JP2011194711A - 記録装置、制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録装置において、スループットの低下を生じさせることなく、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に生ずる被記録材の搬送精度の低下を低減させる。
【解決手段】 記録紙の後端を検出していない場合には(ステップS1でNo)、補正値を第1補正値αに設定し(ステップS4)、検出している場合には(ステップS1でYes)、記録紙の後端が既にニップ領域を通過しているか否かを判定し(ステップS2)、通過している場合には(ステップS2でYes)補正値を第2補正値βに設定し(ステップS5)、通過していない場合には(ステップS2でNo)今回の副走査動作で記録紙の後端がニップ領域を通過するか否かを判定し(ステップS3)、通過する場合には(ステップS3でYes)補正値を第3補正値γに設定する(ステップS6)。
【選択図】 図3
【解決手段】 記録紙の後端を検出していない場合には(ステップS1でNo)、補正値を第1補正値αに設定し(ステップS4)、検出している場合には(ステップS1でYes)、記録紙の後端が既にニップ領域を通過しているか否かを判定し(ステップS2)、通過している場合には(ステップS2でYes)補正値を第2補正値βに設定し(ステップS5)、通過していない場合には(ステップS2でNo)今回の副走査動作で記録紙の後端がニップ領域を通過するか否かを判定し(ステップS3)、通過する場合には(ステップS3でYes)補正値を第3補正値γに設定する(ステップS6)。
【選択図】 図3
Description
本発明は、主走査方向へ往復動して被記録材にドットを形成する記録ヘッドと、副走査方向へ被記録材を搬送する搬送装置とを備えた記録装置、該記録装置の制御プログラムに関する。
いわゆるシリアル方式のインクジェットプリンターやドットインパクトプリンター等の記録装置は、主走査方向へ記録ヘッドを往復動させながら被記録材にドットを形成する主走査動作と搬送装置により副走査方向へ被記録材を搬送する副走査動作とを繰り返すことによって被記録材に記録が行われる。そして、このような記録装置に設けられる被記録材の搬送装置は、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の上流側で被記録材に搬送力を作用させる第1搬送機構(例えば紙送りローラー対)と、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の下流側で被記録材に搬送力を作用させる第2搬送機構(例えば排紙ローラー対)とを有しているのが一般的である(例えば特許文献1〜3を参照)。
このような構成の記録装置において被記録材に記録が実行される際には、被記録材の副走査方向の先端が第2搬送機構に到達するまでの間は、第1搬送機構により搬送力が作用して被記録材が副走査方向へ搬送される。また被記録材の副走査方向の先端が第2搬送機構に到達した後は、第1搬送機構及び第2搬送機構の両者により搬送力が作用して引き続き被記録材が副走査方向へ搬送される。そして被記録材の副走査方向の後端が第1搬送機構を通過した後は、第2搬送機構により搬送力が作用して引き続き被記録材が副走査方向へ搬送される。
そして、このような構成の記録装置においては、第1搬送機構及び第2搬送機構の両者により搬送力が作用して被記録材が搬送される状態から、第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される状態に遷移する副走査動作時に、被記録材の搬送精度が低下する虞がある。つまり、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に、被記録材の搬送精度の低下が生ずる虞があり、これが問題となる場合がある。
このような被記録材の搬送精度の低下を低減させることを目的とした従来技術の一例としては、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に、被記録材の搬送速度を低速に設定して被記録材の搬送を行う記録装置が公知である(例えば特許文献1〜3を参照)。当該従来技術によれば、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する際に、被記録材の搬送速度を低速に設定することによって、いわゆる蹴飛ばし現象の発生を抑制することができる。したがって当該従来技術によれば、その蹴飛ばし現象に起因した被記録材の搬送精度の低下を低減させることができる。
しかしながら上記特許文献1〜3に開示されている従来技術は、一時的にせよ記録実行中に被記録材の搬送速度を低下させるため、それによってスループットの低下が生じてしまうという課題がある。また、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する際に生ずる被記録材の搬送精度の低下は、いわゆる蹴飛ばし現象を要因とするものに必ずしも限られるものではなく、それ以外の要因によって生ずることも少なくない。したがって上記特許文献1〜3に開示されている従来技術は、依然として被記録材の搬送精度の低下が生ずる虞がある。
このような状況に鑑み本発明は成されたものであり、本発明の目的は、記録装置において、スループットの低下を生じさせることなく、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に生ずる被記録材の搬送精度の低下を低減させることにある。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、被記録材にドットを形成する記録ヘッドと、被記録材を副走査方向へ搬送する搬送装置と、主走査方向へ前記記録ヘッドを往復動させながら被記録材にドットを形成する主走査動作と副走査方向へ被記録材を搬送する副走査動作とを繰り返して被記録材に記録を実行する制御装置と、を備えた記録装置であって、前記搬送装置は、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の上流側で被記録材に搬送力を作用させる第1搬送機構と、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の下流側で被記録材に搬送力を作用させる第2搬送機構とを有し、前記制御装置は、前記第1搬送機構及び前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第1補正値αにより行う第1搬送補正手段と、前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第2補正値βにより行う第2搬送補正手段と、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第3補正値γにより行う第3搬送補正手段と、を有し、前記第3搬送補正手段は、当該副走査動作で搬送すべき搬送量をL、当該副走査動作前における被記録材の副走査方向の後端から前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端までの距離をL1、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端から当該副走査動作後に被記録材の副走査方向の後端が到達すべき位置までの距離をL2、としたときに、下記の式(1)により前記第3補正値γを演算する手段を含む、
