JP2011191097A - 誘電率特定装置、誘電率特定方法及び誘電率特定プログラム - Google Patents
誘電率特定装置、誘電率特定方法及び誘電率特定プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011191097A JP2011191097A JP2010055522A JP2010055522A JP2011191097A JP 2011191097 A JP2011191097 A JP 2011191097A JP 2010055522 A JP2010055522 A JP 2010055522A JP 2010055522 A JP2010055522 A JP 2010055522A JP 2011191097 A JP2011191097 A JP 2011191097A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric constant
- angle
- signal intensity
- specifying
- incident angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】ブリュースター角特定部32は、観測対象へ放射した垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を入射角毎にプロットし補間して描かれる線における凹みの底の位置の入射角を、観測対象のブリュースター角として特定する。ブリュースター角は、被観測体の誘電率に応じて異なるため、誘電率特定部33は、特定したブリュースター角から観測対象の誘電率を特定する。
【選択図】図10
Description
この発明は、植生等が存在する地域においても、高精度に地表面の誘電率を特定することを目的とする。
複数の入射角で観測対象へ放射した垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を入力する信号強度入力部と、
前記信号強度入力部が入力した反射波の信号強度から、前記観測対象のブリュースター角を処理装置により特定するブリュースター角特定部と、
前記ブリュースター角特定部が特定したブリュースター角から前記観測対象の誘電率を処理装置により特定する誘電率特定部と
を備えることを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
前記誘電率特定部は、前記ブリュースター角特定部が特定した近傍に存在する物体のブリュースター角から、前記の誘電率を特定する
ことを特徴とする。
誘電率毎に、地表面の物理状態を示す被覆情報を対応付けて記憶した被覆情報記憶装置と、
前記誘電率特定部が特定した誘電率を前記被覆情報記憶装置から検索して、対応する被覆情報を取得することにより、前記観測対象の物理状態を特定する土地被覆特定部と
を備えることを特徴とする。
複数の入射角で観測対象へ放射した垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を入力する信号強度入力処理と、
前記信号強度入力処理で入力した反射波の信号強度から、前記観測対象のブリュースター角を特定するブリュースター角特定処理と、
前記ブリュースター角特定処理で特定したブリュースター角から前記観測対象の誘電率を特定する誘電率特定処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
前記誘電率特定処理では、前記ブリュースター角特定処理で特定した近傍に存在する物体のブリュースター角から、前記の誘電率を特定する
ことを特徴とする。
前記誘電率特定処理で特定した誘電率を、誘電率毎に地表面の物理状態を示す被覆情報を対応付けて記憶した被覆情報記憶装置から検索して、対応する被覆情報を取得することにより、前記観測対象の物理状態を特定する土地被覆特定処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
入力装置が、複数の入射角で観測対象へ放射した垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を入力する信号強度入力工程と、
処理装置が、前記信号強度入力工程で入力した反射波の信号強度から、前記観測対象のブリュースター角を特定するブリュースター角特定工程と、
処理装置が、前記ブリュースター角特定工程で特定したブリュースター角から前記観測対象の誘電率を特定する誘電率特定工程と
を備えることを特徴とする。
なお、以下の説明において、処理装置は後述するCPU911等である。記憶装置は後述するROM913、RAM914、磁気ディスク920あるいはCPU911が有するキャッシュメモリやレジスタ等である。入力装置は後述するキーボード902、通信ボード915等である。つまり、処理装置、記憶装置、入力装置はハードウェアである。
まず、従来の誘電率の推定方法について簡単に説明する。
図1は、誘電体毎の曲線を示す図である。図1では、横軸が観測角であり、縦軸が被観測体から得られる反射又は放射の信号強度である。
図1に示すように、被観測体から得られる反射又は放射の信号強度を、観測角度毎にプロットして得られる曲線の形状が、誘電体毎に異なることが知られている。そこで、従来は、レーダにより、複数の観測角度で地表面の信号強度を観測し、得られた信号強度をプロットし補間して曲線を描き、描かれた曲線と誘電体毎に異なる曲線とを比較することで、その地表面がどの誘電体であるかを推定している。
