JP6360329B2 - 情報表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対向配置された2つの電極層に挟み込まれた情報表示層において電極層に印加される電圧に基づいて情報を表示する情報表示装置に関する。
従来より、情報を表示する表示装置として、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等が用いられており、これらは、テレビ受像機に用いられることによりテレビ局から送信されたテレビ映像を表示したり、パソコンのディスプレイとして用いられることにより、パソコンに保存された情報やインターネットを介して配信された情報を表示したりすることができる。
近年、上述したような表示装置に加えて、デジタル情報を紙のように薄い表示媒体に表示する薄型の情報表示装置が普及しはじめている。このような薄型の情報表示装置としては、例えば、対向配置された2つの電極層間に、帯電性粒子が液体内に分散した情報表示層を挟み込み、2つの電極層に電圧が印加された場合に帯電性粒子が液体内を移動することにより、情報を表示する電気泳動ディスプレイがある。このような薄型の情報表示装置は、紙のように薄いために携帯がしやすいとともに、消費電力が少なく、また視野角が広く、さらには、電極に印加する電圧によって表示される情報を書き換えることができるとともに、電源を切断した場合でも表示内容を保持できることから、今後のさらなる普及が予想される。
図6は、一般的な電気泳動ディスプレイの積層構造を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。
一般的な電気泳動ディスプレイは図6(a)に示すように、ガラスや透明フィルム等からなる透明基板122の一方の面に透明電極(例えば、ITO:Indium Tin Oxide)121が形成されてなる透明導電膜基板120と、ベース基材113上に積層された絶縁層115との間に情報表示層130が挟み込まれて構成されている。
絶縁層115の情報表示層130に対向する面上には、情報表示層130を用いて情報を表示するための複数の表示電極111が形成されており、また、絶縁層115の情報表示層130とは反対側の面には、表示電極111に電圧を印加するための配線112が形成されており、複数の表示電極111は、絶縁層115に形成された導通部116を介して配線112に接続されている。
情報表示層130は、図6(b)に示すように、隔壁131とシール層134とで囲まれた領域に、帯電性粒子133が分散した隔壁内液体132が収容されて構成されている。隔壁131は、底部と、情報表示層130の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側がベース基材113に対向するように積層されており、開口した側にシール層134が積層されている。このように構成された情報表示層130は、ベース基材113側にホットメルト等の粘着剤が塗布されることによって積層された粘着剤層140によって表示電極111と接着されている。
上記のように構成された電気泳動ディスプレイにおいては、表示電極111に選択的に電圧が印加されると、隔壁内液体132内にて帯電性粒子133がクーロン力で移動し、表示電極111と透明電極121のいずれか一方の側に引き寄せられる。そして、隔壁内液体132が染料または顔料で着色されており、帯電性粒子133が高屈折率の光散乱成分を含むため、透明導電膜基板120側から見た場合、表示電極111側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が着色された状態に見え、また、透明電極121側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が白色に見え、これら見える色の違いによって所望の情報が表現されることになる。
ここで、上述したような電気泳動ディスプレイにおいては、表示電極111と配線112とを接続するために絶縁層115に導通部116を形成する必要があるが、表示電極111に電圧を印加するための配線112を複数の表示電極111間に配置することにより、絶縁層115に導通部116を形成する必要がなくなり、そのための工程が不要となり、さらには、絶縁層115自体も不要となり、コストダウンを図ることができる。
ところが、複数の表示電極111間に配線112を配置した場合、表示電極111に配線112を介して選択的に電圧が印加されると、情報表示部130の配線112に対向する領域においても、上述したように隔壁内液体132内にて帯電性粒子133がクーロン力で移動し、透明導電膜基板120側から見た場合、配線112側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が着色された状態に見え、また、透明電極121側に帯電性粒子133が引き寄せられた領域が白色に見え、そのため、表示電極111によって表示される情報の視認性が低下してしまう。