γ=α×L1/L+β×L2/L …(1)
ことを特徴とした記録装置である。
本発明の第1の態様は、被記録材にドットを形成する記録ヘッドと、被記録材を副走査方向へ搬送する搬送装置と、主走査方向へ前記記録ヘッドを往復動させながら被記録材にドットを形成する主走査動作と副走査方向へ被記録材を搬送する副走査動作とを繰り返して被記録材に記録を実行する制御装置と、を備えた記録装置であって、前記搬送装置は、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の上流側で被記録材に搬送力を作用させる第1搬送機構と、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の下流側で被記録材に搬送力を作用させる第2搬送機構とを有し、前記制御装置は、前記第1搬送機構及び前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第1補正値αにより行う第1搬送補正手段と、前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第2補正値βにより行う第2搬送補正手段と、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第3補正値γにより行う第3搬送補正手段と、を有し、前記第3搬送補正手段は、当該副走査動作で搬送すべき搬送量をL、当該副走査動作前における被記録材の副走査方向の後端から前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端までの距離をL1、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端から当該副走査動作後に被記録材の副走査方向の後端が到達すべき位置までの距離をL2、としたときに、下記の式(1)により前記第3補正値γを演算する手段を含む、
γ=α×L1/L+β×L2/L …(1)
ことを特徴とした記録装置である。
記録装置における副走査動作は、一般的に以下のような手順で実行される。まず記録方式や記録解像度、記録ヘッドのノズルピッチ等の条件に基づいて、当該副走査動作で搬送すべき搬送量が設定される。つづいて、その搬送すべき搬送量に補正値を乗算する等して補正後の搬送量を求める。この補正値は、主に搬送装置から被記録材に搬送力が作用する部分に生ずるスリップ等に起因して発生する搬送誤差を補正するためのものである。そして副走査方向への被記録材の搬送を開始し、例えば補正後の搬送量に相当する回転量だけ搬送装置のローラー等が回転した時点で被記録材の搬送を停止する。
ここで、搬送装置から被記録材に搬送力が作用する部分に生ずるスリップ等に起因した搬送誤差がどの程度生ずるかは、被記録材に作用する搬送力(副走査方向の力)、被記録材に作用する搬送負荷(副走査方向と対向する方向の力)、被記録材の重量等によって異なってくる。そして、被記録材に作用する搬送力は、第1搬送機構及び第2搬送機構の両者により搬送力が作用して被記録材が搬送される状態と、第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される状態とでは、自ずと異なってくる。したがって、第1搬送機構及び第2搬送機構の両者により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作においては、それに対応する補正値(第1補正値α)を搬送すべき搬送量に乗算する等して補正後の搬送量を求めれば良い(第1搬送補正手段)。他方、第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作においては、それに対応する補正値(第2補正値β)を搬送すべき搬送量に乗算する等して補正後の搬送量を求めれば良い(第2搬送補正手段)。
しかし、副走査動作の途中で、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する場合には、当該副走査動作で被記録材が搬送される領域に、第1補正値αを適用すべき領域と第2補正値βを適用すべき領域とが混在することになる。そのため当該副走査動作においては、第1補正値α又は第2補正値βのいずれを適用しても搬送誤差を的確に補正することができないことになる。
この場合、例えば、当該副走査動作を前半と後半の2回に分けて行うこととし、第1搬送機構により搬送力が作用する領域に被記録材の副走査方向の後端が到達する位置まで、第1補正値αを適用して前半の副走査動作を実行し、つづいて第2補正値βを適用した後半の副走査動作を実行することが考えられる。しかしながら、本来1回で行うべき副走査動作を特定の場合に2回に分割して行うとすると、副走査動作の制御手順が複雑化するとともに、副走査動作の回数が増加することとなり、その結果スループットが低下する虞が生ずる。
そこで本発明は、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時には、上記の式(1)により演算した第3補正値γにより被記録材の搬送量の補正を行う(第3搬送補正手段)。すなわち、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する前の搬送に適用すべき第1補正値αと通過した後の搬送に適用すべき第2補正値βとを、当該副走査動作における通過前の搬送距離L1と通過後の搬送距離L2との比に応じて平均化した中間の第3補正値γを求める。そして、その第3補正値γを搬送すべき搬送量に乗算する等して補正後の搬送量を求め、当該副走査動作を実行する。それによって、あたかも当該副走査動作を分割して被記録材の搬送を2回に分けて行ったのと同様の効果を得ることができる。したがって、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作において、被記録材の搬送を2回に分けて行うことなく、搬送誤差を的確に補正することができる。それによって、スループットの低下を生じさせることなく、当該副走査動作時に生ずる被記録材の搬送精度の低下を低減させることができる。
これにより本発明の第1の態様によれば、記録装置において、スループットの低下を生じさせることなく、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に生ずる被記録材の搬送精度の低下を低減させることができるという作用効果が得られる。
