパネルセンサ30と略同一である。図8A〜図8Iおよび図9に示す比較の形態において、図1乃至図7に示す本実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
まず、図8Aに示すように、積層体150を準備する。積層体150は、第2透明導電層52b上にさらに第2被覆導電層54bが形成されている点を除いて、図6Aに示す積層体50と略同一となっている。
次に、図8Bに示すように、積層体150上に感光層56a,56bを形成し、その後、図8Cに示すように、感光層56a,56bをマスク58a,158bを介して露光する。図8Cに示す露光工程においては、第2マスク158bにおいて、形成されるべき第2取出配線37bに対応した位置にも遮光部60bが設けられている点が異なるのみであり、その他の構成は図6Cに示す本実施の形態における露光工程と略同一である。
次に、図8Dに示すように、露光された第1感光層56aおよび第2感光層56bを現像し、その後、図8Eに示すように、感光層56a,56bをマスクとして被覆導電層54a,54bおよび透明導電層52a,52bをエッチングする。これによって、形成されるべきセンサ電極36a,37aおよび取出配線36b,37bに対応したパターンを有するよう、被覆導電層54a,54bおよび透明導電層52a,52bがパターニングされる。
次に、図8Fに示すように、パターニングされた第1感光層56aおよび第2感光層56bをさらに露光する(いわゆるセカンド露光)。この場合、図8F(a)(b)に示すように、タッチパネルの法線方向から見た場合に、第1感光層56aを露光するための第3マスク62aの開口部63bが、第2感光層56bのうち第2取出配線37bの第2取出導電体148が形成されるべき部分に形成された第2感光層56bと部分的に重なっている。このため、第3マスク62aの開口部63bを透過した露光光の回り込みにより、第2取出導電148が形成されるべき部分に形成された第2感光層56bの端部が露光される。
次に、図8Gに示すように、露光された第1感光層56aおよび第2感光層56bを現像する。この場合、第2取出導電体148が形成されるべき部分に形成された第2感光層56bの端部は、上述のように露光されており、このため、図8Gに示すように、現像によって、第2取出導電体148が形成されるべき部分に形成された第2感光層56bの端部が除去される。このことにより、図8G(b)に示すように、第2被覆導電層54b上に残っている第2感光層56bの幅が、第2被覆導電層54bの幅よりも小さくなっている。
その後、図8Hに示すように、残っている感光層56a,56bをマスクとして被覆導電層54a,54bをエッチングする。これによって、図8H(b)に示すように、センサ電極36a,36bが形成されるべき領域に位置する被覆導電層54a,54bが除去される。同時に、図8H(b)に示すように、第2取出導電体148が形成されるべき部分に形成されている第2被覆導電層54bのうち、第2感光層56bで覆われていない部分(第2被覆導電層54bの端部)が除去される。
次に、残っている感光層56a,56bを除去する。このようにして、図8Iに示すように、透明導電体40,45と、取出導電体43,148と、取出端子部44,49とを備えたタッチパネルセンサ130が製造される。
図9は、比較の形態により製造されたタッチパネルセンサ130において、第2取出導電体148および第2取出端子部49近傍を拡大して示す図である。上述のように、比較の形態においては、基材フィルム32の両面に設けられる取出導電体43,148がともにフォトリソグラフィー法により形成されている。また、セカンド露光工程において、タッチパネルの法線方向から見た場合に、第1感光層56aを露光するための第3マスク62aの開口部63bが、第2感光層56bのうち第2取出配線37bの第2取出導電体148が形成されるべき部分に形成された第2感光層56bと部分的に重なっている。このため、上述のように、第2取出導電体148が形成されるべき部分に形成された第2感光層56bの端部が露光されて除去される。このことにより、図9に示すように、第2取出導電体148のうち第3マスク62aの開口部63bと重なっていた部分の幅が、他の第2取出導電体148の幅よりも小さくなってしまっている。
このように比較の形態によれば、基材フィルム32の一方の側におけるセカンド露光に起因して、基材フィルム32の他方の側の面32b上に形成されている第2取出導電体148の幅が小さくなっている。このため、第2取出導電体148の抵抗値が想定よりも小さくなっている。一方、タッチパネルセンサ130における位置検出精度を高めるためには、上述のように、タッチパネルセンサ130を構成するセンサ電極および取出配線の抵抗値を精密に調整する必要がある。従って、比較の形態のように第2取出導電体148の抵抗値が想定していた値からずれることは、取出配線の抵抗値の調整が困難になることを意味している。
これに対して本実施の形態によれば、基材フィルム32の一方の側の面32a上に形成される第1取出導電体43および第1取出端子部44がフォトリソグラフィー法により形成され、一方、基材フィルム32の他方の側の面32b上に形成される第2取出導電体48および第2取出端子部49がスクリーン印刷法により形成される。このため、基材フィルム32の一方の側におけるセカンド露光に起因して、基材フィルム32の他方の側の面32b上に形成されている第2取出導電体48の幅が小さくなることはない。これによって、センサ電極および取出配線の抵抗値を精密に調整することが可能となり、このことにより、タッチパネルセンサ30における位置検出精度を十分に高めることができる。
