JP2011197527A - 情報表示装置の駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】隣接する2つの表示電極間に配線が設けられた構成において、その2つの表示電極に対向する領域と、配線に接続された表示電極に対向する領域とで互いに異なる色を表示させる場合に、配線による視認性の低下を回避する。
【解決手段】配線12eに接続された表示電極11eに対向する領域の電位差をその領域にて表示させる色に応じたものとし、その後、表示電極11a〜11d,11f〜11iに対向する領域の電位差をその領域にて表示させる色に応じたものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、対向配置された2つの電極層間に挟み込まれた情報表示層において電極層に印加される電圧に基づいて情報を表示する情報表示装置の駆動方法に関する。
従来より、情報を表示する表示装置として、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が用いられており、これらは、テレビ受像機に用いられることによりテレビ局から送信されたテレビ映像を表示したり、パソコンのディスプレイとして用いられることにより、パソコンに保存された情報やインターネットを介して配信された情報を表示したりすることができる。これらの表示装置は、それぞれ一長一短を有しており、例えば、CRTディスプレイは、視野角が広いものの奥行きサイズが厚く、また、液晶ディスプレイは、奥行きサイズが薄いものの視野角が狭く、また、プラズマディスプレイは、視野角が広く奥行きサイズが薄いものの消費電力が多い。
近年、上述したような表示装置に加えて、デジタル情報を紙のように薄い表示媒体に表示する薄型の情報表示装置が普及しはじめている。このような薄型の情報表示装置としては、例えば、対向配置された2つの電極層間に、帯電性粒子が液体内に分散した情報表示層を挟み込み、2つの電極層に電圧が印加された場合に帯電性粒子が液体内を移動することにより、情報を表示する電気泳動ディスプレイがある。このような薄型の情報表示装置は、紙のように薄いために携帯がしやすいとともに、消費電力が少なく、また視野角が広く、さらには、電極に印加する電圧によって表示される情報を書き換えることができるとともに、電源を切断した場合でも表示内容を保持できることから、今後のさらなる普及が予想される。
図6は、一般的な電気泳動ディスプレイの積層構造を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。
一般的な電気泳動ディスプレイは図6(a)に示すように、ガラスや透明フィルム等からなる透明基板122の一方の面に透明電極(例えば、ITO:Indium Tin Oxide)121が形成されてなる透明導電膜基板120と、ベース基材113上に積層された絶縁層115との間に情報表示層130が挟み込まれて構成されている。
絶縁層115の情報表示層130に対向する面には、情報表示層130を用いて情報を表示するための複数の表示電極111が形成されており、また、絶縁層115の情報表示層130とは反対側の面には、表示電極111に電圧を印加するための配線112が形成されており、複数の表示電極111は、絶縁層115に形成された導通部114を介して配線112に接続されている。
情報表示層130は、図6(b)に示すように、隔壁131とシール層134とで囲まれた領域に、帯電性粒子133が分散した隔壁内液体132が収容されて構成されている。隔壁131は、底部と、情報表示層130の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側がベース基材113に対向するように積層されており、開口した側にシール層134が積層されている。
上記のように構成された電気泳動ディスプレイにおいては、表示電極111に選択的に電圧が印加されると、表示電極111と透明電極121との間に生じた電位差によって隔壁内液体132内にて帯電性粒子133がクーロン力で移動し、表示電極111と透明電極121のいずれか一方の側に引き寄せられる。そして、隔壁内液体132が染料または顔料で着色されており、帯電性粒子133が高屈折率の光散乱成分を含むため、透明導電膜基板120側から見た場合、表示電極111側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が着色された状態に見え、また、透明電極121側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が白色に見え、これら見える色の違いによって所望の情報が表現されることになる。