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の記録装置において、前記第3搬送補正手段は、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過するときに生ずる搬送誤差を補正するための補正値を第4補正値δとしたときに、下記の式(2)により補正後の搬送量L´を演算する手段を含む、
L´=γ×L+δ …(2)
ことを特徴とした記録装置である。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の記録装置において、前記第3搬送補正手段は、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過するときに生ずる搬送誤差を補正するための補正値を第4補正値δとしたときに、下記の式(2)により補正後の搬送量L´を演算する手段を含む、
L´=γ×L+δ …(2)
ことを特徴とした記録装置である。
第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時には、前述したように、いわゆる蹴飛ばしと呼ばれる突発的な過送りが生ずる場合がある。この蹴飛ばしと呼ばれる過送りは、ローラー対で被記録材を挟持し、そのローラー対の回転により被記録材を搬送する搬送装置において、被記録材の副走査方向の後端がローラー対の挟持から離脱する瞬間に、その被記録材の後端にローラー対の挟持圧が作用することにより生ずる。つまり、このときに被記録材の後端に作用する挟持圧が副走査方向への送り出し力となって被記録材に作用するため、被記録材の副走査方向の後端がローラー対の挟持から離脱する瞬間に、その被記録材が副走査方向へ弾き出され、それによって突発的な過送りが生ずる。これが一般的に蹴飛ばしと呼ばれる現象である。
他方、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時には、突発的な送り不足が生ずる場合もある。このような突発的な送り不足は、ローラー対で被記録材を挟持し、そのローラー対の回転により被記録材を搬送する搬送装置において、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過した直後に、その被記録材の後端がローラーの外周面に摺接する際の摺接抵抗によって生ずる。つまり、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過した時点から、その被記録材の後端がローラーの外周面から離間するまでの間、ローラーの外周面と被記録材との接触面に生ずる摺接抵抗によって、被記録材の搬送負荷が一時的に増加し、それによって突発的な送り不足が生ずる。この突発的な送り不足は、特に被記録材支持部材に多数の吸引孔が設けられ、その吸引孔に負圧を発生させて被記録材支持部材の支持面に記録紙を吸着させる構成の記録装置において発生する傾向がある。
そして、いわゆる蹴飛ばし現象により生ずる突発的な過送りに起因した搬送誤差、及び前記の突発的な送り不足に起因した搬送誤差は、いずれも第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する瞬間乃至その直後に生ずる。したがって、これらの突発的な搬送誤差は、その性質上、当該副走査動作における被記録材の搬送量の大小に関係なく略一定の誤差量となる。
そこで本発明は、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時には、上記の式(2)により補正後の搬送量L´を演算する。すなわち、搬送すべき搬送量Lに第3補正値γを乗算して得た補正後の搬送量に、さらに前記の所謂蹴飛ばし現象により生ずる突発的な過送りや前記の突発的な送り不足等に起因した搬送誤差を補正するための第4補正値δを加算して最終的な補正後の搬送量L´を求める。それによって、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作において、いわゆる蹴飛ばし現象により生ずる突発的な過送り、前記の突発的な送り不足等に起因した搬送誤差も的確に補正することができる。それによって、当該副走査動作時に生ずる被記録材の搬送精度の低下をさらに低減させることができる。
<本発明の第3の態様>
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の記録装置において、前記第1搬送機構より副走査方向の上流側で被記録材の副走査方向の後端を検出する検出器を備え、被記録材の副走査方向の後端を前記検出器が検出する位置から前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端までの距離が、一回の副走査動作における被記録材の最大搬送量に相当する距離より長い距離に設定されている、ことを特徴とした記録装置である。
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の記録装置において、前記第1搬送機構より副走査方向の上流側で被記録材の副走査方向の後端を検出する検出器を備え、被記録材の副走査方向の後端を前記検出器が検出する位置から前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端までの距離が、一回の副走査動作における被記録材の最大搬送量に相当する距離より長い距離に設定されている、ことを特徴とした記録装置である。
このような特徴によれば、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作を実行する前に、その被記録材の副走査方向の後端を確実に検出することができる。それによって、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作において、第3補正値γによる被記録材の搬送量の補正をより確実に行うことが可能になる。したがって本発明の第3の態様によれば、第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に生ずる被記録材の搬送精度の低下をより確実に低減させることができる。
<本発明の第4の態様>
