JP2011193152A - 無線端末及びデバイスの冷却方法 - Google Patents

無線端末及びデバイスの冷却方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却対象となるデバイスに対する冷却の精度を向上することを課題とする。
【解決手段】無線端末は、増幅器等のデバイスを介して出力される送信電力をモニタして、該送信電力に応じた電圧のモニタ値が過去に出力された電圧のモニタ値から変動した場合に、デバイスの送信電力を制御する。また、無線端末は、デバイスの送信電力を制御することをトリガとして、冷却対象となるデバイスを冷却する冷却器に与える電圧を制御する。また、無線端末は、冷却器による冷却によりデバイスを冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線端末及びデバイスの冷却方法に関する。
従来、無線通信が可能な無線端末は、自動販売機の在庫管理や荷物を運搬する配送車両の配送管理等に用いられることがある。在庫管理や配送管理等に用いられる無線端末が配置される場所は、高温又は低温であったり、時間によって高温及び低温の双方であったりするような過酷な環境下であることも多い。また、過酷な環境は、携帯電話機等の無線端末においても同様に発生する。例えば、周囲環境の温度が高温である場合には、無線端末が有するPA(Power Amplifier)やGCA(Gain Control Amplifiers)等のデバイスのゲインが低下する。
具体的に説明すると、無線端末では、基地局からの距離や電波状況等に応じて、自身の無線端末から基地局に対する送信電力を制御するTPC(Transmission Power Control)制御が行なわれる。また、周囲環境の温度が高温になることによりPA等の出力が低下すると、無線端末は、送信電力が低下したことを検知し、送信電力の低下分を補正する制御であるAPC(Automatic Power Control)制御を行なう。換言すると、無線端末は、温度が上昇する場合に、ゲインの低下分を補正しようとして電力を上げる制御を行なうため、PAやGCA等のデバイスにおける発熱量を増加させてしまう。
このため、近年の無線端末に係る技術においては、過酷な環境下であっても正常に無線端末を利用可能とするものが考えられている。かかる技術の一例として、無線端末は、サーミスタ(thermistor)等の温度センサによって検知された該無線端末の周囲の温度に基づいて、ペルチェクーラー等の冷却素子を利用してPAやGCA等のデバイスを冷却する。
特開平09−191558号公報 特開2007−089052号公報 特開平06−216788号公報
しかしながら、従来技術では、冷却対象となるデバイスに対する冷却が適正に行なわれない可能性がある。具体的には、従来技術では、温度センサの配置場所によって検知される温度が異なるために、冷却対象となるデバイスに対する冷却に誤差が生じる。例えば、周囲環境の温度は、冷却対象となるデバイスの発熱に影響を与えることが想定できるものの、どれほどの影響があるかは無線端末の形状や素材等で異なる。このため、温度センサを用いる場合には、冷却対象となるデバイスに対する冷却が適正に行なわれない可能性がある。
そこで、本願に開示する技術は、上記に鑑みてなされたものであって、冷却対象となるデバイスに対する冷却の精度を向上することが可能である無線端末及びデバイスの冷却方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願に開示する無線端末は、冷却対象となるデバイスを冷却する冷却器を有する。また、無線端末は、デバイスを介して出力される送信電力をモニタして、該送信電力に応じた電圧のモニタ値を出力する電力モニタ部を有する。また、無線端末は、電力モニタ部によって出力された電圧のモニタ値が過去に出力された電圧のモニタ値から変動した場合に、デバイスの送信電力を制御する送信電力制御部を有する。また、無線端末は、送信電力制御部によって送信電力が制御された場合に、冷却器に与える電圧を制御する冷却器電圧制御部を有する。
