JP2011196602A - 加熱用収納体およびその使用方法、ならびに加熱用治具およびその使用方法 - Google Patents

加熱用収納体およびその使用方法、ならびに加熱用治具およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の被加熱体を収納してこれらを同時に加熱することを可能にし、加熱時において、収納された複数の被加熱体が受ける熱量の差を少なくする加熱用収納体を提供する。
【解決手段】被加熱体31を載置する載置面9を表面の一部に設けられた複数の載置部5と、1の載置部5に設けられた載置面9と1の載置部5の隣に配置された載置部5との間に空間S〜Sを有して複数の載置部5が積み重なるように複数の載置部5を着脱可能に固定する固定部7とを有し、複数の載置部5には、他の載置部5aに設けられた載置面9の熱放射率とは異なる熱放射率を有する載置面9を設けられた載置部5bが含まれている加熱用収納体1。
【選択図】図3

Description

本発明は、被加熱体を収納して加熱するための加熱用収納体およびその使用方法、ならびに加熱用治具およびその使用方法に関する。
加熱工程は、様々な製品の製造工程に用いられている。例えば、炉を用いた加熱工程では、板や、複数の被加熱体を載置した棚組などを炉に収容して加熱することにより、複数の被加熱体を同時に加熱することが行われている(例えば、特許文献1)。
特開平10−311686号公報
しかしながら、複数の被加熱体を、板や棚組に載置して同時に加熱する場合、被加熱体を収納する棚組自体が熱を吸収するために、各被加熱体の周囲の雰囲気温度が異なっていき、各被加熱体の受ける熱量にバラツキが生じていく。
上記の問題に鑑みて、本発明の課題は、複数の被加熱体を収納または載置してこれらを同時に加熱することを可能にし、加熱時において収納または載置された複数の被加熱体が受ける熱量の差を少なくする加熱用収納体およびその使用方法、ならびに加熱用治具およびその使用方法を提供することにある。
上記課題を解決するために完成した、本発明は、以下に示す、加熱用収納体および加熱用収納体の使用方法、ならびに加熱用治具および加熱用治具の使用方法である。
[1] 被加熱体を載置する載置面が表面の一部に設けられた複数の載置部と、1の前記載置部に設けられた前記載置面と前記1の載置部の隣に配置された前記載置部との間に空間を有して前記複数の載置部が積み重なるように前記複数の載置部を着脱可能に固定する固定部とを有し、前記複数の載置部は、他の前記載置部に設けられた前記載置面の熱放射率とは異なる熱放射率を有する前記載置面が設けられた前記載置部を含んでいる加熱用収納体。
[2] 前記載置部が、板形状を有して前記板形状の表裏2面のうちの1の面に前記載置面が設けられており、1の前記載置部に設けられた前記載置面と前記1の載置部の上隣に配置された前記載置部の前記載置面に対して反対側の表面との間に空間を有して前記複数の載置部が積み重なる前記[1]に記載の加熱用収納体。
[3] 前記板形状の前記載置部において、前記載置面と前記載置面に対して反対側の表面との間で熱放射率が等しい前記[2]に記載の加熱用収納体。
[4] 前記載置部と、前記載置部に結合した前記固定部とが設けられた複数の単体を備え、1の前記単体に設けられた前記載置面と前記1の単体の隣に配置された前記単体との間に空間を有して前記複数の単体が積み重なるように、1の前記単体に設けられた前記固定部が他の前記単体に着脱可能に接続されている前記[1]〜[3]のいずれかに記載の加熱用収納体。
[5] 前記[1]〜[4]のいずれかに記載の加熱用収納体を用い、前記載置面に前記被加熱体を載置することにより前記被加熱体を前記加熱用収納体に収納して、加熱手段によって前記被加熱体を前記加熱用収納体とともに加熱する場合に、それぞれの前記載置部に設けられた前記載置面の熱放射率の大小の昇順が各前記載置面の面した空間の雰囲気温度の高低の降順と対応するように、前記複数の載置部を積み重ねて使用する加熱用収納体の使用方法。
[6] 前記[1]〜[4]のいずれかに記載の加熱用収納体を用い、それぞれの前記載置部に設けられた前記載置面の前記熱放射率がより上方に配置された前記載置部に設けられた前記載置面の前記熱放射率以上となるように、前記複数の載置部を積み重ねつつ前記載置面に前記被加熱体を載置して前記被加熱体を前記加熱用収納体に収納し、前記加熱用収納体を壁部に囲まれた収容室内に収容して、前記収容室内の雰囲気温度を上昇させることにより前記被加熱体を前記加熱用収納体とともに加熱する加熱用収納体の使用方法。
[7] 板形状を有して表裏2つの表面のうちの1の表面が被加熱体を載置するための載置面とされ、前記載置面の縁側部分の熱放射率よりも前記載置面の中心側部分の熱放射率が大きい加熱用治具。
[8] 前記載置面は、複数の板形状の部材の表裏2つの表面のうちの1の表面が略同一平面上に並べられて合わされることにより形成されている前記[7]に記載の加熱用治具。
[9] 前記[7]または[8]に記載の加熱用治具を用い、前記載置面に前記被加熱体を載置した前記加熱用治具を壁部に囲まれた収容室内に収容し、前記壁部からの放射伝熱によって、前記被加熱体とともに前記加熱用治具を加熱する加熱用治具の使用方法。
本発明の加熱用収納体は、複数の被加熱体を収納してこれらを同時に加熱することを可能にし、加熱時において、収納された複数の被加熱体が受ける熱量の差を少なくできる。本発明の加熱用収納体の使用方法は、複数の被加熱体を同時に加熱しかつ加熱時に被加熱体の受ける熱量の差を少なくできる。
本発明の加熱用治具は、複数の被加熱体を載置してこれらを同時に加熱することを可能にし、加熱時において、載置された複数の被加熱体が受ける熱量の差を少なくできる。本発明の加熱用治具の使用方法は、複数の被加熱体を同時に加熱しかつ加熱時に被加熱体の受ける熱量の差を少なくできる。
