JP2011192700A - フレキシブルプリント配線板 - Google Patents

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Abstract

【課題】屈曲耐久性に優れていると共に、設計上の自由度が高いフレキシブルプリント配線板を提供する。
【解決手段】フレキシブルプリント配線板2は、厚さtが11.0μm〜13.0μmであり、引張弾性率Eが3.0GPa〜8.0GPaの第1の絶縁層21と、第1の絶縁層21に積層され、厚さtが8.9μm以上の回路層22と、回路層22に積層され、厚さtが5.0μm〜15.0μmであり、引張弾性率Eが2.0GPa〜3.0GPaの接着層23と、接着層23に積層され、厚さtが11.0μm〜13.0μmあり、引張弾性率Eが3.0GPa〜4.5GPaの第2の絶縁層24と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、小さな半径(狭ギャップ)で屈曲可能なフレキシブルプリント配線板に関するものである。
屈曲耐久性を向上させるために、導体パターンを曲げ応力の中立軸に位置させたフレキシブルプリント配線板が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平7−283494号公報
しかしながら、フレキシブルプリント配線板の層構造によっては導体パターンを中立軸に位置させることが困難な場合があり、設計上の自由度が低くなるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、屈曲耐久性に優れていると共に、設計上の自由度が高いフレキシブルプリント配線板を提供することである。
本発明に係るフレキシブルプリント配線板は、厚さが11.0μm〜13.0μmであり、引張弾性率が3.0GPa〜8.0GPaの第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層に積層され、厚さが8.9μm以上の回路層と、前記回路層に積層され、厚さが5.0μm〜15.0μmであり、引張弾性率が2.0GPa〜3.0GPaの接着層と、前記接着層に積層され、厚さが11.0μm〜13.0μmであり、引張弾性率が3.0GPa〜4.5GPaの第2の絶縁層と、を備えたことを特徴とする。
上記発明において、前記第2の絶縁層に積層されたシールド導電層と、前記シールド導電層に積層されたシールド絶縁層と、を備えていてもよい。
上記発明において、前記回路層の厚さが、15.7μm以下であってもよい。
上記発明において、前記回路層の厚さが、9.8μm以上であってもよい。
上記発明において、前記回路層の厚さが11.6μm以上であってもよい。
上記発明において、前記回路層の厚さが14.7μm以下であってもよい。
上記発明において、前記回路層は、電解銅箔からなるものであってもよい。
本発明に係るフレキシブルプリント配線板は、第1の絶縁層の厚さを11.0μm〜13.0μmの範囲内とし、第1の絶縁層の引張弾性率を3.0GPa〜8.0GPaの範囲内とし、回路層の厚さを8.9μm以上とし、接着層の厚さを5.0μm〜15.0μmの範囲内とし、接着層の引張弾性率を2.0GPa〜3.0GPaの範囲内とし、第2の絶縁層の厚さを11.0μm〜13.0μmの範囲内とし、第2の絶縁層の引張弾性率を3.0GPa〜4.5GPaの範囲内としたので、屈曲耐久性に優れていると共に、設計上の自由度を高くすることができる。
図1は、本発明の実施形態におけるスライド式携帯電話の斜視図である。 図2は、図1のII−II線に沿ったフレキシブルプリント配線板の断面図である。 図3は、図2のIII部の拡大断面図である。 図4は、本発明の実施例1における回路層の平面図である。 図5は、本発明の実施例1におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。 図6は、本発明の実施例2におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。 図7は、本発明の実施例3におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。 図8は、本発明の実施例4におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。 図9は、本発明の実施例5におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。 図10は、本発明の実施例6におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。 図11は、本発明に対する比較例1におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。 図12は、本発明に対する比較例2におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。 図13は、本発明に対する比較例3におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるスライド式携帯電話の斜視図、図2は図1のII−II線に沿ったフレキシブルプリント配線板の断面図、図3は図2のIII部の拡大断面図である。
