JP2011194867A - 画像形成装置、および画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置が備える構成物品に1ジョブに使用容量制限が設定された場合であっても、印刷の生産性を維持した印刷処理が実行できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置1は、印刷ジョブに含まれる印刷ジョブデータを所定枚数以下の枚数ごとの印刷ジョブ群として記憶する第1記憶部21と、印刷データを記憶する第2記憶部と23、前記印刷ジョブデータを前記印刷データに画像展開し、前記第2記憶部に記憶させる画像展開部32と、前記印刷データに基づき印刷媒体への印刷を実行する画像形成部40と、前記印刷データを前記第2記憶部から前記画像形成部へ転送するとともに、前記画像展開部を制御し、前記印刷ジョブ群単位で、当該印刷ジョブ群を構成する各印刷ジョブデータごとの印刷処理を並行して実行する制御部30とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】画像処理装置1は、印刷ジョブに含まれる印刷ジョブデータを所定枚数以下の枚数ごとの印刷ジョブ群として記憶する第1記憶部21と、印刷データを記憶する第2記憶部と23、前記印刷ジョブデータを前記印刷データに画像展開し、前記第2記憶部に記憶させる画像展開部32と、前記印刷データに基づき印刷媒体への印刷を実行する画像形成部40と、前記印刷データを前記第2記憶部から前記画像形成部へ転送するとともに、前記画像展開部を制御し、前記印刷ジョブ群単位で、当該印刷ジョブ群を構成する各印刷ジョブデータごとの印刷処理を並行して実行する制御部30とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、印刷ジョブを印刷し、印刷終了後に当該印刷ジョブに係るデータの保存、又は削除を実行する画像形成装置、および画像形成システムに関する。
近年の画像形成装置は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介し外部端末であるPC(Personal Computer)やスキャナ等の外部装置と接続され、これらの外部装置から印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブに係るデータをインクジェットヘッド等の画像形成部が印刷を実行することが可能なデータへと画像展開し、印刷を実行することができる(下記特許文献1)。
上述の印刷過程では、印刷に必要なデータの記憶、削除等は画像形成装置内に搭載されているHDD(Hard Disk Drive)等の記憶部を介して行われる。
上述の印刷過程では、印刷に必要なデータの記憶、削除等は画像形成装置内に搭載されているHDD(Hard Disk Drive)等の記憶部を介して行われる。
HDDには、画像形成装置の制御をするための種々のプログラムや、1度印刷したものを再印刷できるように記憶されているホールドジョブ用の各印刷データ、コーポレートマーク等の各固定データ等が記憶されている。
したがって、印刷を実行する際にはHDDのうち、上述のデータが保存されている分の領域は使用できない。
また、近年のオフィスでは、1台の画像形成装置に複数のPCが接続され、多数のユーザーが画像形成装置を共用するのが一般的な状態にある。すなわち、画像形成装置に搭載されているHDDも共用される状態にある。
上述の理由から、1人のユーザーが使用可能なHDD容量や、1つの印刷ジョブが使用可能なHDD容量に制限(上限)を課すことが想定される。
そこで本発明は、上述の課題に鑑み、1つの印刷ジョブのHDD使用容量の制限(上限)を設けつつも生産性を維持した印刷処理を実行可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置の第1の特徴は、印刷ジョブに含まれる印刷ジョブデータを所定枚数以下の枚数ごとの印刷ジョブ群として記憶する第1記憶部と、印刷データを記憶する第2記憶部と、前記印刷ジョブデータを前記印刷データに画像展開し、前記第2記憶部に記憶させる画像展開部と、前記印刷データに基づき印刷媒体への印刷を実行する画像形成部と、前記印刷データを前記第2記憶部から前記画像形成部へ転送するとともに、前記画像展開部を制御し、前記印刷ジョブ群単位で、当該印刷ジョブ群を構成する各印刷ジョブデータごとの印刷処理を並行して実行する制御部とを備えることにある。
本発明に係る画像形成装置の第2の特徴は、更に、前記印刷ジョブのカラー属性を算出する算出手段を更に備え、前記第2記憶部は、第1記憶領域、第2記憶領域に分割されており、前記算出部が前記印刷ジョブのカラー属性が複数色を使用するマルチカラーモードであると判定した場合には、前記画像展開部は、前記第1記憶部に記憶された印刷ジョブデータを前記第1記憶領域に複写記憶し、複写記憶された前記印刷ジョブデータを前記印刷データに画像展開し、当該印刷データを前記第2記憶領域に記憶させることにある。
更に、本発明に係る画像処理装置の第3の特徴は、更に、前記所定枚数を算出する算出部を更に備え、前記算出部は、1つのジョブに対して予め設定されている第1記憶部使用制限容量と印刷ジョブ容量とを比較し、前記第1記憶部使用制限容量以下の枚数となるよう前記所定枚数を算出することにある。
本発明に係る画像形成装置の第4の特徴は、更に、前記算出部は、前記印刷ジョブのカラー属性、解像度、印刷倍率、原稿サイズ、又は出力サイズのうちの少なくとも1以上の情報に基づいて前記印刷ジョブ容量を算出することにある。
本発明に係る画像形成装置の第5の特徴は、更に、前記印刷ジョブ群の印刷が完了すると、これを1ファイルとして第1記憶部に圧縮保存するか、又は、削除するかを選択可能であることにある。
