JP2011188963A - 電気掃除機 - Google Patents

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紗織 増田
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明弘 岩原
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Abstract

【課題】従来必要であったボタンを押す等の操作の一部の手間を省くことを可能にするとともに、無駄な消費電力の削減を可能にした電気掃除機を提供する。
【解決手段】塵埃を吸引するための本体電動送風機2を内蔵した掃除機本体1と、本体電動送風機2を制御する本体制御指示部21と、一端が掃除機本体1に接続されるホース3等と、ホース3等の他端側に設けられ、塵埃を吸引する吸込具6とを備えた電気掃除機。吸込具6は、吸込具底面が床面に接地しているか否かを検知する床面センサ12と、吸込具6が移動したかを検知する吸込具移動検出装置27とを備える。本体制御指示部21は、床面センサ12により吸込具6の接地が検知され、且つ、吸込具移動検出装置27により吸込具6の移動が検知されると、本体電動送風機2を駆動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気掃除機に関し、特にその操作性に関する。
従来の電気掃除機には、例えば「吸引力を発生するブロワモータを内蔵する掃除機本体と、この掃除機本体に接続されたホースの先端に接続された床ブラシと、ホース手元部に設けられ前記ブロワモータの動作の指令を与える手元操作部とを備える電気掃除機において、前記床ブラシに設けられ、モータ制御用入力情報センサで検出した情報を無線で発信する発信装置と、前記掃除機本体に設けられ、前記発信装置で発信された信号を受信する受信装置とを設けたことを特徴とする電気掃除機。」が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−284998号公報(1頁、3頁、図4)
上記の特許文献1の電気掃除機においては、本体電動送風機(ブロワモータ)、吸込具電動機及びそれらの駆動や入力切替の操作を行うための手元操作部を備えている。本体電動送風機(ブロワモータ)及び吸込具電動機の駆動や入力切替を行う際には手元操作部の例えば操作ボタンを押す操作の手間が必要である。さらに、ホース手元部には、本体電動送風機や吸込具電動機の駆動や入力切替を行うための手元操作ボタンを取り付けるための取付け基板が必要であり、このため、重量及びスペースが必要であり、ホース手元部が大きくなり操作性が損なわれる、という問題点があった。
また、使用者は、電気掃除機を使用中に、本体電動送風機や吸込具電動機の駆動を止めずに、ホースを床に置いてしまうことがあり、そのような場合には無駄な消費電力が発生していた。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、従来必要であったボタンを押す等の操作の一部の手間を省くことを可能にするとともに、無駄な消費電力の削減を可能にした電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明に係る電気掃除機は、
塵埃を吸引するための本体電動送風機を内蔵した掃除機本体と、
前記本体電動送風機を制御する本体制御指示部と、
一端が前記掃除機本体に接続されるホースと、
前記ホースの他端側に設けられ、塵埃を吸引する吸込具と
を備えた電気掃除機において、
前記吸込具は、
前記吸込具底面が床面に接地しているか否かを検知する床面センサと、
前記吸込具の移動を検知する吸込具移動検出装置と
を備え、
前記本体制御指示部は、
前記床面センサにより前記吸込具の接地が検知され、且つ、前記吸込具移動検出装置により前記吸込具の移動が検知されると、前記本体電動送風機を駆動させるものである。
本発明に係る電気掃除機によれば、吸込具底面が床面に接地しているか否かを検知する床面センサと、吸込具の移動を検知する吸込具移動検出装置とを備え、床面センサにより吸込具の接地が検知され、且つ、吸込具移動検出装置により吸込具の移動が検知されると、本体電動送風機を駆動させるようにしており、吸込具の移動に基づいて本体電動送風機が自動的に駆動される。このため、従来の電気掃除機で必要だった、ボタンを押す等の操作の手間を省くことが可能になっている。このため、その操作に対応した操作ボタンが不要になり、ホース手元部に設けられる入力切替スイッチ基板を小さくすることができ、軽量・コンパクト化が可能になっている。