入出力装置の製造方法
次に、以上のようにして得られたタッチパネルセンサ30を用いて、入出力装置10を製造する。この場合、はじめに、タッチパネルセンサ30において、基材フィルム32および第2取出端子部49を貫通する孔(図示せず)を形成する。次に、図4Cに示すように、これらの孔に金属ピン39を挿入する。その後、基材フィルム32の一方の側の面32a上において、第1取出端子部44と金属ピン39とを検出制御部25のフレキシブルプリント基板に接続させる。このように単純な構造により、第1透明導電体40からの信号と第2透明導電体45からの信号とが検出制御部25に伝達されるようになる。
その後、タッチパネルセンサ30を表示装置15に接着層19を介して接合するとともに、保護カバー12をタッチパネルセンサ30に接着層15を介して接合することにより、図1および図2に示された入出力装置10が得られる。
この場合、上述のように、第2取出端子部49は、スクリーン印刷法を用いて形成されている。このため、フォトリソグラフィー法によって第2取出端子部49を形成する場合に比べて、第2取出端子部49の厚みtを大きくすることができる。例えば、第2取出端子部49の厚みtを5〜20μmの範囲内とすることができる。このことにより、金属ピン39と第2取出端子部49との間を十分に低い抵抗値で接続することが可能となっている。
なお本実施の形態において、はじめに、透明な基材フィルム32と、基材フィルム32の一方の側の面32a上に積層された第1透明導電層52aと、基材フィルム32の他方の側の面32b上に積層された第2透明導電層52bと、第1透明導電層52a上に積層され、遮光性および導電性を有する被覆導電層54aと、を有する積層体50が準備される例を示した。しかしながら、これに限られることはない。
例えば、はじめに、透明な基材フィルム32を準備し、次に、基材フィルム32の一方の側の面32a上に第1透明導電層52aを設け、その後、フォトリソグラフィー法を用いて第1透明導電層52aをパターニングすることにより第1透明導電体40を形成し、次に、基材フィルム32の他方の側の面32b上に第2透明導電層52bを設け、次に、フォトリソグラフィー法を用いて第2透明導電層52bをパターニングすることにより第2透明導電体45を形成してもよい。
若しくは、はじめに、透明な基材フィルム32と、基材フィルム32の一方の側の面32a上に積層された第1透明導電層52aと、基材フィルム32の他方の側の面32b上に積層された第2透明導電層52bと、を有する積層体50を準備し、その後、フォトリソグラフィー法を用いて透明導電層52a,52bをパターニングすることにより透明導電体40,45を形成してもよい。この場合、透明導電層52a,52b上に設けられる感光層を露光する工程において、透過性の低い短波長領域の光、例えば遠紫外域の光が用いられる。これによって、基材フィルム32の一方の側の感光層に照射される露光光が、基材フィルム32の他方の側の感光層にまで到達するのを防ぐことができる。
これらの場合においても、第1透明導電体40に電気的に接続される第1取出導電体43は、フォトリソグラフィー法により形成され、一方、第2透明導電体45に電気的に接続される第2取出導電体48は、スクリーン印刷法により形成される。なお、第1透明導電体40が形成される前に第1取出導電体43が形成されてもよく、若しくは、第1透明導電体40が形成された後に第1取出導電体43が形成されてもよい。
また本実施の形態において、第2取出導電体48および第2取出端子部49が、基材フィルム32の他方の側の面32b上に直接に形成される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第2取出導電体48および第2取出端子部49と基材フィルム32の他方の側の面32bとの間に、透明導電層からなる第2透明取出導電体47が介在されていてもよい。この場合、図10(a)に示すように、第2取出導電体48および第2取出端子部49が第2透明取出導電体47上に形成されていてもよく、若しくは、図10(b)に示すように、第2取出導電体48および第2取出端子部49が第2透明取出導電体47を覆うよう形成されていてもよい。
また本実施の形態において、第2取出導電体48および第2取出端子部49などの金属からなる配線が、非アクティブエリアAa2内にのみ形成されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図11に示すように、アクティブエリアAa1内にも金属配線66が設けられていてもよい。このような金属配線66は、ノイズ対策のために設けられるものであり、想定されるノイズに応じて金属配線66のパターンが適宜設計される。
このような金属配線66は、第2取出導電体48および第2取出端子部49と同時にスクリーン印刷法により形成される。このため、基材フィルム32の一方の側におけるセカンド露光に起因して、金属配線66の幅が小さくなることはない。
さらに、上述の図8A乃至図8Iに示す比較の形態により金属配線66を形成する場合について考える。この場合、図8Cに示す1回目の露光工程において、金属配線66が形成されるべき部分に第2感光層56bが残るよう露光が実施される。その後、図8Fに示す2回目の露光工程において、アクティブエリアAa1のうち金属配線66が形成されるべき部分以外の部分に残っている第2感光層56bが除去されるよう露光が実施される。