本願に開示する無線端末及びデバイスの冷却方法の一つの様態によれば、冷却対象となるデバイスに対する冷却の精度を向上することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る無線端末の構成例を示す図である。 図2は、実施例2に係る無線端末の構成例を示す図である。 図3は、実施例2に係るAPCテーブルに保持される情報の例を示す図である。 図4は、実施例2に係るペルチェクーラー電圧制御テーブルに保持される情報の例を示す図である。 図5は、実施例2に係るAPC制御処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、実施例3に係るAPCテーブルに保持される情報の例を示す図である。 図7は、実施例3に係る温度検知テーブルに保持される情報の例を示す図である。 図8は、実施例3に係るペルチェクーラー電圧制御テーブルに保持される情報の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本願に開示する無線端末及びデバイスの冷却方法の実施例を説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。また、各実施例は、内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
図1を用いて、実施例1に係る無線端末の構成例を説明する。図1は、実施例1に係る無線端末の構成例を示す図である。例えば、図1に示すように、無線端末1は、デバイス2と、電力モニタ部3と、送信電力制御部4と、冷却器電圧制御部5と、冷却器6とを有する。また、無線端末1は、例えば、自動販売機の在庫管理や荷物を運搬する配送車両の配送管理等に用いられる無線端末や、携帯電話機等の無線端末である。なお、以下では、携帯電話機等の無線端末を例に挙げて説明する。
デバイス2は、送信電力を出力する。電力モニタ部3は、デバイス2を介して出力される送信電力をモニタして、該送信電力に応じた電圧のモニタ値を出力する。送信電力制御部4は、電力モニタ部3によって出力された電圧のモニタ値が過去に出力された電圧のモニタ値から変動した場合に、デバイス2の送信電力を制御する。冷却器電圧制御部5は、送信電力制御部4によって送信電力が制御された場合に、冷却器6に与える電圧を制御する。冷却器6は、冷却器電圧制御部5により制御された電圧に基づき、冷却対象となるデバイス2を冷却する。
このように、無線端末1は、デバイスから出力される送信電力を制御する場合に、該デバイスを冷却する冷却器に所望の電圧を与えるので、冷却対象となるデバイスに対する冷却の精度を向上することができる。換言すると、無線端末1は、送信電力の制御をトリガとして冷却器に電圧を与えるので、配置場所により検知される温度が異なる温度センサに依存して冷却器に電圧を与える従来技術と比較して、冷却対象となるデバイスに対する冷却の精度を向上することができる。
[実施例2に係る無線端末の構成]
図2を用いて、実施例2に係る無線端末の構成例を説明する。図2は、実施例2に係る無線端末の構成例を示す図である。例えば、図2に示すように、無線端末100は、ペルチェクーラー101と、無線機110と、AFE(Analog Front End)部120と、モデム処理部130と、モデム処理部140とを有する。なお、無線端末100は、実施例1に係る無線端末1の一例である。
例えば、ペルチェクーラー101は、冷却対象となるデバイスを冷却する冷却器である。また、ペルチェクーラー101は、AFE部120を介して、モデム処理部130によって制御された電圧に基づいてデバイスを冷却する。また、ペルチェクーラー101によって冷却されるデバイスの一例としては、後述するGCA116やPA118等が挙げられる。なお、ペルチェクーラー101は、実施例1に係る冷却器6の一例である。
無線機110は、アンテナ111と、DUP(Duplexer)112と、コンデンサ113と、電力モニタ回路114とを有する。また、無線機110は、Q−MOD(Quadrature‐MODulator)115と、GCA(Gain Control Amplifiers)116と、BPF(Band Pass Filter)117と、PA(Power Amplifier)118とを有する。
例えば、アンテナ111は、基地局等のアクセスポイントに対して、PA118から入力された送信電力で送信信号を送出する。例えば、DUP112は、PA118から入力された送信信号の伝送損失を抑制しつつアンテナ111に出力する。例えば、コンデンサ113は、電力モニタ回路114等に電力を与える。例えば、電力モニタ回路114は、PA118から出力された送信電力をモニタして、該送信電力に応じた電圧をAFE部120に出力する。なお、電力モニタ回路114は、実施例1に係る電力モニタ部3の一例である。
また、例えば、Q−MOD115は、AFE部120から出力された信号に対して直交変調を実行し、GCA116に出力する。例えば、GCA116は、AFE部120を介してモデム処理部130等から出力された電力を受け付けて、Q−MOD115から入力された信号を増幅し、BPF117に出力する。