本発明の加熱用収納体の一実施形態である棚組の斜視図である。 図1に示す棚組を構成する1つの棚の斜視図である。 図2に示す棚を5段積み重ねた棚組の断面図である。 本発明の加熱用収納体の一実施形態である他の棚組の模式図である。 本発明の加熱用収納体の一実施形態である棚組が設けられている炉の模式図である。 各種材料についての波長1.6〜3.6μmにおける熱放射率を表す図である。 本発明の加熱用治具の一実施形態である棚の斜視図である。 図7に示す棚の載置面の熱放射率に関して説明するための図である。 本発明の加熱用治具の一実施形態である棚組の斜視図である。 図9に示す棚組の載置面の熱放射率に関して説明するための図である。 実施例1、比較例1の棚組を収容した電気炉の模式図である。 図11に示す電気炉の炉内の雰囲気温度のヒートカーブ、および実施例1、比較例1の棚組内の温度差を表すグラフである。 図12中のAに示す時期での実施例1、比較例1の棚組の各場所における温度を表すグラフである。 図12中のBに示す時期での実施例1、比較例1の棚組の各場所における温度を表すグラフである。 図12中のCに示す時期での実施例1、比較例1の棚組の各場所における温度を表すグラフである。 比較例2、3の棚組を収容した電気炉の模式図である。 図16に示す電気炉の炉内の雰囲気温度のヒートカーブを表すグラフである。 図17中のDに示す時期での比較例2、3の棚組の各場所における温度を表すグラフである。 図17中のEに示す時期での比較例2、3の棚組の各場所における温度を表すグラフである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
1.加熱用収納体:
本発明の加熱用収納体は、被加熱体を載置する載置面を表面の一部に設けられた複数の載置部と、1の載置部に設けられた載置面と前記1の載置部の隣に配置された載置部との間に空間を有して複数の載置部が積み重なるように、複数の載置部を着脱可能に固定する固定部とを有し、複数の載置部には、他の載置部に設けられた載置面の熱放射率とは異なる熱放射率を有する載置面を設けられた載置部が含まれていることを特徴とする。
本発明の加熱用収納体は、複数の載置部が積み重なっており、各載置部の載置面に被加熱体を載置することによって、複数の被加熱体を収納することができる。本発明の加熱用収納体は、複数の被加熱体を収納して同時に加熱できるため、生産性を高めることができる。
本発明の加熱用収納体では、複数の空間が、隣接する載置部の間に挟まれて積み重なっており、これら複数の空間内にそれぞれ被加熱体を収納して同時に加熱する。本発明の加熱用収納体を加熱する際には、被加熱体を収納する複数の空間の雰囲気温度にバラツキが生じる場合がある。このような場合、高い雰囲気温度の空間に収納された被加熱体は、雰囲気ガスから受ける熱量が大きく、低い雰囲気温度の空間に収納された被加熱体は、雰囲気ガスから受ける熱量が小さくなる。
本発明の加熱用収納体は、複数の載置部に、他の載置部に設けられた載置面の熱放射率とは異なる熱放射率を有する載置面を設けられた載置部が含まれており、かつ、これら複数の載置部が積み重なる順番を入れ替えるまたは特定の載置部を別の載置部に取りかえることができる。そのため、本発明の加熱用収納体は、被加熱体を収納して加熱する際に、雰囲気温度が低くなる空間に面した載置面の熱放射率を大きく、雰囲気温度が高くなる空間に面した載置面の熱放射率を小さくするように、複数の載置部の順番を定めて積み重ねて使用する方法を適用できる(詳しくは後述)。この使用方法では、被加熱体は、雰囲気ガスから受ける熱量の少ない場合には、載置面からの放射伝熱によって多くの熱を受け、雰囲気ガスから受ける熱量が多い場合には、載置面からの放射伝熱によって少ない熱を受ける。したがって、本発明の加熱用収納体では、複数の被加熱体を収納して加熱した場合に、各被加熱体の受ける熱量の差を小さくできる。
本発明の加熱用収納体は、載置部が板形状を有して板形状の表裏2面のうちの1の面に載置面が設けられ、1の載置部に設けられた載置面と前記1の載置部の上隣に配置された載置部の載置面に対して反対側の表面との間に空間を有して複数の載置部が積み重なることが好ましい。
この実施形態では、板形状の載置部の表裏2つの面が被加熱体を収納する空間に面しており、載置部は、被加熱体を収納する空間の雰囲気ガスから熱を受けやすい。したがって、この形態では、載置部は、雰囲気ガスから熱を吸収し、この熱を載置面からの放射伝熱によって効率的に被加熱体に伝えることができる。また、板形状の載置部の厚さを薄くした実施形態は、載置部の熱容量が低くなるため、載置部の温度が速やかに高まって載置面から被加熱体への放射伝熱が効率的に行われる。
上記の板形状の載置部を有する形態では、載置部において、載置面と載置面に対して反対側の表面との間で熱放射率が等しいことがより好ましい。
この実施形態では、載置部は、高い熱放射率の載置面が設けられた場合、その反対側の表面の熱放射率も高くなっている。熱放射率が高いことは熱吸収率が高いことを意味するため、この実施形態においては、高い熱放射率を有する載置面を設けられた板形状の載置部は、載置面とその反対側の表面からより多くの熱を吸収することができる。これにより、各載置部の間では、載置面の熱放射率の大小に応じ、載置部の吸収する熱量の大小の差が明確に生じる。したがって、この実施形態では、各載置部は、載置面の熱放射率の大小の差による作用を一層明確に反映させるかたちで、それぞれの載置面に載置された被加熱体に対し、異なる量の熱を放射伝熱によって与えることができる。
本発明の加熱用収納体は、載置部と、載置部に結合した固定部とが設けられた複数の単体を備え、1の単体に設けられた載置面と前記1の単体の隣に配置された単体との間に空間を挟ませて複数の単体が積み重なるように、1の単体に設けられた固定部が他の単体に着脱可能に接続されていることが好ましい。
この実施形態では、加熱用収納体を構成する単体の着脱、単体の配置の入れ替えが容易となり、また、載置部を積み重ねた状態でそのまま加熱用収納体を移動することもできる。したがって、加熱用収容体を電気炉内に収容して加熱する場合には、炉外で予め被加熱体を載置面に載置し、被加熱体を収納した状態の加熱用収納体をそのまま電気炉内に移動させて手早く加熱することができる。また、この実施形態では、単体の積み重ねが容易であるため、電気炉における加熱条件の変化に対して、単体の配置を入れ替えるなどにより容易に対処できる。
