JP2011192183A - 半導体集積回路のタイミング解析装置、そのタイミング解析装置のためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路変更後にタイミングが悪化した箇所を効率的に特定できるようにする。
【解決手段】比較の基準となる基準回路のネットリスト及びタイミング情報を基準回路のライブラリ4,6から読み込む基準回路データ読込み手段12と、基準回路に対して少なくとも一部が異なっている改定版回路のネットリスト及びタイミング情報を改定版回路のライブラリ8,10から読み込む改定版回路データ読込み手段14と、両回路に共通のタイミング制約を読み込むタイミング制約読込み手段16と、読み込んだタイミング制約に基づいてそれぞれの回路のタイミングを解析する解析手段18,20と、基準回路についての解析手段による解析結果データである基準回路タイミングレポートと改定版回路についての解析手段による解析結果データである改定版回路タイミングレポートを並べて出力する手段32,34と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】比較の基準となる基準回路のネットリスト及びタイミング情報を基準回路のライブラリ4,6から読み込む基準回路データ読込み手段12と、基準回路に対して少なくとも一部が異なっている改定版回路のネットリスト及びタイミング情報を改定版回路のライブラリ8,10から読み込む改定版回路データ読込み手段14と、両回路に共通のタイミング制約を読み込むタイミング制約読込み手段16と、読み込んだタイミング制約に基づいてそれぞれの回路のタイミングを解析する解析手段18,20と、基準回路についての解析手段による解析結果データである基準回路タイミングレポートと改定版回路についての解析手段による解析結果データである改定版回路タイミングレポートを並べて出力する手段32,34と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体集積回路を設計する際に用いるタイミング解析装置と、そのタイミング解析装置のためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体解析方法に関する。
LSI(大規模集積回路)等の半導体集積回路の設計において、回路のタイミングが制約を満たしているか否かを検証する手段としてSTA(Static Timing Analysis:静的タイミング解析)ツールを用いるのが一般的である。STAツールは、入力情報として回路のネットリスト、タイミング情報及びタイミング制約などの情報を用い、出力情報としてパスのタイミングレポートを出力する。ユーザはこのタイミングレポートを確認することで回路が所望のタイミング制約を満たしているか否かを確認することができる。このSTAの技術は既知であり、Synopsys社のPrime TimeやIncentia社のTime Craftなどのツールが市販されている。
回路変更が発生した場合には回路変更後のネットリスト及びタイミング情報を使ってSTA解析を実施することになる。その際にタイミングが悪化しているパスがあれば、そのパスが回路変更前にはどのようなタイミングだったのかを確認し、パス上のどのノード(セル又はネット)でタイミングが悪化したのかを調べ、その内容を元にタイミング改善の方策を検討する必要に迫られることが多々ある。この確認作業を従来は回路変更前と回路変更後のSTA解析を別々に実施し、2つのタイミングレポートを見較べることで行っていた。具体的には2つのタイミングレポートを左右に並べて、同一箇所が同じ行になるように上下の高さを合わせた上で、1行1行左右の記述を見較べて違いがあるノードを探し出していた。このように人手に頼った極めて非効率な作業を行っているため、該当ノードの特定に手間と時間がかかるという問題があった。
本発明は回路変更後にタイミングが悪化した箇所を効率的に特定できるようにすることを目的とするものである。
本発明のタイミング解析装置は、比較の基準となる基準回路のネットリスト及びタイミング情報を前記基準回路のライブラリから読み込む基準回路データ読込み手段と、前記基準回路に対して少なくとも一部が異なっている改定版回路のネットリスト及びタイミング情報を前記改定版回路のライブラリから読み込む改定版回路データ読込み手段と、両回路に共通のタイミング制約を読み込むタイミング制約読込み手段と、読み込んだタイミング制約に基づいてそれぞれの回路のタイミングを解析する解析手段と、前記基準回路についての前記解析手段による解析結果データである基準回路タイミングレポートと前記改定版回路についての前記解析手段による解析結果データである改定版回路タイミングレポートを並べて出力する手段と、を備えている。
