JP2011192757A - 多層配線基板の製造方法 - Google Patents

多層配線基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】積層工程時の剥離を防止しつつ高精度なアライメントマークを形成することが可能な多層配線基板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の多層配線基板の製造方法は、支持基材11に銅箔14a(金属層)と銅箔14b(下地層)とからなる剥離シート14を配置し、剥離シート14の所定の有効領域に対し、その外周側の第1のシート部分と、その内周側に位置する複数のアライメントマークAMに対応する第2のシート部分とをそれぞれ除去し、その上部に樹脂材料層20を積層形成する。その後、積層工程によりビルドアップ層を形成した分離前積層体10aに対し、剥離シート14の剥離界面を含む端面を露出させて剥離界面で剥離させて分離する。その後、分離後の積層体に対し、高い位置精度を有するアライメントマークAM用いつつ、最終的に多層配線基板を得ることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、コア基板を有さず、樹脂絶縁層と導体層とを交互に積層形成した多層配線基板の製造方法に関するものである。
一般に、電子部品を搭載するパッケージとしては、コア基板の両側に樹脂絶縁層と導体層とを交互に積層してビルドアップ層を形成した多層配線基板が用いられている。多層配線基板において、コア基板は例えばガラス繊維を含んだ樹脂からなり、高い剛性によりビルドアップ層を補強する役割がある。しかし、コア基板は厚く形成されるため多層配線基板の小型化の妨げになるとともに、ビルドアップ層間を電気的に接続するスルーホール導体を設ける必要があるため配線長が長くなり、高周波信号の伝送性能の劣化を招く恐れがある。そのため、近年では上記のコア基板を設けることなく、小型化に適し、かつ高周波信号の伝送性能の向上が可能な構造を有するコアレス多層配線基板が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。このようなコアレス多層配線基板は、例えば、剥離可能に密着された2枚の金属箔を表面に設けた支持体に対しビルドアップ層を形成した後、2枚の金属箔を剥離界面で剥離させることによりビルドアップ層を支持体から分離し、配線基板を得る方法を用いて製造することができる。
特開2009−289848号公報 特開2007−214427号公報
ところで、多層配線基板を形成する場合、導体パターンやビア導体を形成するための位置基準となるアライメントマークを設ける必要がある。例えば、特許文献2には、製品エリアの外側4隅にドリル加工等により基準穴を形成し、それをアライメントマークとして用いる方法が開示されている。一般に、このような構造の多層配線基板においては、2枚の金属箔の剥離界面は、多層配線基板の外周部の側面と基準穴の側面とでそれぞれ露出した状態になる。この場合、露出した剥離界面は、製造プロセスで用いる薬品等が染み込むなど剥がれやすい状態となっており、多層配線基板の完成前に不良品となって歩留まりを低下させる恐れがある。そのための対策として、特許文献2には、多層配線基板の外周部の側面と基準穴の側面とに対し、剥離界面を樹脂層で被覆する手法が開示されている。しかしながら、上記の基準穴は多層配線基板を積層方向に貫通するものであり、その分だけ基板面積が制約されるので、多層配線基板の小型化が難しくなるという問題がある。また、基準穴に対し剥離界面の側面を覆う樹脂層を形成するために、多層配線基板の製造プロセスが複雑になるという問題がある。
本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、剥離シートのパターニングによって積層工程時の剥離を防止しつつ高精度なアライメントマークを形成することが可能な多層配線基板の製造方法を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、樹脂絶縁層と導体層とを交互に積層形成した多層配線基板の製造方法において、板状の支持基材の少なくとも一方の主面側に下地層と金属層とを剥離可能な状態で配置するシート配置工程と、下地層と金属層とからなる剥離シートにパターニングを行うことにより、前記剥離シートのうち、所定の有効領域の外周側の第1のシート部分と、前記所定の有効領域の内周側に位置する複数のアライメントマークに対応する第2のシート部分とをそれぞれ除去する剥離シート加工工程と、前記剥離シートの上部を覆う樹脂材料を積層形成し、前記第1のシート部分及び前記第2のシート部分が除去された領域に前記樹脂材料を前記支持基材の表面と接した状態で充填する樹脂材料形成工程と、前記樹脂材料の上部に前記導体層と前記樹脂絶縁層を交互に積層してビルドアップ層を形成する積層工程と、前記支持基材、前記樹脂材料、前記ビルドアップ層からなる分離前積層体に対し、前記複数のアライメントマークの外周側における前記剥離シートの剥離界面を含む端面を露出させる露出工程と、前記露出工程後、前記剥離シートを前記剥離界面で剥離させることにより、前記分離前積層体から前記支持基材を分離する分離工程とを有し、前記分離工程により分離された分離後積層体を用いて一又は複数の多層配線基板を形成することを特徴としている。