また、電気掃除機を使用しているときに、運転状態のまま本体電動送風機の駆動を止めずにホースを床に置くことが仮にあったとしても、そのような場合には、本体電動送風機が自動的に停止することになる。このため、本体電動送風機は必要なときにのみ駆動されるので、無駄な消費電力の削減が可能になっている。因みに、従来の電気掃除機においてはそのような場合には停止ボタンを押さない限り本体電動送風機の駆動が継続し、無駄な消費電力が発生していた。
本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の概観図である。 図1の電気掃除機の吸込具の底面図である。 図1の電気掃除機のホース手元部を示す断面図である。 図1の電気掃除機の駆動回路の回路図である。 本発明の実施の形態2に係る電気掃除機の概観図である。 図5の電気掃除機の吸込具の底面図である。 図5の電気掃除機の駆動回路の回路図である。 本発明の実施の形態3に係る電気掃除機の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る電気掃除機の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態4に係る電気掃除機の駆動回路の回路図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の概観図、図2は、図1の電気掃除機の吸込具の底面図であり、図3は、図1の電気掃除機のホース手元部を示す断面図である。
図1に示されるように、本実施の形態1に係る電気掃除機は、掃除機本体1、ホース3、ホース手元部4、延長管5及び吸込具6を備えている。掃除機本体1には、吸引風を発生させる本体電動送風機2が内蔵されている。ホース手元部4には、後述する手元操作部15などが取り付けられている。なお、ホース3、ホース手元部4及び延長管5は、本発明のホースを構成している。
また、図2に示されるように、吸込具6は、回転ブラシ7、吸込具電動機8、吸込具前輪9、吸込具後輪10及びベルト11を備えている。回転ブラシ7は、吸込具電動機8によりベルト11を介して駆動される。また、吸込具6は、吸込具が床面に接地しているかどうかを検知する床面センサ12、基板13、コード14、吸込具6の移動を検知する吸込具移動検出装置27を更に備えている。吸込具移動検出装置27には、吸込具6の前後方向の加速度を検知する、例えば加速度センサが用いられる。
また、図3に示されるように、ホース手元部4には、手元操作部15が取り付けられている。手元操作部15は操作ボタン15aを備えている。ホース手元部4の内部には、制御スイッチ16が設けられており、この制御スイッチ16は、取付け基板17に実装されており、操作ボタン15aの操作により開閉する。例えば、手元操作部15の操作ボタン15aが操作されると、制御スイッチ16が閉じられる。制御スイッチ16と、掃除機本体1に内蔵されている本体制御指示部21(図4参照)とは、接続用の配線18により接続されており、手元操作部15の操作に対応した操作信号が、制御スイッチ16及び配線18を介して本体制御指示部21に送信される。本体制御指示部21は、その操作信号に対応した制御処理を行う。例えば、吸込具6が装着されていない状態で、手元操作部15の操作ボタン15aが押されると、その情報は制御スイッチ16及び配線18を介して本体制御指示部21に送信される。本体制御指示部21は、その操作信号を受信すると、本体トライアック22を制御して本体電動送風機2を駆動させる。
図4は、上記のような構成からなる電気掃除機の駆動回路の回路図である。
本実施の形態に係る電気掃除機は、掃除機本体1、ホース3、延長管5及び吸込具6の4つのブロックから構成されている。
掃除機本体1は、本体電動送風機2、本体定電圧電源回路20、本体制御指示部21、本体トライアック22及び吸込具トライアック24を備えている。本体定電圧電源回路20はAC100Vから直流電圧を生成し、それを本体制御指示部21に駆動電圧として供給する。本体制御指示部21は、例えばマイコンから構成され、吸込具移動検出装置27の検知信号や手元操作部15からの操作信号に基づいて本体トライアック22及び吸込具トライアック24をそれぞれ制御する。
ホース3には、上記の手元操作部15が設けられており、その操作信号は本体制御指示部21に供給される。
吸込具6は、吸込具電動機8、床面センサ12、吸込具定電圧電源回路23及び吸込具移動検出装置27を備えている。吸込具定電圧電源回路23は、AC100Vから直流電圧を生成し、それを吸込具移動検出装置27の駆動電圧として供給している。床面センサ12及び吸込具移動検出装置27の出力は、それぞれ有線にて延長管5及びホース3を介して掃除機本体1の本体制御指示部21に供給される。なお、配線18aは、吸込具移動検出装置27と掃除機本体1の本体制御指示部21とを繋ぐ有線による配線であり、本発明の伝達手段を構成している。