観測角とは、観測対象である地表面に電波が入射する入射角θiのことである。
なお、入射角θiは、地表面のカーブ(地球の丸み)を考慮しなければ、レーダから電波を放射する角度を示すオフナディア角θjと原則として同一である。したがって、観測角は、オフナディア角θjであると考えても構わない。
図3に示すように、レーダから植生が存在する地域へ電波を放射すると、放射された電波は、観測対象である地表面で単純に反射するだけではなく、地表面と植生とで反射する場合がある。つまり、レーダから植生が存在する地域へ電波を放射して得られる反射波には、地表面で単純に反射した表面散乱成分だけでなく、地表面と植生とで反射した二回散乱成分等が含まれる。
そのため、植生が存在する地域では、地表面から直接反射した表面散乱成分のみに基づく信号強度を得ることができない。つまり、植生が存在する地域では、二回散乱成分等が誤差成分として含まれた信号強度しか得ることができない。
図4に示すように、植生が存在する地域で観測した信号強度は、どの観測角で観測した場合においても、本来地表面から得られるはずの信号強度よりも原則として高くなる。これは、上述したように、植生が存在する地域で観測した信号強度には、二回散乱成分等が誤差成分として含まれるためである。なお、観測した信号強度が、本来地表面から得られる信号強度よりもどの程度高くなるのかを事前に知ることは困難である。
したがって、植生が存在する地域については、観測により得られた曲線と誘電体毎に異なる曲線とを比較しても、地表面がどの誘電体であるかを推定することはできず、誘電率を推定することはできない。
ここでは、ブリュースター角に基づき、地表面の誘電率を特定する。ブリュースター角とは、屈折率の異なる物質の界面において、反射される光が完全に偏光となるような光の入射角である。
ここで、ブリュースター角は、被観測体の誘電率に応じて異なる。したがって、ブリュースター角を特定することで、被観測体の誘電率を特定することができる。
図5に示すように、レーダから観測位置の地表面へ垂直偏波の電波を放射して、その反射波の信号強度を測定し、得られた値を入射角毎にプロットし補間して線を描く。すると、描いた線には、垂直偏波の電波の入射角がブリュースター角θg bとなる位置を底とする凹みができる。
そこで、まず、レーダから観測位置の地表面へ向けて様々な入射角となるように垂直偏波の電波を放射し、反射波の信号強度を測定しておく。そして、測定された信号強度を入射角毎にプロットし補間して描かれる線における凹みの底の位置の入射角を特定する。これにより、観測位置の地表面のブリュースター角を特定することができる。
所定の入射角における信号強度から推定される各入射角における推定信号強度よりも、その入射角における信号強度が所定の値以上弱い入射角が連続して現れる範囲を特定することで、凹みの位置を特定することができる。
例えば、図6に示すように、入射角0°における信号強度と入射角90°における信号強度とから各入射角における信号強度を推定できる。図6では、入射角0°における信号強度と入射角90°における信号強度とを結ぶ直線Aが、各入射角における推定信号強度を示す。次に、信号強度が推定信号強度よりも所定の値以上弱い入射角を特定する。図6では、直線Aと平行して引かれた直線Bが推定信号強度よりも所定の値弱い信号強度を示す。そこで、図6において、直線Bよりも測定された信号強度が弱い入射角が連続して現れる範囲を特定すると、入射角範囲Xが特定される。この入射角範囲Xが凹みである。
そして、凹みとして特定された入射角範囲Xにおいて、最も信号強度が弱い位置が凹みの底である。したがって、入射角範囲Xにおいて最も信号強度が弱い入射角を、観測位置の地表面のブリュースター角として特定すればよい。
なお、推定信号強度を求めるために用いる信号強度は、入射角0°と入射角90°とにおける信号強度に限定されるものではない。例えば、入射角0°と入射角45°と入射角90°とにおける信号強度を用いてもよいし、さらに多くの入射角における信号強度を用いてもよい。ブリュースター角となり得ない2つ以上の角度を用いれば、推定信号強度を求めることができる。
図7に示すように、植生等が存在する場合においても同様に、レーダから観測位置の地表面へ垂直偏波の電波を放射して、その反射波の信号強度を測定し、得られた値を入射角毎にプロットし補間して線を描く。すると、描いた線には、入射角範囲Xに、垂直偏波の電波の入射角がブリュースター角θg bとなる位置を底とする凹みができる。
しかし、描いた線には、垂直偏波の電波の入射角がブリュースター角θg bとなる位置以外に、入射角範囲Yにも、垂直偏波の電波の入射角が角θ’g bとなる位置を底とする凹みができる。
つまり、植生等が存在する場合には、信号強度を入射角毎にプロットして描かれる線に2つの凹みがある。したがって、どちらの凹みの底の位置における入射角が、観測位置の地表面のブリュースター角であるかを、さらに特定する必要がある。
例えば、図6の場合と同様に、入射角0°における信号強度と入射角90°における信号強度とから各入射角における信号強度を推定する。図8では、入射角0°における信号強度と入射角90°における信号強度とを結ぶ直線Aが、各入射角における推定信号強度を示す。次に、信号強度が推定信号強度よりも所定の値以上弱い入射角を特定する。図8では、直線Aと平行して引かれた直線Bが推定信号強度よりも所定の値弱い信号強度を示す。そこで、図8において、直線Bよりも測定された信号強度が弱い入射角が連続して現れる入射角範囲を特定すると、入射角範囲Xと入射角範囲Yとが特定される。この入射角範囲Xと入射角範囲Yとがそれぞれ凹みである。