本発明の第4の態様は、被記録材にドットを形成する記録ヘッドと、被記録材を副走査方向へ搬送する搬送装置と、を備え、前記搬送装置は、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の上流側で被記録材に搬送力を作用させる第1搬送機構と、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の下流側で被記録材に搬送力を作用させる第2搬送機構とを有する記録装置に対し、主走査方向へ前記記録ヘッドを往復動させながら被記録材にドットを形成する主走査動作と副走査方向へ被記録材を搬送する副走査動作とを繰り返して被記録材に記録を実行する制御をコンピューターに実行させる制御プログラムであって、前記第1搬送機構及び前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第1補正値αにより行う第1搬送補正手順と、前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第2補正値βにより行う第2搬送補正手順と、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第3補正値γにより行う第3搬送補正手順と、を実行させ、前記第3搬送補正手順は、当該副走査動作で搬送すべき搬送量をL、当該副走査動作前における被記録材の副走査方向の後端から前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端までの距離をL1、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端から当該副走査動作後に被記録材の副走査方向の後端が到達すべき位置までの距離をL2、としたときに、前記式(1)により前記第3補正値γを演算する手順を含む、ことを特徴とした制御プログラムである。
本発明の第4の態様に記載の制御プログラムによれば、この制御プログラムを実行するコンピューターにより制御される記録装置において、前述した第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第4の態様は、被記録材にドットを形成する記録ヘッドと、被記録材を副走査方向へ搬送する搬送装置と、を備え、前記搬送装置は、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の上流側で被記録材に搬送力を作用させる第1搬送機構と、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の下流側で被記録材に搬送力を作用させる第2搬送機構とを有する記録装置に対し、主走査方向へ前記記録ヘッドを往復動させながら被記録材にドットを形成する主走査動作と副走査方向へ被記録材を搬送する副走査動作とを繰り返して被記録材に記録を実行する制御をコンピューターに実行させる制御プログラムであって、前記第1搬送機構及び前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第1補正値αにより行う第1搬送補正手順と、前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第2補正値βにより行う第2搬送補正手順と、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第3補正値γにより行う第3搬送補正手順と、を実行させ、前記第3搬送補正手順は、当該副走査動作で搬送すべき搬送量をL、当該副走査動作前における被記録材の副走査方向の後端から前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端までの距離をL1、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端から当該副走査動作後に被記録材の副走査方向の後端が到達すべき位置までの距離をL2、としたときに、前記式(1)により前記第3補正値γを演算する手順を含む、ことを特徴とした制御プログラムである。
本発明の第4の態様に記載の制御プログラムによれば、この制御プログラムを実行するコンピューターにより制御される記録装置において、前述した第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<インクジェットプリンター1の概略構成>
インクジェットプリンター1の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
インクジェットプリンター1の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンター1の要部側面図である。
「記録装置」としてのインクジェットプリンター1は、「被記録材」としての記録紙Pに記録を実行する手段として、搬送駆動ローラー11、搬送従動ローラー12、記録紙支持部材13、排出駆動ローラー14、排出従動ローラー15、キャリッジ16及び記録ヘッド17を備えている。このうち搬送駆動ローラー11、搬送従動ローラー12、排出駆動ローラー14及び排出従動ローラー15は、記録紙支持部材13に支持される記録紙Pを副走査方向Yへ搬送する「搬送装置」を構成する。
「記録装置」としてのインクジェットプリンター1は、「被記録材」としての記録紙Pに記録を実行する手段として、搬送駆動ローラー11、搬送従動ローラー12、記録紙支持部材13、排出駆動ローラー14、排出従動ローラー15、キャリッジ16及び記録ヘッド17を備えている。このうち搬送駆動ローラー11、搬送従動ローラー12、排出駆動ローラー14及び排出従動ローラー15は、記録紙支持部材13に支持される記録紙Pを副走査方向Yへ搬送する「搬送装置」を構成する。
搬送駆動ローラー11は、金属軸体の外周面に高摩擦被膜が施されて形成されており、PFモーター31(図2)の回転駆動力が伝達されて回転する。搬送従動ローラー12は、搬送駆動ローラー11に当接する方向へ付勢された状態で従動回転可能に軸支されている。この搬送駆動ローラー11及び搬送従動ローラー12は、記録ヘッド17によって記録紙Pにドットが形成される領域(以下、「ドット形成領域」という。)より副走査方向Yの上流側で記録紙Pに搬送力を作用させる「第1搬送機構」を構成する。
排出駆動ローラー14は、PFモーター31(図2)の回転駆動力が伝達されて回転する。排出従動ローラー15は、従動回転可能に軸支されるとともに、排出駆動ローラー14に当接する方向へ付勢されている。この排出駆動ローラー14及び排出従動ローラー15は、ドット形成領域より副走査方向Yの下流側で記録紙Pに搬送力を作用させる「第2搬送機構」を構成する。
記録紙支持部材13は、ドット形成領域で記録紙Pを支持する部材である。記録紙支持部材13の支持面(記録紙Pを支持する面であり、記録紙Pが摺接する部分。以下同じ。)には、多数の吸引孔(図示せず)が形成されている。また記録紙支持部材13は、吸引装置36が底部に配設されており、吸引装置36を動作させることによって支持面の吸引孔に負圧を発生させることができる。この吸引装置36は、後述する制御装置100により制御される。記録紙支持部材13と排出駆動ローラー14との間には、記録紙支持部材13を通過した記録紙Pを支持して排出駆動ローラー14へ案内する補助支持部材131が配設されている。
キャリッジ16は、キャリッジガイド軸18及びキャリッジ支持フレーム19によって、主走査方向へ往復動可能に支持されている。この主走査方向は、記録紙支持部材13に支持された状態の記録紙Pの記録面(記録が実行される面。以下同じ。)に沿って副走査方向Y(記録紙Pの搬送方向)と交差する方向である。キャリッジガイド軸18及びキャリッジ支持フレーム19は、主走査方向に沿って配設されている。キャリッジ16は、CRモーター32(図2)の回転駆動力で双方向回転する無端ベルト(図示せず)が連結されている。当該無端ベルトは、CRモーター32の駆動プーリーと従動プーリー(図示せず)に掛架され、キャリッジガイド軸18及びキャリッジ支持フレーム19に対して略平行に配設されている。キャリッジ16は、CRモーター32の駆動力で当該無端ベルトを双方向回転させることによって主走査方向へ往復動させることができる。