また、例えば、BPF117は、Q−MOD115から入力された信号を受け付けて、所定の周波数範囲の周波数の信号のみを通過させるとともに、それ以外の周波数の信号を減衰させ、PA118に出力する。例えば、PA118は、モデム処理部130等から出力された電力に基づき、BPF117によって入力された信号を増幅してDUP112に出力する。なお、GCA116やPA118は、実施例1に係るデバイス2の一例であり、ペルチェクーラー101による冷却処理の冷却対象デバイスである。
AFE部120は、8bitA/D(Analog/Digital)121と、10bitD/A(Digital/Analog)122と、10bitD/A123と、10bitD/A124とを有する。
例えば、8bitA/D121は、電力モニタ回路114から入力された信号のAD変換を実行してモデム処理部130に出力する。例えば、10bitD/A122は、入力された信号のDA変換を実行してQ−MOD115に出力する。例えば、10bitD/A123は、モデム処理部130から入力された電圧に係る信号のDA変換を実行してペルチェクーラー101に出力する。例えば、10bitD/A124は、モデム処理部130から入力された電圧に係る信号のDA変換を実行してGCA116に出力する。
モデム処理部130は、APC(Automatic Power Control)テーブル131と、APC回路132と、ペルチェクーラー電圧変換制御部133と、加算器134と、TPC(Transmission Power Control)テーブル135とを有する。また、モデム処理部130は、主にAPC制御に係る処理を実行する処理部である。
例えば、APCテーブル131は、常温時に予め取得された送信電力と、該送信電力に応じた電圧のモニタ値とを対応付けて保持するとともに、8bitA/D121から入力された電圧のモニタ値をAPC回路132に出力する。ここで、図3を用いて、実施例2に係るAPCテーブル131に保持される情報について説明する。図3は、実施例2に係るAPCテーブル131に保持される情報の例を示す図である。
例えば、図3に示すように、APCテーブル131は、常温時(例えば、「25℃」)にPA118から出力された送信電力と、該送信電力に応じた電圧のモニタ値(「電力モニタ値(コード)」)とを対応付けて保持する。APCテーブル131に保持される情報の一例としては、送信電力「24dBm」と電力モニタ値「82」とが挙げられる。なお、電力モニタ値「82」とは、電力モニタ回路114においてモニタされた電圧「1.75V」が8bitA/D121によってAD変換された値を示す。
図2の説明に戻り、例えば、APC回路132は、APCテーブル131から電圧のモニタ値が入力された場合に、APCテーブル131を参照して過去に入力された電圧のモニタ値との変動分から、APC制御に要する送信電力を求める。具体的に例を挙げると、APC回路132は、過去に入力された電圧のモニタ値が「82」であることとして、周囲の温度が40℃に上昇して送信電力が「22dBm」に下がると、電圧のモニタ値「117」を受け付ける。そして、APC回路132は、APCテーブル131を参照して、電圧のモニタ値のコード差分値「35」から送信電力が「2dBm」下がったことを検出する。
また、APC回路132は、GCA116へ与える電圧を上げるために、コード値の検出結果を加算器134に出力するとともに、電力のモニタ値の変動分である電圧の差分値「35」をペルチェクーラー電圧変換制御部133に出力する。なお、APC回路132は、実施例1に係る送信電力制御部4の一例である。
例えば、ペルチェクーラー電圧変換制御部133は、送信電力に応じた電圧のモニタ値の差分と、ペルチェクーラー101に与える電圧の値とを対応付けて保持するペルチェクーラー電圧制御テーブルを有する。ここで、図4を用いて、実施例2に係るペルチェクーラー電圧制御テーブルに保持される情報について説明する。図4は、実施例2に係るペルチェクーラー電圧制御テーブルに保持される情報の例を示す図である。
例えば、図4に示すように、ペルチェクーラー電圧制御テーブルは、電圧のモニタ値の電力モニタ値差分(コード)と、GCA116やPA118等の冷却に要するペルチェクーラー101に与えるペルチェクーラー電圧(コード)とを対応付けて保持する。ペルチェクーラー電圧制御テーブルに保持される情報の一例としては、電力モニタ値差分「50」とペルチェクーラー電圧「64」とが挙げられる。