回路変更前の基準回路と回路変更後の改定版回路という2種類の回路のデータを読み込み、それぞれの回路のタイミング解析を行う。タイミング解析としては、例えばSTA解析を行う。そのタイミング解析後、2種類のデータのタイミングレポートを並べて表示することで前述の確認作業を容易化する。
確認作業をさらに容易化するための好ましい一形態として、改定版回路についての解析結果データの中で基準回路についての解析結果データよりもタイミングが悪化したパスを抽出するタイミング悪化パス解析手段と、タイミング悪化パス解析手段により抽出されたパスを出力するタイミング悪化パスレポート出力手段と、をさらに備えることができる。この出力されたタイミング悪化パスレポートをみれば、どのパスのタイミングが悪化したのかが直ちにわかる。さらに、表示するタイミング悪化パスを悪化の程度の大きい順に表示するようにすれば、タイミング悪化パスレポートの有用性がさらに増す。
確認作業をさらに容易化するための好ましい他の形態として、改定版回路についての解析結果データの中で基準回路についての解析結果データよりもタイミングが悪化したセルを抽出するタイミング悪化セル解析手段と、タイミング悪化セル解析手段により抽出されたセルを出力するタイミング悪化セルレポート出力手段と、をさらに備えることができる。この出力されたタイミング悪化セルレポートをみれば、どのセルのタイミングが悪化したのかが直ちにわかる。さらに、表示するタイミング悪化セルを悪化の程度の大きい順に表示するようにすれば、タイミング悪化セルレポートの有用性がさらに増す。
確認作業をさらに容易化するための好ましいさらに他の形態として、改定版回路についての解析結果データの中で基準回路についての解析結果データよりもタイミングが悪化したネットを抽出するタイミング悪化ネット解析手段と、タイミング悪化ネット解析手段により抽出されたネットを出力するタイミング悪化ネットレポート出力手段と、をさらに備えることができる。この出力されたタイミング悪化ネットレポートをみれば、どのネットのタイミングが悪化したのかが直ちにわかる。さらに、表示するタイミング悪化ネットを悪化の程度の大きい順に表示するようにすれば、タイミング悪化ネットレポートの有用性がさらに増す。
このように好ましい形態よれば、回路変更時のタイミングの悪化状況をパス、セル又はネットのそれぞれの視点で捉えることが容易になる。パスは信号のある特定のポイントから他の特定のポイントまでの伝達経路のことである。セルはアンド回路、オア回路、バッファ回路又はインバータ回路というような最小単位の論理回路である入力端子からある出力端子までを指す。ネットはセル間を接続する配線である。
本発明のプログラムはこのタイミング解析装置の各手段をコンピュータにより実行させるものであり、汎用のコンピュータによりこのタイミング解析装置を実現することができるようになる。
また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明のプログラムを記録したものであり、本発明のプログラムの移送が容易になる。
本発明のタイミング解析装置は、基準回路についての解析結果データである基準回路タイミングレポートと改定版回路についての解析結果データである改定版回路タイミングレポートを並べて出力するようにしたので、回路変更によりタイミングが悪化したパス、セル又はネットを短時間で効率的に特定することが可能となる。そのためタイミング改善の方策を検討する時間を短縮し、開発TAT(Turn Around Time:生産に要する時間)を短縮することに繋がる。
一実施例を図1に示す。タイミング解析装置2はコンピュータにより実現されるものである。そのタイミング解析装置2には、ライブラリとして、基準回路のネットリストデータベース4、基準回路のタイミング情報データベース6、改定版回路のネットリストデータベース8、改定版回路のタイミング情報データベース10及びタイミング制約データベース11が接続されている。それらのデータベースはディスク装置により実現される。
基準回路のネットリストデータベース4にはすでに設計した回路や標準の回路のネットが格納されており、基準回路のタイミング情報データベース6には基準回路のRC情報が記載されたspef(Standard Parasitic Exchange Format)や、遅延値情報が記載されたsdf(Standard Delay Format)などが格納されている。改定版回路のネットリストデータベース8には基準回路とは少なくとも一部が異なるように変更した改定版回路のネットが格納されており、改定版回路のタイミング情報データベース10には改定版回路のRC情報が記載されたspefや、遅延値情報が記載されたsdfなどが格納されている。タイミング制約データベース11には遅延時間などの規格が格納されている。