そこで、配線112のベース基材113上における形成高さを、その配線112に隣接する表示電極111のベース基材113上における形成高さよりも低くすることにより、情報表示層130の配線112に対向する領域において、配線112と情報表示層130との間隔を広くすることで配線112に印加された電圧の影響を受けにくくし、それにより、表示電極111によって表示される情報の視認性の低下を回避する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ベース基材上に表示電極が島状に孤立した状態で形成された構成において、孤立した表示電極に電圧を印加するための配線のベース基材上における形成高さを表示電極の形成高さよりも低くするとともに、ベース基材上における形成高さが配線の形成高さよりも高い土手部材を配線の両側に沿って形成することにより、上記同様に、情報報表示層の配線に対向する領域において、配線と情報表示層との間隔を広くすることで配線に印加された電圧の影響を受けにくくし、それにより、表示電極によって表示される情報の視認性の低下を回避する技術が考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2011−150066号公報 特開2011−150065号公報
一般に、上述した電気泳動ディスプレイのような積層構造を有する情報表示装置においては、加熱しながら加圧するラミネート加工を施すことにより、情報表示層に積層された粘着剤層によって情報表示層を表示電極やベース基材に接着させることになる。
図7は、表示電極とそれに接続された配線とがベース基材の同一面に形成された情報表示装置において、加熱しながら加圧するラミネート加工を施すことにより情報表示層を表示電極やベース基材に接着させた際の配線近傍の状態を示す部分断面図である。
図7に示すように、情報表示層230を表示電極211a,211dやベース基材213に粘着剤層240によって接着する場合、ラミネート加工の際の加熱によって粘着剤層240が溶融する。そのため、上述したように、配線212eのベース基材213上における形成高さを表示電極211a,211dよりも低くした場合、溶融した粘着剤層240がダレて配線212eに接触してしまうことになる。
すると、粘着剤層240を構成する粘着剤が空気よりも誘電率が高いことから、情報表示部230の配線212eに対向する領域においても、配線212eに印加された電圧の影響を受け、隔壁内液体232内にて帯電性粒子233がクーロン力で移動し、情報の視認性が低下してしまうことになる。
このような問題点は、特許文献2に開示された土手部材を用いた情報表示装置においても、同様に生じるものである。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、情報表示層を電極層に接着するための粘着剤層によって配線による視認性低下が生じてしまうことを回避できる情報表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
ベース基材上に形成された第1の電極層と、前記第1の電極層の前記ベース基材とは反対側に対向配置された第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に挟み込まれ、前記第1の電極層側に加熱により溶融する粘着剤層が積層された情報表示層とを有し、前記第1の電極層が、複数の電極、または、複数の電極と、前記ベース基材上における形成高さが前記電極と同一となる土手部材とからなり、前記複数の電極に第1及び第2の電圧のいずれか一方を選択的に印加することにより、前記情報表示層を一方の面側から見た場合に、前記情報表示層の前記第1の電圧が印加された電極に対向する領域と前記情報表示層の前記第2の電圧が印加された電極に対向する領域とで互いに異なる色を表示する情報表示装置において、
前記複数の電極に電圧を印加するための配線が前記ベース基材上に形成され、該配線の両側に沿って、前記複数の電極のうち当該配線によって電圧が印加される電極以外の電極または土手部材が形成され、
前記配線は、前記ベース基材上における形成高さが、前記第1の電極層の前記ベース基材上における形成高さよりも低く、
前記粘着剤層の前記情報表示層とは反対側の全面に、絶縁性を具備するシート状接着テープが貼着されていることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、情報表示層を第1の電極層に接着する粘着剤層が情報表示層に積層されているが、粘着剤層の情報表示層とは反対側の表面のうち、少なくとも配線の両側に沿う2つの電極または土手部材の当該配線に沿う端部に対向する領域間に渡って、絶縁性を具備するシート状接着テープが貼着されているので、情報表示層と第1の電極層とを接着する際に粘着剤層が溶融しても、シート状接着テープが貼着されている領域においては、溶融した粘着剤層がシート状接着テープによって堰き止められ、ベース基材上における形成高さが第1の電極層よりも低い配線に接触することが回避されることになる。これにより、情報表示層においては、配線に対向する領域が配線に印加された電圧の影響を受けることがなくなり、配線による視認性低下が回避される。