本発明に係る画像形成装置の第6の特徴は、更に上述の画像形成装置において、外部記憶部が少なくとも1以上接続され、前記第1記憶部を含む各記憶部には保存先優先順位が付与されており、前記制御部は、前記印刷ジョブ群の印刷が完了すると前記保存先優先順位に従い前記印刷ジョブ群の圧縮保存を実行する画像形成システムにある。
本発明に係る画像処理装置の第1の特徴によれば、記憶部に記憶された所定枚数以下の印刷ジョブ群を構成する印刷ジョブデータに対し、制御部が印刷に要する印刷処理を並行して実行させるように画像形成装置全体を制御する。この並行処理により、1つのジョブについて記憶部に使用制限が課せられていた場合であっても印刷の生産性を維持した印刷が実行できる。
本発明に係る画像処理装置の第2の特徴によれば、算出部が印刷ジョブのカラー属性を算出し、画像形成装置に搭載されている色剤のうちの1色で印刷を実行する単色カラーモードと、2色以上の複数色を使用するマルチカラーモードとで印刷処理を変更する。これにより、単色カラーモード、マルチカラーモードの各カラー属性に対して適した印刷処理が可能となるため、第2記憶部を有効活用するとともに生産性を維持した印刷処理が実行できる。
本発明に係る画像処理装置の第3の特徴によれば、所定枚数を算出する算出部を更に備え、当該算出部が印刷ジョブ容量を算出し、印刷ジョブ群ごとに最適な所定枚数値を算出する。これにより、印刷ジョブ群が記憶される記憶部を有効活用するとともに生産性を維持した印刷処理が実行できる。
本発明に係る画像形成装置の第4の特徴によれば、印刷ジョブが有する各情報を用いて印刷ジョブ容量を算出することができる。これにより、より細かく所定枚数を設定できるため、印刷ジョブ群が記憶される記憶部を更に有効に活用できる。
本発明に係る画像形成装置の第5の特徴によれば、印刷ジョブ群の印刷が完了後に、これを画像形成装置に保存しておくか、削除するかを選択可能である。これにより、印刷が完了したデータであっても、必要なものだけ保存ができ、更に印刷ジョブ群に係る印刷ジョブデータを1ファイルとして圧縮保存可能なため、印刷ジョブ群が記憶される記憶部を更に有効活用できる。
本発明に係る画像形成システムの第6の特徴によれば、画像形成装置の外部の単数、又は複数の保存先への印刷ジョブデータのバックアップ保存が実行可能であるとともに、優先順位が設定できることによってユーザーの意図に沿った保存先への保存が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(画像形成装置の構成)
(画像形成装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように本実施の形態に係る画像形成装置1は、外部通信インターフェース(以下、外部通信IFと略す。)10と、記憶部20と、制御部30と、画像形成部40と、印刷媒体搬送部50と、操作パネル部60とを備え、外部通信IF10を介し、外部端末であるPC2、及び外部記憶手段であるファイルサーバ3、USBメモリ4等とデータの通信が可能である。
PC2には、図示しないプリンタドライバがインストールされており、ユーザーの印刷指示により、印刷ジョブをPDL(ページ記述言語)形式のデータである印刷ジョブデータとして画像形成装置に送信する。
記憶部20は、HDD21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23からなる。
HDD21は、PC2から受信した印刷ジョブを、ページごとに、PDLデータ形式の印刷ジョブデータとして記憶する記憶部、及び印刷完了後に、ホールドデータとして印刷ジョブデータをバックアップ保存するバックアップ保存先として作用する。
また、HDD21にはHDD使用制限容量の観点に基づき、あらかじめ設定された印刷ジョブ群を構成できる最大枚数である所定枚数の値、又はHDD使用制限容量の値が記憶されている。なお、これらの値はPC2や後述の操作パネル部60等の操作により適宜変更可能である。HDD21は、本発明の第1記憶部に相当する。
ROM22は、画像形成装置1の動作のための制御プログラム等を格納する。
RAM23は、一時的なデータの保存や演算時における制御部30のワーク領域として使用される。本発明では、後述する画像展開後の印刷データ(ビットマップデータ)をライン単位、又はページ単位で一時的に記憶する記憶部として作用する。RAM23は、本発明の第2記憶部に相当する。
制御部30は、各種の演算処理やデータの入出力等の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)等からなり、ROM22に記憶されている制御プログラムに応じた処理を行うことによって、画像処理装置1全体の動作を制御するものである。
また、制御部30は、以下の算出部31、及び画像展開部32の機能を有する。
算出部31は、PC2から受信した印刷ジョブのヘッダ情報(ジョブ設定情報)や、HDD21に保存されているホールドデータ等の各種データを解析し、印刷を実行するにあたり必要な情報である画像データの枚数(総印刷枚数)、印刷ジョブのカラー属性情報、解像度、印刷倍率、プリント濃度、入力サイズ(原稿サイズ)、出力サイズ(使用する印刷用紙サイズ)等を取得する。ここで、カラー属性情報とは、印刷ジョブが画像形成装置1に搭載されている色剤のうちの1色のみを使用して印刷する単色カラーモードか、2以上の複数色を要するマルチカラーモードかを表す情報である。算出部31は、これら取得した情報と、予め設定されている1ジョブに対するHDD使用制限容量とからHDD21に記憶できる最大の枚数を算出する。
画像展開部32は、HDD21に記憶された印刷ジョブデータを読み出し、画像形成部40が印刷実行可能な印刷データ(ビットマップデータ)に画像展開し、RAM23に一時的に記憶させる。