以下、本発明の加熱用収納体の実施形態の具体例を示すことにより、本発明の加熱用収納体の内容をより詳しく説明する。
図1は、本発明の加熱用収納体の一実施形態である棚組21の斜視図である。図2は、図1に示す棚組21を構成する1つの棚23a,23bの斜視図である。
図2を参照し述べると、棚23a,23bは、棚板25a,25bと支持部29とを有する。支持部29は、棚板25a,25bの表裏2つの面のうちの一方の側の面に接続されている。なお、棚板25aと棚板25bとは、表面の熱放射率が異なっている。棚25aの表面の熱放射率εは、棚板25bの熱放射率εよりも小さい。被加熱体31は、棚23a,23bの棚板25a,25bの上方の表面に載置することができる。
1つの棚23bを床41に支持部29を付けて置き、この棚23bの棚板25bに上に別の棚23bを置き、さらに上方の棚23bの棚板25bの上に棚23aを置けば、図1に示す棚組21となる。図1の棚組21のうち上2つの棚23a,23bを参照し述べると、棚23aは、下方の棚23bの棚板25b上に支持部29を載せると、棚23aの棚板25aと棚23bの棚板25bとの間に空間Sがつくられる。
図1,2に示す実施形態とは異なり、各棚23a,23bは、支持部29が上方、棚板25a,25bが下方となる体勢で積み重ねてもよい(図示せず)。すなわち、棚23aの支持部29の上に、別の棚23bの棚板25bを載せて積み上げる。この際、棚板25bの支持部29が接続されていない面を、下方の棚23aの支持部につけて積み上げれば、ちょうど図1に示す棚組21の上下が反転した形態にて棚組21を組むことができる。図1に示す棚組21を上下反転させた形態の場合、最下段の棚23aの棚板25aの下側の表面(支持部29に接続してない側の表面)が、全面にわたり床41に接触する(図示せず)。そのため、最下段の棚板25aのみが、床41との接触によって床41から熱を受けてしまうことになる。棚組21の各棚板25a,25bの熱を受ける様式が同じになるようにでき、各棚板25a,25b間の温度差を小さくする観点からは、図1,2のように、最下段の棚23a,23bは、棚板25a,25bが床41に直接接触しないように、支持部29を床41につけて設置することが好ましい。
図4は、本発明の加熱用収納体の一実施形態である他の棚組21の模式図である。この図に示す棚組21では、棚板25a,25bがこれに接続する支持部29によって床41から離れた位置に固定され、各棚23a,23b同士を比較すると支持部29の長さが異なっている。そのため、短い支持部29を有する棚23の棚板25の上に、これより長い支持部29を有する棚23の棚板25が配置されるように、複数の棚板25a,25bを積み重ねていくことができる。図4に示す棚組21では、各棚23a,23bは、他の棚23a,23bに接触することなく、自身の支持部29が床41に接触して支えられることにより、各自の棚板25a,25bの床41からの高さが定められている。
図5は、本発明の加熱用収納体の一実施形態である棚組21が設けられている炉11の模式図である。炉壁14から炉内12に向けて突き出すように複数の受け部27を設け、さらに、これら複数の受け部27が上下方向に沿って並べて設置されている。各受け部27に、棚板25a,25bを持たせることで、複数の棚板25a,25bが上下方向に空間を挟んで積み重なる棚組21がつくられる。図5に示す棚組21は、棚板25a,25bと、炉壁14に対して実質的に一体となっている受け部27とによって構成されている。
図6は、本発明者等が測定した各種材料についての波長1.6〜3.6μmでの熱放射率を表す。炭化珪素とSiO(炭化珪素表面に酸化皮膜として存在)(SiC=98質量%、SiO=2質量%、気孔率17%)の熱放射率を、常温(25℃)の場合が「黒塗り三角」、1000℃が「黒塗り丸」で示す。酸化チタンとSiOの混合物(TiO=50質量%、SiO=50質量%、気孔率20%)の常温(25℃)での放射率を「黒塗り四角」で示す。コージェライト(2MgO・2Al・5SiO=100質量%、気孔率20%)の常温(25℃)での熱放射率を「白抜き丸」で示す。アルミナ質材料(Al=92質量%、SiO=8質量%、気孔率15%)の熱放射率を常温(25℃)の場合が「白抜き四角」、1000℃の場合が「白抜き菱形」で示す。アルミナ質材料(Al=99質量%、SiO=1質量%、気孔率1%)の常温(25℃)での熱放射率を「白抜き三角」で示す。炭化珪素とSiO、および酸化チタンとSiOの波長1.6〜2.6μmでの放射率は、常温(25℃)および高温(1000℃)ともに約0.8から約0.9である。対して、コージェライト、および、アルミナとSiOからなるアルミナ質材料の波長1.6〜2.6μmでの放射率は、常温(25℃)および高温(1000℃)ともに約0.1から約0.25である。
放射伝熱は、高温の物体から低温の物体へと放射と吸収によって熱が伝わる現象である。熱放射率は、物質の種類、物質の温度、波長に依存して異なる。そのため、放射伝熱によって伝わる熱量、いわゆる放射伝熱量は複数の要因が絡んだ複雑な現象によって定まる。
熱放射率が1である黒体からの放射熱量と波長ピークの関係からは、例えば1000℃での放射熱量がピークとなるのは波長2.3μmであり、同様に、1250℃では1.9μm、1500℃では1.6μmに放射熱量のピークが現れる(図示せず)。このことから、黒体においては1000℃を越えるような温度域においては、波長2.3μm以下での熱放射率が放射伝熱に与える影響が大きいことはプランクの式を解析することから理解できるが、黒体はアイデアルなものであることは周知である。