本実施形態におけるフレキシブルプリント配線板2は、例えば、図1に示すように、小さな半径R(例えば1mm程度)で屈曲した状態で、スライド式の携帯電話に組み込まれている。
このフレキシブルプリント配線板2は、図2及び図3に示すように、第1の絶縁層21と、回路層22と、接着層23と、第2の絶縁層24と、シールド導電層25と、シールド絶縁層26と、を備えている。
第1の絶縁層21は、図2に示すように、フレキシブルプリント配線板2が屈曲した状態において、最も内側に位置する層である。第1の絶縁層21は、可撓性を有しており、例えばポリイミド(Polyimide)やポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene naphthalate)で構成されている。この第1の絶縁層21の引張弾性率Eは、3.0GPa〜8.0GPaであり(3.0GPa≦E≦8.0GPa)、第1の絶縁層21の厚さtは、11.0μm〜13.0μmである(11.0μm≦t≦13.0μm)。
回路層22は、図2及び図3に示すように、第1の絶縁層21上(フレキシブルプリント配線板2が屈曲した状態において、第1の絶縁層21の外側)に形成されている。この回路層22は、例えば電解銅箔で構成されている。なお、この回路層22を、圧延銅箔や銀ペーストで構成してもよい。この回路層22は、特に図示しないが、平面視において所定の電気回路パターンを有しており、フレキシブルプリント配線板2の一端から他端にかけて電気信号が流れるようになっている。
ここで、この回路層22の厚さtの下限は、8.9μm以上である(t≧8.9μm)。なお、より好ましい厚さtの下限は、9.8μm以上であり(t≧9.8μm)、さらに好ましい厚さtの下限は、11.6μm以上である(t≧11.6μm)。
一方、好ましい厚さtの上限は、15.7μm以下であり(t≦15.7μm)、さらに好ましい厚さtの上限は、14.7μm以下である(t≦14.7μm)。
接着層23は、図3に示すように、回路層22上に積層されており、回路層22と第2の絶縁層24(後述)を接着している。この接着層23は、例えばエポキシ系接着剤で構成されている。この接着層23の引張弾性率Eは、2.0GPa〜3.0GPaあり(2.0GPa≦E≦3.0GPa)、この接着層23の厚さtは、5.0μm〜15.0μmである(5.0μm≦t≦15.0μm)。
第2の絶縁層24は、接着層23上に積層されており、回路層22を保護している。この第2の絶縁層24は、可撓性を有しており、例えばポリイミドで構成されている。この第2の絶縁層24の引張弾性率Eは、3.0GPa〜4.5GPaであり(3.0GPa≦E≦4.5GPa)、第2の絶縁層24の厚さtは、11.0μm〜13.0μmである(11.0μm≦t≦13.0μm)。
シールド導電層25は、回路層22を電気的にシールドする層である。このシールド導電層25は、図2に示すように、フレキシブルプリント配線板2が屈曲する部分において、第2の絶縁層24上に積層されている。このシールド導電層25は、導電性を有しており、例えば銀ペーストを硬化させることで形成されている。シールド導電層25の引張弾性率Eは、1.5GPa〜3.5GPaであり(1.5GPa≦E≦3.5GPa)、シールド導電層25の厚さtは、7.0μm〜30.0μmである(7.0μm≦t≦30.0μm)。
シールド絶縁層26は、図2及び図3に示すように、シールド導電層25を保護するための層であり、シールド導電層25上に積層されている。このシールド絶縁層26は、例えばポリエステル樹脂で構成されている。このシールド絶縁層26の引張弾性率Eは、0.4GPa〜0.7GPaであり(0.4GPa≦E≦0.7GPa)、このシールド絶縁層26の厚さtは、7.0μm〜25.0μmである(7.0μm≦t≦25.0μm)。
上述のフレキシブルプリント配線板2を屈曲させると、各層21〜26に曲げ応力が生じる。ここで、各層21〜26の中で回路層22が最も硬い材質(例えば、電解銅箔)で構成されているため、この回路層22に大きな曲げ応力が作用し、回路層22にクラックが生じ易くなっている。このようなクラックは、回路層22の厚さに係わらずほぼ同じ速度で進展し、最終的には回路層22を破断する。