なお、RAM23は、第1記憶領域231、第2記憶領域232に分割されていても良い。第1記憶領域231は、前記算出部31により当該印刷ジョブがマルチカラーモードであると判断された場合に、画像展開部32により、印刷ジョブデータが複写記憶される領域である。第2記憶領域232は、第1記憶領域231に複写記憶された印刷ジョブデータの画像展開(各色への色分解処理)により作成された印刷データを一時的に記憶する領域である。
制御部30は、更に、RAM23、又は第2記憶領域232に記憶された印刷データを読み出し、後述する画像形成部40へこの印刷データを転送し、転送を終えた印刷データを削除する。この削除動作は、所定数のライン単位、又はページ単位で実行される。
画像形成部40は、制御部30により転送された印刷データに基づいて印刷媒体に対して印刷(画像形成)を実行する。
媒体搬送部50は、制御部30により制御され、画像形成部40が印刷を実行するにあたり必要な印刷媒体の給紙、搬送、排紙等を実行する。
操作パネル部60は、表示/入力パネルや各種操作キー(図示せず)とからなり、ユーザーの操作を受け付け、ユーザー操作に基づく操作信号を制御部30に出力する。
表示/入力パネルは、前面に配置された感圧式あるいは静電式の透明なタッチパネルと、このタッチパネルの裏面に配置された液晶表示パネルとで構成される。ユーザーは、液晶表示パネルの表示画面を見ながら、タッチパネルの表面を指などで直接触れることで入力操作、HDD使用制限容量値や印刷ジョブ群を構成可能な最大の枚数である所定枚数値の変更を行うことができる。
(外部端末からの印刷ジョブ)
表示/入力パネルは、前面に配置された感圧式あるいは静電式の透明なタッチパネルと、このタッチパネルの裏面に配置された液晶表示パネルとで構成される。ユーザーは、液晶表示パネルの表示画面を見ながら、タッチパネルの表面を指などで直接触れることで入力操作、HDD使用制限容量値や印刷ジョブ群を構成可能な最大の枚数である所定枚数値の変更を行うことができる。
(外部端末からの印刷ジョブ)
PC2から送信される印刷ジョブは、ページごとにPDL形式の印刷ジョブデータとして送信される。印刷ジョブは、ファイルの先頭にヘッダ情報(ジョブ設定情報)、その後に画像データというデータ構造からなる。ヘッダ情報には、前述した印刷処理を実行するにあたり必要な情報が含まれる。
なお、カラー属性がマルチカラーモードの場合には、カラー印刷を要するページ番号、各ページごとの使用色数等の情報がさらに含まれていることが好ましい。
(画像形成装置の作用)
(画像形成装置の作用)
図2は、画像形成装置1が印刷ジョブに係る印刷データ1枚を印刷する動作を説明するフロー図である。この図2を参照して印刷の流れを説明する。特に、ユーザーによりPC2から印刷ジョブの印刷指示がなされた場合を例に説明する。なお、本明細書図面中の「S」はステップを表すものとする。
ユーザーからの印刷指示により画像形成装置1がPC2からの印刷ジョブを受信すると、制御部30又は算出部31は、この印刷ジョブのヘッダ情報を解析し、印刷ジョブのカラー属性等、印刷に必要な情報を取得する。また、受信した印刷ジョブをページごとに、印刷ジョブデータとしてHDD21への記憶を開始する(S11)。
印刷ジョブデータをHDD21への記憶させる際、制御部30は、HDD21内に新たなファイルを作成し、このファイル内に印刷ジョブデータを記憶させる。
印刷ジョブのカラー属性が単色カラーモードであれば(S11:Yes)、画像展開部32により、HDD21に記憶された印刷ジョブデータがページ単位で読み出され、画像形成部40が印刷可能な印刷データ(ビットマップデータ)に画像展開される(S13)。印刷ジョブデータの画像展開により作製された印刷データは、RAM23に所定単位で一時的に保存される(S14)。
一方、マルチカラーモードであった場合(S12:No)、画像展開部32は、HDD21に記憶された印刷ジョブデータをRAM23の第1記憶領域231に複写記憶する(S21)。その後、画像展開部32は第1記憶領域231から印刷データを読み出し、画像展開(色分解)し、印刷に必要な色数、例えばCMYK4色使用するのであれば4枚分の印刷データを作成する(S22)。この画像展開処理は、4色分を略同時にライン単位で行っても良いし、各色ごとに1色ずつ行っても良い。画像展開により作製された印刷データは画像展開部32によりRAM23の第2記憶領域232に記憶される(S23)。
このように、カラー属性によって処理を変えなければならないということはない。つまり、単色カラーモードの印刷であってもマルチカラーモードと同様にRAM23の領域を使い分けて印刷処理を実行させても良い(S21〜S23に相当)。しかし、カラー属性がマルチカラーモードである場合には各色ごとの印刷データを順次作成しなければならないが、単色カラーモードの場合には印刷実行に必要な1色分の印刷データを作成すれば良いため、記憶動作(S21、S23の一部に相当)や、余分な色の分の画像展開処理(S22の一部に相当)は省略可能である。よって、カラー属性により制御を変えた方がRAM33を有効に活用することができる。また、単色カラーモードの場合には余分な処理を省略できるため、印刷実行開始を早めることができるとともに、印刷処理の生産性が向上する。
制御部30は、RAM23、又は第2記憶領域232に保存された印刷データを所定数のライン単位、又は頁単位で画像形成部40に転送し、画像形成部40に印刷を実行させる(S15)。
制御部30は、画像形成部40に印刷を実行させるとともに、転送済みの印刷データをRAM23、又は第2記憶領域232から所定数のライン単位で削除する。なお、この削除動作は、画像形成部40による印刷が正常に完了したことを画像形成装置1に設置された排紙センサ等で検出し、ページ単位で実行させるようにしても良い。