本発明においては、情報表示層を第1の電極層に接着するために情報表示層に積層された粘着剤層の情報表示層とは反対側の表面のうち、少なくとも配線の両側に沿う2つの電極または土手部材の当該配線に沿う端部に対向する領域間に渡って、絶縁性を具備するシート状接着テープが貼着されているため、情報表示層と第1の電極層とを接着する際に粘着剤層が溶融しても、シート状接着テープが貼着されている領域においては、溶融した粘着剤層がシート状接着テープによって堰き止められ、配線に接触することが回避されることになり、情報表示層を電極層に接着するための粘着剤層によって配線による視認性低下が生じることを回避できる。
本発明の情報表示装置に用いられる表示装置用電極基板の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した表示装置用電極基板を用いた情報表示装置の実施の一形態を示す図であり、(a)は表示装置用電極基板が図1(b)に示した部分に相当する領域の断面図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。 図2に示した情報表示装置にて“0”を表示させる際の動作を説明するための図である。 図2に示した情報表示装置における情報の見え方を説明するための図である。 図2に示した情報表示装置においてシート状接着テープが情報表示に及ぼす影響を説明するための図であり、(a)はシート状接着テープの材質による影響を示す図、(b)はシート状接着テープの厚さによる影響を示す図である。 一般的な電気泳動ディスプレイの積層構造を示す図であり、(a)は全体の積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。 表示電極とそれに接続された配線とがベース基材の同一面に形成された情報表示装置において、加熱しながら加圧するラミネート加工を施すことにより情報表示層を表示電極やベース基材に接着させた際の配線近傍の状態を示す部分断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の情報表示装置に用いられる表示装置用電極基板の実施の一形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態における表示装置用電極基板は図1に示すように、PET等からなるベース基材13の一方の面に、第1の電極層を構成する複数の表示電極11a〜11iと、表示電極11a〜11iに電圧を印加するための複数の配線12a〜12iとが形成されて構成されている。
表示電極11a〜11iは、ベース基材13の一方の面上に、表示される情報に応じたパターンで形成されている。本形態は、この表示電極11a〜11iを用いて数字を表示するものであって、表示電極11a〜11iによって9つのセグメントからなる表示部を構成し、ベース基材13上に形成された配線12a〜12iを介して、この表示電極11a〜11iに対して選択的に電圧が印加され、“0”〜“9”までの数字を表示することができる。
また、表示電極11a〜11iに電圧を印加するための複数の配線12a〜12iは、その一端がそれぞれ表示電極11a〜11iに接続され、そこから9つのセグメントからなる表示部の外部に引き出され、他端が、表示電極11a〜11iに選択的に電圧を印加するための回路(不図示)に接続されている。ここで、表示電極11a〜11d,11f〜11iに電圧を印加するための配線12a〜12d,12f〜12iは、表示電極11a〜11d,11f〜11iの外側に他の表示電極が存在しないことから、表示電極11a〜11d,11f〜11iに接続された一端からそのまま表示部の外部に引き出されているが、表示電極11eに電圧を印加するための配線12eは、表示電極11eが他の表示電極11a〜11d,11f〜11iに囲まれて配置されているため、表示電極11eに接続された一端から、互いに隣接する2つの表示電極11a,11d間を通って表示部の外部に引き出されている。また、表示電極11a〜11i及び配線12a〜12iは、上述したようにベース基材13の同一面に形成されているが、配線12a〜12iのベース基材13上における形成高さが、表示電極11a〜11iのベース基材13上における形成高さよりも低くなっている。