本発明の多層配線基板の製造方法によれば、剥離可能な下地層と金属層とからなる剥離シートを支持基材に配置し、剥離シートにパターニングを行って第1及び第2のシート部分を除去して樹脂材料を充填した状態でビルドアップ層を形成し、剥離シートの剥離界面を含む端面を露出させた状態で支持基材から分離された積層体が得られ、一又は複数の多層配線基板が形成される。この場合、第1のシート部分により有効領域の外周側の金属層が除去され、第2のシート部分に対応する複数のアライメントマークが形成される。よって、剥離シートの剥離界面が樹脂材料で覆われた状態でビルドアップ層が形成されるので、積層工程で用いる薬品等の影響により剥離界面が剥がれる事態を防止できる。これに加えて、初期段階で形成されるアライメントマークは、分離工程後に剥離シートの表面に露出し、それ以降の工程で利用可能となる。すなわち、積層工程の影響による位置ずれがない高精度のアライメントマークを形成し、例えば、分離工程後の剥離シートのエッチング等に利用することができる。
前記分離前積層体から2つの前記分離後積層体を得るようにしてもよい。この場合、前記剥離シート、前記樹脂材料、前記ビルドアップ層を、それぞれ前記支持基材の両面側に形成すれば、前記分離工程において前記支持基材を分離した2つの前記分離後積層体を得ることができる。
前記各工程に加えて、前記剥離シートを粗化するシート粗化工程を前記樹脂材料形成工程に行うことが好ましい。これにより、剥離シートと樹脂材料との密着性がアンカー効果により向上する。
前記複数のアライメントマークを形成する際は、多様な構造及び形成方法を適用することができる。例えば、前記所定の有効領域の四隅に配置される前記複数のアライメントマークを形成してもよい。あるいは、前記下地層を金属箔とし、前記剥離シート加工工程で前記剥離シートをフォトレジストで覆った後、前記第1のシート部分及び前記第2のシート部分をエッチングにより除去してもよい。
前記露出工程では、前記複数のアライメントマークが配置された領域の外周側に設定された切断線に沿って前記積層体を積層方向に切断することが好ましい。この場合、前記分離前積層体の側面には前記剥離シートの前記剥離界面が露出した状態になる。
以上説明したように、本発明によれば、いわゆるコアレス多層配線基板を製造する際、剥離シートをパターニングして樹脂材料で覆うことにより、複数の露出した剥離界面が積層工程時に剥がれることを有効に防止しつつ、初期段階で剥離界面の表面に形成した複数のアライメントマークを形成し、分離工程後にアライメントマークを用いて高い精度で位置決めを行うことができる。また、このアライメントマークは貫通孔を用いた構造ではないため、多層配線基板の小型化に適し、かつ製造プロセスも簡単になる。さらに、アライメントマークの部分で樹脂材料が剥離シートに接着されるので、樹脂材料と剥離シートは適度に密着した状態を保ち、例えば、分離前積層体の切断時に剥離界面が勝手に剥がれることを防止できる。
本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第1の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第2の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第3の断面構造図及びそれに対応する平面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第4の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第5の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第6の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第7の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第8の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第9の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法を説明する第10の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法の変形例を説明する第1の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法の変形例を説明する第2の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法の変形例を説明する第3の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法の変形例を説明する第4の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法の変形例を説明する第5の断面構造図である。 本実施形態の多層配線基板の製造方法の変形例を説明する第6の断面構造図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下に述べる実施形態は本発明の技術思想を適用した形態の一例であって、本発明が本実施形態の内容により限定されることはない。