画像形成部40は、制御部30により転送された印刷データに基づいて印刷を実行する。印刷の際には、制御部30は、図示しない給紙手段、搬送手段、排紙手段からなる印刷媒体搬送部50と、画像形成部40を制御しつつ印刷を実行する。即ち、制御部30は、給紙手段を制御し、給紙台に積載された印刷媒体を1枚ずつ給紙させ、搬送手段を制御し、給紙された印刷媒体を画像形成部40へと搬送させる。その後、制御部30は、画像形成部40を制御し、印刷媒体に対し印刷データに基づいて印刷を実行させ、搬送手段を制御して印刷がなされた印刷媒体を排紙手段まで搬送し、排紙手段が排紙するように制御する。
印刷が完了すると、制御部30は画像形成装置1の印刷動作を停止させる(S16)。
次に、図3のフローチャートを参照し、画像形成装置1が印刷ジョブを印刷処理する場合について、上述の印刷ジョブの受信から印刷完了までを説明する。本例では、HDD使用制限容量の観点から設定される1ジョブについての所定枚数があらかじめ設定されており、HDD21に記憶されているものとする。
PC2から画像形成装置1が印刷ジョブを受信すると、制御部30又は、算出部31が印刷ジョブのヘッダ情報を解析し、総印刷枚数(P)を取得するとともに、HDD21に保存されている所定枚数(Q)を取得する(S100)。
取得した印刷頁数Pと所定枚数Qとが比較されPがQ以下の場合、制御部30又は算出部31は印刷ジョブの容量がHDD使用制限容量以内であると判断し、印刷ジョブのP枚すべてを1つの印刷ジョブ群とし、HDD21への記憶を開始する(S110:NO,S131)。
取得した印刷頁数Pと所定枚数Qとが比較されPがQ以下の場合、制御部30又は算出部31は印刷ジョブの容量がHDD使用制限容量以内であると判断し、印刷ジョブのP枚すべてを1つの印刷ジョブ群とし、HDD21への記憶を開始する(S110:NO,S131)。
次に、実印刷枚数Nに1が代入され(S132)、HDD21へ記憶された印刷ジョブデータは、順次、頁単位で画像展開部32により画像形成部40が印刷可能であるビットマップデータ形式の印刷データに画像展開され、RAM23へと記憶される。その後、制御部30により、RAM23に記憶された印刷データは、ページ単位、又は所定数のライン単位で読み出され画像形成部40へ転送される。制御部30は、印刷媒体搬送部50、及び画像形成部40を制御し、この転送された印刷データに基づいて印刷を実行させる(S133)。
この処理は、HDD21に記憶されたすべてのページの印刷ジョブデータに対して並行して実行される。すなわち制御部30は、HDD21に記憶される印刷ジョブ群を構成する各印刷ジョブデータ相互に対し、画像展開処理、記憶処理、転送処理を並行して実施する。このとき、制御部30は、画像展開部31の画像展開動作(図2:S13又はS22)、RAM23への記憶動作(図2:S14又はS23)、画像形成部40への印刷データの転送動作(図2:S15)の各動作を1以上の印刷ジョブデータに対して並行して処理するとともに、各動作が完了するたびに、各動作についてNを1インクリメントし(S134)、各動作が印刷枚数P回分実行されたかを判断する(S135)。P回分実行されていなければ、S133へ戻り(S135:No)、S133〜S135の動作が繰り返され、P回実行されていれば次のステップ(S124)へと進む(S135:Yes)。
その後、制御部30によりHDD21に記憶された印刷ジョブデータからなる印刷ジョブ群が削除され(S124)、印刷が完了する(S125)。
一方、印刷枚数Pが所定枚数Qより大きい場合(S110:Yes)、制御部30又は算出部31により、分割ジョブ数Jが算出され、第1分割ジョブである印刷ジョブの1頁目からQページ目までの印刷ジョブデータがHDD21に順次保存される(S111)。
この場合、印刷ジョブはQ枚以下の枚数ごとに分割されて印刷が実行されるようになる。以下、この分割されたジョブを分割ジョブ1、分割ジョブ2、・・・と称することとする。
ここで、分割ジョブ数Jは印刷枚数Pを所定枚数Qで除した商の値を、小数部分は整数として切り上げて算出された値である(S111)。例えば、印刷枚数P=150、所定枚数Q=40であれば、150÷40=3.75であるから、J=4となり、40枚分の分割ジョブが3つ、30枚分の分割ジョブが1つでき、分割ジョブ群としては合計4つできることになる。
次に、実印刷枚数N、及び印刷実行中の分割ジョブ番号Mに1が代入され(S112)、上述したS133〜S135と同様の印刷処理が行われる(S113〜S115)。S114にて1インクリメントされた実印刷枚数Nの値が、所定枚数Qより大きくなれば(S115:Yes)、制御部30によりHDD21に記憶された分割ジョブ1が削除される(S116)。
次に、Mが1インクリメントされ(S117)、インクリメントされたMと、分割ジョブ数Jとが比較される(S118)。MがJ未満の場合(S118:No)、S119へと移行し、印刷枚数Nに1が入力され、S113〜S118の動作が繰り返される。MがJ以上となった場合(S118:Yes)には、S120へと移行する。
次に、実印刷枚数Nに1が代入され(S120)、上述したS113〜115又はS133〜S135と同様の動作が行われる(S121〜S123)。S123にて、S122で1インクリメントされた実印刷枚数Nが、印刷枚数Pから所定枚数Qと印刷ジョブ番号Mから1減算された値を積算した値を減算した値(P−Q×(M−1))以下の場合には、S121〜S123の動作が繰り返される。Nの値が(P−Q×(M−1))より大きくなった場合(S123:Yes)、HDD21から最後の分割ジョブが削除され(S124)、印刷が完了する(S150)。
ここで、S123にてMから1減算した値を使用しているのは、S117にてMが1インクリメントされており、実際のMより1大きい数となっているからである。
(バックアップ処理の説明)
(バックアップ処理の説明)
前述の図3のフローでは、HDD21に記憶された1以上の印刷ジョブデータからなる印刷ジョブ群(分割ジョブ)の印刷が完了すると、これを削除していた(図3S116、S124)。HDD21は容量に制限があるため、印刷が完了した印刷ジョブデータはHDD21内から削除されるのが通常である。