タイミング解析装置2は、基準回路データ読込み手段12、改定版回路データ読込み手段14、タイミング制約読込み手段16、基準回路データタイミング解析手段18、改定版回路データタイミング解析手段20、基準回路データのタイミングレポート出力手段22、改定版回路データのタイミングレポート出力手段24、及び解析結果処理手段26を備えている。
タイミング制約読込み手段16はタイミング制約データベース11から基準回路と改定版回路の両回路に共通のタイミング制約を読み込む。
基準回路データ読込み手段12はスクリプトなどにより基準回路が指定されると、その基準回路を構成するパス、セル及びネットを基準回路のネットリストデータベース4から読み込み、それらのパス、セル及びネットについてそれぞれのタイミングをタイミング情報データベース6から読み込むものであり、基準回路データタイミング解析手段18は基準回路データ読込み手段12が読込んだパス、セル及びネットのそれぞれのタイミングをタイミング制約読込み手段16が読み込んだタイミング制約に基づいて解析する。その解析された結果はタイミングレポートとして基準回路データのタイミングレポート出力手段22から出力され、タイミング解析装置2の外部に接続された基準回路データのタイミングレポートデータベース28に格納される。
改定版回路データ読込み手段14はスクリプトなどにより改定版回路が指定されると、その改定版回路を構成するパス、セル及びネットを改定版回路のネットリストデータベース8から読み込み、それらのパス、セル及びネットについてそれぞれのタイミングをタイミング情報データベース10から読み込むものであり、改定版回路データタイミング解析手段20は改定版回路データ読込み手段14が読込んだパス、セル及びネットのそれぞれのタイミングをタイミング制約読込み手段16が読み込んだタイミング制約に基づいて解析する。その解析された結果はタイミングレポートとして改定版回路データのタイミングレポート出力手段24から出力され、タイミング解析装置2の外部に接続された改定版回路データのタイミングレポートデータベース30に格納される。
解析結果処理手段26は基準回路データタイミング解析手段18による解析結果と改定版回路データタイミング解析手段20による解析結果を並べて表示したり、それらの解析結果の差を求めて表示したりするところであり、この実施例の特徴となる部分である。解析結果処理手段26はタイミングレポートマージ手段32、マージタイミングレポート出力手段34、タイミング悪化パス解析手段38、タイミング悪化パスレポート出力手段40、タイミング悪化セル解析手段44、タイミング悪化セルレポート出力手段46、タイミング悪化ネット解析手段50及びタイミング悪化ネットレポート出力手段52を備えている。
タイミングレポートマージ手段32は、基準回路データタイミング解析手段18による解析結果データと改定版回路データタイミング解析手段による解析結果データを並べるように処理するものであり、タイミングレポートマージ手段32により並べられた2つのタイミングデータはマージタイミングレポート出力手段34から出力され、タイミング解析装置2の外部に接続されたマージタイミングレポートデータベース36に格納される。
タイミング悪化パス解析手段38は、基準回路データタイミング解析手段18による解析結果データと改定版回路データタイミング解析手段による解析結果データとから、改定版回路についての解析結果データの中で基準回路についての解析結果データよりもタイミングが悪化したパスを抽出するものである。タイミング悪化パスレポート出力手段40はタイミング悪化パス解析手段38により抽出されたタイミング悪化パスを出力するものである。タイミング悪化パスレポート出力手段40は、好ましくは、タイミング悪化パス解析手段38により抽出されたタイミング悪化パスを出力する際に悪化の程度の大きい順に表示するように出力するようになっている。タイミング悪化パスレポート出力手段40から出力されたタイミング悪化パスは、タイミング解析装置2の外部に接続されたタイミング悪化パスレポートデータベース42に格納される。