記録ヘッド17は、記録紙支持部材13に支持された状態の記録紙Pの記録面に対面するようにキャリッジ16に搭載されている。記録ヘッド17は、記録紙Pの記録面にインクを噴射してドットを形成するための多数の噴射ノズルがヘッド面に設けられている(図示せず)。記録ヘッド17へのインクの供給は、インクジェットプリンター1の本体に設けられたインクタンク(図示せず)からインクチューブ(図示せず)を介して行われる。
またインクジェットプリンター1は、搬送駆動ローラー11及び搬送従動ローラー12より副走査方向Yの上流側に、「検出器」としてのPEセンサー35が配設されている。このPEセンサー35は、いわゆる反射型のセンサーであり、搬送駆動ローラー11及び搬送従動ローラー12より副走査方向Yの上流側で、記録紙Pの副走査方向Yの後端(以下、単に「記録紙Pの後端」という。)を非接触で検出することができるセンサーである。
尚、PEセンサー35は、特に反射型のセンサーに限定されるものではなく、例えば透過型のセンサーや所謂紙検出レバー等、記録紙Pの後端を検出可能なものであれば、どのような検出器であっても良い。
尚、PEセンサー35は、特に反射型のセンサーに限定されるものではなく、例えば透過型のセンサーや所謂紙検出レバー等、記録紙Pの後端を検出可能なものであれば、どのような検出器であっても良い。
以上説明した構成のインクジェットプリンター1において、給送された記録紙Pは、記録紙支持部材13に支持され、主走査方向へ往復動する記録ヘッド17のヘッド面からインクが噴射されて記録面にドットが形成される動作と、所定の搬送量で副走査方向Yへ搬送される動作とが繰り返されることによって、記録面に記録が実行される。これらの一連の記録制御は、公知のマイコン制御回路を有する制御装置100により実行される。
図2は、インクジェットプリンター1の概略のブロック図である。
制御装置100は、ROM101、RAM102、ASIC(特定用途向け集積回路)103、CPU(中央処理装置)104、不揮発性メモリー105、PFモータードライバー106、CRモータードライバー107及びヘッドドライバー108を備えている。ROM101、RAM102、ASIC103、CPU104及び不揮発性メモリー105は、制御装置100のシステムバスに接続されている。PFモータードライバー106、CRモータードライバー107及びヘッドドライバー108は、ASIC103に接続されている。
制御装置100は、ROM101、RAM102、ASIC(特定用途向け集積回路)103、CPU(中央処理装置)104、不揮発性メモリー105、PFモータードライバー106、CRモータードライバー107及びヘッドドライバー108を備えている。ROM101、RAM102、ASIC103、CPU104及び不揮発性メモリー105は、制御装置100のシステムバスに接続されている。PFモータードライバー106、CRモータードライバー107及びヘッドドライバー108は、ASIC103に接続されている。
ROM101は、CPU104によるインクジェットプリンター1の制御に必要な記録制御プログラム(ファームウェア)等が格納される。RAM102は、CPU104の作業領域や記録データー等の格納領域として用いられる。ASIC103は、DCモーターであるPFモーター31及びCRモーター32の速度制御並びに記録ヘッド17のノズル駆動制御を行うための制御回路を有している。ASIC103は、PFモーター31の制御信号をPFモータードライバー106へ、CRモーター32の制御信号をCRモータードライバー107へ、記録ヘッド17の制御信号をヘッドドライバー108へ、それぞれ送出する。さらに、ASIC103は、パーソナルコンピューター200とのインターフェース機能も有している。CPU104は、インクジェットプリンター1の記録制御を実行するための演算処理やその他必要な演算処理を行う。不揮発性メモリー105は、記録制御プログラムの処理に必要な各種データー等が記憶されている。
さらに、インクジェットプリンター1は、キャリッジ16の位置や移動速度等を検出するための公知のリニアエンコーダー33と、搬送駆動ローラー11の回転量等を検出するための公知のロータリーエンコーダー34とを備えている。リニアエンコーダー33からは、キャリッジ16が主走査方向へ往復動することによって、その移動速度に応じた周期のパルス信号が移動量に相当する数だけ出力される。ロータリーエンコーダー34からは、搬送駆動ローラー11及び排出駆動ローラー14が回転することによって、その回転速度に応じた周期のパルス信号が回転量に相当する数だけ出力される。このリニアエンコーダー33、ロータリーエンコーダー34及び前記のPEセンサー35の出力信号は、ASIC103を介してCPU104へ入力される。
<第1実施例>
前述したように制御装置100は、主走査方向へ記録ヘッド17を往復動させながら記録紙Pにドットを形成する動作(主走査動作)と副走査方向Yへ記録紙Pを搬送する動作(副走査動作)とを繰り返して被記録材に記録を実行する。また制御装置100は、副動作動作時における記録紙Pの搬送量を補正する制御を実行する。この記録紙Pの搬送量を補正する制御は、より具体的には、副走査動作において搬送すべき搬送量に補正値を乗算して補正後の搬送量を求め、その補正後の搬送量で記録紙Pを副走査方向Yへ搬送することにより実行され、副走査動作ごとに実行される。
前述したように制御装置100は、主走査方向へ記録ヘッド17を往復動させながら記録紙Pにドットを形成する動作(主走査動作)と副走査方向Yへ記録紙Pを搬送する動作(副走査動作)とを繰り返して被記録材に記録を実行する。また制御装置100は、副動作動作時における記録紙Pの搬送量を補正する制御を実行する。この記録紙Pの搬送量を補正する制御は、より具体的には、副走査動作において搬送すべき搬送量に補正値を乗算して補正後の搬送量を求め、その補正後の搬送量で記録紙Pを副走査方向Yへ搬送することにより実行され、副走査動作ごとに実行される。
この記録紙Pの搬送量を補正する制御に用いられる補正値(以下、単に「補正値」という。)は、搬送駆動ローラー11又は排出駆動ローラー14と記録紙Pとの接触面に生ずるスリップ等に起因して発生する搬送誤差が搬送量に依存することから、その搬送量に応じて搬送誤差を補正する係数である。したがって当該補正値は、単位搬送量当たりに生ずる搬送誤差の比率から決定することができる。例えば、単位搬送量当たり10%の過送りが生ずる場合には、補正値を1/1.1=約0.91とし、これを搬送すべき搬送量に乗算して得た補正後の搬送量で記録紙Pを搬送することによって、その搬送すべき搬送量と実際の搬送量とを一致させることができる。また例えば、単位搬送量当たり10%の送り不足が生ずる場合には、補正値を1/0.9=約1.11とし、これを搬送すべき搬送量に乗算して得た補正後の搬送量で記録紙Pを搬送することによって、その搬送すべき搬送量と実際の搬送量とを一致させることができる。