ここで、1回目の露光時のマスク158bの配置と2回目の露光時(セカンド露光)のマスク62bの配置との間に位置ずれがある場合、2回目の露光および現像処理によって、位置ずれに相当する部分の第2感光層56bが露光されて除去されることになる。このため、位置ずれに相当する分だけ、形成される金属配線66の幅が想定よりも小さくなってしまう。
これに対して、本実施の形態によれば、金属配線66が、第2取出導電体48および第2取出端子部49と同時にスクリーン印刷法により形成される。このため、形成される金属配線66の幅が想定よりも小さくなることはない。これによって、金属配線66の幅を精密に調整することが可能となり、このことにより、最適なノイズ対策を行うことが可能となる。
なお本実施の形態におけるセカンド露光において、形成されるべき第1取出配線36bに対応する被覆導電層54a上に設けられた第3感光層56cが、1回目の露光後に残っている第1感光層56aを部分的にさらに露光することにより形成される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、残っている第1感光層56aを除去した後、基材フィルムの一方の側の面32a上に新たに感光層を設け、これを所定パターンで露光することにより、第3感光層56cを形成してもよい。
また本実施の形態において、第1感光層56aおよび第2感光層56bが光溶解型の感光層である例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1感光層56aおよび第2感光層56bとして、光硬化型の感光層を用いてもよい。この場合、露光用マスクとしては、上述の第1マスク58aの遮光部59aと開口部59bとが反転したマスク、および、上述の第2マスク58bの遮光部60aと開口部60bとが反転したマスクが用いられる。またこの場合、第3感光層56cは、残っている第1感光層56aを除去した後、基材フィルムの一方の側の面32a上に新たに感光層を設け、これを所定パターンで露光することにより形成される。
10 入出力装置
15 表示装置
20 タッチパネル装置
30 タッチパネルセンサ
30a 第1額縁配線領域
30b 第2額縁配線領域
32 基材フィルム
32a 面(一方の側の面)
32b 面(他方の側の面)
33 フィルム本体
34 インデックスマッチング膜
34a 高屈折率膜
34b 低屈折率膜
35 低屈折率膜
36a 第1センサ電極
36b 第1取出配線
37a 第2センサ電極
37b 第2取出配線
39 金属ピン
40 第1透明導電体
41a ライン部
41b 膨出部
42 第1透明取出導電体
43 第1取出導電体
44 第1取出端子部
45 第2透明導電体
46a ライン部
46b 膨出部
47 第2透明取出導電体
48 第2取出導電体
49 第2取出端子部
50 積層体(ブランクス)
52a 第1透明導電層
52b 第2透明導電層
54a 被覆導電層
54b 第2被覆導電層
56a 第1感光層
56b 第2感光層
56c 第3感光層
58a 第1マスク
58b 第2マスク
59a 第1マスクの遮光部
59b 第1マスクの開口部
60a 第2マスクの遮光部
60b 第2マスクの開口部
62a 第3マスク
63a 第3マスクの遮光部
63b 第3マスクの開口部
66 金属配線

Claims (11)

  1. タッチパネルセンサを製造する方法において、
    透明な基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の側の面上に設けられた第1透明導電層と、前記基材フィルムの他方の側の面上に設けられた第2透明導電層と、前記第1透明導電層上に設けられ、遮光性および導電性を有する被覆導電層と、を有する積層体を準備する工程と、
    前記被覆導電層上に、所定パターンを有する第1感光層を露光および現像処理により形成するとともに、前記第2透明導電層上に、前記第1感光層とは異なるパターンを有する第2感光層を露光および現像処理により形成する工程と、
    前記第1感光層をマスクとして前記被覆導電層をエッチングして、前記被覆導電層をパターニングする工程と、
    前記第1感光層および前記被覆導電層をマスクとして前記第1透明導電層をエッチングするとともに、前記第2感光層をマスクとして前記第2透明導電層をエッチングして、前記第1透明導電層および前記第2透明導電層をパターニングする工程と、
    前記被覆導電層の一部分上にのみ配置される第3感光層を露光および現像処理により形成する工程と、
    前記第3感光層をマスクとして前記被覆導電層をエッチングして、被覆導電層のうち前記一部分以外の被覆導電層を除去し、これによって、パターニングされた前記第1透明導電層と電気的に接続された第1取出導電体を形成する工程と、
    前記基材フィルムの他方の側の面上に、パターニングされた前記第2透明導電層と電気的に接続された第2取出導電体を形成する工程と、を備え、
    前記第2取出導電体は、スクリーン印刷法により形成される
    ことを特徴とするタッチパネルセンサの製造方法。
  2. 前記第3感光層は、所定の開口部を有する露光マスクを用いて、パターニングされた前記被覆導電層上の前記第1感光層を部分的に露光および現像することにより形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルセンサの製造方法。