アルミナ質耐火物は、焼成炉の構造材(炉壁などに用いる耐火物)や被加熱体を収納する棚組の基体に用いられている。アルミナ質耐火物の熱放射率は、0.65として知られていた(例えば「化学工学便覧」(丸善発行)を参照)。従来、アルミナ質耐火物からなる焼成炉の構造材や棚組を用いて被加熱体の加熱を実施した場合、アルミナ質耐火物の熱放射率が0.65であるため、アルミナ質耐火物以外の材質を用いて熱放射率の制御する必要はなく、棚組内などに発生した温度分布は不可避的なものと考えられていた。
しかしながら、本発明者等らは、図6に示すようなアルミナ質耐火物、SiOを含むSiC、およびSiOを含む酸化チタンの波長2μm前後域での放射率の測定結果から、この波長領域での熱放射率が上記文献等に記載された値と異なることを確認している(熱放射率の具体的な数値ついては先述)。
そこで、本発明者等は、被加熱体を加熱時する際に、被加熱体を収納する加熱用収納体(例えば、加熱用の棚組)の熱放射率を調整することに着目し、棚組内などに発生する温度分布の幅をより少なくすることを意図している。
上記図1,4,5に示す棚組21は、アルミナ質材料を材質とする棚板25aを有する棚23aと、酸化チタンとSiOとの混合物を材質とする棚板25bを有する棚23bとによって構成されていれば、被加熱体31を載せる面の熱放射率が異なる棚板25a,25bを組んだ棚組21になる。
あるいは、アルミナ質材料を材質とする棚板25aを有する棚23aを2組の棚組21をつくれるだけ作製し、そのうちの1組の棚組21を構成する分の棚23aの棚板25aの表面を、酸化チタンとSiOの混合物から形成される被覆層でコートすることにより、被加熱物31を載せる面の熱放射率が異なる棚板25a,25bから構成される棚組21を組むことができる。
上記のように、本発明の加熱用収納体は、第1の材質からなる載置面を有する第1の載置部と、第1の載置部の載置面を第1の材質より大きい熱放射率を有する第2の材質によって被覆した載置面が設けられた第2の載置部とを含んでいる実施形態とすることもできる。第2の載置部の載置面には、第2の材質からなる皮膜によって第1の載置部の載置面を被覆した実施形態を挙げることができる(後述の実施例を参照)。第2の材質からなる皮膜により被覆する実施形態の場合には、スプレー等により皮膜を形成できるため、容易な工程によって第1の載置部と同じ形状の第2の載置部を得ることがきる点、皮膜分のわずか重量増加や熱容量の増加に抑えられる点、を長所となる特徴として挙げることができる。例えば、第1の材質としてアルミナ質からなる第1の載置部の載置面を、第2の材質として酸化チタンとSiOの混合物からなる皮膜で被覆する実施形態の場合には、酸化チタンとSiOの混合物がアルミナ質の素材に吸着しやすい。また、この実施形態は、炉内で適用された場合、最初の熱履歴を受けたときに、吸着した混合物自身と、吸着した混合物とアルミナ質の素材間で、混合物自身や、アルミナ質材に含まれる、微量な不可避不純物の影響により、ガラス質の材料の生成による固着や焼結を起すことから、吸着した混合物とアルミナ質の素材間での剥離が生じにくいという点においても優れている。
以上の加熱用収納体は、次に述べる使用方法(以下、「本発明の加熱用収納体の使用方法」)を適用することができる。
2.加熱用収納体の使用方法:
本発明の加熱用収納体の使用方法の第1の実施形態は、上述の加熱用収納体を用い、載置面に被加熱体を載置することにより被加熱体を加熱用収納体に収納して、加熱手段によって被加熱体を加熱用収納体とともに加熱する場合に、それぞれの載置部に設けられた載置面の熱放射率の大小の昇順が各載置面の面した空間の雰囲気温度の高低の降順と対応するように、複数の載置部を積み重ねて使用することを特徴とする。
この第1の実施形態では、加熱用収納体に収納された被加熱体は、これを収納する載置部面が面した空間の雰囲気ガスから受ける熱量が少ない場合には、載置面からの放射伝熱によって受ける熱量が多く、前記空間の雰囲気ガスから受ける熱量が多い場合には、これを載置する載置面からの放射伝熱によって受ける熱量が少ない。したがって、本発明の加熱用収納体の使用方法の第1の実施形態では、収納された被加熱体の受ける合計の熱量の差が小さくなるため、ムラなく所定の範囲内の加熱度合いに収まるように、複数の被加熱体を同時に加熱することができる。
この第1の実施形態では、上記のように被加熱体の受ける合計の熱量の差が小さくなるため、被加熱体内に温度分布を生じさせないように加熱する速度を低下させる必要性が少なくなり(例えば炉を用いた加熱の場合には炉内雰囲気温度の昇温速度を低くする必要がなくなり)、生産性が向上し、加熱する際の温度プロファイルの自由度が広がる(例えば炉を用いた加熱の場合には炉内雰囲気温度の昇温速度の高低の設定範囲が広がる)。
本発明の加熱用収納体の使用方法の第2の実施形態は、上記の加熱用収納体を用い、それぞれの前記載置部に設けられた載置面の熱放射率がより上方に配置された載置部に設けられた載置面の熱放射率以上となるように、複数の載置部を積み重ねつつ載置面に被加熱体を載置して被加熱体を加熱用収納体に収納し、加熱用収納体を壁部に囲まれた収容室内に収容して、収容室内の雰囲気温度を上昇させることにより被加熱体を加熱用収納体とともに加熱することを特徴とする。
収納室内の雰囲気ガスは温度が高くなると上昇するため、より上方に配置された載置部の載置面が面した空間ほど、その空間の雰囲気温度が高くなる傾向がある。そのため、被加熱体は、より上方に配置された載置部の載置面に載置されているものほど、雰囲気ガスから受ける熱量が多くなる。上記第2の実施形態では、前記の雰囲気ガスから受ける熱量のバラツキを補正できるように、それぞれの載置部に設けられた載置面の熱放射率がより上方に配置された載置部に設けられた載置面の熱放射率以上となっている。すなわち、加熱用収納体に収納された被加熱体は、これを収納する空間の雰囲気ガスから受ける熱量が少ない場合には、これを載置する載置面からの放射伝熱によって受ける熱が多く、前記空間の雰囲気ガスから受ける熱の量が多い場合には、これを載置する載置面からの放射伝熱によって受ける熱量が少なくなっている。