しかし、ユーザーが印刷ジョブデータを保存し、後にホールドジョブとして再印刷を実行したい場合もある。
したがって、本例では、ユーザーの指示により、印刷ジョブデータの保存/削除の選択ができるようになっている。本フローの動作を実行する場合には、印刷ジョブ群が削除(図3のS116及びS124)される直前に挿入される。
以下、図4を参照して説明する。
制御部30は、HDD21に記憶された印刷ジョブ群を構成するすべてのページの印刷が完了すると、印刷ジョブのバックアップが必要か、即ち、印刷ジョブに対してバックアップ(保存)指示がされているか否かを判断する(S201)。このバックアップ指示情報は、画像形成装置1に設定されていても、印刷ジョブのヘッダ情報に入力されていても良い。
バックアップ指示がなければ(S201:No)、図3の該当するステップへ移行する(S116orS124)
一方、バックアップ指示がなされている場合(S201:Yes)、制御部30、又は算出部31によりバックアップ先の容量が記憶するための十分な空容量を有するか否かが確認される。空容量が十分であれば(S202:No)、指示されたバックアップ先へのバックアップ処理が実行される(S204)。
HDD21に記憶されている印刷ジョブデータは頁単位で存在するため、このバックアップ処理が実行される際には、すべての印刷ジョブデータを印刷ジョブ群として1つのファイルへ圧縮保存させるのが良い。例えば、Zip形式で保存する例が挙げられる。また、分割ジョブをバックアップする場合には、ファイル名称を「送信されたジョブ名称(分割ジョブ番号M)」等とし、分割ジョブ同士の関連性が容易に視認できるように保存するのが良い。このようにすれば、後でユーザーが扱い易くなる。
一方、バックアップ先の容量が不足していると判断された場合(S202:Yes)、他のバックアップ先が存在するか否かが判断される(S203)。例えば外部記憶部のUSB4をバックアップ先として設定していたが、USB4は容量が不足している場合であって、他にバックアップ先の外部記憶部としてPC2、ファイルサーバ3、HDD21が存在する場合等が挙げられる。
他のバックアップ先が単数である場合には、S203の判断がYesであるとして、このバックアップ先へバックアップ処理がなされる。
他のバックアップ先が複数存在する場合であって、優先順位が決められている場合には、優先順位にしたがってバックアップ処理が実行される(S203:Yes、S204)。
他のバックアップ先が存在しない場合、若しくは複数の他のバックアップ先は存在するが、優先順位が決められていない場合には、操作パネル60やPC2の画面上にその旨を報知し、ユーザーからの指示を待つ(S211)。そして、新たなバックアップ先がユーザーに指定された場合(S211:Yes)、バックアップ処理が実行される(S204)。
一方、所定時間経過してもユーザーからの指示がない場合(S211:No、S212:Yes)、図3のS116、又はS124に移行し、以後の処理がなされる。
なお、フロー上は割愛したが、優先順位にしたがってバックアップ処理を実行する場合には、バックアップ先の候補順にS202に記載された空容量が十分か否かの処理を実行させることは言うまでもない。
また、上述したバックアップ(保存)先は、あらかじめ操作パネル部60からユーザーが設定したものをHDD21に記憶させておいても良いし、印刷指示を出したPC2に制御部30が通知することによりPC2の表示画面にポップアップ表示がなされ、印刷ジョブ群の印刷完了ごとにユーザーが選択できるようにしても良い。また、PC2から印刷ジョブを送信する際に、ユーザーが不図示のプリンタドライバから設定できるようにしても良い。
更に、ページ単位でバックアップ保存、削除が選択できるように構成しても良い。上述のように操作パネル60、PC2、プリンタドライバを介してユーザーに設定させるようにすれば良い。
(タイミングチャート(並行印刷処理)の説明)
(タイミングチャート(並行印刷処理)の説明)
図5のタイミングチャートを参照し、本発明の並行印刷処理を説明する。ここで、図5(a)が本発明の並行印刷処理を説明するタイミングチャートであり、図5(b)が並行印刷処理を実行しなかった場合、即ちページ単位で印刷を実行した場合のタイミングチャートである。本発明の画像形成装置1では、HDD21に記憶された印刷ジョブ、又は分割ジョブは、1つのジョブとして、ジョブ単位での印刷が並列的に実行される。この、並行印刷処理の動作について、図5のタイミングチャートを参照して説明する。
図5(a)では、分割ジョブ1、分割ジョブ2を分割ジョブA、分割ジョブBとして説明する。
図5(a)に示すように本発明の画像形成装置1では、印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブの容量がHDD使用制限容量を超えているか、又は、印刷ジョブの印刷枚数が所定枚数Qを超えているかが判断される(ta0)。本例では、所定枚数Qが設定されており、印刷ジョブの印刷枚数が多く、所定枚数Q枚の分割ジョブAと、その残り分の分割ジョブBが作成されたとして、分割ジョブAの処理について説明する。
画像形成装置1は、印刷ジョブを受信すると、分割ジョブAを構成する印刷ジョブデータの受信を開始する(ta0)。
分割ジョブAの1頁目(1枚目)の受信が終了すると、制御部30は、当該1頁目の印刷ジョブデータのHDD21への記憶を開始する(ta1)。
1頁目の印刷ジョブデータの記憶が終了すると、画像展開部32は、印刷ジョブデータを印刷データへと変換する画像展開処理を開始し、展開された印刷データを所定数のライン単位で順次、RAM23へと記憶させる(ta2)。
1頁目の画像展開が終了すると、制御部30は当該印刷データの画像形成部40への転送を開始する(ta3)。