  3. 前記第3感光層は、パターニングされた前記被覆導電層上の前記第1感光層を除去した後、前記基材フィルムの一方の側の面上にさらなる感光層を形成し、その後、所定の開口部を有する露光マスクを用いて、当該感光層を部分的に露光および現像することにより形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルセンサの製造方法。
  4. 前記第3感光層を露光および現像により形成する工程において、タッチパネルの法線方向から見た場合に、前記露光マスクの開口部が、前記基材フィルムの他方の側の面のうち前記第2取出導電体が形成されるべき部分と、部分的に重なっている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のタッチパネルセンサの製造方法。
  5. 前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に設けられた第2透明導電層の一部分上に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のタッチパネルセンサの製造方法。
  6. 前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に設けられた第2透明導電層の一部分を覆うよう形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のタッチパネルセンサの製造方法。
  7. 前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に直接に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のタッチパネルセンサの製造方法。
  8. タッチ位置を検出され得る領域に対応する矩形状のアクティブエリアと、前記アクティブエリアを囲む矩形枠状の非アクティブエリアと、を含むタッチパネルセンサを製造する方法において、
    透明な基材フィルムを準備する工程と、
    前記基材フィルムの一方の側の面上であって、前記アクティブエリアとなるべき領域に、x方向に延び、導電性を有する透明な材料からなる第1透明導電体を形成する工程と、
    前記基材フィルムの他方の側の面上であって、前記アクティブエリアとなるべき領域に、y方向に延び、導電性を有する透明な材料からなる第2透明導電体を形成する工程と、
    前記基材フィルムの一方の側の面上であって、非アクティブエリアとなるべき領域に、前記第1透明導電体と電気的に接続された第1取出導電体をフォトリソグラフィー法によって形成する工程と、
    前記基材フィルムの他方の側の面上であって、非アクティブエリアとなるべき領域に、前記第2透明導電体と電気的に接続された第2取出導電体をスクリーン印刷法によって形成する工程と、を備え、
    矩形枠状の前記非アクティブエリアは、y方向に延びる一対の向かい合う第1額縁配線領域と、y方向に直交するx方向に延びる一対の向かい合う第2額縁配線領域と、からなり、
    前記第1取出導電体は、前記第1額縁配線領域と前記アクティブエリアとの境界において、前記第1透明導電体と電気的に接続され、
    前記第2取出導電体は、前記第2額縁配線領域と前記アクティブエリアとの境界において、前記第2透明導電体と電気的に接続され、
    前記第1取出導電体は、前記第1額縁配線領域を通って前記第2額縁配線領域に至るよう形成される
    ことを特徴とするタッチパネルセンサの製造方法。
  9. 前記基材フィルムを準備する工程において、透明な基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の側の面上に設けられた第1透明導電層と、前記基材フィルムの他方の側の面上に設けられた第2透明導電層と、前記第1透明導電層上に設けられ、遮光性および導電性を有する被覆導電層と、を有する積層体が準備され、
    前記第1透明導電層、第2透明導電層および前記被覆導電層をフォトリソグラフィー法によってパターニングすることにより、前記第1透明導電体、前記第2透明導電体および前記第1取出導電体がそれぞれ形成され、
    前記第1透明導電層、第2透明導電層および前記被覆導電層をフォトリソグラフィー法によってパターニングする際、前記被覆導電層上に、所定パターンを有する第1感光層が露光および現像処理により形成されるとともに、前記第2透明導電層上に、前記第1感光層とは異なるパターンを有する第2感光層が露光および現像処理により形成される
    ことを特徴とする請求項8に記載のタッチパネルセンサの製造方法。
  10. 前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に金属ペーストを前記第1取出導電体よりも大きな厚みでスクリーン印刷することにより形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のタッチパネルセンサの製造方法。
  11. 前記第2取出導電体は、前記基材フィルムの他方の側の面上に金属ペーストを5〜20μmの厚みでスクリーン印刷することにより形成される
    ことを特徴とする請求項10に記載のタッチパネルセンサの製造方法。
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