本実施形態では、回路層22の厚さtを8.9μm以上としたので、回路層22にクラックが生じても、回路層22を破断に至らせるまでにクラックが進展するには相当の時間を要し、フレキシブルプリント配線板2を屈曲させても回路層22が破断し難くなっている(すなわち屈曲耐久性に優れている。)。特に、フレキシブルプリント配線板2の屈曲時の半径Rが小さい場合(例えば、R≦1.5mm)には、この効果は顕著である。
また、本実施形態では、フレキシブルプリント配線板2が屈曲した際の曲げ応力の中立軸に、回路層22を位置させる必要がなく、フレキシブルプリント配線板2の設計の自由度が高くなっている。例えば、図3に示すように、シールド導電層25及びシールド絶縁層26を、第2の絶縁層24上に積層し、回路層22を、曲げ応力の中立軸CLに対して内側に位置させることもできる。
また、第2の絶縁層24を、引張弾性率Eが3.0GPa〜4.5GPaの範囲内にある材料で構成し、且つ厚さtを11.0μm〜13.0μmの範囲内となるように形成したので、上述のように回路層22を厚くしてもフレキシブルプリント配線板2の屈曲性が保持されている。
また、上述のように、回路層22を厚く形成したので、回路層22を電解銅箔で構成することができる。このため、回路層22を圧延銅箔などの高コストな材料で構成する必要がなく、フレキシブルプリント配線板2の低コスト化を図ることができる。
図4は実施例1における回路層の平面図、図5〜図10は実施例におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフ、図11〜図13は比較例におけるスライド屈曲試験の結果を示すグラフである。
以下に、本発明をさらに具体化した実施例及び比較例により本発明の効果を確認した。以下の実施例及び比較例は、上述した実施形態におけるフレキシブルプリント配線板の屈曲耐久性についての効果を確認するためのものである。
<実施例1>
実施例1では、上述した実施形態と同一構造のフレキシブルプリント配線板のサンプルを7個作製した(サンプル1〜7)。これらのサンプル1〜7の回路層は、回路形成時のエッチング等により、当初の電解銅箔の厚さ(9μm)よりも若干薄くなっており、本実施例の回路層の厚さtは、8.9μmとなっている。
これらのサンプル1〜7では、第1の絶縁層の厚さtを12.0μmとし、第1の絶縁層の引張弾性率Eを7.1GPaとし、接着層の厚さtを15.0μmとし、接着層の引張弾性率Eを2.56GPaとし、第2の絶縁層の厚さtを12.5μmとし、第2の絶縁層の引張弾性率Eを4.1GPaとし、シールド導電層の厚さtを20.0μmとし、シールド導電層の引張弾性率Eを2.3GPaとし、シールド絶縁層の厚さtを15.0μmとし、シールド絶縁層の引張弾性率Eを0.4GPaとした。ここで回路層は、図4に示すようなパターン(配線)となっており、図中の配線の幅lは、75μmであり、配線のピッチlは、150μmとなっている。
これらのサンプル1〜7について、スライド屈曲試験を行った。このスライド屈曲試験は、第1の絶縁層を内側にし、フレキシブルプリント配線板を半径1.0mmで180度に屈曲させた状態で、フレキシブルプリント配線板の一端を固定し、他端を往復スライド移動させながら、回路層(図4中のCとDとの間)の電気抵抗値を測定した。本実施例では、このような往復スライド移動を合計20万回行い、その間の電気抵抗値を抵抗値測定機(楠本化成株式会社製のED70S)で測定した。なお、往復スライド移動の距離は、40mmとした。実施例1についてのスライド屈曲試験の結果を図5に示す。なお、図5の縦軸には、スライド屈曲試験前の回路層の電気抵抗値を100%とし、それに対する実測時の電気抵抗値の比率を示し、図中の横軸には、往復スライド移動の回数を示した(図6〜図13についても同様)。
<実施例2>
実施例2では、回路層の厚さtを9.8μm(エッチング前の電解銅箔の厚さは、10.0μmである。)としたこと以外は、実施例1と同一構造のフレキシブルプリント配線板のサンプルを7個作製した(サンプル8〜14)。これらのサンプル8〜14に対し、実施例1と同様の要領でスライド屈曲試験を行った。実施例2についてのスライド屈曲試験の結果を図6に示す。
<実施例3>
実施例3では、回路層の厚さtを11.6μm(エッチング前の電解銅箔の厚さは、12.0μmである。)としたこと以外は、実施例1と同一構造のフレキシブルプリント配線板のサンプルを7個作製した(サンプル15〜21)。これらのサンプル15〜21に対し、実施例1と同様の要領でスライド屈曲試験を行った。実施例3についてのスライド屈曲試験の結果を図7に示す。