したがって、入射角範囲Xと入射角範囲Yとにおいて最も信号強度が弱い入射角を特定すれば、2つの凹みの底の入射角をそれぞれ特定できる。
図9に示すように、レーダから放射された垂直偏波の電波に対する反射には、地表面で単純に反射する表面散乱成分だけでなく、地表面で反射するとともに、植生で反射する二回散乱成分等が含まれる。ここで、垂直偏波の電波の地表面に対する入射角をθi(=θj)とすると、植生に対する入射角は“90°−θi(=θk)”になる。なお、ここでは、植生は地表面に対して垂直に立っていると仮定している。
ここで、垂直偏波の電波の地表面に対する入射角θiが地表面のブリュースター角θg bである場合、垂直偏波の電波の地表面からの反射はない。つまり、植生へ垂直偏波の電波が入射することもない。そのため、表面散乱成分だけでなく、二回散乱成分等も0になり、反射波の信号強度は原則として0になる。そのため、反射波の信号強度を入射角毎にプロットし補間して線を描くと、垂直偏波の電波の入射角がブリュースター角θg bとなる位置を底とする凹みができる。
一方、垂直偏波の電波の地表面に対する入射角θiが地表面のブリュースター角θg bでない場合、地表面で単純に反射した表面散乱成分に加え、地表面と植生とで反射した二回散乱成分等が観測される。しかし、垂直偏波の電波の植生に対する入射角θkが植生のブリュースター角θv bとなる場合、地表面と植生とで反射する二回散乱成分の信号強度は0となる。したがって、この場合、地表面で単純に反射した表面散乱成分だけが観測される。なお、垂直偏波の電波の植生に対する入射角θk(=90°−θi)が植生のブリュースター角θv bとなる場合の垂直偏波の電波の地表面に対する入射角θiが、図8に示す角θ’g bである。つまり、θ’g b=90°−θv bである。そのため、反射波の信号強度を入射角毎にプロットし補間して線を描くと、垂直偏波の電波の入射角が角θ’g bとなる位置を底とする凹みができる。
このことから、信号強度を入射角毎にプロットして描かれる線に2つの凹みがあり、特定される角度が2つある場合には、大きい方の角度が地表面のブリュースター角θg bであるということができる。
したがって、上記説明のように、特定される角度が2つある場合には、大きい方の角度を地表面のブリュースター角とするのが間違いがない。しかし、処理を単純化する場合には、最も反射波の信号強度が弱くなる入射角をブリュースター角としてもよい。
図10は、誘電率特定システム1の機能を示す機能ブロック図である。
誘電率特定システム1は、観測装置2、誘電率特定装置3を備える。観測装置2は、アンテナ21、受信装置22、信号強度記憶装置23を備える。誘電率特定装置3は、信号強度入力部31、ブリュースター角特定部32、誘電率特定部33を備える。
(S11)では、アンテナ21は、観測位置への入射角を変更しながら、垂直偏波の電波を観測位置へ放射する。
(S12)では、受信装置22は、(S11)でアンテナ21が放射した垂直偏波の電波の反射波を受信して、その反射波の信号強度を計測する。
(S13)では、信号強度記憶装置23は、(S12)で受信装置22が計測した入射角毎の反射波の信号強度をプロファイルとして記憶する。
これにより、信号強度記憶装置23には、観測位置の各入射角における反射波の信号強度が記憶される。つまり、信号強度記憶装置23が記憶したデータから、図5や図9に示すような線を描くことが可能である。
(S21)では、信号強度入力部31は、(S13)で信号強度記憶装置23がプロファイルとして記憶した各入射角における信号強度を入力装置により入力する。
(S22)では、ブリュースター角特定部32は、(S21)で信号強度入力部31が入力した各入射角における信号強度から、観測位置のブリュースター角を処理装置により特定する。つまり、ブリュースター角特定部32は、信号強度をプロットし補間して描かれる線の凹みの底における入射角をブリュースター角として特定する。また、ブリュースター角特定部32は、描かれた線に2つの凹みがあり、2つの入射角が特定される場合には、大きい方の角度を観測位置の地表面のブリュースター角とする。なお、凹み及び凹みの底の特定方法は、上述した通りである。
(S23)では、誘電率特定部33は、(S22)でブリュースター角特定部32が特定したブリュースター角から、観測位置の誘電率を処理装置により特定する。なお、誘電率特定部33は、予めブリュースター角毎の誘電率を記憶装置に記憶しておき、ブリュースター角特定部32が特定したブリュースター角を記憶装置から検索して、対応する誘電率を取得することで、観測位置の誘電率を特定する。
しかし、近傍の角度よりも信号強度が所定の値以上小さい角度が2つ存在する場合には、小さい方の角度から植生等のブリュースター角を求めることができる。つまり、90°から小さい方の角度θ’g bを引いた角度が植生等のブリュースター角θv bである。植生等のブリュースター角θv bが特定できれば、植生等の誘電率を特定することができる。
したがって、誘電率特定システム1は、地表面の誘電率だけでなく、植生等の誘電率も特定することができる。