上記のように構成された表示装置用電極基板10においては、ベース基材13上に印刷を施すことによって表示電極11a〜11i及び配線12a〜12iを形成することができる。例えば、ベース基材13上に、銀ペーストやカーボンペースト等の導電ペーストや導電インキを用いてスクリーン印刷によって表示電極11a〜11i及び配線12a〜12iを印刷することが考えられる。このようにスクリーン印刷によって表示電極11a〜11i及び配線12a〜12iを形成した場合、配線12a〜12iの幅が狭いことから、表示電極11a〜11iが形成される領域における導電ペーストや導電インキの塗布量と、配線12a〜12iが形成される領域における導電ペーストや導電インキの塗布量とを互いに異ならせる制御を行わなくても、配線12a〜12iのベース基材13上における形成高さを、表示電極11a〜11iのベース基材13上における形成高さよりも低くすることができる。
以下に、上記のように構成された表示装置用電極基板10を用いた情報表示装置について説明する。
図2は、図1に示した表示装置用電極基板10を用いた情報表示装置の実施の一形態を示す図であり、(a)は表示装置用電極基板10が図1(b)に示した部分に相当する領域の断面図、(b)は(a)に示したA部拡大図である。
本形態は図2に示すように、図1に示した表示装置用電極基板10の表示電極11a〜11i及び配線12a〜12iが形成された面上に、表示装置用電極基板10の表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じて情報を表示する情報表示層30が積層され、この情報表示層30上に透明導電膜基板20が積層されて構成されている。
透明導電膜基板20は、ガラスや透明フィルム等からなる透明基板22の一方の面に第2の電極層となる透明電極(例えば、ITO)21が形成されて構成されており、表示電極11a〜11iと透明電極21とが対向配置し、これら表示電極11a〜11iと透明電極21との間に情報表示層30が挟み込まれている。
情報表示層30は、隔壁31とシール層34とで囲まれた領域に、帯電性粒子33が分散した隔壁内液体32が収容されて構成されている。そして、これら表示装置用電極基板10、情報表示層30及び透明導電膜基板20は、透明電極21と表示電極11a〜11iとが、隔壁31とシール層34とで囲まれた領域に収容された隔壁内液体32を介して対向するように積層されている。なお、隔壁31は、底部と、情報表示層30の外周部となる側部と、側部で囲まれた領域を、例えば130μm□で複数の領域に区画するための壁部とからなり、底部とは反対側の面が開口した形状となっている。そして、底部側が表示装置用電極基板10に対向するように積層されており、開口した側にシール層34が積層されている。このように構成された情報表示層30は、ベース基材13側の全面にホットメルト等の加熱により溶融する粘着剤が塗布されることによって積層された粘着剤層40と、この粘着剤層40の情報表示層30とは反対側の表面の全面に貼着されたシート状接着テープ50とによって表示電極11a〜11iと接着されている。これにより、シート状接着テープ50が表示電極11a〜11iのそれぞれと接着されていることになるが、シート状接着テープ50が絶縁性材料からなるものであるため、表示電極11a〜11i間が電気的に短絡してしまうことはない。なお、シート状接着テープ50は、加熱されても溶融せず、フィルム状に形状が固定されたものであって、芯材の両面に粘着剤が塗布されたものであってもよい。
以下に、上記のように構成された情報表示装置1の動作について、図1に示した9つのセグメントを用いて“0”を表示する場合を例に挙げて説明する。
図3は、図2に示した情報表示装置1にて“0”を表示させる際の動作を説明するための図であり、(a)は表示電極11eが形成された領域の近傍の断面を示す図、(b)は表示電極11a,11d及び配線12eが形成された領域の近傍の断面を示す図である。
図2に示した情報表示装置1にて“0”を表示する場合、透明電極21をGND電位とし、また、ベース基材13に形成された配線12a〜12iを介して、表示電極11a〜11d,11f〜11iにプラスの電圧を印加し、表示電極11eにマイナスの電圧を印加する。
すると、隔壁31及びシール層34で囲まれた領域に収容された隔壁内液体32が誘電性物質からなり、帯電性粒子33がマイナス電位に帯電しているものであることから、帯電性粒子33が隔壁内液体32内をクーロン力で移動し、図3(a)に示すように、マイナスの電圧が印加された表示電極11eが形成された領域においては帯電性粒子33が透明電極21側に引き寄せられる。また、同様に、プラスの電圧が印加された表示電極11a〜11d,11f〜11iが形成された領域においては、帯電性粒子33が表示電極11a〜11d,11f〜11i側に引き寄せられる。