ここで、上述したような電気泳動ディスプレイにおいては、表示電極111と配線112とを接続するために絶縁層115に導通部114を形成する必要があるが、表示電極111に電圧を印加するための配線112を複数の表示電極111間に配置することにより、絶縁層115に導通部114を形成する必要がなくなり、そのための工程が不要となり、さらには、絶縁層115自体も不要となり、コストダウンを図ることができる。
ところが、複数の表示電極111間に配線112を配置した場合、表示電極111に配線112を介して選択的に電圧が印加されると、情報表示部130の配線112に対向する領域においても、上記同様に、配線112と透明電極121との間に生じた電位差によって隔壁内液体132内にて帯電性粒子133がクーロン力で移動し、透明導電膜基板120側から見た場合、配線112側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が着色された状態に見え、また、透明電極121側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が白色に見え、そのため、表示電極111によって表示される情報の視認性が低下してしまう場合がある。
そこで、情報表示層130のうち、表示電極111間に配置された配線112に対向する領域に印刷等によって隠蔽部を設け、それにより、表示電極111によって表示される情報の視認性の低下を回避する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3099048号公報
上述したように、情報表示層のうち表示電極間に配置された配線に対向する領域に印刷等によって隠蔽部を設けることにより、表示電極によって表示される情報の視認性の低下を回避するものにおいては、隠蔽部と配線との位置合わせを行う必要があるが、表示電極間のギャップやその領域に配置される配線の太さがかなり細いものであるため、その位置合わせが困難となり、歩留まり率の面から好ましくない。
ここで、上述したような情報表示装置においては、表示電極に電圧が印加された場合、情報表示層のうちその表示電極に対向する領域が、印加された電圧に応じて表示電極と透明電極との間に生じた電位差によって帯電性粒子が隔壁内液体内を移動して着色された状態あるいは白色に見えることになるが、実際には、情報表示層の表示電極に対向する領域の外周に沿う領域においても、その表示電極に印加された電圧の影響を受け、表示電極に印加された電圧に応じて電位差が生じて帯電性粒子が隔壁内液体内を移動し、表示電極に対向する領域と同一の色に見えるにじみ領域が存在する。このにじみ領域は、情報表示層の表示電極に対向する領域の外周に沿う領域において一定幅を有している。
そのため、表示電極間に配線を配置した場合に、その配線に対向する領域においても、表示電極に対向する領域と同一の色に見えることになるが、情報表示層を着色された状態に見えるようにする表示電極と、情報表示層を白色に見えるようにする表示電極とに、パルス印加のように時分割で異なる電圧を印加する場合に、配線の両側の表示電極に電圧が印加された後に、その表示電極間に配置された配線に電圧が印加されると、配線に対向する領域が、その両側の表示電極に対向する領域とは異なる色に見えてしまうこととなり、視認性が低下するという問題点は解決されなくなってしまう。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、対向配置された第1の電極層と第2の電極層との間に生じた電位差に応じた色を表示する情報表示装置において、第1の電極層を構成する複数の電極間に配線が配置され、その複数の電極と第2の電極層との間と、配線と第2の電極層との間とに時分割で異なる電位差を生じさせた場合であってもその配線による視認性の低下を回避することができる情報表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