タイミング悪化セル解析手段44は、基準回路データタイミング解析手段18による解析結果データと改定版回路データタイミング解析手段による解析結果データとから、改定版回路についての解析結果データの中で基準回路についての解析結果データよりもタイミングが悪化したセルを抽出するものである。タイミング悪化セルレポート出力手段46はタイミング悪化セル解析手段44により抽出されたタイミング悪化セルを出力するものである。タイミング悪化セルレポート出力手段46は、好ましくは、タイミング悪化セル解析手段44により抽出されたタイミング悪化セルを出力する際に悪化の程度の大きい順に表示するように出力するようになっている。タイミング悪化セルレポート出力手段46から出力されたタイミング悪化セルは、タイミング解析装置2の外部に接続されたタイミング悪化セルレポートデータベース48に格納される。
タイミング悪化ネット解析手段50は、基準回路データタイミング解析手段18による解析結果データと改定版回路データタイミング解析手段による解析結果データとから、改定版回路についての解析結果データの中で基準回路についての解析結果データよりもタイミングが悪化したネットを抽出するものである。タイミング悪化ネットレポート出力手段52はタイミング悪化ネット解析手段50により抽出されたタイミング悪化ネットを出力するものである。タイミング悪化ネットレポート出力手段52は、好ましくは、タイミング悪化ネット解析手段50により抽出されたタイミング悪化ネットを出力する際に悪化の程度の大きい順に表示するように出力するようになっている。タイミング悪化ネットレポート出力手段52から出力されたタイミング悪化ネットは、タイミング解析装置2の外部に接続されたタイミング悪化ネットレポートデータベース54に格納される。
基準回路用のタイミングレポートデータベース28、改定版回路用のタイミングレポートデータベース30、マージタイミングレポートデータベース36、タイミング悪化パスレポートデータベース42、タイミング悪化セルレポートデータベース48及びタイミング悪化ネットレポートデータベース54に格納されたレポートは必要に応じて液晶表示パネル等の表示装置に表示したり、プリンタにより印字したりすることができる。
図2は、タイミング解析装置2の概略構成図である。タイミング解析装置2はコンピュータからなるCAD(Computer Aided Design)装置として知られるものであり、図1中のタイミング解析装置2に含まれる各手段を実現している。タイミング解析装置2を構成するコンピュータは、CPU(中央処理装置)62、RAM及びROMを含む記憶装置64、表示装置68、入力装置70、及び外部記憶装置76用のドライブ装置72を備え、それらがバス74により相互に接続された構成になっている。外部記憶装置76は磁気ディスク装置又は光ディスク装置などである。
図1のタイミング解析装置2に含まれる各手段はCPU62と記憶装置64のROMに保持されたプログラムにより実現される。そのプログラムはコンピュータにタイミング解析装置2に含まれる各手段を実行させるためのものである。そのプログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCDやDVDに記録することができる。そのプログラムを格納した記録媒体を介して他のコンピュータにそのプログラムをロードしてタイミング解析装置2を実現することができる。
図1のタイミング解析装置2に接続されているデータベース4,6,8,10,11,28,30,36,42,48,54は外部記憶装置76により実現される。
基準回路と改定版回路の一例を図3に示す。(A)は2つのフリップフロップを接続した基準回路である。それに対し、(B)は改定版回路であり、基準回路の2つのフリップフロップの間にバッファセルを挿入するように変更した回路である。
図3(A),(B)の回路を図1の実施例により解析した結果を図4から図7に示す。図4から図7では基準回路を「Golden」と称し、改定版回路を「Revised」と称している。
マージタイミングレポート出力手段34から出力されるレポートの一例を図4に示す。このレポートは、基準回路データタイミング解析手段18による解析結果データと改定版回路データタイミング解析手段による解析結果データがタイミングレポートマージ手段32により並べられ、マージタイミングレポート出力手段34から出力されたものである。
図4のレポートの最下欄を見ると、先ず基準回路のタイミング解析ではslack(タイミング余裕度)が正で1.777ns(MET)であったパスが、改定版回路ではslackが負の−0.023ns(VIOLATED)と悪化していることが読み取れる(注目(1))。ここで、「MET」はタイミングがタイミング制約を満たしていることを意味し、「VIOLATED」はタイミングがタイミング制約を満たしていないことを意味する。