そして、隔壁内液体32が染料または顔料で着色されており、帯電性粒子33が高屈折率の光散乱成分を含むため、この情報表示装置1を透明導電膜基板20側から見た場合、表示電極11a〜11i側に帯電性粒子33が引き寄せられた領域、すなわち、表示電極11a〜11d,11f〜11iに対向する領域が着色された状態に見え、また、透明電極21側に帯電性粒子33が引き寄せられた領域、すなわち、表示電極11eに対向する領域が白色に見え、それにより、表示電極11a〜11d,11f〜11iに対向する領域が着色された状態となった“0”が見えるようになる。なお、情報表示層30のうち、表示電極11a〜11iに対向しない領域においては、帯電性粒子33が隔壁内液体32内に分散した状態となっており、それにより、情報表示装置1を透明導電膜基板20側から見た場合、白色と着色された色との中間色に見えている。
なお、ベース基材13、表示電極11a〜11i及び配線12a〜12iとして透明な材料からなるものを用いることにより、表示電極11a〜11iと透明電極21との間の電位差に応じた情報表示層30の表示色の変化をベース基材13側からでも視認することができる。
ここで、表示電極11eに対向する領域においては、表示電極11eにマイナスの電圧が印加されることにより、図3(a)に示すように帯電性粒子33が透明電極21側に引き寄せられているが、表示電極11eには配線12eを介してマイナスの電圧が印加されているため、配線12eにもマイナスの電圧が印加されている状態となっており、そのため、配線12eのベース基材13上における形成高さが表示電極11eと同じ場合、配線12eに対向する領域においても、帯電性粒子33が透明電極21側に引き寄せられ、透明導電膜基板20側から見た場合に白色に見えることとなる。ところが、この配線12eは、2つの表示電極11a,11d間を通って表示部の外部に引き出されているため、“0”を表示する場合のように、これら2つの表示電極11a,11dに対向する領域が着色した状態に見える場合、その間の領域が白色に見えてしまうと、表示電極11a〜11d,11f〜11iに対向する領域が着色された状態となった“0”が見えるものの、その“0”の中の一部に配線12eの形状による白色の線が見えてしまい、“0”の視認性が低下してしまう。
そこで、配線12a〜12iのベース基材13上における形成高さが、表示電極11a〜11iのベース基材13上における形成高さよりも低くなっており、それにより、配線12a〜12iと情報表示層30との間隔が、表示電極11a〜11iと情報表示層30との間隔よりも広くなっている。さらに、粘着剤層40の情報表示層30とは反対側の表面、すなわち粘着剤層40の配線12a〜12i側の表面にシート状接着テープ50が貼着されていることにより、情報表示層30と表示装置用電極基板10とを加熱によって接着する際に粘着剤層40が溶融しても、溶融した粘着剤層40がシート状接着テープ50によって堰き止められ、配線12a〜12iに接触することが回避されることになる。
実際には、粘着剤層40の情報表示層30とは反対側の表面、すなわち粘着剤層40の配線12a〜12i側の表面にシート状接着テープ50が貼着され、このシート状接着テープ50によって表示装置用電極基板10が接着されているため、粘着剤層40の配線12a〜12i側の表面にシート状接着テープ50を貼着した後、常温にて表示装置用電極基板10を接着する工程とすることにより、配線12a〜12iを有する表示装置用電極基板10を接着する際に加熱する必要がなく、粘着剤層40が溶融することがなくなるが、その場合でも、例え、粘着剤層40が溶融したとしても、上記のように、溶融した粘着剤層40が配線12a〜12iに接触することが回避されることになる。
これにより、図3(b)に示すように、表示電極11a,11d及び配線12eが形成された領域の近傍においては、表示電極11a,11dが粘着剤層40及びシート状接着テープ50を介して情報表示層30の隔壁31の底部に当接しているものの、これら表示電極11a,11dが土手のように作用して配線12eとシート状接着テープ50とが当接していない状態が保たれる。そして、帯電性粒子33が、印加された電圧によって隔壁内液体33内をクーロン力で移動するものであることから、配線12eと情報表示層30との間隔が広がることによって印加された電圧の影響が小さくなると、図3(b)に示すように帯電性粒子33の移動が少なくなり、それにより、情報表示層30の配線12eに対向する領域においては、情報表示装置1を透明導電膜基板20側から見た場合、表示電極11a〜11iに対向しない領域と同様に、白色と着色された色との中間色に見えることになる。
図4は、図2に示した情報表示装置1における情報の見え方を説明するための図であり、(a)は表示電極11a,11d及び配線12eが形成された領域の近傍の見え方を示す図、(b)は全体の見え方を示す図である。
上述したように、図2に示した情報表示装置1において“0”を表示した場合、図4(a)に示すように、表示電極11a,11d,11gに対向する領域が着色した状態に見え、表示電極11eに対向する領域が白色に見える。また、表示電極11a〜11iに対向しない領域においては、配線12eに対向する領域も含めて、白色と着色された色との中間色に見えることになる。