掃除機本体1の本体電動送風機2には、商用電源AC100V19の電圧を所定電圧に制御する電源コントロール素子としての本体トライアック22により電力が供給されるようになっている。また、吸込具6の底面が床面に接地するとそれに内蔵されている床面センサ12がONし、その状態で吸込具6が移動されると、吸込具移動検出装置27がその移動を検知する。本体制御指示部21が吸込具トライアック24を制御して吸込具電動機8を駆動させて回転ブラシ7を回転させる。本体制御指示部21は、それと同時に、本体トライアック22を制御して本体電動送風機2を駆動させる。吸込具電動機8及び本体電動送風機2の駆動によって、被掃除面の塵埃はかきあげられ、塵埃は延長管5及びホース3を介して掃除機本体1に内蔵された集塵室(図示せず)に集塵されると共に、吸引風は掃除機本体1から排出される。
次に、上記の電気掃除機の動作について説明する。
まず、商用電源AC100V19より電力を掃除機本体1に供給させる。
吸込具6の底面を床面に接地させて床面センサ12がONしている状態で、吸込具6が移動されると、吸込具移動検出装置27がその移動を検知し、本体制御指示部21に出力する。本体制御指示部21は、その検知信号に基づいて吸込具トライアック24を制御し、吸込具電動機8を駆動させる。これにより回転ブラシ7が回転する。本体制御指示部21は、それと同時に、本体トライアック22を制御して本体電動送風機2を駆動させる。吸込具電動機8及び本体電動送風機2が駆動されると、被掃除面の塵埃はかきあげられ、塵埃は、吸込具6、延長管5及びホース3を経由して掃除機本体1に内蔵された集塵室(図示せず)に集塵されると共に、集塵が除去された吸引風は掃除機本体1から排出される。
また、吸込具6が延長管5に装着されていない状態で、手元操作部15の操作ボタン15aが押されると、その情報は本体制御指示部21に出力され、本体制御指示部21は、その操作信号に基づいて本体トライアック22を制御し、本体電動送風機2を駆動させる。
以上のように本実施の形態1によれば、吸込具6を前後に動作させるだけで本体電動送風機2及び吸込具電動機8を駆動させることが可能となり、従来必要であった手元操作部15の操作ボタン15aを押す必要性が無くなり、操作性が向上している。更に、吸込具移動検出装置27が吸込具6の移動を検知し、その検知信号を本体制御指示部21に送る際に有線による配線18aを利用しており、正確に検知信号を送ることができるので、誤作動の軽減が見込めるという効果がある。
また、本実施の形態1によれば、吸込具6に後述する吸込具制御指示部28を搭載させずに、本体制御指示部21のみで本体電動送風機2及び吸込具電動機8の駆動を制御するようにしたので、コスト削減になるという効果がある。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る電気掃除機の概略構成図、図6は、図5の電気掃除機の吸込具の構成を示す断面図である。本実施の形態2は、吸込具制御指示部28と本体制御指示部21とを無線にて検知信号を伝達するようにしたものである。また、図3のホース手元部は本実施の形態2においても同様に適用される。
図5に示されるように、吸込具6には、赤外線を送信する赤外線送信装置25が設けられている。また、掃除機本体1には、赤外線を受信する赤外線受信装置26が設けられている。この赤外線送信装置25と赤外線受信装置26は、電気掃除機が図5に示される状態にあるとき、つまり、通常の掃除状態において、赤外線送信装置25から発光された光が赤外線受信装置26で受光されるように、その取り付け位置がそれぞれ決められている。これらの赤外線送信装置25及び赤外線受信装置26は、本発明の伝達手段を構成している。
また、図6に示されるように、吸込具6には、赤外線送信装置25の一部を構成する赤外線発光素子25aが基板13に取り付けられている。吸込具6の他の構成は、図2の例と同じである。
図7は、上記のような構成からなる電気掃除機の駆動回路の回路図である。
本実施の形態2に係る電気掃除機は、上記の実施の形態1と同様に、掃除機本体1、ホース3、延長管5及び吸込具6の4つのブロックで構成されている。
吸込具6は、吸込具電動機8、床面センサ12、吸込具定電圧電源回路23、吸込具トライアック24、赤外線送信装置25、吸込具移動検出装置27、及び吸込具制御指示部28を備えている。吸込具定電圧電源回路23、赤外線送信装置25及び吸込具制御指示部28は、この実施の形態2の特有の構成である。吸込具制御指示部28は、例えばマイコンから構成され、吸込具移動検出装置27が吸込具6の前後方向の移動を検知すると、その検知信号を取り込んで吸込具トライアック24を制御し、吸込具電動機8を駆動させて回転ブラシ7を回転させる。それと同時に、吸込具制御指示部28は、上記の検知信号を赤外線送信装置25を介して赤外線受信装置26へ送信する。本体制御指示部21は、赤外線受信装置26が検知信号を受信するとそれを取り込んで、本体トライアック22を制御し本体電動送風機2を駆動させる。
次に、上記の電気掃除機の動作について説明する。
まず、商用電源AC100V19より電力を供給させる。
吸込具6の底面を床面に接地させて床面センサ12がONしている状態で、吸込具6が前後方向に移動されると、吸込具移動検出装置27がその移動を検知し、吸込具制御指示部28はその検知信号を受信すると、吸込具トライアック24を制御し吸込具電動機8を駆動する。吸込具電動機8の駆動により回転ブラシ7が回転する。それと同時に、吸込具制御指示部28は、赤外線送信装置25に赤外線発光素子25aに発光させて赤外線信号を出力し、掃除機本体1側の赤外線受信装置26はその赤外線信号を受信する。本体制御指示部21は、赤外線受信装置26を介してその受信信号を取り込むと、本体トライアック22を制御し本体電動送風機2を駆動させる。これより、被掃除面の塵埃はかきあげられ、塵埃は延長管5、ホース3及び掃除機本体1に内蔵された集塵室(図示せず)に集塵されると共に、吸引風は掃除機本体1より排出される。
また、吸込具6が延長管5に装着されていない状態で、手元操作部15の操作ボタン15aが押されると、その情報は本体制御指示部21に出力され、本体制御指示部21は、その操作信号に基づいて本体トライアック22を制御し、本体電動送風機2を駆動させる。
以上のように実施の形態2によれば、吸込具6を前後に動作させるだけで本体電動送風機2と吸込具電動機8を駆動させることが可能となり、従来必要であった手元操作部15の操作ボタン15aを押す必要性が無くなり、操作性が向上している。また、吸込具移動検出装置27が吸込具6の移動を検知し、その検知信号を本体制御指示部21に送る際には、赤外線送信装置25及び赤外線受信装置26により赤外線を利用して送ることにより、有線のように配線が増えないことから軽量化される。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3に係る電気掃除機の制御処理を示したフローチャートであり、図9は、吸込具移動検出装置27として加速度センサを用いたときの本体電動送風機の入力制御と加速度センサの出力との関係を表したタイミングチャートである。なお、以下の説明においては、上記の実施の形態1との関連で説明するが、本実施の形態3は実施の形態2においても同様に適用される。
(S11〜S13)
本体制御指示部21は、床面センサ12がオンになっているかどうかを判定し(S11)、床面センサ12がオンになっていなければそのまま終了し、オンになっていれば次の処理(S12)に移行する。本体制御指示部21には、吸込具移動検出装置27の誤検知を防ぐために、吸込具移動検出装置27の移動が掃除のための移動か否かを判別する閾値a,−aと、時間T1、T2、T3とが設定されている。図9の横軸は、吸込具6を床においてからの時間、縦軸は、吸込具移動検出装置27が検知する吸込具6の前後方向の加速度yとする。本体制御指示部21は、吸込具移動検出装置27の出力yが、y<−a,a<y、となったかどうか、即ち、吸込具移動検出装置27の最大値がaを超え、最小値が−a未満になったどうかを判定し、吸込具6が床に置かれて操作されているかどうかを判定する。そして、本体制御指示部21は、吸込具6が床に置かれて操作されていると判定すると、その状態が時間T1を経過するまで維持されているかどうかを判定し(S12)、その条件が満たされると、本体電動送風機2及び吸込具電動機8を駆動させる(S13)。
ここで、上記の動作を図9に基づいて説明する。
A区間は、吸込具移動検出装置27の加速度yが−a<y<aのときである。加速度yが閾値以下なので、本体電動送風機2と吸込具電動機8は駆動されない。
B区間は、吸込具移動検出装置27の加速度がy<−a,a<yである。加速度yは閾値以上であるが、誤動作を防ぐため、本体制御指示部21で設定した時間T1の間は本体電動送風機2及び吸込具電動機8は駆動させない。
C区間は、吸込具移動検出装置27の加速度がy<−a,a<yのときである。加速度yは閾値以上である。その状態が本体制御指示部21で設定された時間T1以上継続したため、本体電動送風機2及び吸込具電動機8の駆動が開始される。
(S14〜S17)
本体制御指示部21は、本体電動送風機2及び吸込具電動機8の駆動を開始した後に、吸込具移動検出装置27の加速度yが、−a<y<a、となっているどうか、そして、そのようになったとしても、その状態が時間T2の間維持されているかどうかを判定する(S14)。その判定が成立しない場合には、上記の処理(S13)により本体電動送風機2及び吸込具電動機8の駆動が継続することになる。そして、吸込具6の操作を止めると、吸込具移動検出装置27の加速度が−a<y<a、となり、且つ、その状態が時間T2の間維持されていると、次の処理(S15)に移行する。次の処理(S15)においては、吸込具電動機8を停止し、本体電動送風機2の入力を下げる処理(例えば1/2程度)を時間T3の間行う。その後、本体制御指示部21は、吸込具移動検出装置27の検知出力があるか否かを判定し(S16)、吸込具移動検出装置27の検知出力が無い場合(吸込具6が停止している場合)には、本体電動送風機2の駆動を停止させる(S17)。なお、上記の判定(S16)においては、吸込具移動検出装置27の検知出力の有無に代えて、加速度yが、−a<y<a、という状態になっているかどうかを判定するようにしても良い。
ここで、上記の動作を図9に基づいて説明する。
D区間は、吸込具移動検出装置27の加速度がy<−a,a<yから−a<y<aになったときである。加速度yは閾値以下であるが、誤検知を防ぐため、本体制御指示部21で設定された時間T2の間は、本体電動送風機2と吸込具電動機8は駆動させ続ける。
E区間は、吸込具移動検出装置27の加速度が−a<y<aのときである。加速度yは閾値以下である。その状態が本体制御指示部21で設定された時間T2以上を継続したため、本体制御指示部21で設定された時間T3の間は、吸込具電動機8は停止させ、本体電動送風機2の入力を下げている。その後、吸込具移動検出装置27の移動が検出されなかったら、本体電動送風機2の駆動も停止させる。
なお、本実施の形態3を実施の形態2に適用する場合には、赤外線送信装置25及び赤外線受信装置26に、それぞれ送受信可能なものを用いれば良い。
以上のように本実施の形態3によれば、吸込具制御指示部28に閾値を設けることや、加速度を検知している時間を設定することで、消費者のニーズにあった制御が設定可能となり、掃除のための移動でない移動も誤検知しない制御が可能となる。
なお、上記の実施の形態1〜実施の形態3においては、吸込具移動検出装置27に加速度センサを用いた例について説明したが、それは一例であり、他にも、赤外線センサやエンコーダー等を採用してもよい。
実施の形態4.
また、上記の実施の形態1及び実施の形態2では吸込具電動機8により駆動される回転ブラシ7を備えた吸込具6の例について説明したが、タービンブラシを備えたものや、ブラシが吸込具ケースに固定されている床ブラシであっても同様の効果を示す。そのような例を実施の形態4として説明する。
図10は、本発明の実施の形態4に係る掃除機の回路図であり、回転ブラシ7及び吸込具電動機8を備えていない点が、上記の実施の形態1及び実施の形態2と相違する。
次に、上記の電気掃除機の動作について説明する。
まず、商用電源AC100V19より電力を供給させる。
吸込具6の底面を床面に接地させて床面センサ12がONしている状態で、吸込具6が移動されると、吸込具移動検出装置27がその移動を検知し、本体制御指示部21はその検知信号を取り込んで本体トライアック22を制御して本体電動送風機2を駆動させる。これより、被掃除面の塵埃は吸込具6、延長管5及びホース3を経由して掃除機本体1に内蔵された集塵室(図示せず)に集塵されると共に、吸引風は掃除機本体1より排出される。
また、吸込具6が装着されていない状態で、手元操作部15の操作ボタン15aが押されると、その操作ボタン15aから出力された操作信号は本体制御指示部21に送られ、本体制御指示部21は本体トライアック22を制御して本体電動送風機2を駆動させる。
以上のように本実施の形態4によれば、タービンブラシを備えたものや、ブラシが吸込具ケースに固定されている床ブラシであっても、吸込具6を前後に動作させるだけで本体電動送風機2を駆動させることが可能となり、従来必要であった手元操作部15の操作ボタン15aを押す必要性が無くなり、操作性が向上している。なお、上記の実施の形態3における本体電動送風機2の制御に関しては、本実施の形態4においても同様に適用される。
1 掃除機本体、2 本体電動送風機、3 ホース、4 ホース手元部、5 延長管、6 吸込具、7 回転ブラシ、8 吸込具電動機、9 吸込具前輪、10 吸込具後輪、11 ベルト、12 床面センサ、13 基板、14 コード、15 手元操作部、15a 操作ボタン、16 制御スイッチ、17 取付け基板、18、18a 接続用配線、19 AC100V、20 本体定電圧電源回路、21 本体制御指示部、22 本体トライアック、23 吸込具定電圧電源回路、24 吸込具トライアック、25 赤外線送信装置、25a 赤外線発光素子、26 赤外線受信装置、27 吸込具移動検出装置、28 吸込具制御指示部。