したがって、本発明の加熱用収納体の使用方法の第2の実施形態では、収納された被加熱体の受ける合計の熱量の差が小さくなるため、ムラなく所定の範囲内の加熱の度合いに収まるように、複数の被加熱体を同時に加熱することができる。
この第2の実施形態においても、上記のように被加熱体の受ける合計の熱量の差が小さくなるため、被加熱体内に温度分布を生じさせないように加熱する速度(例えば収容室内の雰囲気温度の昇温速度)を低下させる必要性が少なくなり、生産性が向上し、加熱する際の温度プロファイル(例えば収容室内の雰囲気温度のヒートカーブ)の自由度が広がる。
以下、本発明の加熱用収納体の使用方法の実施形態の具体例を示すことにより、本発明の加熱用収納体の使用方法の内容をより詳しく説明にする。
図3は、図2に示す棚23aを3個,棚23bを2つ、合計5段積み重ねた棚組21の断面図である。5段に積み重なっている各棚板25a,25bの上方にある空間を下から上に向かって空間S〜Sと称するとき、棚組21を加熱炉内に収容して加熱炉内の雰囲気温度を上昇させた場合には、加熱炉内の雰囲気ガスが高温のものほど上昇していくため、空間S〜Sに存在する雰囲気ガスの温度T〜Tは、T>T>T>T>T、という関係になる。ここで、棚板25aの表面の熱放射率εが棚板25bの表面の熱放射率εよりも小さい場合(ε<ε)には、図3に示すように上側3つを棚板25a、下側2つを棚板25bを配置するように棚23a,23bを積み重ねると、棚板25a,25bの熱放射率の大小の昇順(棚組の上側の段から、ε=ε=ε<εb=εb)が、各棚板25a,25bにおける被加熱体31の載せられた表面の面した空間S〜Sの雰囲気温度T〜Tの高低の降順(棚組の上側の段から、T>T>T>T>T)と対応する。
図3に示す棚組21では、下から1,2段目の棚板25b上の空間S,Sの雰囲気温度T,Tは空間S〜Sの雰囲気温度T〜Tに比べて低いため、棚板25bに載っている被加熱体31は、空間S,S内の雰囲気ガスからうける熱量は少ない。しかし、棚板25bの熱放射率εが、棚板25aの熱放射率εよりも大きいため、棚板25bに載っている被加熱体31は、棚板25aに載っている被加熱体31と比べて、自身が載っている棚板25bからの放射伝熱によってより多くの熱量を受ける。したがって、各棚板25a,25bに載っている被加熱体31を比較すると、雰囲気ガスから受ける熱量と自身が載っている棚板からの放射伝熱によって受ける熱量の合計では差が少ない。
3.加熱用治具および加熱用治具の使用方法:
本発明の加熱用治具は、板形状を有して表裏2つの表面のうちの1の表面が被加熱体を載置するための載置面とされる載置部を備え、載置面の中心部分の熱放射率が載置面の縁側部分の熱放射率より大きいことを特徴する。
本発明の加熱用治具は、熱源によって載置部が縁側部分から中心部分に向かって温度を上昇させていくような加熱方法で載置面に載置された被加熱体を加熱する場合に好適である(詳しくは後述)。本発明の加熱用治具では、載置面の中心側部分の熱放射率が載置面の縁側部分の熱放射率より大きいため、載置面の中心部分は、載置面の縁側部分よりも多くの熱を吸収する。そして、載置面の中心部分では、載置面の縁側部分よりも多くの熱を放射伝熱によって被加熱体に伝える。熱源によって載置部が縁側部分から中心部分に向かって温度を上昇させていくような加熱方法を適用した場合、被加熱体は、載置面の縁側部分に載置されたときには、熱源から受ける熱量が多くかつ載置面からの放射伝熱によって受ける熱量が少なくなり、載置面の中心部分に載置されたときには、熱源から受ける熱量が少なくかつ載置面からの放射伝熱によって受ける熱量が多くなる。したがって、載置部が縁側部分から中心部分に向かって温度を上昇させていくような加熱方法を適用した場合には、被加熱体の受ける合計の熱量は、載置面の中心部分に載置されたものと、載置面の縁側部分に載置されたものとの間で差が小さくなる。
本発明の加熱用治具は、載置部が複数の板形状の部材からなり、載置面が前記複数の板形状の部材の表裏2つの表面のうちの1の表面を略同一平面上に並べて合わせることにより形成されていることが好ましい。この実施形態では、載置面の面積を拡げることが可能になり、より多くの被加熱体を同時に加熱することができる。また、個々の板形状の部材における載置面の一部を構成する表面に被加熱体を予め載置し、これらを炉内に移動させた後、炉内において、これら複数の板形状の部材から1つの加熱用治具を組み合わせることもできる。そのため、この実施形態は、作業スペースの有無などの作業環境に違いに自在に対応できる。
本発明の加熱用治具は、第1の材質からなる板形状の部材の表裏2つの面のうちの1の表面の中心部分に、第1の材質より熱放射率の大きい第2の材質からなる部材を被覆することによって、載置面の中心部分の熱放射率を載置面の縁側部分の熱放射率より大きくした実施形態も適用できる。このような載置面には、第2の材質からなる皮膜によって第1の材質からなる板状部材の1の表面を被覆した実施形態を挙げることができる。第2の材質からなる皮膜により被覆する実施形態の場合には、スプレー等により皮膜を形成できるため、第2の材質からなる部分の輪郭が複雑な形状の場合にも容易に適用できる点、皮膜分のわずか重量増加や熱容量の増加に抑えられる点、を長所となりうる特徴として挙げることができる。例えば、第1の材質としてアルミナ質からなる第1の載置部の載置面を、第2の材質として酸化チタンとSiOの混合物からなる皮膜で被覆する実施形態の場合には、酸化チタンとSiOの混合物がアルミナ質の素材に吸着しやすい。また、この実施形態は、炉内で適用された場合、最初の熱履歴を受けたときに、吸着した混合物自身と、吸着した混合物とアルミナ質の素材間で、混合物自身や、アルミナ質材に含まれる、微量な不可避不純物の影響により、ガラス質の材料の生成による固着や焼結を起すことから、吸着した混合物とアルミナ質の素材間での剥離が生じにくいという点においても優れている。