画像形成部40が所定のライン数の印刷データを受信すると、印刷動作を開始する(ta5)。
画像形成部40により1頁目の印刷が正常に終了すると、制御部20は、RAM23に記憶されている1頁目の印刷データを削除する(ta7)。これは所定ライン単位で実行されても良い。
上述の印刷処理実行において、1頁目の印刷ジョブの受信、印刷ジョブの記憶、印刷ジョブデータの印刷データへの画像展開の各動作が終了すると、すぐに2頁目についてのこれらの各動作が開始される。また、印刷データの転送、印字動作については、1頁目の動作の終了を待たずとも2頁目についての処理が開始される(ta4、ta6)。また、いずれの処理に対しても1つの印刷処理中に他の印刷処理が実行されるように、即ち印刷処理に必要な複数の処理が並行して実行されるようになっている。
上述の動作が繰り返され、分割ジョブAのQ頁目の印字動作が終了すると、ユーザーの指示によりHDD21内の分割ジョブAに係る印刷ジョブデータの圧縮保存、又は削除が実行され分割ジョブAの印刷動作が終了する(tan〜tb0)。
その後、分割ジョブBについての受信を開始し(tb0)、分割ジョブAと同様の印刷処理が実行される。
一方、図5(b)に示すように、頁単位で印刷処理を実行する場合を説明する。この場合、画像形成装置1が印刷ジョブを受信し(t0)、1頁目の受信が完了すると、HDD31への印刷ジョブデータの記憶を開始し(t1)、この記憶動作が終了すると、画像展開が開始される(t2)。画像展開され、RAM23への記憶が完了すると、この印刷データの画像形成部40への転送が開始される(t3)。画像形成部40への1頁分の印刷データの転送が終了すると印字動作が開始され(t4)、印字動作が完了すると、HDD21内の1頁目の印刷ジョブデータが削除される(t5)。この処理が終了すると、画像形成装置1は、再び、印刷ジョブの2頁目の受信を開始する(t6)。以後、この動作が繰り返される。
以上の説明では、ta0とt0、ta1とt1、ta2とt2と、ta3とt3は同時点である。しかし、頁ごとに印刷をする図5(b)の場合では、1頁目の印刷が完了するまで2頁目の処理、具体的には印刷ジョブデータの受信を開始することができないが、分割ジョブ群ごとに印刷処理をする図5(a)の場合は、画像形成装置1は各処理間における並行処理が実行できるため、印刷ジョブのすべての頁の印刷完了に要する時間が短縮される。また、本発明の画像形成装置1は、HDD使用制限容量以内であって、HDD21を使用するにあたり印刷処理を実行可能な所定枚数以下の枚数ごとの分割ジョブ(印刷ジョブ群)を作成し、この分割ジョブ単位での印刷に係る処理を並行に実行できるため、HDD21を有効利用できるとともに、印刷の生産性を維持することができる。
なお、分割ジョブ群ごとに印刷処理をする印刷モード(図5(a))、頁ごとに印刷をする印刷モード(図5(b))を設け、ユーザーがいずれかのモードを使用するか設定できるように良い。
(所定枚数Qの算出)
(所定枚数Qの算出)
前述の例では分割ジョブ作成するための所定枚数Qはあらかじめ設定されている例を説明したが、画像形成装置1が自動的に算出することも可能である。以下、この例を説明する。
算出部31は、PC2から送信された印刷ジョブのヘッダ情報を解析し、印刷ジョブのカラー属性、解像度、印刷倍率、入力サイズ、出力サイズ等の印刷条件を抽出する。各印刷条件が異なれば、印刷ジョブ容量が異なるため、HDD使用制限容量以下である印刷処理可能な所定枚数が異なるためである。
ここで、印刷倍率、入力サイズ、出力サイズに関しては、容量はそれらの大きさに比例する。また、本発明者の実験により、解像度が2倍になるとデータ容量が約1.5倍増加し、単色カラーモードとCMYK4色を使用するマルチカラーモードとでは、マルチカラーモードは単色カラーモードの約5倍の容量となることが分かっている。
算出部31は、上記各印刷条件から各ページごとのファイル容量を算出し、これらの累積値とHDD使用制限容量を比較することでHDD使用制限容量以内であり、HDD21を使用可能な最大の枚数を分割ジョブの所定枚数Qとして算出することができる。
なお、印刷条件には、余白の大きさ等によって容量は変化するが、印刷媒体のサイズ(用紙サイズ)、原稿サイズも考慮し、所定枚数を算出しても良い。また、各ページごとのファイル容量を取得できない場合、又は取得するには時間がかかる場合には、すべてのページが第1ページ目のファイル容量と同じとみなして所定枚数を算出しても良い。
以上、PCからのジョブを説明したが、画像読取装置(スキャナ)から受けたジョブも同様に処理できる。この場合には、画像読取装置から受信するRGB信号によりカラー属性や原稿サイズ等が取得でき、これらを用いて印刷ジョブ容量が算出できる。よって、頁ごとに容量を算出し、累積(加算)することで印刷ジョブ群を作成し、HDD使用制限容量との比較を行えばよい。
また、印刷プログラムのアップデートや、ホールドデータ、固定データの追加、画像形成装置1を共有するユーザーの増加等の理由により使用可能なHDD容量は変化する。よって、画像形成装置1を、HDD21の空容量に変化があった場合、又は共有ユーザー数に変更があった場合等に、1つの印刷ジョブに対するHDD使用制限容量を自動的に変更し得るように構成しても良い。例えば、これらの変更を制御部30が検出した場合には、制御部30、又は算出部31がHDD21の空容量を算出し、HDD21の空容量から任意の容量分を減算した値を装置共有ユーザー数で除した商を1ジョブのHDD使用制限容量値とすること等が考えられる。
(実施例の効果)
(実施例の効果)
本実施例に係る画像処理装置の第1の特徴によれば、記憶部に記憶された所定枚数以下の印刷ジョブ群を構成する印刷ジョブデータに対し、制御部が印刷に要する印刷処理を並行して実行させるように画像形成装置全体を制御する。この並行処理により、1つのジョブについて記憶部に使用制限が課せられていた場合であっても印刷の生産性を維持した印刷が実行できる。