図2の説明に戻り、ペルチェクーラー電圧変換制御部133は、APC回路132によって出力された電圧の差分値「35」を受け付けた場合に、ペルチェクーラー電圧制御テーブルを参照して、ペルチェクーラー101に与える電圧「30」を取得する。そして、ペルチェクーラー電圧変換制御部133は、取得された電圧「30」に基づいてペルチェクーラー101に与える電圧を制御する。なお、ペルチェクーラー電圧変換制御部133は、実施例1に係る冷却器電圧制御部5の一例である。
例えば、加算器134は、モデム処理部140から入力される送信電力に、APC回路132から入力される送信電力を加算し、TPCテーブル135に出力する。なお、加算器134は、送信電力を下げる場合には減算を行なう。例えば、TPCテーブル135は、送信電力と、該送信電力を出力させるためにデバイスに与える電圧とを対応付けて保持するTPCテーブルを保持する。そして、TPCテーブル135は、加算器134から送信電力が入力された場合に、TPCテーブルを参照して対応する電圧を取得するとともに、10bitD/A124に出力する。
モデム処理部140は、TPC回路141を有する。また、モデム処理部140は、主にTPC制御に係る処理を実行する処理部である。例えば、TPC回路141は、無線機110から出力する所定の送信電力を出力する。
[実施例2に係るAPC制御処理]
次に、図5を用いて、実施例2に係るAPC制御処理を説明する。図5は、実施例2に係るAPC制御処理の流れを示すフローチャートである。なお、APC制御処理とは、モデム処理部130による処理を指す。
例えば、無線端末100は、電力モニタ回路114から送信電力に応じた電圧のモニタ値が入力された場合に(ステップS101肯定)、過去に入力されたモニタ値を読み出す(ステップS102)。なお、無線端末100は、電力モニタ回路114からモニタ値が入力されない場合に(ステップS101否定)、該モニタ値の入力待ちの状態となる。そして、無線端末100は、入力されたモニタ値が過去に入力されたモニタ値よりも大きいか否かを判定する(ステップS103)。
このとき、無線端末100は、入力されたモニタ値が過去に入力されたモニタ値よりも大きい場合に(ステップS103肯定)、TPC回路141から出力された送信電力を下げる補正を行なう(ステップS104)。そして、無線端末100は、APCテーブル131を参照してモニタ値の差分値からペルチェクーラー101に与える電圧を取得し、ペルチェクーラー101を動作させるために与える電圧を制御する(ステップS106)。すなわち、無線端末100は、PA118等のデバイスの発熱量が減少することで、過去よりも大きいモニタ値が入力されることになるので、適正な電力値まで送信電力を下げる制御を行なうとともに、ペルチェクーラー101に与える電圧を下げる制御を行なう。
一方、無線端末100は、入力されたモニタ値が過去に入力されたモニタ値よりも小さい場合に(ステップS103否定)、TPC回路141から出力された送信電力を上げる補正を行なう(ステップS105)。そして、無線端末100は、APCテーブル131を参照してモニタ値の差分値からペルチェクーラー101に与える電圧を取得し、ペルチェクーラー101を動作させるために与える電圧を制御する(ステップS106)。すなわち、無線端末100は、PA118等のデバイスの発熱量が増加することで、過去よりも小さいモニタ値が入力されることになるので、適正な電力値まで送信電力を上げる制御を行なうとともに、ペルチェクーラー101に与える電圧を上げる制御を行なう。
[実施例2による効果]
上述したように、無線端末100は、デバイスから出力される送信電力を制御する場合に、過去の送信電力のモニタ値との差分に応じて、冷却器に与える電圧を制御するので、冷却対象となるデバイスに対する冷却の精度を向上することができる。換言すると、無線端末100は、送信電力低下の一因であるデバイスの発熱に対して行なわれる送信電力の制御をトリガとしているので、所望の温度を検知できない可能性のある従来技術と比較して、より高精度にデバイスを冷却することができる。また、無線端末100は、デバイスから出力される送信電力の制御をトリガとして冷却器に与える電圧の制御を行なうので、温度センサを利用する従来技術と比較して、部品点数を削減できるとともに、該無線端末100の薄型化及び小型化を図ることができる。また、無線端末100は、冷却対象となるデバイスに対する冷却の精度を向上することができるので、無線端末100から出力される送信信号の歪みを抑制しつつ、通信状況の劣化も抑制することができる。