同様に、植生等の誘電率を特定する場合には、垂直偏波の電波の入射角が10〜20°程度となる場合における垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度があればよい。そのため、プロファイル作成処理で計測する反射波の信号強度をこの範囲に減らしてもよい。なお、少し範囲を広げて、垂直偏波の電波の入射角が0〜30°となる場合における垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を計測してもよい。
あるいは、地表面の誘電率を特定する場合には、垂直偏波の電波の入射角が45〜90°となる場合における垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を計測し、植生等の誘電率を特定する場合には、垂直偏波の電波の入射角が0〜45°となる場合における垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を計測してもよい。
例えば、都市部は垂直な構造物が多い。そこで、都市開発を行っている地域を観測して、ブリュースター角特定部32が、垂直偏波の電波の入射角が0〜45°の範囲に、近傍の角度よりも信号強度が所定の値以上小さい角度の地点がどの程度存在するかを計測することにより、都市開発の状況を調べることもできる。
この場合、図12に示すように、誘電率特定装置3は、さらに、被覆情報記憶装置34、土地被覆特定部35を備えるようにすればよい。
被覆情報記憶装置34は、誘電率毎に、地表面の物理状態を示す被覆情報を対応付けて記憶した記憶装置である。例えば、被覆情報記憶装置34は、誘電率毎に、建物等の人口構造物の材質を記憶している。あるいは、被覆情報記憶装置34は、誘電率毎に、農作物等の植生の種類を記憶している。また、あるいは、被覆情報記憶装置34は、誘電率毎に、ある植生の生育状態を記憶している。
土地被覆特定部35は、誘電率特定部33が特定した誘電率を被覆情報記憶装置34から検索して、対応する被覆情報を処理装置により取得する。これにより、土地被覆特定部35は、観測位置の地表面の物理状態、つまり人口構造物の材質や植生の種類、生育状況等を特定する。
図13は、誘電率特定装置3のハードウェア構成の一例を示す図である。
図13に示すように、誘電率特定装置3は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、LCD901(Liquid Crystal Display)、キーボード902(K/B)、通信ボード915、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920(固定ディスク装置)の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。磁気ディスク装置920は、所定の固定ディスクインタフェースを介して接続される。
ファイル群924には、上記の説明において被覆情報記憶装置34が記憶する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶される。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、上記の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。また、「〜装置」として説明するものは、「〜回路」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。さらに、「〜処理」として説明するものは「〜ステップ」であっても構わない。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、ROM913等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、上記で述べた「〜部」としてコンピュータ等を機能させるものである。あるいは、上記で述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータ等に実行させるものである。
Claims (13)
- 複数の入射角で観測対象へ放射した垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を入力する信号強度入力部と、
前記信号強度入力部が入力した反射波の信号強度から、前記観測対象のブリュースター角を処理装置により特定するブリュースター角特定部と、
前記ブリュースター角特定部が特定したブリュースター角から前記観測対象の誘電率を処理装置により特定する誘電率特定部と
を備えることを特徴とする誘電率特定装置。 - 前記ブリュースター角特定部は、所定の入射角における前記信号強度から推定される各入射角における推定信号強度よりも、その入射角における前記信号強度が所定の値以上弱い入射角を特定し、特定した入射角において最も信号強度が弱い入射角を前記観測対象の前記ブリュースター角として特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の誘電率特定装置。 - 前記ブリュースター角特定部は、前記推定信号強度よりも前記信号強度が所定の値以上弱い入射角が連続して現れる入射角範囲を特定し、複数の入射角範囲を特定した場合、角度が大きい方の入射角範囲において最も信号強度が弱い入射角を前記観測対象の前記ブリュースター角として特定する