これにより、この情報表示装置1を透明導電膜基板20側から見た場合、表示電極11a〜11d,11f〜11iに対向する領域が着色された状態となるとともに、表示電極11eに対向する領域が白色となった“0”が見えるようになる。そして、表示電極11a〜11iに対向しない領域においては、全ての領域において、白色と着色された色との中間色に見えることになり、表示された“0”の中に、“0”を表示するための白色や着色された色によって、表示とは無関係の線等が入ってしまうことがない。
このように本形態においては、情報表示層30を表示装置用電極基板10に接着するために情報表示層30に積層された粘着剤層40の情報表示層30とは反対側の表面、すなわち粘着剤層40の配線12a〜12i側の表面にシート状接着テープ50が貼着されていることにより、情報表示層30と表示装置用電極基板10とを接着する際に粘着剤層40が溶融しても、溶融した粘着剤層40がシート状接着テープ50によって堰き止められ、配線12a〜12iに接触することがシート状接着テープ50によって回避されることになり、それにより、情報表示層30を表示装置用電極基板10に接着する粘着剤層40によって配線12a〜12iによる視認性低下が生じることを回避できる。
以下に、上述した効果を得るための絶縁性を具備するシート状接着テープ50の構成について説明する。
図5は、図2に示した情報表示装置1においてシート状接着テープ50が情報表示に及ぼす影響を説明するための図であり、(a)はシート状接着テープ50の材質による影響を示す図、(b)はシート状接着テープ50の厚さによる影響を示す図である。
上述したように、本形態においては、情報表示層30に積層された粘着剤層40の情報表示層30とは反対側の表面にシート状接着テープ50が貼着されていることにより、情報表示層30と表示装置用電極基板10とを接着する際に粘着剤層40が溶融しても、溶融した粘着剤層40がシート状接着テープ50によって堰き止められ、配線12a〜12iに接触することが回避されるが、絶縁性材料からなるシート状接着テープ50が情報表示層30と表示電極11a〜11iとの間に介在することになるため、その材質によっては、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報が表示されなくなってしまう虞れがある。
そこで、シート状接着テープ50の材質を変えて、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報が表示されるかどうかの実験を行った。
すると、図5(a)に示すように、シート状接着テープ50として、誘電率が3[F/m]のPETを用いた場合、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報が表示されなくなってしまった。
一方、シート状接着テープ50として、誘電率が4.5[F/m]のアクリルを用いた場合や、誘電率が7.1[F/m]のウレタンを用いた場合や、誘電率が8.1[F/m]のポリエステルを用いた場合は、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報が表示された。
この実験結果により、シート状接着テープ50としては、誘電率が4.5[F/m]以上の材質のものを用いれば、溶融した粘着剤層40が配線12a〜12iに接触することを回避しながらも、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報を表示することができる。
また、シート状接着テープ50の厚さが厚くなると、情報表示層30と表示電極11a〜11iとの間隔が広がってしまうため、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報が表示されなくなってしまう虞れがある。
そこで、シート状接着テープ50の厚さを変えて、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報が表示されるかどうかの実験を行った。
すると、図5(b)に示すように、シート状接着テープ50としてアクリルを用い、その厚さを25[μm]や30[μm]とした場合は、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報が表示された。
一方、シート状接着テープ50としてアクリルを用い、その厚さを50[μm]とした場合は、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報が表示されなくなってしまった。
この実験結果により、シート状接着テープ50としてアクリルを用いた場合は、その厚さが30[μm]以下であれば、溶融した粘着剤層40が配線12a〜12iに接触することを回避しながらも、情報表示層30の表示電極11a〜11iに対向する領域において、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じた情報を表示することができる。