<実施例4>
実施例4では、回路層の厚さtを13.9μm(エッチング前の電解銅箔の厚さは、14.0μmである。)としたこと以外は、実施例1と同一構造のフレキシブルプリント配線板のサンプルを7個作製した(サンプル22〜28)。これらのサンプル22〜28に対し、実施例1と同様の要領でスライド屈曲試験を行った。実施例4についてのスライド屈曲試験の結果を図8に示す。
<実施例5>
実施例5では、回路層の厚さtを14.7μm(エッチング前の電解銅箔の厚さは、15.0μmである。)としたこと以外は、実施例1と同一構造のフレキシブルプリント配線板のサンプルを7個作製した(サンプル29〜35)。これらのサンプル29〜35に対し、実施例1と同様の要領でスライド屈曲試験を行った。実施例5についてのスライド屈曲試験の結果を図9に示す。
<実施例6>
実施例6では、回路層の厚さtを15.7μm(エッチング前の電解銅箔の厚さは、16.0μmである。)としたこと以外は、実施例1と同一構造のフレキシブルプリント配線板のサンプルを7個作製した(サンプル36〜42)。これらのサンプル36〜42に対し、実施例1と同様の要領でスライド屈曲試験を行った。実施例6についての結果を図10に示す。
<比較例1>
比較例1では、回路層の厚さtを7.9μm(エッチング前の電解銅箔の厚さは、8.0μmである。)としたこと以外は、実施例1〜6と同一構造のフレキシブルプリント配線板のサンプルを7個作製した(サンプル43〜49)。これらのサンプル43〜49に対し、実施例1〜6と同様の要領でスライド屈曲試験を行った。比較例1についてのスライド屈曲試験の結果を図11に示す。
<比較例2>
比較例2では、回路層の厚さtを17.6μm(エッチング前の電解銅箔の厚さは、18.0μmである。)としたこと以外は、実施例1〜6と同一構造のフレキシブルプリント配線板のサンプルを7個作製した(サンプル50〜56)。これらのサンプル50〜56に対し、実施例1〜6と同様の要領でスライド屈曲試験を行った。比較例2についてのスライド屈曲試験の結果を図12に示す。
<比較例3>
比較例3では、第2の絶縁層の引張弾性率Eを4.9GPaとし、回路層の厚さtを11.8μm(エッチング前の電解銅箔の厚さは、12.0μmである。)とした以外は、実施例1〜6と同一構造のフレキシブルプリント配線板のサンプルを7個作製した(サンプル57〜63)。これらのサンプル57〜63に対し、実施例1〜6と同様の要領でスライド屈曲試験を行った。比較例3についてのスライド屈曲試験の結果を図13に示す。
<考察>
実施例1〜6及び比較例1〜3の結果をまとめて、表1に示す。表1では、往復スライド移動を10万回行った時点(表1中「10万回」)と、往復スライド移動を20万回行った時点(表1中「20万回」)と、に分け、さらに、往復スライド移動を20万回行った時点での電気抵抗値の比率(110%以下と120%以下)で、区分した。
Figure 2011192700
表1中「10万回」の区分では、往復スライド移動を10万回行った時点で、全てのサンプルにおいて、スライド屈曲試験前に対する電気抵抗値の比率が顕著に上昇していなければ「○」とし、当該比率が顕著に上昇していたサンプルが一つでもあれば「×」とした。
また、表1中「20万回」における「120%以下」の区分では、往復スライド移動を20万回行った時点で、全てのサンプルの比率が120%以下であれば「○」とし、当該比率が120%よりも大きいサンプルが一つでもあれば「×」とした。表1中「20万回」における「110%以下」の区分では、往復スライド移動を20万回行った時点で、全てのサンプルの比率が110%以下であれば「○」とし、当該比率が110%よりも大きいサンプルが一つでもあれば「×」とした。
さらに、表1中の「評価」の欄においては、往復スライド移動を20万回行った時点で、スライド屈曲試験前に対する電気抵抗値の比率が110%以下であったものを「◎」とし、往復スライド移動を20万回行った時点で、当該比率が120%以下であったものを「○」とし、往復スライド移動を10万回行った時点で、当該比率が顕著に上昇していなかったものを「△」とし、往復スライド移動を10万回行う前に、当該比率が顕著に上昇したものを「×」とした。
実施例1〜6では、往復スライド移動を10万回行った時点で、全てのサンプルについてスライド屈曲試験前に対する電気抵抗値の比率が、顕著に上昇しておらず、電気的な接続が維持されており、屈曲耐久性に優れていることが分かる。
これに対し、比較例1及び2では、往復スライド移動を10万回行う前に、スライド屈曲試験前に対する電気抵抗値の比率が顕著に上昇していた(サンプル43〜49,55)。このことから、回路層の厚さtが8.9μm〜15.7μmのフレキシブルプリント配線板は、屈曲耐久性に優れていることが分かる。