以下、図3及び図4を参照しながら、補正値の設定手順について説明する。
図3は、補正値の設定手順を図示したフローチャートである。図4は、インクジェットプリンター1の一部を拡大図示した要部側面図である。
図3は、補正値の設定手順を図示したフローチャートである。図4は、インクジェットプリンター1の一部を拡大図示した要部側面図である。
当該フローチャートに図示した手順は、副走査動作の前に毎回実行する手順であり、今回の副走査動作において記録紙Pがどのような状態で搬送されるかに応じて、第1補正値α、第2補正値β又は第3補正値γのいずれかを補正値に設定するものである。このうち第1補正値α及び第2補正値βは、不揮発性メモリー105(図2)に予め記憶された既定値である。
以下、図3に図示したフローチャートの手順を具体的に説明する。
尚、以下の説明において、搬送駆動ローラー11の回転によって記録紙Pが搬送される状態とは、搬送駆動ローラー11と搬送従動ローラー12とで記録紙Pが挟持され、その状態で搬送駆動ローラー11が回転することによって記録紙Pに搬送力が作用し、それによって記録紙Pが搬送される状態を意味する。また排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pが搬送される状態とは、排出駆動ローラー14と排出従動ローラー15とで記録紙Pが挟持され、その状態で排出駆動ローラー14が回転することによって記録紙Pに搬送力が作用し、それによって記録紙Pが搬送される状態を意味する。そして、搬送駆動ローラー11及び排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pが搬送される状態とは、搬送駆動ローラー11の回転によって記録紙Pが搬送される状態で、かつ排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pが搬送される状態を意味する。
尚、以下の説明において、搬送駆動ローラー11の回転によって記録紙Pが搬送される状態とは、搬送駆動ローラー11と搬送従動ローラー12とで記録紙Pが挟持され、その状態で搬送駆動ローラー11が回転することによって記録紙Pに搬送力が作用し、それによって記録紙Pが搬送される状態を意味する。また排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pが搬送される状態とは、排出駆動ローラー14と排出従動ローラー15とで記録紙Pが挟持され、その状態で排出駆動ローラー14が回転することによって記録紙Pに搬送力が作用し、それによって記録紙Pが搬送される状態を意味する。そして、搬送駆動ローラー11及び排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pが搬送される状態とは、搬送駆動ローラー11の回転によって記録紙Pが搬送される状態で、かつ排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pが搬送される状態を意味する。
まず副走査動作の前に、記録実行中の記録紙Pの後端PeをPEセンサー35が検出したか否かを判定する(ステップS1)。記録紙Pの後端PeをPEセンサー35が検出していない場合には(ステップS1でNo)、搬送駆動ローラー11の回転によって記録紙Pが搬送される状態、あるいは搬送駆動ローラー11及び排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pが搬送される状態ということになる。したがってこの場合には、これらの状態において発生する記録紙Pの搬送誤差に対応する第1補正値αを補正値に設定し(ステップS4)、当該副走査動作を実行する(第1搬送補正手段(手順))。
尚、当該実施例において、搬送駆動ローラー11の回転によって記録紙Pが搬送される状態、搬送駆動ローラー11及び排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pが搬送される状態、いずれにおいても共通の第1補正値αを設定するのは、搬送駆動ローラー11の回転によって記録紙Pに作用する搬送力が相対的に強いことによる。つまり当該実施例の搬送装置においては、排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pに作用する搬送力よりも、搬送駆動ローラー11の回転によって記録紙Pに作用する搬送力の方が強いため、いずれの状態においても搬送駆動ローラー11の回転による搬送が支配的になるからである。
記録紙Pの後端PeをPEセンサー35が検出している場合(記録紙Pの後端PeがPEセンサー35に検出された後である場合)には(ステップS1でYes)、つづいて記録紙Pの後端Peが既にニップ領域を通過しているか否かを判定する(ステップS2)。ここでニップ領域とは、搬送駆動ローラー11の外周面と搬送従動ローラー12の外周面とが当接している領域、つまり搬送駆動ローラー11の回転により記録紙Pに副走査方向Yの搬送力が作用する領域である(図4)。そして記録紙Pの後端Peが既にニップ領域を通過している場合には(ステップS2でYes)、排出駆動ローラー14の回転によって記録紙Pが搬送される状態ということになる。したがってこの場合には、この状態において発生する記録紙Pの搬送誤差に対応する第2補正値βを補正値に設定し(ステップS5)、当該副走査動作を実行する(第2搬送補正手段(手順))。
記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過していない場合には(ステップS2でNo)、つづいて、今回の副走査動作で記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過するか否かを判定する(ステップS3)。今回の副走査動作で記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過しない場合には(ステップS3でNo)、今回の副走査動作において記録紙Pは、搬送駆動ローラー11及び排出駆動ローラー14の回転によって搬送されることになる。したがって、この場合は、補正値を第1補正値αに設定し(ステップS4)、当該副走査動作を実行する(第1搬送補正手順)。
他方、今回の副走査動作で記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する場合には(ステップS3でYes)、当該副走査動作で記録紙Pが搬送される領域に、第1補正値αを適用すべき領域(第1補正値α領域)と第2補正値βを適用すべき領域(第2補正値β領域)とが混在することになる。そのため、この場合には、補正値を第3補正値γに設定し(ステップS6)、当該副走査動作を実行する(第3搬送補正手段(手順))。
この第3補正値γは、以下の式(1)により演算する。