本実施例に係る画像処理装置の第2の特徴によれば、算出部が印刷ジョブのカラー属性を算出し、画像形成装置に搭載されている色剤のうちの1色で印刷を実行する単色カラーモードと、2色以上の複数色を使用するマルチカラーモードとで印刷処理を変更する。これにより、単色カラーモード、マルチカラーモードの各モードに対して適した印刷処理が可能となる。具体的には、マルチカラーモード時には、印刷ジョブデータを一度複写記憶する処理、及びこの複写記憶された印刷ジョブデータを、使用する色剤数に応じた画像展開処理(各色への色分解処理)とを実行する。一方、単色カラーモード時には使用する色が1色であるため、上述の複写記憶処理をスキップでき、また画像展開処理も1色で足りる。したがって、画像形成装置は、カラー属性に応じて適した処理を実行できるため、第2記憶手段であるRAMの有効利用ができ、また単色カラーモードでは印刷開始時間を早められるとともに、生産性の維持が可能となる。
本実施例に係る画像処理装置の第3の特徴によれば、所定枚数を算出する算出部を更に備え、当該算出部が印刷ジョブ容量を算出し、HDD使用制限容量と比較して、印刷ジョブ群ごとに最適な所定枚数値を算出する。これにより、HDD使用制限容量の制限枚数が設定されていない場合であっても、所定枚数値をHDDの使用制限最大枚数値として設定できるためHDDを有効活用した印刷処理が実行できる。
本実施例に係る画像形成装置の第4の特徴によれば、印刷ジョブが有する各情報を用いて印刷ジョブ容量を算出することができる。これにより、より細かく所定枚数を設定できるため、HDDを更に有効に活用できる。
本実施例に係る画像形成装置の第5の特徴によれば、印刷ジョブ群の印刷が完了後に、これを画像形成装置に保存しておくか、削除するかを選択可能である。これにより、印刷が完了したデータであっても、必要なものだけは保存しておくことが可能となり、HDDの容量を有効に利用できる。また、当該保存の際には、印刷ジョブ群に係る印刷ジョブデータを1ファイルとして圧縮保存可能なため、更にHDD容量の有効利用が可能となる。
本実施例に係る画像形成システムの第6の特徴によれば、画像形成装置の外部の単数、又は複数の保存先への印刷ジョブデータのバックアップ保存が実行可能であるとともに、優先順位を設定することによってユーザーの意図に沿った保存先への保存が可能となる。
(その他の実施形態)
(その他の実施形態)
以上、上記説明では、HDD21に使用制限容量が課せられている場合について説明した。しかし、使用容量に制限が課せられるのはHDD31のみに限られない。本発明は、HDD21以外の画像形成装置1を構成する物品、例えばRAM23等について使用容量に制限が課せられている場合にも適用可能である。
また、上記の例はいずれも印刷ジョブをPC2から受信した場合を説明したが、これに限らず、HDD21等の各保存手段に保存されているホールドデータを印刷する場合にも同様に適用できる。この際、ホールドジョブが前述のヘッダ情報に相当する情報を保持していない場合には、制御部30、又は算出部31が印刷ジョブデータを解析することでカラー属性を取得すれば良い。また、スキャナからの印刷ジョブに対しても同様に適用可能である。この際、必要な情報は操作パネル60等から入力するようにすれば良い。
特にスキャナにて読み取ったジョブをバックアップ保存する場合には、以下のようにすれば良い。この動作はスキャナにてデータを単に保存する場合になされても良いし、前述した実施形態と同様に印刷動作とともにバックアップ保存される場合になされても良い。なお、以下の動作は制御部30、算出部31等により実行される。
(1)スキャナで読み込んだデータを所定の形式にて1ページごとに1データとしてHDD21に記憶させる。
(2)1ジョブを読み込んでいる途中に各ページのデータ容量を累積した値が上限値であるHDD21使用制限容量値を越えると、それ以降のページについての読み込み動作は実行されない。
(3)読み込みが完了した分のデータを1つのジョブデータ群として保存する。この保存は、保存先の空容量、優先順位、ユーザによる選択等の少なくとも1つの条件に基づいて実行される。また、ジョブデータ群の保存ついては、前述した実施形態と同様に圧縮保存がなされることが好ましい。なお、ジョブデータ群とは前述した印刷ジョブデータ群に相当する概念である。
(4)圧縮保存した後、読み込みが完了した次のページから(1)〜(3)と同様の処理を実行する。なお、ジョブデータ群が複数できる場合には、前述した方法と同様にそれらが関連付けられ保存されるのが好ましい。例えば、ユーザーが容易に認識できるようにジョブ名に連番の数字が付加されたファイル名を付す等が挙げられる。
(1)スキャナで読み込んだデータを所定の形式にて1ページごとに1データとしてHDD21に記憶させる。
(2)1ジョブを読み込んでいる途中に各ページのデータ容量を累積した値が上限値であるHDD21使用制限容量値を越えると、それ以降のページについての読み込み動作は実行されない。
(3)読み込みが完了した分のデータを1つのジョブデータ群として保存する。この保存は、保存先の空容量、優先順位、ユーザによる選択等の少なくとも1つの条件に基づいて実行される。また、ジョブデータ群の保存ついては、前述した実施形態と同様に圧縮保存がなされることが好ましい。なお、ジョブデータ群とは前述した印刷ジョブデータ群に相当する概念である。
(4)圧縮保存した後、読み込みが完了した次のページから(1)〜(3)と同様の処理を実行する。なお、ジョブデータ群が複数できる場合には、前述した方法と同様にそれらが関連付けられ保存されるのが好ましい。例えば、ユーザーが容易に認識できるようにジョブ名に連番の数字が付加されたファイル名を付す等が挙げられる。