本発明の加熱用治具の使用方法は、上記の加熱用治具を用い、載置面に被加熱体を載置した加熱用治具を壁部に囲まれた収容室内に収容し、壁部からの放射伝熱によって被加熱体とともに加熱用治具を加熱することを特徴とする。壁部に囲まれた収容室内に加熱用治具を収容して壁部からの放射伝熱によって被加熱体とともに加熱用治具を加熱した場合には、載置部が縁側部分から中心部分に向かって温度を上昇させていく。したがって、上述の載置面の熱放射率の違い起因した作用によって、壁部からの放射伝熱と載置面からの放射伝熱によって被加熱体の受ける合計の熱量は、載置面の中心部分に載置されたものと、載置面の縁側部分に載置されたものとの間で差が小さくなる。
以下、本発明の加熱用治具の実施形態の具体例を示すことにより、本発明の加熱用治具および加熱用治具の使用方法の内容をより詳しく説明する。
図7は、本発明の加熱用治具の一実施形態である棚51の斜視図である。この図に示す棚51は、棚板53の表裏2つの表面の一方の表面を載置面55として被加熱体31を載置する。棚板53の載置面55とは反対側の表面に支持部57を結合し、支持部57によって床41と棚板55との間に空間を有するかたちで保持する。
図8は、図7に示す棚51の載置面55の熱放射率に関して説明するための図である。図7に示す棚51を炉に収容して炉壁からの放射伝熱によって被加熱体を加熱する場合、棚板53には、縁側部分から中心部分に向かって、領域P,P,P,P,Pの順に熱が伝わり、このような熱の伝わり方が載置面55における領域P〜Pの表面温度の違いとして現れる。そのため、加熱初期では、棚板53の載置面55の各領域P〜Pの表面温度T〜Tは、T>T>T>T>T、という関係になる。このような載置面55の表面温度の分布に同様に、被加熱体31が炉壁からの放射伝熱により受ける熱量の大きさは、熱量の大きいものから小さいものの順にならべると、領域P,P,P,P,Pの載置されたもの熱量の順になる。一方、棚51では、載置面55の領域P〜P(図8中のドット模様)の熱放射率が領域P,Pの熱放射率より大きい。そのため、被加熱体31は、載置面55の領域P〜Pに載置された場合には、載置面55からの放射伝熱による熱量が多く、載置面55の領域P,Pに載置された場合には、載置面55からの放射伝熱による熱量が少ない。したがって、炉壁からの放射伝熱により受ける熱量と載置面55からの放射伝熱による熱量の合計については、載置面55の領域P〜Pに載置された被加熱体31の間で差が少なくなる。
図9は、本発明の加熱用治具の一実施形態である棚組60の斜視図である。この図に示す棚組60は、2つの棚51a,51bを横に並べて組み合わせたものである。棚51a,51bでは、棚板53a,53bが、同じ長さの支持部57よって床41側から支えられている。したがって、棚板53a,51bの載置面55a,55bは、略同一平面上に並ぶことになる。よって、図9に示すように棚51a,51bを近接させて並べて棚組60を構成した場合、棚組60は、載置面55a,55bを組み合わせた1つの載置面61を有するようになる。
図10は、図9に示す棚組60の載置面61の熱放射率に関して説明するための図である。図9に示す棚組60を炉に収容して炉壁からの放射伝熱によって被加熱体31とともに棚組60を加熱する場合、棚組60には、縁側部分から中心部分に向かって、領域P,P,P,Pの順に熱が伝わり、このような熱の伝わり方が載置面55における領域P〜Pの表面温度の違いとして現れる。そのため、加熱初期では、棚組60の載置面61における各領域P〜Pの表面温度T〜Tは、T>T>T>T、という関係になる。なお、棚51aおよび棚51bの縁側のうち、棚51aと棚51bとが近接している部分は、棚51aと棚51bを組みわせた棚組60では中心部分になるため、炉壁からの放射伝熱を受けにくい。棚組60では、載置面61の領域P,P(図10中のドット模様)の熱放射率が領域P,Pの熱放射率より大きい。したがって、先に述べた図7に示す棚51と同様の作用によって、炉壁からの放射伝熱により受ける熱量と載置面55からの放射伝熱による熱量の合計については、載置面61の領域P〜Pに載置された被加熱体31の間で差が少なくなる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)棚組
図11に、電気炉11の炉内12に収容されている棚組21の正面図を表す。四角形(幅200×長さ300mm)の棚板25aの下面の四隅それぞれに脚28(高さ20mm)が設けられたアルミナ質材料から形成された棚23a(図11中の白抜き)と、前記棚23aの全表面に厚さ170μmのコート層を設けた棚23b(図11中のドット模様)を、それぞれ複数個作製した(棚23bは、棚25aの表面のコート層を設けた棚板25bを有する)。コート層は、酸化チタンとSiOの混合物(TiO=50質量%、SiO=50質量%に、外配合で、水ガラス3重量%と水40重量%と有機バインダーPVP(ポリビニルピロリドン)3重量%を含む混合スラリーを、スプレー塗布して設けた。
(2)電気炉
電気炉11は、有効内寸が幅500×奥行き500×高さ500mmであり、側面の構成する4面全ての炉壁14の炉内壁面18上には、それぞれヒーター13を設置した(図11)。天井側の炉壁14の中央より炉内12に向けて炉温制御熱電対15を設けた。
(3)加熱試験:
以下の実施例1、比較例1の棚組21を、図11に示すように電気炉11の炉内12に並べて配置し、加熱試験を実施した。
(実施例1)
上6段がコート層のない棚23a、下7段がコート層のある棚23bを積み重ねた、計13段の棚組21を構成し、電気炉11の開閉扉から向かって炉内12の右側に配置した(図11中の右側)。なお、この棚21の2,5,9,13段目の棚23a,23bの棚板25a,25b裏側に、電気炉11の開閉扉から向かって左右一対(図11中の列I、列II)の熱電対16(合計8個)を設置した。
(比較例1)
コート層のない棚23aを13段積み重ねた棚組21を構成し、電気炉11の開閉扉から向かって炉内12の左側に配置した(図11中の左側)。熱電対16を設置する場所は、実施例1と同じにした(図11中の列III、列IV)。