ことを特徴とする請求項2に記載の誘電率特定装置。 - 前記信号強度入力部は、所定の角度より大きい角度の入射角で観測対象へ放射した垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度のみを入力する
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の誘電率特定装置。 - 前記ブリュースター角特定部は、2つの入射角のうち角度が小さい方の入射角θを90°から引いた角度θ1=90°−θを前記観測対象の近傍に存在する物体のブリュースター角として特定し、
前記誘電率特定部は、前記ブリュースター角特定部が特定した近傍に存在する物体のブリュースター角から、前記の誘電率を特定する
ことを特徴とする請求項4に記載の誘電率特定装置。 - 前記誘電率特定装置は、さらに、
誘電率毎に、地表面の物理状態を示す被覆情報を対応付けて記憶した被覆情報記憶装置と、
前記誘電率特定部が特定した誘電率を前記被覆情報記憶装置から検索して、対応する被覆情報を取得することにより、前記観測対象の物理状態を特定する土地被覆特定部と
を備えることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の誘電率特定装置。 - 複数の入射角で観測対象へ放射した垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を入力する信号強度入力処理と、
前記信号強度入力処理で入力した反射波の信号強度から、前記観測対象のブリュースター角を特定するブリュースター角特定処理と、
前記ブリュースター角特定処理で特定したブリュースター角から前記観測対象の誘電率を特定する誘電率特定処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする誘電率特定プログラム。 - 前記ブリュースター角特定処理では、所定の入射角における前記信号強度から推定される各入射角における推定信号強度よりも、その入射角における前記信号強度が所定の値以上弱い入射角を特定し、特定した入射角において最も信号強度が弱い入射角を前記観測対象の前記ブリュースター角として特定する
ことを特徴とする請求項7に記載の誘電率特定プログラム。 - 前記ブリュースター角特定処理では、前記推定信号強度よりも前記信号強度が所定の値以上弱い入射角が連続して現れる入射角範囲を特定し、複数の入射角範囲を特定した場合、角度が大きい方の入射角範囲において最も信号強度が弱い入射角を前記観測対象の前記ブリュースター角として特定する
ことを特徴とする請求項8に記載の誘電率特定プログラム。 - 前記信号強度入力処理では、所定の角度より大きい角度の入射角で観測対象へ放射した垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度のみを入力する
ことを特徴とする請求項7から9までのいずれかに記載の誘電率特定プログラム。 - 前記ブリュースター角特定処理では、2つの入射角のうち角度が小さい方の入射角θを90°から引いた角度θ1=90°−θを前記観測対象の近傍に存在する物体のブリュースター角として特定し、
前記誘電率特定処理では、前記ブリュースター角特定処理で特定した近傍に存在する物体のブリュースター角から、前記の誘電率を特定する
ことを特徴とする請求項9に記載の誘電率特定プログラム。 - 前記誘電率特定プログラムは、さらに、
前記誘電率特定処理で特定した誘電率を、誘電率毎に地表面の物理状態を示す被覆情報を対応付けて記憶した被覆情報記憶装置から検索して、対応する被覆情報を取得することにより、前記観測対象の物理状態を特定する土地被覆特定処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項7から11までのいずれかに記載の誘電率特定プログラム。 - 入力装置が、複数の入射角で観測対象へ放射した垂直偏波の電波に対する反射波の信号強度を入力する信号強度入力工程と、
処理装置が、前記信号強度入力工程で入力した反射波の信号強度から、前記観測対象のブリュースター角を特定するブリュースター角特定工程と、
処理装置が、前記ブリュースター角特定工程で特定したブリュースター角から前記観測対象の誘電率を特定する誘電率特定工程と
を備えることを特徴とする誘電率特定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010055522A JP5438561B2 (ja) | 2010-03-12 | 2010-03-12 | 誘電率特定装置、誘電率特定方法及び誘電率特定プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010055522A JP5438561B2 (ja) | 2010-03-12 | 2010-03-12 | 誘電率特定装置、誘電率特定方法及び誘電率特定プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011191097A true JP2011191097A (ja) | 2011-09-29 |