次にECO_BUF1というバッファセルが改定版回路で追加され、そのセルの入力ピン(I1)に0.5ns、出力ピン(O1)に1.3nsの遅延が付いたことがslack悪化の原因であることが容易に特定できる(注目(2)。
図1の実施例において、タイミング悪化パスレポート出力手段40から出力されるレポートの一例を図5に示す。このレポートは、基準回路データタイミング解析手段18による解析結果データと改定版回路データタイミング解析手段による解析結果データについて、改定版回路での悪化の度合いを算出するために、タイミング悪化パス解析手段38で回路内の全パスについて基準回路のslack値から改定版回路のslack値を減算することにより得られたものである。そして、タイミング悪化パスレポート出力手段40では、算出された値の大きなものから順番に並べられたタイミング悪化パスのレポートを出力する。
図5を見ると、悪化の度合いが1番大きなパスは始点がFF_DT/CKで終点がFF_ST/Dのパスであることが判る。そして基準回路のslack値が1.777nsで改定版回路のslack値が−0.023nsで、悪化の度合い(Delta)は−1.8nsとなっていることが容易に読み取れる。
図1の実施例において、タイミング悪化セルレポート出力手段46から出力されるレポートの一例を図6に示す。このレポートは、基準回路データタイミング解析手段18による解析結果データと改定版回路データタイミング解析手段による解析結果データについて、改定版回路での悪化の度合いを算出するために、タイミング悪化セル解析手段44で回路内の全セルについて基準回路の遅延値から改定版回路の遅延値を減算することにより得られたものである。そして、タイミング悪化セルレポート出力手段46では、算出された値の大きなものから順番に並べられたタイミング悪化セルのレポートを出力する。図6で「Instance」はセルを指す。
図6を見ると、悪化の度合いが1番大きなセルはセル名がAND1というセルであり、入力ピンがI1、出力ピンがO1の伝播(アーク)であることが判る。そして基準回路の遅延値が0.777nsで改定版回路の遅延値が3.245ns、悪化の度合い(Delta)は2.468nsとなっていることが容易に読み取れる。
図1の実施例において、タイミング悪化ネットレポート出力手段52から出力されるレポートの一例を図7に示す。このレポートは、基準回路データタイミング解析手段18による解析結果データと改定版回路データタイミング解析手段による解析結果データについて、改定版回路での悪化の度合いを算出するために、回路内の全ネットについて基準の遅延値から改定版回路の遅延値を減算することにより得られたものである。そして、タイミング悪化ネットレポート出力手段52では、算出された値の大きなものから順番に並べられたタイミング悪化ネットのレポートを出力する。
図7を見ると、悪化の度合いが1番大きなネットはネット名がnet4というネットであり、BUF4/O1出力とFF_AT/D入力を繋ぐネットであることが判る。そして基準回路の遅延値が0.000nsで改定版回路の遅延値が0.237ns、悪化の度合い(Delta)は0.237nsとなっていることが容易に読み取れる。
この実施例の使用方法としては、図4から図7のレポートを組み合わせることできる。例えば図5のタイミング悪化パスレポートにより回路変更によってタイミングが1番悪化したパスを洗い出し、そのパスの回路変更前後の違いを図4のマージタイミングレポートにより確認するといったような使い方である。
2 タイミング解析装置
4 基準回路のネットリストデータベース
6 基準回路のタイミング情報データベース
8 改定版回路のネットリストデータベース
10 改定版回路のタイミング情報データベース
11 タイミング制約データベース
12 基準回路データ読込み手段
14 改定版回路データ読込み手段
16 タイミング制約読込み手段
18 基準回路データタイミング解析手段
20 改定版回路データタイミング解析手段
22 基準回路データのタイミングレポート出力手段
24 改定版回路データのタイミングレポート出力手段
26 解析結果処理手段
4 基準回路のネットリストデータベース
6 基準回路のタイミング情報データベース
8 改定版回路のネットリストデータベース
10 改定版回路のタイミング情報データベース
11 タイミング制約データベース
12 基準回路データ読込み手段
14 改定版回路データ読込み手段
16 タイミング制約読込み手段
18 基準回路データタイミング解析手段
20 改定版回路データタイミング解析手段