電気炉11は、実施例1、比較例1の棚組21を収容後、図12に示すヒートカーブにて炉内12の雰囲気温度を昇温し、炉内12の雰囲気温度が1400℃に到達後、この雰囲気温度を保持させた。具体的には、25℃から1300℃までを6.5時間で加熱昇温させ、引き続き1300℃から1400℃までを1.0時間で加熱昇温させ、その後1400℃を3.0時間保持させた。加熱開始後、6.5時間(図12中のAに示す経過時間)、7.5時間(図12中のBに示す経過時間)、および8.9時間(図12中のCに示す経過時間)における、実施例1、比較例1の棚組21に設置した熱電対16が計測した棚板25a,25bの表面温度を、それぞれ図13、14、15のグラフに示す。図13〜15のグラフは、横軸が熱電対16の計測した棚板25a,25bの表面温度、縦軸が棚組21における棚23a,23bの段数を示す。棚組21に設置された8個の熱電対16によって計測された棚板25a,25bの表面温度のうちの最大温度と最少温度の差(ΔT)を図12に示す。図12に示す棚組内の温度差に関するグラフから、実施例1では、比較例1と比べ、棚組21内の前記最大温度と最少温度の差(ΔT)が小さくなっていることがわかる。
炉壁14およびヒーター13との位置関係から、実施例1の列Iと比較例1の列IIIおよび実施例1の列IIと比較例1の列IVが対照となる。以下、これら対照となる列同士で比較した結果を述べる。
ここでは図13に示す加熱開始後6.5時間の結果について述べる。まず、比較例1(列IIIと列IV)では、下側の段(2,5段目)よりも上側の段(9,13段目)の温度が高い傾向があった。この傾向は、暖められた炉内ガスが上昇することによって生じたものと考える。比較例1の列IIIでは、2段目から13段目に向かうにつれて徐々に温度が高くなり、2,5,9,13段目の間の温度差の最大値は22℃であった(2段目と13段目との間の温度差)。比較例1の列IVでも、2段目から13段目に向かうにつれて徐々に温度が高くなり、2,5,9,13段目の間の温度差の最大値は21℃であった(2段目と13段目との間の温度差)。
図13に示す加熱開始後6.5時間において、実施例1の列Iでは、比較例1の列IIIの同じ段数と比較して、2段目で9℃、5段目で11℃温度が高く、13段目では逆に1℃温度が低かった。実施例1の列Iでは、2,5,9,13段目の間の温度差の最大値が12℃(2段目と5段目、および2段目と13段目との間の温度差)であり、比較例1の列IIIの温度差の最大値22℃(2段目と13段目との間の温度差)よりも有意に小さくなった。特に、5,9,13段目に限定して比較した場合には、比較例1の列IIIの温度差の最大値が13℃(5段目と13段目との間の温度差)であったのに対し、実施例1の列Iの温度差の最大値は、3℃(5段目と9段目、および9段目と13段目との間の温度差)と極めて有意に小さくなった。同様に、実施例1の列IIと比較例1の列IVとを比較すると、実施例1の列IIでは、比較例1の列IVの同じ段数と比較して、2段目で9℃、5段目で12℃温度が高く、13段目では逆に3℃温度が低くなった。実施例1の列IIでは、2,5,9,13段目の間の温度差の最大値が9℃(2段目と13段目との間の温度差)であり、比較例1の列IVの温度差の最大値21℃(2段目と13段目との間の温度差)よりも有意に小さくなった。特に、5,9,13段目に限定して比較した場合には、比較例1の列IVの温度差の最大値が13℃(5段目と13段目との間の温度差)であったのに対し、実施例1の列IIの温度差の最大値は、6℃(5段目と9段目との間の温度差)と極めて有意に小さくなった。
次に、図14に示す加熱開始後7.5時間の結果について述べる。比較例1の列IIIでは2段目から13段目に向かうにつれて徐々に温度が高くなり、2,5,9,13段目の間の温度差の最大値は12℃であった(2段目と13段目との間の温度差)。比較例1の列IVでも、2段目から13段目に向かうにつれて徐々に温度が高くなり、2,5,9,13段目の間の温度差の最大値は13℃であった(2段目と13段目との間の温度差)。
図14に示す加熱開始後7.5時間において、実施例1の列Iでは、比較例1の列IIIの同じ段数と比較して、2段目で2℃、5段目で3℃温度が高く、13段目では逆に1℃温度が低かった。実施例1の列Iでは、2,5,9,13段目の間の温度差の最大値が9℃(2段目と13段目との間の温度差)であり、比較例1の列IIIの温度差の最大値12℃(2段目と13段目との間の温度差)よりも有意に小さくなった。特に、5,9,13段目に限定して比較した場合には、比較例1の列IIIの温度差の最大値が6℃(5段目と13段目との間の温度差)であったのに対し、実施例1の列Iの温度差の最大値は、2℃(5段目と13段目との間の温度差)と極めて有意に小さくなった。同様に、実施例1の列IIと比較例1の列IVとを比較すると、実施例1の列IIでは、比較例1の列IVの同じ段数と比較して、2段目で3℃、5段目で3℃温度が高く、逆に9段目で1℃、13段目で2℃温度が低くなった。実施例1の列IIでは、2,5,9,13段目の間の温度差の最大値が8℃(2段目と13段目との間の温度差)であり、比較例1の列IVの温度差の最大値13℃(2段目と13段目との間の温度差)よりも有意に小さくなった。特に、5,9,13段目に限定して比較した場合には、比較例1の列IVの温度差の最大値が8℃(5段目と13段目との間の温度差)であったのに対し、実施例1の列IIの温度差の最大値は、3℃(5段目と13段目との間の温度差)と極めて有意に小さくなった。
最後に、図15に示す加熱開始後8.9時間の結果について述べる。加熱開始後8.9時間は、炉内温度を1400℃で保持している定常状態である。そのため、実施例1(列Iと列II)と比較例1(列IIIと列IV)の間では、温度に大きな差が認められない。これは、温度定常状態の伝熱が、反射と放射の熱量和でバランスするためで、放射率と反射率の和が1になるボルツマン則にて説明できる。
以下の比較例2,3の棚組21を、図16に示すように電気炉11の炉内12に並べて配置し、加熱試験を実施した。