γ=α×L1/L+β×L2/L …(1)
ここでLは、今回の副走査動作で記録紙Pを搬送すべき搬送量である。L1は、今回の副走査動作前における記録紙Pの後端Peの位置Aからニップ領域の副走査方向Yの下流端Bまでの距離である。L2は、ニップ領域の副走査方向Yの下流端Bから今回の副走査動作後に記録紙Pの後端Peが到達すべき位置Cまでの距離である(図4)。
γ=α×L1/L+β×L2/L …(1)
ここでLは、今回の副走査動作で記録紙Pを搬送すべき搬送量である。L1は、今回の副走査動作前における記録紙Pの後端Peの位置Aからニップ領域の副走査方向Yの下流端Bまでの距離である。L2は、ニップ領域の副走査方向Yの下流端Bから今回の副走査動作後に記録紙Pの後端Peが到達すべき位置Cまでの距離である(図4)。
すなわち記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する副走査動作においては、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する前の搬送に適用すべき第1補正値αとニップ領域を通過した後の搬送に適用すべき第2補正値βとを、当該副走査動作における通過前の搬送距離L1と通過後の搬送距離L2との比に応じて平均化した中間の第3補正値γを求める。そして、その第3補正値γを搬送すべき搬送量Lに乗算して補正後の搬送量を求め、当該副走査動作を実行する。それによって、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する副走査動作において、あたかも当該副走査動作をニップ領域の副走査方向Yの下流端Bで分割して記録紙Pの搬送を2回に分けて行ったのと同様の効果を得ることができる。したがって、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する副走査動作において、記録紙Pの搬送を2回に分けて行うことなく、搬送誤差を的確に補正することができる。それによって、スループットの低下を生じさせることなく、当該副走査動作時に生ずる記録紙Pの搬送精度の低下を低減させることができる。
このようにして本発明によれば、スループットの低下を生じさせることなく、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する副走査動作時に生ずる記録紙Pの搬送精度の低下を低減させることができる。
<第2実施例>
第2実施例は、補正値を第3補正値γに設定して副走査動作を実行する場合における補正後の搬送量の演算手順が第1実施例と相違する。
尚、それ以外の点については、第1実施例と同様であるため図示及び説明を省略する。
第2実施例は、補正値を第3補正値γに設定して副走査動作を実行する場合における補正後の搬送量の演算手順が第1実施例と相違する。
尚、それ以外の点については、第1実施例と同様であるため図示及び説明を省略する。
第2実施例においては、補正値を第3補正値γに設定して副走査動作を実行する場合には、下記の式(2)により補正後の搬送量L´を演算する。
L´=γ×L+δ …(2)
ここで第4補正値δは、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過するときに生ずる搬送誤差を補正するための補正値である。
L´=γ×L+δ …(2)
ここで第4補正値δは、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過するときに生ずる搬送誤差を補正するための補正値である。
前述したように、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する副走査動作時には、いわゆる蹴飛ばしと呼ばれる突発的な過送りが生ずる場合があり、また吸引装置36により記録紙支持部材13の支持面の吸引孔に負圧を発生させている状態では突発的な送り不足が生ずる場合もある。上記の第4補正値δは、この記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過するときに生ずる突発的な過送り又は送り不足に起因した搬送誤差を補正するための補正値である。
第2実施例においては、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する副走査動作時には、搬送すべき搬送量Lに第3補正値γを乗算して得た補正後の搬送量に、さらに記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過するときに生ずる突発的な過送り又は送り不足に起因した搬送誤差を補正するための第4補正値δを加算して最終的な補正後の搬送量L´を求める。それによって、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する副走査動作において、いわゆる蹴飛ばし現象により生ずる突発的な過送り、前記の突発的な送り不足等に起因した搬送誤差も的確に補正することができる。したがって第2実施例は、当該副走査動作時に生ずる記録紙Pの搬送精度の低下をさらに低減させることができる。
また、いわゆる蹴飛ばし現象により生ずる突発的な過送り、又は前記の突発的な送り不足等に起因した搬送誤差は、その性質上、当該副走査動作における記録紙Pの搬送量に依存しないため、当該副走査動作における被記録材の搬送量に関係なく一定の誤差量となる。したがって第4補正値δは、例えば搬送誤差の測定実験を行うことによって、その大きさや補正すべき誤差の方向(過送りとなるか送り不足となるか)を特定し、その搬送誤差を相殺する値に設定して、例えば不揮発性メモリー105(図2)に記憶させておけば良い。
<他の実施例、変形例>
本発明は、上記説明した実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明は、上記説明した実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
例えば記録紙Pに生ずる搬送誤差は、記録紙Pの大きさや種類よって異なってくる場合がある。したがって第1補正値α、第2補正値β及び第4補正値δは、記録紙Pの大きさや種類ごとに搬送誤差の測定実験を行って設定し、記録を実行する記録紙Pの大きさや種類に応じて適宜変更して適用するのが好ましい。さらに記録紙Pに生ずる搬送誤差は、吸引装置36の動作状態(吸引ON/OFF、吸引力の大小等)によっても異なってくる場合がある。したがって第1補正値α、第2補正値β及び第4補正値δは、吸引装置36の動作状態に応じて適宜変更するのがより好ましい。
また例えば上記実施例においてPEセンサー35は、記録紙Pの後端Peを検出する位置D(以下、「検出位置D」という。)からニップ領域の副走査方向Yの下流端Bまでの距離Laが、一回の副走査動作における記録紙Pの最大搬送量に相当する距離より長い距離となる位置に配設するのが好ましい。それによって、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する副走査動作において、第3補正値γによる記録紙Pの搬送量の補正をより確実に行うことが可能になる。したがって、記録紙Pの後端Peがニップ領域を通過する副走査動作時に生ずる記録紙Pの搬送精度の低下をより確実に低減させることができる。
この場合、PEセンサー35の位置の調整は、例えば以下のような調整手順によって行うことができる。まず記録紙Pを副走査方向Yへ搬送し、その記録紙Pの後端をPEセンサー35が検出したタイミングで、その記録紙Pの搬送を停止する。つづいて、その状態で記録紙Pに任意のテストパターンを記録した後、その記録紙Pを排出する。そして、その記録紙Pにおいて、テストパターンが記録されている位置から記録紙Pの後端までの距離を実測する。この実測した距離は、テストパターンのドットを形成した記録ヘッド17の噴射ノズルの位置からPEセンサー35の検出位置Dまでの距離と物理的に一致する。したがって、この実測した距離、搬送駆動ローラー11及び搬送従動ローラー12と記録ヘッド17との物理的な位置関係、これらに基づいて、PEセンサー35の検出位置Dからニップ領域の副走査方向Yの下流端Bまでの距離を間接的に特定することができる。よって、記録紙Pのテストパターンが記録されている位置からその記録紙Pの後端までの距離が所定の範囲内になるように、テストパターン記録とPEセンサー35の取付位置の調整とを繰り返すことで、上記条件を満たす位置にPEセンサー35を配設することができる。
1 インクジェットプリンター、11 搬送駆動ローラー、12 搬送従動ローラー、14 排出駆動ローラー、15 排出従動ローラー、17 記録ヘッド、35 PEセンサー、100 制御装置、A 記録紙の後端の位置(搬送前)、B ニップ領域の下流端、C 記録紙の後端の位置(搬送後)、D PEセンサーの検出位置、L 搬送すべき搬送量、L1 ニップ領域を通過する前の搬送距離、L2 ニップ領域を通過した後の搬送距離、La ニップ領域下流端からPEセンサーの検出位置までの距離、P 記録紙、Pe 記録紙の後端、Y 副走査方向、α 第1補正値、β 第2補正値、γ 第3補正値、δ 第4補正値
Claims (4)
- 被記録材にドットを形成する記録ヘッドと、
被記録材を副走査方向へ搬送する搬送装置と、
主走査方向へ前記記録ヘッドを往復動させながら被記録材にドットを形成する主走査動作と副走査方向へ被記録材を搬送する副走査動作とを繰り返して被記録材に記録を実行する制御装置と、を備えた記録装置であって、
前記搬送装置は、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の上流側で被記録材に搬送力を作用させる第1搬送機構と、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の下流側で被記録材に搬送力を作用させる第2搬送機構とを有し、
前記制御装置は、前記第1搬送機構及び前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第1補正値αにより行う第1搬送補正手段と、
前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第2補正値βにより行う第2搬送補正手段と、
前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第3補正値γにより行う第3搬送補正手段と、を有し、
前記第3搬送補正手段は、当該副走査動作で搬送すべき搬送量をL、当該副走査動作前における被記録材の副走査方向の後端から前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端までの距離をL1、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端から当該副走査動作後に被記録材の副走査方向の後端が到達すべき位置までの距離をL2、としたときに、下記の式(1)により前記第3補正値γを演算する手段を含む、ことを特徴とした記録装置。
γ=α×L1/L+β×L2/L …(1) - 請求項1に記載の記録装置において、前記第3搬送補正手段は、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過するときに生ずる搬送誤差を補正するための補正値を第4補正値δとしたときに、下記の式(2)により補正後の搬送量L´を演算する手段を含む、ことを特徴とした記録装置。
L´=γ×L+δ …(2) - 請求項1又は2に記載の記録装置において、前記第1搬送機構より副走査方向の上流側で被記録材の副走査方向の後端を検出する検出器を備え、
被記録材の副走査方向の後端を前記検出器が検出する位置から前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端までの距離が、一回の副走査動作における被記録材の最大搬送量に相当する距離より長い距離に設定されている、ことを特徴とした記録装置。 - 被記録材にドットを形成する記録ヘッドと、被記録材を副走査方向へ搬送する搬送装置と、を備え、前記搬送装置は、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の上流側で被記録材に搬送力を作用させる第1搬送機構と、被記録材にドットが形成される領域より副走査方向の下流側で被記録材に搬送力を作用させる第2搬送機構とを有する記録装置に対し、主走査方向へ前記記録ヘッドを往復動させながら被記録材にドットを形成する主走査動作と副走査方向へ被記録材を搬送する副走査動作とを繰り返して被記録材に記録を実行する制御をコンピューターに実行させる制御プログラムであって、
前記第1搬送機構及び前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第1補正値αにより行う第1搬送補正手順と、
前記第2搬送機構により搬送力が作用して被記録材が搬送される副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第2補正値βにより行う第2搬送補正手順と、
前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域を被記録材の副走査方向の後端が通過する副走査動作時に、被記録材の搬送量の補正を第3補正値γにより行う第3搬送補正手順と、を実行させ、
前記第3搬送補正手順は、当該副走査動作で搬送すべき搬送量をL、当該副走査動作前における被記録材の副走査方向の後端から前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端までの距離をL1、前記第1搬送機構により搬送力が作用する領域の副走査方向の下流端から当該副走査動作後に被記録材の副走査方向の後端が到達すべき位置までの距離をL2、としたときに、請求項1記載の式(1)により前記第3補正値γを演算する手順を含む、ことを特徴とした制御プログラム。
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