ベース基材上に形成された複数の電極からなる第1の電極層と、前記第1の電極層の前記ベース基材とは反対側に対向配置された第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に挟み込まれた情報表示層と、前記複数の電極のうち互いに隣接する2つの電極間にて前記複数の電極のうち他の電極に接続されて前記ベース基材上に形成された配線とを有し、前記複数の電極と前記第2の電極層との間の電位差が前記複数の電極毎に第1及び第2の電位差のいずれか一方とされることにより、前記情報表示層を一方の面側から見た場合に、前記情報表示層の前記第1の電位差とされた領域にて第1の色を表示するとともに、前記情報表示層の前記第2の電位差とされた領域にて前記第1の色とは異なる第2の色を表示し、前記情報表示層が、前記複数の電極に対向する領域の外周に沿って、当該電極と前記第2の電極層との間の電位差に応じた色を表示するにじみ領域を有する情報表示装置において、前記隣接する2つの電極に対向する領域にて前記第1の色を表示させるとともに前記配線に接続された電極に対向する領域にて前記第2の色を表示させる場合の駆動方法であって、
前記配線に接続された電極と前記第2の電極層との間の電位差を前記第2の電位差とし、
前記隣接する2つの電極と前記第2の電極層との間の電位差を前記第1の電位差とする。
上記のように構成された本発明においては、まず、配線に接続された電極と第2の電極層との間の電位差を第2の電位差とすると、情報表示層のうち、配線に接続された電極とその配線に対向する領域が第2の色に表示される。次に、配線を挟んで互いに隣接する2つの電極と第2の電極層との間の電位差を第1の電位差とすると、情報表示層のうち、この2つの電極に対向する領域が第1の色に表示される。ここで、情報表示層の配線に対向する領域においては、配線に接続された電極と第2の電極層との間の電位差が第2の電位差とされたことによって、第1の色とは異なる第2の色が表示されているが、情報表示層が、第1の電極層を構成する複数の電極に対向する領域の外周に沿って、その電極と第2の電極層との間の電位差に応じた色を表示するにじみ領域を有するものであるため、情報表示層の配線に対向する領域においても、この配線を挟んで互いに隣接する2つの電極と第2の電極層との間の電位差が第1の電位差とされることによって第1の色に表示されることになる。これにより、第1の色に表示された領域間に配線による第2の色が表示されることがなくなり、視認性の低下が回避される。
以上説明したように本発明においては、第1の電極層を構成する複数の電極のうち、互いに隣接する2つの電極に対向する領域にて第1の色を表示させるとともに、2つの電極間に設けられた配線に接続された電極に対向する領域にて第2の色を表示させる場合、まず、配線に接続された電極と第2の電極層との間の電位差を、第2の色を表示させるための第2の電位差として配線及び配線に接続された電極に対向する領域にて第2の色を表示させ、その後、互いに隣接する2つの電極と第2の電極層との間の電位差を、第1の色を表示させるための第1の電位差としてその2つの電極に対向する領域にて第1の色を表示させる構成としたため、互いに隣接する2つの電極と第2の電極層との間の電位差を第1の電位差とした際、情報表示層の配線に対向する領域においても、情報表示層のにじみ領域の作用によって第1の色が表示され、それにより、第1の色に表示された領域間に配線による第2の色が表示されることがなくなり、視認性の低下を回避することができる。
本発明の情報表示装置の駆動方法によって駆動する電気泳動ディスプレイに用いられる表示装置用電極基板の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した表示装置用電極基板を用いた情報表示装置の実施の一形態となる電気泳動ディスプレイの構成を示す図である。 図2に示した電気泳動ディスプレイの動作を説明するための図であり、(a)は図1に示した表示電極近傍の帯電性粒子の動きを示す断面図、(b)は図1に示した情報表示層におけるにじみ領域を示す表面図、(c)は図1に示した表示電極の間隔を説明するための断面図、(d)は(c)に示した状態における情報表示層の見え方を示す表面図である。 図1〜図3に示した電気泳動ディスプレイにおいて“0”を黒色表示する場合の透明電極及び表示電極に印加する電圧を示す図である。 図4に示したように透明電極及び表示電極に電圧を印加した場合の表示電極及び配線近傍の帯電性粒子の動きを示す断面図である。 一般的な電気泳動ディスプレイの積層構造を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の情報表示装置の駆動方法によって駆動する電気泳動ディスプレイに用いられる表示装置用電極基板の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態における表示装置用電極基板は図1に示すように、PET等からなるベース基材13の一方の面に、第1の電極層を構成する複数の表示電極11a〜11iと、表示電極11a〜11iに電圧を印加するための複数の配線12a〜12iとが形成されて構成されている。
表示電極11a〜11iは、ベース基材13の一方の面上に、表示される情報に応じたパターンで形成されている。本形態は、この表示電極11a〜11iを用いて数字を表示するものであって、表示電極11a〜11iによって9つのセグメントからなる表示部を構成し、ベース基材13上に形成された配線12a〜12iを介して、この表示電極11a〜11iに対して選択的に電圧が印加され、“0”〜“9”までの数字を表示することができる。
また、表示電極11a〜11iに電圧を印加するための複数の配線12a〜12iは、その一端がそれぞれ表示電極11a〜11iに接続され、そこから9つのセグメントからなる表示部の外部に引き出され、他端が、表示電極11a〜11iに選択的に電圧を印加するための回路(不図示)に接続されている。ここで、表示電極11a〜11d,11f〜11iに電圧を印加するための配線12a〜12d,12f〜12iは、表示電極11a〜11d,11f〜11iの外側に他の表示電極が存在しないことから、表示電極11a〜11d,11f〜11iに接続された一端からそのまま表示部の外部に引き出されているが、表示電極11eに電圧を印加するための配線12eは、表示電極11eが他の表示電極11a〜11d,11f〜11iに囲まれて配置されているため、表示電極11eに接続された一端から、互いに隣接する2つの表示電極11a,11d間を通って表示部の外部に引き出されている。
上記のように構成された表示装置用電極基板10においては、ベース基材13上に印刷を施すことによって表示電極11a〜11i及び配線12a〜12iを形成することができる。例えば、ベース基材13上に、銀ペーストやカーボンペースト等の導電ペーストや導電インキを用いてスクリーン印刷によって表示電極11a〜11i及び配線12a〜12iを印刷することが考えられる。
以下に、上記のように構成された表示装置用電極基板10を用いた情報表示装置について説明する。
図2は、図1に示した表示装置用電極基板10を用いた情報表示装置の実施の一形態となる電気泳動ディスプレイの構成を示す図であり、図1に示した表示電極11a,11d及び配線12e近傍における断面を示す図である。なお、図2においては、情報表示装置の詳細な構成を明確にするために図1に示した表示電極11a,11d及び配線12e近傍における断面しか示していないが、図1に示した表示電極11a,11d及び配線12e近傍以外の領域においても同様の積層構造を有している。
本形態は図2に示すように、図1に示した表示装置用電極基板10の表示電極11a〜11i及び配線12a〜12iが形成された面上に、表示装置用電極基板10の表示電極11a〜11iに印加された電圧によって生じた電位差に応じて情報を表示する情報表示層30及び透明導電膜基板20が積層されて構成されている。透明導電膜基板20は、ガラスや透明フィルム等からなる透明基板22の一方の面に第2の電極層となる透明電極(例えば、ITO)21が形成されて構成されており、表示電極11a〜11iと透明電極21とが対向配置し、これら表示電極11a〜11iと透明電極21との間に情報表示層30が挟み込まれている。透明基板22の表面には、表示電極11a〜11iによる9つのセグメントからなる表示部の外部に対向する領域にマスク印刷(不図示)が施されており、それにより、表示電極11a〜11d,11f〜11iから引き出された配線12a〜12d,12f〜12iと、表示電極11eから引き出された配線12eのうち表示部の外部に配置された部分が透明基板22側から視認されないようになっている。また、情報表示層30は、隔壁31とシール層34とで囲まれた領域に、帯電性粒子33が分散した隔壁内液体32が収容されて構成されている。そして、これら表示装置用電極基板10、情報表示層30及び透明導電膜基板20は、透明電極21と表示電極11a〜11iとが、隔壁31とシール層34とで囲まれた領域に収容された隔壁内液体32を介して対向するように積層されている。なお、隔壁31は、底部と、情報表示層30の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を、例えば130μm□で複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側が表示装置用電極基板10に対向するように積層されており、開口した側にシール層34が積層されている。
ここで、上記のように構成された電気泳動ディスプレイの動作について説明する。
図3は、図2に示した電気泳動ディスプレイの動作を説明するための図であり、(a)は図1に示した表示電極11a〜11i近傍の帯電性粒子33の動きを示す断面図、(b)は図1に示した情報表示層30におけるにじみ領域を示す表面図、(c)は図1に示した表示電極11a〜11iの間隔を説明するための断面図、(d)は(c)に示した状態における情報表示層30の見え方を示す表面図である。なお、図3においては、表示電極11a〜11iをまとめて表示電極11として示す。
図2に示した電子泳動ディスプレイは、透明電極21に所定の電圧が印加されるとともに、表示電極11a〜11iに選択的に電圧が印加されると、表示電極11a〜11iと透明電極21との間に生じた電位差によって隔壁内液体32内にて帯電性粒子33がクーロン力で移動し、表示電極11a〜11iと透明電極21のいずれか一方の側に引き寄せられていく。そして、隔壁内液体32が染料または顔料で黒色に着色されており、帯電性粒子33が高屈折率の光散乱成分を含むため、透明導電膜基板20側から見た場合、表示電極11a〜11i側に帯電性粒子33が引き寄せられた領域が黒色に見え、また、透明電極21側に帯電性粒子33が引き寄せられた領域が白色に見え、これら見える色の違いによって所望の情報が表現されることになる。
ここで、図2に示した電気泳動ディスプレイにおいては、例えば、透明電極21が0Vとされた状態で表示電極11a〜11iにプラスの電圧が印加されると、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域においては、表示電極11a〜11iに対して透明電極21側がマイナスとなる電位差が生じ、隔壁31及びシール層34で囲まれた領域に収容された隔壁内液体32が誘電性物質からなり、帯電性粒子33がマイナス電位に帯電しているものであることから、帯電性粒子33が表示電極11a〜11i側に引き寄せられていくが、図3(a)に示すように、表示電極11a〜11iに対向する領域に隣接する領域、すなわち、表示電極11a〜11iに対向する領域の外周に沿う領域においても、表示電極11a〜11iに対向する領域に生じた電位差の影響を受け、一定の幅だけ、帯電性粒子33が表示電極11a〜11i側に引き寄せられていく。
そのため、この電気泳動ディスプレイを透明導電膜基板20側から観察すると、図3(b)に示すように、表示電極11a〜11iに対向する領域が、着色された着色表示領域41として黒色に見えるとともに、この表示電極11a〜11iに対向する領域に隣接する領域においても、一定幅Wを有するにじみ領域42として着色表示領域41と同一の黒色に見えるようになる。これにより、情報表示層30においては、表示電極11a〜11iに対向する領域にて黒色及び白色のうちその領域にて生じた電位差に応じた色が表示されるとともに、表示電極11a〜11iに対向する領域に隣接する領域に、黒色及び白色のうちその表示電極に対向する領域にて生じた電位差に応じた色を表示する一定幅を具備するにじみ領域42を有することになる。なお、このにじみ領域42は、情報表示層30の厚さや、隔壁31の厚さ、隔壁31によって区切られる空間の大きさ、帯電性粒子33の大きさ、表示電極11a〜11iに印加される電位の大きさ等によってその幅が決まる。
そこで、本形態においては、表示電極11a〜11iのうち、隣接する2つの表示電極の間隔がにじみ領域42の幅Wの2倍となっている。すると、図3(c)に示すように、透明電極21が0Vとされた状態で表示電極11a〜11iにプラスの電圧が印加されると、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において帯電性粒子33が表示電極11a〜11i側に引き寄せられるとともに、隣接する2つの表示電極間の領域においても帯電性粒子33が表示電極11a〜11i側に引き寄せられることになる。
それにより、図3(d)に示すように、隣接する2つの表示電極間の領域が情報表示層30のにじみ領域42によって覆われることとなり、透明電極21が0Vとされた状態でこれら2つの表示電極にプラスの電圧が印加された場合、2つの表示電極に対向する領域と、2つの表示電極間の領域とが、それぞれ着色表示領域41とにじみ領域42として同一の黒色に見えるようになる。なお、にじみ領域42においては、帯電性粒子33が表示電極11a〜11i側に引き寄せられるものの隔壁31の底部に接しない場合も生じるが、その領域においても、帯電性粒子33が表示電極11a〜11i側に引き寄せられることにより、着色表示領域41と同一の黒色に見えることになる。
また、その反対に、透明電極21にプラスの電圧が印加された状態で表示電極11a〜11iが0Vとされた場合においても、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において帯電性粒子33が透明電極21側に引き寄せられるとともに、隣接する2つの表示電極間の領域においても帯電性粒子33が透明電極21側に引き寄せられ、それにより、表示電極11a〜11iに対向する領域と、隣接する2つの表示電極間の領域とが白色に見えることとなる。
以下に、上述した電気泳動ディスプレイの駆動方法について、表示電極11a〜11d,11f〜11iに対向する領域を黒色表示し、表示電極11eに対向する領域を白色表示することによって“0”を黒色表示する場合を例に挙げて説明する。
図4は、図1〜図3に示した電気泳動ディスプレイにおいて“0”を黒色表示する場合の透明電極21及び表示電極11a,11d,11eに印加する電圧を示す図である。また、図5は、図4に示したように透明電極21及び表示電極11a,11d,11eに電圧を印加した場合の表示電極11a,11d及び配線12e近傍の帯電性粒子33の動きを示す断面図である。
図1〜図3に示した電気泳動ディスプレイにおいては、図4に示すように、透明電極21に対して一定周期で0Vと30Vが交互に印加されている。
図1〜図3に示した電気泳動ディスプレイにおいて“0”を黒色表示する場合は、まず、透明電極21に30Vが印加された状態において、表示電極11eを配線12eを介して0Vとするとともに、表示電極11a〜11d,11f〜11iに配線12a〜12d,12f〜12iを介して30Vを印加する(区間A)。
すると、情報表示層30の表示電極11a〜11d,11f〜11iに対向する領域においては、表示電極11a〜11d,11f〜11iと透明電極21とに印加される電圧が等しいことから電位差が生じず、図5(a)に示すように、隔壁内液体32中における帯電性粒子33の移動はない。また、情報表示層30の表示電極11eに対向する領域や表示電極11eに接続された配線12eに対向する領域においては、透明電極21に印加された電圧が30Vであり、表示電極11e及び配線12eが0Vとされていることから、表示電極11e及び配線12eに対して透明電極21側がプラスとなる第2の電位差が生じ、それにより、図5(a)に示すように、帯電性粒子33が隔壁内液体32中を移動して透明電極21側に引き寄せられていき、それにより、透明導電膜基板20側から見た場合、第2の色となる白色が表示されることになる。なお、この際、表示電極11e及び配線12eの近傍の領域においても、上述した情報表示層30におけるにじみ領域42の影響によって白色が表示される。
次に、透明電極21が0Vとされた状態において、表示電極11eを配線12eを介して0Vとするとともに、表示電極11a〜11d,11f〜11iに配線12a〜12d,12f〜12iを介して30Vを印加する(区間B)。
すると、情報表示層30の表示電極11eに対向する領域や表示電極12eに接続された配線12eに対向する領域においては、表示電極11e及び配線12eと透明電極21の電圧が等しいことから電位差が生じず、それにより、帯電性粒子33が透明電極21側に引き寄せられた状態が維持される。また、情報表示層30の表示電極11a〜11d,11f〜11iに対向する領域においては、透明電極21が0Vであり、表示電極11a〜11d,11f〜11iに印加された電圧が30Vであることから、表示電極11a〜11d,11f〜11iに対して透明電極21側がマイナスとなる第1の電位差が生じ、それにより、図5(b)に示すように、帯電性粒子33が隔壁内液体32中を移動して表示電極11a〜11d,11f〜11i側に引き寄せられていき、それにより、透明導電膜基板20側から見た場合、第1の色となる黒色が表示されることになる。