(比較例2)
コート層のある棚23bを13段積み重ねた棚組21を構成し、電気炉11の開閉扉から向かって炉内12の右側に配置した(図16中の右側)。熱電対16を設置する場所は、実施例1と同じにした(図16中の列V、列VI)。
(比較例3)
コート層のない棚23aを13段積み重ねた棚組21を構成し、電気炉11の開閉扉から向かって炉内12の左側に配置した(図16中の左側)。熱電対16を設置する場所は、実施例1と同じにした(図16中の列VII、列VIII)。
電気炉11は、比較例2,3の棚組21を収容後、図17に示すヒートカーブにて炉内12の雰囲気温度を昇温し、炉内12の雰囲気温度が1400℃に到達後、この雰囲気温度を保持させた。具体的には、25℃から1300℃までを6.5時間で加熱昇温させ、引き続き1300℃から1400℃までを1.0時間で加熱昇温させ、その後1400℃を3.0時間保持させる条件で加熱した。加熱開始後、6.5時間(図17中のDに示す経過時間)、および7.5時間(図17中のEに示す経過時間)における、比較例2、3の棚組21に設置した熱電対16が計測した棚板25a,25bの表面温度を、それぞれ図18,19のグラフに示す。図18,19のグラフは、横軸が熱電対16の計測した棚板25a,25bの表面温度、縦軸が棚組21における棚23a,23bの段数を示す。
加熱開始後、6.5時間および7.5時間のいずれの場合においても、比較例2の方が、比較例3に比べ、棚の熱放射率が大きいことに起因し、棚組の温度が高かった。しかし、棚組内の温度分布は、比較例2,3の間でほぼ同じであり、実施例1のように温度分布を小さくする効果は観察されなかった。したがって、全ての棚の熱放射率を一律に大きくしても、棚組内の温度分布を小さくする効果は生じないことが判明した。
本発明は、被加熱体を収納して加熱するための加熱用収納体およびその使用方法、ならびに加熱用治具および加熱用治具の使用方法として利用できる。
1:加熱用収納体、5:載置部、7:固定部、9:載置面、11:炉(電気炉)、12:炉内、13:ヒーター、14:炉壁、15:炉温制御熱電対、16:熱電対、17:炉内壁面、21:棚組、23,23a,23b:棚、25:棚板、27:受け部、28:脚、29:支持部、31:被加熱体、41:床、51,51a,51b:棚、53,53a,53b:棚板、55,55a,55b:載置面、57:支持部、60:棚組、61:載置面。

Claims (9)

  1. 被加熱体を載置する載置面が表面の一部に設けられた複数の載置部と、
    1の前記載置部に設けられた前記載置面と前記1の載置部の隣に配置された前記載置部との間に空間を有して前記複数の載置部が積み重なるように前記複数の載置部を着脱可能に固定する固定部とを有し、
    前記複数の載置部は、他の前記載置部に設けられた前記載置面の熱放射率とは異なる熱放射率を有する前記載置面が設けられた前記載置部を含んでいる加熱用収納体。
  2. 前記載置部が、板形状を有して前記板形状の表裏2面のうちの1の面に前記載置面が設けられており、
    1の前記載置部に設けられた前記載置面と前記1の載置部の上隣に配置された前記載置部の前記載置面に対して反対側の表面との間に空間を有して前記複数の載置部が積み重なる請求項1に記載の加熱用収納体。
  3. 前記板形状の前記載置部において、前記載置面と前記載置面に対して反対側の表面との間で熱放射率が等しい請求項2に記載の加熱用収納体。
  4. 前記載置部と、前記載置部に結合した前記固定部とが設けられた複数の単体を備え、
    1の前記単体に設けられた前記載置面と前記1の単体の隣に配置された前記単体との間に空間を有して前記複数の単体が積み重なるように、1の前記単体に設けられた前記固定部が他の前記単体に着脱可能に接続されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の加熱用収納体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の加熱用収納体を用い、
    前記載置面に前記被加熱体を載置することにより前記被加熱体を前記加熱用収納体に収納して、加熱手段によって前記被加熱体を前記加熱用収納体とともに加熱する場合に、
    それぞれの前記載置部に設けられた前記載置面の熱放射率の大小の昇順が各前記載置面の面した空間の雰囲気温度の高低の降順と対応するように、前記複数の載置部を積み重ねて使用する加熱用収納体の使用方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の加熱用収納体を用い、
    それぞれの前記載置部に設けられた前記載置面の前記熱放射率がより上方に配置された前記載置部に設けられた前記載置面の前記熱放射率以上となるように、前記複数の載置部を積み重ねつつ前記載置面に前記被加熱体を載置して前記被加熱体を前記加熱用収納体に収納し、
    前記加熱用収納体を壁部に囲まれた収容室内に収容して、前記収容室内の雰囲気温度を上昇させることにより前記被加熱体を前記加熱用収納体とともに加熱する加熱用収納体の使用方法。
  7. 板形状を有して表裏2つの表面のうちの1の表面が被加熱体を載置するための載置面とされる載置部を備え、
    前記載置面の中心部分の熱放射率が前記載置面の縁側部分の熱放射率より大きい加熱用治具。
  8. 前記載置部が、複数の板形状の部材からなり、
    前記載置面が、前記複数の板形状の部材の表裏2つの表面のうちの1の表面を略同一平面上に並べて合わせることにより形成されている請求項7に記載の加熱用治具。
  9. 請求項7または8に記載の加熱用治具を用い、
    前記載置面に前記被加熱体を載置した前記加熱用治具を壁部に囲まれた収容室内に収容し、
    前記壁部からの放射伝熱によって、前記被加熱体とともに前記加熱用治具を加熱する加熱用治具の使用方法。
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