本実施形態の多層配線基板の製造方法について、図1〜図10を参照して説明する。まず、図1に示すように、両面に銅箔12が貼り付けられた板状の支持基材11を用意する。この支持基材11は、例えばガラス繊維を含んだ樹脂からなり、高い剛性を有している。支持基材11のそれぞれの銅箔12の表面に、例えば熱硬化性樹脂からなるプリプレグ13を挟んで剥離シート14をそれぞれ配置した状態で、例えば、真空熱プレスにより圧着する(本発明のシート配置工程)。圧着後は外縁部を切断して所定サイズに整形し、表面の剥離シート14と一体化された支持基材11を得る。支持基材11は、例えば、縦300mm、横300mmの矩形形状に形成される。一方、剥離シート14は、厚さの異なる2つの銅箔14a、14bを剥離可能に密着した構造を有している。支持基材11に対し、外側に位置する銅箔14a(本発明の金属層)の厚さは内側に位置する銅箔14b(本発明の下地層)の厚さに比べて大きくなっている。
次に図2に示すように、両側の剥離シート14のそれぞれの表面に感光性のドライフィルムをラミネートして露光・現像することにより、レジストパターン15をそれぞれ形成する。このレジストパターン15においては、アライメントマーク形成部Paと、外周部Poがそれぞれ除去されている。続いて、レジストパターン15が形成された状態で剥離シート14に対するエッチングを行った後、レジストパターン15を除去する。その結果、図3(A)に示すように、剥離シート14のうちアライメントマーク形成部Paの直下の領域と、外周部Poの直下の領域で、部分的に銅箔14a、14bが除去され(本発明の剥離シート加工工程)、その部分のプリプレグ13の表面が露出した状態になる。なお、エッチングされた状態の剥離シート14の表面を粗化しておくことが望ましい(本発明のシート粗化工程)。これにより、剥離シート14と後述の樹脂材料との密着性を高めることができる。
ここで、図3(B)を参照して、図3(A)の状態の積層体を上方から見たときの平面構造を説明する。図3(B)に示すように、支持基材11の全体平面の範囲内において、所定の幅だけ銅箔14a、14bが除去された外周部Poが形成され、その内側の領域は矩形状の有効領域A1となっている。有効領域A1の外側の外周部Poは、後述の積層工程には用いられるが、後述の露出工程に伴う切断により除去される。一方、有効領域A1には銅箔14a、14bが残存しているが、四隅のアライメントマーク形成部Paの部分は銅箔14a、14bが除去されている。アライメントマーク形成部Paは、後述の分離工程以降の各工程の位置決めに用いるアライメントマークAMを形成するための構造である。なお、分離工程以前の各工程における位置決めに際しては、有効領域A1の外部に別途設けたアライメントパターン(不図示)が用いられる。
なお、図3(B)に示すアライメントマークAM(アライメントマーク形成部Pa)の構造は一例であり、その個数、配置、形状を適宜に定めることができる。ただし、アライメントマークAMを用いた位置決めの精度の要請から、比較的小さいサイズで少なくとも2個以上配置することが望ましい。
次に図4に示すように、表面が粗化された剥離シート14の上部からフィルム状の樹脂材料をラミネートし、真空下にて加圧加熱することにより硬化させて樹脂材料層20を形成する(本発明の樹脂材料形成工程)。その結果、剥離シート14の表面が樹脂材料層20で覆われるともに、上述のアライメントマーク形成部Pa及び外周部Poにおける剥離シート14の除去部分には樹脂材料層20が充填された状態になる。これにより、アライメントマーク形成部Paの部分にアライメントマークAMの構造が形成される。また、外周部Paの部分が樹脂材料層20で覆われると、図4に示すように銅箔14aと銅箔14bの間の剥離界面が露出しない状態になるため後述の積層工程で剥がれにくくなる効果がある。
次に図5に示すように、両側の樹脂材料層20の所定位置にレーザー加工を施して複数のビアホールを形成し、ビアホールの中のスミアを除去するデスミア処理を施した後、各ビアホール内にビア導体40を形成する。続いて、両側の樹脂材料層20の表面にパターニングを施し、それぞれ導体層30を形成する。さらに、両側の導体層30を覆うようにフィルム状の樹脂材料を積層し、真空下にて加圧加熱することにより樹脂材料を硬化させて樹脂絶縁層21を形成する。
次に図6に示すように、両側の樹脂絶縁層21の所定位置にレーザー加工を施して複数のビアホールを形成し、ビアホールの中のスミアを除去するデスミア処理を施した後、無電解銅めっきにより薄い銅膜を形成し、その銅膜の表面にドライフィルムを貼って露光・現像する。次いで、電解銅めっきを施すことによりドライフィルムが除去された部分に銅が析出し、ビア導体41及び導体層31が同時に形成される(セミアディティブ法)。さらに、両側の導体層31を覆うようにフィルム状の樹脂材料を積層し、真空下にて加圧加熱することにより樹脂材料を硬化させて樹脂絶縁層22を形成する。なお、樹脂絶縁層22のうち導体層31のパターン部分にレーザー加工を施して開口部42を形成する。以上のように、樹脂絶縁層21、22と導体層30、31が交互に積層形成されたビルドアップ層が形成され(本発明の積層工程)、積層体10a(本発明の分離前積層体)が得られる。
次に図7に示すように、上記積層工程において得られた積層体10aを、有効領域A1(図3(B))より僅かに内周側に設定された切断線(図中、破線で示す)に沿って切断する。その結果、積層体10aから不要な外周の領域が除去され、その側面に剥離シート14の剥離界面を含む端面が露出した状態になる(本発明の露出工程)。この状態で、上下の各剥離シート14において密着していた銅箔14aと銅箔14bとを剥離界面に沿って剥離する。その結果、図8に示すように、積層体10aから支持基材11が分離され(本発明の分離工程)、2つの同一構造の積層体10b(本発明の分離後積層体)を得ることができる。このとき、それぞれの積層体10bにおいて、上述のアライメントマークAMの構造が形成された銅箔14aの表面が現れる。
以上のように、本実施形態の図1〜図8の各工程によれば、剥離シート14のエッチングにより除去したアライメントマーク形成部Pa及び外周部Poの上部から樹脂材料層20で覆う構造としたので、上記積層工程において外周部Poの部分の樹脂材料層20により剥離シート14の剥離端面が保護され、薬品等の染み込みによる剥離端面の剥がれを確実に防止できる。一方、上記露出工程においては、アライメントマークAMの部分において銅箔14aと樹脂材料層20とが接着されることで両者の密着性が向上し、積層体10aを切断するときの作用では剥離シート14が剥離界面で勝手に剥がれにくくなる。しかし、その後の分離工程では所定の外力を加えることにより剥離シート14を剥離界面で容易に剥がすことができる。これは、アライメントマークAMの銅箔14aと樹脂材料層20との密着部分の面積が比較的小さいため、分離工程における剥離を妨げる程度の密着性にはならないためである。
次に、分離工程で得られた積層体10bに対し、感光性のドライフィルムをラミネートして露光・現像することによりレジストパターンを形成し、銅箔14aに対するエッチングを行った後、レジストパターンを除去する。この場合、レジストパターン形成の位置基準としてアライメントマークAMが用いられる。その結果、図9に示すように、銅箔14aの所定部分が除去されたパターニングが施され、ビア導体40に直接接続されるパッド50が形成される。この時点で、導体層31、ビア導体41、導体層30、ビア導体40、パッド50を経由する電気的接続が可能になる。
次に図10に示すように、樹脂材料層20の下面側に感光性エポキシ樹脂を塗布して硬化させることによりソルダーレジスト層51を形成した後、パッド50の部分に開口部を形成する。なお、分離工程後の工程としては図9及び図10のみを示したが、最終的な多層配線基板の用途及び機能に応じて、図10で得られた積層体10bに対し多様な加工を施すことができる。
例えば、パッド50にはBGAパッケージに用いる半田ボールを接続してもよい。また例えば、上部の開口部42には半導体チップの端子に接続するための半田バンプを接続してもよい。また例えば、積層体10bを貫く貫通孔を形成し、その貫通孔を経由して電気的接続が可能なスルーホール導体を形成してもよい。これらの各工程をアライメントマークAMが残存している時点で行う場合、その位置基準としてアライメントマークAMを用いることができる。なお、多数個取りの基板形態を前提とするときは、最終的に得られた積層体10bを切断して複数の多層配線基板を得ることができる。
以上のように、本実施形態の分離工程後の各工程(図9及び図10)によれば、アライメントマークAMを用いた位置決めにより各種構造を形成することができる。図2に示すように、初期段階でアライメントマークAMの位置精度が確定することから、例えば積層工程後にアライメントマークを形成する場合に比べ格段に位置精度を高めることが可能となる。例えば、初期時点でアライメントマークAMを設けない場合、積層体10bにおいて下層側の銅箔14aではなく、上層側にアライメントマークを形成する必要があるが、この場合は積層を繰り返すことにより位置ずれが蓄積していくため位置精度の劣化は避けられない。本実施形態では、積層を繰り返すことによる位置ずれの影響がないアライメントマークAMを予め形成しておくので、高い位置精度を実現可能となる。
本発明の多層配線基板に関しては、図1〜図10を用いて説明した製造方法は一例であって、多様な変形例がある。以下、図11〜図16を参照して、一部の工程にセミアディティブ法を適用した変形例を説明する。本変形例では、図1〜図10の製造方法と共通の工程は説明を省略するものとし、主に異なる工程について説明する。
本変形例では、図11に示すように、図3(A)に示す状態から、両側の剥離シート14のそれぞれの表面にドライフィルムをラミネートして露光・現像することにより、レジストパターン60をそれぞれ形成する。続いて、図12に示すように、それぞれの剥離シート14の表面に無電解銅めっき及び電解銅めっきを施して、導体層61を形成する。その後、図13に示すように、導体層61の上部からフィルム状の樹脂材料をラミネートし、真空下にて加圧加熱することにより硬化させて樹脂材料層62を形成し、その表面を研磨する。これにより、図4と同様、銅箔14aの除去部分には樹脂材料層62が充填されて、アライメントマークAMの構造が形成される。