ところで、上記実施例2では、送信電力のモニタ値の差分からペルチェクーラーに与える電圧を求める場合を説明したが、送信電力のモニタ値から温度を求めるとともに、該温度に応じてペルチェクーラーに与える電圧を求めることもできる。そこで、実施例3では、送信電力のモニタ値から温度を求めるとともに、該温度に応じてペルチェクーラーに与える電圧を求める場合を説明する。以下では、実施例3で利用されるテーブルそれぞれについて説明した後に、実施例3に係るAPC制御処理について説明することとする。
[実施例3に係るAPCテーブル]
図6を用いて、実施例3に係るAPCテーブルに保持される情報について説明する。図6は、実施例3に係るAPCテーブルに保持される情報の例を示す図である。
APCテーブル131は、送信電力と、該送信電力に応じた電圧のモニタ値とを温度ごとに対応付けて保持する。例えば、図6に示すように、APCテーブル131は、常温時(例えば、「25℃」)にPA118から出力された送信電力と、該送信電力に応じた電圧のモニタ値とを対応付けて保持する。また、APCテーブル131は、60℃でPA118から出力された送信電力と、該送信電力に応じた電圧のモニタ値とを対応付けて保持する。なお、図6では、25℃及び60℃におけるAPC制御時の送信電力とモニタ値とを保持する場合を示したが、25℃及び60℃だけではなく他の温度における送信電力とモニタ値とについても保持しても良い。
[実施例3に係る温度検知テーブル]
次に、図7を用いて、実施例3に係る温度検知テーブルに保持される情報について説明する。図7は、実施例3に係る温度検知テーブルに保持される情報の例を示す図である。なお、図7では、送信電力が24dBmである場合の温度検知テーブルを示している。
温度検知テーブルは、電圧のモニタ値と温度とを送信電力ごとに対応付けて保持する。例えば、温度検知テーブルは、図6に示したAPCテーブル131から予め生成されるものであって、送信電力それぞれにおける温度の推定のために、該送信電力それぞれにおける25℃及び60℃の2点のモニタ値間を直線近似したものである。なお、図7では、送信電力が24dBmである場合を示しているが、該送信電力は24dBmだけでなく他の送信電力における2点のモニタ値間の直線近似も有するものとする。また、直線近似されるモニタ値間の温度は、上記の25℃及び60℃だけでなく何℃であっても良い。
[実施例3に係るペルチェクーラー電圧制御テーブル]
次に、図8を用いて、実施例3に係るペルチェクーラー電圧制御テーブルに保持される情報について説明する。図8は、実施例3に係るペルチェクーラー電圧制御テーブルに保持される情報の例を示す図である。
ペルチェクーラー電圧制御テーブルは、冷却対象となるデバイスの冷却分の温度と、冷却器に与える電圧の値とを対応付けて保持する。例えば、図8に示すように、ペルチェクーラー電圧制御テーブルは、温度と、GCA116やPA118等の冷却に要するペルチェクーラー101に与えるペルチェクーラー電圧とを対応付けて保持する。また、ペルチェクーラー電圧制御テーブルに保持される温度は下げたい温度との温度差を示しており、例えば、60℃から25℃まで下げたい場合には、35℃が利用されることとなる。
[実施例3に係るAPC制御処理]
次に、実施例3に係るAPC制御処理について説明する。例えば、無線端末100は、電力モニタ回路114から送信電力に応じた電圧のモニタ値が入力された場合に、温度検知テーブルを参照して温度を推定する。なお、温度検知テーブルを利用して温度を推定する際の送信電力は、図3に示したAPCテーブル131を参照して取得される送信電力を利用する。ここでは、温度検知テーブルから取得される温度が60℃であることとし、また、60℃から25℃まで温度を下げるために、その差分である35℃を推定温度とする。
そして、無線端末100は、温度を60℃から25℃まで下げるために、ペルチェクーラー電圧制御テーブルを参照して推定温度35℃の冷却に要する電圧「30」を取得する。続いて、無線端末100は、取得された電圧「30」に基づいて、ペルチェクーラー101を動作させるために与える電圧を制御する。
[実施例3による効果]
上述したように、無線端末100は、送信電力のモニタ値からデバイスの冷却に要する温度を推定し、推定された温度に応じて冷却器に与える電圧を決定し、決定された電圧で冷却器を制御するので、より高速な処理を実現することができる。
さて、これまで本願に開示する端末装置の実施例について説明したが、上述した実施例以外にも異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、「装置の構成」において異なる実施例を説明する。