JP5438561B2 JP5438561B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=44796208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010055522A Active JP5438561B2 (ja) | 2010-03-12 | 2010-03-12 | 誘電率特定装置、誘電率特定方法及び誘電率特定プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5438561B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113009482A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-06-22 | 中国科学院东北地理与农业生态研究所 | 一种植被覆盖下地表盐渍土含盐量的监测方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60149987A (ja) * | 1984-01-17 | 1985-08-07 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 埋設物位置測定方法 |
JPH08271642A (ja) * | 1995-03-28 | 1996-10-18 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 地中レーダ装置 |
JPH0979903A (ja) * | 1995-09-18 | 1997-03-28 | Kawasaki Steel Corp | ホットスラブの検出方法 |
JPH1079616A (ja) * | 1996-09-03 | 1998-03-24 | Hino Motors Ltd | 車載用レーダアンテナ |
JP2000028714A (ja) * | 1998-07-10 | 2000-01-28 | Toyota Motor Corp | 車載用fm−cwレーダ装置 |
JP2003157302A (ja) * | 2001-11-22 | 2003-05-30 | Mirai Kenkyusho:Kk | 樹木管理システム |
JP2004286461A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Fujitsu Ltd | 地中探知方法及び装置 |
JP2007248167A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Honda Motor Co Ltd | 電波透過性部品 |
JP2009036576A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Fuji Heavy Ind Ltd | パルスレーダ用アンテナ装置 |
-
2010
- 2010-03-12 JP JP2010055522A patent/JP5438561B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60149987A (ja) * | 1984-01-17 | 1985-08-07 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 埋設物位置測定方法 |
JPH08271642A (ja) * | 1995-03-28 | 1996-10-18 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 地中レーダ装置 |
JPH0979903A (ja) * | 1995-09-18 | 1997-03-28 | Kawasaki Steel Corp | ホットスラブの検出方法 |
JPH1079616A (ja) * | 1996-09-03 | 1998-03-24 | Hino Motors Ltd | 車載用レーダアンテナ |
JP2000028714A (ja) * | 1998-07-10 | 2000-01-28 | Toyota Motor Corp | 車載用fm−cwレーダ装置 |
JP2003157302A (ja) * | 2001-11-22 | 2003-05-30 | Mirai Kenkyusho:Kk | 樹木管理システム |
JP2004286461A (ja) * | 2003-03-19 | 2004-10-14 | Fujitsu Ltd | 地中探知方法及び装置 |
JP2007248167A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Honda Motor Co Ltd | 電波透過性部品 |
JP2009036576A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Fuji Heavy Ind Ltd | パルスレーダ用アンテナ装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113009482A (zh) * | 2021-02-01 | 2021-06-22 | 中国科学院东北地理与农业生态研究所 | 一种植被覆盖下地表盐渍土含盐量的监测方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5438561B2 (ja) | 2014-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20210003696A1 (en) | System, device and methods for imaging of objects using electromagnetic array | |