次いで、図14に示すように、それぞれの導体層61の表面側に、セミアディティブ法を用いて導体層63を形成する。これ以降、図4〜図7の各工程については、上記実施形態と共通に行われる。その後、図15に示すように、分離工程において、2つの同一構造の積層体10c(本発明の分離後積層体)を得ることができる。この積層体10cに対し、図16に示すように、周知の手法で銅箔14aの全体と導体層61をエッチングして除去すると、部分的に導体層63が外側に露出した状態になる。これ以降は、最終的な多層配線基板の用途及び機能に応じて、図16の積層体10cに対し多様な加工を施すことができる。なお、本変形例では、比較的早い段階でアライメントマークAMが除去されるが(図16)、工程に状況に応じてアライメントマークAMを用いることは可能である。
以上、本実施形態に基づき本発明の内容を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で多様な変更を施すことができる。例えば、本実施形態では銅箔14a、14bを剥離可能に密着した剥離シート14を説明したが、銅に限られることなく剥離可能に密着した各種金属材料を用いて剥離シート14を形成してもよく、その厚さも変更可能である。また、樹脂材料層20、樹脂絶縁層30、31、ビア導体40、41、開口部42、パッド50、ソルダーレジスト層51、その他の構成部材についても、本発明の作用効果を得られる限り、それらの構造、形状、形成方法は本実施形態に開示した内容には限定されることなく変更可能である。
10a、10b、10c…積層体
11…支持基材
12…銅箔
13…プリプレグ
14…剥離シート
14a、14b…銅箔
15…レジストパターン
20、62…樹脂材料層
21、22…樹脂絶縁層
30、31、61、63…導体層
40、41…ビア導体
42…開口部
50…パッド
51…ソルダーレジスト層
60…レジストパターン

Claims (6)

  1. 樹脂絶縁層と導体層とを交互に積層形成した多層配線基板の製造方法において、
    板状の支持基材の少なくとも一方の主面側に下地層と金属層とを剥離可能な状態で配置するシート配置工程と、
    前記下地層と前記金属層とからなる剥離シートにパターニングを行うことにより、前記剥離シートのうち、所定の有効領域の外周側の第1のシート部分と、前記所定の有効領域の内周側に位置する複数のアライメントマークに対応する第2のシート部分とをそれぞれ除去する剥離シート加工工程と、
    前記剥離シートの上部を覆う樹脂材料を積層形成し、前記第1のシート部分及び前記第2のシート部分が除去された領域に前記樹脂材料を前記支持基材の表面と接した状態で充填する樹脂材料形成工程と、
    前記樹脂材料の上部に前記導体層と前記樹脂絶縁層を交互に積層してビルドアップ層を形成する積層工程と、
    前記支持基材、前記樹脂材料、前記ビルドアップ層からなる分離前積層体に対し、前記複数のアライメントマークの外周側における前記剥離シートの剥離界面を含む端面を露出させる露出工程と、
    前記露出工程後、前記剥離シートを前記剥離界面で剥離させることにより、前記分離前積層体から前記支持基材を分離する分離工程と、
    を有し、前記分離工程により分離された分離後積層体を用いて一又は複数の多層配線基板を形成することを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  2. 前記剥離シート、前記樹脂材料、前記ビルドアップ層は、それぞれ前記支持基材の両面側に形成され、前記分離工程において前記支持基材を分離した2つの前記分離後積層体が得られることを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  3. 前記樹脂材料形成工程よりも前に、前記剥離シートを粗化するシート粗化工程を有することを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  4. 前記複数のアライメントマークは、前記所定の有効領域の四隅に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の多層配線基板の製造方法。
  5. 前記下地層は金属箔であり、前記剥離シート加工工程では、前記剥離シートをフォトレジストで覆った後、前記第1のシート部分及び前記第2のシート部分をエッチングにより除去することを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  6. 前記露出工程では、前記複数のアライメントマークが配置された領域の外周側に設定された切断線に沿って前記分離前積層体を積層方向に切断し、当該分離前積層体の側面に前記剥離シートの前記剥離界面が露出することを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
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