なお、本形態においては、粘着剤層40の情報表示層30とは反対側の表面の全面にシート状接着テープ50が貼着されているが、シート状接着テープ50は、粘着剤層40の情報表示層30とは反対側の表面のうち、少なくとも配線の両側に沿う2つの表示電極のその配線に沿う端部に対向する領域間に渡って貼着されていれば、上述した効果を得ることができる。
また、本形態においては、情報表示層30の配線12eに対向する領域が、透明導電膜基板20側から見た場合に、白色と着色された色との中間色に見えるものを例に挙げて説明したが、この領域にて見える色は、白色と着色された色との厳密な中間色に限らない。これは、表示電極11a〜11iに印加する電圧の大きさや、配線12eと情報表示層30との間隔、または、情報表示層30における帯電性粒子33の移動特性によって決まるものである。
また、表示電極が島状に孤立して形成されたものにおいては、配線の両側に沿うように、ダミー電極や樹脂等からなる電圧が印加されない土手部材を、表示電極と同一の高さに形成しておき、配線のベース基材上における形成高さをこの土手部材の形成高よりも低くすることにより、情報表示層と配線との間隔が広がり、さらに、上記同様に、シート状接着シートによって、溶融した粘着剤層がシート状接着テープによって堰き止められ、配線に接触することを防止することで、情報表示層において、配線に印加される電圧の影響を受けにくくなり、視認性が低下してしまうことを回避することができる。この場合も、シート状接着テープ50は、粘着剤層40の情報表示層30とは反対側の表面のうち、少なくとも配線の両側に沿う2つの土手部材のその配線に沿う端部に対向する領域間に渡って貼着されていれば、上述した効果を得ることができる。
また、本形態においては、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じて白色と着色された色とが表示されるものを例に挙げて説明したが、表示電極11a〜11iに印加された電圧に応じて表示される色は、互いに識別可能な2色であればこれらの色に限らない。
また、本形態においては、表示電極11a〜11iに電圧を印加するための配線12a〜12iのベース基材13上における形成高さが、表示電極11a〜11iのベース基材13上における形成高さよりも低くなっているものを例に挙げて説明したが、表示電極11a〜11i間に配置され、ベース基材13上における形成高さを、表示電極11a〜11iのベース基材13上における形成高さよりも低くして上記同様の効果を生じさせる配線としては、表示電極11a〜11iに接続されたものに限らない。
また、本形態においては、情報表示層30として、隔壁内液体32に分散した帯電性粒子33が、表示電極11a〜11iに対する電圧印加によって表示電極11a〜11i側または透明電極21側に移動して表示が切り替わる垂直型電気泳動方式の薄型表示部材を例に挙げて説明したが、情報表示層30としては、表示電極によって電圧が印加されることにより情報を表示する情報表示層を有するものであれば、コレステリック液晶や電子粉粒タイプのもの等、適宜適用することができる。
1 情報表示装置
10 表示装置用電極基板
11a〜11i 表示電極
12a〜12i 配線
13 ベース基材
20 透明導電膜基板
21 透明電極
22 透明基板
30 情報表示層
31 隔壁
32 隔壁内液体
33 帯電性粒子
34 シール層
40 粘着剤層
50 シート状接着テープ

Claims (1)

  1. ベース基材上に形成された第1の電極層と、前記第1の電極層の前記ベース基材とは反対側に対向配置された第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に挟み込まれ、前記第1の電極層側に加熱により溶融する粘着剤層が積層された情報表示層とを有し、前記第1の電極層が、複数の電極、または、複数の電極と、前記ベース基材上における形成高さが前記電極と同一となる土手部材とからなり、前記複数の電極に第1及び第2の電圧のいずれか一方を選択的に印加することにより、前記情報表示層を一方の面側から見た場合に、前記情報表示層の前記第1の電圧が印加された電極に対向する領域と前記情報表示層の前記第2の電圧が印加された電極に対向する領域とで互いに異なる色を表示する情報表示装置において、
    前記複数の電極に電圧を印加するための配線が前記ベース基材上に形成され、該配線の両側に沿って、前記複数の電極のうち当該配線によって電圧が印加される電極以外の電極または土手部材が形成され、
    前記配線は、前記ベース基材上における形成高さが、前記第1の電極層の前記ベース基材上における形成高さよりも低く、
    前記粘着剤層の前記情報表示層とは反対側の全面に、絶縁性を具備するシート状接着テープが貼着されていることを特徴とする情報表示装置。
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