また、実施例2〜5では、フレキシブルプリント配線板に対して20万回の往復スライド移動を行っても、全てのサンプルについてスライド屈曲試験前に対する電気抵抗値の比率が、顕著に上昇しておらず(120%以内)、電気的な接続が維持されており、より屈曲耐久性に優れていることが分かる。
従って、回路層の厚さtが9.8μm〜14.7μmのフレキシブルプリント配線板は、屈曲耐久性がより優れていることが分かる。
また、実施例3〜5では、フレキシブルプリント配線板に対して20万回の往復スライド移動を行っても、全てのサンプルについてスライド屈曲試験前に対する電気抵抗値の比率が110%以内となっていた。このことから、回路層の厚さtが11.6μm〜14.7μmのフレキシブルプリント配線板は、屈曲耐久性がさらに優れていることが分かる。
ちなみに、実施例1〜6において、第2の絶縁層の引張弾性率Eを、3.0GPa〜4.5GPaの範囲内で変更しても、上記実施例1〜6とほぼ同様の結果となる。
一方、比較例3では、往復スライド移動を約3万回行った時点で、スライド屈曲試験前に対する電気抵抗値の比率が顕著に上昇していた(図13中のサンプル57,61)。このことから、第2の絶縁層の引張弾性率Eが4.9GPaでは、屈曲耐久性に優れたフレキシブルプリント配線板とならず、第2の絶縁層の引張弾性率Eが3.0GPa〜4.5GPaの範囲内となっていることで、屈曲耐久性に優れたフレキシブルプリント配線板となることが分かる。
なお、第1の絶縁層の引張弾性率Eを、3.0GPa〜8.0GPaの範囲内で変更し、第1の絶縁層の厚さtを、11.0μm〜13.0μmの範囲内で変更しても、実施例1〜6と同様の結果となった。また、接着層の引張弾性率Eを、2.0GPa〜3.0GPaの範囲内で変更し、接着層の厚さtを、5.0μm〜15.0μmの範囲内で変更しても、実施例1〜6と同様の結果となった。さらに、第2の絶縁層の厚さtを、11.0μm〜13.0μmの範囲内で変更しても実施例1〜6と同様の結果となった。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…スライド式携帯電話
2…フレキシブルプリント配線板
21…第1の絶縁層
22…回路層
23…接着層
24…第2の絶縁層
25…シールド導電層
26…シールド絶縁層

Claims (7)

  1. 厚さが11.0μm〜13.0μmであり、引張弾性率が3.0GPa〜8.0GPaの第1の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層に積層され、厚さが8.9μm以上の回路層と、
    前記回路層に積層され、厚さが5.0μm〜15.0μmであり、引張弾性率が2.0GPa〜3.0GPaの接着層と、
    前記接着層に積層され、厚さが11.0μm〜13.0μmであり、引張弾性率が3.0GPa〜4.5GPaの第2の絶縁層と、を備えたことを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
  2. 請求項1記載のフレキシブルプリント配線板であって、
    前記第2の絶縁層に積層されたシールド導電層と、
    前記シールド導電層に積層されたシールド絶縁層と、を備えたことを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
  3. 請求項1又は2記載のフレキシブルプリント配線板であって、
    前記回路層の厚さが、15.7μm以下であることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のフレキシブルプリント配線板であって、
    前記回路層の厚さが、9.8μm以上であることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のフレキシブルプリント配線板であって、
    前記回路層の厚さが11.6μm以上であることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のフレキシブルプリント配線板であって、
    前記回路層の厚さが14.7μm以下であることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載のフレキシブルプリント配線板であって、
    前記回路層は、電解銅箔からなることを特徴とするフレキブルプリント配線板。
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