また、この際、表示電極11a,11dの外周に沿う領域においては、上述した情報表示層30のにじみ領域42の影響によって、帯電性粒子33が隔壁内液体32中を移動して表示電極11a,11d側に引き寄せられていき、それにより、透明導電膜基板20側から見た場合、第1の色となる黒色が表示されることになるが、表示電極11a,11dの間隔が、にじみ領域42の幅の2倍であることから、表示電極11a,11dの間の領域、すなわち、配線12eに対向する領域においても、図5(b)に示すように、帯電性粒子33が隔壁内液体32中を移動して表示電極11a,11d側に引き寄せられていき、それにより、透明導電膜基板20側から見た場合に黒色が表示されることになる。
このように、隣接する2つの表示電極間に配線が設けられた構成において、その2つの表示電極に対向する領域と、配線に接続された表示電極に対向する領域とで互いに異なる色を表示させる場合に、情報表示層30が有するにじみ領域42の性質を利用して、まず、配線に接続された表示電極と透明電極21との間の電位差をその表示する色に応じたものとし、その後、2つの隣接する表示電極と透明電極21との間の電位差をその表示する色に応じたものとすることにより、配線に対向する領域においても、隣接する2つの表示電極に対向する領域にて表示される色が表示されることとなり、視認性の低下を回避することができる。
なお、本形態においては、隣接する2つの表示電極11a,11d間に配線12eが設けられた構成において、表示電極11a,11dに対向する領域を黒色表示するとともに、配線12eに接続された表示電極11eに対向する領域を白色表示する場合を例に挙げて説明したが、表示電極11a,11dに対向する領域を白色表示するとともに、配線12eに接続された表示電極11eに対向する領域を黒色表示する場合においても同様に、まず、配線12eに接続された表示電極11eに対向する領域を黒色表示してから、表示電極11a,11dに対向する領域を白色表示するように駆動すれば、配線12eに対向する領域の色が、表示電極11a,11dに対向する領域と同じ白色となる。
また、本形態においては、情報表示層30として、隔壁内液体32に分散した帯電性粒子33が、表示電極11a〜11iと透明電極21との間の電位差によって表示電極11a〜11i側または透明電極21側に移動して表示が切り替わる垂直型電気泳動方式の薄型表示部材を例に挙げて説明したが、情報表示層30としては、電圧が印加されることにより情報を表示する情報表示層を有するものであれば、コレステリック液晶や電子粉粒タイプのもの等、適宜適用することができる。
10 表示装置用電極基板
11,11a〜11i 表示電極
12a〜12i 配線
13 ベース基材
20 透明導電膜基板
21 透明電極
22 透明基板
30 情報表示層
31 隔壁
32 隔壁内液体
33 帯電性粒子
34 シール層
41 着色表示領域
42 にじみ領域

Claims (1)

  1. ベース基材上に形成された複数の電極からなる第1の電極層と、前記第1の電極層の前記ベース基材とは反対側に対向配置された第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に挟み込まれた情報表示層と、前記複数の電極のうち互いに隣接する2つの電極間にて前記複数の電極のうち他の電極に接続されて前記ベース基材上に形成された配線とを有し、前記複数の電極と前記第2の電極層との間の電位差が前記複数の電極毎に第1及び第2の電位差のいずれか一方とされることにより、前記情報表示層を一方の面側から見た場合に、前記情報表示層の前記第1の電位差とされた領域にて第1の色を表示するとともに、前記情報表示層の前記第2の電位差とされた領域にて前記第1の色とは異なる第2の色を表示し、前記情報表示層が、前記複数の電極に対向する領域の外周に沿って、当該電極と前記第2の電極層との間の電位差に応じた色を表示するにじみ領域を有する情報表示装置において、前記隣接する2つの電極に対向する領域にて前記第1の色を表示させるとともに前記配線に接続された電極に対向する領域にて前記第2の色を表示させる場合の駆動方法であって、
    前記配線に接続された電極と前記第2の電極層との間の電位差を前記第2の電位差とし、
    前記隣接する2つの電極と前記第2の電極層との間の電位差を前記第1の電位差とする、情報表示装置の駆動方法。
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