また、上記の例ではいずれも第1記憶部としてHDD21を用いた例を挙げて説明しているが、第1記憶部は外部記憶手段であるファイルサーバ3、USBメモリ4等であっても良いことは言うまでもない。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。また、上述した各実施形態の構成の機能、接続関係等は適宜変更可能である。
1 画像形成装置
2 外部端末(PC)
3 ファイルサーバ(外部記憶部)
4 USBメモリ(外部記憶部)
10 外部通信IF
20 記憶部
21 HDD
22 ROM
23 RAM
30 制御部
31 算出部
32 画像展開部
40 画像形成部
50 印刷媒体搬送部
60 操作パネル部
231 第1記憶領域
232 第2記憶領域
2 外部端末(PC)
3 ファイルサーバ(外部記憶部)
4 USBメモリ(外部記憶部)
10 外部通信IF
20 記憶部
21 HDD
22 ROM
23 RAM
30 制御部
31 算出部
32 画像展開部
40 画像形成部
50 印刷媒体搬送部
60 操作パネル部
231 第1記憶領域
232 第2記憶領域
Claims (6)
- 印刷ジョブに含まれる印刷ジョブデータを所定枚数以下の枚数ごとの印刷ジョブ群として記憶する第1記憶部と、
印刷データを記憶する第2記憶部と、
前記印刷ジョブデータを前記印刷データに画像展開し、前記第2記憶部に記憶させる画像展開部と、
前記印刷データに基づき印刷媒体への印刷を実行する画像形成部と、
前記印刷データを前記第2記憶部から前記画像形成部へ転送するとともに、前記画像展開部を制御し、前記印刷ジョブ群単位で、当該印刷ジョブ群を構成する各印刷ジョブデータごとの印刷処理を並行して実行する制御部と
を備える画像形成装置。 - 前記印刷ジョブのカラー属性を算出する算出手段を更に備え、
前記第2記憶部は、第1記憶領域、第2記憶領域に分割されており、
前記算出部が前記印刷ジョブのカラー属性が複数色を使用するマルチカラーモードであると判定した場合には、
前記画像展開部は、前記第1記憶部に記憶された印刷ジョブデータを前記第1記憶領域に複写記憶し、複写記憶された前記印刷ジョブデータを前記印刷データに画像展開し、当該印刷データを前記第2記憶領域に記憶させることを特徴とする請求項1記載画像形成装置。 - 前記所定枚数を算出する算出部を更に備え、
前記算出部は、1つのジョブに対して予め設定されている第1記憶部使用制限容量と印刷ジョブ容量とを比較し、
前記第1記憶部使用制限容量以下の枚数となるよう前記所定枚数を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置 - 前記算出部は、前記印刷ジョブのカラー属性、解像度、印刷倍率、原稿サイズ、又は出力サイズのうちの少なくとも1以上の情報に基づいて前記印刷ジョブ容量を算出することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記印刷ジョブ群の印刷が完了すると、これを1ファイルとして第1記憶部に圧縮保存するか、又は、削除するかを選択可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 請求項5に記載の画像形成装置において、
外部記憶部が少なくとも1以上接続され、
前記第1記憶部を含む各記憶部には保存先優先順位が付与されており、
前記制御部は、前記印刷ジョブ群の印刷が完了すると前記保存先優先順位に従い前記印刷ジョブ群の圧縮保存を実行することを特徴とする画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010088141A JP2011194867A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | 画像形成装置、および画像形成システム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010088141A JP2011194867A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | 画像形成装置、および画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=44873633
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JP2010088141A Pending JP2011194867A (ja) | 2010-03-19 | 2010-03-19 | 画像形成装置、および画像形成システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011194867A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014151152A (ja) * | 2013-02-14 | 2014-08-25 | Fujishoji Co Ltd | 遊技機 |
JP2014223785A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-12-04 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置および印刷システム |
JP2020037198A (ja) * | 2018-09-03 | 2020-03-12 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
-
2010
- 2010-03-19 JP JP2010088141A patent/JP2011194867A/ja active Pending
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