Claims (8)

  1. 塵埃を吸引するための本体電動送風機を内蔵した掃除機本体と、
    前記本体電動送風機を制御する本体制御指示部と、
    一端が前記掃除機本体に接続されるホースと、
    前記ホースの他端側に設けられ、塵埃を吸引する吸込具と
    を備えた電気掃除機において、
    前記吸込具は、
    前記吸込具底面が床面に接地しているか否かを検知する床面センサと、
    前記吸込具の移動を検知する吸込具移動検出装置と
    を備え、
    前記本体制御指示部は、
    前記床面センサにより前記吸込具の接地が検知され、且つ、前記吸込具移動検出装置により前記吸込具の移動が検知されると、前記本体電動送風機を駆動させることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記吸込具は、
    被掃除面の塵埃をかき上げる回転ブラシと、
    前記回転ブラシを駆動させる吸込具電動機とを備え、
    前記本体制御指示部は、
    前記本体電動送風機とともに前記吸込具電動機を駆動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記吸込具は、
    被掃除面の塵埃をかき上げる回転ブラシと、
    前記回転ブラシを駆動させる吸込具電動機と、
    前記吸込具電動機を駆動させる吸込具制御指示部と
    を備え、
    前記吸込具制御指示部は、前記床面センサにより前記吸込具の接地が検知され、且つ、前記吸込具移動検出装置により前記吸込具の移動が検知されると、前記吸込具電動機を駆動させることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  4. 前記吸込具移動検出装置が検知した検知信号を前記本体制御指示部に伝達する伝達手段を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の電気掃除機。
  5. 前記伝達手段は、
    前記吸込具に設けられ、前記吸込具移動検出装置で検出した信号を無線で送信する送信装置と、
    前記掃除機本体に設けられ、前記送信装置により送信された信号を受信する受信装置と
    を備えていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の電気掃除機。
  6. 前記床面センサにより前記吸込具の接地が検知され、且つ、前記吸込具移動検出装置により前記吸込具の移動が検知された場合であっても、
    前記吸込具移動検出装置により得られた加速度yが、予め設定された閾値a、−aとの関係で、その最小値が、y<−a、最大値が、a<y、の関係を満たし、所定の時間T1を経過するまでは、前記本体電動送風機及び前記吸込具電動機の駆動を開始させず、停止状態を継続する
    ことを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の電気掃除機。
  7. 駆動を開始した後に、前記床面センサが前記吸込具の接地を検知しない状態又は前記吸込具移動検出装置が前記吸込具の移動を検知しない場合であっても、
    前記吸込具移動検出装置により得られた加速度yが、予め設定された閾値a、−aとの関係で、その最小値及び最大値が、−a<y<a、の関係を満たし、所定の時間T2を経過するまでは、停止させずに駆動状態を継続する
    ことを特徴とする請求項2〜6の何れか一項に記載の電気掃除機。
  8. 前記所定の時間T2を経過した後、
    前記吸込具移動検出装置による加速度yが、予め設定された閾値a、−aとの関係で、その最小値及び最大値が、−a<y<a、の関係を満たし、所定の時間T3を経過するまでは、前記吸込具電動機の駆動を停止させ、前記本体電動送風機の入力を下げて駆動し、それ以降も、前記吸込具移動検出装置による加速度yが、その最小値及び最大値が、−a<y<a、であった場合には、前記本体電動送風機の駆動を停止させることを特徴とする請求項7に記載の電気掃除機。
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WO2023140592A1 (ko) * 2022-01-21 2023-07-27 엘지전자 주식회사 청소기 및 청소기의 제어방법

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