[装置の構成]
上記文書中や図面中等で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタ等を含む情報(例えば、冷却対象となるデバイス等)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、冷却対象となるデバイスは、発熱量が大きい増幅器を例に挙げて説明したが、該増幅器に限られるものではない。
また、図示した無線端末の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は、図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合することができる。例えば、APCテーブル131は、APC回路132が有する内部メモリとして、APCテーブル131とAPC回路132とを統合することとしても良い。
1 無線端末
2 デバイス
3 電力モニタ部
4 送信電力制御部
5 冷却器電圧制御部
6 冷却器
100 無線端末
101 ペルチェクーラー
110 無線機
111 アンテナ
112 DUP
113 コンデンサ
114 電力モニタ回路
115 Q−MOD
116 GCA
117 BPF
118 PA
120 AFE部
121 8bitA/D
122 10bitD/A
123 10bitD/A
124 10bitD/A
130 モデム処理部
131 APCテーブル
132 APC回路
133 ペルチェクーラー電圧変換制御部
134 加算器
135 TPCテーブル
140 モデム処理部
141 TPC回路

Claims (4)

  1. 冷却対象となるデバイスを冷却する冷却器と、
    前記デバイスを介して出力される送信電力をモニタして、該送信電力に応じた電圧のモニタ値を出力する電力モニタ部と、
    前記電力モニタ部によって出力された電圧のモニタ値が過去に出力された電圧のモニタ値から変動した場合に、前記デバイスの送信電力を制御する送信電力制御部と、
    前記送信電力制御部によって送信電力が制御された場合に、前記冷却器に与える電圧を制御する冷却器電圧制御部と
    を有することを特徴とする無線端末。
  2. 送信電力と、該送信電力に応じた電圧のモニタ値とを対応付けて保持する第1テーブルと、
    前記送信電力に応じた電圧のモニタ値の差分と、前記冷却器に与える電圧の値とを対応付けて保持する第2テーブルと
    をさらに有し、
    前記送信電力制御部は、前記第1テーブルを参照して前記電圧のモニタ値の変動分から制御に要する送信電力を求めて、前記デバイスの送信電力を制御するとともに、前記電圧のモニタ値の変動分である電圧の差分値を出力し、
    前記冷却器電圧制御部は、前記送信電力制御部によって出力された前記電圧の差分値を受け付けた場合に、前記第2テーブルを参照して、該電圧の差分値から前記冷却器に与える電圧を取得し、前記冷却器に与える電圧を制御することを特徴とする請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記電圧のモニタ値と温度とを送信電力ごとに対応付けて保持する第3テーブルと、
    前記冷却対象となるデバイスの冷却分の温度と、前記冷却器に与える電圧の値とを対応付けて保持する第4テーブルと
    をさらに有し、
    前記送信電力制御部は、前記第3テーブルを参照して、前記電力モニタ部によって出力された電圧のモニタ値から温度を推定し、推定された温度を出力し、
    前記冷却器電圧制御部は、前記送信電力制御部によって出力された推定温度を受け付けた場合に、前記第4テーブルを参照して、該温度から前記冷却器に与える電圧を取得し、前記冷却器に与える電圧を制御することを特徴とする請求項1に記載の無線端末。
  4. デバイスを介して出力される送信電力をモニタして、該送信電力に応じた電圧のモニタ値を出力する電力モニタステップと、
    前記電力モニタステップによって出力された電圧のモニタ値が過去に出力された電圧のモニタ値から変動した場合に、前記デバイスの送信電力を制御する送信電力制御ステップと、
    前記送信電力制御ステップによって送信電力が制御された場合に、前記デバイスを冷却する冷却器に与える電圧を制御する冷却器電圧制御ステップと
    を含んだことを特徴とするデバイスの冷却方法。
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