22 基準回路データのタイミングレポート出力手段
24 改定版回路データのタイミングレポート出力手段
26 解析結果処理手段
Claims (7)
- 比較の基準となる基準回路のネットリスト及びタイミング情報を前記基準回路のライブラリから読み込む基準回路データ読込み手段と、
前記基準回路に対して少なくとも一部が異なっている改定版回路のネットリスト及びタイミング情報を前記改定版回路のライブラリから読み込む改定版回路データ読込み手段と、
両回路に共通のタイミング制約を読み込むタイミング制約読込み手段と、
読み込んだタイミング制約に基づいてそれぞれの回路のタイミングを解析する解析手段と、
前記基準回路についての前記解析手段による解析結果データである基準回路タイミングレポートと前記改定版回路についての前記解析手段による解析結果データである改定版回路タイミングレポートを並べて出力する手段と、
を備えた半導体集積回路のタイミング解析装置。 - 前記改定版回路についての解析結果データの中で前記基準回路についての解析結果データよりもタイミングが悪化したパスを抽出するタイミング悪化パス解析手段と、
前記タイミング悪化パス解析手段により抽出されたパスを出力するタイミング悪化パスレポート出力手段と、
をさらに備えた請求項1に記載のタイミング解析装置。 - 前記改定版回路についての解析結果データの中で前記基準回路についての解析結果データよりもタイミングが悪化したセルを抽出するタイミング悪化セル解析手段と、
前記タイミング悪化セル解析手段により抽出されたセルを出力するタイミング悪化セルレポート出力手段と、
をさらに備えた請求項1又は2に記載のタイミング解析装置。 - 前記改定版回路についての解析結果データの中で前記基準回路についての解析結果データよりもタイミングが悪化したネットを抽出するタイミング悪化ネット解析手段と、
前記タイミング悪化ネット解析手段により抽出されたネットを出力するタイミング悪化ネットレポート出力手段と、
をさらに備えた請求項1から3のいずれか一項に記載のタイミング解析装置。 - 前記タイミング悪化パスレポート出力手段、タイミング悪化セルレポート出力手段及びタイミング悪化ネットレポート出力手段は、それぞれが表示するパス、セル又はネットを悪化の程度の大きい順に表示する請求項2から4のいずれか一項に記載のタイミング解析装置。
- コンピュータを請求項1から5のいずれか一項に記載の各手段を実行させるためのプログラム。
- 請求項6に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010059660A JP2011192183A (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 半導体集積回路のタイミング解析装置、そのタイミング解析装置のためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010059660A JP2011192183A (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 半導体集積回路のタイミング解析装置、そのタイミング解析装置のためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010059660A Pending JP2011192183A (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 半導体集積回路のタイミング解析装置、そのタイミング解析装置のためのプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07200642A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-04 | Fujitsu Ltd | 半導体集積回路の遅延時間計算装置 |
JP2007199951A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-08-09 | Nec Corp | 半導体集積回路の設計支援装置、設計支援方法および設計支援プログラム |
-
2010
- 2010-03-16 JP JP2010059660A patent/JP2011192183A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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