US10854990B2 (en) | System and method for radio frequency penetration imaging of an object | |
US11016173B2 (en) | System and methods for calibrating an antenna array using targets | |
US11644556B2 (en) | Position measurement device, position measurement method, and program recording medium | |
US20210286070A1 (en) | System, device and methods for localization and orientation of a radio frequency antenna array | |
US20160313259A1 (en) | Temperature compensated dielectric characterization of substances | |
JP6349938B2 (ja) | 測定点情報提供装置、変動検出装置、方法およびプログラム | |
CN110082711A (zh) | 一种比幅比相测向方法和装置 | |
US20180180459A1 (en) | Distance calculation method, flow volume measuring method, distance calculation apparatus, and flow volume measuring apparatus | |
US20210156991A1 (en) | System, device and method for imaging of objects using signal clustering | |
US10395340B2 (en) | System and method of generating 3D infrared camera stitching for a thermal mapping | |
JP5438561B2 (ja) | 誘電率特定装置、誘電率特定方法及び誘電率特定プログラム | |
JP6288945B2 (ja) | ノイズ源位置推定装置及びノイズ源位置推定プログラム | |
US9075133B2 (en) | Object detection and tracking support system, control method, and program | |
KR20110100972A (ko) | 해빙표면의 거칠기와 굴절지수를 탐지하는 시스템 및 방법 | |
US20210133445A1 (en) | Systems, devices and methods for imaging objects within or behind a medium using electromagnetic array | |
JP7036432B2 (ja) | ダイポールアレイアンテナによる平面状探査対象の方向推定システム及び方法 | |
Li et al. | A localization method for concealed cracks in the road base based on ground penetrating radar | |
CN115598639B (zh) | 隧道环境下毫米波雷达收集掌子面地质情况的设备与方法 | |
RU2581898C1 (ru) | Способ измерения угловых координат цели | |
CN116201526B (zh) | 微环隙检测方法、装置、计算设备及存储介质 | |
Takahashi et al. | Tree inspection by GPR reflection and transmission measurements | |
CN108366779A (zh) | 用于检测工具的装置和方法 | |
JP6265605B2 (ja) | 目標測角装置 | |
Zhang et al. | Calculation of beamforming for the HF radar with the two-element crossed-loop/monopole antenna array |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120326 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130611 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131213 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5438561 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |